(ヒルデ) …マリィ様。本当に今 行かれるのですか? 勇者殿はもう眠っているのでは…。 せめて明日の朝に…。 (マリィ) もう。そんなのだめよ、ヒルデ?  勇者様は女性にとっても人気があるんだから。 のんびりしていたら、他の人に取られちゃうよ? 勇者様と結婚できなくてもいいの? (ヒルデ) そ、それは、嫌ですが…。 (マリィ) でしょ? ほら、いくわよ! (ヒルデ) ああ、マリィ様…。 お待ちください…。 (マリィ) …ふふ♡ 遅い時間に失礼いたします、勇者様♡ 初めまして♡ 私はルナ国の姫、マリィと申します♡ こうして、ちゃんとお話しするのは初めてですね♡ あ、この子は私の専属メイドのヒルデです♡ (ヒルデ) お、お初にお目にかかる勇者殿…。 私はヒルデだ…。 (マリィ) このたびは、国の脅威であった魔王を打ち倒していただき、 本当にありがとうございました♡ 勇者様のご活躍のおかげで、 いったいどれほどの国民の命が救われたか…。 姫として…国を代表して、お礼を申し上げます♡ ふふっ♡ …え? どうして、二人でこんな時間に…? …ふふ♡ それはですね…♡ 僭越ながら…♡ 私、マリィを…♡ 大好きな勇者様の妻にして頂きたく、参りました…♡ (ヒルデ) な、マリィ様…! そんな、いきなり…。 (マリィ) 勇者様♡ マリィは、勇者様を初めてお見かけしてから…♡ その素敵なお姿に一目ぼれして…♡ 今日までずっと、勇者様のことを想っておりました…♡ もし勇者様が無事に戻ってこられたらきっと、 こうやって想いを伝えようと…。 マリィは心に決めていたんです♡ …ふふ♡ マリィだけではありませんよ? このヒルデも、勇者様のことが大好きなんです…♡ (ヒルデ) ああ、マリィ様…。 うぅ…。 ゆ、勇者殿…。 マリィ様が仰った通り…。 その、私は…。 ずっと、勇者殿のことをお慕い申し上げているのだ…。 勇者殿は覚えていないかもしれないが…、 以前、町に入った魔物から、 小さな子供を守るところを見かけた…。 その勇敢な姿を見て、もう、自分でも分かるくらい、 顔が熱くなるのを感じたのだ…。 勇者殿…。 私の一族は特殊な血筋で…。 一生涯で恋をする相手は、ただ一人だと言われている。 つまり私はもう、勇者殿しか愛せない身体なのだ…。 勇者殿、頼む…。 マリィ様のついでで構わない…。 どうか、私を、勇者殿の妻にしてくれないだろうか…? (マリィ) 勇者様♡ ヒルデはマリィの幼馴染でもあるんです♡ 昔からの親友が、一生に一度の恋を失ってしまうなんて、 とても耐えられません…♡ マリィとヒルデ、二人一緒に勇者様の妻にしてください♡ んぅ、ですが…♡ 急にそんなことを言われても困ってしまいますよね♡ ふふ♡ ですから…♡ 勇者様にふさわしい妻として認めてもらえるよう…♡ これから、二人で精いっぱい、夜のご奉仕をさせていただきます…♡ もしお気に召しましたら…♡ マリィたちを、勇者様の妻にしてくださいね♡