(優しく語りかける) おかえり。今日はどんな一日だったかな。 頑張れたことや、胸を張れることはあるかな。 明日やりたいことや、楽しみにしてることはあるかな。 (ここまで) どうしたの? 浮かない顔だね。 そっか。全然いい日じゃなかったんだ。 楽しみにしてることもない、か。 えっ、自分の人生には何の価値もない気がする? ちょっと待って、さすがにそれは深刻すぎるんじゃない? うーん……。 (わざとらしく)たまには上手くいかない日もあるって。元気出しなよ。(ここまで) なーんてことを、言ってほしいわけじゃないよね。 安易な慰めや励ましは、きみのいちばん嫌いなことだもん。 私はきみの性格、ちゃんと分かってるよ。 正直なことを言うとね、いまのきみにどんな言葉をかければいいのか、 私もすぐには思いつかない。 正解なんて、きっとどこにもない。 きみの気分を変えてくれる魔法の言葉なんて、ありはしないの。 でもね。これだけは確実に言える。 たとえどれだけ悪いことがあった日でも、 「自分には価値がない」なんて思わないほうがいいよ。 自分を励ますのが苦手なら、それでもいい。 だけど、わざわざ自分を責める必要だってないんだよ。 どうして自分を責めたくなるんだろうね。 そもそも、きみは本心から自分を責めているのかな。 本当は他人に責められるのが怖いだけなんじゃない? 「お前には価値がない」って言われるのが怖いだけなんじゃない? だから先に卑下しちゃうんでしょ? 他人に言われるより、自分で自分に言うほうが楽だから。 他人を怖がる前に、まずはきみ自身の感情をきちんと把握してみたら? 自分のことを、きみはどう思ってるの? 本心から「自分には価値がない」と思っているのかな。 誰だって心の底では、「自分には価値があるんだ」と思いたいものじゃないかな。 ああ、押しつけがましく聞こえちゃったなら、ごめんね。 私は別に、無理やり前向きになれって言ってるわけじゃないの。 じゃあ、違う角度から考えてみようか。 自分のどんなところに「価値がない」と思うのか、聞かせてくれる? え? そんなの考えるまでもない? 俺はすごい人じゃないし、何の取り柄もないから?   あのね、私が言っている「価値」っていうのは、「すごさ」とは少し違うの。 「自分には価値があるんだ」って思うことは、 「自分はすごいんだ」って思うこととイコールじゃない。 どっちかというと、「自分は大丈夫だ」って思うことに近いかな。 「自分はすごい」っていう感情は、ほとんどの場合、他人との比較で生まれるよね。  アイツよりも仕事や勉強ができるとか、 アイツの知らないことを知っているとか、 アイツよりも金を持っているとか、 アイツよりいい女を捕まえたとか。  でも、そんなものは周りの環境次第でいつでも崩れちゃう。 「自分はすごい人間なんだ」って、どれだけ強く思いこんでいたとしても、 もっとすごい人が周りに現れたら「自分はすごくない」ってことになっちゃう。 そういうのは、「自分は大丈夫だ」っていう感情と、ちょっと違うの。 「大丈夫だ」っていう感情は、どんな環境に置かれても、 どんなに辛いことがあっても、決してなくなることはない。 だって、この感情は周りとの関係から生まれるものじゃないんだから。 きみの内側から湧いてくるものなんだから。 大丈夫だと思うことに、根拠は要らない。スペックも要らない。 人間、すごくなくても大丈夫なの。 すごくなくても、生きていくことはできる。 すごくなくても、存在することは許されている。 私の言う「大丈夫」って、だいたいそんな感じの意味だよ。 きみは自由に、いくらでも、好きなだけ、「自分は大丈夫なんだ」と思っていい。 そんなことで他人に迷惑はかからないし、バチも当たらない。 どう? まだ自分には価値があるって思えない? (困ったように)うーん……(ここまで)   じゃあ、やっぱり「自分はすごい」と思ってみる? 「他人と比べてすごい」じゃなくて、「私にとってすごいんだ」って考えてみて。 私は、きみのことが好き。大好き。 ただ、好き。とにかく、好き。 誰かを好きになるのに、理由は要らない。 それはたぶん、「自分は大丈夫だ」っていう感情に根拠が要らないのと同じこと。 私にとって、きみはすごいよ。 きみは特別。きみの代わりはいない。 きみが望むなら、何回でも言ってあげる。「すごいよ」「特別だよ」って。 特別なきみには、私のすべてを見せてもいい。 他の人には絶対に見せない顔も見せてあげる。 絶対に聞かせない声も聞かせてあげる。 絶対に教えない気持ちも教えてあげる。 きみには私のすべてを受け止めてほしい。 きみが私にとっての特別であるように、私もきみにとっての特別であってほしい。 私がきみのことをまるごと肯定しようとしてるように、 きみも私のこと、まるごと肯定してほしいな。 ううん、「してほしい」じゃない。実際にしてくれた。 きみはもう、私のすべてを見た。私のすべてを抱き締めてくれた。 すごく幸せな瞬間だった。生きていてよかったと思えた。 でも、一度だけじゃ足りない。またしてほしくなる。 何度でも、何度でもしてほしくなる。 ねえ、今日も私のすべてを見てくれる? 私のすべてを抱き締めてくれる? どう? 元気出てきた? よし。じゃあ、いつものあれやる? そこに座って。 いつもみたいに、私のすべてを見てね。   好き。好き。大好き。 きみのことが大好きだから、全部見せたい。 きみのことが大好きだから、パンツも脱いであげるし、マンコも見せてあげるよ。   この開脚ポーズですべてを見てもらうのって、 何回やっても嬉しいし、何回やってもドキドキするね。 見てもらう相手が、きみだからだね。 特別な相手に見てもらえるから、心が揺さぶられるんだ。 「私のマンコ、どう? 綺麗?」なんて訊かないよ。 きみは別に、マンコのどこが好き、ってわけじゃないもんね。 ヘアとかクリとかヒダヒダとか、マンコのパーツが好きなわけじゃないもんね。 私のマンコだから好きなの。私だから好きなの。そうでしょ? 誰のマンコでもいいわけじゃなくて、私のだから嬉しいの。 マンコを見ることが特別なんじゃなくて、 わ・た・し・の、マンコを見ることが特別なの。 そうでしょ? ふふ。真剣な目で私のマンコを見つめる顔、本当に好きだよ。 セックスしてる最中の顔より好きかもしれない。 じゃあ、床に寝っ転がって。 いい、乗るよ? (以下はクンニパート。終盤で喘ぐ箇所以外、基本的には「ラブラブ、あまあま」という感じで) もう、スー、ハー、って犬みたいに嗅いじゃって。 「変な匂いしない?」なんて訊かないんだからね。 どんな匂いがしようと、きみが私を嫌いになったりしない、って分かってるから。 きみは私のすべてを受け止めてくれる、って分かってるから。 きみは私の全部が好きなんだ、って分かってるから。 私がきみの全部を好きなのと同じように、ね。   うん。舐めてもいいよ。最初はゆっくりね。 まずは私のペースに合わせて。 クンニは一人でやるものじゃなくて、二人の共同作業だから。 ゆーっくり、ゆーっくりと。 羽でくすぐるように、ソフトタッチで。 焦らないで、ねっとりと。 丁寧に、入念に。 そう、上手だよ。 きみの舌が私の粘膜を這い回る瞬間って、本当に最高だね。 二人の神経がつながってる、二人が一つになってる、って感じがする。 こんなこと、他の人が相手ならできないよ。 きみ以外の相手に許せるわけがない。 だって、恥ずかしいもん。マンコは見せちゃいけないところだもん。 口はものを食べるところで、お股はおしっこが出るところだもん。 その二つをギュッと押しつけ合うなんてこと、あっていいわけがない。 でも、きみにだったら、してあげる。 きみが相手なら、許せる。 きみが相手なら、どんなことでもしたくなっちゃう。 それはきみが特別だからだよ。 他の人がきみをどう思うかは関係ない。私にとって、きみは特別な存在なの。 特別だから、マンコを見せてもいい、マンコを舐められてもいい、と思えるの。 きみは、すごい人なの。 私のマンコを見てもいいくらい、すごい人なの。 私のマンコを舐めてもいいくらい、すごい人なの。   ふふ、気持ちいいよ。 私もウットリとしてきちゃった。 もう、すっごく濡れてて、トロットロだね。 こんなにオツユが出る日って、珍しいんじゃない? だよね、やっぱり。 なんだか今日は匂いまで濃い気がするし。 きみはこの匂い、好きでしょ? ミルクみたいな、チーズみたいな匂い。 私のマンコが愛液をしたたらせるときの匂い。 懐かしいような、優しいような、甘いような、でも刺激的な、私の秘密の匂い。 じゃあ、もうちょっと強く舐めてもいいよ。 うん、それ。その力加減。 いいよ、少しずつ激しくしていって。 私も、前後に動いちゃうね。 マンコをきみの顔にグリグリって押しつけちゃうから。 私の腰の動きと、きみの舌の動き。 ぴったり合う瞬間って、どうしてこんなに嬉しいのかな。 クンニはきみと私の共同作業なんだ、って実感できる。 きみに出会うまで、私はずっと知らなかった。 クンニって、舐める側が一人でやるものじゃないんだね。 二人で協力して気持ちよくなるものだったんだ。 だから好き。 特別なきみとの共同作業だから、クンニも特別。 わたしはいま、すごく満たされてるよ。 きみと共同作業することができて、幸せだよ。   もっともっと、体重をかけてほしいの? ふふ、きみが何を欲しがってるかは、声に出さなくても分かるよ。 ちょっとした息遣いにも、舌のリズムにも、きみの気持ちは表れてるから。 私の気持ちも、分かるでしょ? 腰の動かし方とか、太ももの内側がピクンってする感じとか、マンコの濡れ具合とかから、私がどうしてほしいか、伝わるよね? うん。むぎゅうぅ~、ってしちゃうね。完全に鼻と口をふさぐ勢いで。 (息が乱れ始める) あっ……きみの鼻先、クリに当たっちゃう。 ビリビリ、ってする。当たるたびに、部屋の中が真っ白になっていくみたい。 だめっ……どんどん滑りがよくなっちゃう。 ずぶ濡れマンコ勝手に動いちゃう。 どんどん激しくなっちゃう。 ぐちゅぐちゅって、いやらしい音立っちゃう。 ヨーグルトサワーのっ、レアチーズケーキの匂いっ、濃くなっちゃうっ! ああ、すごい! これすごい! 特別だよ! これ特別なの!   (いったん落ち着こうとする。快感をこらえるような口調) あっ……はっ……あぁっ…… ……いいよ、すごいよ。……きみ、すごい……。 (快感をこらえきれなくなっていく) んっ……はっ……これ、もうイクんだね、私。 ……他人事みたいな言い方? 違うよ。 二人の波長が、完璧に……、合ってる日は……あっ…… 自分が……いつイクかまで、見えちゃうの……。 ……うっ……あっ…… あと二十秒くらいかな……あと十五…… 十、九、んっ、七、六、五、うっ、三、おっ、おぉっ…… (口谷様は絶叫NGとのことですので、可能な限りの声量でけっこうです) イク! イクううぅぅッ! マンコイク! 舐められてイク! おっ、ダメっ、イッた! イッたぁぁ! イッたってぇ! イッてる! マンコイッてるよ! イッてるんだってえぇぇ! イク! ダメ、それ以上は! もうペロペロしちゃダメなの! おっ、おっ、あっ、あああああああああああ! (以下、エピローグ) ……はぁ……はぁ……。 (すねたように) もうっ。イッたって言ってるのに、やめないんだから。 少し漏らしちゃったじゃない。 え? 共同作業なんだから、私のしてほしいことをしてあげただけ? 私の望みは全部お見通し? そうかもしれないけどさ…… (優しいトーンに戻って) でも、ありがとう、気持ちよかったよ。 またしようね。何度でも、何度でも。 二人の共同作業は、何回やってもいいものだから。 きみはもう、元気になったかな? 自分は大丈夫だ、って思えるかな? よし。じゃあ、またあした、きみはきみなりに生きよう。 「がんばろう」っていう言葉は使わないけど、やれることを精一杯やって。 できるだけ悔いのないようにね。 (以降、製品版ではカットした箇所) それから、ちょっと先の話になるんだけど。 いつの日か、今度はきみが、誰かに言葉をかけてあげて。 「自分には価値がない」って落ちこんでいる人を見かけたら、 そんな風に考える必要はないよ、って伝えてあげて。 あなたは大丈夫なんだよ、って気づかせてあげて。 ただ他人から言葉を受け取るだけじゃなくて、次は誰かに渡していこう。 そうやって、世界は回っているんだよ。 とはいっても、いきなり実践するのは難しい? 他人に優しい言葉をかけるのは勇気が要る? うん、言うと思った。 それじゃ、まずは私で練習してみて。 あした、きみが家に帰ってきたら、 私を幸せにするような言葉をかけてちょうだい。 いま私がきみにしてあげみたいに、ね? (終わり)