よーし、準備できたわね? まずは、スチーマーにある給水器に水を注いでっと… ん… ここに水を貯めるタンクがあるんだけど、この水を使ってスチームを出す仕組みなの うん、これくらいでいいかな あとはスイッチをオンっ スチームの準備ができるまでしばらく待っててね 時間が経てば、しゅわしゅわ音が聞こえてくるから ふふ、初めての経験だからドキドキしてるんじゃない? 男の子でこういう機械を使うなんて、なかなかないと思うし 大丈夫、大丈夫♪ 使ってみると結構お肌の状態が違ってくるから、びっくりすると思うよ あ、もうそろそろかな それじゃ、スチームを出すから顔をもう少し近づけて? うん、この辺りで… そのままの位置で動かずに浴びてね いくよ〜… どう…? あったかい蒸気が顔に当たって気持ちいいでしょ? 目を閉じて顔全体で蒸気を浴びるようにして… そう、そのままそのまま… 時間になるまでじっとだよー… ん… はい、お疲れさまっ 次はこのマッサージ機を使って頭皮のマッサージをしていくね ふふ、お姉ちゃんだって普段からこういうの使ってケアしてるんだよ? 自分の指でやるのもいいけど、機械じゃないとなかなかできない動きとかあるしね このマッサージ機って一分間に凄い振動するんだから、気持ちいいと思うよ それじゃあ、まずは額(ひたい)の生え際に当てて… ん… んん…ぅん 前後に小刻みに動かしながら、徐々にこめかみに向かって動かしていって… んしょ…んしょ んん…んっ 左側が終わったら、次は右側に… んー…ぅん んん…んっ はいっ、次は生え際から頭頂部に向かって動かしていくよ ゆーっくりとてっぺんに向けてマッサージを… んっ…しょ んっ…ぅん 髪をかきあげるみたいに何度も…何度も ふふ、気持ち良さそうな顔…♪ この振動がクセになっちゃうのよね〜 なになに?もっとして欲しいんだ? じゃあ、今度はこめかみの所から頭のてっぺんまで… んん…んっ んぅ…んー さっ、さって素早く動かすんじゃなくて、地肌をまんべんなく刺激できるようにゆっくりと優しく… んっ…んん 反対側も同じように… んしょ…んしょ んん…んぅ 最後は後頭部をマッサージしていくね んー…ぅん ん…っ ふふ、首筋近くを刺激するから鳥肌が立ってきてる♪ そういえば、君ってこの辺が弱いんだったね こうやってマッサージしてるだけで凄くゾクゾクしてくるんじゃない? んっ…しょ…ん、んん んぅ…んっ 頭皮には皮脂(ひし)が残りやすいから、ちゃんと綺麗にしておかないとね 君は不規則な生活してるから、尚更気を付けなきゃ 頭皮環境が良くないとフケも出やすくなるし、抜け毛だって多くなるんだから この歳でそんな悩みなんて抱えたくないでしょ? んん…ぅん んっ… うん、これでオッケー♪ なぁに?もしかして、頭皮の話を聞いて心配になってきちゃった? ふふ、君はまだまだ若いんだし、極端に不摂生(ふせっせい)しなければ大丈夫だよ もちろん、若い時の積み重ねが後々に何かの形で出てくるかもだけど… でも大丈夫っ お姉ちゃんが今日みたいに定期的にマッサージしてあげるから♪ そ・れ・に… マッサージされてる時のゾクゾク感が結構好きなんだよね? あはは、その反応〜図星なんでしょ♪ 何年、君のお姉ちゃんをやってると思う? それくらい見ててすぐに分かるんだから 別に迷惑なんかじゃないよ? さっきも言ったけど、仕事の疲れなんて君と触れ合うことが出来れば吹き飛んじゃうのっ だから…ね? ふふ、よしよし…よしよし 普段からそれくらい素直になってくれたらいいのに〜 ホントに可愛い子なんだから あ、そういえば、もうそろそろお風呂が沸く時間だね どうする?先に入ってくる? そっかそっか♪ せっかく頭皮マッサージもしたんだし、一緒に入ってシャンプーをー… って何で逃げるのよ〜! ふぅ… まぁ、流石にいきなりあんな事言っても無理だよね でも、前よりはあの子と距離感が少し縮んだかな…? この調子でいけば、昔みたいにきっと… よーし、今日は一気に畳みかけなきゃっ! 一緒にお風呂が無理なら〜… そうだ、ちょっと先輩にどうしたらいいか聞いてみようっと 「せんぱ〜い!弟といい感じにはなってきてるんですけど、あと一押しで凄い悩んじゃってます(汗」…っと うう、先輩見てくれてるかなぁ? あっ、返事が来た! ふんふん…ふん、ふん… 「恥ずかしさをを消すくらいの安心感で包み込んであげるといいんじゃない? 例えば、添い寝とかね♪」かぁ… おぉ…流石は静(いずみ)先輩っ…!弟扱いに慣れてるなぁ 断られない状況を作るには…よしっ、あの子が寝る時間帯を見計らって部屋に侵入しないと ちょっとドキドキするけど、きっと大丈夫だよね 小さい時にだってしてたんだし、大丈夫…だいじょうぶ…