お嬢様……?  なぜ、こちらへ……。  補習は、いかがなされたのですか?  えっと?  然様で、ございましたか……。  お帰りなさいませ。  本日も、大変お疲れ様でございました。  ……はい。  私の方は滞りなく。  大変充実した時間を過ごして参りました。  今週は、志保の勧めもあって様々な所へ出向きましたが……。  どこでも、とてもよい経験をさせて頂き。  大きな糧になったと感じております。  お嬢様、ありがとうございました。  それよりも。  お嬢様は、いかがでございました?  篠田様と打ち合わせされ、補習にも行かれて、さぞお疲れでしょう。  中へ入って、何か温かいものでも……。  ……え?  お嬢様……?  ……とんでもない。  無理など、一つもしておりませんよ。  お嬢様のご提案は、とても有難いものでした。  私はお話を頂いた上で、自分で判断し。  納得したからこそ、今週このように過ごしたのです。  お嬢様に非などございません。  ただ……。  もし、何か問題があったとすれば……それは私の方なのです。  その……これは、私の勝手な思い込みであると、勿論理解しているのですが。  その上で、聞いて頂きたいのですが。  実は……少し。  淋しく、感じてしまっていたんです。  『もしかすると。私はもう、お嬢様には必要ないのではないか』と、思ってしまって……。  ふふ……申し訳ございません。  ええ……勿論、解ってはいたのです。  『お嬢様なら、必ず否定して下さる』  『お嬢様は、私の為を想って提案して下さっただけ』  『そこに他意は何もない』  と。  ……なのにどうしても、不安が拭えなくて。  つい、おかしな事を考えてしまっていたんです。  私も、まだまだですね。  え?  お嬢様、も……?  ふふ……そうだったのですね……。  ありがとうございます。  お嬢様。そのように想って頂けて。  離れている間も、私の事を考えて頂けて。  とても……とても嬉しいです……。  ありがとうございます。  お嬢様。  私は貴方様に拾われ『お嬢様』とお呼びするようになった日から。  ずっと、貴方様のお役に立つ事だけを考えて生きて参りました。  その過程で、貴方様をお慕いし。恋人として過ごせるようになり……。  その日々を何よりも得難く、幸せなものに感じております。  お嬢様。  ですから。  貴方様を、誰よりも必要としていて。  貴方様が居ないと不安でたまらなくなるのは、私の方です。  貴方が思うよりもずっと、私は貴方を欲していて、愛している。  どうかそれを……いつでも。覚えていて下さいましね……。  ふふふ……そうですね。  私ももっと、自信を持たなくては。  私は、貴方様が選んで下さったメイドなのですから……❤  あぁ……お嬢様。  もっとお顔をお見せ下さい。  この数日……ずっと。ゆっくりこうする間もなくて。  とても淋しかったのです……。  ちゅ。ちゅ。ちゅっ❤  ちゅるっ……ちゅぱっ。  ……ちゅ❤  ふふ。ふふふふ。  ふふふふっ❤  いえ……。今、おそらく。  私とお嬢様は、同じ事を考えているのではないかと思いまして……❤  ちゅ❤  ええ。ご想像の通りです。  今すぐ……貴方と触れ合いたい。  幸い……今日はとても暖かい。  久しぶりに。ここで……致しましょう❤