■タイトル■ 絶対に手コキしてほしい男子生徒 vs 絶対に手コキしない幼なじみ ■セリフ文字数■ 9062文字 ■作品内容について■ ▼あらすじ 「お願い! 一回だけでいいからヌいて!」 放課後、屋上扉の手前の階段で、幼馴染の男子生徒とふたりきり。 切なそうに懇願する相手。 …でも『抜く』ってどういうこと? そう聞くと丁寧に教えてくれた。 …って、するわけなくない!? 付き合ってないのにそんなことしたら、都合のいい女子って思われちゃう。 だから…何とか諦めてもらわなきゃ。 ▼トラック分け ・Track01 - プロローグ ・Track02 - じゃあ、手つなぐだけなら…いいよ? ・Track03 - キ、キスするの? ・Track04 - 手コキっていうんだ… ・Track05 - おまけ(キミの家でえっち一歩手前のいちゃいちゃ後日談) ▼補足 ・行の頭に "//" とある箇所は、シチュエーションの補足やSEやBGMを入れるタイミングを補記しているものです。 ・行の頭に "//★" とある箇所は次のセリフに対して演技指示をしているものです。 ・【】で囲われた行は、マイク位置を指定しているものです。 ------------ 以下は本文 ------------ //Track01 - 始まり //(SE:チャイム音) //(放課後。場所は屋上扉の手前の階段で、人気のない静かな空間) //(生徒たちの声が遠く、談笑する声や部活動に励む声などが聞こえてくる) //(女子生徒『鈴野(すずの)るな』 は、最近あまり話していなかった幼馴染の男子生徒から呼び出され、そわそわした様子で階段を上がってきた) 【マイク位置 中央 やや遠く】 えっと…どうしたの? 急に呼び出して… お願いしたいことがある、って言ってたけど。 こんな、屋上手前の階段じゃないといけないこと? でも、なんか、ヘンな感じ。 キミとこうやってふたりきりって初めてだし。 あっ、ううん、嫌なわけじゃないの。 新鮮だなー、って思っただけ。 友達同士でこんな誰もいない場所に二人きりって、あんまりないじゃん? //★(やや怪訝そうに) で…お願いって、なに? すごーく必死そうなのは手紙から伝わってきたけど… わ、私にしか頼めないことなの? って、頭まで下げて…ほんとに何? //(一回だけ抜いてほしい、と伝える男子生徒) えと…あの。 必死にお願いしてもらってる所ごめんなんだけど… 『抜く』って、なに? …な、なんでそんなにびっくりしてるの? 知ってるのが当たり前なことなの? …もう、私わかんないから、教えてよ。 //(やや間アリ) …はああっ!? な、何言ってるの!? 抜く…って、いやっ…無理無理無理。 ありえないからっ。 だってそういうのって、その…恋人同士がすることでしょ? 友達同士ですることじゃ、ないじゃん… 私にしか頼めないって… そう言ったら私がしてくれるとか思ってない? ぜーったいしないから。お願いだから一生そんなこと言わないで。 これ以上言い寄られたら、キミのこと嫌いになるから。 …じゃあ他の女子にお願いする、って? 勝手にすれば? 嫌われるだけだと思うけどっ。 //★(呟くように小さめな声量で) …なんで男子ってそうやってさ…告白とか飛ばしてすぐえっちなことしたがるんだろ… ほんと意味わかんない。 //(抜いてもらうのは諦めるからキスしたい、と男子生徒が提案する) 抜いてもらうのは諦めるから、キスしたい? お願いのハードル下げたら、いいよって言うとでも思った? //(あまりにもして欲しいので突然土下座する男子生徒。それを見てびっくりするるな) えっ、ちょっと…土下座なんてしないでよっ。 わあぁっ、床に頭こすりつけて… そんなにしてほしいとか、おかしいって。 それに…私はキミと友達でいたいから、そういうことして関係が変わっちゃったり、話しにくくなる気がして…それが嫌なの。 変わんない、って? ほんとに? したいからって、出任せ言ってない? 分かってると思うけど、私けっこう疑うタイプだから、簡単には信じないよ? //(それじゃあキスは諦めて、せめて手を繋ぎたい、と男子生徒が提案する キスは諦めるから、せめて手つないでほしい? それ、もう全然別のお願いになってない? しかも手つなぐのなんて、小学生の登下校でさんざんやってたじゃん。 それくらいならいいけど… じゃあ、はい。 //(手を握る) 【マイク位置 中央 近く】 え、手汗すごいね。 緊張…してたの? …関係が変わっちゃうかもって不安だった? //★(ちょっと安心した様子で) あはは、私と一緒だ。 でも…ごめんね? 期待に応えられなくて。 えっ、別にいいの? 【マイク位置 中央 やや離れる】 //★(ちょっとだけ残念そうに) そっか…う、うん、私もこっちの方が嬉しいから。 手つなぐだけなら、またしてもいいよ? あはは、うんっ。 教室とか帰り道だとみんなに誤解されちゃうから…ここみたいに誰もいないとこでね? それじゃ、今日は帰ろっか。 //(SE:階段降りる歩行音) //(階段を下りながら話す) え、これから部活? こんな寄り道しててよかったの? もう… 私? 私もこれから部活。 帰宅部の活動しなきゃだからね、あははっ。 //(足を止めて) 【マイク位置 中央 遠め】 じゃ、また明日。 部活がんばってね! ばいばいっ。 //Track01 - 終わり