//Track03 - 始まり //(生徒たちの声が遠く、談笑する声や部活動に励む声などが聞こえてくる) //(5日ぶりに屋上扉の手前の階段で合流。るなは今回も先に着いていたようで…) 5日空いたからけっこう久しぶりだね。 そうそう、床冷たいから座布団も持ってきたんだっ。 ほら、ここ座ってー。 じゃあ、はい。 //(手を差し出すが取ろうとしない男子生徒。それに対して不思議に思うるな) ? 手…繋がないの? えっ、緊張してる? あははっ、なんで? 今更緊張とかないじゃん。 ほーら。 //★(手を繋ぐ) あ…手、また汗かいてるね。 //★(囁くように) ドキドキするの? …もー、なんで? しないでしょ、別に。 //★(元の調子に戻る) ね…なんか今日様子ヘンだよ? 階段ゆっくり上がってきたにしては、少し息荒くしてるし…。 なんていうか…盛りのついた動物みたい。 //★(呆れた調子で) だって…ズボンの中おっきくしてるし。 見れば分かるよ、だって隠そうとしてないじゃん。 もー…やらないって言ってるでしょ? ていうか、私とこうしてるとキミはずっと性欲満たせないことになるけど、いいの? まあ、それでどんな噂が広まっても知らないけど… 私がいい、って? 嘘でしょ。だって仲いい子いるじゃん… しかもこないだお弁当一緒に食べてなかった? 噂されてるよ、付き合ってるって。 むしろあれで付き合ってないとかあり得ない、ってさ。 まあ…手でするとかお願いしないでちゃんと告白してくれたら考えたんだけどな。 //(るなのことが好きだよ、と伝える) 好きだよ? …って。 …すぐそうやって都合良く言ってさー。 うーん…嫌ってわけじゃ…ないけど。 でも…好きだったら、行動で示してほしいな。 言葉だけじゃ信用できないから… ッ!? //(突然キスをする) ちょっ…やだ、やめてっ…! //(思わず突き放す) あっ。ご、ごめんっ、急でびっくりして… 行動で示してとは言ったけど…キスされると思ってなくて。 じゃあゆっくりなら…って、そういう問題じゃ… わかんないよ…他に好きな子いるのに、なんで? …あの子のことが好きとは一言も言ってない? //★(自虐的な様子で) じゃあ…なんであんなに仲良くしてるの。 ねえ、私のことからかって、楽しい? 嘘。だってそれなら、私じゃなくてあの子にお願いすればいいじゃん。 僕のおちんちん触ってください、ってさ。 好き同士だもん、いいよって言ってくれるよ? 私みたいなめんどくさいのより、そっちの方がキミは楽だと思うし。 //★(自虐的な様子おわり) //★(やや涙声で) でもさ… でも、私バカだから、キスされたのちょっとだけ嬉しかった。 嘘でもいいかも、って…思っちゃったんだ。 あはは、人のこと言えないね。 私のこと好きって言ってくれたの、嬉しかったし。信じてあげたかったし。 もしそうだったら…あとは私がOKすればお互い幸せだったかもだし。 だから、早くあの子と付き合ってよ。 私もう…こんな気持ちになりたくないもん… //(泣いているるなを見て「またキスしたら泣き止んでくれる?」と男子生徒が言う) //★(やや涙声おわり) …またキスすれば泣き止んでくれるか、って? あはは、それクズな人の発想だよ? そんなので大丈夫なの? //(ダメって分かってる。でも…と返す男子生徒) だめ、って… もう。 //(るな側もこんな関係はダメって分かってるけど、もしかしたら好きって気持ちが私の方に傾いてくれるかも、って気持ちを抱く) //★(けれどそれを表に出さず、あくまで冗談めかして言おうとする) …じゃあ私にする? ふふ、冗談。 でも…冗談じゃない、かも。 ね。あのさ… もっかいしてみてもいい? //(もっかい = もう1回の意。もう一度キスしてみない? という提案) 何って…さっきしたじゃん。 うん。 また、試しに。 ね? うん。…ふふ。 //★(ついばむようなキス) …ちゅ。 //(少し嬉しそうに) えへへ。しちゃった。 ドキドキする? うん。私も… //★(キス) …ちゅ。ん…ふ、ちゅっ、ちゅ… えへへ。 緊張して…なんか笑っちゃう。 っ、あんまり見ないでっ、今どんな顔してるか自分でもわからないからっ。 あ。またズボンの中、おっきくなってきてる… もう。触らないよ? ちゅーだけなら…もう少しだけなら、いいけど。 私がしたいだけじゃないか…って? …ばーか。 //★(キス) …ちゅ。ん…ふ。 ちゅっ…れるっ…んっ!? …っあ、やっ、舌入れるのだめっ。 さすがにやりすぎ…っ。 興奮してるのほんっと分かりやすいね… ここ、触ってほしいって気持ち、キスから伝わってきてた。 …でもさ、気づいてる? 部活の時間、とっくに過ぎてるけど。 //★(からかうように) あははっ、残念でした~。 ほーら、急がないと! もう遅刻なんだからさ。 //((キスまでしちゃって一線超えちゃったけど)また来ていい? と男子生徒が言う) ん? …また来てもいいか、って? うーん… …なんか吹っ切れちゃったし、うんっ。 別にいいよ。 いいけど…さっきしたこと、忘れてね。 …恥ずかしすぎて、その…死んじゃいそうだからっ。 //Track03 - 終わり