第一章  〇響子の家・リビング は~、少し酔っちゃったかも。 でもさ、こうやって二人きりで飲むのも久しぶりだね。 宅飲みなんて大学生以来? 私と美月が大学を中退してから、今までずっと忙しくて全然時間取れなかったもんね。 ごくごく。(飲み物を飲む音) え、彼氏はできたかって? もう何馬鹿なこと言ってんのよ。五年前、私を振ったのって誰だったかしら。女の子をあれだけ泣かせといて忘れたとは言わせないわよ。私に彼氏ができないのは全部あんたのせいなんだからね。責任取りなさいよ。 ふふっ。冗談よ、冗談。流石にもう吹っ切れてるから。 私が男を作らないのはただ仕事が忙しいからってだけ。まあ確かに、ここ数年で告白してきた男は両手じゃ数え切れないくらいはいたわよ。でも、大人気アイドルのマネージャーやってるのよ? 恋愛なんてする暇ないわよ。 ごくごく、ぷはーっ。 あのさ、今だから言えるけど、あんたに振られた時ね、美月になら負けてもしょうがないやって思っちゃったんだよね。ほら、私たちって幼馴染としてずっと三人で過ごしてきたじゃない。だからさ、美月の可愛さはあんたと同じくらい私も知ってたから。 美月ってさ、昔から顔は別格で可愛かったし、スタイルも抜群によかったけど、やっぱり一番の魅力は夢に向かってひたむきに努力し続けるところよね。 小さい頃からアイドルに憧れて、学生時代も毎日ダンスや歌のレッスンに通って、大学生の時に芸能事務所からスカウト。マネージャーになって欲しいって頼まれたときは流石に驚いたけど、この子ならきっと大丈夫だろうって思ったもん。 実際、下積み時代を終えた後は華々しくメジャーデビュー。今や若い子に大人気のKPOP系アイドルグループ「リップス」のセンターよ。幼馴染として本当に鼻が高いわ。 でもさ、あんたとしては幼馴染の恋人が有名アイドルっていうのはどんな気持ちなわけ? ほら、アイドルって忙しいから会える時間も限られちゃうし、それに職業柄、色んな男に狙われちゃうわけでしょ。彼氏的には嫉妬とかってしたりしないの? ふーん、嫉妬はするけど別に大丈夫なんだ? それって他の男に優越感覚えるとか、そういうこと? へー。それとはまた別に違うんだ? ん、つまりどういうこと? えー、性癖に関わる話だからってはぐらかされても意味分かんないよ。そうやって隠されると逆に気になるでしょ。もうはっきり言っちゃいなさいよ。 うん。うん。 …え。それってさ。いわゆる寝取られってやつだよね? ぷっ。くふふ。 マジ? そうだったんだ。全然気づかなかった。あんたって寝取られマゾだったんだ。 じゃあさ、美月が他の男に抱かれてる姿を想像してオナニーとかしたことあるの? うわ~、最低w あれだけ完璧な彼女がいながら寝取らせ願望があるなんてね。 あぁ、そっか。むしろそういう彼女だからこそ寝取られて欲しいってわけか。なかなか難儀な性癖だね。 ん? なにニヤニヤしてるんだって? それは内緒。あんたになら言ってもいいけど、どうしようかな。 あぁ、私の性癖? それくらいなら別に喋ってもいいわよ。 私はね、マゾのあんたとは逆。男を虐めるのが大好きなドSなの。 言葉責めとか、焦らしプレイとか、乳首責めとか、あとは射精管理とかも好きかな。 男の人の情けない喘ぎ声を聞いたり、物欲しそうな顔を見ただけで、オマンコの奥がきゅんって疼いちゃうの。 そうね。寝取られマゾのあんたとは相性いいかもね。 でもさ、相性が良いのは私たち二人だけとは限らないわよ? もしかしたら美月も、なんてね。 ん? 意味深な言い方? ふふっ。わざとやってるの。 私はね、あんたが喜びそうな美月の秘密を知ってるの。まあ芸能界って色々大変だからね。 あ。顔色変わったね。 そんなに美月の秘密が知りたい? でもさー。本当に良いの? 話の流れ的に、私が何言おうとしてるか薄々わかってるよね? それを聞いちゃったら、もう昔の関係には戻れないんだよ。 そっか。そこまであんたが聞きたいなら教えてあげる。 でも、その代わり条件をつけさせて。 まず一つ、秘密を知っても美月とはこれまでと同じように普通に接すること。それともう一つ、今日からあんたは私のマゾ奴隷になること。 私ってさ、実はまだ、全然吹っ切れてなかったんだよね。 だって物心ついたときからずっとあんたのこと大好きだったんだよ。そんな簡単に諦められるわけないじゃん。だからさ、これは最後チャンスなの。 あんたが私に射精管理させてくれたら、寝取られマゾとして最高のご褒美を与えてあげる。それでいつか私に依存して、美月よりも私のことを好きになってくれれば良い。もしそれが駄目でも従順なペットとして一生かわいがってあげる。ねえ、お願い。私のマゾ奴隷になって? そっか。約束してくれるんだ。ふふっ、嬉しい。 じゃあ早速、美月の秘密、教えてあげるね。 あのね、あんたが好きな美月は他の男の人に抱かれた経験があるの。 アイドルとして成功するために、恋人を裏切って枕営業しちゃってるんだよ。 あーぁ、おちんぽもうガッチガチじゃん。恋人が寝取られたって話を聞いてそんなに鬱勃起させちゃうんだ。 あぁん、その顔やっばい♡ 私も今、すっごく興奮しちゃってる♡ 恋人が寝取られて興奮するマゾと、夢のために自分の体を売っちゃうアイドル、そんな親友の秘密をバラしちゃう最低な女。この関係マジでやばいね。 最悪な事してるにどうしてこんなにぞくぞくするんだろ♡ ねえ、寝室にいこ? あんたのマゾちんぽスッキリさせてあげる。 別にセックスはしないよ。 あんたは私の寝取られ報告を聞きながら、情けない敗北オナニーをするだけ。 だからこれは浮気じゃないの。 ふふっ、これからはよろしくね。寝取られマゾくん♡