■―幕間―ミズキのその後3+ 男との密通から一ヵ月の後、 無事妊娠が判明して穏やかな日を送る中―― わたしはソウタが眠る横で間男とひとつになっていた。 「あぁん★ ダメだ、そんな奥までぇ…★」 「亭主が寝てる隣で他人棒を咥え込んで何言ってんだよ(笑  ほら、ここがいいんだろ? ここが?」 「ひゃあんっ★ や、やめ…声が出てしまうからぁ…★」 子を授かった以上もはや男と契る必要など微塵もないというのに、わたしは布団の中で盛りのついたメス犬の様に腰を振っていた。 口では拒んでいるものの身体は男を求めて止まず、ソウタにも見せたことのない女の貌で男が与えてくれる快楽に身を委ねている。 「あんっ! そこ好き★ 好きぃ★ ソウタじゃ届かないトコ、もっとほじってぇ…★」 「へへへ…♪ チンポ欲しさにここまでするとはあきれた淫売だぜ。まったく、隣でグースカ眠ってる亭主にゃ心から同情するよ(笑  そら、いつものように亭主に謝れ。そうしたら、今夜も朝まで可愛がってやるぜ」 もはや迷うこともなく、口からすらすらと懺悔の言葉が発せられる。 幾度となく繰り返されたお決まりの展開だ。 「ああん…★ ソウタぁ…すまない…、許してくれぇ…★ このチンポすごいんだ…★ あんっ…★ 太くて…硬くてぇ…★  ソウタのとは違って…、わたしの気持ちいい所に簡単に届いてぇ…★ いいっ★ もっとぉ、もっと突いてぇ…★★★」 謝罪の言葉を口にしながらもわたしの腰は止まらない。 むしろこの状況を楽しんでいるかのように、積極的に男の亀頭を子宮にこすりつけている。 目の前のソウタを裏切りながら繰り返される口先だけの謝罪。 それも、男に突いてもらいたいがための口実として、わたしは心にもない言葉を重ねている。 最低の行為だと頭ではわかっているが、極上の肉の味を覚えてしまったわたしの下半身がそれをやめることを許してはくれなかった。 「はぁん…★ すまないっ★ すまないぃぃ…★ ソウタぁ…★  もうソウタの粗チンじゃダメなんだぁ…★ このチンポがなければ生きていけないんだぁ…★★★」 「ん…んんぅ…。ミズキ…」 不意に発せられたソウタの言葉に身がこわばる。 だが、男の腰振りは止まらない。 「や、やめっ…! 突くなぁ…★ いま声を出したらソウタが起きちゃう…★」 「ヒヒヒ…♪ それはそれで面白そうだけどな。  どうだ。こんな粗チンの亭主なんざ離縁して俺と一緒にならねぇか?」 心にもないことを言う。 ここぞとばかり腰を突き上げる男にそんな気がないことなどわかりきったことだ。 「ふざ…けるなぁ…★ だめぇ…★ 声が抑えられないぃぃ…★★★  ソウタ起きちゃう…! お願いだ。なんでも言うこと聞くから今だけは許してくれぇ…★」 「ったく、しょうがねぇなぁ〜(笑」 「んっ…! んんぅ〜〜〜〜〜〜っっ★★★」 ソウタが目を覚まそうとするそのすぐ横で男に口を塞がれた。 正に『不貞』という言葉そのものだった。 愛する夫の寝ている真横で、わたしは他の男と口づけを交わしている。 声を抑えるだけのはずなのに男は強引に舌を絡めて…。 ダメだと思えば思うほど、子宮は主と認めた男を愛してやまなかった。 膣はいつに増してうねり、子宮の口が子種を求めて亀頭に吸い付く。 すでに子を宿しているから、そんな必要などないハズなのに女の本能がたくましいオスを求めてしまう。 もはやソウタのことなど完全に頭から抜け落ちて、欲望に流されるまま上と下両方の口で男にしゃぶりつく。 一目でも見られたら言い訳などできぬ状態で二人の世界に浸りながら、舌を絡め合いながら唾液を交換し、互いに腰の動きを合わせて深く深く交わりあう。 まごうことなく愛する恋人同士の営み。 だが、現実の夫であるソウタはそんなことも露知らず隣で寝息を立てていた。 気が付いたら、男の手によって布団がはがされていた。 袴も大胆に捲し上げられ、つながっているところが丸見えだ。 いまソウタが目を開ければ――ただそれだけのことで一目瞭然にバレてしまうだろう。 「んーっ! んんーーっ!」 わたしは必死に嫌々と首を振るが男は放してくれない。 それどころか、ソウタに見せつけるように益々激しく腰を振りたくっている。 ソウタにバレてしまう。 終わってしまうという被虐心が子宮に新たな火を灯す。 破滅的な状況下で更に膣を締めながら、男が与えてくれる快楽に身を焦がす。 男はもはやわたしが抵抗できないと知るや否や、強引に衣服を剥ぎ取った。 「ちょっ…、やめろっ…バカ! 何を考えてるんだ、こんなの絶対…」 男は何を思ったか、わたしにソウタの頭を跨がせた。 「やっぱ、夫婦の間に隠し事があっちゃいけねぇよなぁ♪ 亭主には特等席で俺たちが愛し合う所を見てもらおうぜ!」 「だ、ダメだ…★ こんなの…こんなのぉ…★★★ は、放せ…★ 起きちゃう…、ホントにソウタが起きちゃうからぁ…★」 「ちゃんとおまんこ締めてねぇと亭主の顔にマン汁が垂れてるぞ♪  これでなお寝てるなら、お見それしましたってところだぜ。」 「だめっ…★ 垂れないでぇ…★  ああん…、お前が散々ほじくるからぁ…★」 「ほら、どうすればいいかわかるだろう? それとも、ホントは亭主が起きるのを期待してるのか?」 この男はいつもそうだ。 じらして追い詰めては、わたしが恥ずかしがるのを心底楽しんでいる。 そうすればするほど、わたしが自分から離れられなくなると。 抵抗するだけ無駄だと悟ったわたしは、男が望むであろう言葉を口にする。 身も心も被虐心という仄暗い炎に焦がされながら。 「くぅぅぅ…! い、挿入れて…ください…。  だらしなく開いた淫乱まんこに、ソウタとは比べ物にならないぶっといチンポで栓をしてくださいぃ!」 「はぁんっ★★★」 言葉が終わるとともに男の剛直が差し込まれる。 何の抵抗もなく、収まるべきところに収まるようにソウタの頭上で二人はひとつになった。 まるで、この女は身も心も自分のものだと誇示するように。 「お望み通り栓をしてやったぜ。後はお前の好きにしな」 「好きに…って★ ああん…★★★」 亀頭がこつんと子宮に当たる。 それだけで腰が砕けてしまいそうになるのを必死にこらえながら、わたしの脚はプルプルと震えた。 もはやわたしの頭の中は、膣を制圧する男のモノのことでいっぱいだった。 静まり返った部屋に『ぐちゅっ』とイヤらしい水音が響く。 男は微動だにしていない。 少し間をおいて、再び『ぐちゅっ』。 続けて『ぐちゅっ』。 『ぐちゅっ』『ぐちゅっ』。 『ぐちゅっ』『ぐちゅっ』『ぐちゅっ』。 いつしか絶え間なく水音は鳴り続ける。 押し殺したわたしの嬌声とともに、部屋は淫らな音で満たされた。 「ヒヒヒ…♪ 亭主の頭の上で腰振っちゃっていいのか?」 「だってぇ…★ あんっ★ だってこんなのぉ…★」 ソウタの顔の上などお構いなしに、わたしは欲望のおもむくまま腰を振っていた。 男の思惑通りに動かされて悔しい気持ちでいっぱいなのに、下半身は意に反して食いちぎらんばかりに男のモノを締め付けている。 もはや自分の意志では止められない。 男から見えないだろうと、だらしないおまんこ顔を晒しながら子宮でしか物を考えられなくなっている。 胎の疼きを鎮めてくれるなら、もうどうなっても構わなかった。 巫女としての使命も、妻としての貞操も忘れて、ただ子宮を満たしてもらうために膣を締めておまんこ奉仕している。 「込み上げてきたっ…! どこに射精して欲しいか言ってみな!」 「はぁんっ★★★ 中っ★ 中ぁぁぁっ★  外に射精したらソウタが起きてしまうから、一滴残らず中に射精してくれぇぇっっ★★★」 この期に及んでまだ取り繕おうとするわたしを男は鼻で嗤う。 子宮の壁にドロドロの精子をぶっかけられて絶頂するのが、何よりも好きなくせにと。 男はもう少し甚振りたかったようだが、さすがにわたしの締め付けには耐えられなかったようでたまらず吐精した。 「あ…★ あぁ…★ また、浮気精子きたぁぁ…★★★」 わたしは恍惚の表情で男の精を受け止める。 そして、あろうことか―― しゃぁぁぁ…、じょろろろろろろろ…。 あまりの気持ちよさに、潮どころか嬉ションを漏らしていた。 下に眠るソウタの顔めがけて勢いよく厠でするように。 「やべぇ、さすがにこれ起きちまうだろ(笑」 わたしの痴態を眺めながら男は人ごとのように笑っている。 「だめぇ…★ 止まらなひ…★ おしっことまらにゃいぃぃ…★★★」 「うぷっ…! ゴボゴボ…! な、何だ! 雨漏りか…!?」 「だ、ダメだ、ソウタ! そのまま寝ていてくれぇぇ★★★」 「うっ…! ん…、Zzzzz…」 わたしはとっさに式神を呼び出して、強引にソウタを深い眠りに落とす。 浮気を隠すために戦巫女の矜持すら捨てて。 「ハァハァハァ…★ これで…しばらくは大丈夫だからぁ…★ このままもう一回中に射精してぇ…★★★」 わたしはいつになく甘く媚びた声で、男に尻を密着させる。 「さすが戦巫女様。やることがえげつねぇや(笑  でも、いいのか? これ以上したら、せっかく妊娠したのに流れちまうかもしれねぇぞ」 「だいじょうぶだ…★ わたしの子はこの程度で屈することはない…★  それに…、もしそうなったとしてもまた孕ませてくれるんだろう?」 男は若干頬をひきつらせながらも、朝まで徹底的にわたしを犯すことを決めたようだ。