;//////// ;Track1:日ノ本唯一の野生馬、御崎馬生息地を見学(都衣岬での野生馬環境音をバックに、マスターとひそひそ話でのおしゃべり) ;//////// ;SE 草地の上、;3/右を自分と同じ速度で移動する(相対位置の変わらない)忍び足の足音数歩→stop ;3/右(接近囁き) 【なこ】「(しーーーーーーーっ)」 ;環境音 御崎馬生息地(明け方) F.I. ;3/右(指定あるまで小声継続でお願いします) 【なこ】「(じっと耳をすませて周囲の様子を伺う8呼吸)」 【なこ】「……見てください、マスター。馬です。本当に馬がいます」 【なこ】「……じっとしてます。動かない。……(様子を伺う4呼吸)――ああ、あるいは眠っているのでしょうか」 【なこ】「他の観光客による喧騒を避けるため、まだ夜も開けぬうちに宿を抜け出す。マスターの目論見通りの展開になりましたね。さすがは、なこのマスターです」 【なこ】「マスターとなこ、ふたりきりで野生馬を、こんなに間近に……(うっとりと見惚れる4呼吸)――実にすばらしい観測です。なこは、なこ自信のテンションの向上を確認しています」 【なこ】「けれど……(少し困った4呼吸)」 【なこ】「……やはり、完全に眠っているようにしか見えません。これは……ん……」 【なこ】「(思い出す2呼吸)――なこの記憶域には、馬が寝転んでいる姿の映像が存在します。馬が眠るときには、ですから寝転ぶものかと思っていましたが……」 【なこ】「あのように立ったままでも果たして眠れるものなのでしょうか? 少し失礼して、調べます――<;SE スマホを取り出すガサゴソ音>――ああ」 【なこ】「(残念そうな吐息)――電波がよくない。スマホで検索できません。 お宿ではきっちりwifiが完備されていたのに、とても残念なことです」 【なこ】「それにしても……(様子を見守る4呼吸)――本当に動きませんね、馬。……確認したくは思うのですが……(悩みの吐息)」 【なこ】「確認作業で野生馬に影響を与えることは、ここ、都衣岬(といみさき)の観測マナーに反する行為となってしまいます」 【なこ】「野生馬はペットではない。自然の中に自律して生息する生き物……。その行動を観測者が妨げるなど、決してあってはいけないことです」 【なこ】「ですから……ひたすら待つのみです」 【なこ】「(気持ちを定め、じっと観察する8呼吸)」 【なこ】「……ずんぐりとした体型です。小さく、重心が低く……TVで見るサラブレッドとはずいぶんちがってみえます。」 【なこ】「競走馬が特急形車両であるなら、御崎馬は小型の貨物車の印象です。それでも……(うっとりした吐息)――とてもきれいです。来てよかった……」 ;3/右(接近囁き) 【なこ】「マスター。都衣岬を候補地にあげてくださって、なこをつれてきてくださって、本当にありがとうございます」 ;3/右(マイクと同じ視線) 【なこ】「(ふっ、と切り替える一息)都衣岬……日ノ本全土に唯一残る大規模な野生馬生息地。なこたちが走る日楠線(にちなんせん)を擁す宮﨑県を代表する、有名な観光地」 ;1/前 (この辺から、だんだんと小声から普通の音量に戻していってください) 【なこ】「とはいえ、この企画……実際の現地の音をお聞かせすることによって地域の魅力を発信していく――『蓄音レヱル』に適した地であるかもしれないというマスターのご判断に、なこは当初、首をかしげざるを得ませんでした」 【なこ】「ここ宮﨑は東九洲の誇る重要物流拠点です。特に細嶋港(ほそしまこう)周辺には、世界最先端の技術を誇るいくつもの企業が集まっています」 【なこ】「また、シロチョウザメの完全養殖に国内で初めて成功し、日ノ本最大のキャビア産地に育ったことも、宮﨑の大きな誇りです」 【なこ】「そうした宮﨑の誇る最先端技術を音で伝える。 それこそがもっとも『蓄音レヱル』にふさわしい選択なのではないかとなこは認識していました。けれど」 【なこ】「(眠る御崎馬をみつづける8呼吸)」 【なこ】「……豊かな自然との共生。それが実現できていることも、たしかに宮﨑の大きな魅力です。それを音として伝えられれば、宮﨑を訪ねてきてくれる人が、なこたちの日楠鉄道に乗車してくれる人が増加することを、なこは容易に、確度をもって予想できます」 【なこ】「の、ですけれど。しかし……」 【なこ】「(困ったような、言葉を探す数呼吸)……現状のままでは、御崎馬の音を伝えることはできません。ずうっと何の変化も見せず、ただただ眠り続けているだけ……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――?」 【なこ】「変化、している? 馬だけを聞こうとするのだけではなく、もっと、音を広く……(周辺に耳をすませる8呼吸)――あ!」 ;環境音、鳥のさえずりが多くまざる部分をここ周辺で使ってください 【なこ】「音が……周辺の音がたしかに変化していきています。 森と草原とに棲まう夜の虫たちの鳴き声に、朝の鳥たちの歌声が混じって……っ!!」 ;3/右(接近囁き) 【なこ】「マスター。気づかれましたか? いま、馬が。小さく、けれど確かにぶるりと身震いを――ああ――(感動に息を呑む)」 ;3/右(マイクと同視線) 【なこ】「目覚めたようです。動き出す――ああ――(微笑を含んだしあわせな息)」 【なこ】「どうやら朝食の時間のようですね」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track2 御崎馬のお食事タイムをのんびり見学(御崎馬が草を食む姿を間近に観察。子馬がちかよってきて鼻ふんふんやるのを恐る恐る撫でる) ;//////// ;環境音 都井岬_御崎馬が草を食む音をベースに ;環境音 F.I. ;3/右(マイクと同視線) 【なこ】「(興奮を抑えきれてない4呼吸)――ああ」 【なこ】「とてもゆっくり食事をするのですね。岬の草原に広がっている……野生の……とても背の低い緑の草を、ゆっくり、ゆっくり」 【なこ】「(じいっと食事を観察する8呼吸)」 【なこ】「たてがみにくっついているのは草の種でしょうか? 緑、白、黄色、ピンク……色とりどりの小さな粒が、まるで……うふふっ、かわいい。おしゃれな花飾りのようです」 【なこ】「(にこにこと野生馬を見守る8呼吸)」 【なこ】「……不思議と落ち着く音ですね。とても強い風の中、けれどかき消されない落ち着いた音。規則正しくむしゃ、むしゃ、むしゃと。草を噛みちぎるそれだけの音」 【なこ】「ただそれだけの音なのに……(再び聞き惚れる8呼吸)――どうしてでしょうか。聞いていて飽きないというか、ずっと聞いていたくなるというか……(無意識に一歩近づいてしまう呼吸音)」 ;SE なこの足音一歩 ;環境音の草ハミstop ;SE 野生馬のいななき ;2/右前 【なこ】「(驚きの声を懸命に抑えるが少し漏れてしまう)」 ;2/右前→(呼吸しながらゆっくりと後ずさりして);3/右 【なこ】「(慎重に様子を伺う4呼吸)――いけません。なこは野生馬を驚かせてしまったようです。お尻をむけて、耳をぴったりと寝かせる姿勢をとられてしまいました」 ;3/右(接近囁き) 【なこ】「この姿勢の意味は『警戒』。これ以上近づいたり脅かしたりしてしまったら、後ろ足で蹴って攻撃してくるでしょう」 ;3/右 【なこ】「ですので……馬を鎮めるという声を出してみます。(静かに大きく息を吸う)『ほーーー、ほーーー、ほーーー』」 【なこ】「(馬の様子を伺う6呼吸)」 ;環境音の草ハミ再開 【なこ】「(ほっと安堵の長い息)」 【なこ】「よかった、警戒をといてくれたようです。見とれてついつい不用意に近づき、野生馬の食事を邪魔してしまったことは、なこの大きな失敗でした」 【なこ】「この失敗を繰り返すことの無いように……(驚きを一生懸命に抑える息)――あぁ」 【なこ】「体格の小さな馬がこちらに近寄って……ふふっ、2頭並んで仲良く食事を……」 ;環境音 12分あたりから2頭での草はみになってるので、使えたらそれ、使えなければ加工で同様にお願いできたら幸いです 【なこ】「(じっと観察する8呼吸)――小さな方はまだ年若い馬なのでしょうか。随分と警戒心が薄い様子で……」 【なこ】「(穏やかに観察する8呼吸)――(微笑)」 【なこ】「たてがみもまだぽわぽわで、足も華奢。あぶなっかしいかわいらしさを感じます。大きな馬とは……どうなのでしょうね? 親子のようにも、そうでないようにも、見えますが」 【なこ】「……(少し悩む4呼吸)マスターはどう思われますか? 親子なのか、他人――いいえ、他ウマの空似か」 【なこ】「(マスターの意見を聞く2呼吸)――(微笑)」 【なこ】「なるほど、なこも納得しました。マスターがおっしゃるのですから、きっとその解釈が正解でしょう」 【なこ】「しかし……それにしても風が強いですね。マスターの体温低下が心配です。ですのでなこはマスターに、よりそうなこの体熱であたたまっていただくことを提言します」 【なこ】「(マスターの許諾の言葉を聞く嬉しい2呼吸)」 【なこ】「ご許諾をありがとうございます。マスター。 それでは、少し失礼して」 ;3/右(密着) 【なこ】「ぴと。」 ;3/右(接近囁き) 【なこ】「どうです、マスター。これで少しは温まりましたか? それとももう少し接触面積を広くしたほうがよろしいでしょうか」 【なこ】「(マスターの返事を聞く2呼吸)――(ほんのわずかに、自覚もないレベルでがっかりした吐息)」 ;3/右(密着) 【なこ】「拝命いたしました、マスター。 それでは現体勢を、次のご指示があるまでは、維持・継続して馬の観察を続けます」 【なこ】「(がっかり→落ち着いていく16呼吸)」 【なこ】「……マスターのご指示、とても適正なものであったと、なこは今更理解しました。」 ;3/右(接近囁き) 【なこ】「接触面積が狭いからこそ、触れ合う部分が――この上なくあたたかになるものなのですね」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track3 野生馬との接触後はハンドソープ+ピーリングジェルで徹底洗浄 ;//////// ;1/前 【なこ】「ふぅ」 ;SE 室内環境音(旅館、空調) 【なこ】「遭遇に加え、接触まで……。とくに仔馬の警戒心の薄さ――向こうから鼻先をこすりつけてくる行為には、大いに驚かされました」 【なこ】「あるいは、顔面が痒かっただけかもしれませんが、すりすり、すりすり……なつかれているかのような錯覚に、なこは、幸福感に近いあたたかさを覚えてしまいました」 【なこ】「(柔らかな微笑)――マスターが受けた接触は、なこへのものよりずっと濃厚で長時間にわたっていましたね」 【なこ】「手の甲にまで鼻先をすりつけている様子。撫でたい気持ちをじいっと堪え、野生馬との接触ルール『馬に触れないでください』を守り続けたマスターの姿、なこは、大変に好ましいものだと感じて見ていました」 【なこ】「とはいえ……(小さなため息)」 ;7/左(接近囁き) 【なこ】「マスター、お手を。両手をどうか、ひとときなこにお預けください」 ;SE マスターの両手を受け取り→なこが両手で包み込んで、マスターの右頬前あたりでさすりまくる ;1/前(両手をぎゅってしてる距離) 【なこ】「(……無言で両手を包み込み撫でまくる12呼吸)」 【なこ】「やはり、です。明け方からの観察で、手のひらが冷え切ってしまっています。それだけでなく」 【なこ】「(匂いを嗅ぐために鼻を鳴らす。くんくん)」 【なこ】「……マスターの手の、普段には無い匂いが。これは仔馬に鼻先をこすりつけられつづけた影響であることは明白です。つまり、なんらかの菌や微生物がマスターの手を汚染している可能性が存在します」 【なこ】「かかる事態を解決するため、なこには考えと準備があります。マスター。どうか、なこと一緒に来てください」 ;環境音 F.O. ;SE ;1/前 廊下+板の間の足音(数歩)/同時に移動なので相対位置の変化なし。リスナーの足音は不要 【なこ】「(マスターの手を引き歩く4呼吸)」 【なこ】「ん」 ;SE 蛇口ひねる→お湯が出る ;環境音 蛇口からのお湯出っぱなし 【なこ】「マスター、どうぞ蛇口の前に」 ;1/前→;7/左 【なこ】「(マスターの移動を待つ2呼吸)」 ;7/左(マスターとふたり、蛇口に向かって肩を並べてたっている) 【なこ】「まずぬるま湯で両手を徹底洗浄しましょう。なこもお手伝いいたします」 【なこ】「ハンドソープを泡立てます。マスターはその間に、手をしっかりと濡らしておいてください」 【なこ】「ん……」 :SE 液タイプのハンドソープをポンプして手のひらに取る→両手のひらで泡立てる 【なこ】「(上記の作業をしている8呼吸)」 ;7/左→;1/前 【なこ】「マスター。なこの方を向いてください。 ――向き合って、両手のひらと両手のひらを合わせるのです」 ;1/前 【なこ】「……お互いの指を、相手の指と指と指の隙間に挟む形で指と手のひらをこすりあわせましょう。これは『握手洗い』と呼ばれる、大変に効率がよい手洗いの方法のひとつです」 【なこ】「さ、マスター……」 ;SE 両手同時に握手洗い 【なこ】「(握手洗いをする16呼吸)」 ;SE stop 【なこ】「ん……。これで指および指の隙間及び手のひらの洗浄は完了しました。次は指先を洗浄しましょう」 【なこ】「なこが手のひらを向けますので、そこに指先を、爪先(つめさき)から接触させ、手のひらに円を描くように動かし続けてください。これも、両手同時にどうぞ」 ;SE つめさき洗い 【なこ】「(手のひらをつめさきでこすられる微妙なくすぐったさをこらえつつの16呼吸)――はい、結構です」 ;SE stop 【なこ】「あとは手の甲と手の側面ですね。 これはマスターの両手をなこがお預かりする形でこすり洗いします。さ、力を抜いて、両手をなこに預けてください」 :SE 両手の甲と側面をこすり洗い 【なこ】「ん……(集中してこすり洗いする16呼吸)――うん」 ;SE stop 【なこ】「洗い残しなく洗えています。あとは手首を洗浄すればおしまいです。手、このままお預かりします。もう少しだけお待ち下さい」 ;SE 両手首をこすり洗い 【なこ】「(両手首を洗ってあげる、もうすぐ完了という喜びの交じる12呼吸)――はい」 ;SE stop 【なこ】「仕上げに流水で手を流しましょう。流したあとは、なこがタオルで拭き取りますから、水滴を飛ばしたりしないようにだけ気を付けてください」 ;SE 流水で両手流し 【なこ】「(ここちよく、丁寧に手を流水で流す12呼吸)」 ;SE stop 【なこ】「では、お拭きします」 ;SE タオルで両手を丁寧に吹く 【なこ】「(丁寧に集中する8呼吸)――手、くるりと返してください――(呼吸音)――ありがとうございます。ん……(丁寧に拭きとる4呼吸)――うん」 ;7/左(接近囁き) 【なこ】「洗浄ミッション、コンプリートです」 ;1/前 【なこ】「ですが、徹底洗浄ため集中してマスターの手に触れたことにより、なこは、ひとつの懸念を覚えてしまいました」 【なこ】「マスターは手……特に手の甲の角質ケアをされていますか? もしもされているのなら、前回ケアされた日時は……」 【なこ】「(マスターの返答を聞く2呼吸。2呼吸目が納得の呼吸)」 【なこ】「でしたらすぐに角質ケアをするべきです。なこは、最新鋭の手肌専用のピーリングジェルの使用を進言します」 【なこ】「ピーリングジェルとは、不要となった古い角質を取り除く効果をもったジェルのことです。古い角質の除去はターンオーバー、新しい角質との新陳代謝を促してくれます」 【なこ】「ですので、もしもマスターがお嫌でなければ――(呼吸音)(呼吸音)――拝命いたしました、マスター。では、ピーリングジェルによる角質ケアを実行します」 【なこ】「とはいっても、やることはさきほどまでの『握手洗い』とかなり類似してはいます。まずはピーリングジェルを、規定量をしっかり守って抽出し――」 ;SE 慎重にピーリングジェルを絞り出す ;1/前【なこ】「(ピーリングジェルを絞り出す2呼吸)」 ;SE ピーリングジェル塗り広げ (継続) 【なこ】「そうしたら……両手に広げて……ん…… くるくる、かるぅく……あくまでかるぅく――伸ばして――いきます……」 【なこ】「(ゆったり軽くピーリングジェルで肌をこすっていく16呼吸)」 【なこ】「……(少しうれしい息)――ほら、ぼろぼろと古い角質が丸まってとれてきました。これにより、お肌の新陳代謝が活性化されるのです」 【なこ】「お肌でも、技術でも――(作業の呼吸音)――更新されていくことで――(呼吸音)――現状を、より望ましい方向へと改善していくことが可能です――(呼吸音)」 【なこ】「(作業に集中する8呼吸)」 【なこ】「少なくともなこは、そう信じています――(作業に集中する4呼吸)――同様に、マスターとなこの関係性も……(2呼吸)ずっと良好であり続けながら――(2呼吸)――きっと、少しずつ改善されているのです……」 【なこ】「……? ――(作業に夢中のままぼんやりと自分がいったことの内容に気づき、はっと小さくのむ息)」 ;SE stop 【なこ】「……改善。自分の発言に疑問を覚えるのもおかしな話ですが――これほど良好で安定しているマスターとなこの関係性に、さらなる『改善』などありえるのでしょうか?」 ;3/右(接近囁き) 【なこ】「……なこは答えを持ちません。マスターはいかがですか? (マスターの答えを純朴に待つ2呼吸)」 【なこ】「? マスターの手の体温の向上を確認。ああ――お顔も少し赤らんでいます。これは――なこがピーリングをしすぎてしまった影響ではないかと推測します」 【なこ】「申しわけございません。古い角質を落とす以上にこすってしまえば、当然お肌を痛めます。すぐに角質落としを終了し、保湿ケアへとフェイズを移行しましょう」 ;3/右(二人並びで水道蛇口にむかう) 【なこ】「ジェルを流水で洗浄します。――ん……」 ;SE 蛇口ひねる→流水 ;SE 流水で手洗い 【なこ】「(丁寧に手を洗い流してあげる8呼吸)――指の間も……(4呼吸)――手首も――(2呼吸)――手の脇……甲、も――(2呼吸)――完了です」 ;SE 蛇口締めてSE stop ;1/前 【なこ】「最後のフェイズは保湿ケアです。この保湿ローションを使用します」 ;SE キャップあけ→適量を手に取る 【なこ】「まずは適量を手にとって……(2呼吸)」 【なこ】「水洗いした手をふきあげず、濡らしたままで―― ん……」 ;SE ローションをマスターの手にぬりひろげ、なじませていく 【なこ】「こうして……やわらかく……ぬりひろげ……(2呼吸) 表も、うらも――まんべん、なく――(4呼吸) ――で」 【なこ】「なこのてのひらで……ん……(2呼吸) 軽くおさえて……なでる感じで……(2呼吸) なじませて――(2呼吸) いき、ます――(2呼吸)」 【なこ】「(ローションを丹念になじませていく8呼吸)」 【なこ】「うん」 ;SE stop 【なこ】「これで保湿も万全です。 なこの手のひらに残ってしまったローションは…… そうですね、このまま流すのももったいないですし」 ;3/右(接近囁き) 【なこ】「少し、じっとしていてください、マスター。 首筋のお肌にも多少の乾燥が見えますので――このまま」 ;SE 首筋に両手で保湿ローションぬりひろげ ;2/右前 【なこ】「ん……(ぬりひろげる6呼吸)――あ」 ;SE stop 【なこ】「お耳――マスターの右耳に軽い汚れを発見しました。 これは――」 ;3/右(接近囁き) 【なこ】「(じっと観察する4呼吸)」 【なこ】「報告訂正。右耳の汚れは軽度ではなく中度以上。 早期の洗浄の必要を確認」 ;1/前 【なこ】「ですので、マスター」 【なこ】「ここから先は、耳かきフェイズに移行しましょう。 大丈夫です」 ;3/右(接近囁き) 【なこ】「(ふーーーーーーっ)かかる事態も想定し。なこには、最新技術を利用した先端耳かきの用意があります」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track4:最先端、スパイラル型シリコン耳かき+電動吸引式イヤークリーナーでの右耳耳かき ;//////// ;参 スクリューシリコン耳かき ;https://qr.paps.jp/hPxlZ ;電動吸引イヤークリーナー https://qr.paps.jp/8t30N ;1/前 【なこ】「(うっとりとした吐息)」 ;環境音 室内空調 F.I. 【なこ】「見てください、マスター。螺旋を描くフォルムの機能美。さすがは最先端技術です。旧来の耳かきとは一線を画しています」 【なこ】「この螺旋――スパイラル構造こそが技術革新の要点なのです。わかりますか、マスター。旧来型の耳かきではヘラの向きにしか効率的に耳かきできなかったものが――ああ」 ;3/右(接近囁き) 【なこ】「体験しましょう、マスター。このスパイラル耳かきのここちよさを」 ;1/前 【なこ】「なこの膝に頭をあずけてしまってください。 最先端技術の与える癒やしをマスターにご堪能いただけるよう、なこは正しく働きますので」 ;1/前→;3/右 【なこ】「(マスターの、ひざまくらへの姿勢移動を嬉しく待つ4呼吸)」 ;3/右(接近囁き) 【なこ】「(嬉しい微笑)。なこを信頼して体を預けてくださって、ありがとうございます。マスター。 (ふーーーーーーっ)」 ;3/右 【なこ】「では、始めます。スパイラル耳かきの素晴らしさを、まずは浅いところでご堪能ください」 ;3/右(接近囁き) 【なこ】「はじめます。リラックスして、力を抜いて……」 ;SE 耳かき(浅・継続) 【なこ】「(浅いところの耳かきを楽しむ16呼吸)」 ;以下、セリフとセリフの間の2~4呼吸ずつ挟んで、耳かき作業中な感じでお願いします ;////(ここから) 【なこ】「わかりますか? 感じますか? 従来型みみかきとの……違い」 【なこ】「従来型は、ヘラの表か裏でした……耳をかくことができませんでした、けど――」 【なこ】「スパイラルなら、どの方向でも……こうして……ね? 耳をかくことが――しかもいくえにも重なる層で……できてしまう」 【なこ】「さらに、シリコンゴムの適度な硬さは……」 【なこ】「従来型、竹等の長所である『しなり』に近い効果と快感を……かわることなく、与えて――くれていることが」 ;///(ここまで) ;SE stop ;3/右(接近囁き) 【なこ】「(ふーーーーーーーーーっ)」 【なこ】「(微笑)――マスターの反応を見ていれば、なこにも容易に推測できます」 ;3/右 【なこ】「(ほっとした一息)やはり、なこの見込んだとおりです。 最先端のシリコンスパイラル耳かきは、ただしく集積された最新技術の産物ですね」 【なこ】「技術は全てを革新していく――耳かきにおいても、他の全ての分野においても」 【なこ】「とはいえ、お耳の深部でも実証実験する必要があることは明白です。イレブンナイン――99.999999999%の確率で、なんの問題も生じないであろうことが予想されるとはいえ――」 ;SE 指先で耳の内側を撫でる 【なこ】「(少し言葉を探す3呼吸)」 【なこ】「その確率を超えてくるアクシデントが発生してしまうこともある。それもまた技術の進歩の、決して無視できない一側面ではあるのですから」 【なこ】「(決然とした息)」 【なこ】「万が一に万が一を重ねた確率でアクシデントが発生してしまったとしても――ご安心ください、マスター」 【なこ】「そのアクシデントによる影響が解消されるまで。 なこは、全身全霊をもって責任を取り続けます」 ;3/右(接近囁き) 【なこ】「ですので、もう一度力を抜いて……」 ;SE 耳かき(深・継続) 【なこ】「(慎重に深いの耳かきに集中する16呼吸)」 ;以下、セリフとセリフの間の2~4呼吸ずつ挟んで、耳かき作業中な感じでお願いします ;////(ここから) 【なこ】「うん――(安堵と満足の息)――いいですね。耳の穴深く、狭いところの方が――やはり――」 【なこ】「よりいっそうに、スパイラルの……全方向をかきとれるという特徴が――大きな力を……発揮します」 【なこ】「少し大きめのものであっても――ん……」 【なこ】「このように……しなりをつかって……角度を、つけ、て――」 【なこ】「(集中する6呼吸)――うん」 【なこ】「とれた、ものを――掬う……の、も――」 【なこ】「まったく……なんの…………問題も……ふふっ、ありませんね」 【なこ】「ですから、こう、して――」 【なこ】「(集中して耳かきする16呼吸)」 【なこ】「ん」 ;////(ここまで) :SE stop 【なこ】「感触は良好。 これより検証を開始します」 ;3/右(接近囁き) 【なこ】「(ふーーーーーーーっ、ふっ、ふっ)」 ;何度か角度を変えつつ耳の穴の中を覗き込む 【なこ】「……大きな残存物……なし……中~小程度の残存物……おなじく、なし。結果は良好――けれど、塵程度の固形残存物は目視によって確認できる」 【なこ】「(納得と満足の息)」 【なこ】「なこの想定通りの結果を導けていることをご報告します、マスター。これはつまり、なこには塵程度の固形残存物に対する用意もあるということを意味する発言です」 【なこ】「(嬉しげな息)――これをご覧ください、マスター」 【なこ】「これもまた最先端の耳かきアイテムのひとつ。電動吸引式イヤークリーナーです」 ;3/右(接近囁き) 【なこ】「(微笑)――より平易な言い方を選ぶなら、お耳の中用の掃除機ですね」 ;3/右 【なこ】「仕上げにはこれを使用します。 やはり多少の機械音は発生しますが、旧来型――たとえばちり紙で耳の中を拭く等の方式とくらべ、圧倒的な短時間で、徹底した清掃を完了できることが予想されます」 【なこ】「ですので――機械音には目をつむって――ああ、いえ」 ;3/右(接近囁き) 【なこ】「耳を塞いでいてくださいね? マイマスター」 ;3/右 【なこ】「それでは、作業を開始します」 ;SE 電動吸引イヤークリーナー 【なこ】「(吸い取り掃除に集中する16呼吸)――うん」 ;SE stop 【なこ】「できました。仕上がりを確認します――」 ;角度を変えつつ確認 【なこ】「(確認の6呼吸)」 【なこ】「――上出来です。と、いいますか、ほぼ完璧です。 電動吸引型イヤークリーナーについては『臨んだ通りの結果を得られなかった』的なレビューも散見されますが……」 【なこ】「どのような先端技術も、適正に利用されなければ望む効果を導き出せないことは明白です。いまなこは、かかるレビューの背景をあぶり出せたものかと感じています。」 【なこ】「ただしい順序でただしく作業を行ってこそ、技術はその真価を発揮してくれるのです」 【なこ】「同様に、左耳も清掃していきましょう。 マスター、すみませんが体勢をいれかえていただけますか?」 【なこ】「なこが口頭で、『ごろーーーーん』という合図をおくりますので、それにあわせて今度は左耳をなこに向ける姿勢へと、体をいれかえてください」 【なこ】「ご準備はよろしいですか? (返事待ちの呼吸)――では、合図をおくります。さん、にい、いち」 ;3/右→;1/前→;7/左 【なこ】「ごろーーーーーーーーーーーーーん」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track5:最先端、スパイラル型シリコン耳かき+電動吸引式イヤークリーナーでの左耳耳かきと、もっとも原始的な手指を用いての耳マッサージ ;//////// ;7/左 【なこ】「(マスターの頭の重みを心地よく感じる幸せな息)」 ;環境音 F.I. ;7/左 【なこ】「体勢のいれかえ、おつかれさまです。マスター」 ;7/左(接近囁き) 【なこ】「(ふーーーーーっ、ふっ、ふーーーーーっ)」 ;7/左 【なこ】「こちらの耳も……(観察する2呼吸)――お掃除前の右耳と同じ程度に汚れていますね。 であれば、同じようにお掃除するのがもっとも懸命な選択でしょう」 ;7/左(接近囁き) 【なこ】「さっきと同じく、力をぬいてお任せください。なこは可及的すみやかに、ミッションを達成いたしますから」 ;SE 耳かき(浅・継続) 【なこ】「(浅いところの耳かきを集中して行う16呼吸)」 ;以下、セリフとセリフの間の2~4呼吸ずつ挟んで、耳かき作業中な感じでお願いします ;////(ここから) 【なこ】「やはり、スパイラル耳かきは……扱いやすく、非常に綺麗にお掃除できます」 【なこ】「こまかな……ものは、先端部で――大きめの、ものは……より太い部分を……こう……つかい――」 【なこ】「ん……(集中する4呼吸)」 【なこ】「まったく、むだな、手数をかけずに――ここまで、綺麗に……かんたん、に――」 【なこ】「浅い、ところの全部を……(集中する4呼吸)――取り残し、なく――ん…………っと」 ;///(ここまで) ;SE stop ;7/左(接近囁き) 【なこ】「(ふーーーーーーーーーっ、ふっ)」 ;7/左 【なこ】「(いろんな角度から掃除具合を確認する4呼吸)」 ;7/左(接近囁き) 【なこ】「うん。良好な結果です」 ;7/左 【なこ】「(安堵の吐息)――この結果をみるに、現状なこはスパイラル耳かきを――最先端技術の集積を、ただしく活用できているようです。 マスターにもなこにも良い結果を導け、非常にほっとし、同時に喜ばしく感じています」 【なこ】「この調子で、けれども浮かれてゆるむことなく、深いところのお掃除も、一気にすませてしまいましょう」 ;7/左(接近囁き) 【なこ】「もう少しだけ。力を抜いて、けれども動かずにお願いします」 ;7/左 【なこ】「いきますね。……ん――」 ;SE 耳かき(深・継続) 【なこ】「(深いところの耳かきを丁寧にすすめる16呼吸)」 ;以下、セリフとセリフの間の2~4呼吸ずつ挟んで、耳かき作業中な感じでお願いします ;////(ここから) 【なこ】「……いい感じです。スパイラル耳かきの特性を……なこは、さらに――理解、できてきたように思います」 【なこ】「全周にある段差を、つかって……全方向に引っ掛けられる……それがもちろん、最大、最強の特徴ですが――」 【なこ】「こうして……少し……ねばる、もの、なら――ん……」 【なこ】「くる、くる、くる、と――ドリルのように――スパイラル、耳かきを――まわし、ながら――うごかせ、ば――」 【なこ】「(集中する4呼吸)――ああ、ほら――やはりです。巻き込むようにお掃除できます」 【なこ】「この、まきこみと……ひっかけを――状況に応じ……つかい、わけ――て――」 【なこ】「(さらに作業に没頭する8呼吸)」 【なこ】「いい感じ、です――ん……あとは、この――(2呼吸)――一番、おく、の――脆い、カタマリを……」 【なこ】「(慎重な4呼吸)――っ――こう、して――くずさ、ない、よう――ひっかけ――もち、あ、げ――」 【なこ】「(息を詰める4呼吸)――うん!」 ;SE stop 【なこ】「(満足して喜ぶの息)――取れました。深いところも、これでおそらくは――」 ;7/左(接近囁き) 【なこ】「(いろんな角度から耳穴をのぞきこみ確認する4呼吸)」 ;7/左 【なこ】「オールモスト・クリア。現時点でのお掃除の達成度が90%以上であると、なこは評価します。 ですので、最後の仕上げによって、達成度をさらにあげていきましょう」 ;SE 電動吸引イヤークリーナー 【なこ】「吸引でチリをとっていきます。くすぐったくても、もう少しだけご忍耐をお願いします」 【なこ】「(吸い取り掃除を楽しんでの8呼吸)――上出来です、大変よく吸い取れます」 【なこ】「あとは、耳のフチの裏側や……(2呼吸)――耳たぶ上のめくれた部分の内側も……(2呼吸)―― わすれず、吸い取って……」 ;SE stop 【なこ】「いいでしょう。これでしたら仕上がりもおそらくは――」 ;角度を変えつつ確認 【なこ】「(確認の4呼吸)」 【なこ】「――こちらのお耳もほぼ完璧です。ここからさらに追い込むことも無論、可能ではありますが、 これ以上は外観にも機能面にも改善余地はないでしょうから……(ふっと、言葉を止め考え込む4呼吸)」 【なこ】「ああいえ。お耳の美観の向上や、耳穴のつまり解消による機能の改善のみが、耳かきに求められるものではないのかもしれません」 【なこ】「なこは……その。最先端技術による超高効率の耳かきに大変満足していますけれど……同時に何故か、物足りなさを感じています」 【なこ】「(言葉を、気持ちを探す2呼吸)――旧来型の、もっとも原始的な仕上げ。マスターの両のお耳にテッシュをあてて、それを指先でもみこむように、左右同時にこまかなチリをぬぐいとっていく、あの仕上げ」 【なこ】「効率的には落ちてしまうあの作業を、けれどもなこは――行いたいと。行わないとなにかさみしい気がすると……!」 【なこ】「(嬉しい笑み)――そうなのですね。マスターも同じく感じてくださっているのなら。効率が低く、かけた時間に対しての効果があまり見込まれなくても、実施する価値は大いにあると、なこは認めます」 ;7/左(接近囁き) 【なこ】「ですから、ゆったり。効率を考慮しないで行いますね?」 【なこ】「(嬉しげな息)」 ;SE 左右の耳を同時に、ティッシュ+指先で優しく拭き取り(継続) 【なこ】「(しあわせそうに、ゆったり作業する16呼吸)」 【なこ】「……なぜでしょう、とても満ち足りていく気がします――(4呼吸)」 【なこ】「高効率こそ、先端技術の成果を評価することこそに、なこは強い喜びを感じる……そこに変化はないのですけれど――(2呼吸)」 【なこ】「強くはなく。おだやかで。……けれどじんわり、体全体にひろがっていくような……あたたかに満たされるような感じが……」 【なこ】「(すこしはにかみ、言葉をうまくみつけられない8呼吸)」 【なこ】「(名残惜しげな長い息)」 ;SE stop 【なこ】「――これ以上お掃除する対象を、なこは観測できません。 達成率100%。ミッション・コンプリートです」 【なこ】「……目的を完遂できた達成感に、なぜかさみしさがまじります。 さみしさ……いいえ、ものたりなさ? ……ううん、それとも少し違っているような気がします」 【なこ】「……(考えこむ2呼吸)――(あきらめの息)。 なこの言語ライブラリには、残念ながら現状のなこを正しく評価する――あ」 【なこ】「(ほっとしたような、少し面白がるような2呼吸)」 【なこ】「おおきなあくびを観測しました。マスターの頬に、わずかな紅潮も確認します」 ;7/左(接近囁き) 【なこ】「つまり、マスターは眠たくなってくれたのですね? なこの耳かきによって…… おそらくは、くつろいで、癒やされてくださったことにより」 【なこ】「(幸せに満ちた微笑)」 【なこ】「であればなこは、マスターに、さらなる癒やしを堪能してほしく願います。 マスターとなこの当初ミッション……野生馬に関する録音も、きっちり満了しているのです」 【なこ】「ですから、いまは、さらなる癒やしを。 なこと一緒に……どうかマスター、味わってください」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track6 落ち着いたなこの囁きで、ゆるゆると癒やしのお昼寝へと ;//////// ;7/左(接近囁き) 【なこ】「平気ですよ。このままで。 なこの膝枕のままで――マスター、どうかゆっくりお昼寝してください。ね?」 ;環境音 F.I. ;7/左 【なこ】「頭、撫でてもいいですか? その方がマスター、より深く癒やされてくれそうですし……(少し照れる1呼吸)」 ;7/左(接近囁き) 【なこ】「なこも、なんだか。癒やされそうな気がしますから―― その、もしもマスターがイヤじゃなければ……」 ;7/左 【なこ】「(2呼吸)――はい。でしたら撫でますね。 ゆっくり、ゆっくり、かるく、かるぅく……」 ;SE 頭ナデナデ(左の側頭~左耳もこする動きを繰り返し・継続) 【なこ】「(しあわせそうな16呼吸)」 【なこ】「……よかったです。マスターがくつろいでくれて。 早かったですからね、今朝。他の観光客さんたちに邪魔されず、野生馬の音に出会えるように、って……」 【なこ】「(ゆったりとねぎらうような8呼吸)」 【なこ】「与えられたミッションへのマスターの真摯な対応。なこは、いつでも深く尊敬しています。そうして、今回も――(嬉しい息)――とても見事な結果を示した」 【なこ】「……そんなマスターのレイルロオドであることは、なこの大きな、とても大きな誇りで同時に、喜びです」 【なこ】「だからこそ、マスターには決して無理をしてほしくないんです。マスターが元気で、楽しげでいてくださることが……そんなマスターをなこなりにお支えすることが、なこには、とても楽しくて……」 【なこ】「(しあわせに言葉を探す4呼吸)――なこには、とても楽しくて。かけがえのない時間なんです」 【なこ】「(ゆったりと頭を撫でる8呼吸)」 【なこ】「かけがえのない……(しあわせな吐息)――いまこの瞬間も、やっぱりそうだと感じています」 【なこ】「マスターがひととき体を、こころをゆるめてお休みになる。なこの膝で、なこの手で、なこのぬくもりで、なこの声で、ゆるやかにまどろんでくださっている」 【なこ】「その事自体がなこにもいやしで、とてもしあわせであたたかな……ふ……あ……(押し殺そうとしてもれちゃうあくび)」 【なこ】「ふふっ、しあわせすぎて、あったかすぎて、なこもねむたくなっちゃいました」 【なこ】「(マスターの声を聞く3呼吸)――はい。そうします。なこがガクっとかなっちゃったら、マスターの眠気の邪魔になってしまうかもしれませんし」 【なこ】「失礼をして、マスターのお隣で……」 ;7/左→;1/前→;3/右 ;SE 毛布をかぶる衣擦れの音 ;3/右 【なこ】「ああ……あたたかい。あたたかで、とても安心します。 (くんくんと鼻を鳴らす)――マスターの匂い。なこは、どんな香水よりも、どんな油の匂いよりも、好きです」 【なこ】「この匂いと、このぬくもりと……(眠気の交じる4呼吸)――」 【なこ】「つつまれて……ああ……このまどろみの……なんて……しあわ、せ……(かなり眠い8呼吸)――ん」 【なこ】「ねむって……しまう……まえ、に……マスター。 おやすみ……ん……おやすみ、の――ごあい、さつ」 【なこ】「おやすみなさい、なこのマスター。 いまはねむって……ねむって、おきた、ら……」 【なこ】「なこと……いっしょに……また……たくさん、の……ん……」 【なこ】「(寝入りばなの、ニュアンス多めの8呼吸)」 【なこ】「(寝入りばなの、ニュアンス多めの8呼吸)」 【なこ】「(浅い寝息で8呼吸)」 【なこ】「(浅い寝息4呼吸から、12呼吸かけてだんだんと規則正しく、落ち着いた寝息に)」 ;//////// ;Track7 なこの寝息ループ ;//////// ;環境音なりっぱなし 【なこ】「(規則正しく端正な寝息。16呼吸)」 【なこ】「(規則正しく端正な寝息。16呼吸)」 【なこ】「(規則正しく端正な寝息。16呼吸)」 【なこ】「(規則正しく端正な寝息。16呼吸)」 【なこ】「(規則正しく端正な寝息。16呼吸)」 【なこ】「(規則正しく端正な寝息。16呼吸)」 ;//////// ;Track8 おまけコーナー、Q&A ;//////// 【演者】「蓄音レヱル  ~日楠(にちなん)鉄道DD51 75(でーでーごーいち ななじゅうご)専用レイルロオド なこ~~ おまけコーナー。Q&A」 【演者】「みなさん、こんばんわ。蓄音レヱル・なこ。おまけコーナーまで聞いてくださってありがとうございます」 【演者】「癒やしがテーマのバイノーラルボイスドラマとして演じさせていただきましたので……みなさん、もうきっと寝ちゃってますよね? ね? のでので、眠りのお邪魔にならないよう、小声でお送りさせてもらいますね」 【演者】 「あらためまして。こんばんわ。はじめましての方ははじめまして。そうじゃない方はいつもありがとうございます。 日楠鉄道のDD51ディーゼル機関車。75号機の専用レイルロオド、なこ役を演じました、声優のXXです」 【演者】「で、ですね。このおまけコーナではわたし、XXが、みなさんからいただいたお便りにお返事をさせていただくことになってるそうです。いわゆるQ&Aコーナーですね」 【演者】「では、いただいたお便りを読みますね? ええと……こちらから読ませていただきます」 【演者】 「『Q:XXさんこんにちわ。XXXXさんのバイノーラルボイスドラマ、とっても楽しみです! 実はバイノーラルボイスを聞くの初めてなんですけど、普通のボイスドラマとどういうふうに違うんでしょうか? XXさんてきな聞き所っていうか、おすすめポイントとかとあわせて教えてもらえたらうれしいです!」 【演者】「(自由に回答をお願いします)」 【演者】「――です。けどこれ、一回通しで聞いてもらったあとですから、どうなんでしょう? ワタシ的なおすすめポイント、もう聞いてもらえてるんですよね。どうでした? ふふっ、気に入ってもらえてたならうれしいなぁ」 【演者】 「じゃあ、次のお便りにいきましょう。ええと――ご質問はこちらです!」 【演者】「Q:XXさんとなこちゃんが身近な存在同士だったら、どんな関係になってると思いますか? 教えてください」 【演者】「(自由に回答をお願いします)」 【演者】「――です。それじゃあ次のご質問……が、今回のQ&A、ラストのご質問になるみたいですね」 【演者】「おたよりをくださったのは都内在住のハンドルネーム、『ユキ』さんです。 おたよりありがとうございます!」 【演者】「読みますね? 『普通のアニメやゲームの収録とASMRでは。収録の仕方に違いがあるんですか?』――なるほどなるほど、これはですね~」 【演者】「(自由に解答をお願いします)」 【演者】「――です! というわけでQ&Aコーナー、おしまいです。たくさんのおたより、本当にありがとうございました!」 【演者】「そしておまけコーナーもラストまで聞いてくださり、ありがとうございます。お楽しみいただけましたか?」 【演者】「先端技術が大好きで、とっても勉強熱心で、だけど自分の気持ちにはちょっと鈍感? かもしれないなこちゃんと音探ししていやされる、『蓄音レヱル なこ』。 お届けしたのは、なこ役。XXでした」 【演者】「今回の旅は、ひとまずここまで。 けれどもきっと、次の夜にも、次の駅でもお会いしましょう!」 【演者】「おやすみなさい。明日の朝へ―― 『出発! 進行』」 ;おしまい