01.勝負のお誘い ふー…やっと授業終わったね。 今日やったところ、テストに出るって言ってたけど…正直、ちょっとよくわからなかったかも。 明日の土曜日なんだけどさ…空いてたら一緒に勉強しない? うん、ありがと。 じゃあ、よろしくね。 私は今日は空手部ないからさ、これで帰るね。 あ、君もなの? そうなんだ。 え、その勉強はもう…今日は、いいかな、えへへ。 明日にしようよ、明日。 ね? あ、折角二人とも休みならさ、ちょっと付き合ってよ。 そ、スパーリングしようよ。 ここしばらくやってなかったでしょ? ボクシング部なら使えるんでしょ? 私の方は鍵とか借りるの結構面倒でさ…やっぱり女子の部室だと色々あるから。 こういう時、男子は部室とか割と自由に使えて便利だよね。 ね、いいでしょ? かわいい彼女がこうして頼んでいるんだよ? ふふっ、ありがと。 ボクシングの部室の前で待ってるから、鍵はお願いね。 ここに来るのも久々だなぁ。 最初には会った時には…私は空手、君はボクシング…格闘技はそれしか認めないなんて言い合って、喧嘩になっちゃって、結局リングの上で勝負をつけることになっちゃって。 今はそれが恋人同士になってるだなんて、不思議だよね。 でも、それからもスパーリングとかやってきたけど、結局君は一度も私には勝てなくて、負けっぱなしだったよね。 やっぱり足が使える差は大きいよね。 ん、別に君やボクシングのことを悪く言ってるつもりはないよ。 君のパンチはすごく重いし、テクニックもあると思うけど、空手の方が有利に戦えるし、私の勝ちが続いているってだけ。 ま、だからさ…今日は、いつもの異種格闘技戦じゃなくて、ボクシングで勝負しようよ。 元々空手でやるつもりだったから道着に着替えちゃったけど、まあ、私としてはこっちの方が気が引き締まるし。 ルールだって知ってるし、君と戦ったり、君の試合を見たりしてるから、それなりにできると思うよ? ふふ、嫌なんだ。 でもダメ。 ボクシング勝負で私に勝てたら、また今まで通り空手の技で勝負してあげる。 まあ、まさか君の得意なボクシングで、空手部の女子に負けるわけ…ないよね? うん、わかってくれたみたいだね。 あ、それと…いくら君の得意分野っていっても、手加減とかいらないから。 勝負する以上は本気でやらないと…って、まあそれは君もわかってるか。 ま、それでも油断はしないでね。 いくら足技の方が自信はあるっていっても、この拳だって結構鍛えてるんだよ? 気を抜いてたらすぐにノックアウトしちゃうからね? 02.空手少女にボクシングで敗北 じゃ、始めよっか。 まずは小手調べ、ジャブから撃たせてもらうね! シッ! ほら、ぼんやりしないの! シッシッ、シィッ! 全部直撃してるけど…どうしたの? もしかして、私のパンチ…見えなかったとかじゃないよね? シッ! え、よわ…。 また当たっちゃった。 ボクシング部がこのくらいのパンチを見切れなくてどうするの? シュッ! ほらほらどうしたの? 見えないんだったら距離を詰めて打ち合いに持ち込むとか色々あるでしょ? こんなふうに…ねっ! シッ!シシィっ!シュッ!シュッ! ジャブ、ジャブ、ジャブッ!アッパーッ! あは…あははは! ちょっとちょっと、情けないんじゃない? シュゥッ! ふふっ、やっぱり見えてないんだ。 でもまだやれるよね? ボクサーってさ、どんなにパンチ浴びてダウンしちゃっても、何度でも立ち上がるんだよね。 私はさ、そこまで根性ないからさ、そういうの…尊敬しちゃうな。 君の試合だっていつも見てるけど、やっぱり限界まで頑張ってるもんね。 だから…私にその限界、見せてみて? ジャブ!ジャブっ! シッ!シシィ! ワンツー! フック! アッパー! ジャブ、ジャブ、ジャブ! ワンツースリー! フックの連打、いくよ!右、左、右、左、右っ! アッパー! アッパー! アッパーっ! ダウン、だね。 ストレートなら正拳突きの要領で打てるけど、アッパーとかフックみたいな技って、空手じゃあまり使われないんだよね。 だからあまり自信なかったんだけど…ふふっ、それでも効いちゃったみたいだね。 こんなのでダウンしちゃうんだもん、私の正拳突きなんか食らったら一発で沈んじゃうんじゃない?あははっ! あ、ボクシングなんだから、ダウンしたらカウントとらないとだよね。 ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ…。 ん、流石に1回目のダウンじゃ終わらないか。 このくらいは殴られ慣れてるってわけ? ふふっ、だったら何度でも何度でも、私の拳を捩じ込んで、寝かしつけてあげる…ねっ! シッ! ほらほらほらぁっ! シュッ! ジャブっ! アッパー! フック! ワンツースリー! ストレートぉ! ふふっ、折角立ち上がったのに、またいっぱいパンチ貰っちゃったね。 ねぇ、今どんな気持ち? 空手部の私と、ボクシング部の君が、こうしてボクシングで勝負してるのに、ボッコボコにされちゃってさ。 負けちゃったら言い訳できないよ? はぁ、もう言い返すこともできないかぁ。 じゃあ今度は、右ストレートをぶち込んで、KO狙いにいっちゃおうかなー。 せーのっ! きれいに決まったねぇ。 空手仕込みの右ストレート、流石に効いたでしょ? でも、私の全力パンチを顔面に浴びてもまだ立っていられるなんて、やっぱりそういうところは流石だよね。 でももう立ってるのがやっと、って感じかな? ギブアップするんだったら別にいいよ? ねぇ、聞いてる? ねぇ! ねえ! ねえっ! 返事も出来ないくらいに消耗してるのに、私のパンチを受けても倒れないなんて…すごいね。 君の負けず嫌いなところとか、ボクシングに対する情熱とか…やっぱり私、そういうところを見て好きになっちゃったのかな。 でも、これは勝負だからさ。 君が諦めてくれないなら、ちゃんとKOしてあげないといけないよね。 ね、もう一度聞くよ。 ギブアップ、してもらえないかな? まあ、そうだよね。 自分からは絶対に負けを認めないってわかってたけど。 だったら…私のパンチ、ちゃんと受け止めてね。 まだボディ打ってないから…そこから攻めてこっか。 ふっ! どうしたの? まだ一発だよ? ボクサーが女の子に一発殴られたくらいで…そんなに苦しんでちゃダメだ、よっ! それっ! それっ! それえっ! あはは…連続でお腹殴られるのは流石にキツかったかな? 私、スタミナある方だからさ…ラッシュとか得意なんだよね。 今度は立ち上がれないように、ダウンしそうになっても徹底的にパンチを撃ち込み続けて、私には絶対勝てないって思い知らせてあげる。 じゃ、覚悟してよねっ! ほらっ!ほらほらぁ! そんなガード、簡単に崩れちゃうよ! それそれっ! お腹、がら空き! 今度は顔が空いてる! またお腹っ! 女子にボディ撃たれてガード下げるな! よく私のパンチを見て防御しろ! 打ち返さないんだったらもっと辛くなるよ! ボディ、ボディ、ボディ、ボディ! 顔面に…パンチ、パンチ、パンチィッ! ほら、ダウンするな! 空手部の女子に、ボクシングで負けるな! シッ!シシィッ! ワンツー! ワンツー! ワンツー! ワンツー! ワン!ツー!スリー! やああああっ! トドメの…右ストレートぉっ! 決まりだね。 もう立ち上がれないだろうけど、ルールだからカウントはとっておくよ。 ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト、ナイン、テン。 はい、私の勝ちね。 私のパンチ、重かったでしょ。 その辺の男子よりなんかより、ずっと強かったでしょ。 また今度、ボクシングのルールで勝負しよっか。 でもね…今日、君も男の子なんだなあって思ったよ。 女子に負けたくなくて、どんなに辛くても私に立ち向かうことができることや、限界まで立ち上がって試合を続けようとする意思を持っているってことは、立派な才能だと思うよ。 だからさ、これからまた二人の予定が空いた時は私と特訓することにしようよ。 君はまだまだ甘いところがあるから色々教えられることがあると思うし、私もパンチの技術を学べば、空手に活かすことができるかもしれないしね。 彼女にボコボコにされた上で、教えを受けることになるなんて恥ずかしいし悔しいだろうとは思うけど…それでも今よりはずっと強くなれると思うよ? ん、よかった。 じゃあ特訓のメニューは考えておくね。 今日は休んだら、もう帰ろっか。 一緒に行きたいお店とかあったけど、その顔だと…ちょっと無理だよね…。 あはは…ごめんね? 私もちょっとやりすぎちゃったね。 デートはまた今度だね。 今はゆっくり…休んでいてね。 03.特訓のお誘い ね、今日はどう? 何がって、特訓だよ、特訓。 約束したでしょ? 私にボコられちゃったあの日に、一緒に特訓しようって。 あはは、何? 忘れた振りしてもダメだよ? 最近、ずっとそわそわしてたでしょ? 気付いていないって思ってた? あのねぇ、私だって君の彼女なんだし…考えてることくらい、少しはわかるよ? その場の勢いで約束したものの、やっぱりあたしと特訓するのが怖くなっちゃって…基礎的なトレーニングだけだったらいいけど、それならわざわざ二人でやることもないし、やっぱりまたボコボコにされちゃうのかなぁ…って感じでしょ。 ふふ、図星かな? ま、私のことが嫌いになったとか、そういうのじゃなくて良かったよ。 でさ…今日は部活、お休みなんでしょ? ふふっ、他のボクシング部の人に聞いちゃったから、しらばっくれてもダメだよ。 どうせ休みの日があっても君は話してくれないだろうし。 あはは、何も言い返せないみたいだね。 だったらいいよね? ほら、はやくボクシング部行くよ? 大丈夫だよ、今日は私とスパーリングするとかじゃないから。 少し痛いことはすると思うけど。 強くなりたいんでしょ? だったら、頑張らないとね。 私も彼女として、君が試合で負けるところなんて見たくはないしね。 04.空手少女のパンチで特訓 じゃ、始めるよ。 まずはねー…とりあえず君、私に殴られるの、怖くなっちゃったでしょ。 まあ、殴られるのが怖くない人なんていないだろうけど…そういうことじゃなくってね。 私との試合が始まってからしばらくはさ、ある程度は被弾を覚悟しながら戦ってたでしょ? まあ、実際は全部直撃してたけど。 でもさ、1回ダウンさせられてからは私のパンチにビビってたよね。 腰が引けちゃってたけど…もしかして自覚なかった? こんな状態じゃまともに勝負できないだろうし、とりあえずはその恐怖を克服してもらおうかな。 じゃあ、両腕はトップロープを掴んでね? 背中はロープに預けちゃってね。 ん、大丈夫。 痛くはしないから。 さ、早く。 ん…じゃあ、そこから絶対に動かないでね? シュッ! ふふっ、目を瞑っちゃダメだよ? もう何するかわかったよね? そ、これから顔面に、寸止めでパンチし続けるから。 本当にギリギリの距離で止めるから、少しでも動いたら当たっちゃうと思うよ? 大丈夫、寸止めって空手の技術だし、そういうのは得意だから。 君が恐怖に打ち勝って、動かなければ当たらないからね。 じゃ…まず10発ね? いち! にぃ! さん! しぃ! ごお! ろく! なな! はち! きゅう! じゅう! ん、どう? まあ、これだけじゃ全然足りないよね。 まだまだいくよっ! シッ!シッ!シッ!シッ!シッ!シッ! シッ!シッ!シッ!シッ!シッ!シッ! シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!シュッ! シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!シュッ! こんなもんかな? じゃあラスト、踏み込みながらストレート撃つね? せーのっ! はい、もう動いていいよ。 どうだった? 少しは慣れたかな? それとも…私のパンチの速さをこんなに見せつけられて、また怖くなっちゃったかな? あはっ、まあ、これは怖くなくなるまで、ずっと続けていこっか。 あ、別にグローブ着けなくてもできるし、なんなら毎日付き合ってもいいよ? じゃあ次…お腹、鍛えよっか。 ふふっ、ビクってしちゃったね。 君ってば、私に数発入れられたくらいで情けない悲鳴あげてたからね。 ま、私のパンチがその辺の男子よりも重かったってだけかもしれないけど、それにしてもあまり鍛えられてないとは思うよ。 撃たれる瞬間に息を吐いて、お腹に力をいれることは実践してると思うけど…それだけじゃなくて、やっぱり痛み自体に耐えられないといけないよね。 そうなると…やっぱり打たれないと鍛えられないよね。 だから、ちょっとした勝負をしよっか。 ボディブローを交互に打ち合って先に耐えられなくなった方の負け。 君が勝てるようになるまで、これも毎日続けていくからね。 ほら、君から打ってきていいよ? 私のボディブローを一発でももらったら、まともに撃てなくなるだろうし…ここでちゃんと私の体力を削いでおいた方がいいと思うよ? ほら、構えて。 打ってきて? んっ…。 んっ、なかなかやるねー…流石はボクシング部。 でもさ、私も腹筋は結構鍛えてるから、これくらいなら耐えられちゃうんだよね。 じゃあ次、私の番だね。 ほら、腕上げて? はあっ! あはは、痛かった? まだ一発目なんだから、これで音を上げてたら私には絶対勝てないよ? ほらほら、打ってきてよ。 んっ…まだいいパンチ撃てるじゃん。 じゃあお返し、いくよっ! ほらっ! あははは! 私の拳、君のお腹にめり込んじゃったね。 しかも一瞬白目向いて、涎も垂れ流しちゃって…すごく情けないよ? どう?もう降参する? そうしたらまた明日、同じ風にお腹めちゃくちゃにされちゃうけどね。 ほら、どうすんの? へー、まだやるんだ。 ほら、じゃあ撃ってきなよ。 ふふっ、何そのへなちょこパンチ。 もう力入らなくなっちゃった? じゃ、次…私の番だけど。 特別にもう一度だけ私に打ち込んでもいいよ? このままだと私の勝ちが決まっちゃうし、それだと私も楽しくないんだよね。 ほら、撃ってきて? ふーん、やっぱりそれで限界なんだ。 どんなにキツくても、折角もらったチャンスを活かさないと勝てないよ? それを、私のパンチで…君の体に直接、教えてあげるね。 いーくーよっ。 はいっ! はい、私の勝ち〜。 3発で終わりかぁ。 しかも1発分、ハンデをあげてるのに…ちょっとこれは、情けないかな。 お腹撃たれてダウンしちゃうの苦しいでしょ? あはは、お腹抑えてうずくまって…。 そんなに私のパンチ、痛かったんだ。 でも、まだトレーニングは終わってないよ? もう少しだから、がんばろーね。 これからは、反応速度を鍛えよっか。 試合終盤になってダメージが蓄積しても、ちゃんと相手の動きを見て判断できないとすぐKOされちゃうからね。 お腹撃たれて辛いだろうけど、実戦を想定するとむしろこの状態でトレーニングしておいた方がいいと思うよ。 ほら、立って。 立てないの? もう、仕方ないなぁ。 自分の足で立った方が痛くないと思うけど。 立てないんだったら、無理矢理立たせちゃうからね。 ほら、やっぱり痛いでしょ? 君が弱いからこうなってるってこと、ちゃんと自覚してね。 ん、腕をロープにひっかけて…よし、と。 これでもうガードは出来ないね。 これから君の頬にジャブを撃っていくよ。 でも、撃つ前に右手か左手か…宣言してあげる。 だから、顔を振って避けるとかして、出来るだけダメージを減らせるように頑張るんだよ。 試しにゆっくりやってみるよ? 左。 シッ! 左。 シッ! 右。 シッ! 左。 シッ! 右。 シッ! ちょっと…いきなり全部食らってんじゃん。 やる気ある? 右! 左! 左! 左! 右! 左! 右! もう無理なの? 同じこと、試合中にも言える? 仮に君と私と試合をしていて『もう無理です、やめてください』…なんて言わないでしょ? これからはペース上げていくから、頑張ってね? まあさっきの速さでダメだったらもう私のパンチを受け入れるしかないと思うけど…。 さ、いくよ? 左! 右! 左! 右! 左と思わせて右! 左! 右と思わせて…やっぱり右! 右! 右! み〜ぎ! 左っ! 右かな?右かな?左〜! あ、今度こそ右かな〜?左っ! あ、右から拳が迫ってきてるね?右! また右から来てるよ〜?左も怖いね〜?左! 連続で行くね! 右から交互に三発いくね、ワン、ツー、スリー! 次は左から5発!いち、にぃ、さん、しぃ、ごぉ! 左、右、右、右、左、右、右! ラスト、ん〜…左にしよっか。…やっぱり右ぃっ! あっははははは! 全部クリーンヒットぉ! 情けないね。 悔しいね。 恥ずかしいね。 鍛えてあげてるだけなのに、これじゃ弱いものいじめしてるみたいだね。 ぷぷっ…ごめんね? でもちょっとは自分の弱さ、自覚したかな? 最後、失神するくらいのきっついパンチ、プレゼントしてあげる。 普通の試合でも、意識の外からアッパーとか食らっちゃうと失神しちゃうんだよね。 ま、もうボロボロになっちゃった君は、アッパーが来るって意識してても失神しちゃうだろうけどね。 私の強烈なアッパーで顎をカチ上げられて失神しちゃって、起きた時に私にされたことをひとつひとつ思い出して、自分の弱さを噛み締めるといいよ。 そうしたら、プライドを捨ててまた一からやり直して強くなろうって思えるはずだから。 じゃあ、いい? 10秒数えてあげるから、その間に覚悟を済ませておいてよね。 ゼロになったら、私の全力アッパー、ぶち込んであげるね。 はい、じゅう、きゅう、はち、なな、ろく、ごー、よん、さん、にぃ、いち。 ゼ〜ロっ! あ、起きたかな…? ごめんね、私、またやりすぎちゃったね…。 君が私の期待に応えてくれるからさ、私もいいかなって思っちゃって…。 もちろん、君を痛めつけたくてやったことじゃないし、むしろ君の為だと思って厳しくしちゃったんだけど…それでも、いっぱい傷つけたことは事実だよね。 本当に、ごめんね…。 ん、許してくれるの…? ありがとう。 やっぱり君は優しいね。 そういうところ…大好き。 ふふっ、ちょっと血の味がする。 弱音も吐いちゃってたけど、ちゃんと最後まで、頑張ったね。 えらいね。 ね、今はまだ、私には勝てないと思うけど…君みたいに負けず嫌いで、自分の弱さを受け入れることが出来る人は、本当に強くなれるってこと、私は知ってるから。 だから、もっと強くなって…いつか私を倒してね? 約束だよ?