//00 ん〜 ふぅ… 今日は本当に良い天気ね、貴方。 お日様が元気だと、私も畑仕事に気合が入るわ♪ ええ、今はまだ家庭菜園と見間違う小さな農園かもしれないけれど、 貴方と一緒にこの農園を…少しずつ大きくさせて行きたいわ。 何言っているのよ。貴方の夢が私の夢。前も言ったでしょう。 狩りは勿論、農作業も昔からしているド田舎村出身のエルフを舐めてもらっちゃあ困るわ♪ 「何も無いところ」って、ここには何だってあるじゃない。 故郷は、この郊外なんかよりも、もっともっと何もないのよ? それに貴方もいる、美味しいお野菜もあるわ。 この美味しいティルマトの実を城下町に卸して、沢山の人に食べて幸せになって欲しいもの。 いつか、お城の王様にだって献上出来るって、本気で思っているんだから♪ なぁに(笑) 「僕には勿体ないお嫁さん」だなんて… 私こそ、貴方は私には勿体ないわ。 16歳で成人して長い間誰にも貰われなかった私。 こんな年増の田舎エルフを貰ってくれるの、貴方だけよ?(笑) さ、二人力を合わせて、美味しいお野菜を作って行きましょう。 ええ、午後も頑張りましょう♪ はぁい、お夕食が出来たわ♪ 今日は…何の日か覚えている? ええ、私達が結婚して1年の記念日。 ケーキを…買えたら本当は良かったんだけど…流石に今の稼ぎじゃあ難しくて…。 でも来年や再来年は買えたらいいわね。 …ちょっぴり特別なシチューで我慢ね。お肉をたっぷり入れたんだから♪ それじゃあ頂きましょう。 ん〜 美味しい♪ いっぱい煮込んだから、お肉がホロッホロね♪ はむ…口の中で溶けて無くなるようね。 美味しい? ふふ貴方にそう言って貰えて嬉しい。 ええ、この家に初めて招待してもらった時に作ったシチューだったから。 私にとっては特別なメニューなの。 あの頃の貴方はまだ城下町の兵士さんだったわね♪ 兵士なのにおどおどしていたわ♪ 私は遠くの森から…村の工芸品をバザーに売りに来てて…。 それまでは、年上のエルフの女性が城下町に売りに行ってたんだけど 数週間前に彼女が身籠った事がわかって、それで私が代わりに行くようにって。 右も左も分からず…とりあえず城下町のバザー会場に着いて、売り物を広げたの。 そしたら見るからに怪しい悪党に私、絡まれちゃって…。 ナイフで脅されて…犯されて殺されちゃうんじゃないかって…本当に怖かったわ。 でも…兵士の貴方が…近くにいて…助けてくれた。涙が出るほど嬉しかったわ。 槍を突き出して 「そのエルフの女性に指一本触れてみろ。この槍でお前の体を突き指してやるからな」って、 あの時の貴方本当にかっこよくて、頼もしかったわ。 ふふ、腕が震えてて…本当は戦いの経験が無いんだろうなってすぐ分かった。 だけど…殺して欲しかった訳でも、貴方が強い人であって欲しかったわけでもない。 ただただ助けてほしくて、それをしてくれた貴方の勇気が私一番嬉しかった。 貴方の力や兵士としての腕じゃなくて、その勇気に私は惚れたの♪ ふふ。 ええ、あの時の私は余りに世間を知らなすぎたわね。 エルフの女性はヒューマンしか殆どいないこの城下町じゃ、餌食にされちゃうものね。 ヒューマンにとって、エルフは憧れみたいだもの。なんだか不思議だわ。 確かにエルフは、ヒューマンよりも肌が白くて…正直男女共にスタイルが良いものね。 私はそこまででもないと…思うわ…ふふ。 エルフの社会は閉鎖的で、エルフ同士で結婚する事が多いけど、 私はヒューマンが好きよ。 私達より頭がよくて、みんな勇気があるんだもの♪ 私と結婚してくれて本当にありがとう。 ふふ、思い出話しちゃったわ。 記念日だもの、いいわよね♪ さ、冷めないうちに頂きましょう。 んっんっんっ…んっんっ あっあっ…んっん…ええ、とても気持ちいいわ。 んっんっ…んっんっ…。 んっんっんっ…あっ…貴方、すっごく興奮してるわね♪ ふふ。 んっ? え、もうイキそう? ん…んっ え、ええ、いいわ。 わ、私もイキそう。んっんっ あっあっん、そうね、それじゃあ一緒にイきましょう♪ 私達の赤ちゃん…作りましょう んっん んっんっんっんっ、あ、んっ い、いくぅ〜〜! んふ…ん…ん…んっ あっ…ん… んふ…。 ふぅ…。えぇ、きっと貴方の子種が、私の中にたっぷり注がれているわ。 だって貴方すっごく気持ちよさそうだったもの。 んふ。いつも言ってるでしょう? 大きさなんて関係ないって…。 エッチをしてる時ね、貴方からの愛情を私凄く感じられて、それが何より嬉しいの。 実際、とても気持ちよかったわ。だから小さい事なんか気にしないで。 それに貴方、何事も…焦っちゃダメよ? 私達は貧乏でも、十分幸せな生活をしてる。 後一つだけ贅沢が言えるのなら…赤ちゃんが欲しいって事。 それは私も同じ。 エルフは…ヒューマンと違って妊娠する確率がとても低いの。 それに…ただ中に出せば赤ちゃんが出来るって訳じゃなくて…2つの条件が必要なのよね。 1つは、「女性はツガイの男性を心から愛する事」 もう1つは「男性は女性を絶頂に導き、母体にツガイとして認めさせる事」 私達はどちらも…大丈夫でしょう? 私は貴方を愛しているし、 射精のとき、わ…私も多分イってるものっ 赤ちゃんは授かりものでしょう? 子作りは焦るのが一番ダメ。違う? それはそうだけれど…結婚してから、中出しも何度もしているし…。 分かったわ。 それじゃあ次の週末は、城下町のお医者様の所へ行きましょう。 実は少し調べていたの♪ なんでも、有名な婦人科のお医者様がいるって♪ 神学医で、不妊研究もされている方らしいし、きっと頼りになるわ。 さぁ、そうと決まれば、今日はこれくらいにして、おやすみしましょ。 明日の朝はティルマトの収穫、午後は草刈りもするんだから♪ ええ、こちらこそいつもありがとう♪ 愛しているわ、貴方。 おやすみなさい♪