? //11 エピローグ え? 先生…私が妊娠、ですか? あ、あ…ありがとうございます…! 赤ちゃんがお腹に宿ったんですね…。え…あ あ、貴方、嬉しいに決まっているじゃない。貴方も私も念願だったんだから。 「私のお陰」って、貴方も疲れているのに毎晩頑張ってくれたからよ。 妊娠し辛いエルフの私の為に、先生も真摯に診て下さったから。 あ…ありがとうございます。 今日はお仕事のお休みを頂いていたけど、夫も連れて診療所に来るようにと仰ってたのは これを伝える為…だったんですね…あはは…。 あ、そうでしたね。 ここでの働くのは期日までの1年間… 或いは、私が妊娠するまで…というお約束でした…。ん だ、だから嬉しいに決まってるでしょう、貴方。 赤ちゃんも授かって…、 ここでのお仕事も終えられて また貴方と二人でずっと居られるんだから…。 これまで全然授からなかったから…少しど、動揺しているだけよ。 貴方が先生の高価な壺を割ってしまって、 それが原因で私がその分を返す為に働く事に…なったのよね…。 その間にも、私が妊娠出来るようにと先生には…特別な施術をして頂いたり、お薬も頂いて…。 本当にお世話になりました。 あ…あの…本当に私と夫の赤ちゃん…なんですよね? エルフが妊娠するための条件を…改めて、ですか? 1つは、男性は女性を絶頂に導き、母体にツガイとして認めさせる事。 もう1つは、女性はツガイの男性を心から愛する事…。 え、えぇ… えぇ! 私が愛してるのは、この人だけです…! 夫だけですっ 別の男(ひと)を愛するなど…、あり得ませんっ! 城下町で私を守ってくれたこの人に…私は惚れていますっ あ、私ったら何を聞いているんでしょう…あははっ あれ…先生。もう行ってしまうんですか? お、お忙しいですもんね。すみません。 他の患者様も待たせてしまってますもんね。 短い間でしたが…先生の診療所で働かせて頂きありがとうございました。 とても壺の分をお返しが出来たとは思えませんが… 先生の優しいお心遣いに甘えさせていただきます… えぇ、来月に定期診断…ですね。 はい。また、よろしくお願いします♪