おい、起きろ。…(むっとした様子)。聞こえているだろう? 忘れたのか?王家の姫騎士にして、お前の主のナターシャだ。わざわざ直接会いにきてやったんだぞ? ねえさまの言うことが聞けないなんて寝ぼけているの?ナターシャの妹、そしてお前の主のイセルよ。 わたしたちは闘技大会無敗のSクラス騎士…あなたのような下人とは天と地ほど立場に違いがあるの。文句なんてありえない。 いいや?今日は下働きのために呼びつけたのではない。命令がある。 しっかりと耳を貸して欲しい話があるのよ。黙って聞きなさい? おほん…お前の身に余る仕事をくれてやる。…(少し言いにくそうに)。わたしたちの夜の相手になれ。 何をポカンとしているのよ。姉様に失礼でしょう。 お前のような取り柄のない下人にこの話を持ちかけているのには事情があるの。 平民のお前がわたしたちのような姫騎士と寝床を共にするのだぞ。喜べ。 飲みこみが悪いわね…こんなことは普通はありえないんだからね。 わたしたちの言うことには黙って従うのがお前の役割だろう。 仕方ない…わざわざ説明しないとわからないみたいね。 悔しいけど、わたしたち姉妹は媚薬を盛られてしまったようなの。 どうやら、この媚薬の効果はとても強力で…その、性行為を行わないと、この気分が収まらないらしい… しかもこの媚薬は…共にすごした時間が長い相手ほど…強く発情してしまう効果を持っているらしくてね。 お前は、わたしたちが幼い頃からいちばん長く仕えていた男だ。つまり…お前でなくてはならないというわけだ…// ん…どうした?主の言うことには全て従うのが、下人であるお前の役目だろう。 ここまで言ってまだわからないの?相変わらず愚鈍な男ね… 今の私たちは、あらゆる男の中で、お前にもっともムラムラしてしまう状態…ということよ。言わせないで。 ん…。正直、わたしもこの状況に戸惑っているのは事実だ。 ねえさまとわたしは最強の姫騎士として名を轟かせ、男など必要としていなかった… ゆえに異性と付き合ったことなどなく、性行為などもってのほか…のはずなのだが…// しかし今は、お前のことをめちゃくちゃにしてやりたくて…// わたしたちといやらしいことをしてくれ…♡ わたしたちといやらしいことをしなさい…♡