【ASMR of Rail~ 切子】 『切子ともぐるピット下』 ;//////// ;Track1:始業前点検(蒸気機関車を走らせる前の点検の一連の作業音をバックに、 ;/////// ;使用想定環境音 C12_66_始業検査&始業検査2 ;最初は1冒頭、工具を鳴らす音あたりから ;切子、眠くてだるい ;1/前  【切子】「……うぅう、最悪の夢見でありんした――(小さなあくび)」 ;SE 足音数歩 ;3/右 【切子】「おはようござりんす、ますたぁさん。切子、遅刻はしてないと思いんすが……(マスターの話を聞く2呼吸)――ああ」 ;3/右(接近囁き) 【切子】「ますたぁさんは、まことに真面目でいいこな働き者でござりんすな。おじいさまのいいところだけ、スッとお引き継ぎになられんした」 ;3/右 【切子】 「点検開始予定時刻の10分前に検修庫入りしなんして、工具をきっちり点検・整備し用意しておく。 そんじょそこらの機関士にできる仕事じゃあござりんせん」 「ますたぁさんが立派に育ってくなんして、切子は――と、と」 ;3/右 【切子】「切子とますたぁさんの蒸気機関車――C51 67(しーごじゅういち ろくじゅうなな)の始業前点検に取り掛かりんしたら、切子のこの手もススと油にまみれて、すぐどろどろになってしまいんす。 で、ありんすから、手の真っ白な今のうちに」 【切子】「ね、ますたぁさん。いいこのおつむを少しの間、かいぐりかいぐり、優しゅう撫でさせておくんなんし」 【切子】「かいぐり撫でるその間(かん)に――ふぁ――切子の寝ぼけも、ちっとは薄れそうに思いんすから」 【切子】「(マスターの話をニヤニヤ聞く2呼吸)――いやいや、照れくさいも何も。切子とますたぁさんの他には、誰一人おりゃんせん場でありんすし」 ;3/右(接近囁き) 【切子】「お小さかったころから幾度も、ますたぁさんのおつむなら、切子、撫でさせていただいておりんすし。ね?」 ;3/右 【切子】「もちろん切子は、ますたぁさんのレイルロオドでありんすから。ますたぁさんがどうしてもイヤだとおっしゃられるなら――(マスターの返事を聞く2呼吸)――(明るく嬉しい笑み)」 【切子】「ほんなら、早速。うふふっ、失礼しなんして」 ;8/左前(密着/抱きかかえて後ろ頭を撫でるイメージ) 【切子】「いいこですなぁ、ますたぁさんは。働き者で、真面目で、いいこの、がんばり屋さん」 【切子】「切子の大事な、たったひとりのますたぁさん。 疲れたときには、もっと甘えて、もぉっと頼っておくんなんし……ね?」 ;SE 頭ナデナデ、継続 【切子】「いいこ、いいこ、いいこ、いいこ」 【切子】「(微笑しながら、頭をなでてあげるニュアンス、4呼吸)――おや」 ;SE stop ;1/前 【切子】「うふふっ、くすぐっとぉござりんしたか。さいざんしたら、この辺で」 ;3/右(接近囁き) 【切子】「ますたぁさんをたっぷり補給で、眠気もパっと追い払えんしたし。切子もそろそろ、蒸気圧をあげて参りんしょうかね」 ;1/前 【切子】「さいざんしたら。始業前点検はじめんしょうか。いつもの役割分担で」 ;3/右 【切子】「ん……(作業に集中する16呼吸)」 【切子】「ああ……(2呼吸)――で、ござりんすな――(2呼吸)――ここ、二三日は――(2呼吸)――たしかに……(2呼吸)」 【切子】「微妙に乗り味……(2呼吸)――代わって……いな、鈍って来てると――(2呼吸)――切子もハッキリ――(2呼吸)――感じて、おりんした――(2呼吸)」 【切子】「……で、ありんすな――(2呼吸)――違和が、大きくなる前に――(2呼吸)――今日の乗務の――(2呼吸)――あとに、でも……(2呼吸)」 【切子】「原因、究明――(2呼吸)――もちろん、切子も――(2呼吸)――ますたぁさんに――(2呼吸)――おつきあい、して――っと」 ;3/右→;11/右遠 【切子】「ああ、わかっておりんす。(移動する1呼吸)――さ、やっておくんなんし」 ;環境音シフト  ;→C12_66始業検査 09:19の”しっかりね””はーい”の会話をカットして、その後からのドレン排出音以降にするイメージ ;11/右遠 【切子】「(ドレン水と蒸気が排出されるのをしばらく見守る16呼吸)」 【切子】「ん……C51 67(しーごじゅういちろくじゅうなな)。弁まわりに関しては、至極順調に思えんす」 【切子】「してみると……(沈思黙考の8呼吸)――ああ、申し訳ござりんせん、ますたぁさん」 ;11/右遠→;3/右 【切子】「(隣に戻る1呼吸)。確かに確かに、始業の時間も差し迫っておりんすし。始業点検にいまは集中でござりんすな」 【切子】「ひとつひとつを順番に。原因究明は乗務のあとで――しかと了解いたしんした」 【切子】「さいざんしたら、さ、ますたぁさん。コンプレッサー、さっくりまわしておくんなんし」 ;3/右→;2/右前→;10/右前遠 【切子】「(マスターの移動を見守る2呼吸)」 ;10/右前遠 【切子】「こっちは準備よぉござりんす――!」 ;環境音 C12_66_始業検査2の02:07あたりのコンプレッサー起動以降に切り替え 【切子】「――(コンプレッサー起動を見守る8呼吸)」 【切子】「圧縮よし。……万事順調――(微笑)――始業点検、これでひとおりでござりんすな」 ;10/右前遠→;2/右前→;3/右 【切子】「ゆーことで……よっと――ますたぁさん」 ;3/右 【切子】「今日の乗務も、ご安全に。どうぞよろしゅうおくんなんし」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track2:切子ともぐるピット下(乗務終了後の機関車をピット下から打音検査で徹底点検)、 ;/////// ;1/前 【切子】「(安堵の吐息)――乗務、まことにお疲れ様でありんした。ますたぁさん」 ;環境音 C12保火状態ピット下環境音F.I. ;1/前→;7/左 【切子】「とは申せ、ある意味ここからが本番でありんすな。違和感、今日もばっちり感じましたゆえ」 ;7/左 【切子】「ま、ここ数日続いておりんした違和が、ぴたりと消えたらそれはそれで塩梅の悪い話になってしまいんす」 ;7/左(接近囁き) 【切子】「消えればその分、見つけづらくもなってしまうという道理で」 ;7/左 【切子】「さいざんすから、ますたあはん。障害箇所。切子とふたりで、ちゃっちゃと見つけてしまいんしょう」 【切子】「ん……(頭上を見上げる一息)――走り終わったそのあとも、罐(かま)の火を落とさずにいる保火(ほかじょうたい)」 【切子】「できるだけ近い環境のまま、各種点検を行えるよう、しっかり保っておりんすゆえ――ますたぁさんの怪しいとと睨んだところから……(2呼吸)――ああ」 【切子】「切子の意見でござりんしたら、障害箇所な可能性が一番高そうなのは――ここ」 ;SE 打音検査音、一度のみ 【切子】「――いわゆる腹下。蒸気機関車を四つん這いの動物に見立てての、お腹の部分。底面ということになりんすな」 【切子】「あるいは腹下まわりから、車体を支える車輪や走り装置のどこか――つまりは足回りかも……と、切子としては、今の時点では思うておりんす」 【切子】「腹下点検をするのであれば、今の形が。そうするために地面にふかぁく掘られている溝――」 【切子】「この“ピット”の中から見上げる形が、もちろん一番でござりんしょう」 【切子】「さいざんすから、ますたぁさん。ほい」 ;SE 点検ハンマーを、マスターの革手袋の上に、ぽん、と渡す ;1/前 【切子】「(上記の動作の1呼吸)」 【切子】「その点検ハンマアで全部のボルトを叩いて叩いて、違和がないかを確かめる――打音検査をじゅんぐりに、進めていっておくんなんし」 【切子】「切子は、ますたぁさんのお隣で――んしょ」 ;SE トーチに着火(ライター音→ガスバーナー等の着火音のイメージ) 【切子】「(着火のための2呼吸)」 【切子】「固着した油汚れをトーチで溶かして、ウェスで拭いて。怪しい箇所を目視でいちいち、点検確認してまいりんしょう」 ;7/左 【切子】「さいざんしたら、手分けして――ん」 ;環境音に、規則ただしい打音検査音を乗せる 【切子】「(マスターの整然とした打音検査音を、心地よいものとして聞く幸せな8呼吸)」 【切子】「(微笑)――さてさて、切子は……さいざんすねぇ。台車まわりをたどる形で参りんしょうか」 ;SE 切子の、火で炙って汚れを溶かす→ウェスで拭き取る、をセリフ合わせで 【切子】「軸箱(じくはこ)あたり、特にあやしく思えんす。固着している油汚れを、まずはトーチの火で炙り……」 【切子】「(炙ってる4呼吸)」 【切子】「焼けて溶け出してきたとこを、素早くウェスで――」 【切子】「(丁寧な拭き取りの2呼吸)」 【切子】「ん。こないなもんでござりんしょう」 【切子】「(目視チェックの2呼吸)―ふぅん。目に見える異常はありんせんな。 さいざんしたら、このまま台車心向棒(しんこうぼう)を、じゅんぐりと」 ;炙り→拭き取り→(目視)を3セット繰り返し 【切子】「(上記作業に集中する(4+2+2)*3呼吸)」 【切子】「ん……(成果が見えないことに失望しつつ、集中を解く長い一息)――ぁ」 【切子】「(嬉しく好ましく、絶えることないマスターの打音検査音を聞く2呼吸)――(微笑)」 【切子】「音一つでも、きっちり伝わって参りんすなぁ。 切子の大事なますたぁさんの、几帳面さと真面目さと」 【切子】「メトロノオム……で間違いなかりんしょうかね? お嬢さん方が楽器を演奏なさるとき、リズムを取るために使いんしてる、あのち、ち、ち、ちと揺れる振り子」 【切子】「あれに負けんほど規則正しい、ますたあはんの、ゆったり澄んだ打検音。(だけんおん)。切子の耳には、まるで心地よい音楽のようにも――」 ;SE 打鍵音(ボルトゆるみんでる状態の音) 【切子】「!!!!」 ;7/左→;1/前 【切子】「(歩み寄る一歩)――このボルトですか? ますたあはん――ああ」 【切子】「叩いた瞬間、でござりんしたか? ああ……(慎重に点検する4呼吸)――綺麗に割れておりますなぁ。緩まず、そのまま破砕・断裂……」 【切子】「恐らく内部にじわじわと、なんらかの力が集中してしまいんして、このボルトには、規定以上の圧力がかかりつづけた」 【切子】「ゆえ、いままでの打音検査には引っかからずに、けれども不正な力の方は、歪なりゆがみなりとして走りに触って、切子たちに違和を伝えた」 【切子】「で、不正な力がボルトの限界を越えて、ついに今。点検ハンマアの一たたきで、ぱかり。断裂にまでつながった……さいなところでござりんしょうか。ともあれ――(微笑)」 ;7/左(接近囁き) 【切子】「ますたあはんが付き合ぉてくれたおかげで、早期に修理箇所の特定が叶いんした。ありがとお、ますたぁさん」 【切子】「この先は、研修係さんのお仕事ですな。さくさくさくっと引き継ぎんしたら―― ね、ますたぁさん。集中しなんして、目もお耳も、さぞおつかれりなりんしたでしょう」 【切子】「油汚れも、お互いそこそこ着きんしたし。 ゆえに、ね? ここはひとつ、ふたり一緒に」 ;7/左(接近囁き) 【切子】「ゆっくり休んで汚れを落として。疲れを癒やすとまいりんしょう」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track3:油汚れをグラニュー糖と歯ブラシで徹底的にすっきり洗浄 ;/////// ;環境音 風呂場 お湯はり ;1/前 【切子】「はいはい、ますたぁさんはどこにも手ぇついたらいけんせんよ。そこのお椅子に、さ、おすわりなんし」 ;1/前→;3/右→;5/後 【切子】「(マスターの着席を待つ3呼吸)」 ;4/後右 【切子】「ん。よおござりんす。しかし……(マスターの様子を観察する2呼吸)――予想しておりんしたより、油もすすももっとよおさんこびりついてしまいんしたねぇ」 ;3/右(接近囁き) 【切子】「ま、切子が綺麗に落としんすから、ご安心して、ゆるりと座っといておくんなんし」 ;1/前 【切子】「油汚れを落とす間に、お風呂のお湯もたまりんすから。焦る必要なんぞ、どこを探してもござりんせん」 【切子】「さてさて、ほんならまずは両手を切子の膝に……ああ、爪の間まで真っ黒ざんすねぇ」 【切子】「ここは、まず、これ。白砂糖――」 ;SE 右耳元で白砂糖を挟んだ両手をこすり合わせてざりざり 【切子】「(上記作業の2呼吸)――(微笑)」 【切子】「ま、油落としの定石中の定石でござりんすな。さ、マスター。切子に両手を、手のひらを上にしてまとめて預けておくんなんし」 【切子】「じゃ、参りんすよ? ん……」 ;SE 砂糖でじゃりじゃり両手同時の油落とし(継続・セリフ合わせ) 【切子】「(両手を使って、マスターの両手を包み洗いしていく8呼吸)――ほ?」 【切子】「ああ、たしかに――(2呼吸)――定番中の定番ゆえに――(2呼吸)――どうして砂糖が油汚れを落としてくれるか――(2呼吸)――考えたこともありんせんでした――(2呼吸)」 【切子】「切子が思うに……(2呼吸)――さいざんすねぇ――(考え込む4呼吸)――ああ、いや、確か――(2呼吸)」 【切子】「旧南颯(きゅうなんさつ)鉄道の――(2呼吸)――お料理ができるレイルロオドの――(2呼吸)――紅(べに)――(2呼吸)――あれに聞いたことがござりんした――(2呼吸)」 【切子】「紅いわく――(2呼吸)――『砂糖は水を抱え込む』――(2呼吸)――具体例に、確か……(2呼吸)――ああ、クッキーやらいう、人間のお菓子――(2呼吸)――」 【切子】「それをあげて――(2呼吸)――ああ、ますたあはん、今度は手の甲を上に――(2呼吸)――そうそう――(2呼吸)―― で、話の続きでござりんすな」 【切子】「クッキーには――(2呼吸)――バターやらいう油と――(2呼吸)――砂糖と――(2呼吸)――その両方を、ふんだんに使うそうでござりんす――(2呼吸)」 【切子】「で、バターやらいう油は――(2呼吸)――溶かしてそのまま放置すると――(2呼吸)――あっという間に酸化する――(2呼吸)――それを砂糖が、防いでくれるいうお話で……(2呼吸)」 【切子】「ええと……なんざんしたかね――(2呼吸)――切子は化学(ばけがく)――(2呼吸)――まったく疎ぅござりんして――(2呼吸)――そのときの紅の説明も、わかったようなわからんようなで……(2呼吸)」 【切子】「紅との、初対面の……(2呼吸)――九洲第三セクター鉄道事業者協議会かなにかで――(2呼吸)――切子がますたぁさんのお供ででかけて――(2呼吸)――紅も、おんなじように先方のマスターさんについてきとって――(2呼吸)」 【切子】「お料理ができるレイルロオド……(2呼吸)――紅は有名でありんすからな――(2呼吸)――『はえ、有名レイルロオドがおりんすなぁ』て――(2呼吸)――切子は遠目に見ておりんした――(2呼吸)」 【切子】「さいざんしたら、向こうの方から――(2呼吸)――『キミ、永崎(ながさき)の切子さん?』って――(2呼吸)――まぁ、伊満里(いまり)鉄道に来てからよりも、切子は――(2呼吸)――旧帝鉄の、永崎の救援機――(2呼吸)」 【切子】「その印象の方が……(2呼吸)――っと」 【切子】「ますたぁさん。一旦シャワーで手、流しんすから、ちぃと待っとっておくんなんし」 ;SE コックひねる→シャワー出す 【切子】「ん……とと、お湯はりのままの温度じゃ熱ぅありんすな。 水をちょちょいと混ぜんして――」 ;SE 水のコックひねる 【切子】「ん……(2呼吸)――ええ塩梅(あんばい)。さいざんしたら、ますたぁさん。お手を――」 ;SE シャワーかける 【切子】「(4呼吸)――はい、手ぇひっくり返しておくんなんし――(4呼吸)――うん」 ;SEコックひねってシャワー止める 【切子】「(1呼吸)――っと」 ;頭を動かしつつ、マスターの両手の清潔度を観察 【切子】「油汚れは……(2呼吸)――うん」 ;SE stop ;1/前 【切子】「手の表裏、だいぶん油を落とせたような塩梅でありんすな。そしたら今度は、歯ブラシ使ぉて爪の間を」 ;3/右(接近囁き) 【切子】「こっちは片手づつ洗いんすから、さ、ますたぁさん。まずは右手を――」 ;2/右前 ;歯ブラシで右手指をいっぽんずつこすり洗い(セリフ合わせ) 【切子】「まずは砂糖を、指先にたっぷり刷り込みんして……((2呼吸))」 【切子】「で、ブラシ。親指から……(4呼吸)……人差し指――(4呼吸)」 【切子】「中指……(4呼吸)――くすり指……(4呼吸)――で、小指――(4呼吸)――ん」 ;SE stop ;7/左(接近囁き) 【切子】「ほんなら今度は左の手……(2呼吸)――うふふ、ありがとうござりんす」 ;8/左前 【切子】「じゃ、一本ずつ――」 ;SE 左も一本ずつ歯ブラシで 【切子】「親指――(4呼吸)――人差し指――(4呼吸)――中指――(4呼吸)」 【切子】「くすり指……ふふっ」 ;7/左(接近囁き) 【切子】「人間にとって左手のくすり指は、特別な指なんででござりんしょう?」 ;8/左前 【切子】「さいざんすから、ここは特に丁寧に……ん……(8呼吸)――っと」 【切子】「あとは小指で……(4呼吸)」 ;SE stop 【切子】「はい、仕上がりんした」 ;SE シャワー 【切子】「手を流させてもらいんして……(4呼吸)――うん」 ;SE stop ;1/前 【切子】「手はこれで、すっかりピカピカでござりんすね――っと、お風呂のお湯、お風呂のお湯」 ;SE コックひねってお湯を止める ;環境音 湯貼りstop ;1/前 【切子】「両手が綺麗になりんしたから、あとはご自身で洗えなんしょう。どうぞ全身綺麗にあらって、お風呂に入っておくんなんし」 【切子】「切子はその間に、ゆあがりの耳かきなんぞのお支度を……おや?」 ;3/右(接近囁き) 【切子】「ますたぁさん、ひょっとして。一人でお風呂、ちょいとお寂しうござりんしょうか?――(いたずらっぽい微笑)」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track4:ほかほか湯上がりのお耳掃除は、お耳に優しい耳かき綿棒の両端をフルに使って丁寧に(右耳) ;/////// ;1/前 【切子】「うふふっ、ますたぁさん。湯上がりほっぺ、ピンクに染まって可愛(かい)らしぅござりんすなぁ」 【切子】「ほこほこしっとりの両耳が乾かんうちに、冷めんうちに。ささ、切子のお膝に、頭をあずけておくんなんし」 ;1/前→;3/右 【切子】「(マスターの姿勢変えまちの2呼吸)――(微笑)」 ;3/右(接近囁き) 【切子】「お耳掃除は、湯上がりの、濡れてるうちにするのが一番。お耳、たしかにお預かりいたしんす」 ;3/右 【切子】「今日はな? ますたぁさんがよろしいようなら、耳かき、いつもの伊満里のと、ちょいっと変えて見ようかと」 【切子】「これ……(1呼吸)――評判らしくて、おすすめされてござりんすよ。使い捨て、100本入りの、『みみかき綿棒』」 ;*参考 https://www.sa-n-yo.co.jp/domestic/#mimikaki ;SE 個包装のパッケージあける 【切子】「よ、っと――」 【切子】「これご覧のとおり、普通の綿棒が片端についておりんして、もう片端は……(1呼吸)――紙製の耳かきになっておりんす」 ;3/右(接近囁き) 【切子】「ますたぁさん、最近前より、お耳、敏感になっておりんすように、切子はかんじておりんして……」 ;3/右 【切子】「ゆえ、いっそう刺激が柔かな耳かきの方がよろしいかなぁと、考えざんし……(2呼吸)――(嬉しい微笑)――あい、わかりんした」 【切子】「さいざんしたら、紙の耳かき。ゆるりゆるりと試してみんしょう。まずはあさぁいところから」 ;SE 紙耳かきで耳掃除(浅・継続) 【切子】「ん……(8呼吸)」 【切子】「ああ……この耳かき――(2呼吸)――なかなか、塩梅――(2呼吸)――やわらかで――(2呼吸)――よぉ、ありんすな――(2呼吸)」 【切子】「柔らかで――(2呼吸)――適度に、しなって――(2呼吸)――細かな、ところも――(2呼吸)――ひっかけ、やすくて――(2呼吸)」 【切子】「お耳の――(2呼吸)――ふち、から――(2呼吸)――浅い――(2呼吸)――ところは――(2呼吸)」 【切子】「ゆあがり、で――(2呼吸)――しっとり、してる――(2呼吸)――ことも――(2呼吸)――ありん、して――(2呼吸)」 【切子】「ほとんど――(2呼吸)――力を――(2呼吸)――いれずとも――(2呼吸)――軽く、かるぅくで……(2呼吸)」 【切子】「(集中して耳掃除する8呼吸)――ん」 ;SE 耳かきstop ;3/右(密着) 【切子】「(ふーーーーーーーーっ、ふっ、ふっ)」 ;いろんな角度から耳チェック 【切子】「ん~~(2呼吸)――ああ、予想以上によぉござりんす……(満足の一息)」 ;3/右 【切子】「紙もなかなか、馬鹿にできないものでありんすな。 ますたぁさんのお耳のご負担も、木の耳かきより……(2呼吸)――(微笑)」 【切子】「さいざんしたら、このまま深くも試しんしょう。 深いところをしてる間に、ふやけたりしないかちぃと心配もござりんすが……」 ;3/右(接近囁き) 【切子】「ま、ものは試しで。もしふやけたら新しいのに変えればいいだけでござりんす」 ;3/右 【切子】「じゃ、参りんす」 ;SE 耳かき(深・継続) 【切子】「深くは……(2呼吸)――ああ……(2呼吸)――普通に使えるで――(2呼吸)――ありんすな――(2呼吸)」 【切子】「耳穴の、奥は――(2呼吸)――湿気も、外より――(2呼吸)――多かろうかと――(2呼吸)――思えざんすが――(2呼吸)」 【切子】「しっかり、かりこり――(2呼吸)――こびりついてる、大きめなの、も――ん……(集中して剥がす6呼吸)――(微笑)」 【切子】「いい塩梅に――(2呼吸)――掬えざんして――(2呼吸)――一番、深くも――(2呼吸)――この調子なら……(2呼吸)」 【切子】「ひっかからずに――(2呼吸)――奥まで――(2呼吸)――奥、まで――(2呼吸)――あ、いい塩梅――ん……(2呼吸)」 【切子】「っ……(集中して耳かきする8呼吸)――っと」 ;SE stop ;3/右(密着) 【切子】「(ふーーーーーーっ、ふっ!)」 ;3/右 【切子】「ん。よぉござりんすな。あとは逆側、普通の綿棒を使いまして、チリを綺麗にぬぐいきってしまいんしょう」 ;3/右(接近囁き) 【切子】「あと少しだけ、こそばゆくても我慢で動かずいておくんなんし」 ;3/右 【切子】「よ、と――」 ;SE 綿棒で耳穴ぬぐい、継続 【切子】「長湯の、あとで――(2呼吸)――結局、耳かき――(2呼吸)――最終的には――(2呼吸)――ほのかにふやけ、ざんしたゆえ――(2呼吸)」 【切子】「チリ、だけじゃなく――(2呼吸)――湿気も拭いとるように――(2呼吸)――穴の、壁に、べったりと――(2呼吸)――綿棒、はりつけるようにして――(2呼吸)」 【切子】「拭って、拭って――(2呼吸)――こっちの、面も――(2呼吸)――それから、こっちも――(2呼吸)――まんべんなしに――(2呼吸)――」 【切子】「この綿棒も――(2呼吸)――普通の、よりも――(2呼吸)――気持ち、しなりが――(2呼吸)――よぉ、ありんす……ん――(2呼吸)――」 【切子】「もちょっと……ん――(念入りに拭う8呼吸)――っと――(安堵の息)」 ;3/右(密着) 【切子】「(ふーーーーーーーーーーーーーーーっ)」 ;3/右 【切子】「お疲れさんでござりんした。切子にすっかり任せてもらえたおかげさまで、右のお耳は綺麗に綺麗にしあがりんした」 ;3/右(接近囁き) 【切子】「紙の耳かきのお耳触りは、いかがなものでありんした?」 ;3/右 【切子】「(満足そうに話を聞く2呼吸)――さいざんしたら、よぉござりんした。ほんなら今度は反対、左のお耳を――」 ;3/右 【切子】「切子が『ごろん』って言いざんしたら、ますたぁさんは身を入れ替えて、左のお耳を切子に向けておくんなんしね」 【切子】「さいざんしたら、参りんす」 ;3/右→;1/前→;7/左 【切子】「『ごろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん』」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track5:ほかほか湯上がりのお耳掃除は、お耳に優しい耳かき綿棒の両端をフルに使って丁寧に(左耳) ;/////// ;7/左 【切子】「はい、ますたぁさん、いいこいいこ。上手にごろりん、まわれんしたね」 【切子】「さいざんしたら――とと、耳かきの方、すこぉしふやけてしまいんした。片耳をちょうど掃除しきるあたりで、ちょうど寿命な仕組みになっておりんしょうかね」 【切子】「ふやけかけたのはゴミ箱に。で、新しいのを……(1呼吸)――っと、ああ」 【切子】「いえね? 見方をちょいと変えなんしたら、お掃除ごと、片耳ごとに新品をおろしてることになりんすから……衛生面にこれほど優れた耳かきは、他にありんせんかもしれませんなぁ」 ;7/左(接近囁き) 【切子】「まっさらの新品の耳かきで。ますたぁさんのお耳もまっさら、綺麗にお掃除してさしあげんしょう」 ;7/左 【切子】「ほんならぐたーーーっと力を抜いて。 体全部を、切子に預けておくんなんし……(微笑)」 【切子】「じゃ、参りんす。よ、と――」 ;SE 耳かき(浅・継続) 【切子】「この耳かきの――(2呼吸)――イカした、ところは――呼吸)――紙特有の、やわらかな――(2呼吸)――しなりと、それから――(2呼吸)」 【切子】「使い捨てゆえの――(2呼吸)――清潔さ――(2呼吸)――だけかと切子――(2呼吸)――思いんしたが……(2呼吸)」 【切子】「ほじってるうち――(2呼吸)――もうひとつ――(2呼吸)――すぐれた、ところを――(2呼吸)――見つけ、なんした――(2呼吸)」 【切子】「特に、お耳が繊細な――(2呼吸)――ますたぁさんには、実にいい――(2呼吸)――お耳に優しい――(2呼吸)――特徴かなぁ、と――(2呼吸)」 【切子】「それが、何かと――(2呼吸)――問われん、した、ら――(2呼吸)――ん……(集中作業の4呼吸)」 【切子】「こびり、ついてる――(2呼吸)――ミミカスを――(2呼吸)――取ろうと、無理を――(2呼吸)――した、ときに――」 ;SE 耳かきstop 【切子】「これこのように、耳を怪我させることなしに、耳かきの方がヘタってしまうことでありんす」 【切子】「ヘタったところで、すぐにまた新しいのを――(1呼吸)――使えんすから」 ;SE 耳かき再開 【切子】「今度は――(2呼吸)――さっきの――(2呼吸)――反省を、活かし――(2呼吸)――より、慎重に……じわじわ、じわじわ――」 【切子】「(集中作業の8呼吸)――! ――(大満足の一息)」 ;SE stop ;7/左(密着) 【切子】「(ふーーーーーーーーっ、ふーーーっ」 ;7/左 【切子】「ふふふっ、取れんした。この耳かきの使いよう、切子は大分、こなれてきたと思えんす」 ;7/左 【切子】「さいざんすから、深くもこのまま――参りんす」 ;SE 耳かき(深・継続) 【切子】「ん……(集中作業の8呼吸)」 【切子】「湿気で……(2呼吸)――じわじわ……(2呼吸)――紙みみかきが――(2呼吸)――ふやけて、いくと――(2呼吸)」 【切子】「ほじった、汚れが――(2呼吸)――そのまま、紙に――(2呼吸)――吸着、したりも――(2呼吸)――ありんす、ゆえ、に――(2呼吸)」 【切子】「使い、慣れれば――(2呼吸)――なれる、ほど――(2呼吸)――紙、耳かきには――(2呼吸)――むしろ、他の、耳かきよりも――(2呼吸)」 【切子】「奥行きとでも、言いんすか――(2呼吸)――ポテンシャルとでも、言いんすか――(2呼吸)――工夫の、幅が――(2呼吸)――出てきそうにも、思えんす……(2呼吸)」 【切子】「ふやけも、しなりも――(2呼吸)――使いよう、で――(2呼吸)――使い所は――(2呼吸)――いくらも、ありんす……(2呼吸)」 【切子】「ま、その逆に……(集中して耳かきする8呼吸)――うん」 ;SE stop ;7/左(密着) 【切子】「(ふーーーーーーーーーーっ)」 ;耳穴を、いろんな角度からチェックしながら 【切子】「安定性やら、素材の風情的なとこやらは、まったくありんせんからな。 どの耳かきを選ぶかは、好みでわかれてまいりんしょうな」 ;7/左(接近囁き) 【切子】「ますたぁさんのお好みは……(返事を聞く3呼吸)――(微笑)――さいざんしたか」 ;7/左 【切子】「さいざんしたら、次はお好みにあわせる形で。 とはいえ今は、反対側の綿棒で――ひとまず仕上げてしまいんしょう。ん……」 ;SE 綿棒で耳穴ぬぐい、継続 【切子】「(丁寧に集中作業の8呼吸)」 【切子】「っと……こっちも――(2呼吸)――ああ――(2呼吸)――これ、取残し――(2呼吸)――あり、ざんしたね――(2呼吸)」 【切子】「けれどこれなら――(2呼吸)――ぴったり、つけて――(2呼吸)――このまま、ぞろり、と――(呼吸音)――あい、いけんした――(2呼吸)」 【切子】「反対、側は――(2呼吸)――ん……(2呼吸・微笑)――綺麗なもので――(2呼吸)――ござりんすね――(2呼吸)」 【切子】「ほんなら、最後に――(2呼吸)――全体、仕上げを……(6呼吸)――っと」 ;SE stop ;7/左(密着) 【切子】「ふっ! ふっ! ふっ!」 ;7/左 【切子】「はい、今度こそお掃除おしまいでありんすよ。 ますたぁさん、お疲れ様でござりんした」 ;7/左 【切子】「しかし、紙耳かき。なかなか重宝なものでござりんすねぇ。耳かきに使う以外にも……っと……(マスターの大あくびを見守る2呼吸)――(嬉しげな笑み)」 ;7/左(接近囁き) 【切子】「おねむざんすか? ますたぁさん。ふふっ、切子の耳かき、よほど心地ようござりんしたね」 ;7/左 【切子】「さいざんしたら、このまま眠ってしまいんしょう。 仕事はぜぇんぶ片付けんしたし、なんの心配もござりんせんゆえ」 ;7/左(密着囁き) 【切子】「切子が上手に、ますたぁさんを。夢の世界にご招待してさしあげんしょう」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track6:切子のあったかなでなで添い寝で、夢の世界にのんびりゆったりご招待(安眠導入ウィスパートーク) ;//// ;このトラックから完全に安眠導入となります。ボイスは全てウィスパー方向で、ゆったりと。メリハリ等は、声のボリューム以外の方向にてでいただけますと幸いです。 ;3/右(密着) 【切子】「(リラックスした、長い吐息)」 ;環境音 室内空調 F.I. 【切子】「今日一日、ますたぁさんも切子も、しっかり働きんしたなぁ……(微笑)」 【切子】「もちろん、障害発生はよろしぅないことでござりんすが、障害の原因も特定できて、その上……その上」 ;3/右(密着ささやき) 【切子】「ひさしぶりりじゃあござりんせんか。ふたりこんなに、たくさんたくさんお話ししたのは」 ;3/右(密着) 【切子】「……(2呼吸)――やぼでござりんすよ。ますたぁさん。どれだけぶりか、指折り数えなんすのは」 【切子】「たとえ間が半日だけしか空いて無くても。きりこはきっと――久しぶりだと感じてうれしくなりんすゆえに」 【切子】「(しあわせに満ちた、ゆったりとした4呼吸)」 ;3/右 【切子】「まぁ、今日は。お話ししたとは申しんしても、中身はほとんど仕事がらみの……(マスターの話を聞く2呼吸)」 【切子】「ああ。『砂糖がどうして油汚れを落とすのか』……そのお話しは、たしかに途中で流れにまぎれてしまいんしたねぇ」 【切子】「とは申せ……切子も申し訳ないことに、落とせる理由をきっちり理解しているわけじゃあ、ござりんせんのよ」 【切子】「南颯の紅……お料理ができるレイルロオドが、『砂糖は水を抱え込む』と、聞かせてくれんした具体例」 【切子】「放置してたら湿気ってしまう砂糖と、放置してたら空気に触れて酸化していくバターと。なのにその両方をたっぷり混ぜ込んだクッキーたらいう食べ物は、安定して味が変わりにくい……と」 【切子】「さいな話を聞かされた時、『へぇえ』と切子は大いに感心いたしんして。そのことを、さっきの話で、不意に思い出し、繋がったように感じただけでござりんす」 【切子】「砂糖で油汚れを落とせる理屈も、もしかしたなら―― 『砂糖は水を抱え込む』その性質のおかげなんじゃあないかな、と」 【切子】「バターいうものも油の一種の塊と教えてもらいんしたから……それが砂糖と反応しあって、お互いを安定させると聞きんしたから」 【切子】「……なんと言いんしたらいいものか――わかりんせんゆえ、思ったことをただ順番に話しんすと――ふむ」 【切子】「油と砂糖がまじりあうと、砂糖が油のベトベトを――『水を抱え込む』性質でもって、抱えてくれる」 【切子】「そうなりんすと、油と砂糖ば混じり合い、ぼろぼろ崩れるようになって――結果、汚れが綺麗に落ちる」 【切子】「うん。そないな感じと違いんすかなぁ……と、切子は想像いたしんした」 【切子】「(マスターの話を聞く4呼吸)――ああ」 【切子】「油と砂糖の話のように……確かに確かに。人と人。レイルロオドとレイルロオドじゃあ起こらないような不思議な変化が」 【切子】「(幸せに満ちた微笑)――人とレイルロオド。似て異なるもの同士のときには、発生したりするようなことが――もしかしたなら、ありえるのかもござりんせんなぁ」 【切子】「少なくとも、切子は……(言葉を探す3呼吸)――切子は」 ;3/右(密着囁き) 【切子】「ますたぁさんと出会いんして。長い時間を一緒に重ねてまいりんして。すこぉしずつ。すこぉしずつ。変化をしたとは感じておりんす」 ;3/右(密着) 【切子】「たとえば、そう――あれほど好きでおりんして、けれどもあの日……爆弾が落ちて救援にいった、あの日を境にどうしても足が向かなくなった、永崎の町」 【切子】「おちいさかった、何ひとつさえしりんせんでしたますたぁさんが、ぽっぺんぽっぺん、無邪気に可愛くびいどろ鳴らして」 【切子】「ご自分のぽっぺんがほしいと切子におねだりしてくれんしたから……もう一度、切子は永崎に運べるようになりんした」 【切子】「客車を丸洗いするときに、ホースの水が虹を描いていることを……ますたぁさんがはしゃがなければ、切子はずうっと、気づけぬままでおりんした」 【切子】「重心がどこにあるかで、抱える物の重みが大きく代わってくると……おんぶしたままぐっすり寝入ったますたぁさんに、切子は教えてもらいんした」 【切子】「……一日一日、ますたぁさんと過ごしていくうち、些細な変化がたくさんたくさん、いつの間に大きく折り重なって」 【切子】「いまではすっかり、切子はべったりますたぁさんに――ああ。いまふと思い出しんした」 【切子】「砂糖とバターが馴染むこと。それを紅は、『親和』やらゆうておりんしたから――(微笑)」 ;3/右(密着ささやき) 【切子】「切子はべったり、ますたぁさんに。親和したんだと思うておりんす」 ;3/右 【切子】「ますたぁさんは、いかがでありんす? 少しは切子に――おや」 【切子】「(楽しそうなクスクス笑い)――これはこれは申し訳ありんせん。切子の話が、大きなあくびをさそうほど、眠たいものでありんしたようで」 【切子】「(マスターの話を聞く2呼吸)――(微笑)切子の話に、切子の声に、安心をして緩んでくれた。さいざんしたら、もちろん切子も……ふ……ぁ……(小さなあくび)」 【切子】「ありゃりゃ、恥ずかし。ますたぁさんのお話しで、切子もどうやら安心して……ああ」 ;ここからだんだん眠たくなっていってください ;3/右(密着・囁き) 【切子】「親和、したんでござりんしょうな。ますたぁさんと切子とが、あくびを重ね合うほどに」 ;3/右 【切子】「さいざんしたら、このままもっと親和を深めてしまいんしょう。ふたりならんで、布団の中で、きっとおんなじ夢を見て」 【切子】「ますたぁさんのぽかぽかと……切子の少しひんやりと……ふぁ……ふたりの温度も、親和して……ふたり、ともに……一番ここちよいぬくもりに……(小あくび)」 【切子】「じわじわ……ゆったり……とけあって……ふぁ……あ……(大あくび)」 【切子】「もういけません……まぶたとまぶたが……どうがんばっても……くっつきあってしまいんす」 【切子】「おやすみなんし。ますたぁさん……夢の、中でも……起きた、あさにも……どうか、切子、と――ん……」 【切子】「(穏やかに眠りに落ちていく8呼吸)」 【切子】「(穏やかに眠りに落ちていく8呼吸)」 【切子】「(落ち着いた眠りの8呼吸)」 【切子】「(落ち着いた眠りの8呼吸)」 【切子】「(穏やかに眠りに落ちていく8呼吸)」 【切子】「(穏やかに眠りに落ちていく8呼吸)」 ;次がループトラックのため、環境音は鳴らしっぱなし ;//////// ;Track7:切子の寝息ループ(ループトラック)と ;//////// ;環境音なりっぱなし 【切子】「(穏やかな安眠の8呼吸)」 【切子】「(穏やかな安眠の8呼吸)」 【切子】「(安心・熟睡の8呼吸)」 【切子】「(安心・熟睡の8呼吸)」 【切子】「(安心・熟睡の8呼吸)」 【切子】「(穏やかな安眠の8呼吸)」 ;//////// ;Track8 おまけコーナー、テーマトーク ;//////// ;以下は一応のガイド程度です。タイトルコールと、トークテーマとお便りをくださった方のお名前と、あとは〆とをいただけましたら、そのほかの部分は全般ご自由に、やりやすいようにやっていただけましたらそれが一番幸いです。 【演者】「ASMR of Railworks 切子。おまけコーナーのお時間です。お送りするのは、切子役の声優、XX.おまけの短いお時間ですが、最後までどうぞお付き合いくださいね」 【演者】 「って……テンションに困っちゃうんですよね、この時間。 盛り上げたいし、だけど……安眠導入のトラックの直後ですからね。どんどんぱふぱふ~! とか賑やかにやりすぎて起こしちゃったら、あんまりに申し訳ないし」 【演者】「ですのでここは……そうですね。 深夜にこっそりもりあがる! 例えば修学旅行の消灯時間のその後に、なかよし同士でお布団の中で……そんなテンションを目指していきたいと思います」 【演者】「いっしょに静かにもりあがりましょー! ってことで、テーマトークのお便りですね。たくさん、ありがとうございます。ええと、今回ご紹介するテーマは~」 【演者】「チーバくんの何処かにお住まいの、ストレルカさんにいただいたテーマです。ストレルカさん、おたよりありがとうございます!」 【演者】「無人島·陸の孤島·樹海 等のサバイバルが求められた際、1つだけ所持を許されていたら何を持っていたい?(ナイフやライター等助けになる物はお呼びではない)」 【演者】「お呼びではない! なるほどです。助けになる、いわゆる便利ツール以外でひとつ、っていうことになると~(自由にトークをお願いいたします)」 【演者】「――って、感じですかね。役に立つもの、立たないもの。その線引きをあれこれ考えちゃうトークテーマだったかなって思います。ストレルカさん、テーマをありがとうございました!」 【演者】「っと、この辺でお開きのお時間ですね。 一緒に静かにもりあがってもらえましたか? もしもそうなら嬉しいですし、ぐっすり眠った夢の中で聞いててもらえてたら、それはそれでまた嬉しいです」 【演者】「それじゃあそろそろ、失礼します。 ASMR of Railworks 切子。お送りしたのは、切子役の声優、XXでした」 【演者】「いつか、どこかで。新しいレールの上でまた、お会いしましょう! よいご乗車を!」 ;おしまい