退屈ねぇ…。 ちょっと。 そこでぼーっと突っ立ってるお前…。 何か面白いことはないかしら? はぁ? 何かは何かよ。そんなことも分からないの? …何もないなら、お前がオモチャになりなさいよ。 そうねえ… それじゃ、そこに膝をついて四つん這いになってくださいます? …ほら、いいから言う通りに。 うふふ…そうそう… ちゃんとしっかりカラダ支えてなさいよ。 今から華恋が、そのしょぼ~い背中に乗ってあげますから…。 それでブヒブヒ言いながら、その辺をお散歩に連れて行ってくれるかしら? …さ、楽しいお散歩に出発ですわ♪ ホント使えないグズねえ…やれって言ったらさっさと動きなさい。 お前みたいな無能、お父様に言いつけてすぐにクビにしてやってもいいのよ? あははっ…そうそう… はー、いい気分ですわぁ… 華恋みたいなお嬢様って、結構ストレス溜まりますのよ? お勉強にお稽古で自由な時間なんてございませんしぃ… お洋服も好きなものを自分で選べないでしょ? ですから、こうやってバカどもをコキ使ってストレス発散しなきゃならないんですの。 オモチャにしてもらえて光栄でしょう? ふふ…そうそう… そうやって無様にブヒブヒ言ってる間は、ちゃんと可愛がってあげますわ。 華恋、面白いオモチャは大切に使うタイプなんですの。 …逆に言うと、面白くなくなっちゃったら、すぐポイしちゃうかもしれませんわね? …ん? どうしかなさいました? もしかして…何か怒ってらっしゃる? えー、怖ぁい…華恋泣いちゃうかもしれません… でもでも…華恋のこと泣かせるような最低の使用人なんて… パパに言ったら、クビどころか命も消されちゃうかもしれませんわね? ふふ…分かったら黙って華恋の言うことに従ってくださいます? どうせウチ以外で雇ってくれるようなお屋敷だってないんでしょうから… せいぜい華恋に嫌われないように、精一杯オモチャの役割、頑張ってくださいませ?