最近、婚約者の悪役令嬢の様子がおかしい……鮮血の薔薇、エリザ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック1:性格が変わった悪役令嬢 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:9 正面から 【エリザ】 「ほ、本日はお招きいただきましてあ、ありがとうございますぅ〜……」 【エリザ】 「あのぉ……本日は一体どのようなご用で呼んでいただいたのでしょうか……」 【エリザ】 「いえっ、お使いの方にはちゃんと王妃教育の一環とお伝え頂いたのですが……」 【エリザ】 「これまでこのように殿下と一緒に過ごす事などありませんでしたので……」 【エリザ】 「突然どう、されたのかなぁ……って」 【エリザ】 「あはは……元々は私のワガママで決めたような婚約ですからね、殿下は納得されていないかなー? と思っていました」 【エリザ】 「えっと……どうしましょうか?」 【エリザ】 「他の王妃教育は受けてきましたが……、今回のようなものは初めてでして……」 【エリザ】 「殿下をお癒しすればよろしいですかね……?」 【エリザ】 「うん、そうね。そうしましょう」 【エリザ】 「よーし、そうと決まれば」 ;SE:エリザがソファーに座る音 【エリザ】 「よいしょっ」 【エリザ】 「殿下、お嫌でなければ私の膝枕に頭をお預けください」 【エリザ】 「私に良い考えがございますので!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック2:なぜか彼女が耳かきを持参してきていた(耳かき右) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;SE:エリザの膝に頭を預ける音 ;ボイス位置:3 独り言 【エリザ】 「ほ、ほんとに殿下が私の膝に頭を預けてる……」 ;ボイス位置:3 独り言 【エリザ】 「これってドッキリじゃないわよね……? 実は影武者でしたー……とか」 【エリザ】 「おっと……失礼いたしました。私ったら……おほほほほほほ〜」 【エリザ】 「さて、殿下。頭に触れても大丈夫でしょうか?」 【エリザ】 「良い考えと申しましたが、その……主に耳に触れたりしないといけない行動でして……」 【エリザ】 「大丈夫……ですかね?」 ;ボイス位置:3 独り言 【エリザ】 「返事がない……ただの殿下のようだ」 【エリザ】 「こほん……本日の殿下は少しお戯れが過ぎるようですから、私もほんの少し自由にさせて頂きますね?」 【エリザ】 「では……僭越ながら……」 ;SE:頭を撫でる音 ;ボイス位置:3 次の指定まで独り言 【エリザ】 「わっ……すごい……さらさら……」 【エリザ】 「これは……ずっと触っていたくなるわね……」 【エリザ】 「はぁ〜、実家の犬を思い出すわぁ……」 ;ボイス位置:3 ここまで独り言 【エリザ】 「このままもうちょっとなでなでさせてもらお……」 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 【エリザ】 「はっ……私ったらすみません、つい我を忘れてなでなでばかり……」 【エリザ】 「ふ、不敬罪になったりしませんよね……? 追放はまだ良いんですけど……いや良くはないですけど」 【エリザ】 「なにかご不快になられることがありましたらお申し付けくださいね?」 【エリザ】 「では次は……そうですね……耳かき、なんてものはいかがでしょうか?」 【エリザ】 「殿下、最近は城下町で耳かきが流行しているそうなんですよ」 ;ボイス位置:3 小声 【エリザ】 「まあ私がメイドたちに広めて流行らせたんですけど……」 【エリザ】 「いえ何も言ってませんよーほほほ」 【エリザ】 「という訳で、殿下さえよろしければ耳かきいたしませんか?」 【エリザ】 「よし、とくに否定もないし始めてしまいますね!」 【エリザ】 「こんなこともあろうかと」 ;SE:エリザが小物入れから耳かきを取り出す音 【エリザ】 「じゃん! 今城下町で話題の耳かきを持ってきました!」 ;ト書き;前世と言いかけてます 【エリザ】 「使い方もぜんっ……私の屋敷のメイドさんに協力してもらって練習いたしましたので!」 【エリザ】 「大船に乗ったつもりで私にお任せください!」 【エリザ】 「では、始めていきますねー……」 ;SE:耳かきで耳の溝をなぞっていく音 【エリザ】 「耳かきで耳のツボを刺激しているのですが、殿下いかがですか?」 【エリザ】 「あ、ツボだと伝わらないかもしれないですね……この国から遥か東の国で伝わっているものなのですが……」 【エリザ】 「刺激すると良い効果をもたらすものだと記憶して頂けますと……」 【エリザ】 「ただ、耳のツボの刺激は変にやりすぎるとよくない効果も及ぼしたりしますので、ほどほどにやった方が良いですね」 【エリザ】 「では、刺激していきますよ」 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 【エリザ】 「さて、殿下。耳のツボの刺激はこのくらいにしておいて、そろそろ耳の垢をすくい取って参りましょうか」 【エリザ】 「お身体に不調などが出ましたらいつでもお申し付けくださいね?」 【エリザ】 「大丈夫でしょうか? 無理をなさってはいけませんよ?」 【エリザ】 「大丈夫そうなので……本格的な耳かきに入りますね」 ;SE:耳かきが入ってくる音 【エリザ】 「痛くはないですか?」 【エリザ】 「耳の中に刺激があってびっくりされるかもしれませんが、これが耳かきですので、しばらくは様子をみて頂けますと幸いです」 【エリザ】 「では、動かしますよ」 ;SE:耳かきの音 【エリザ】 「どうですか? これが耳かきです」 【エリザ】 「耳に黄色い垢が溜まったりしますので、それを道具でかきだしている訳ですね」 【エリザ】 「耳掃除の利点は……どちらかと言うと結果より過程かもしれません」 【エリザ】 「結果は清潔になる、というものですが……過程では、こうして膝枕をして耳かきをするという行為や耳への刺激が魅力と言えるのかも……?」 【エリザ】 「うちのメイドの方々も夫婦感の交流や親子の交流が増えたと喜んでおりました」 【エリザ】 「一体だれが広めたんでしょうねー、ワカラナイナー」 【エリザ】 「さて、喋ってばかりじゃなくてちゃんと耳かきもじっくりとやっていきましょう」 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 【エリザ】 「もしかすると、殿下は既にメイドさんや執事さんに耳かきをされていらっしゃるかもしれませんが、私の耳かきもそう悪いものではないでしょう?」 ;ボイス位置:3 囁き 【エリザ】 「それとも、殿下はこうして耳かきされるのは初めてですか?」 【エリザ】 「もしそうなら……ちょっとだけ嬉しいです」 【エリザ】 「では、続けてほじほじしていきますね」 ;SE:耳かきの音 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 ;ボイス位置:3 息遣いまで独り言 【エリザ】 「殿下の横顔、やっぱりカッコいいなぁ……」 【エリザ】 「はっ……今の声に出しちゃってたかも……」 【エリザ】 「大丈夫……? 大丈夫っぽいな……」 【エリザ】 「よし、何食わぬ顔で耳かきを続けておこう……」 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 【エリザ】 「殿下、いかがですか?」 【エリザ】 「いつもよりも耳がすっきりした感じがするでしょう?」 【エリザ】 「これが耳かきの効果なんですよー!」 【エリザ】 「すごいでしょう。えへん」 【エリザ】 「でも、耳かきはこれで終わりじゃーありませんよー」 【エリザ】 「まだまだ耳垢は沢山溜まってますからね、私が全部取り除いてしまいます」 【エリザ】 「このままじっとしていてくださいね」 ;SE:耳かきの音 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 【エリザ】 「よし、と」 【エリザ】 「これで大体の耳垢はすくい取れましたよー」 【エリザ】 「まあ大体なので、全部って訳じゃないのですが」 【エリザ】 「ええ、耳の奥の方に凝り固まっている耳垢が残っているんです」 【エリザ】 「まー私にお任せ下さい! 大船に乗ったつもりで!」 【エリザ】 「ごりごりと削り取っちゃいますよー!」 ;SE:耳かきの音 強めにゆっくり 【エリザ】 「どうですかー? 先ほどまでよりもちょっと力を強めにしているのですが、痛くないですかー?」 【エリザ】 「痛かったら左手を上げてくださいねー」 【エリザ】 「ではこのまま続けて参りますよー」 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 【エリザ】 「ごり、ごり……ごり、ごり」 【エリザ】 「あとちょっとで終わりますよー」 【エリザ】 「ごり、ごりっ!」 【エリザ】 「はい、という訳で取れましたー!」 【エリザ】 「いやー、いい仕事したなー。じゃ、私はこれで……」 【エリザ】 「あはは……これで帰らせてくれたり……しませんよねー。知ってた」 ;ボイス位置:3 囁き 【エリザ】 「反対のお耳もお掃除してさしあげませんとね?」 【エリザ】 「耳かきの伝道師として、ちゃんと反対側のお耳も綺麗にしますよー」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック3:城下町では耳吹きというものが流行っているらしい(耳吹き右) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:3 【エリザ】 「まあ、まだ……」 ;ボイス位置:3 囁き 【エリザ】 「こっちのお耳のケアは終わった訳じゃないんですけどね」 【エリザ】 「城下町では、耳かきの後に……」 【エリザ】 「ふううううううっ、ふうううううううっ」 【エリザ】 「こうやって、お耳をふーふーするのが流行しているそうですよ」 ;ト書き;エリザは耳吹きを広めたのが実際に誰であるか知らないです。 【エリザ】 「いやはや、私もこのような形になるとは想像もしておりませんでした。ホントに誰が広めたんでしょうね?」 【エリザ】 「でも、殿下の反応を見るに……」 ;ボイス位置:3 囁き 【エリザ】 「ふーーーーっ……もうちょっとやった方が良さそうですね?」 【エリザ】 「なので、いっぱいふーふーしちゃいますね」 【エリザ】 「ふうううぅぅぅぅうっ、ふううううううっ」 【エリザ】 「ちょっとだけ強弱をつけてみたのですが、どうですか?」 【エリザ】 「やはり何事も変化があった方が飽きづらいですからね、最初から色々なパターンでやっていきますよー」 【エリザ】 「ふうううううっ。ふぅぅぅぅぅ……ふうううううう!」 【エリザ】 「(一分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「ふううううっ、ふううっ……ふぅぅ……ふぅ」 【エリザ】 「ふう……結構大変ですね、お耳をふーふーするというのも」 【エリザ】 「私ばかり殿下にふーふーするのも不公平ですし殿下も私に……」 【エリザ】 「いやっ、今の無しで! 殿下にふーふーされてしまったら私が保ちません!」 【エリザ】 「はい……私がこのままふーふーし続けます……ふーふーされないためにも」 【エリザ】 「では……」 【エリザ】 「ふっ、ふっううううううっ、ふぅうううっ、ふうううううっ」 【エリザ】 「おやぁ? 殿下はこうやって、ふっ! 単発で強めのものを織り交ぜるのもお好きみたいですねー」 ;ボイス位置:3 悪戯っぽい笑みで 【エリザ】 「ふふふ……じゃあこのまま続けちゃいます」 【エリザ】 「ふっ! ふううううううっ、ふっ! ふっ! ふうううううぅっ」 【エリザ】 「(一分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「ふふっ、耳かきされている時の顔も良かったですけど、耳をふーふーされている時の殿下の顔って可愛いですね」 【エリザ】 「はっ……! 今のって不敬罪になりませんよね!? 没落はどうかご勘弁をー!」 ;ボイス位置:3 独り言 【エリザ】 「だ、大丈夫? セーフ? 怒ってなさそうだし大丈夫そうね……」 【エリザ】 「殿下、お見苦しい所を大変失礼いたしました」 【エリザ】 「いやはや……殿下とお近づきになるのも久しぶりなもので舞い上がってしまっているのかもしれません」 【エリザ】 「多少変な所をお見せしてしまうかもしれませんが、目をつぶってくださいね?」 【エリザ】 「では、ふーふーを再開いたしましょうか」 【エリザ】 「ふうううううっ、ふううううっ、ふうううううっ、ふっ」 【エリザ】 「(一分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「殿下、いつもお疲れ様です」 【エリザ】 「公務に、学園での勉学に、生徒会長の業務など多岐に渡ってご活躍されていらっしゃいますから大変ですよね……」 【エリザ】 「まあ……最近までは私も殿下を煩わせる原因だったのですが……あははー……」 【エリザ】 「まあ過ぎたるは及ばざるがごとしって言いますし!」 ;ボイス位置:3 小声 【エリザ】 「この世界では言いませんけど」 【エリザ】 「私もこれからはご迷惑をおかけした分、国に尽くしますので、何卒! どーっか! 何卒! よろしくお願いいたしますぅ〜……」 【エリザ】 「はい、というわけでまずは、殿下へのご奉仕から始めるということで……」 【エリザ】 「ふぅぅぅぅぅぅぅっ。ふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ」 【エリザ】 「(一分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「ふぅ……」 【エリザ】 「疲れてきましたし……ごほん、殿下もずっとお耳を吹かれるのはあれかもしれませんしそろそろ終わりにいたしましょうか」 【エリザ】 「では最後のふーふータイムです」 【エリザ】 「ふぅぅぅぅぅぅぅぅうううっ、ふっ、ふっ、ふっ、ふっ、ふうううううううっ」 【エリザ】 「(一分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「ふうううっ、ふうううっ、ふうううっ」 【エリザ】 「ふううううううううううううっ」 【エリザ】 「ふはぁ〜……という感じで、終わりです! 終わり!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック4:何故彼女の耳かきは上手いのだろう……(耳かき左) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:3 【エリザ】 「さ、殿下、反対側のお耳もお掃除してまいりましょうね〜」 【エリザ】 「ちょっと失礼いたします」 ;ボイス位置:3→7 頭の回転に合わせて 【エリザ】 「よいしょっと」 ;SE:リスナーの頭を動かす音 【エリザ】 「あら……少し汗ばんでいらっしゃいますね……」 ;SE:エリザがハンカチでリスナーの汗を拭く音 【エリザ】 「汗や痒さでご不快な時はお申し付け下さったらこうしてお拭きしましたのに……」 【エリザ】 「次からは無理せず言うんですよ」 【エリザ】 「殿下はただでさえ真意を隠されていらっしゃるのですから」 【エリザ】 「私に全てをお見せしろなどとは言いません」 ;ボイス位置:7 囁き 【エリザ】 「ですが、心を隠して過ごされるのはお辛いと思いますので、辛い時は私に打ち明けてくださいませ」 ;ボイス位置:7 囁き 【エリザ】 「殿下のいかなお気持ちも、この胸の奥にしまいこんでおきますから」 【エリザ】 「偽る自分も自分であり、偽らざる自分もまた自分です」 ;ボイス位置:7 明るめな様子で 【エリザ】 「まあ、私は前よりも控えめにしつつ自分の思うがままに生きていくつもりですけどね!」 【エリザ】 「さ、殿下の耳のみぞをいじるやつをやりますかー」 ;SE:耳かきの音 【エリザ】 「殿下のツボをぐりぐり〜、ぐりぐりー」 【エリザ】 「どこか痛い所があった時は言って下さいねー、場所によって、胃腸とか、頭とかが悪かったりしますから」 【エリザ】 「あっ、頭が悪いというのは知能とかそういう意味じゃなくてですねっ」 【エリザ】 「ええっと……とにかく! 痛い所があったら言って下さい! はい続けまーす!」 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 【エリザ】 「これで一通りのツボは押せたかな? 大丈夫みたいですね、よかった〜」 【エリザ】 「じゃあ、このまま耳垢を掘り出して参りましょうか」 ;SE:耳かきが入ってくる音 【エリザ】 「こちらも痛かったら左手を上げる方式でお願いします」 ;SE:耳かきの音 【エリザ】 「はい、かりかり」 【エリザ】 「いやー、こっちも沢山詰まってますね」 【エリザ】 「殿下、私は気に致しませんのでメイドさんにこまめに取って頂いたりしてくださいね」 ;ボイス位置:7 囁き 【エリザ】 「まあちょっとは気にしますけど……」 【エリザ】 「耳垢が詰まっていては聞こえるものも聞こえなくなってしまいますから」 【エリザ】 「聞こえない方が良いこともありますけど、それはそれ」 【エリザ】 「淀みとは折り合いをつけて生きていきましょう」 【エリザ】 「まあ、耳の淀みは全部すくい取っちゃうんですけどね」 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 ;SE:耳を揉む音 【エリザ】 「殿下のお耳、結構ぷにぷにしてますね……」 【エリザ】 「あっ、失礼いたしました……耳かきをしていたら手が耳に触れるものでして……つい」 【エリザ】 「あれだったらあとで私の耳もお触りになります?」 ;ボイス位置:7 囁き 【エリザ】 「ちょっとだけですけどね?」 【エリザ】 「さーさー、耳垢はまだまだモリモリありますから、じっくりとかいていきますよー」 ;SE:耳かきの音 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 【エリザ】 「かりかり、ぞりぞり」 【エリザ】 「おっ? ……ぞりぞり」 ;ボイス位置:3 囁き 【エリザ】 「殿下はこの辺りをぞりぞりされちゃうのがお好きみたいですね」 ;ボイス位置:3 囁き 【エリザ】 「じゃあ、ちょっとだけここを重点的にやっちゃいましょうか」 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 【エリザ】 「さて、そろそろ全体的にすくう形に戻りましょうか」 ;SE:耳かきの音 【エリザ】 「殿下の耳垢をほじほじ……」 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 【エリザ】 「今、殿下が私の膝の上で横になっているなんてなんだか不思議な状況ですね……」 【エリザ】 「婚約者なら本来あるべき姿なのかもしれませんが……私たちは……まあそういう感じでございますでしょう?」 【エリザ】 「人生、何が起こるか分からないものですねぇ……ホントに」 【エリザ】 「さ、耳の奥の方をカリカリしていきますねー」 ;SE:耳かきの音 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 【エリザ】 「このくらいで大体はすくえたかな? んー……」 【エリザ】 「大丈夫みたいですね、こっちもあとは硬くなっちゃってる塊だけみたいです」 【エリザ】 「では、こちら側もゴリゴリやっちゃいましょー」 ;SE:耳かきの音 強めゆっくり 【エリザ】 「ごりごり、ごりっ、ごりごり」 【エリザ】 「こっちも反対側でやったのと同じくらいの強さでやってますが、痛かったらお申し付け下さいねー」 【エリザ】 「(二分ほど息遣い)」 【エリザ】 「ごりごり、ごりごりごりごり、ごりっ」 ;ボイス位置:7 独り言 【エリザ】 「む……これは、めくっていけばいいかな……?」 【エリザ】 「ぺりっ、ぺりぺり、ぺーりぺりっ」 【エリザ】 「よーし、オッケー」 【エリザ】 「殿下、お疲れさまでした」 【エリザ】 「これにて耳かきは終了になります」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック5:今までの彼女では考えられないような奉仕だと思った(耳吹き左) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:7 【エリザ】 「ふぅうぅぅぅぅぅうっ」 【エリザ】 「まあ、こっちもお耳をふーふーしちゃうんですけどね、ふふっ」 【エリザ】 「ふうううううっ、ふっ、ふっ、ふぅううううううっ」 【エリザ】 「(一分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「ふうううううううううっ」 【エリザ】 「ふう」 【エリザ】 「殿下もすっかりお耳ふーふーの虜ですかね?」 ;ボイス位置:7 小声 【エリザ】 「まあ、私も殿下のお耳にふーふーするのにハマりつつあるのですが……」 【エリザ】 「ふーふーされている時の殿下の顔といったらもう……ふふっ」 【エリザ】 「さ。殿下の顔をもっと楽し……眺め……こほん。殿下によい顔をして頂くためにもっと張り切ってふーふーしていきますか」 【エリザ】 「ふうううううっ、ふううっ。ふっ、ふうううっ」 【エリザ】 「(一分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「結構ふーふーしてきましたけど、殿下はどのような吹き方がお好みですか?」 【エリザ】 「今は私が殿下にふーふーしている訳ですし、出来れば殿下のご希望に添えたいと思うのですが……」 【エリザ】 「あ、でもあれですね……まだしていない吹き方がございました……ちょっとやってみますね」 【エリザ】 「すううううううううううっ」 【エリザ】 「ふうううううううううううううううううううっ」 【エリザ】 「ふぅ……と、このようにかなり強めに長く吹くようなやり方ですね」 【エリザ】 「ちょっと大変そうですが……頑張ります」 【エリザ】 「ふうううううううううううううううううううっ、ふうううううううううううううううううっ」 【エリザ】 「(一分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「ふううううううううっ……ふっ、ふううううう……」 【エリザ】 「いやぁ……結構お腹に来ますねぇこれ……腹筋を鍛えなければ……」 【エリザ】 「とはいえ、先ほどよりも短めになってしまっては申し訳ないので、もう少し頑張りますね」 【エリザ】 「今度は小刻みにやってみましょうか?」 【エリザ】 「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ」 【エリザ】 「(一分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「ふっ、ふぅっ、ふううっ、ふう……」 【エリザ】 「ほぁぁ……」 【エリザ】 「あとちょっとだけふーふーして、終わりにいたしましょうか」 【エリザ】 「ふうううぅっふうううう、ふうううううううっ」 【エリザ】 「(一分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「ふうぅぅぅぅぅっ、ふっ、ふううううううううう」 【エリザ】 「ふううううっ、ふうううううっ」 【エリザ】 「すぅぅぅぅぅぅ……」 【エリザ】 「ふううううううううううううううううううううううううううっ!!」 【エリザ】 「はぁい、おしまいです」 【エリザ】 「お疲れさまでした殿下」 ;ボイス位置:7 小声 【エリザ】 「と私」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック6:耳のクリームマッサージというのを練習してきたらしい ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:7 【エリザ】 「じゃあ、お身体起こしますね……」 ;SE:膝枕からリスナーを起き上がらせる音 【エリザ】 「よっこいせ……」 ;ボイス位置:3 隣に座っている 【エリザ】 「ふう……一仕事した」 【エリザ】 「じゃあ今度こそ、私はこれで失礼いたしますわ」 ;SE:エリザが立ち上がって、扉まで歩いていく音 ;ボイス位置:1 【エリザ】 「ごきげんよう、殿下」 ;SE:エリザが扉を開けようとして開けられない音 ;ボイス位置:9 【エリザ】 「あれ……あれれれれ……? 外から鍵がかかってる……?」 【エリザ】 「ま、まさかこれは……王妃教育を完全に終わらせないと出られない部屋っ!?」 【エリザ】 「なんということなの……」 ;SE:エリザが歩いて戻ってきて隣に座る音 ;ボイス位置:3 【エリザ】 「あはは……じゃあ……他にも何かしますか、殿下」 【エリザ】 「んー……何がいいですかねぇ……耳かきと耳吹きはもうやったし……」 【エリザ】 「あっ、あれがいいかも?」 ;SE:エリザが私物を確認する音 【エリザ】 「えーっとたしか持ってきてたはず……」 【エリザ】 「おお、あったあった」 【エリザ】 「はい、今度はこちら」 【エリザ】 「マッサージ用のクリームですね」 【エリザ】 「最近、耳のマッサージというものを好んでまして、よくメイドさんにやって頂いているんですよ」 【エリザ】 「私もいつか誰かにやる時があるかもしれないと思って少しは練習してきたのですが……」 【エリザ】 「どうでしょう殿下、やってみませんか?」 【エリザ】 「途中で嫌になりましたら中断して頂いて構いませんので……」 ;ボイス位置:3→5 立ち上がってソファーの後ろ側に回り込む 【エリザ】 「では……後ろ、失礼いたします」 ;SE:手にクリームを広げていく音 【エリザ】 「今回のクリームは肌への刺激が少ないものですが、肌に合わないという可能性もございますので、まずは頬にぬりぬりしますね」 ;SE:ほっぺにクリームを塗り込んでいく音 【エリザ】 「むにむに……わぁ、殿下のほっぺって結構柔らかいんですねぇ……」 【エリザ】 「男の方の肌って硬いイメージがありましたから、意外です」 【エリザ】 「殿下もお忙しい中、お肌に気を遣われていらっしゃるのですね」 【エリザ】 「体調管理は主に執事さんやメイドさんを始めとした使用人の皆さんのおかげかもしれませんが、当人にその気が無ければ出来ないことですもの」 【エリザ】 「私は、殿下も素晴らしいと思いますわ」 ;ト書き;堪能と言いかけてます。 【エリザ】 「もう少しだけ堪の……殿下の肌と合うかどうかお調べいたしますね」 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 ;ボイス位置:5→3→7 ほっぺに近づいて見る 【エリザ】 「このくらいで……んー……」 【エリザ】 「殿下、かゆいとか目立った反応はございませんか?」 【エリザ】 「見た感じは大丈夫ですけど、見た目には現れずに影響が出る方もいらっしゃいますから」 【エリザ】 「どうやら、大丈夫みたいですね」 【エリザ】 「では、お耳のマッサージに移りましょう」 ;SE:耳を揉む音 【エリザ】 「殿下のお耳をもみもみ……くにくに」 【エリザ】 「考えてみれば、殿下のお耳に触れるのは今日が初めてですね……」 【エリザ】 「良かったのですか? 殿下は私を避けていらっしゃるものだと思っていたのですが」 【エリザ】 「まあ殿下のみならずありとあらゆる方が私を避けていた、というのが正しいのですがね……はは」 【エリザ】 「一昔前の私のお話はやめておきましょうか。ねっ!」 【エリザ】 「殿下のマッサージに集中いたしましょう」 【エリザ】 「(二分ほど息遣い)」 【エリザ】 「殿下、いかがですか? マッサージ気持ちいいですか?」 【エリザ】 「まあこちらに関してはあまり練習できておりませんので……お手柔らかにみて頂けますと……」 【エリザ】 「今度はもうちょっと強めにやってみましょうか」 ;SE:耳をマッサージする音 強めにゆっくり 【エリザ】 「あ、痛かったらお申し付けくださいね」 【エリザ】 「(二分ほど息遣い)」 【エリザ】 「んしょ……うんしょ……」 【エリザ】 「ふぅ〜……少しクリームが減ってきましたね」 ;SE:エリザが手に再度クリームをなじませる音 【エリザ】 「このクリームは時間と共にお肌に馴染んでくるんですよね」 【エリザ】 「マッサージも一緒にすることで血流の促進や、滋養強壮の効果が期待できるんですよ」 【エリザ】 「あとは〜……リラックス効果とかですね」 【エリザ】 「殿下はリラックスできておりますか?」 【エリザ】 「まだまだ未熟ではございますが、少しでも殿下のお心を癒せていたら幸いです」 【エリザ】 「今度は優しめに続けていきますね」 ;SE:耳のマッサージの音 ゆっくりめ 【エリザ】 「(二分ほど息遣い)」 【エリザ】 「では、殿下……そろそろ、耳の中もマッサージして参りましょうか」 【エリザ】 「耳かきで刺激された耳をケアするのに、このクリームは有効なんですよ」 【エリザ】 「もしちょっとヒリヒリされていたりしたら、塗って数刻ほどで緩和されると思います」 【エリザ】 「ですので……耳の中にちょっと指が入りますが……ご容赦下さいね」 ;SE:両耳の中に指が入ってくる音 【エリザ】 「大丈夫ですか? 痛くはないですか?」 【エリザ】 「違和感は少しあるかもしれませんが、そちらは次第に慣れてまいりますので……」 【エリザ】 「このまま動かしていきますよ……」 ;SE:両耳の中にクリームを塗り込んでいく音 【エリザ】 「(二分ほど息遣い)」 ;SE:耳から指が抜けていく音 【エリザ】 「耳の中はこのくらいでよいでしょう」 【エリザ】 「あとは馴染むのを待つだけです」 【エリザ】 「では、最後の仕上げとして全体的に耳をマッサージしてまいりましょうか」 ;SE:耳をマッサージしていく音 揉む、押し込む、引く 【エリザ】 「(二分ほど息遣い)」 ;SE:SE停止 【エリザ】 「はいっ、これで終わりになります」 ;ボイス位置:7 囁き 【エリザ】 「殿下、お疲れさまでした」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック7:寝かしつけをしてくれる……? 彼女は、何を考えているのだろう ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:1 【エリザ】 「前回までのあらすじ……」 【エリザ】 「えー……王妃教育の一環として殿下と王妃教育を終えるまで出られない部屋に閉じ込められました。おわり」 【エリザ】 「いや……耳かきとお耳のふーふーと、お耳のマッサージと色々やってきたんですけどね……まだ部屋の扉開きませんね……」 【エリザ】 「もうこうなったら寝ちゃいましょう、寝て起きたら流石に部屋も開くでしょう!」 ;ボイス位置:1→9 ベッドダイブしながら 【エリザ】 「じゃあ明かりも消して……ベッドにだーいぶっ!」 ;SE:エリザがベッドにダイブする音 【エリザ】 「はー……ふかふかぁ……」 ;ト書き;エリザは無自覚に行動しています 【エリザ】 「あれ? 殿下はお越しになられないんですか? このベッド大きいから二人で寝れますよー」 【エリザ】 「まーまー遠慮しないで来ちゃってください」 ;SE:リスナーがベッドに腰掛ける音 ;ト書き;エリザここで気づく ;ボイス位置:5 ここから独り言(ちょっと早めにお願いします) 【エリザ】 「あれっ……? この状況ってもしかして危ないやつ……?」 【エリザ】 「いや待って待って待って、ちょっと待って」 【エリザ】 「まあ落ち着くのよエリザ……まずは深呼吸……ひっひっふー……いやこの呼吸法はだめだめ!」 【エリザ】 「すぅぅ……はぁぁ……すぅぅ……はぁぁ……」 【エリザ】 「よし、落ち着いた。……落ち着いたけどどうしよう」 【エリザ】 「うーん……うーーーん……」 【エリザ】 「そうだわっ、殿下だけ寝れば何もかも解決じゃないっ。私ったらあったまいいー」 ;ボイス位置:5 ここまで独り言 【エリザ】 「よし、そうと決まれば……」 【エリザ】 「で、殿下ぁ〜? 私の膝枕でお眠りになりませんか? なりますよねっ?」 【エリザ】 「はい、じゃあおやすみなさーいっ」 ;SE:エリザに膝まで引き寄せられる音 ;ト書き;後ろに引っ張られて仰向けの姿勢 ;ボイス位置:1 【エリザ】 「まずは目に手を乗せますね。眠るには少しばかり明るいですし、目を温めると眠りやすいですから」 【エリザ】 「あとはもう片方の手で頭も撫でましょうか、殿下はいつも頑張っていらっしゃいますからね」 ;SE:頭を撫で続ける音 【エリザ】 「よしよーし、良い子、良い子」 【エリザ】 「まあ、といってもすぐには寝られないでしょうから……少し、昔話でもいたしましょうか」 ;ボイス位置:1 以降、このトラック中はゆっくりめに話す 【エリザ】 「おそらく殿下も、最近の私の変わりように驚いておられることでしょう」 【エリザ】 「だから今日の席もこのように設けられたのだと思います」 【エリザ】 「私が前のままでも殿下には危害を加えたりはしないでしょうが、随分と危ないことをなさいますね」 【エリザ】 「そういった勇敢さも殿下のよい所かもしれませんが、万が一があっては民が悲しみますよ」 【エリザ】 「出来るだけ無理はなさらないでくださいね」 【エリザ】 「さて……最近の私の心変わりですが……どこから説明したらよろしいでしょうか……うーん……」 【エリザ】 「そうですね……最初から話しましょう」 【エリザ】 「少し前の話になるのですが……夢を見たんですよ」 【エリザ】 「ちょっとした事故がありまして、頭を打ってしまったのですが、その時ですね……」 【エリザ】 「ああ、頭を打ったと言っても大きな怪我などはしておりませんのでお構いなく」 【エリザ】 「それで、どんな夢だったのかと申しますと……私は違う世界にいたんです」 【エリザ】 「その世界では、馬車ではなく鉄の箱が人を運び、物語も本や劇だけではなく色々な方法で楽しまれておりました」 【エリザ】 「そうして、その世界の私はある物語を楽しんでいたわけです」 【エリザ】 「その物語では、悪役令嬢と呼ばれている方がおりまして、主人公の少女に嫌がらせを始めとした悪事をするんですよね」 【エリザ】 「やがて、悪事は露見し……その令嬢は断罪されて国外追放、家は没落しまう訳ですが……」 【エリザ】 「私はどうにも他人事とは思えなかったんですよ」 【エリザ】 「誰かに嫌がらせをしてきたわけではございませんが……傍若無人な振る舞いは実際にしてきたわけですし……ご迷惑もおかけしてきました」 【エリザ】 「ですから、私は同じような結末にならないようにしてきたわけです」 【エリザ】 「まあ……過去の行いまでは変えられないのですけどね……」 【エリザ】 「殿下に思うところがあれば、婚約破棄はしていただいても構いません」 【エリザ】 「ただ、国外追放と家の没落はどうか見逃して頂けますと幸いです」 【エリザ】 「私は自分の領が好きですからね……素晴らしい方々もいらっしゃいますし離れたくないのですよ」 ;ボイス位置:1 小声 【エリザ】 「色々な商品の開発体制も整ってきたところだしね……」 【エリザ】 「さ、殿下。昔話はおしまいです」 【エリザ】 「殿下はゆっくりとお休みになってください」 【エリザ】 「あとは殿下がお眠りになられるまで静かに撫で続けますね」 【エリザ】 「では、おやすみなさい。殿下」 【エリザ】 「(三分ほど息遣い)」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック8:後日談。正式な婚約 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:1 【エリザ】 「あはは……まさか殿下と正式な婚約者になるとは……」 【エリザ】 「私は想像しておりませんでしたわ……いや、マジで……?」 【エリザ】 「こほん……失礼いたしました」 ;ボイス位置:1 真面目な調子で 【エリザ】 「このエリザ……本日から殿下の正式な婚約者として、より一層励みますので、これからは何卒、よろしくお願いいたしますわ」 【エリザ】 「さて……王妃教育も終盤……これからはこのお城で、殿下と一緒に過ごすことになるんですね……」 【エリザ】 「まさかまさかの第二部突入! といったところでしょうか」 【エリザ】 「まあとりあえず……耳かきでもしますか」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック9:後日談。耳かき左 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;SE:エリザがソファーに座る音 ;ボイス位置:1 【エリザ】 「おっこいせっと」 【エリザ】 「はい、というわけで殿下。私の膝にお越しください」 ;SE:リスナーもソファーに座り、膝枕に頭を置く音 ;ボイス位置:7 【エリザ】 「なんだかんだ、こうやって私の膝に殿下の頭があるのも日常的になってきましたねぇ……」 ;SE:リスナーの頭を撫でる音 【エリザ】 「殿下の頭の触り心地もよくて、ついついなでなでしてしまいます」 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 ;SE:リスナーの頭を撫でる音停止 【エリザ】 「はっ……! 頭をなでなでし続けてしまった……」 【エリザ】 「ちゃんと耳かきもしないとですね」 【エリザ】 「じゃあまずは外側のツボを刺激するところから始めましょうか」 ;SE:耳かきの音 【エリザ】 「ああ、今回もどこか痛い所などございましたらお申し付けくださいね」 【エリザ】 「どこが痛いかによってお身体の不調が分かったりするものですから」 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 【エリザ】 「どうやらお身体で悪い部分は無いようですね。良かったです」 【エリザ】 「では、お耳の中を掃除してまいりましょうか」 ;SE:耳かきが耳に入ってくる音 【エリザ】 「これは結構耳垢が溜まっていらっしゃいますね……」 【エリザ】 「使用人にお願いすればいいですのに……」 ;ボイス位置:7 囁き 【エリザ】 「もしかして……私の耳かきを待ってくださっていたんですか?」 【エリザ】 「だとしたら……嬉しいです」 【エリザ】 「では……ご期待にお応えできるように張り切って耳かきいたしますねっ」 ;SE:耳かきの音 【エリザ】 「お耳を……ぞりぞり……」 【エリザ】 「わぁ……すっごいいっぱい取れますね」 【エリザ】 「なんだか楽しくなってきました」 【エリザ】 「(二分ほど息遣い)」 【エリザ】 「殿下の耳垢、かなり沢山掘り出せましたよ」 【エリザ】 「では、もう少し奥の方へ掘り進めてまいりましょうか」 ;SE:耳かきの音 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 【エリザ】 「さてと……あとは奥に残った硬い耳垢の塊だけになりましたよ」 【エリザ】 「じゃあ本日もごりごりと削っていきましょうかぁ」 ;SE:耳かきの音 強めでゆっくり 【エリザ】 「ごり……ごり……」 【エリザ】 「痛くはないですかー? 殿下のお耳のお加減は大体把握できるようになっては来ましたが、その日の気候や体調によっては違うこともありますからねぇ……」 【エリザ】 「なんか変だなって思ったら言って下さいね」 【エリザ】 「(二分ほど息遣い)」 【エリザ】 「ごり……ごりと、ふうううううっ」 【エリザ】 「うんうん。硬いのは全部取れましたよー」 【エリザ】 「でも……殿下ももうちょっと耳かきされていたいですよね……?」 【エリザ】 「なので……最後にもうちょっとだけ、カリカリしちゃいます」 ;SE:耳かきの音 【エリザ】 「(二分ほど息遣い)」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック10:後日談。耳吹き左 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:7 【エリザ】 「ふうううううううっ」 【エリザ】 「耳も沢山カリカリいたしましたし、ここからはいつものふーふーをやっちゃいましょうか」 【エリザ】 「殿下、準備はよろしいですか?」 【エリザ】 「始めますよー……すううううっ」 【エリザ】 「ふうううううううううううっ」 【エリザ】 「(二分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「今度は小刻みにやってまいりましょう」 【エリザ】 「ふっふっ、ふっふっ、ふっふっ」 【エリザ】 「(二分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ……」 【エリザ】 「私の肺活量も増加したものでしょう?」 ;ト書き;開発と言いかけてます 【エリザ】 「それはもう日夜深呼吸をしたり、風船を開はつ……最近巷で流行りの風船で鍛えたりいたしましたからね」 【エリザ】 「これが特訓の成果という訳です」 【エリザ】 「さあ、続けて参りましょうか」 【エリザ】 「ふううっ、ふうううっ、ふうううっ、ふっ、ふうううっ、ふううっ」 【エリザ】 「(二分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「ふううううううっ、ふうううううっ、ふうううぅぅぅ……」 【エリザ】 「いやはや……やはり鍛えたとは言え連続でのふーふーは結構疲れるものですね」 【エリザ】 「んー……もっと体力づくりをしたほうがいいかしら?」 【エリザ】 「ああ、でも王妃になると農業とかはさせて……もらえませんよねー」 【エリザ】 「いや、でも私は諦めませんよ! 没落と国外追放は回避出来たから出来ないことはない! ……はず。たぶん、おそらく、きっと」 【エリザ】 「まあ今は、ふーふーだけでお腹を鍛えていきましょう」 【エリザ】 「ふうううううぅ、ふっ、ふううううっ、ふっ」 【エリザ】 「(二分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「ふうううっ、ふう……」 【エリザ】 「そろそろお耳のふーふーも仕上げに入りましょうか」 【エリザ】 「ふうううううっ、ふうううううっ、ふううううううううううううっ」 【エリザ】 「(二分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「ふううっ、ふううううっ」 【エリザ】 「すううううううううっ……」 【エリザ】 「ふうううううううううううううううううっ!!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック11:後日談。耳かき右 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:7 【エリザ】 「お疲れさまでした殿下」 【エリザ】 「では、反対側のお耳も掃除してまいりましょう」 ;SE:リスナーの頭を動かす音 ;ボイス位置:3 囁き 【エリザ】 「あーあー……殿下、聞こえますかー?」 【エリザ】 「いやまあ……聞こえなかったら国の一大事なんですけどね」 【エリザ】 「聞こえているようで良かったです。今日もこの国は平和! ヨシ!」 【エリザ】 「さーて、じゃあツボを刺激して参りましょう」 ;SE:耳かきの音 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 【エリザ】 「はい、こちらもオッケーですね」 【エリザ】 「じゃあ……殿下の耳の中に溜まった、耳垢を……ぞりぞりかきだしてまいりますよ」 ;SE:耳かきの音 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 【エリザ】 「ふふっ……殿下も穏やかな顔をされるんですね」 【エリザ】 「私に見せてくれて嬉しいです」 ;ボイス位置:3 囁き 【エリザ】 「これからはもっと色々な顔を私に見せてくださいね?」 【エリザ】 「では、殿下のお好きな奥の方を……ぞりぞりしちゃいますね」 ;SE:耳かきの音 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 【エリザ】 「殿下もすっかりリラックスされていらっしゃいますね」 【エリザ】 「私の膝の上でなら気を抜いて構いませんから」 【エリザ】 「社交界は疲れますものねぇ……」 【エリザ】 「私も、殿下の前では少しだけ気を抜けていますわ」 【エリザ】 「あ、私の言葉がたまに崩れるのには目をつぶってくださいましね?」 ;ボイス位置:3 囁き 【エリザ】 「私たちだけの秘密ですよ」 ;SE:耳かきの音 【エリザ】 「(二分ほど息遣い)」 ;ボイス位置:3 手を止め、覗き込みながら 【エリザ】 「んー……んー? うんうん!」 【エリザ】 「お耳の中身は大体すっきりといたしましたね」 【エリザ】 「例によって硬いのが残っています」 【エリザ】 「なんで毎回固まるんでしょうね?」 【エリザ】 「まあ、その分殿下の耳かく時間が増えるので、私としては嬉しいですよ」 【エリザ】 「じっくりと楽しみましょうね」 【エリザ】 「(二分ほど息遣い)」 ;ボイス位置:3 囁き 【エリザ】 「本日最後になりますから……殿下のお耳の中をたっぷりと、全体的にぞりぞりして差し上げますね」 ;SE:耳かきの音 【エリザ】 「はーい、ぞりぞーり……ぞり……ぞり」 【エリザ】 「(二分ほど息遣い)」 【エリザ】 「ぞりぞり……ぞりっ、ぞり……」 【エリザ】 「最後に〜〜〜ぞりぞりぞりぞり〜〜〜」 【エリザ】 「ふう……お疲れ様です」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック12:後日談。耳吹き右 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:3 【エリザ】 「ではこのままふーふーもしちゃいましょう」 【エリザ】 「ふーっ、ふううううっ」 【エリザ】 「ふーっ、ふうううぅぅぅぅううう」 【エリザ】 「(二分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「殿下は本当にお耳をふーふーされるのがお好きなんですね」 【エリザ】 「顔に書いてありますよ、もっとふーふーして欲しいって」 【エリザ】 「殿下のご要望にお応えして、めいっぱい吹いちゃいますよー」 【エリザ】 「すぅっ……ふううううううっ! ふうううううっ!」 【エリザ】 「(二分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「殿下? 楽しんで頂いていますか?」 【エリザ】 「今日は新しいパターンを考えてきたんですよ」 【エリザ】 「なのでちょっと試してみますね」 【エリザ】 「ふうううううううっ、ふっふっふっ、ふううううううっ、ふっふっふっ」 【エリザ】 「どうですかー? 私も常日頃から色々考えているんですよ、どう吹けば殿下に心地よくなってもらえるかなーなんて」 【エリザ】 「もしかすると、お耳をふーふーするのにハマっているのは私の方かもしれません」 【エリザ】 「もうしばらくお付き合いくださいね」 【エリザ】 「ふうううううううっ、ふっふっふっ、ふううううううっ、ふっふっふっ」 【エリザ】 「(二分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「ふうううううっ、ふうううううっ、ふっふっふっ」 【エリザ】 「ふうっ……いい仕事したっ」 【エリザ】 「だけどまだもうちょっとだけ続くんじゃ」 【エリザ】 「ふううっ、ふっ、ふっ、ふううううっ」 【エリザ】 「(二分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「さてー、そろそろ終わりにしますー?」 【エリザ】 「殿下もそろそろ満足そうですし」 【エリザ】 「最後におもいっきりふーふーして終わりにしましょう!」 【エリザ】 「ふううううううううううううううううっ、ふううううううううううううううううっ」 【エリザ】 「(二分ほど耳吹き)」 【エリザ】 「ふううううううううううううううううううううううううっ!!」 【エリザ】 「ふう……お疲れさまでした」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック13:後日談。添い寝 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:1 【エリザ】 「まさか、寝るところも一緒とは……」 【エリザ】 「えっと……殿下……いかがいたしましょうか? 私はソファーでの睡眠でも……ってソファーが消えてる!?」 【エリザ】 「いったいいつの間に……」 【エリザ】 「あはは……あー……どうしましょうか……」 【エリザ】 「一緒に……寝ます?」 【エリザ】 「結婚前だからセーフですよね! ……いやホントにセーフか……?」 【エリザ】 「まあ……しょうがないですよね」 ;SE:エリザがベッドに腰掛ける音 【エリザ】 「今日は普通に寝ましょう。“普通”に」 【エリザ】 「殿下もお隣にどうぞ」 ;SE:リスナーが座る音 ;ボイス位置:3 【エリザ】 「ちょっと肩をお借りします……」 ;SE:エリザがリスナーの肩に頭を預ける音 【エリザ】 「はぁ……今日は色々あって疲れましたね」 【エリザ】 「まあ、私の疲れは主にお耳のふーふーが理由な気がしなくもないですが……」 【エリザ】 「頑張った分良い夢が見られますよね、きっと!」 【エリザ】 「さ、寝ましょ寝ましょ」 ;SE:エリザとリスナーがベッドに横になる音 ;ボイス位置:3 【エリザ】 「はー……すごい寝心地がいいですね……気を抜いたら一瞬で眠ってしまいそう」 【エリザ】 「すーー……はーー……」 【エリザ】 「(一分ほど息遣い)」 【エリザ】 「殿下……もうお眠りになられました?」 【エリザ】 「先ほどは一瞬で眠ってしまいそうなんて言いましたが……思っていたよりも緊張しているみたいです」 ;ボイス位置:3 囁き 【エリザ】 「だって……真横に殿下がいらっしゃるんですもの」 【エリザ】 「ドキドキするな、という方が無理というものでしょう?」 【エリザ】 「願わくば殿下も私にドキドキしてくれているといいな、なんて思います」 【エリザ】 「私たちは政略結婚ですが……」 ;ボイス位置:3 囁き 【エリザ】 「私はそれ以上の関係になりたいと思っておりますから」 【エリザ】 「私は変わりましたが……殿下に対する気持ちは変わっておりませんよ」 ;ボイス位置:3 囁き 【エリザ】 「では……おやすみなさい……愛しい王子様」 【エリザ】 「(三分ほど寝息)」