ツンツンな敵(ヴィラン)の幹部に耳かきしてもらわないと出れ(デレ)ない部屋』 【後編】 はい。今日の耳かきもこれで終了~。 ふーっ…(耳ふー) ね。あれから何日かたつけど、もうそろそろ決心はついた? …とぼけないでよ。 だから、私の事を彼女にする決心はついたのかって聞いてるの…! まだ…? はぁ~~? こんだけ毎日毎日献身的なごほーしをたっぷり受けておいて、 まだ私のモノになる決心ひとつつかないィィ~~!? あーそうですか、分かりました。 じゃあ、さっさとこの部屋から出て行って。 ボスに挑むに行くなり、自分の国に帰るなり、 どーぞ、どこへなりと。 …ふふっ、冗談だよ。 君がヒーローのクセに優柔不断な、 なよなよした性格だって事は、もう理解してる… 何日も一緒にいたからね。それくらいは分かります。 君の事を見てれば、ね。 ほら、ベッドに座って。 後ろから、ぎゅーしてあげる… ほーら…ぎゅう…(後ろから抱きつく) ---囁く・右--- あはは、赤くなっちゃって可愛い… こんなに体は素直に反応しちゃうのに、 どうしてお口の方は素直になれないの? … …もう、何か言いなさいよ… …よし、わかった。 このままなぁなぁでずっとこの部屋にいても、 ラチがあかないから… 今日は、とっておきの事、してあげる。 今日こそは、私の事を彼女にするって、ちゃんと言ってもらわなきゃ… だ、だから…その… このまま、動いちゃダメだから、ね… ---耳舐め(ソフト)・右--- ↓セリフ はーむっ… だから、動かないでってば… はむ…はむ… え…?いきなり何って…? 何って、だから、分かるでしょ… ちゅっ…ぺろっ… お耳にちょっと口をつけてるっていうか… ん…ちゅ… 甘噛みしてるっていうか、まぁ、そんな感じ… 理由…?も、もう… 相変わらず、いちいちうるさいなぁ… だからね、魔族にとってこれは、 その…一番の求愛行動、なの… これは自分のモノだっていう事を証明するための… まぁ、君たちの言葉で分かりやすく言うなら、 マーキング…ってやつ…? はむ…ちゅっ… だから、よけようとしないでよ…! わ、私だってコレ、すっごく勇気出してやってるんだからね…? いや、くすぐったいとかじゃなくて、 ドキドキしてもらわないと困るんですケド…! 君たちのとこではどうか知らないけどねぇ… これ、私たちの世界じゃ、すっごく大変な事なんだからね…!? ん…ふっ… こ、心に決めた人にしか… 特別な人にしか…しない事なんだから… 格式高い、魔族の軍の幹部の私に選ばれるなんて… 普通、飛び跳ねて喜んだっておかしくないくらい 特別な事なのに… こともあろうに、くすぐったいとか… むーかーつーくー…!はむっ…んぐっ… はっ…!ダメダメ… こういうふうにツンツンしちゃうからダメなんだよね… 自分のモノにするっていう気持ちばっかりが先行して、 ひとりよがりになってたらだめ… もっと素直に、好きなんだって気持ちを伝えなきゃ… そうすればきっと、君だって… 何ひとりでブツブツ言って…? う、うるさ…!じゃ、じゃなくて… ううん、なんでもない… その…で、できるだけじっとしてて… 私、その…頑張るから… 君の事好きだから、その… 私にドキドキして、欲しいから… ん…ちゅっ… あむっ…ぺろっ… … ん…おとなしく、なってきたね… ありがと…こっちのほーが、やりやすい… あれ…?でも、おとなしくなったと思ったら… なんか肩震えてきてるけど、大丈夫…? ちょっと寒いかな…?暖房いれる…? それとも、私と一緒に毛布でもかぶる? なんかそういうの、カップルっぽくない?えへへ… ん?大丈夫だけど…何…? 何か気になる事ある…? はむっ…はむっ… どうして後ろからするのかって…? どうしてって、だってそりゃあ… 顔見られたら、恥ずかしいからに決まってんじゃん… ぜ、絶対赤くなっちゃってるし… そ、それに君だって、自分の顔見られながらより こっちの方がまだ良いでしょ…? あ、それともぉ… 超絶可愛いアイラ様のご尊顔を拝みながら、 お耳はむはむ…求愛してもらいたいってコトぉ…? ふふん…まぁ?ちゃーんと彼氏になってくれるって言うならぁ…? お顔見つめながらしてあげてもいいケドぉ…? うりうり~…どうなんだよぅ… このぜいたくものめぇ… はむっ…はむはむはむ… え?ずっと当たってる?何が? … え…あ…あ… ……え、えっち…! こ、これ、別にそーいう意図じゃないから…! も、もしかして、それで恥ずかしくなって、 子犬みたいにプルプル震えちゃってたってコトォ…!? ちーがーうー!思ってたのとちーがーうー…! お耳っ…!もっとお耳の方に集中しなさいよっ…! はむっ…!あむっ…!フーッ…! んむっ…!フッ、フッ…! … ひゃんっ! び、びっくりしたぁ… ちょっと…!急にビクンってしないでよ…! 今度は何…? 別に、今はどこも当たってなかったと思いますケド…? あむっ…ちゅっ… ひゃん!だ、だからぁ… … ん…?ちょっと待って…? はむ… … れろ… あー…なるほど、ね… そっかそっか… キミ、ここが弱いんだ…? はぁい…いいトコはっけーん… ふーっ…(耳ふー) あはは…弱点バレちゃったね… ヴィランの前で弱みを見せるなんて…大変だぁ…♡ んー…?優しく囁きながらそこはむはむするのダメ…? えー…どしてー…?いいじゃん… ふふっ… さっきから、私の方が恥ずかしがっちゃって、 お耳の手前ばっかりやってたから気づかなかったよ… そっかそっか… このちょっと奥まったとこが、一番… んっ…あむ… ドキドキする、ポイントだったんだね… はぁ~…(耳ふー) よーしよしよし…いいこいいこ… あ、ダメだよ、うつむいちゃ… やりづらくなっちゃう… ほら、私の両手でお顔包んで、支えててあげる… えいっ… あはは、あったかーい… むにむに…むにむに… これはいいホッカイロですねぇ… 抱き枕になれる上にこうやって暖も取れるなんて、優秀優秀… 私のワンちゃんとして、申し分なし…♡ あ、ごめんね、お耳サボっちゃって… じゃあ今度はぁ、反対のお耳、やったげる… ---囁きと耳舐め中断・正面に移動--- よい、しょっと… いそいそ、いそいそ… ん~…? 何で前に来るんでしょうねぇ… ね。おひざ閉じて。そう、ぴったり。 じゃないと…おひざの上、乗りにくいからね? あはは。今さら慌ててもだーめ… ちゃんと腹筋に、力入れててよ~…? それ…どーん…! ---左に移動・囁き再開--- … …おー、ちゃんと支えられたね。感心感心… さすがはヒーロー、ほめてつかわす。 ぎゅうう~~…よしよしぃ… ん~…?なぁにぃ…? だって、君がすっごい可愛い反応するから、 すきが溢れちゃって… 君のお顔、ちゃんと見たくなっちゃったんだもん。 だから、ね。顔上げて。 ううんじゃないの~… ほら…その情けないツラ、しっかり見せてみろ…(低音) 私の言う事が聞けないのか…?(低音) あご、くいっ… なーんて…ヴィランぽかった? 今ちょっとヴィランぽかったよね…? あ…そして、やっぱり情けないお顔してた。いひひ… 後ろからしてる時も、ずっとそんな切ないお顔してたんだ…? 素直じゃないなぁ、も~… や。足開かないで。座りにくくなっちゃう。 む…それともまさか… 重いとか言うんじゃないだろーなぁ、えぇ~…? ---耳舐め(ソフト)・左--- ↓セリフ はーむっ… はむ、はむ… んふふ… あ、びっくりしてひざ閉じちゃったね… そうそう、それでいいんだよ…? はむっ…ちゅっ… 私に抱きしめられながらのとびっきりの愛情… しっかり受け入れる準備、できちゃったね…♡ あむっ…んむっ… よしよし…よーしよしよし… いいこだねー… ほら…頭ごと抱えられてよしよしされながら、 反対のお耳もはむはむーってされてるの… ん…ちゅっ… 私ねぇ…さっき、もういっこ気づいちゃったの… 君、こうやって、優しく… よしよしって甘やかされるのも、好きだよねぇ…? あはは、ごめんねぇ… 私、こういう性格だから… 君が甘やかされるの好きだって気づくの、時間かかっちゃった… んむ…あむ… そうだよねぇ…付き合うんだったら… ほら、支え合いだもんねぇ…? ちゃーんとこうやって、癒してあげられる人じゃなくっちゃ いけないもんねぇ… ふふっ…いーよ、強がんなくて… もう、君のお顔見えちゃってるんだから… 嬉しくて、とろけちゃってるのバーレバレ… ん…ちゅっ… まぁ、もっとも、顔なんて見なくても… 手前しかはむはむしてないハズなのに… 真っ赤になっちゃってる、こっちのお耳を見れば… まだ一番いいトコまでいってないのに、 ぴくぴくーってなっちゃてる、可愛いお耳を見れば… ぜーんぶ、バレちゃうんだけど、ね… はむっ…んむ… 大丈夫だよ…ここには私しかいないんだから… ぜーんぶ遠慮なく、さらけだしちゃお… ふふ…今までいっぱい頑張ってきたんだもんね… ひとりっきりで、このあたりを平和にしようって 頑張ってきたんだもん… もう、君も…甘えていい時が来たんだよ… そう…ここが、君の旅の終着点… 良かったね…頑張ったご褒美に… こんなに可愛い女の子が、待ってたなんて…ね…? ふーっ…(耳ふー) ふふっ…じゃあ、君のお顔、さっきよりももーっと 切なそうだから、お待ちかね… もうちょっと奥の、一番イイトコに… 愛情たっぷり、注ぎ込んであげる… ちゅっ…ちゅるっ…ぺろっ… すーき…すーき… すきすき、すーき… あはは…これは破壊力バツグンだぁ…♡ 抱きしめられながら、耳元で すきすき連呼されちゃってるよぅ… あむっ…ぺろっ… ねえ… 君は…?好き…? 私の事、好き? … 恥ずかしい…? むぅ…この期に及んで。女子か、キミは。 私の方がね、何倍も恥ずかしいっつーの… 君からだって見えるでしょ…私の顔だって、 湯気立っちゃうくらい赤くなっちゃってるの… ああ、そっか…そうだよね… 君は、お耳に愛情注ぎ込まれて、ボーッとして… 私の顔を見る余裕なんてないか…ふふ… ほーら、シャンとして…? はむっ…ぺろっ… 私は、ひざを閉じてとは言ったけど… 力を抜いていいなんて、言った覚えは無いんだよ…? そんなんじゃ、私が甘えたくなっちゃって、 こうやってもっともたれかかったら… はむっ… 支えきれなくなっちゃうよ…? ふーっ…(耳ふー) うりうり…ふふっ…そうそう… 腹筋にもっと力いれて…? 彼氏の、ちょっといいトコ見てみたいなぁ… ふふっ… 代わりに彼女は、お耳のいいトコ はむはむしてあげますからねぇ~… はむっ…はむっ… え…?好き…? ふーん…何が…? ぎゅうって抱きしめられて押し付けられてた、私の胸…? ぺろっ… それとも… 私がひざに乗っかって来て、 柔らかいからってもじもじしてた、 私の太もも…? ふふっ…バレてるよ… あむっ… 私、自身…? ふふっ…ほんとかなぁ…?じゃあ… 私の事、彼女にして… いっぱい愛してくれるって…約束してくれるの…? ふーっ…(耳ふー) … ---耳舐め終了--- いひひ、言質取ったりぃ。 やーっとだよぉ…さすがはヒーロー。 手強い相手だったぜ…フゥ… じゃあ、改めて、不束者ですが… 末永く、よろしくお願いするね…? …って、こんな体勢でマジメに言う事じゃなかったね… 腹筋から力が抜けて、後ろに倒れ込んで… 文字通り、君の事倒しちゃった。 ヒーローは、あえなくヴィランに負けたのでしたぁ~…♡ いひひ。 え?ひざまくら? オイオイ、彼氏になったとたん急に態度でかくなるタイプ? 亭主関白かよ。これは先が思いやられるぜ… なーんて、うそうそ。 いいよ。甘えたくなったんでしょ? よい、しょっと… どうせお耳も拭かないとだったから。 ほら、おいで。はーい、ど~ん。 待ってね、タオルでお耳拭いてあげるから… よいしょ。 … ---タオルで両耳を拭く--- …じゃあ、これからどうしよっか。 とりあえず、もう私たちが争う必要は無い事は、 じゅーぶん分かってもらえただろうから… 停戦の協定を結ぶ準備をしなきゃだね… 私を連れて、君の街に行って… 人間と魔族の…ヴィランの橋渡しの役、一緒にやってくれる…? え?お耳ふわふわしてくれたら? あのー、もしもーし。 今、マジメな話してるんですけどぉ~。 …まったく、しょうがないなぁ… ---両耳拭き終わり--- 待って。こっちのポケットに… え?耳かき2本使って、両耳一緒に? ちゅ、注文が多いなコイツ…!ここぞとばかりに…! 分かった分かった、分かったよ。 はい、ちゃんと予備のも持ってます。 このふわふわしたの、両耳にブチ込めばいいんでしょ。 うりゃ。 … ---両耳梵天--- ふわふわ…ふわふわ… まったく…このぜーたくものめ… 停戦の使者を一緒にやる前に、 まずは君のお耳を両耳一緒に癒せって、そういうコト…? …ったく、気持ちよさそうな顔しちゃって… あのねぇ、私は男を尻に敷くタイプだからね? 彼氏彼女になったんだから、君の方こそ、ちゃんと私に ご奉仕しないとダメなんだからね? え?どう見ても尽くすタイプ…? う、うるさいな… 好きな人にはそりゃ、たまには尽くしたくもなるでしょ… たまには… … あーあーわかった、わかりました! ちゃんと毎日やってあげるから!ね! うわー、満足そうな顔… あーあ…魔物と戦ってるのを見た時は、ちょっと かっこいいかもって思ってたんだけどなぁ… こーんな甘えん坊なワンちゃんだったなんてなぁ… でも…そんな顔を可愛いと思っちゃってるんだから、 結局私の負け、か… ふふっ… ---梵天終了--- はい。ふわふわもおしまい。 …じゃあ、そろそろこの部屋から出よっか。 色々準備しないといけないし。 あぁ、君複雑な立場なんだから、 ちゃんと堂々として、ハッキリ説明するんだよ? …あのね、どうやって説明するかくらい、自分で考えなよ… そんなんじゃ、いつまでたっても部屋から出れないじゃん。 まぁ、間違っても… ヴィランの幹部が可愛かったから、部屋の中で デレちゃいました…(囁く) なーんて、口を滑らせないようにね。 ふふ。