女執事シリーズ第二弾  〜坊ちゃん、耳かきの時間だよ〜王子様のような執事、結希(仮) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック1:いい朝だね、休みだしゆっくりと目覚めるとしようか ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;タイトルコール ;SE:小鳥のさえずり ;ボイス位置:3 囁き声で 【結希】 「おはよう、起きて……。ほら、坊ちゃん、朝だよ」 ;ボイス位置:3 語りかけるように 【結希】 「小鳥はさえずり花はまどろみ、太陽はさんさんと降り注ぐ」 【結希】 「風はぼくらを優しく抱擁し、世界はこんなにも美しい」 【結希】 「さあ、ゆっくりと起き上がって、一緒に朝日を眺めようじゃあないか」 【結希】 「それともまだ、まどろみに身を任せていたいかな?」 ;SE:ベッドに腰かける音 【結希】 「それでもかまわないよ。何故なら今日は久しぶりの休日だからね」 【結希】 「坊ちゃんが頑張っている事は、ぼくが一番知っているから」 【結希】 「だから休日くらいは肩の力を抜いて、存分にゆったりしよう」 【結希】 「ふっ。それじゃ、ぼくも坊ちゃんの横で寝ちゃおうかな?」 ;SE:ベッドに横たわる音 【結希】 「ふふっ。きみの横顔はいつ見ても良いものだね。この瞬間を切り取って肖像画にしたいくらいだ」 【結希】 「子々孫々に残していこう。まあ君にフィアンセはいないから、恋人を作るところからになるけどね」 (『いや』まで声小さめに) 【結希】 「もしよければ、ぼくが……いや、なんでもないよ」 【結希】 「さて、それじゃあ今日は」 ;ボイス位置:3 囁き声で 【結希】 「ぼくが坊ちゃんを、全力で癒してあげるからね」 ;ボイス位置:2 普通の会話 【結希】 「おや? 顔が少し赤いね。熱が出てきたのかな? ちょっと失礼するよ」 ;SE:おでこに手を当てる音 【結希】 「ふむ。どうやら平熱のようだ。良かったよ、ぼくの大切な人が健康で」 【結希】 「貴重なお休みが体調不良でなくなってしまう事ほど、悲しい事は無いからね」 【結希】 「まあ、もし風邪を引いてしまっても、ぼくが一日中看病してあげるから、安心しておくれ」 【結希】 「ぼくはきみの執事だからね」 【結希】 「さて。そろそろベッドとのお別れも済んだかい?」 【結希】 「なぁに、また会えるさ」 【結希】 「出会いと別れの数だけ人は強くなれるのだからねっ」 ;SE:ねっの所で指パッチン ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック2:歯磨き? ぼくに任せておくれよ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:7 普通の会話 【結希】 「歯磨き? ぼくに任せておくれよ」 【結希】 「遠慮はしなくていいよ。そのための執事だからね」 【結希】 「ほら、君の綺麗なお口を開けておくれ?」 【結希】 「あーん。ふふっ。無防備に口を開けてくれる君の事がぼくは大好きだよ」 【結希】 「さて、そんな君に今日は特別な歯磨きをしてあげよう」 ;ボイス位置:7 囁き声 【結希】 「この歯磨きは、君も気に入ってくれると思うよ」 ;ボイス位置:7 普通の会話 【結希】 「これ、なんだと思う? 指につけるサック……に見えるけど、これも歯ブラシなんだ」 【結希】 「こうやって指にはめて……歯を撫でてあげると」 ;SE:シュッシュッと歯を磨く音 【結希】 「ほら。良い音がするだろう?」 【結希】 「じゃあこのまま君の歯をぼくの指で磨いてあげるから。ぼくに任せて?」 ;SE:前歯を磨く音 【結希】 「最初は歯の表面を浅めにね。いくら細い指でも、急に奥に来たらおえってなるだろう?」 【結希】 「ちゃんと坊ちゃんにやる前に自分で練習したからね。そこは信頼してくれたまえ」 【結希】 「ああ。ちゃんと自分用とは別に坊ちゃん用のものを今は使っているからね」 ;ボイス位置:7 囁き 【結希】 「それとも。ぼくが使ったもので磨いた方が良かったかな?」 ;ボイス位置:7 普通の会話 【結希】 「なぁんて、冗談だよ坊ちゃん。一族の跡継ぎ様にそんな事は出来ないからね」 【結希】 「ぼくときみが執事と主じゃなくて、ただの友人……もしくは、それ以上の関係なら出来たかもしれないけどね」 【結希】 「ここは『きみさえ望むのであれば、ぼくはいつでも』とだけ言っておこう」 【結希】 「なんて、ちょっと意地が悪かったかな」 【結希】 「ぼくは坊ちゃんの事を心からお慕いしている事に偽りはないからね」 【結希】 「きみと初めて会ってから、もう5年くらい経つんだね……時の流れは早いなぁ」 【結希】 「お仕えする事になってからはさらにあっという間だ」 【結希】 「今後ともよろしくね、坊ちゃん」 【結希】 「じゃあそろそろ奥の方も磨いていこうか」 ;SE:左奥歯表面を磨く音 【結希】 「なんだかいつもの歯ブラシと違って不思議な感覚だろう? 歯と歯茎の間が、気持ちよーくマッサージされているかのような」 【結希】 「まだあまり世間では聞かないけど、もう少し改良されたら一気に浸透しそうなポテンシャルがあるね」 【結希】 「こうやって口の中に指を入れられて歯を磨かれるっていう感覚、坊ちゃんはお気に召してくれたかな?」 【結希】 「坊ちゃんさえよければ、これからも……この指に着ける歯ブラシで、歯を磨いてあげるからね」 【結希】 「それじゃあ今度は反対側だ」 ;SE:右奥歯表面を磨く音 ;ボイス位置:3 普通の会話 【結希】 「坊ちゃんもこの感触に慣れてきたかな。中々クセになるだろう?」 【結希】 「でも、ぼく以外に頼んじゃだめだよ? きみの執事はぼくだけなんだから」 【結希】 「メイドにだってこの仕事を譲ってやるものか。坊ちゃんの世話はぼくの生きがいなんだ」 ;ボイス位置:3 囁き 【結希】 「だからやって欲しい事は、全部ぼくに言うんだよ? 坊ちゃん」 ;ボイス位置:3 普通の会話 【結希】 「次は歯の裏側を磨いていこうか。辛かったら言っておくれよ」 ;SE:歯の裏側を磨く音 【結希】 「指で歯を磨く時って、意外に裏側を磨くのが大変なんだよね」 【結希】 「奥まで届きはするんだけど、指の動きと歯の形が上手い事合わないというか」 【結希】 「だから指というより、手や腕全体を動かして磨いていく形になるんだよね」 【結希】 「裏側を磨く時は、一般的な歯ブラシの方に軍配が上がるのかもしれないね」 【結希】 「と言っても、ぼくは指磨きルーキーだから、達人クラスになるとまた別かもしれないけどね」 【結希】 「ん。そろそろ口をリフレッシュしようか」 ;SE:水を出す音 ;SE:コップに注ぐ音 ;ボイス位置:3 普通の会話 【結希】 「はい。それじゃあ口に含ませてあげるね。飲み込んじゃだめだよ?」 【結希】 「ふふっ。いい子だ。そのままお口をくちゅくちゅしようか」 【結希】 「口の中の水を前から後ろ、後ろから前。右から左、左から右へ」 ;ボイス位置:3 囁き 【結希】 「はい、出して」 ;SE:ゆっくりとした拍手(↓だ。まで) ;ボイス位置:3 普通の会話 【結希】 「ふふふ……エクセレントだ。では歯磨きを再開しようか。お口を開けておくれ」 ;SE:歯の噛む部分を磨く音 【結希】 「歯の噛む部分を指ブラシごしに指先で触れてみると、すごく不規則にごつごつしている感じがするね」 【結希】 「人体とは不思議なものだ。この歯で色々なものを噛んで食べているのだから」 【結希】 「だってそうじゃないか? ものを食べる為ならもっといい形があると思うし、個体差も激しい」 【結希】 「犬歯も進化前の名残だと言うけども、人間という種族になってから長い時が経ったにも関わらず、残ったままだ」 【結希】 「もしかすると、人間から犬歯が消えて他の歯と同じようになる時が、進化の時なのかもしれないね」 【結希】 「地球が太陽に飲みこまれるまで50億年だと仮定して、それまでに人類が進化するか、ぼくには分からないけどね」 【結希】 「よし。歯磨きは終わりだよ。それじゃあ坊ちゃんには、もう一度口をゆすいでもらおうか」 ;SE:水を出す音 ;SE:コップに注ぐ音 【結希】 「はい。綺麗なお口を開けて」 【結希】 「口の中全部をぐじゅぐじゅ〜、ぺっ」 【結希】 「いーってしてみてくれるかい?」 【結希】 「うん! 今日も綺麗な歯になったね」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック3:休みでも身だしなみは大事だ。スタイリングをしてあげよう ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:1 普通の会話 【結希】 「さて、歯も磨いた事だし。次はスタイリングをしようか」 ;SE:椅子に座る音 【結希】 「うん。それじゃあ始めるね」 【結希】 「霧吹きをかけていくけど、冷たかったら言っておくれよ?」 ;SE:霧吹きの音 【結希】 「ふふっ。水も滴るいい男になったね」 【結希】 「水びたしの人に使う言葉じゃないか。はっはっは」 ;ボイス位置:7 囁き 【結希】 「でも、水に濡れた君もとっても魅力的だよ」 ;SE:空切りでハサミを鳴らす音二回 ;ボイス位置:7 普通の会話 【結希】 「それじゃあ髪を切り揃えていこうか」 ;SE:髪を切る音 【結希】 「髪の伸びる速さって部位によって違うらしいね」 【結希】 「一般的に後頭部や側頭部の伸びが早いらしいんだけど、ぼくからすると坊ちゃんの場合は、左のこめかみの近くが特に伸びやすいかなって思うんだ」 (SE停止) ;ボイス位置:7 『こっちに』から囁き 【結希】 「毎日切ってると、こっちにぴょこんって可愛らしいのが出てるんだよね」 ;ボイス位置:7 普通の会話 【結希】 「ふふ。今日も出てるよ。坊ちゃんの可愛い髪の毛……忘れない内に切っておこうね」 ;SE:ハサミの音一回 【結希】 「はい。オッケー。じゃあ髪の毛を細かく切り揃えていこうか」 ;SE:髪を切っていく音 小刻み 【結希】 「チョキチョキチョキチョキ。坊ちゃん。僕はね、この時間が好きなんだ」 【結希】 「朝起きて、自分の支度をして、きみの寝顔をちょっと眺めてから起こす。それから、優しくきみの歯を磨いて、ゆっくりときみの髪の毛を切る。ささやかだけど、平和で、穏やかで、かけがえのない時間」 ;ボイス位置:7 穏やかに 【結希】 「きみと会う前には無かった時間だ」 【結希】 「これからもこの時間が続くといいな、なんて、そう思うよ」 ;ボイス位置:7 囁き 【結希】 「だから、きみのところに永久就職しちゃおうかな?」 【結希】 「さて。髪も綺麗に切れた事だし、少し洗い流そうか」 ;SE:洗面台のシャワーを出す音 ;SE:少ししてから指先で温度を確認する音 【結希】 「ん。いい塩梅かな。じゃあ頭を洗うよ。熱かったら手を上げてね」 ;SE:頭を洗う音 しばらく流す (この間は台詞無し) ;SE:上のシャワーを止める音 【結希】 「よし。水の滴るいい男度が上昇したね。水分も増量だ」 【結希】 「でも坊ちゃんは水が滴っていなくてもいい男だから、タオルで拭いちゃうね」 ;SE:タオルをかける音 ;SE:タオルで頭を優しく拭いていく音 ;ボイス位置:5 普通の会話 【結希】 「頭を包み込んで、優しく、マッサージをしていくように」 【結希】 「(動きに合わせた息遣い)」 ;SE:タオル越しに頭を撫でる音 【結希】 「坊ちゃんの頭って触り心地が良いね。いつまでも撫でていたくなるくらいだ」 【結希】 「名残惜しいけど、そろそろ次に取り掛かろうか」 【結希】 「トニックはどうする? いつもはミントの爽やかな香りにしているけど、  今日はオフだし肌に優しい無香料なものにしようと思うんだ。それでいいかな?」 【結希】 「ん。それじゃあかけていくね」 ;SE:トニックを頭に2,3滴かける音 ;SE:トニックを頭に手ぐしで満遍なくなじませる音 ;SE:人工のクシを取り出して髪を整える音 【結希】 「今日の髪型はどうしようか? ちょっと立てる? それとも落ち着かせようか」 【結希】 「ぼくのお任せで良いかな?」 【結希】 「うん! 任せてくれたまえよ」 【結希】 「(整えている間、鼻歌)」 【結希】 「お客様〜こちらの髪型でいかがですか〜? なんてね、ふふっ」 【結希】 「とっても格好よくなったよ」 【結希】 「それじゃあ今日も、シェフの作った美味しい料理を食べに行くとしますか」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック4:坊ちゃん、朝食にしようか ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;SE:食堂のフレンチドアを開ける音 ;ボイス位置:1 普通の会話 【結希】 「朝だー、あーさーだーよー。ごはんの時間だよー」 ;SE:椅子を引く音 ;SE:椅子に座る音 【結希】 「さあ、坊ちゃん。朝食にしようか」 【結希】 「今日の朝食のテーマは、アメリカの一般家庭の朝」 【結希】 「ホットコーヒーを飲みながら、新聞でも広げて優雅に朝を過ごそうじゃないか」 【結希】 「ラジオやテレビを流したりはしないが、代わりにぼくが小粋なトークで繋ぐとしよう」 【結希】 「トーストも今から焼くからね」 ;SE:ポップアップトースターのレバーを下げる音 ;SE:トースターの駆動音(以下暫く) 【結希】 「いつもはシェフがオーブンで焼いてるけど、たまにはこういう飛び出すトースターも良いだろう?」 【結希】 「火傷しそうなくらい熱々のパンに……カリカリのベーコンと新鮮でシャキシャキのレタスを挟んで、思いっきりかぶりつくんだ」 【結希】 「おぉう……自分で言っていて、早く食べたくなってしまったよ……」 ;SE:トースターが焼けた音 【結希】 「おお! なんてナイスなタイミングなんだ! 素晴らしい!!」 【結希】 「パンもぼく達に食べられたがっているのかもしれないね。はははっ」 【結希】 「おわっちっち……ふーふー。やっぱり焼きたては熱いね」 【結希】 「でも坊ちゃんの為なら、たとえ火の中水の中! 温かい内に美味しいサンドイッチにしてあげるからね! まかせたまえ!」 ;SE:具材を載せてパンを折っていく音 【結希】 「よし! 完成だ! じゃあ、あーんと君の美しいお口を開けてごらん?」 ;SE:サンドイッチに食らいつく音 【結希】 「ふふっ。どうかな?」 【結希】 「まずは、レタスの少し苦味をおびた爽やかさが駆け抜けていって……パン本来のほのかな甘みと、ベーコンの肉汁が後からやってくる。そして彼らはレタスに追いつき混ざり合う。口の中で、待ち合わせをしていたかのようにね」 【結希】 「するとどうだろうか。彼らがマリアージュになって、口の中でハーモニーを奏でるだろう?」 ;SE:サンドイッチに食らいつく音 【結希】 「しゃく、しゃく、しゃく……」 ;SE:サンドイッチに食らいつく音 【結希】 「小気味いい音も合わさって、口の中はオーケストラ、そして満員御礼だ」 【結希】 「喉に詰まらせるのは良くないからね、ゆっくり、よく噛んで味わってくれよ」 【結希】 「さて。ぼくはきみの食後のコーヒーを準備するとしよう」 ;SE:コーヒーカップを置く音 ;SE:ドリッパーにペーパーフィルターをセットする音 ;SE:コーヒーの粉を入れる音 【結希】 「ふふ。本来は裏のキッチンで用意するものだが、たまには目の前で用意するのもオツなものだろう?」 【結希】 「今日のテーマはアメリカの一般家庭の朝だしね」 【結希】 「一応、少し離れていてね。お湯が跳ねて火傷してしまうといけないから」 ;SE:お湯をゆっくり入れる音 少量 【結希】 「まずはゆっくり、コーヒーの粉にちょっとずつお湯を含ませるんだ」 【結希】 「こうする事で……ほら、いい香りがしてくるだろう?」 【結希】 「蒸らせば蒸らすほど、味が濃密になっていくんだ」 【結希】 「坊ちゃんの好みに合わせるなら……蒸らす加減はこのくらいかな?」 【結希】 「お湯をまた優しく注ぎ込んで……」 ;SE:お湯を優しく注ぐ音 【結希】 「サーバーに落ちていくコーヒーをゆったり眺めるんだ」 【結希】 「このドリッパーだと全部抽出するのに時間がかかるからね」 【結希】 「まるで砂時計のようだろう? まあ今日のぼくらは時間に追われているわけではないけどさ」 【結希】 「よし。出来上がりだね」 ;SE:コーヒーを注ぐ音 【結希】 「淹れたてのコーヒーだ。召し上がれ」 【結希】 「今日の新聞もいるかい? 今日もまた世界は大騒ぎさ」 【結希】 「まあ何はともあれ、ぼくたちはゆっくりと過ごすとしよう。普段はせわしない日常を送っているわけだしね」 【結希】 「この後はどうしようか? お出かけしてもいいし、宿題を片付けてもいいし、ぼくがひたすら坊ちゃんのお世話をするのも悪くない」 【結希】 「まあ、坊ちゃんが何をするとしても……お供いたしますよ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック5:坊ちゃん。今週の宿題を一緒にやろう ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:3 普通の会話 【結希】 「よし、坊ちゃん。そろそろ今週の宿題でもしようか」 【結希】 「宿題や課題は早いうちにやっておくに越したことは無いしね」 【結希】 「今はもうやってないけど、坊ちゃんと会う前は宿題が出た日のお昼休みに片付けていたよ」 ;ボイス位置:3 囁き 【結希】 「帰ってからだと、何かと"誘惑"も多いからね。ふふっ」 ;ボイス位置:3 普通の会話 【結希】 「まあ、そういった誘惑から逃れる為にも、お互いに監視し合って勉強するのが一番効率いいんだよね」 【結希】 「という訳でやろうと思うんだけど……嫌かな? はは、そうだよね。気持ちはわかるよ」 ;ボイス位置:3 囁き 【結希】 「でも、頑張ろう。頑張ったら"ご褒美"あげるからさ」 ;ボイス位置:3 普通の会話 【結希】 「うん。それじゃあ始めようか」 ;SE:鞄から教科書とノート、原稿用紙をテーブルに出す音 【結希】 「今週は授業でやった話の読書感想文だったっけ。読書感想文ねぇ……」 【結希】 「こういった宿題は、正解があるのか無いのか分からないから苦手なんだよね」 【結希】 「作文とかもさ、必ずしもこれが正しい、なんて事は無いから……何をどう書けばいいか分からなくなるんだよね」 【結希】 「まあ何はともあれ、これから片付けた方が良さそうだね」 ;SE:ペラペラと教科書をめくる音 【結希】 「あらすじから振り返ってみようか」 【結希】 「役人を辞め、詩人として有名になりたかった男。しかし才能は伸び悩んでしまい、奥さんや子供と生きる為にまた役人へと戻る。でも最後には、それも上手くいかなくて失踪。かつての友人と遭遇した時、彼は虎になってしまっていた……」 ;SE:ページをめくる音 【結希】 「そして、そこから人生を振り返る。というのが大まかな流れだね」 ;SE:ページを戻す音 【結希】 「虎、か。本来ならありえない話のはずなんだけど、どうしてだか現実にあった出来事のようにも思えるね」 【結希】 「他人事のようには思えないというか。人間は誰しもが、いつか獣になってしまう可能性があるんじゃないかって思ってしまうんだ」 【結希】 「彼のように、どうしようもなく人生が上手くいかなかった積み重ねで、耐えきれなくなって獣になってしまう者。特に理由もなく、ふとした瞬間にぷつりと理性の糸が切れてしまう者。たった一つの大きな出来事で、人である事を捨て去る者」 【結希】 「人の数だけ理由があるのかもしれないね」 【結希】 「さて、ぼくはこれを読書感想文にするとして……我が校の教師はこれを良しとするだろうか」 【結希】 「なんとなくこのままじゃ足りない気がするな。まあ、書いている内に何か思いつくかな」 ;SE:原稿用紙に文字を書いていく音 タイトル→名前→本文 【結希】 「(時折考えるように、ふぅん……、んーなどの息遣いをお願いします)」 【結希】 「ねえ坊ちゃん。例えばの話、なんだけど」 ;ボイス位置:3 囁き 【結希】 「ぼくが突然、がおー……って、虎になっちゃったらどうする? ふふっ」 ;ボイス位置:3 普通の会話 【結希】 「まあ、もし虎になったとしても、ぼくは坊ちゃんのお傍で仕えていたいんだけどさ」 【結希】 「あっ、餌は高級なものにしておくれよ? 出来ればスペアリブが良いかな。首輪は……そうだな、普通のネクタイだと難しいだろうから、蝶ネクタイみたいな感じで頼むよ」 【結希】 「ふふっ。一応これも書いておくか……」 ;SE:黙々と原稿用紙に書く音 【結希】 「んー……逆に坊ちゃんが虎になってしまったら、ぼくはどうしよう」 【結希】 「そのまま仕えるのが忠義なのか、それとも……」 (終わらせるのが忠義なのか、と考えていますが濁しています。なので『それとも』は少し暗めに) 【結希】 「この物語の虎が、まだ人語を話せる存在で良かった。そして、友に、詩を残せたのが彼の……数少ない救いのように思える」 【結希】 「ああ、そうか……ぼくは多分、きみを元の人間に戻そうとするんだろうね。戻るまで、人生をかけて」 【結希】 「それがぼくの坊ちゃんへの忠誠なんだ」 【結希】 「この話を知ることが出来て良かった。こうして、自分の在り方を考える機会を得たのだから」 ;SE:原稿用紙にササっと書いていく音 【結希】 「よし。読書感想文はこんな所かな」 【結希】 「坊ちゃんも終わったかい? じゃあ」 ;ボイス位置:3 囁き 【結希】 「ご褒美の時間にしなくちゃね」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック6:坊ちゃん、耳かきの時間だよ(右) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:1 普通の会話 【結希】 「ほら、ぼくのお膝においで」 ;SE:膝に頭を預ける音 ;SE:頭を優しく撫でる音 ;ボイス位置:3 普通の会話 【結希】 「ふふ。いい子だ」 【結希】 「じゃあ、始めようか。耳かき。最初はゆっくりと、優しくね」 ;SE:耳かきの音 【結希】 「耳垢、溜まってきているね。まあ人間は基本的に耳かきしなくていい生き物らしいし、最近忙しかったからね」 【結希】 「今日は根こそぎ掃除してあげるからね。任せてくれたまえよ」 【結希】 「(一分ほど息遣い)」 【結希】 「お気に召してくれているかな? もう少し奥も掃除してみようか」 ;SE:耳かきの音 ゆっくり深め 【結希】 「(しばらく息遣い)」 【結希】 「こうやって膝枕で耳かきをしていると、ぼくも少しは女の子っぽく見てもらえるかな」 【結希】 「ぼくは誰かのヒーローよりも、ヒロインになりたいんだ」 【結希】 「他の女の子にキャーキャー言われるのは悪くないんだけどさ」 【結希】 「一度イメージが定着すると、それを覆すのは中々難しいんだよね」 【結希】 「執事服みたいなこういう格好いい服装も好きなんだけど、たまにはさ、メイドみたいなフリフリのかわいい服も着てみたいなって思うんだ」 【結希】 「まあ、色んな人に驚かれてしまうかもしれないけどね」 【結希】 「ふむ……思えばスカートを最後に着用したのはいつの事だったかな……」 【結希】 「坊ちゃんと出会うもっと前……小学低学年まで遡ってしまうかもしれないね」 ;ボイス位置:3 囁き 【結希】 「今度着てこようか? メイド服でも、可愛らしい女の子女の子した服でも、坊ちゃんのお望みのままに」 ;ボイス位置:3 普通の会話 【結希】 「君以外に見られるのは恥ずかしいから、二人っきりの時限定でね」 ;SE:耳かきの音 【結希】 「(一分ほど息遣い)」 【結希】 「ほら、見てごらん? 沢山耳垢が取れるよ」 【結希】 「いくら耳かきをしなくても大丈夫とは言っても、これからはもう少し頻度を上げて耳かきをした方が良さそうだね」 【結希】 「毎週日曜日の朝とかはどうだろう。多忙とは言え、日曜日は他の日に比べて用事が少なめになるからね」 【結希】 「うん、それが良さそうだ。試しに来週からやってみる事にしよう」 ;SE:耳かきの音 【結希】 「(一分ほど息遣い)」 【結希】 「よし、そろそろ耳かきで取れないような耳垢の塵を飛ばすとしよう」 【結希】 「少し、失礼するよ……」 【結希】 「ふぅぅぅっ、ふっ、ふっ。ふぅぅぅぅぅぅぅぅ」 ;SE:上のような感じで一分ほど耳吹き 弱め 【結希】 「なんだか背徳的だね、仕えている主(あるじ)の耳をふーふーするなんてさ」 【結希】 「坊ちゃんも気に入ってくれたかな? もう少し続けようか」 ;ボイス位置:3 囁き 【結希】 「今度はちょっと強めにね?」 【結希】 「すうううううう……ふうううううううううううううううううっ」 ;SE:一分ほど耳吹き 一息一息が長く、強め 【結希】 「はい、おしまい」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック7:坊ちゃん、反対側の耳かきもしてあげるよ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:3 普通の会話 【結希】 「坊ちゃん、反対側の耳かきもしてあげるよ」 【結希】 「ぼくが転がしてあげる。ごろごろ〜」 ;SE:寝返る音 ;ボイス位置:7 語りかけるように 【結希】 「ふふ。やっぱりぼくは坊ちゃんの横顔が好きだな」 【結希】 「ぼくが坊ちゃんに仕えるようになったきっかけは、君のお父様やお母様に誘われたからだけど……」 【結希】 「一番の理由はね。きみの隣に立って、きみの横顔を眺め続けていたいって思ったからなんだ」 【結希】 「いつも頑張っているきみを支えたくてさ」 【結希】 「毎週日曜日に耳かきってさっきは言ったけど、もしも君がどうしようもないほどに疲れてしまった時は」 ;ボイス位置:7 囁き 【結希】 「いつだって、ぼくの膝を貸してあげる」 【結希】 「辛い時、苦しい時は泣いてもいいし、ただひたすらに癒されたい時は存分に甘やかしてあげるからさ」 【結希】 「ぼくの前でだけ、きみの素顔を見せて欲しいな、なんて」 ;ボイス位置:7 普通の会話 【結希】 「まあ、深く考える必要はないよ。今は何も考えずに、ただただぼくに体を預けておくれ」 ;SE:耳かきの音 短め 【結希】 「こうやって、耳かきで癒してあげるから、さ」 ;SE:耳かきの音 【結希】 「(一分ほど息遣い)」 【結希】 「坊ちゃんは、ぼくと会った時の事を覚えてるかな」 【結希】 「まあなんて事は無い。女子生徒に囲まれて困っていたぼくを、きみが手を引いて引っ張り出してくれたんだ」 【結希】 「その一瞬だけ、ぼくは王子様から少女漫画のヒロインになれた気がして……嬉しかったよ」 【結希】 「それから、同じクラスになって、ずっときみを見てた」 【結希】 「黒板を見るフリをして、斜め後ろの席からきみの勉強する姿を。昼休み、君が友達と談笑する姿を。帰り道だって、ちょっと遠回りして、きみの帰りを後ろからこっそり見守ってたんだ」 【結希】 「今は隣できみの横顔を見れるけど、きみの後ろ姿を追う日々も悪くは無かったよ。……まあ実は、そのあと君のボディガードに連行されて……お父様お母様とお話して、いろいろあって執事になった訳なんだけどね。はははっ」 【結希】 「結果オーライってやつだね。ぼくの人生は順風満帆さ」 ;SE:耳かきの音 【結希】 「(耳かきをしながら鼻歌)」 【結希】 「よし、大まかな耳垢は取れたかな?」 【結希】 「今度はこびりついた耳垢もあるから少し強めにカリカリしてみようか」 ;SE:耳かきの音 強め 【結希】 「(力を入れるタイミングに合わせた息遣い)」 【結希】 「んっ……んっ……。ふぅぅ……」 【結希】 「無事に取れたよ、坊ちゃん」 【結希】 「じゃあこっち側もふーふーと塵を飛ばすとしようか」 【結希】 「準備は良いかな? いくよ」 ;SE:耳吹きの音 優しめに 【結希】 「ふーっ、ふーっ。坊ちゃんは強めに息を吹きかけられるのと、弱めに息を吹きかけられるの、どっちがお好みかな?」 【結希】 「まだ決め難いかな? 次は交互にやってみようか」 【結希】 「ふーっ、ふうううううううっ、ふーっ、ふううううううっ」 ;SE:耳吹きの音 強弱交互に 【結希】 「ふぅ。これはこれでまた優しげな耳吹きと、強めの耳吹きとで異なるジャンルかもしれないね」 【結希】 「まだ色々なパターンの開発のし甲斐がありそうだ」 【結希】 「これからは耳かきの度に色々やってみようか、坊ちゃん」 【結希】 「今度は、強めのやつをやっちゃおうか」 【結希】 「すぅぅぅぅぅ……ふぅぅぅぅぅぅ。ふぅぅぅぅぅぅっ」 ;SE:耳吹きの音 長く強めに 【結希】 「オッケー、耳の中の塵もほとんどなくなった事だろう」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック9:坊ちゃん。背中を流してあげよう ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;SE:かぽん(お風呂場にいると分かるSEがありますと幸いです) ;SE:浴槽に浸かる音 (広い浴場内ですので、それに即したエフェクトなどがありますと幸いです) ;ボイス位置:4 普通に会話 【結希】 「坊ちゃん、お湯加減はどうかな?」 ;SE:手でお湯を一回掻く音 【結希】 「ん、いい具合だね。坊ちゃんもゆっくり温まってるみたいだ」 【結希】 「ぼくは庶民だったから知らなかったけど……肌への影響を考えるなら、体を軽く流してお風呂で温まってから、改めて身体を洗うのが良いらしいね」 【結希】 「この家に来てからは驚く事ばっかりだ」 【結希】 「さて、じゃあのぼせる前に……坊ちゃん。背中を流してあげよう」 ;SE:浴槽から上がる音 ;SE:椅子に座る音 ;ボイス位置:5 普通に会話 【結希】 「頭はさっきスタイリングで洗ったから、軽めに洗うとしよう」 ;SE:シャワーを出す音 ;SE:30秒ほど頭を流す音 ;SE:流しつつ手で髪を洗う ;SE:シャワーを止める音 【結希】 「よし。頭はこんなところかな?」 【結希】 「じゃあお背中、お流ししますね。こういったら貞淑な妻みたいかな? ははっ」 ;SE:ボディタオルを泡立てる音 ;SE:背中を優しくごしごしする音 【結希】 「坊ちゃんの背中、大きくなったよね」 【結希】 「坊ちゃんもいよいよ大人になっていくんだなって……まあ、ぼくもなんだけどさ」 【結希】 「お互いに大人になったら、こうして背中を流してあげる事も出来なくなるのかなって」 【結希】 「少なくとも、坊ちゃんが結婚したら多分できなくなるよね」 ;ボイス位置:5 『奥さんに』はすごく小さくお願いします 【結希】 「まあ、ぼくがその……奥さんになったら……いや、なんでもない」 【結希】 「う、腕も洗うね?」 ;SE:右腕を洗う音 ;ボイス位置:4 うっとりと話す 【結希】 「この手があの時、ぼくを引っ張ってくれたんだよね」 【結希】 「腕も、たくましくなったよね。日々の鍛錬の賜物だ」 【結希】 「うん。すごくカッコイイ腕だよ。みんながこの腕に気づいたら、ぼくよりも坊ちゃんの方がモテモテになってしまうかもしれないね」 【結希】 「坊ちゃんに悪い虫がつかないように、ぼくももっと自分を磨かなきゃいけないなぁ」 ;SE:左腕を洗う音 ;ボイス位置:6 普通に話す 【結希】 「オーケー。こっち側もやっていこう」 【結希】 「なるべく肌を傷つけないように優しめにやっているけど、くすぐったいところはないかな」 【結希】 「痒い所は強めにごしごしするから、あったら言っておくれ」 【結希】 「(SEに合わせて息遣い。んっ、んっ等)」 【結希】 「よし、それじゃあシャワーで流すとしようか」 ;SE:シャワーを出す音 ;SE:シャワーで洗い流す音 ;ボイス位置:5 普通に会話 【結希】 「よぉし、さっぱりしたかな」 【結希】 「じゃあぼくは、先に上がって次の準備をしておくよ。坊ちゃんは湯舟にゆっくりと浸かって、温まっていておくれ」 ;ボイス位置:7 囁き 【結希】 「……とってもすごいものを用意したから、楽しみにしててね? ふふっ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック10:坊ちゃん。耳のオイルマッサージのお時間だよ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:1 普通に 【結希】 「お帰りなさいませ、お坊ちゃま」 【結希】 「準備が出来ております。こちらにお掛けください」 ;SE:ふかふかの椅子に座る音 ;ボイス位置:5 砕けた感じに 【結希】 「ん、これかい? これはね、特別に取り寄せた耳用のオイルだよ」 【結希】 「これを指につけて、坊ちゃんの耳をマッサージするんだ」 【結希】 「どんなケアもお風呂あがりにするのが大事だからね」 【結希】 「では、始めるよ」 ;SE:両耳にオイルを纏った指が入ってくる音 【結希】 「坊ちゃんからすると、少しひんやりしてるかな? お風呂から上がりたてだしね」 【結希】 「ぼくからすると、すごく指先が温かいよ」 【結希】 「指、動かすね。痛かったりしたら言っておくれ」 ;SE:両方の指をゆっくりと動かす音 【結希】 「(一分ほど息遣い)」 【結希】 「耳は色々なツボが多いんだよ。たとえば、ここがお腹のツボで、ここが胸のツボ」 【結希】 「ちょっと動かすだけで全然違う場所のツボになったりするんだ」 【結希】 「ぼくは執事だからね、ちゃんと専門家のところで修行をしてきたよ」 【結希】 「だから安心して身を任せてくれたまえ」 【結希】 「(一分ほど息遣い)」 【結希】 「さて、今度は左右別々に動かしてみようか」 【結希】 「結構難しい技なんだけど、坊ちゃんには最高に気持ちよくなってもらいたいからさ」 【結希】 「大丈夫、ぼくを信じて。ぼくはきみの執事だから」 【結希】 「じゃあ、いくね」 ;SE:両方の指を別々に動かしていく音 【結希】 「(一分ほど息遣い)」 【結希】 「今度は左右の速度を変えてみよう」 ;SE:両方の指を別々に動かしていく音 右早い 左ゆっくり 【結希】 「(一分ほど息遣い)」 ;SE:両方の指を別々に動かしていく音 右ゆっくり 左早い 【結希】 「(一分ほど息遣い)」 【結希】 「うん。満遍なくマッサージが出来たね」 【結希】 「それじゃあ仕上げに、少し早めに耳を刺激するとしよう」 ;SE:両方の指を同時に動かしていく音 少し早め 【結希】 「(一分ほど息遣い)」 【結希】 「ふぅ。如何だったかな?」 【結希】 「もし気に入ってくれたなら、オイルもまた取り寄せておくとしよう」 【結希】 「さて、今日ぼくが用意した癒しのメニューはここで終わりだ」 【結希】 「きみの為に頑張ったぼくに、一つ、ご褒美が欲しいんだけど、聞いてくれないかな?」 【結希】 「どんな願いごとかって? それはね……」 ;ボイス位置:3 囁き 【結希】 「一緒にお昼寝、して欲しいんだ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック11:坊ちゃん。君の顔を見ながら添い寝をしたいんだ。……だめかな? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;SE:扉を開けて扉を閉じる音 ;ボイス位置:7 普通に 【結希】 「ふふ。坊ちゃんがご褒美をくれてぼくは嬉しいよ。今にも天に昇ってしまうかのような気持ちさ」 【結希】 「夢心地、とはこのことかな?」 【結希】 「まあ、夢はこれから見るんだけどね。はははっ」 【結希】 「じゃあせーのでベッドに横になろうか」 【結希】 「せーのっ」 ;SE:ベッドに二人でダイブする音 【結希】 「ふふ。今のをメイドや執事長に見られたらすごく怒られそうだね」 【結希】 「お行儀が悪いー、なんてさ」 【結希】 「まあ、今日はお休みだから特別にね」 ;ボイス位置:7 囁き『他の〜』 【結希】 「それに……ぼくへのご褒美でもあるから、他のみんなには内緒でお願いだよ?」 【結希】 「ねえ、坊ちゃん。もう一つお願いがあるんだけど」 ;ボイス位置:7 囁き 【結希】 「坊ちゃん。君の顔を見ながら添い寝をしたいんだ。……だめかな?」 ;SE:身じろぎする音 ;ボイス位置:1 向かい合う形 【結希】 「ふふ。そんな坊ちゃんの事がぼくは大好きだよ」 【結希】 「(照れて)……ん〜っ。顔を合わせて好きって言うと、かなり恥ずかしいね」 【結希】 「もちろん、恋愛の意味での好きじゃなくて、人間として好きって意味だったんだけどさ」 【結希】 「あれ……人間としての好きって、恋愛の意味での好きと近しいのかな……」 【結希】 「こほんっ。深く考えるのはやめよう。今は眠ることに集中だ」 【結希】 「まあ、ぼくは眠らなくても、坊ちゃんの顔を眺めているだけで満足なんだけどね」 ;ボイス位置:1 穏やかに 【結希】 「ほんと、ずっと飽きないよ……五年間も毎日見てるけどさ」 【結希】 「きみはいつも違う顔を見せてくれるから」 【結希】 「こうしたらきみはどんな顔をするんだろうって、いつも楽しみなんだ」 【結希】 「そして、きみがどんな人生を送るのか……多分ぼくが一番楽しみにしてる」 【結希】 「だから、執事っていうこの特等席は、誰にも譲らないよ」 【結希】 「公私ともに坊ちゃんの一番側にいられるのは執事だけだからね」 【結希】 「今の所は、さ」 【結希】 「そろそろ寝るとしようか。坊ちゃん、目を閉じて……」 【結希】 「ふふ。可愛い寝顔だね。横顔だとあんなに凛々しいのに、正面だとこんなにも愛らしいなんて、きみは本当に不思議な存在だ」 【結希】 「思わずその無防備なおでこに接吻をしたくなってしまうくらいだよ……ちゅっ」 【結希】 「おっと、王子様なんて呼ばれてるぼくが接吻をしてしまったら、目が覚めてしまうかな?」 【結希】 「お、おでこならセーフだよね、セーフ」 【結希】 「でも。もしもきみが長い眠りから覚めないなんて事になったら、ぼくは迷い無くきみを起こしてあげるからね」 【結希】 「王子としても、執事としても」 【結希】 「だから、安心してお眠り」 【結希】 「ぼくの愛しい王子様」 【結希】 「(しばらくの間、安らかな呼吸音)」 【結希】 「(寝息にシフト、しばらく流してトラック終了)」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック12:おまけ。添い寝 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:7 囁き 【結希】 「(しばらくの間、寝息)」 【結希】 「ん……んん……」 【結希】 「くぁぁ……」 【結希】 「ふふ。起きたら坊ちゃんの横顔が目の前にある……これはまだ夢の途中なのかな?」 【結希】 「だとしたら、なんて穏やかで幸せな夢なのだろう」 ;SE:掛け布団の中から手を伸ばす音 【結希】 「手を伸ばせば触れられるような距……離……」 (距離の部分で触って気づく) ;SE:10秒ほど顔を触って確かめる音 (手を止める) 【結希】 「すぅぅぅ……ふぅぅぅ……」 【結希】 「オォ…………なんという事だ……。執事たるぼくが、主人の寝顔に触れてしまうなんて……」 【結希】 「坊ちゃん……起きてないよね?」 【結希】 「セーフ……だよね。坊ちゃんが狸寝入りをするなんて、まさかそんなわけ……」 ;SE:体が揺れる音 ;ボイス位置:1 囁き 【結希】 「あっ……」 【結希】 「(照れて)あ、あはは……参ったなぁ、これは……」 【結希】 「ごめんね、勝手に触ったりして。なんだかきみに触れたくなってしまって」 【結希】 「その……お詫びになるかはわからないけど。もしきみが仕返しをしたいなら……」 ;SE:結希の顔を触る衣擦れ音 【結希】 「……んむっ」 【結希】 「む……ふふ。どうかな、ぼくのほっぺた……やわらかい?」 【結希】 「きみの指先が、気持ちよくなってくれるなら……好きなだけ触ってくれていいよ……?」 ;SE:結希の顔を触る衣擦れ音 【結希】 「おや……もういいのかい? ふふっ……きみは相変わらず、やさしいな」 【結希】 「あぁ、そろそろ起きようか。起き抜けのきみに、ご奉仕もしたいからね」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック13:おまけ。耳かき(左) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:1 普通に会話 【結希】 「さて、それではいつもの耳かきをしようか」 【結希】 「ほら、坊ちゃん。こっちにおいで」 ;SE:膝に頭を預ける音 ;ボイス位置:7 囁き 【結希】 「ふふ。きみがぼくの膝に頭をのせてくれると、胸がきゅんきゅんとしてくるよ」 【結希】 「それじゃあ、始めよう」 ;SE:耳かき 長く 【結希】 「(上に合わせて息遣い)」 【結希】 「ん。こっち側の耳かきはこのくらいかな」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック14:おまけ。耳ふーふー(左) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:7 囁き 【結希】 「じゃあ仕上げに、耳をふーふーしちゃおうか」 【結希】 「坊ちゃんも耳吹きが好きみたいだから、長めにいくね?」 ;SE:耳吹き 長く 【結希】 「ふぅ。お疲れ様」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック15:おまけ。耳かき(右) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:7 普通に 【結希】 「じゃあ、反対側もお掃除しようか」 ;SE:体勢を変える音 ;ボイス位置:3 囁き 【結希】 「ふふ。こっち向きの坊ちゃんも、カッコイイね」 【結希】 「じゃあいくよ?」 ;SE:耳かきの音 長く 【結希】 「(上に合わせて息遣い)」 【結希】 「こうして、きみを膝の上にのせて、きみの横顔を眺めながら、きみの耳をかく」 【結希】 「穏やかで優しい時間だ」 【結希】 「いつまでもやっていたいけど、耳のかきすぎは良くないからね」 ;ボイス位置:3 囁き『ふーふー』から 【結希】 「そろそろこっち側も、ふーふーしちゃおうか」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック16:おまけ。耳ふーふー(右) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:3 囁き 【結希】 「じゃあ早速だけど、始めるね?」 ;SE:耳吹き 長く 【結希】 「うん! これでお耳は完璧に綺麗になったね」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック17:おまけ。耳のオイルマッサージ(両耳) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:1 普通に 【結希】 「さて、坊ちゃん。ここに座ってくれるかな?」 ;SE:ふかふかの椅子に座る音 【結希】 「実はまた耳用のオイルを取り寄せたんだ」 【結希】 「今回はお風呂あがりじゃないから、前とはちょっと違う感じがするかもね」 【結希】 「それじゃあ坊ちゃんのお耳に、指、入れちゃうね?」 ;SE:両耳に指を入れる音 【結希】 「ふふ。どうだい? 人肌に温められたオイルは」 【結希】 「ぬるっとして、これはこれで気持ちいいだろう?」 【結希】 「じゃあ、動かすよ」 ;SE:全体にオイルをなじませるようにゆっくりと指を動かしていく音 中くらい 【結希】 「(上に合わせて息遣い)」 【結希】 「よし、これでオイルが満遍なく馴染んだね」 【結希】 「ここからは早めにマッサージしていくね」 ;SE:耳にオイルマッサージをしていく音 早め、中くらい 【結希】 「(上に合わせて息遣い)」 【結希】 「ふふ。お疲れ様」 【結希】 「気持ちよくなって頂けたかな?」 【結希】 「オイルはたくさん取り寄せておいたから、坊ちゃんが望むならまたいつでも耳をマッサージしてあげるよ」 【結希】 「ぼくはきみの執事だからね」