◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 04-4.家に着くまで ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ //帰り道(ときどき車が通る程度) //主人公の左側1m弱(並んで歩く程度)の距離 【舞結】 「……家までって、あとどれくらいだったりする?」 【舞結】 「まだちょっとあるんだ」 【舞結】 「ううん、疲れてなんかいないよ。  これでもまだぴっちぴちだし!」 【舞結】 「……そうじゃなくって、その……」 【舞結】 「……ただ並んで歩くのかなぁって」 【舞結】 「あ、それでも全然平気なんだけど――あっ」 //手を繋ぎます。距離は若干変わるのかな? 【舞結】 「……あはっ、恋人繋ぎだ」 【舞結】 「本当はね。  最初からこうしたかったんだけど……」 【舞結】 「うん……わかってる。  真面目に考えてくれていたんだよね」 【舞結】 「でもねでもね。  これくらいは普通だし、大丈夫だと思う」 【舞結】 「って、これくらいでもやっぱり心臓バクバクだけどね。  あはは……」 【舞結】 「でも……普通のスキンシップなら全然オッケーだよ」 【舞結】 「海外ではハグとかもあるし。  それとほっぺに……あぅ」 【舞結】 「そっ、そういうのが、ふ、普通に――」 【舞結】 「……うん、そうだよね。  段階だよね」 【舞結】 「今の『一段飛ばしはしないよ』って言い方、  やさしかったしカッコよかった」 【舞結】 「あ、ちょっと手をほどいていい?」 【舞結】 「……ぎゅっ」 【舞結】 「今手を繋いだから、次の段階は腕を組むこと。  一段飛ばしじゃないよね?」 【舞結】 「……えへっ、こっちのほうがいいかな。  しがみついてる感じがする」 【舞結】 「不思議だよね。  手を繋ぐより腕を組むほうが年下っぽい」 【舞結】 「段階は一段上なのにね」 【舞結】 「……あは、なんか『こいびと〜』って感じ」 【舞結】 「このままお兄ちゃんの家までい〜い?」 【舞結】 「あはっ、じゃあこのまま〜」