第二話 いたずら鳥人はオシオキだぞっ! 【プーナ】 「くらっちゃぇっ!スカンクバーストぉー♪ふん〜っっにゅ!」 轟く放屁音に続いて凄まじいにおいの嵐が魔物の群れを包み込む! 【魔物】 「ピギィーーーッ!!」 「ゴガァァァーーッ!」 コソ泥ギツネに4741のダメージ! コソ泥ギツネはのたうち回り動かなくなった! パワーベアに5883のダメージ! パワーベアは痙攣し泡をふいて動かなくなった! 魔物の群れを倒した! アルたちは159の経験値と90Gを手に入れた! 【プーナ】 「はふぅ……えへへへっ♪大っ勝利〜!」 スキル「スカンクバースト」を覚えてスカンケット本来の力に目覚めてからというもの、うちの冒険パーティーの主力はすっかりプーナになってしまった。 スカンクバースト……要はスカンケットの種族固有技らしい激臭のオナラ攻撃なんだけど、その威力ときたら尋常じゃなかった。 プーナが一発でもスカンクバーストを放てば、この近辺に出没するモンスターはどいつもこいつもひとたまりもなくニオイに悶え苦しんであっという間に倒されてしまう。 僕はただ、風上で鼻をつまんで待っているだけでよかった。 【プーナ】 「えへへー♪プーナちゃん、またまた大活躍だよぉ♪アルーっ褒めて褒めてー♪」 【アル】 「よしよし、よくやったね、プーナ」 そう言って頭を撫でてやるとプーナは無邪気に喜ぶ。 そして、ますます張り切ってモンスター狩りに精を出すのだった。 【アル】 「(うーん……でも、このままじゃ勇者としてダメだよなぁ……)」 プーナはべつに自分の強さに溺れて増長しているわけでもなければ、戦力として明らかに劣る僕にマウントを取ろうとしてるのでもなく、ただただ僕に褒めてもらいたくて張り切りまくってるだけみたいなんだけど…… かえってそれが勇者としての僕のプライドをチクチクと苛み続けていた。 【アル】 「(女の子のオナラに頼りっきりの勇者だなんて聞いたこともないし……やっぱりいくら何だってこれじゃまずいよな、いろいろと…)」 そんな時、馴染みの冒険者ギルドの掲示板で興味深いクエストを見つけた。 【アル】 「『いたずらハーピーの討伐依頼』か…」 西の村では、畑を荒らしたり盗みを働いたりを繰り返すハーピーが出没して、村人がとても困っているらしい。 ハーピーといえば、人語を操るほど知能が高く危険な鳥型の魔物だ。 命中すれば強力なプーナのスカンクバーストも、空中を飛び回る相手の場合、効果的とは言い難い気がする。 ……ってことはつまり、久しぶりに僕が勇者として活躍できそうな案件! 成功報酬もそこそこ良いし、何より、僕だってちゃんと勇者してるってとこをたまにはプーナに見せてやりたい。 そんな思いもあって、僕はこのクエストを請け負うことにし、西の村へと向かったのだった。 --- 場面転換 --- 【プーナ】 「う〜ん…確かに、ちょこまか飛び回られると、プーナちゃんのワザって使いづらいかも…」 【アル】 「だろ?あっちこっちにやたらとスカンクバーストを放ってちゃすぐ弾切れになっちゃうかもだし、また巻き込まれて僕まで危なくなりそうだから、今回プーナはアイテムを持って回復と補助に徹するサポート役ね!いいかい?」 【プーナ】 「にゅふふっ…んふぅぅ……あん時はぁ…ゴメンちゃい♪ うんっ♪久しぶりにアルっちの格好いいとこ、いっぱい見るー!」 ハーピーの巣があるという森の中を進みながら、今回は僕に任せて!とその後も何度かプーナに念を押しておいた。 時々現れるザコモンスターとの戦闘も、昔みたいにプーナには下がっててもらって、前衛の僕が全て片付ける。 久々の勇者らしい活躍に気を良くしつつ、森の奥へ奥へと僕らは進んで行った。 【プーナ】 「んっ……ん…ぅ…」 【アル】 「どうした?プーナ?」 どうもプーナの様子がおかしいので、声をかけてみる。 さっきから何だか妙にもじもじソワソワしてるんだよな。 【プーナ】 「うぅ、ぁ…アルっちぃ……あの、その、えと……おしっこ…したくなっちゃったぁ…ぁ…」 プーナが恥ずかしそうに小声で言う。 【アル】 「なーんだ…そんなの、ちょっとその辺の茂みに隠れてしておいで。僕は少し先に行って待ってるからさ。 そうだ……ほら、あそこに見える一番高い木の下で待ってるから」 いつもモンスター相手に特大のオナラをブッぱなして平気な顔をしてるのに、おしっこは恥ずかしいのか…。 スカンケットの羞恥心の基準って本当、謎だなぁ…。 そそくさと茂みの奥へ消えて行ったプーナの後ろ姿を見送った僕は、前方に見える一際高くて大きな木を目指して足早に歩き始めた。 今のプーナなら、万一襲われたってこの辺りのモンスターはみんな例の一発でイチコロだろうし、一人にしてても心配ないだろう。 それより……女の子って、おしっこ…しゃがんでするんだよな…?オナラも一緒に出ちゃったりしないんだろうか…? どうなんだかよくわかんないけど、でももしまたアレに…風に乗って流れてきたあんなのに巻き込まれたりなんかしたら… …そ、そそっ、それだけは避けたいぃっっ……! --- 場面転換 --- 目的の大きな木の下へと到着した僕は、隆起した太い木の根に腰を下ろしてプーナを待つことにした。 ハーピーの情報を再確認するため、クエスト依頼書を広げる。 【アル】 「えーと、ハーピーの住処は……西の村近くの森の中。 森の奥にそびえる一際目立つ大木付近での目撃例が多く、その辺りに巣があると思われる……か。 ん…?あれっ?一際目立つ大木??」 いま僕が腰を落ちつけているのが、まさにその「森の奥で一番目立つ大きな木」の下だ。 ってことは、近くにハーピーの巣が…… 【???】 「おい!そこのニンゲン!」 【アル】 「だっ、誰だ!?」 突然声をかけられ、慌てて後ろを振り返ったものの、そこには誰もいなかった。 【???】 「ハハッ♪バァ〜〜カ!ここだよ、こーこ♪」 頭上から声がしたと思うが早いか、翼のある半人半妖の女の子が僕の目の前に舞い降りてきた。 ハーピーが現れた! 【アル】 「こいつかっ…ハーピー!西の村で悪さしてるってのは、お前だなっ!!」 【ハーピー】 「んんー?悪さ…?私、べつに悪いことなんてしてないけどぉー? せいぜい、畑の果物とかをつまみ食いしてみたり、干してあったぬくぬくのお布団とか服とかをお持ち帰りしてみたりってくらいだよぉ? その程度で大袈裟だなぁ♪」 【アル】 「やっぱり悪さしてるじゃないかっ!!お前の討伐依頼が出てるんだよっ!懲らしめてやるから覚悟しろっ!」 【ハーピー】 「あ〜〜もーー、ほんっと好戦的だしケチだし、しょ〜がないよねーニンゲンってのはさぁ〜… 剣なんて構えちゃって…… ちびっちゃくて可愛い坊やのくせして、無駄に血の気が多すぎなんじゃなぁい? ま、ちょーど退屈だったし、相手してあげてもいいけどぉ……ふふっ♪」 【アル】 「問答無用!てやーーっ!!」 【ハーピー】 「おっとぉ……いきなり斬りかかってくるなんて、物騒だなぁー…! そっちがその気なら、受けて立つよぉー?」 【アル】 「うおおぉーっ!!」 【ハーピー】 「ふふふっ♪ほらほら、かかって来なさぁい♪遊んであげるぅ♪」 --- 場面転換 --- 一方その頃、プーナは…… 【プーナ】 「もぉぉ…あのオオカミったら……女の子のおしっこ中に襲って来るだなんて、んも〜〜〜最低…!」 茂みで屈んでいたところへ現れた人喰いオオカミの大群を放屁一発で撃退し、倒れたオオカミ達の鼻先へ一匹ずつ順番にまたがっては「音無しのお仕置き」をくらわせて群れを壊滅させたプーナだったが、気がつけば思いのほか時間が経ってしまっていたことに焦り、アルに合流しようと道を急いでいた。 【プーナ】 「アルっち、心配してるかなぁ…。早くあの木の下まで行かなきゃ…!」 しかし、そんな時に限ってやたらモンスターとエンカウントしてしまうのが冒険者あるあるだったりするわけで…… 【プーナ】 「ああぁっ、もぉ!またぁー!?」 【パワーベア】 「グゴアァァァッ!」 パワーベアが現れた! 【プーナ】 「邪魔しないでぇ!そこ、どいてよぉぉ!こっのぉ…っんぅー!」 プーナは特大のスカンクバーストを放った! 凄まじいにおいの奔流がパワーベアの巨体を包み込む! 【パワーベア】 「グピャギャボアアァァァ!!」 パワーベアに9311のダメージ! パワーベアは地面に鼻を突き刺すような勢いで激しくのたうち回るといきなり嘔吐し白目をむいて動かなくなった! パワーベアを倒した! 【プーナ】 「んふふぅ…、ごめんあそばせ♪プーナちゃん急いでるのっ!」  --- 場面転換 --- アルのターン! アルの攻撃! しかしハーピーはひらりと身をかわした! 【ハーピー】 「あれあれぇー?勇者サマの攻撃、全っ然当たらないぞぉー♪」 ハーピーのターン! ハーピーの攻撃! アルに99のダメージ! 【アル】 「ぐっ……!」 【ハーピー】 「キャハハハハハー!もしかして勇者サマ、と〜っても弱い? ねぇねぇ、めちゃくそ低レベルのよわよわクンなのぉー?そんなんで私を懲らしめるとか言ってたわけ〜?」 【アル】 「うぅぅ、く、くっそ……」 俊敏に飛び回るハーピーに僕の剣先はかすりもせず、こっちの体力だけがジワジワと削られていく。 攻撃力は高くない相手のようだからまだ致命傷にはなってないけど、このままじゃちょっとヤバいな…… アルのターン! 【アル】 「あああっ!くそっ!と、とりゃーーっ!!」 アルの攻撃! しかし空中のハーピーには届かなかった! 【ハーピー】 「ちょっとぉ…自分の攻撃範囲も把握してないのー?そんな剣ただ振り回したって届くわけないじゃーんwww それとも、もうそんなこともわかんないくらい体力減ってへばってきちゃってるのかな〜? じゃあそろそろ、お楽しみターーイムに入っちゃおうかなぁー♪勇者サマぁ、覚悟はいいかなぁ?」 ハーピーのターン! ハーピーは大きく振りかぶって渾身のフェザーショットを放った! 矢のように飛来する無数の羽根がアルを襲う! 【アル】 「ぐあぁぁぁぁ!!」 アルに567のダメージ! アルは麻痺してしまった! 【アル】 「あっ……ぐっ……こ、こ…れ、は…」 【ハーピー】 「へっへへー♪私の得意技だよぉ♪ その羽根にはねぇ、この森のシビレキノコをいーっぱいモグモグして蓄えた濃縮痺れ毒が詰まってるの♪ ほぉら、全身痺れてきちゃったでしょぉ?これでもう抵抗できないよねぇ♪」 アルのターン! アルは体が痺れて動けない! 【ハーピー】 「私らハーピーはさぁ、パワーが無いから遠距離攻撃かヒット&アウェイで一方的に削って削って削り勝つみたいな戦法が基本なんだけどぉ……それだけじゃ、ぶっちゃけダルいしあんま面白くないじゃん? だから私の場合、この技で相手の自由を奪ってからぁ……こうしてあげるのぉ!」  --- イラスト 顔面騎乗 ハーピー→アル --- 【アル】 「むぐぐぐぐぐっっ!!」 【ハーピー】 「きゃははははっ!小さな勇者サマのお顔、私のお尻に潰されちゃったぁ♪」 【アル】 「ぐっ、ごのっ、ど、どけぇっ!!」 【ハーピー】 「んも〜……口だけは勇ましいなぁ♪そんな小うるさいお口は、お尻でむにゅっと塞いじゃいましょーね♪」 【アル】 「いいから、どへむむむむむっ!!」 【ハーピー】 「うふふふふ♪勇者サマ、よーーっわwww」 ぐっ……!目の前に広がるハーピーのお尻に、完全に動きを封じられてしまった! あの羽根攻撃のせいで手も足も痺れてるし、こいつのお尻がまた意外とでっかくてふわふわしてて…っ! くっそ!こ…こっ…こんな、モンスターなんかにっっ……!! 【ハーピー】 「あー♪いま私のお尻、大っきいなぁって思ってたでしょぉ〜?弱っちいニンゲンを屈辱的にイジメてやっつけちゃうにはピッタリなのよねえ、これが♪ それにニンゲンの中にはさぁ、お尻に敷き潰されて大興奮する変態クンもいるんでしょぉ?だったらこんなのもむしろご褒美だったりしてぇ♪きゃははははは!」 い、いるかっそんな奴ーっ!……いや、いるかも知れないけど……、僕はそんなんじゃないっ!!……と…思う……っ!た…、多分……っ! こんなんで股間が反応したりなんてぜっ…絶対……絶対に……勃ったりなんか……っぁああああああ!! 【ハーピー】 「ほぅーら、ぺっちゃんこにしちゃうぞぉ♪ぐーりぐーり♪ぐーりぐーり♪」 【アル】 「むぐぐぐぐっ……あむむむむむっ!」 体重の乗った巨尻が容赦なくアルの顔をすり潰すようにしてゆっくり左右にスライドし続ける! アルに138のダメージ! 【ハーピー】 「ほぉら、今度はこうだぞぉ♪よぉ……ぺったんっ!よぉ……ぺったんっ!」 アルに69のダメージ! アルに69のダメージ! 【アル】 「ぷはっ……むぎゅっ!…ぷはっ……へぶっ!」 少しだけ浮いて離れたかと思ったハーピーのお尻が、勢いよく僕の顔面に落ちてきた……しかもそれが何度となく繰り返される! 見かけより遥かに大きくてキョーアクなぷにっぷにの桃尻が、もっちもちに柔らかいメガトンハンマーとなって僕の顔面を攻撃し続けるゥ……! や…、や…やぁらかい、ギモヂいぃぃ……けど、ぐぐぐっ……ぐるじ……っっ……!! アルに69のダメージ! アルに69のダメージ! 【ハーピー】 「はぁぁん♪私のお尻のニオイ、勇者サマのお顔にマーキングされちゃうぅ♪ ねぇねぇ、今どんな気持ちぃ?モンスター退治に来たはずが逆にモンスターのお尻で負かされちゃうのって、どんな気分〜?」 アルに69のダメージ! アルに69のダメージ! アルに69のダメージ! アルに69のダメージ! 【アル】 「…ぅぶ……むぁ……」 アルに69のダメージ! アルに69のダメージ! アルに69のダメージ! アルに69のダメージ! 【ハーピー】 「きゃはははっ!悔しそぉ〜♪残念だったねぇ〜勇者サマぁ♪プライド、ズタズタになっちゃってたらごっめぇーん♪ でもさぁ、いきなり斬りかかって来る方が悪いんだからねー? はぁい、トドメにぃ…お尻でしばらくお鼻とお口、ぴっ…たり塞いじゃうよー♪ぐぅーり…ぐり…っと♪」 ハーピーは餅つきのような動きを止めるとお尻の割れめでアルの鼻先を呑みこむようにして座り込んだ! ボリューミーで柔らかい尻肉がアルの顔面を隙間なく覆い尽くした! アルは息ができずに苦しんでいる! 【ハーピー】 「なぁんだ、しっかりバッキバキにボッキしちゃってんじゃーん……エッチ♪変態♪へーんたいっ♪可愛ぃねぇ〜ぇ…ふふふっ♪」 アルは気絶した! アルは戦闘不能になった!  --- 場面転換 --- 【ハーピー】 「ふふん……目、回しちゃったかぁー♪オモシロい顔になっちゃって♪ …ったく、口ほどにもないなぁ♪これだから、チョーシにのったニンゲンは〜… くふふ……もーちょいムカつく坊やだったら、見せしめにこのままお顔の穴っていう穴にウンチぶりぶり盛って屈辱的に窒息死させてあげちゃうトコだけどぉー あ〜んまりブザマ過ぎてかわいそーになってきたしぃ、まっ、ここまでにしといてあげよっか?今日のところは…ね♪ あっと、そーだそーだっ!荷物チェック♪荷物チェックぅ♪戦利品〜っゲットぉー♪」 【プーナ】 「あああーーーーーーっ!!」 【ハーピー】 「はわっっ!?…ビックリしたぁ…なっ、何よ、あんた?」 【プーナ】 「アルっち!大丈夫っ!?ねえっ、アルっちぃ!」 【ハーピー】 「あ……あぁ〜、お仲間ってわけね♪ ゴメンね〜♪あんたの勇者サマはね、お顔をお尻に潰されて、お目々を回して倒されちゃったのぉー♪きゃははははっ!」 【プーナ】 「えっ、潰っ……倒され…っ」 【ハーピー】 「うん、そうなの。倒されちゃったの♪勇ましく向かってきたのに、ほ〜んとカッコ悪ーい♪」 【プーナ】 「ょ……よくも、アルっちを…!」 【ハーピー】 「何よぉー、私なーんも悪くないもん♪だって勇者くんの方から先に手を出して来たんだもーん♪ 勇者ってゆーか、実力もないのに身の程知らずな単なるおバカちゃんだったみたいだけどぉ♪」 【プーナ】 「むきーーーーっ!!アルっちの仇ぃーー!!」 【ハーピー】 「ふふっ♪やっぱそうくる? 獣人のくせしてニンゲンの勇者くんラヴなのかなぁ〜? 健気だねぇー♪それじゃ、仲良くオネンネさせたげるぅ!」 ハーピーが現れた! ハーピーのターン! ハーピーは余裕の笑みを浮かべている! 【ハーピー】 「くくっ♪大〜好きな勇者くんがやられちゃって怒り狂うのはいいけどさ〜… 大した爪も牙も無い、見るからにおニブでトロくてザぁ〜コ丸出しな獣人のあんたが、銃はおろか剣も槍も持たないで何しようっての? ほらほらぁ〜何ができるのか、見せてみなよー♪」 【プーナ】 「もぉぉぉ!言ったなぁぁー!!絶対、後悔させたげるんだからぁ!」 プーナのターン! プーナのお尻がハーピーに狙いを定めた! プーナは力を溜めている! ハーピーのターン! ハーピーは余裕の笑みを浮かべている! 【ハーピー】 「えぇ〜っ何それ〜?いきなりお尻見せてどーしたのwww 縞々のおパンツ、尻尾とおそろいで可愛いじゃなぁい♪ ……ん…ん…?白と黒のシマシマ……白黒のどデカ尻尾…?ぇ……それって、もしかして……」 プーナのターン! 【プーナ】 「おチョーシにのって余裕ブチかましててくれて、ありがとーぉ♪ 銃はねぇ〜、…あるんだょ?飛ぼうとしたってもぉ〜遅いんだからっ♪ ほら…、これでもっ……くらっちゃえーっ!!…っはぁゥんっ♪」 プーナはスナイピングスカンクバーストを放った! 鋭く噴出した極小特濃の臭気の塊が高速でハーピーの顔面にヒット! 【ハーピー】 「うぶっ…!?く…くさっっくさぁぁっ!ああああ!!くーーっっっしゃぁぁあああ!!!」 猛烈なにおいがハーピーの鼻孔深くねじ込まれた! ハーピーはあまりのショックに全身を痙攣させ地面に倒れた! ハーピーは麻痺してしまった! ハーピーのターン! ハーピーは臭さに苦しみ動けない! 【ハーピー】 「うげぇぇぇぇ!!な、何なにょコレぇ……ぶおええぇぇ…鼻がぁっ、はにゃが曲がりゅぅぅうううーー!! あっ…あんたっ、あんたもしかしてぇっ、やっぱりいぃぃぃ……」 プーナのターン! プーナは地面に這いつくばって悶えるハーピーに一歩一歩近付いて行く! 【プーナ】 「そーだよ!プーナちゃんはスカンケット!オナラがとってもとってもとぉーってもく〜っさいの! 今からそのオナラで、アルっちのことイジメてくれちゃったお返し、た〜〜っぷりしてあげるんだからー!」 【ハーピー】 「ひっ……ぃっ、イヤあぁぁぁぁぁぁっ!!」  --- イラスト 顔面騎乗 プーナ→ハーピー --- 【ハーピー】 「ちょ、ちょ、ウソでしょっ!?どいてっ、どいてよおぉーーー!!」 【プーナ】 「えへへへ♪ハーピーちゃんを押さえ込んじゃったぁ♪ ねぇねぇ、プーナちゃんのオナラぷ〜ぅくらっちゃって、今どんな気持ちぃ?」 【ハーピー】 「どどど、どんなもこんなも!メチャクチャぐじゃいよおぉぉぉ!! ってか、ごっほげっほ…!うううぅ、まだ鼻に残っでるうぅぅーー!!ぅぐぅぅー〜〜!」 【プーナ】 「えへへへ♪でもまだ意外と元気そうだよね♪お鼻がニブぅい鳥さんだからかなぁ? じゃーその分、サービスしちゃおっと♪もっともっとくっさいオナラ嗅がせてあげるよぉ♪」 【ハーピー】 「ま、待って!無理っ!そんなの無理っ!許じでっ!おねが…」 【プーナ】 「んぅ…っ♪」 【ハーピー】 「ぴぎゃぁぁぁぁぁ!!くさいくさいくざいぐっざぁぁぁい!は、鼻がァァ溶げぢゃううゥゥ!!」 【ハーピー】 「むぎゃぁぁぁぁ!!ぐじゃいぐじゃいぃぃぃ!!にゃんでこんなしゅッごいっニオイぎゃぁあっ!くちゃあぁああああ!!」 【プーナ】 「えへへへ…♪プーナちゃんのくさぁいオナラぷ〜、この距離でこんなに嗅いだら、いくら鳥さんだってお鼻壊れちゃうかなぁー?」 【ハーピー】 「壊れちゃう!壊れぢゃう!あひひぃいぃーっ、お願いやべでぇぇ!謝るからぁぁぁ!!」 【プーナ】 「え〜?何を謝るのかなぁー?」 【ハーピー】 「ぁ、あんたの勇者サマをイジメたこと、ほんと謝るからぁーー!!ごめん!ごめんってば! だからもうそれだけはっ、もうやめて、オナラだけはあぁぁぁーーー!!」 【プーナ】 「ふーん……やっぱりハーピーちゃん、アルっちのことイジメてたんだぁ…」 【ハーピー】 「だだ、だってそれは、あっちが斬りかかってきたから、ほらっ…!正当防衛で…っ!!」 【プーナ】 「へぇー、そうなんだぁ……正当防衛ならイジメてもいいんだぁ…」 【ハーピー】 「んほぉぉぉっ、ほぐえぇぇぇぇ!!!アヒ!アヒ!ごべんなざいぃぃっ!!勇者ひゃまイジメ倒じて、ごべんだしゃいぃぃ!!」 【プーナ】 「本当に悪いと思ってるぅ?」 【ハーピー】 「はいぃぃっ、悪いれしゅ!私が悪かったでしゅぅぅぅっ……だかりゃもうお慈悲をっ、お許ひをぉぉ……!」 【プーナ】 「ねー…、さっき『勇者様はお顔をお尻に潰されて倒されちゃった』って言ってたよねぇ?」 【ハーピー】 「え……その、ぁの……しょれは……」 【ハーピー】 「フゴっ、ウギャひぃぃぃっ!!ハヒィィィいっ!がひぃーっ!言ったっ、言いまひたぁ!フギャハぁひィィーー!!」 【プーナ】 「ねえ……アルっちのお顔、潰したの…?そのお尻で……? …ん……っもおおぉぉーー!!そんなひどいっ…残酷なことっ、するなんてえぇぇーー!!」 【ハーピー】 「ヒィーッ…!ちがっ…違いまひゅ!違うんれしゅーっ!!アヒ…!ハヒ…! 『潰した』は言葉のアヤってゆーか、べつにグシャッといったとかじゃなくてぇっっ…! ほらほら、ねっ!?同じにゃのっ!いま私がされてるみたいにっ!お尻でゃぁらかぁーく、むにゅむにゅぅ〜…って……ゎっ、わかりゅよねっ? ゎ、私のお尻、勇者サマは結構キモチ良かったはずだよぉっ、だってちんちんムクムクぅ〜って、しゅっごい大っきくなってたもんっ! ……あのっ……だかりゃお願ぃぃっ、もぉ……もう許ひてくだしゃ…」 【ハーピー】 「ピギャァァァァァァ!!ぐひゃいくじゃいぐしゃいよおおぉぉぉ!!!」 【ハーピー】 「アビャぁあぁぁーーっあひヒィィぃぃ!!…ハヒャぁぁっ……オェぇぇぉ……ぉ…おねがっ…、ゅる……ひ……!」 【ハーピー】 「…………!!!!」 【ハーピー】 「………!………!」 【プーナ】 「んぅぅ…、もぉぉぉーーー!!ぉっ…お尻を…お尻をぉぉ、ぁあアルっちの顔にだなんてえぇ、そんなヒドいっ…そんなっムゴいことぉぉっ………なん、だよ…ね…? …あれっ…?……やっぱり…エッチなこと…なの……かな…??? ……うぅぅ……何だかとってもえっちぃことみたいな気がしてきたぁぁ…… ぷ、プーナちゃんだってほんとは、アルっちとそんな…えっちなこと……してみたいのにぃぃぃ…っ……」 【ハーピー】 「…………」 ハーピーに合計931931のダメージ! ハーピーは何度か羽ばたこうとするように翼を震わせた後もうピクリとも動かなくなった! ハーピーを倒した! 【プーナ】 「うぅ…許せないぃぃ…………ぁ……もう倒しちゃったぁぁ…… …っと!そんなことより、アルっち…!」  --- 場面転換 --- 【プーナ】 「アル……ねぇ、アルっち……、ね…アルっちってばぁ…」 【アル】 「ぅ…あ……プ、プーナ…?」 【プーナ】 「おー、起きたぁー?ふぅ、良かった♪ …もぉ〜、いくらアルっちだって、こんなところでグースカ寝てたら危ないよぉー? だからプーナちゃん、ずぅっと見張り番してたんだけどー、お目当てのハーピーって魔物さん、全然見かけないね〜?」 【アル】 「…えっ?いや、そんなはずは…」 【プーナ】 「おっ?アルっちは見っけてたの〜?」 【アル】 「ああっ、いや、その…、僕も全然見かけなくて…」 【プーナ】 「それでついお昼寝しちゃってたんだね!」 【アル】 「えと……うん、そんなとこ……」 【プーナ】 「でもさー、あんまり長居してると帰りは真っ暗になっちゃうよ〜?真っ暗って、怖いよ〜?そろそろ宿屋に戻らない?」 【アル】 「ぁ、あぁ……そうしようかな…」 くっ……勇者としてカッコいい姿を見せたかったんだけど…… まぁ…ハーピーにお尻で散々もてあそばれて失神なんてとこ目撃されちゃうよりは…まだまし…か……。 【プーナ】 「(んふふぅ…んはぁぁんっ…!目を回してだらしなぁくノビちゃったアルっちの負け顔、やっぱり…きゃわわぁ…可愛ぃよぉぉ〜♪ でも、内緒…♪見なかったことにしてあげるね♪ アルっちのあ〜んなみっともない顔も…んぁんっ…、あ〜んなだらしない姿も…はぁん…、全部ぜぇ〜んぶ、プーナちゃんだけの宝物だもん…! いけないことした悪ぅいいたずらハーピーちゃんには、プーナちゃんがきっっっちりオシオキしといてあげたよ♪うふふふふふ………)」  第二話 完