1. 始まり ~いじめっ子の最低で、最悪の一日~ 【奏】あ、いたいた。お~い、ザコく~ん? 【奏】ふふ、どうしたの? なんだか今日はずいぶん自信があるみたいだけど……。 【奏】いつも私にイジメられてるの、忘れたの? ほら、今日もイジメてあげるよ♡ 【奏】なんで? は? バカにしてるの? 奏(カナデ)様。でしょ? なに勝手に調子乗ってるの? ぶっ飛ばすよ? 【奏】あんたなんて、イジメられるために生きてるような人間なんだから、私の奴隷でちょうどいいでしょ? 【奏】いいから! その気持ち悪い顔止めてよ! ほんっとうざい! 気持ち悪ッ! 【奏】はぁ? なにを見ろって言うの? なに? あんたのくだらない話なら……。 (催眠用のスマホを見る) 【奏】え? あ、え? ……あ、あう……う、うう……な、なに? これ……? 【奏】さい、みん? な、何言って……あ、ああ……は、はい……付いて、行きます。ど、どこでも、と、トイレ? 男子トイレ? で、でも……う、ああ……。 (催眠が強くなる音) 【奏】あ、あああ、あうう……は、はい、分かり、ました。します、あなたの、言う事、きき、ます……。 【奏】あう、は、早くしてよ。男子トイレなんて、見られたら、凄く恥ずかしいじゃない! 早く行くんでしょ? なら、早くしてよ……。 【奏】あ、あんたの、言うこと、聞かなくちゃいけないんだから……。だから、早く、してよ……。