「妹達が好きでもないキャラへの悪ノリ投票を阻止してくれるボイス」 ■「あ〜毎日だるいな〜生きるってつらいな〜!いきるってつらい!どうしてこんなに生きるのって辛いのか……ガンバランスdeダンスの後ろでゴーゴー言う職業につきたい……あわよくば一回”ゴー!”というたびに1万5000円くらいほしい……それかキュアドリームになりたい……ん?なんか、人気投票やってる〜!兄貴見て!まったく知らないゲームの人気投票をやってるぞ!インターネットで人気投票するなんて命知らずなやつめ〜!じゃあとりあえず変なやつに投票しよ〜っと!ウヒヒヒ〜」 (走る音) (ドアを開ける音) ○「ちょっと待ったぁ!」 ■「うわあぁ!姉ちゃん!?」 ○「お兄ちゃん!気をつけて!その妹は巨悪を働いている!早く拘束して!早く!」 ■「ななな、何いってんだよ!私が悪いことなんてするわけ無いだろ!」 ○「ごまかしても無駄よ!あんたは好きでもない……なんならやったこともないゲームの人気投票で適当なモブキャラ入れようとしたでしょ!しかも見栄え(みばえ)がちょっとおもしろいだけの明らかなネタキャラを!」 ■「な、何を根拠にそんなことを!言いがかりはやめてくれよ!なにか証拠でもあるのか!?」 ○「証拠?ふふふ……しらばっくれても無駄!この部屋、なにかブンブン聞こえるのに気が付かない?」 ■「確かになにか……さっきからブーンブーン……聞こえるような……上地雄輔(かみじゆうすけ)がミツバチでも歌ってるのかと思って気にしなかったけど……」 ○「ふふーん、実は上地雄輔(かみじゆうすけ)でも、内藤ホライゾンでもありません!ドローンを飛ばしていました!そんなわけで、あんたの動きはお見通しってわけ!」 ■「ドローン!?お見通し!?って事は姉ちゃん!?もしかして……ドローンのカメラで、この部屋を監視していたのか!?」 ○「ぶぶー!残念でした〜監視カメラは観葉植物の裏にあります〜」 ■「じゃあ別にドローンのくだりいらなかっただろ!」 ○「はぁ〜?昨日ドローン買ったから自慢したくて飛ばしてただけなんだけど?」 ■「うざ……」 ○「それに部屋の隅で浮いてるなんて、なんだか親近感が沸くでしょ!私だって学校じゃ教室の隅で浮いてるし!」 ■「そんな話聞きたくね〜!!」 ○「ドローンはいいよね、感情がなくて……」 ■「感情があるからこそ楽しい瞬間もあるだろ!!」 ○「ということで、お兄ちゃん監視用小型カメラで、あんたが変なキャラに投票しようとしてたの、全部見てたんだから!」 ■「はぁ〜?全然違います〜確かに人気投票のページ見てたけど、投票はしてません〜」 ○「嘘つかないでよ!あんたが昔、ポケモン投票でコイルに入れてたのは知ってるんだから!前科があるでしょ!コイル一位にして小学生泣かそうぜ〜ってやってたでしょ!」 ■「げ〜!なんで姉ちゃんそんなこと知ってるの!?いや……いやちょっと待って!確かにあの時コイルに投票したよ?それは認める……認めるけど……でも、コイルが好きなんだもん!コイルが純粋に好きで投票したんだよ!何がいけないっていうんだよ!」 ○「はぁ?しらばっくれても無駄よ!コイルが好きな人なんているわけないでしょ!」 ■「流石にそれは言い過ぎだと思うけど……コイル好きな人だって多少は居るだろうし……」 ○「私はあの時……レジギガスが一位になるって信じてたのに……」 ■「姉ちゃんもだいぶ変だと思うけど……」 ○「とにかく、私はあんたと違って好きでもないキャラにノリで投票しません!少数派に投票したとしても私には愛があるの!作品愛がね!」 ■「きー!言わせておけば〜!」 ○「ということでお兄ちゃん!こんなインターネットの悪ふざけを面白いと思っている闇のきしょきしょインターネット住民と縁をきるべきだよ!」 ■「ぐぬぬ……まだだ……まだなにかあるはずだ……とりあえずこのままじゃ敗訴してしまう……異議あり!!」 ○「ふーん、いいでしょう、話を聞いてあげるわ」 ■「考えろ……なにか見落としているはずだ……下画面で証拠品を選んで……タッチして……これは!姉ちゃんのアカウント!そうだ!そんなこと言うんなら私だって言わせてもらうけど、こっちは姉ちゃんの秘密知ってるよ!兄貴に知られてもいいのか!?」 ○「は?私は秘密なんてありません〜パスワードを忘れたときの秘密の質問も全部”うるせー!知らねー!ファイナルファンタジー!”で統一してるし!」 ■「姉ちゃんだってきしょきしょインターネット住民じゃん!そんなことしちゃダメだろ!セキュリティという観点からも弱すぎるだろ!」 ○「私の勝手でしょ!」 ■「母親の旧姓は?」 ○「うるせー!知らねー!ファイナルファンタジー!」 ■「昔買っていたペットの名前は?」 ○「うるせー!知らねー!ファイナルファンタジー!」 ■「やっぱり、きしょきしょインターネット住民だ……」 ○「私は光のきしょきしょインターネット住民だからいいのよ!あんたは闇のきしょきしょインターネット住民だからぜんぜん違うから!」 ■「光でも闇でもきしょきしょインターネット住民は嫌だろ!そんなことより、いいのかな〜?姉ちゃんがネットで言ってるあんなことやこんなこと、兄貴にバラしちゃおっかな〜?」 ○「アカウント?秘密?あ〜はいはい、あの件でしょ?嘘ついてバズってすみませんでした〜!本当はにんにくチューブと歯磨き粉間違えてません〜!バズりたくてわざとハブラシににんにくを乗せました〜!」 ■「そんなことしてたの!?」 ○「あ、しまった!?ついうっかり!誘導尋問なんて卑怯でしょ!」 ■「勝手に喋っただけじゃん……そうじゃなくて!姉ちゃんだって、スフィンクスのワサビに投票してたでしょ!知ってるよ!ケロッグの投票で本来ココくんに投票して助けなきゃいけないやつを、敵の変なスフィンクスに入れてたじゃん!」 ○「はぁ〜?アレは純粋に、スフィンクスのワサビが好きなで投票したんだから!勘違いしないでよね!」 ■「そんなわけないだろ!」 ○「今でもスフィンクスのワサビのファンアート描いてるんだけど?」 ■「やば……狂人じゃん……」 ○「スフィンクスのワサビが幻想入りする小説も投稿してるけど?」 ■「ちょっと読んでみたいけど……」 ○「あ、でもお兄ちゃんのほうが好きだからね!お兄ちゃんは全然……スフィンクスのワサビよりも少しだけイケメンだから……安心してね!」 ■「それ言われて嬉しいかな……」 ○「ということで、この妹は悪(あく)だよ!お兄ちゃん!」 ■「確かに姉ちゃん……その点だけ見たら、そっちのほうが正しいかもしれない……姉ちゃんのほうが作品愛があるように見えるかもしれないけど……私は私で優しい一面を持ち合わせているんだ!」 ○「優しい?どういうこと?」 ■「私はフォローしている絵師さんは絶対にふぁぼするんだ!」 ○「ふぁぼ派……生きていたの……って別に普通でしょ!私だっていいねくらいするわよ!」 ■「いや、たとえそれが……PR案件だったとしてもだ!」 ○「えぇ!?どんな人気絵師さんもPR案件となると急にいいねが少なくなったりするというのに!?」 ■「ふふーん、どうだ優しいだろ〜?たとえ嫌いな商品を勧めてたとしても、次の仕事につながってくれ〜!って言いながらふぁぼしてるぜ」 ○「優しいなら商品買ってあげなさいよ」 ■「ということで、兄貴、こんな優しくない姉ちゃんはほっといて私とゲームしようぜ」 ○「だめ!私とゲームするの!あんたコイルだけじゃなくて、イナイレの投票で五条勝(ごじょうまさる)にも投票してたでしょ!優しい人が五条勝に投票するわけないでしょ!」 ■「いや〜……あ、あれはその……いたずらじゃなくて……ちょっとその五条勝……兄貴に似てたから……」 ○「似てる〜?お兄ちゃんが?そんなわけ……あれ?お兄ちゃん顔良く見せて……?あれ?確かに言われてみれば……」 ■「それに……コイルにも……」 ○「ほ、ほんとうだ……お兄ちゃん、五条勝にも……コイルにも……似てる……」 ■「そうなんだ……本当は兄貴を思うばかり……コイルにも五条勝にも投票してたんだ〜!姉ちゃん〜!わかってくれ〜!」 ○「そ、そうだったの!?勘違いして悪かったわ……(素になって)とはならないでしょ。お兄ちゃん、コイルにも五条勝にも似てないでしょ!」 ■「無理があったか〜……」 ○「もう〜……仕方ないわね……本当はお兄ちゃんとゲームするつもりだったんだけど……今回はあんたにもやらせてあげる」 ■「え〜なんだよ〜三人でやって面白いゲーム持ってたか?って、ええ!?姉ちゃん!それはまさか!?」 ○「そうよ!バトルドーム!これをみんなで遊びましょう!」 ■「ば、バトルドーム!?まさか兄弟で超エキサイティングするってこと!?っていうか多人数向けってことは、まさか姉ちゃん最初から三人で……」 ○「勘違いしないでよ、たまたまなんだから!」 ■「お、姉ちゃん〜!!!実は私も……」 ○「えっ!?そ、それはあたしンちグラグラゲーム!?あんたもまさか……三人で遊ぶつもりで……多人数向けゲームを……」 ■「まあ……私も……たまたまだけど……三人で遊べるし?まあよかったらみんなで遊ぼうかな〜って……」 ○「いもうとよー!」 ■「姉ちゃん!!」 (少し間) ○「じゃあ早速、バトルドームで遊びましょう!」 ■「じゃあ早速、あたしンちで遊ぼうぜ!」 ○「はぁ〜?どう考えてもバトルドームのほうが面白いでしょ!」 ■「いやこれめちゃくちゃ高かったんだよ!貯金全額使ったあたしンちグラグラゲームのほうが絶対面白いだろ!」 ○「もう〜埒が明かないわね!」 ○「お兄ちゃん!どっちにする!?」 ■「兄貴!どっちにするんだ!?」