;//////// ;Track0 タイトルコールとこの音源の楽しみ方ッス!(ドラマパート) ;//////// ;タイトルコール 「『あやかし郷愁譚 〜星辰ひめみや・ご開祖〜』 ;環境音F.I. 冬。田舎の屋外。早朝 ;SE 霜柱を踏む ;16/左前遠 なるたけ遠く 「うーーーー、寒い。 手足の先が、じんじんしびれて痛いッスよ〜!!」 「ううう〜〜 <その場で足踏み> 動きをとめたら、そのまま凍りついちゃいそうッス」 「でも――。えへへっ! 寒さでも痛みでも、感じないよりはずーーっとマシっす!」 「(はーーーーーっ)」 「かじかんだ指に息をかければ、少ぉししめってほんのぬくもる。 吐かれた息はふんわりと、白くモヤけて寒さに溶ける」 「……いいッスよね、すごく、こういうの。 ふふっ、やっぱり生身は―― あたたかな血の流れる体は、サイコーっす!!」 「うん! よしっ!! 寒さなんかに負けてられないっすよー!!」 ;小走りの足音 ;16/左前遠→;9/前遠(停止) ;9/前遠 「ふぅっ――(少しの間息を整える)―― うん。んんっ!」」 「ごめんくださーい。いるッスよね?」 ;SE ガラリ戸あく ;いてくれて嬉しい→あがってと誘われてはにかむ 「あっ! いま一人っスか? ちょうどよかった。 って――いや、別に玄関先でも済む話ッスけど――」 「(呼吸音)――あぁ――(はーーーーっ)」 「……確かに自分、指先赤くなっちゃってるッスね。 実際痛いし……うん。じゃ、お言葉に甘えて、 ちょこっとあがって、あったまらせてもらうとするッス!」 ;環境音 F.O  ;環境音 石油ストーブの室内 F.O ;SE 笛吹ケトル、湯、湧く ;SE コンロの火消す ;9/前遠 (テーブル越しの距離) 「ああ、ほんとお構いなく……っス……えへへへへ」 ;お湯、薬缶から急須 「……いいものッスね。石油ストーブ。 あったまりながらお湯もわかせて―― ぬくもりのかたまりみたいな素敵さッスね」 「自分とこにあるのは、電気ストーブだけッスからね。 すぐあったまるし、狭いからあれで十分なんスけど……風情、ないスよね。 まがりなりにもカミ様のすみかにしては、即物的にすぎるッス」 ;お茶、急須から湯呑 ;湯呑を;9/前遠に置く 「ああ……いい匂いっすねぇ。 どこのお茶っすか? サヤマちゃ? ふぅん? わざわざ犀玉(さいたま)のお茶をどうして――ああ」 「なるほど先生からの贈り物っスか。 ふふっ、恩師っていうのはありがたいもんすねぇ。 ……あたたかみ、きっといっそうマシマシっすね」 「――いただきます」 「(ずっ――) っ! (ふーーーっ、ふーーーーっ) ――(ず――ずずっ――こくっ)」 「……あったかい。 しみるッス――おいしいッスねぇ。 お腹の奥のきぃんと冷えてたとこが―― (ずっ――こくっ)―― (はぁっ)ふんわりゆるんで、とけてくような心持ちッス 」 「って! こんなくつろいでちゃいくら時間があっても足りないっすね。 えと――ちょっと相談ごとあるから、耳、貸してほしいっす。テーブルごしで構わないスから」 ;SE 身を乗り出す ;1/前 「もちょっと、もちょっと身を乗り出して――そう」 ;3/右 接近囁き 「あのっスね。ここだけの話なんスけど―― 明日、ヒマすか?」 ;3/右 「まる一日ヒマならちょっと、掃除、手伝いにきてほしいんスけど」 ;1/前 「いや、おおげさにもったいぶったつもりはないスよ? けっこう大事なお掃除―― っていうか、緊急性ある案件なんスよ」 「だから、もし丸一日あいてないようなら後日でも―― おお! いいスか! オッケー!! へへっ、よかったッスよ〜! 一日でも早く片付けたほうが、やっぱ安全には違いないスから」 「それなら払暁(ふつぎょう)――夜明け時を迎えるころに、 本社(ほんしゃ)の方に来てほしいッス」 「そッス。ものべの神社の本社。 その時間だと、五百九十六石段(ごくろー石段)まだ凍ってるかもしれないから、気をつけるッスよ?」 「あ! あと」 ;畳の上足音、テーブル回り込み ;9/前遠→;11/右遠→;3/右→ ;3/右 「準備して、もってきてほしいものがあるッス。 それがなにかっていうとッスね?」 ;3/右(接近囁き) 「ヘッドホンか、イヤホン。持ってるッスか?」 ;3/右 「もってるんなら、問題ないっす。 明日忘れず、持ってきて装着してほしいッス」 「明日はお掃除おわったら、ちょっとしたご褒美あげるつもりなんスけど―― ヘッドホンかイヤホンつけてたら――ふふっ」 ;7/左 接近囁き 「こぉんな感じとか――」 ;7/左→;1/前→;3/右 「こおんなふうに周りこんだ上でッスねぇ」 ;3/右 接近囁き 「(ふーーーーーーっ)えへへっ! こぉんな風にゾクゾクさせたり――ご褒美効果、何百倍にも跳ね上がるッスから!」 ;1/前 「ん! オッケーだったらオッケーッス! それじゃ、えへへへ――指切りげんまん! 遅刻とかキャンセルとかは、なしッスよ?」 ;テーブル回り込み ;3/右→;11/右遠→;9/前遠 「(ずずーーーっ――ごくっ)。お茶、ごちそうさまッシた!」 ;SE 足音、廊下に出て玄関へ ;SE ガラリ戸あく ;9/前遠 「またあした! ものべの神社で払暁前に! 自分、たのしみに待ってるっすねーーーー!!!」 ;環境音F.O. ;//////// ;Track1 本社をお掃除するッスよ!(ASMRパート) ;//////// ;環境音 冬の神社境内 ;SE 小走りの足音、石段くだる ;SE 足音、玉砂利の上を小走りに変化 :SE 足音、ぴたっと止まる ;15/左遠(なるたけ遠く) ;こっそり見守ってる 「…………(呼吸音)」 「(嬉しい抑えた笑い)」 ;SE 足音玉砂利の上を近づいてくる ;15/左遠→;6/左前→;1/前 ;1/前 「…………おはよう。時間ピッタリっすね。 ギリギリすぎて走ってきたのはあんまり関心できないッスけど――」 ;1/前 顔近づけ 「急いでいても鳥居の前で足を止め、 深く一礼した所作はなかなかに整っていたッス」 ;1/前 顔はなして 「あ、いやっ! 待ちかまえてたとか無いッスよ!? ただ――そう、ただ自分がそろそろかなって外の空気を吸いに出たとこに、たまたまジャストのタイミングで、キミが駆け込んでくるのが目に入ったっていうだけのことッス」 「そ、そんなことより! 本題――掃除にはいるッス!!お掃除さっくり済ませれば、ご褒美タイムも――うふふっ、その分ながーくとれるッスから!」 ;1/前 "んー"、は、顔を動かしあちこち眺め回す動作で 「っていっても…… んーーー〜〜〜?」 ;1/前 「……ふむふむ。汗はあふれて息も荒くて。 その状態でお掃除されてもかえって汚されかねないっすね。まずは、呼吸を整えるッスか」 ;SE 足音(一歩だけ。じゃりっ) ;3/右 接近囁き 「呼吸、自分のとあわせてほしいッス。 いいすか? いくっすよ」 ;1/前 「それじゃあ一緒に。まずは、ゆっくり息を吸うっス。 (すぅ〜〜〜っ)」 「そうしたら、ながく止めずに吐いて〜 (は〜〜〜っ)」 「吸ってー (すー) 吐いてー (はー) くりかえすッスよ〜」 ;だんだんゆったりとさせつつ、7回繰り返してください 「(すー)(はー)」 「――最後は大きく深呼吸〜 (すーーーーーーーっ)。 (はーーーーーーーっ)。 ……ん。いい感じッス」 ;1/前→;2/右前→;1/前 「呼吸も随分おちついたッスし―― ふふっ、お顔の汗も引いたみたいッスね! そしたら、今度は身を清めるッス」 ;SE 足音 ;1/前→;6/左前→;16/左前遠 ;16/左前遠 「って!? なにぼーっとしてるッスか! ついてくるッス」 ;SE 小走り足音 ;3/右 (手水舎に顔を向けて並んでる) 「ここで手水(ちょうず)を使うっス。 手順、もちろん覚えてるッスよね?――って!」 ;手水舎などの音(参考) ;https://youtu.be/j1v1uSkoUS0 ;氷割 ;https://www.youtube.com/watch?v=kZNMjybhNZ4 ;位置そのまま。"んー"でしゃがみこむ 「うっわ。氷張っちゃってるっすね〜。 んー」 ;SE 身じろぎ ;10/右前遠 (低いとこ) 「ああ――誰かが蛇口、元栓から閉めといてくれたんすね。 なら――」 ;SE 元栓の蛇口ひねる ;SE 氷の上に水ぽたぽた→ちょろちょろ→ざーっ ;10/右前遠・低→(立って)→;3/右 「あ、出たッスね! けど――わぷっ、氷に水が跳ねちゃって――」 ;SE 元栓締める (水音止まる) ;3/右 ;"えと" 以降きょろきょろしながら 「これ、氷割ってもらえるッスか? えと――なんか使えそうなもの――あっ!」 ;SE 砂利を踏む 「これ、このひらぺったい石が良さそうっす。 はい――どうッスか? いけそうっすか?」 ;SE 石で氷を叩く。何度か弱く 「…………」 ;SE 石で氷を強くたたく→割れる ;3/右→;10/右前遠→(しゃがむ) 「おお! 割れたッス!!! そしたらあとは―― んしょ、もう一回元栓を」 ;SE 元栓あける ;SE 水、ざー  ;10/右前遠(低いとこ) 「わぷぷっ、勢いよく出過ぎっす」 ;SE 元栓絞る :SE 水音 ちょろちょろ ;以降 環境音 『手水舎』 ;3/右 (立って) 「へへっ! これでようやく手水舎らしくなったっすね〜 水、冷たそうで気の毒っすけど、思う存分に清めてほしいッス!」 ;SE 柄杓手に取る 「――そう。まずは右手で柄杓をとって―― <柄杓で水掬う> そうッス。手水を柄杓で掬って――」 ;SE 柄杓の水で左手を流す 「左手、さくっと清めるッス。 ごしごししないで、流せばそれでいいッスからね」 「汚れを落とすんじゃなくって、 ケガレを流すイメージっす―― 流せたら次は、柄杓を左手で――」 ;SE 水掬う 「そうっス。今度は右手を―― <柄杓水で右手流す> ――いいッスね。それで両手は清まったッス」 「そしたら今度は――そうそう、右手にまた持ち替えて――<水掬う>――掬った水を、清めたばかりの左手を盃にして――<左手に柄杓水こぼして貯める>」 「左手に取った手水でお口を清めるッス。 ぶくぶくとかしちゃだめっすよ。 含んで吐いてケガレを流す――それだけでいいッス」 「……。そしたら――そう。<水掬う> 左手をもう一度清め直して――<左手流す>」 「最後に――<水掬う>――そうッス。 柄杓をたてて、柄を清めたら――<水したたらせる>」 ;SE 柄杓手水舎に置く 「柄杓を戻しておしまいっスね! うんうん。なかなか見事な手際だったッス」 ;1/前 「これで……(呼吸音)……うん! 呼吸の乱れももう完全に収まって、心身、キリリと引き締まったみたいッスね!」 「そしたら掃除を――の前に参拝? ……御神体ならいまキミの目の前にいるッスけど……まぁ」 「それでも――ふふっ! カタチ、しきたりを守るのは、暮らしの折り目を整えるため、大変に有効なコトっすね、うん」 「じゃ、自分いったん、本殿の中におさまっとくッス!」 ;SE 玉砂利足音 ;1/前→;2/右前→;10/右前遠 ;SE 石畳足音 数歩→木の扉軋んで開く→閉ざされる ;10/右前遠(できるだけ遠く) ;後で効果で木の壁ごし 「おまたせッス! そしたら存分に参拝するッス!」 ;SE 玉砂利足音→石畳足音→足音とまる ;9/前遠 「(抑えた呼吸音。一分間ほどお願いします)」 ;SE 鐘鳴らす。賽銭箱に賽銭投げ入れ。二礼、二拍手 ;↓の間 SEなし ;9/前遠 「(更に抑えた呼吸音。無音に近いくらい。一分間ほどお願いします)」 「(ほうっ、と緊張ゆるんで吐く息)」 「ふふっ! 願いはしっかり聞き届けたッス!!」 ;SE  木の扉開く→足音数歩→木の扉締める→足音 ;3/右へ ;3/右 「じゃあ今度こそ! 満を持しての掃除ッス! まずは参道まわりからッスね」 ;環境音 手水舎F.O ;環境音 境内 F.I ;参)玉砂利の掃き掃除 ;https://youtu.be/AZBepQxxQrQ ;SE 小走り→;1/前→;9/前遠→;10/右前遠 ;10/右前遠 「んしょ」 ;SE(ほうきを抱えて。引きずってもいい);10/右前遠→;9/前遠→;1/前 「はい。竹箒っす。 へへっ、ふたりでやれば、 その分早くきちっと、綺麗綺麗にできるッスよね〜」 「自分、参道の真ん中より右側を掃いてくッスから。 反対側はお願いするッス」 ;SE 足音 ;1/前→;11/右遠 ;11/右遠 「参道の真ん中に向けて掃き集めてってほしいッス。 で、最後にちりとりでまとめて集めてポイッスよ! オッケーっすか? じゃ、始めるッス!  ;SE 掃き掃除。三分ほど ;11/右遠 ;呼吸音。掃除してるニュアンスいれながら三分ほどお願いします 「……(呼吸音)」 ;3/右 「ん――いい感じッスね。 丁寧にこころを込めて掃いてもらえて、へへっ、自分、とってもうれしいッスよ」 「じゃ、集めたゴミをちりとりに集めて行くっス―― んと……自分がちりとりするッスから、 掃いてもらって、いいッスか?」 ;3/右→;1/前 「(呼吸音)――うふふっ。 じゃ、ホウキのほうは任せるッスよ?」 ;1/前(しゃがみ) 「準備できたっス! はじめよーッス!」 ;SE ゴミを掃いてちりとりに 「……(呼吸音)」 ;"ん"、は立って 「あ、ちょっと待ってッス。 ちりとりからこぼれちゃうッスよ――ん――」 ;SE ちりとりのゴミをゴミ袋に ;1/前 →”こぼさない”くらいからしゃがみ 「このくらいで、こまめにごみ袋いれてった方が結局は効率いいッスよ。 こぼさないよう、丁寧に、でお願いするッス」 「じゃ、この調子で端までいくッス!」 ;SE ゴミを掃いてちりとりに→ゴミ袋に (2分ほど) ;1/前 しゃがみ ;ときどき後ろに下がっていく、立ってゴミ袋にいれるニュアンス(リスナーもあわせて動くので相対位置かわりません)入れつつ、2分ほどお願いします 「(呼吸音)」 ;1/前 「ふぅ――綺麗になったッスね〜! もとからゴミもすくなくって、助かったっす」 「ま――(きょろきょろ)――こぉんな山奥、 なかなか人もこないッスからね〜――って」 ;1/前 密着 「手、見せてほしいッス。 あああ――寒くて赤くなっちゃってるじゃないッスか。 (はーーーーっ)(はーーーーーっ)」 「これじゃ、冷たい水で雑巾がけは厳しいッスよね。 ……お湯沸かすからその間、社殿で一休みするッスよ!」 ;SE 玉砂利の上歩く足音(;11/右遠へと遠ざかる) ;11/右遠 「なに遠慮してるッスか! 早く来るッス!!」 ;SE 玉砂利、小走りの足音 ;環境音 F.O ;SE 笛吹ケトル F.I ;1/前 「おっとっと」 ;SE 畳足音 ;1/前→;9/前遠→ 板の間足音 ;16/左前遠 ;SE コンロ消す ;環境音 板敷きの室内 ;16/左前遠 「あちちっ――ちんちんに湧いてるッスね。 いま、ちょうどいい湯加減のぬるま湯つくるっす―― ;3/右 「……((呼吸音)」 ;一分ほど ;<耳もみ> 「軟骨のとこは、コリコリしてて――(呼吸音) 耳たぶにとこは、ふにふにしてて――(呼吸音)」 ;一分ほど ;<耳もみ> 「揉んでる自分も――気持ち、いいっス……(呼吸音)。 ちょっとだけくせになりそうで……(呼吸音)」 「ん――っと、これでいいっスかね。ふふふっ」 ;3/右 接近囁き 「たりないぶんは、左のお耳を、たーっぷり甘やかしてあげるっスから。ね?」 ;3/右 「じゃ、体、反対向きにしてほしいっス。 自分、ごろーんって合図するから、声にあわせて、ごろおんて」  3/右 (ごろーんで ;3/右→;1/前→;7/左) 「いっすか? いくすよ? いち、にぃ、のぉ 『ごろーーーーーーーーーーーん』」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track4 ;ご開祖ちゃんの耳かきっス!(左耳。ASMRパート) ;//////// ;環境音 室内。電気ストーブ F.I, ;7/左 「じゃ、左のお耳っスね〜。 まずはまた、エチオピア流でふーふーするっス」 「手を筒にして〜 お耳にあてて〜」 「(短く優しい息を数回)」 「(長めの優しい息を数回)」 「どれどれ……<耳つまみ>――(呼吸音) ん。こっちも強くして問題なさそーっすね」 ;7/左 接近囁き 「じゃ、もーちょっとだけ強めにいくっス。 くすぐったかったりしたら、すぐに知らせてほしいっス」 「(強めの短い息を数回)」 「(強め長めの息を数回)」 ;7/左 「んふふ。いー感じっスか? そしたら、もうすこしサービスっす!」 「(強弱長短ランダムで、たっぷりめ、いい感じにお願いいたします)」 ;7/左 接近囁き 「はぁい、おしまいっす。 んふふ、名残惜しそうな顔っすね〜」 ;7/左 「けど、たりないくらいがちょうどいいんスよ? なにごとも。 完全に満足しちゃうことは、飽きがはじまる最初の一歩ッスからね〜」 「さてさて。欲求不満のお耳の中は〜? <耳つまみ> ん……(呼吸音)。 あー、こっちもいい感じっすね〜お掃除らくらく状態っすよ」 「そ う し た ら〜」 ;SE  ひびき鈴鳴らす→にぎりこむ→にぎって鳴らす 「ジェル状耳かきと、このひびき鈴で <ひびき鈴> 左のお耳も、天国につれてってあげるっすね〜」 ;7/左 接近囁き (手を筒にしないで) 「(ふーーーーっ)……んふふっ」 ;一分ほど ;<耳かき音> ;7/左 「ん……(呼吸音)」 ;一分ほど ;<耳かき音> 「ふふっ、あくび。 ねむくなったら、このまま寝ちゃっていいっスよ? ……(呼吸音)」 ;一分ほど ;<耳かき音> 「ふぁ……ぁ。あぅ。 キミのあくび、うつっちゃったっスね……(呼吸音) 耳かきすんだら、お昼寝も悪くないっすね……(呼吸音)」 ;30秒ほど ;<耳かき音> 「っ!!? ――っ……(自分がなかばぼんやり言ったことが、『一緒に寝ない?』という誘いに等しいことに気づき、動揺しつつもそれを押し隠そうとする呼吸)」 「……う、うん。これでよし。 これでおしまい、多分、大丈夫と思うっス。うん」 「か、確認するっスね? んと……<耳つまみ> あ――大丈夫。いい感じ―― っていうか、綺麗きれいにとれているっス」 ;さっき意識したのがぶりかえして、耳触るのが急に恥ずかしくなってしまう 「仕上げに、お耳のマッサージっス……ね……」 「あ、ううん。なんでもない、なんでもないっす。 別に、その――て、照れくさくなってきちゃったとかあるわけ無いっス。……自分、カミさまなんスから」 「えと――そ、そう、ちゃっちゃと揉むっす、揉みまくるっス。 キミのこと、ぐでぐでの骨抜きにしちゃうから……覚悟しまくって欲しいっす」 「じゃ……えと……いくっス、ね?」 ;<耳もみ> 一分ほど 「……(呼吸音)」 ;<耳もみ> 一分ほど 「……(呼吸音。じわじわまた照れくさくなってくる)」 ;<耳もみ> 一分ほど 「(照れくさくて恥ずかしくて体あつくて呼吸が荒くなってくる)――っ――っ――」 「はぅ……お、おしまい。 もう、おしまいっス」 ;7/左 接近囁き 「……どう、っスか? キミも、骨抜きになっちゃったっスか?」 ;7/左 「えへへっ、それならよかったっす――って、あ」 ;SE ふらついたとこ支えられる ;1/前(密着) 「あ――ありがとうっす。 ってか――えと、換気、ちょっと足りてないかもっすね。 顔があつくて――自分、ちょっとぽーっとするっす」 「……(呼吸音)――ああ、うん。そうッスね。 寒くても、少し空気を入れ替えて―― その間に、お布団しいて」 「横になって休むのが一番いいスね。 じゃ、ええと――自分のこと、あの、離してくれて大丈夫っす――あ……ん――(呼吸音)…………ぁ」 「……ありがとうっス。 それじゃあ自分――」 ;7/左 接近囁き 「えへへっ、お言葉に甘えちゃうっす」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track5 ;横になるっス。となりについてて欲しいッス(ドラマパート) ;//////// ;ここから完全に安眠導入なので、メリハリ抑えて、基本、ささやきを意識してでお願いできると幸いです。 :SE 布団をかぶる ;11/右遠  「(リラックスの息)……うふふっ、安らぐっすね〜」 ;環境音 室内。(ストーブなし) F.I 「どうしたッスか? なんでそんなに離れてるッスか?」 「それじゃあ体、冷やしちゃうッスよ。 こっちに来て、いっしょに布団に潜るっす」 「なに遠慮してるんスか。 大事丈夫。これ、必要なことッスから。 さっき言ったっしょ? キミは今、憑き物がおちたところが、ぽっかり空白になってるッスよ」 「佳きかやりに満たされる前に、変なものが入り込んだら、せっかくの祓えが無駄――どころか、かえって有害にもなりかねないスし……それに――」 ;SE 布団をぽんぽんと叩く 「自分がぴったり近くにいれば、 悪いものを遠ざけるだけじゃなく、 うふふっ、文字通りのご利益で、隙間、少しは埋められるスから」 「だから、さ? こないのは、キミ自身にも、キミを大切に想うものたちにも、リスクを負わせちゃうのとおんなじっスよ? ;SE ずりずり動く ;3/右 (やや遠い) ;二度目の大丈夫は自分に言い聞かせる 「もっと近くにこなきゃダメっす。そんな離れてちゃ効果ないッス。 なぁにをもじもじしてるんスか。大丈夫っすよ――大丈夫」 「自分とキミは、恋人同士でもなんでもないッスし。 おまけにカミさまと人間スからね。 ……一緒に寝ても、なぁんにもあるわけないッス」 「まぁ、カミ様にもいろいろいるすし? 自分も……えへへ、ときと場合とタイミング次第では―― キミを相手に恋しちゃう。そういう可能性も無くはなかったりしたわけッスけど」 「だけど、“無くはなかった”から、逆に大丈夫なんスよ。 そのタイミングはずっと前――ずうっと前に、もう過ぎ去っていったッスから」 「え? ああ……そうッスね。 確かに自分とキミとが“このものべの”で出会ってからはまだ、ほんの一年はそこらだけ。 ”ずうっと前”なんて、存在するわけない話しスよね」 「けど――<SE ずりずり少し近づく音> お、興味でてきたッスか? なら……」 ;超小声 「自分の知ってることならなぁんでも、いまなら特別に教えちゃうッスよ?」 ;普通に戻って 「ふふっ、聞こえないスか? 聞こえないなら、聞こえるようにすればいいんス。 例えば――そう。もっと近くによってくるとか」 「……(呼吸音)」 ;SE 身じろぎ→ずりずり ;3/右(近い) 「ふふっ、ようやく近くに来てくれたッスね。 これなら安心。どんなものからもキミを守ってあげられるッス」 「(息を吸う)」 「……ん……ふふっ。 キミの匂いがするッス。 自分の鼻にははじめての――なのに、懐かしいキミの匂いが」 ;無言で、何をどうつたえるかを整理 「……(呼吸音)」 「……このものべのは、自分――星辰ひめみやを、本来ならば必要としない。 人とあやかしとが手をとりあって、 本当にうまくことを運んだ、ものべのなんス」 「どうしてって……自分は、いわば―― この土地の……ものべの中心とする広い地域の、安全装置ともいうべき、古いカミっすからね」 「ネノカタスクニ―― 永遠に明けることも沈むこともない黄昏の国で、 生きるでも死ぬでもなく、ただ、在り続ける ――普段……っていうか本来の自分は、そんないてもいなくてもなんの影響もない存在ッス」 「けど、ものべのに――自分が守るべき土地に重大な危機が訪れたときには、自分の父――星辰大王の娘のひとり――自分の妹の子孫につらなる存在に――」 「そうッス。単にひめみや――当代ひめみやと呼ばれる存在を依り代にして、その肉体を仮初めの己が体と扱って、そうしてものべのの危機を解いて――」 「ものべのの危機をほどいたらまた、すぐ根の国に呼び戻されて。 生きるでも死ぬでもなく、たそがれの中にただあり続ける……それが、自分のさだめ、性(しょう)―― カミとして自分に与えられた、役割なんスよ」 「このものべのでは、だから自分は、何の役割ももたないで。 ただただ根の国でまどろみつづけて―― まどろむうちに、素敵な夢を―― そう、ただの夢を、見たのッス」 「その夢の中のキミは、あかしゃぐまのすみちゃんじゃなくて、別の女の子と結ばれて――!」 ;嬉しい 「そうッス。 ご想像のとおり、有島ありすちゃんッスよ」 「どうしてわかった……いや、わかるッスよね。 キミは、そういう男の子ッスから」 「だからこそ、有島ありすちゃんは―― って、いや、これこそ余計な一言ッスね。 聞かなかったことにしてほしいッス」 「ともかく、自分が見た夢の中では、 キミは有島ありすちゃんと結ばれて。 ふたり、お互いを支え合って成長しあっていたのッス」 「けど、ふたりを結びつけてくれた危機―― キミの妹が抱えててしまった大きな大きな問題が、 とどまることなく膨れ上がって――ものべの、瓦解寸前にまでおいこまれたんス」 「そうッスそうッス! そういうときこそ、自分、星辰ひめみやの出番ッス! このものべのでは、現実の中では出番全然ないままッスけど――夢の中では、あったんス」 「なのに、自分の依代となるべき当代ひめみやが、いやもう、ありえないレベルの失敗を重ねまくってッスね? その上さらに、リカバリーしようと力を無駄に使ってしまって……自分の依代としての役割を、とても果たせない状態に陥ってしまっていたんスよ」 「それで、自分はたくさんから広く力を借りて―― それぞれの時間を前借りするカタチで、 当代ひめみやに依存しない、そのときだけの依代を、なんとかかんとか作り上げたッス」 「……いまの自分のこの体は、夢でみたその依代と、そっくり同じ姿ッス。 役割に入る前の自分――星辰大王の娘として、生身の体をもっていたころと、まるきりおんなじ。なつかしい、幼い日の姿」 「けど、それはそのまま、弱さの証しでもあるんスよ。 体の大きさは、人でもカミでもあやかしでも、 そのまま器の――ためておける力の大きさっすからね」 「”こんな頼りない体では、ものべのを救えないかもしれない”……夢の中でね? 自分、正直そうも思って、不安だったっす」 「だけど、結果としては救えた。 夢の中の自分に、有島ありすちゃんとキミが、本当にたくさんの素敵な力をくれたから。 その上でふたり手をとりあって、まわりのひとたちの力も借りて、問題を、とても小さな姿にするまで、追い込みまくってくれたから――」 「だから、こんなに頼りない姿で器の、自分にも―― 役目を果たす――ものべのを救う力になることが、できたわけッス」 「ものべのを救ったってことはもちろん、夏葉ちゃんも回復してしあわせにすごしてるってことすし、それに――」 ;超小声の独り言(聞き取れなくてもOKで) 「それに……夢の中の自分が、さらに眠ってみた夢の中では……自分も――えへへっ、自分の恋を。はじめての恋を、叶えちゃったッスし」 ;戻って 「え? うふふっ。なぁんにもいってないッスよ。 まぁともかくも、そんな頼りない自分がだけど、 ものべの史上でも最大の危機をまぬがれるための力に、なんとかなれた、っていう夢の中で――」 「有島ありすちゃんとキミはね? 自分に名前を―― “ご開祖ちゃん”っていう名前を、自分に。くれたんスよ」 「……星辰ひめみや、っていうのは、名前じゃないっス。 符号、役割―― 人間でいったら、そっすね――清少納言とか、菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)とかとまぁ、似たような感じっす」 「清原の家――清の少納言職についた娘だから、清少納言。 菅原孝標の娘だから、そのまま菅原孝標女」 「それは、個人の名前じゃないっす。 家との、役割との関係性を示しただけの、単なるつまらない記号ッス」 「その役割・立場の中で傑出した才能を示したから―― 清少納言も、菅原孝標女も、逆に記号に、個人の名前とおんなじ意味を付与させたッスけど――自分は、そうした活躍の機会には、一度もめぐまれていなかったッス」 「星辰大王にたくさんいる娘の中の、ごくごく平凡な一人。 名もあたえられず、婿もとらされず、期待もされず―― 星辰大王にとってはさほど重要でもない地域の安全装置としての役割だけを与えられた、星辰大王の家の姫君――姫宮」 「誰知らぬうちに危機を救い、 その手柄を依り代となってくれたそのときどきのひめみやに譲り―― だから誰にも感謝されずに、再び根の国にもどってまどろむ」 「……それが自分。星辰ひめみや――だったッス」 「そう。過去形ッス。過去形に、キミと有島ありすちゃんがしてくれたんスよ。 夢の中で”ご開祖ちゃん”って名前をくれた、そのことで」 「名を与えられて、名を持って。名前という器を貰って。 自分は、自分になれたッス。 ”星辰ひめみや”という役割ではすくいきれなかった人の、あやかしの、土地の思いを。 “ご開祖ちゃんのために”という器で、すくいあつめることができるようになったッス」 「それがどれほどあたたかく強い力だったか―― の世界の星辰ひめみやにすぎなかった自分にも、 はっきりわかるほどだったッス。 その力をもて、”ご開祖ちゃん”は、ものべのを危機から救い――同時にこっそり、自分の願いもうまいこと叶えてみせたっす」 「……憧れたッスね。自分自身でみている夢に。 有島ありすちゃんとキミに名前を与えてもらった”ご開祖ちゃん”に――自分は、すごく」 「憧れっていうか、ほとんど嫉妬したッスよ。 生きてもおらず死んでもいない、そんな干からびた状態にあってなお、いきいきと」 「だけど夢の外の自分は、やっぱり干からびきったままの――必要とされない自分のままで…… それはだけれど――ありえないほど幸せで、恵まれたことともわかってたっす」 「安全装置の出番だなんて、ずっと無いのが一番ス。 そして自分たちがくらす茂伸は―― 安全装置の出番を必要とすることないし、 キミたちが、キミたち自身の手と力とで安定させた―― 最高に素敵なものべのッスから」 「人とあやかしと半妖が手をとりあってくらしていけるものべのに――安全装置、星辰ひめみやが機能する機会だなんて……決して、発生しちゃいけないんスよ」 「だから、自分には何の役割もなく。 当然に、思い馳せられることさえもなく。 “ご開祖ちゃん”になれるはずなんて永遠にない…… 自分はそう、幸せにあきらめていたんスよ」 「けど――七面頬が――キミを最初の氏子とみとめて、キミと夏葉ちゃんとものべのを救い、大きな大きな功徳を積んで修行の年限を100年単位でドカンと縮めて土地神となったなな公が――自分のさだめを、大きく変えてくれたんス」 「ものべのの土地神となったから――なんすかね? なな公も、おんなじ夢をみたみたいなんす。 自分がみたのとおんなじ夢を――お人形みたいなあの蛭妖(ひるよう)も」 「夢を見て――一体何をおもったのッスかね? ”ご開祖ちゃん”ってなな公――七面頬(ななつらお)は、 自分のことを、呼び始めたんス」」 「なな公が”ご開祖ちゃん”っていう名を一番最初につたえる相手は――もちろん、キミっした。 大切な宝石を見せるみたいに、そうっとその名をなな公がキミにつたえた―― その瞬間に、自分は、まどろみから覚まされたッス」 「そうしてキミが、有島ありすちゃんに、夏葉ちゃんに、すみちゃんに、えみちゃんに。当代ひめみややあやかしたちにまでもに伝えて、そこからどんどん広がって―― あっという間に名は意味を持ち、大きな力をもったッス」 「そうして自分は単なる役割であることから解き放たれたッス。 だから自分は、解き放たれたその意味をひたすら、考えたッス」 「考えて考えて考えて――なにせ自分は天才ッスから、ある日ぽぉんと理解したッス。 『この国のあやかしたちを滅ぼさぬよう、自分は力を授けられた』と」 「ずっと話しているとおり、役割・記号は、想いのうつわになれないんスよ。“すみちゃん”をキミが想えば、その想いをすみちゃんは受け止めて、自分の力に換えられるスけど――”あかしゃぐま”への思いなら、それは誰にも受け止められず、散って消えゆくだけになるッス」 「だから――そう。ふふふっ、キミはやっぱり賢いっすねぇ」 「……滅びかかっているあやかしたち。 名を持たぬ、あるいはせっかくもっている名を、もう誰も想いも呼びもしなくなってしまったあやかしたち――」 「そのあやかしたちを、ひととあやかしと半妖とがともにくらしているこのものべのに集め。名を呼び想ってくれる人との縁が結ばれるなら――滅びの淵から、きっとあやかしたちは自らの力で抜け出せる」 「……そうすることが、その手助けをすることが。 名を与えてもらい、力をもらったこの自分――”ご開祖ちゃん”が為すべき務めと……恩返しだと、そういう風に、自分は理解したのッス」 「キミのおかげでて……ふふっ、 まだ”なんとか”っていう段階スけど―― 計画はいい方向に、転がりはじめてきているッス」 「洗濯狐のお紺。 送り雀のひよ。 コロポックルのパロポロ。 雪御嬢のゆき。 三吉鬼のサキ――」 「どのあやかしも、契りとも呼べる縁を得。 その縁ごと、広く、人々に物語られ、思われ、呼ばわれるよう――少しずつなってきているッス」 「ものべのにもとより住まうあやかしたちもまた、同様に。 ぜぇんぶキミのおかげっす。 キミが、がんばってくれたおかげッス」 「だから自分は、キミにご褒美をあげたいッス。 つきものを落としたキミの隙間に―― 自分のちからを、自分の恵みを―― 流して、満たしたいと思うッス」 「それは幸いを呼べもせず。 それは災いを祓えもせす。 病を癒すこともなく。 縁を結ぶこともない」 「自分のちからは、自分のめぐみは、 ただ純粋な――純粋な生命のちからッス。 キミが本来のびゆく方に、キミが一番なりたい自分に、 まっすぐ育つことを助ける……ただ、それだけの力ッス」 「ただそれだけの力ッスけど―― 自分はキミに、どうか、受け取って欲しいっす。 どう……ッスか?」 「……あ。うふふっ。うれしいッス。 なら、流し込みを――あ……ぁ……」 ;照れて独り言 「唇から、はありえないすよね。 背負いすぎかもですっけど――自分、人間目線だとたぶん、なかなかのレベルの美少女ッスし? キミのご家庭を一発でぶっこわしかねないッス」 「かといって、鼻からは――あまりに美しく無いっすし、 眼玉の淵から……は、ちょとマニアックに過ぎるす―― から……うん」 ;戻って 「ちから。耳から流し込むッス。 右と左と、両方から」 「その……自分、ちょっと、ちょっとだけキミの体の上に失礼するッスね? ん……」 ;SE 布団から出て、体の上にまたがる ;1/前 密着 「うわ。これ、照れくさいッスね。 それになんだか、誤解招きそうな気もするッス。 丁寧に、だけど手早く済ませたほうが良さそうっすね、うん」 ;1/前→;3/右 「じゃ、いくッスよ? まずは右耳――」 ;3/右 接近囁き 「くすぐったくても、ちょこっと我慢、してほしいッス」 ;ふー、息が続くかぎりながくでお願いします。 「(ちゅっ)――(ふーーーーーーーーーーーーーー)」 ;3/右→;1/前 「うふふふっ、右のお耳はこれでよしッス」 ;1/前→;7/左 「それじゃあ今度は、ひだりのお耳〜」 ;7/左 接近囁き 「これでぜぇんぶおしまいッスから、もうちょっとだけ我慢ッス」 「(ちゅっ)――(ふーーーーーーーーーーーーーー)」 ;SE 体もとの位置に戻して布団にもぐる ;7/左→;1/前→;3/右 「はぁい。これでぜぇんぶおしまいっす…… (疲労と安堵の長い息)」 ;以降、完全にウィスパー ;3/右 「……どうすか? 隙間、つきものの落ちたところが、 自分のちからでみたされてるの、感じるッスか?」 「――(微笑の息)――無理することないっすよ。 自分のちからは、ただただ生きていく力。 生き物だったら誰もがもってる、そんなありふれたものにすぎないっすから」 「けど……ね? <SE 頭撫でる> これだけは、どうか覚えていて欲しいっす。 ううん、忘れちゃっても全然いいから、必要なとき、そのときだけは、きっと思い出してほしいっす」 「キミの中には、カミである自分があたえた”生きるちから”が。 さいごの最後の最後の保険になるために、しっかり息づいていることを」 「本当に苦しくてつらいとき。どうしようもないと思ったときにも。 自分が必ず。キミの体の、こころのうちから、キミを支えいるってことを」 「それがキミへの恩返しっすから…… ふふふっ、矛盾ッスけどね? 自分は、願わずにはいられないっす」 「自分の与えたちからが決して、キミを支えることがないよう―― そんなピンチに陥ることなく、ずっとずうっと、キミと家族と、キミの大事な存在たちが、残らずしあわせであるように、って」 「(満ち足りた呼吸。何度か) ――ぁ――ふぁ――あ――(大あくび)」 「ああ、ごめん。力をキミにながしたせいかな。 なんだか……眠くてしかたないスよ」 「あ……うふふっ、キミもおんなじならうれしいッス。 それじゃあ、静かに、お口を閉じて、一緒にこのままねむっちゃおうッス」 「おやすみなさい。がんばりやさん。 しばらくしたら――ごめんね? きっと、またがんばってもらうけど――」 「いまこのときは、ここから先のしばらくは、どうぞ、ゆったいりとやすめるように――」 ;3/右 (ほっぺにキス) 「(ちゅっ)」 ;3/右 接近囁き 「最後のおまけに――いまのは、安眠の祝福ッスから。ふふっ」 「それじゃあ、ほんとにおやすみなさい」 「どうかしずかで、やさしいねむりを――」 ;環境音 F.O. ;3/右 一分間ほど。声とかニュアンスも歓迎です 「(眠ろうとしてる息)」 ;一分ほど 「(入眠の息)」 ;//////// ;Track6 ;おまけトラックッス(寝息ループパート) ;//////// ;一分ほど 「(安眠の寝息)」 ;一分ほど 「(安眠の寝息)」 ;一分ほど 「(安眠の寝息)」 ;おしまい