注意事項:SEは基本こちらにて挿入させていただきます シチュエーション ・僕と年下メイドのあまあま?バレンタイン 設定:名前……中野メイ 年下系メイド おっとりしていてやさしい性格 年齢は17歳 親が主人公の屋敷でメイドとして勤めていて、娘のメイは流れでお手伝いをしているうちに正式に雇われた 学校に通いながら主人公の世話をしている 主人公はメイドに対して、恋愛感情は抱いていないが、メイは小さな頃から主人公に可愛がられているため、メイは次第に好意を寄せていった。そして今に至る 外見: メイド服(ロングスカートの古き良きメイド) 髪型はぱっつんみたいな感じのショートボブ 髪色は黒 スクリプトの見方(※必読): ・話すときのバイノーラルマイクの方向は、基本的に支持がない場合は正面から続けて話してください。音声の指示があるときはSEやエフェクターを使ってもらえると助かります。 ・《》の指示は、範囲内でその後にある()内の指示を実行してくださいという合図です。()のみの指示は原則そのあとに続く文章にのみ適用してください。 ・(少し間を空けて)の指示の時は少し長めに間をとっていただけると助かります。 ・リスナーのセリフの箇所はリスナーがしゃべっているという体で話してくださいという合図なので、何かを収録する必要はないです。ただ、しゃべっている体なのでその分間を空けて収録してください。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Track1 【後輩メイドに起こされています】 〇屋敷 寝室   SE:ノック メイ  「こん、こーん」 メイ  「(小さな声で)失礼しまーす」   SE:扉が開く音 メイ  「(小さな声で)おはようございまーす……。朝ですよー?」 メイ  「……んもー、ほんとうに朝には弱いですね、ご主人様」 メイ  「(囁くように)……これなら、ちょっとくらいイタズラしてもバレないよね?」 メイ  「んー……、ちゅっ」 メイ  「……ふふっ。ご主人様の睡眠は深いですからね。これくらいでは起きないんですよね〜」 メイ  「(はきはきした声で)さ、ご主人様! 起きましょう! 起きて下さい!」   SE:布団をバフバフするようなもの メイ  「やっと起きましたねぇ? ささ、そしたらお布団から出て朝食を摂りましょう」 メイ  「って、ちょっと! 二度寝までが早いですよ!」 メイ  「ほらほら、早く準備を始めてくれないとご飯冷めちゃいますから!」   SE:布団の衣擦れ音 メイ  「……やっと起きてくれましたね。それじゃあご飯食べに降りてきてくださいねー」 メイ  「私は準備が終われば学校に行きますから」 メイ  「あ、あと、今日はとっても大事な日なので、お仕事が終わったら早く帰ってきてくださいね?」 メイ  「それじゃあ、行ってらっしゃいませ、ご主人様」   SE:扉を閉める音 Track2 【後輩メイドに告白されています】 〇屋敷 玄関    メイが主人公を玄関の前で出迎えている。   SE:扉が開く音 メイ  「……あ、お帰りなさいませ、ご主人様! お風呂になさいますか、ご飯になさいますか?」 メイ  「了解いたしました、夕食になされるんですね。すぐにご用意いたしますので、リビングで少々お待ちください」 メイ  「(遠ざかりながら)ふんふんふん〜」   (少し間を開ける) メイ  「ささ、ご主人様、ご飯が用意できましたよ〜」 メイ  「本日は、カレーライスにしてみました!」 メイ  「この前もカレー食べた、って、女子高生でも作れる夕食って言ったらカレーかチャーハンしかないんですから、ちょっとは許容してください!」 メイ  「例えば、四週間毎日連続でカレーが出てきても許せる心の広さとか!」 メイ  「……今のは、盛りましたけど。とにかくご主人様には心の広さがたりないんです」 メイ  「ささ、そんなことよりカレーが冷めちゃいますから、食べてみてください!」 メイ  「……それで、カレーのお味はどうですか?」 メイ  「まぁ、確かにカレーが出た日には毎回味を聞いているような気がしてますけど」 メイ  「でも、ご主人様のために私のクッキング技術を研鑽するのは大事なんです!」 メイ  「……先週よりも格段に上手くなってる、ですか! ありがとうございます! 頑張って練習した甲斐がありました!」 メイ  「……あ、はい。実は、学校の朝読書の時間にずっとレシピの本を読んだり、暇な時間には料理系のサイト見たり、とか。カレーをおいしくする勉強をしていたんですよ」 メイ  「……それで、ですね、ご主人様。今日は何月何日か、覚えていらっしゃいますか?」   (少し間を開ける) メイ  「そうです。二月十四日。私たち女の子にとっては大切な日、なんですけど、分かってますよね?」 (少し間を開けて) メイ  「わからない? (溜息)はぁ……。これだからご主人様は」 メイ  「まぁ、いいです。それで、会社で女性の方から何かを受け取った、とかはありませんか?」 メイ  「チ、チョコレートを貰った、ですか!? ……えと、そ、それでお返事は……」 メイ  「(少し怒ったように)返事って何? じゃないですよ! もらったチョコレートに対するお返事です!」 メイ  「……まさかお返事してないんですか?」 メイ  「……あーあ、鈍感というか、なんというか……。渡した女の子に同情しますね、これは」 メイ  「(小声で)でも、これはこれで私のチャンス、ですけど」 メイ  「ひぇッ!? いや、な、何でもないですよ!?」 メイ  「……えと、少々お待ちくださいね。今食後のデザートをお持ちいたします」   (少し間を開けて) メイ  「じゃーん、メイの手作り、特製チョコレートでーす」 メイ  「いやぁ、最近はお菓子を手作りすることに凝ってまして……。結構いい感じに作れるようになってきたので、そろそろご主人様に試食していただきたいなぁ、と」 メイ  「さ、どうぞどうぞ、食べてみてください!」 メイ  「どうですか、どうですか? チョコレートのお味は?」 メイ  「実はですねぇ、市販のチョコレートを溶かして固めるだけだとオリジナリティに欠けると思ってですね、レシピをちょこっとだけアレンジしてみたんですよ」 メイ  「生チョコ風? と言うんですか。チョコと生クリームを混ぜて味を少しだけマイルドにしてあるんですよ」   (リスナー(以降リ):うまくできたの?) メイ  「はい、それはもう、渾身の出来です! なんせ、今日のために頑張って作ったものですからね!」 メイ  「……あ。(咳払い)んっん。失言でした。今の言葉は聞かなったことにしてください」 メイ  「な、何でもないです。ほんとに何でもないですから!」 メイ  「……ご主人様。もし、私がご主人様のことを好きだと言ったら、付き合っていただけますか?」 メイ  「……考えたこともなかった、ですか。まぁ、ご主人様は鈍感ですからね」 メイ  「というか、ここまでアピールされて今まで一回も気が付かなかったんですか?」 メイ  「何が? って、私がご主人様に好意を向けているってことですよ!」 メイ  「そもそも、今日、二月十四日は何の日かわかってらっしゃいますか?」 メイ  「バレンタインデー、ですっ!」 メイ  「今じゃ友チョコだの義理チョコだの、いろいろありますけど、そもそもバレンタインデーは愛を伝える日なんですよ?」 メイ  「これは、どういうことを意味するか分かってますか?」 メイ  「(機嫌を損ねたように)むぅー。だからご主人様は」 メイ  「いいですか? ちゃんと聞いていてくださいね?」 メイ  「私は、ご主人様が大好きなんです!」 メイ  「何かきっかけがあった訳じゃありません。小さいころから、ご主人様にずっと面倒を見てもらって、気づいたら好きになってたんですっ」 メイ  「もちろん、会った瞬間から好きだったわけじゃないです。一緒に同じお屋敷に住んで、ご主人様と生活しているうちに好きになったんです」 メイ  「……それで、ですね。お返事、いただいてもよろしいでしょうか?」 メイ  「その、私の告白の、返事、です」   (少し間を開ける) メイ  「えっ? 本当ですか? 本当に、本当の本当にOKしてもらえるんですか!?」 メイ  「ふふ、ふふふふ! (小声で)やった!」 メイ  「それではご主人様、これからは彼女として、えと、不束者ですがよろしくお願い致しますっ!」 Track3 【後輩メイドとイチャイチャしています】 〇主人 自室    主人が自室で作業をしている   SE:ノック音 メイ  「ご主人様、今お時間よろしいでしょうか?」   SE:扉が開く音 メイ  「失礼します。ご主人様、勉強に自信はありますでしょうか?」 メイ  「実は、ですね……。その、学年末テストがそろそろあるんですけど、どうしてもわからないところがあってですね。それで、もしお時間がよろしければ教えていただけたらと」 メイ  「……本当ですか!? ありがとうございます! すぐに用意いたしますね!」   SE:ガサガサと漁る音 メイ  「えっと、あ、これです。数学なんですけど、ここの問題がよくわからなくって」 メイ  「これ、どうしてバツになってるんですか?」 メイ  「ふむふむ……、なるほど、つまり不定積分であるのに積分定数をつけ忘れたから間違いになってるんですね」 メイ  「あ、だから定積分は不定積分同士で引き算するから積分定数が消えるんですね」 メイ  「そうですね……、あと、微分の範囲だと、極大値と極小値の問題ですかね」 メイ  「これって、微分した関数のX軸との交点のX座標がそのまま極値の座標になってる、ってことであってますか?」 メイ  「なるほど……。やっぱり、さすがはご主人様ですね。こんなに難しそうな見た目の問題でも、さらっと解説できちゃうんですから」 メイ  「えっと、それじゃあ私は演習してみますので、分からないことがあったら聞きますね」   BGS:鉛筆でものを書く音(できれば収録段階で入れてほしい)      以降BGSとして流しながら(セリフとセリフの間はかなり感覚を開け、考えている素振りを演出してもらいたい) メイ  「ふんふん……、増減表は0の時に3を取るわけだから……、極値は無しっと」 メイ  「うーん……、これは、うーん? ……あ、定積分か。そうすると面積が出るわけで、この二つの二次関数に囲まれた面積は……、三分の二十八かな?」     BGS終了 メイ  「うー…………! もう数学やだ! 頭がこんがらがる……」 メイ  「あ、そうだ、ご主人様。お茶にしませんか? この間いい煎茶の葉っぱが手に入ったんですよ」 メイ  「今持ってきますから、少々お待ちくださいね」 メイ  「(鼻歌)ふんふん〜」   SE:扉が開く音 ◇◆◇時間経過◇◆◇   SE:扉が開く音 メイ  「失礼します。お茶が入りましたので、一緒にいただきましょう」 メイ  「お茶菓子も、頂き物ですがキッチンにありましたので一緒にどうぞ」 メイ  「それでは、いただきます。(咀嚼音)……あ、ほれはほいひいへふ(原文:これは美味しいです)」 メイ  「もぐもぐ……。あ、これですか? こちらのクッキーは、お得意様の山田様からいただいたものになっております。……かなりいいお店のもののようですね」 メイ  「……お礼ですか。了解いたしました。それでは後ほどお礼を書く便箋をご用意させていただきますね」 メイ  「……えーっと、それで、なんですけど……。あの、ご主人様。せっかくお付き合いさせていただくことになったので、呼び方とかを変えてみたいな、と……」 メイ  「……いいんですか!? えっと、それじゃあ、ご主人様は私のことをメイ、と、およびいただけますか」 メイ  「……ふふ、なんだか名前を呼ばれるのって、くすぐったいような、こそばゆいような感じがします……!」 メイ  「それでは、私はご主人様のことはなんとお呼びすればよろしいでしょうか? ご主人、さん? は、なんか違うような気がしますね……」 メイ  「うーん、私にはやっぱりご主人様の呼び方がいいかもしれないですね。慣れ親しんだ呼び方でもありますし」   (少し間を開けて) メイ  「あの、ご主人様」 メイ  「この後、どうなさいますか? 私は暇ですので、何かご一緒にショッピングなど致しませんか?」 メイ  「テ、テスト勉強はいったんお休みにします! だから、テストの話はやめてください!」 メイ  「むぅ〜……! 確かに、勉強しないとヤバいんですけど! ……あ、そうだ! 勉強は明日にして、今日はショッピングに出かけましょう! うん、それがいい!」 メイ  「……本当に勉強しないとダメ、ですか?」 メイ  「わかりました。でも、そうやって嫌なことばっかり私にさせようとすると、私ご主人様のこと嫌いになっちゃいますよ?」 メイ  「……ふふ、嘘です♪ 私はそういう真面目なところも含めてご主人様を好きになったんですよ」 メイ  「それでは、私はお借りしている部屋でテスト勉強をしておりますので、何かありましたらお呼びください。では」   SE:扉が開く音 Track4 【後輩メイドに夜這いされています】 〇屋敷 主人寝室 深夜    主人が自室のベットで眠っており、そこにメイがやってくる   SE:ノック音 メイ  「(囁くように)すいませーん、ご主人様ぁ……」   SE:扉が開く音 メイ  「えーっと、もうお休みされておりますかぁ……?」 メイ  「……まぁ、流石に寝てるよね。深夜二時だし」 メイ  「ふふ、それにしても、ご主人様の寝顔は普段の凛として頼りがいがある一面とは別に、また好きになっちゃいそうな顔です」 メイ  「……ご主人様は、結構人からの好意に対して鈍感だけど、ちゃんと好意を向けられた分だけ行動で返してくれますよね」 メイ  「そんな、変なところで義理堅かったりするところにも、私は惹かれたんです」 メイ  「だけど、ご主人様は人に対して優しすぎるきらいがありますよね。そんな点に関しては、ちょこっと危なっかしいかもとは思ってみたり」 メイ  「まぁ、その優しさでご主人様とも出会うことができたんですけどね」 メイ  「ご主人様は覚えていないかもしれないですけど、私のお母さんがこのお屋敷で働いていた時、お手伝いに来ていた私にかけた言葉を覚えていますか?」 メイ  「君は将来、とても良いお嫁さんになるだろう、と、そう言って下さったんです」 メイ  「私は、その時は茫然といい人と付き合いたいな、と思っていたんですが、その時はまさかご主人様と付き合うことになるとは思ってなかったです」 メイ  「せっかく付き合うことになったんですから、今後はもっといろんな、カップルらしいこととかしてみたいですね」 メイ  「確か、ご主人様はハリウッド映画の鑑賞がお好きだったはず。一番最初のデートは、映画館デートにしましょうかね」 メイ  「……かなり深く寝入っているみたいですね。それなら、少しくらい悪戯してもばれないですよね?」 メイ  「頬っぺたを……、つん、つん」 メイ  「あ、ビクってしました」 メイ  「これくらいじゃ起きないみたいですね。それじゃあ……」 メイ  「ちゅっ……。ふふ、ちゅー、しちゃいました」 メイ  「なんだか、こうやって悪戯していると付き合っているってことを実感しますね」 メイ  「……今日は、少し冷えますね。こんな寒い日は、一緒の布団に入っても許されます、よね?」 メイ  「ふぅ、あったかいですね……」 メイ  「こうやってご主人様のぬくもりを感じていると、部屋に戻ろうっていう気力すらなくなっていきます……」 メイ  「すぅー……。この匂い……、なんだか落ち着きます」 メイ  「ご主人様の隣で寝ると、普段よりもすっごく安心感を感じられます」   寝息を立て始める メイ  「ご主人様……。好きですよ。大好きです」 メイ  「これからもずっと、私と一緒にいてください、ね?」 メイ  「(寝言風に)ご主人、さまぁ……」 Track4.5 【後輩メイドが添い寝しています】 〇主人 部屋    夜這いを仕掛けたメイが、そのまま寝入ってしまう    寝息トラックですので、基本は寝息を収録していただき、一部分でしゃべっていただく形になります    改行部分は数十秒開けていただきたい    このトラック全体で五分程度を想定 メイ  「ご主人、さまぁ」 メイ  「んんー、そこは触らないでくださいぃ」 メイ  「ふぇ」 メイ  「もー、ダメですって」 Track5 【後輩メイドと朝チュンを迎えています】 〇主人 自室    寝入ってしまったメイが、主人の隣で目覚める   SE:衣擦れ音 メイ  「ふぁーぁ……。おはようございます、ご主人様……、て、あれ? 私どうしてここに!?」 メイ  「すいません、今すぐ出ますね! 急いで朝食の支度をさせていただきます!」 メイ  「うわぁぁ……、あの後満足したら部屋に戻るつもりだったのに、そのまま寝ちゃったよぉ」 メイ  「へっ!? い、いや、何でもないです!」 メイ  「……はい? せっかくなら、もうちょっと添い寝、ですか?」 メイ  「べ、別に私は構いませんけど……」 メイ  「はっ、もしかしたらこのチャンスで私を襲うつもりですか!?」 メイ  「……いや、そこまで必死に否定しなくても……」 メイ  「(呟くように)私は、別によかったんですけどね」 メイ  「え? いや、何でもないです」 メイ  「そうですね。せっかくの日曜日ですし、たまにはゆっくりするのも悪くないかもしれないです」 メイ  「え、えーっと、それじゃあ、お布団の方、失礼しますね?」   SE:衣擦れ音 メイ  「ふふ、こうやってご主人様が起きているときに一緒の布団に入るのも、これはこれで心地がいいですね」 メイ  「え? いや、いやいや、別に寝ているときに一緒の布団に入ったとか、そういう訳では……。いや、さっきバレたばっかでしたね」 メイ  「ご主人様、お顔を拝見させていただいてもよろしいでしょうか?」 メイ  「ふふ、ご主人様の肌って、すっごくきれいですよね。別にスキンケアとかは使ってないはずなのに、すっごくすべすべです」 メイ  「お肌のお手入れをしなくてもこんなにきれいなんて、なんだか嫉妬しちゃいます」 メイ  「……ご主人様、キスしましょう?」 メイ  「どうしてそんなに驚いたような表情をするんですか? 私たちはもう恋人なんです。キスの一回や二回、したっておかしくないでしょう?」 メイ  「でも、だから、って。もう、しょうがないですね」 メイ  「(キスをしながら)んん〜〜、んっ……」 メイ  「ぷはぁ。私から強制的にさせられたら、問題ないですよね?」 メイ  「私、もともとはこんなに積極的な女の子じゃないんですよ? ご主人様が魅力的で、ほかの人に渡したくないくらい素敵な人だから、私に振り向いてもらうためにこんなに積極的になってるんです」 メイ  「ご主人様、もう一回、キスしましょう? 今度は私からじゃなく、ご主人様が望むキスでお願いします」 メイ  「……それじゃあ、私は目をつぶっておきますね?」 メイ  「(キスをしながら)んッ!? んん〜〜、んっ……。はぁ、ちょっとま、はむっ、ん〜!」 メイ  「ぷはぁ。……はぁ、はぁ。ふふふ、ご主人様って結構情熱的なキスがお好きなんですね。私少し、いや、結構ドキドキしちゃいました」 メイ  「あはは、体が火照ってきちゃいました」 メイ  「……ご主人様、私、バレンタインの日に勇気を出して告白したの、すっごく良かったって思えてます」 メイ  「私、今人生ですっごく幸せかもしれません」 メイ  「ご主人様、もしよかったら、なんですけど」 メイ  「一番最初のデートは映画館に行きませんか?」 メイ  「(控えめに喜ぶ)いいん、ですか。やった。それじゃあ、私見たい映画があったんですよ」 メイ  「主従の禁断の恋愛を描いたラブストーリーらしいんですけど、これってなんだか今の私たちみたいだと思いませんか?」 メイ  「ご主人様が好きなメイドの女の子が、困難を乗り越えてご主人様と結ばれる」 メイ  「……私たちそっくりですよね」 メイ  「……ご主人様、手を握ってもらってもいいですか?」 メイ  「肌と肌が触れ合う感覚を感じていると、安心します」 メイ  「ご主人様、私を抱いてください」 メイ  「……ッて、え、エッチな意味じゃないですよ! そのままの意味です!」 メイ  「私の背中に手を回して、体をぎゅっと……」 メイ  「……ご主人様、意外と胸板あるんですね」 メイ  「(挑発するように)どこを見てるんですか? ……いつもの私なら、ヘンタイって押しのけるところですけど、今はいいです」 メイ  「私の胸、意外と大きくないですか? クラスメートの友達からは子供っぽいとか、幼いとか言われますけど、ここだけは自信があるんですよ?」 メイ  「触ってみたいんですか?」 メイ  「……今はダメ、です。今ご主人様に触ってもらったら、絶対最後まで行っちゃいそうなので」 メイ  「今日はいろいろやらなきゃいけないことがあるので、今はダメです」 メイ  「ですけど、その……、今日の夜、でしたら……。いいですよ?」 メイ  「ふふ、でしたら私はそれを楽しみにしておきますね」 メイ  「……なんだか、このままだと二度寝してしまいそうです」   SE:衣擦れ音 メイ  「はい、イチャイチャする時間はこれで終わりにしましょう」 メイ  「こんな時間を過ごすのもいいですけど、早くしないとお昼ご飯の時間になってしまいますからね」 メイ  「ご主人様も、やることがないからと言って布団でゴロゴロしてないでくださいね?」 メイ  「健全な精神は健全な肉体に宿る。生活習慣は大切ですよ?」 メイ  「それでは、私は朝食の準備をさせていただきますのでお先に失礼いたしますね」 メイ  「準備ができましたらお呼びいたしますので、それまでお待ちください」   SE:扉が開く音 Track6 【後輩メイドとデートしています】 〇都内某所 シンボル前    映画デートをするために主人がメイを待っている   SE:人ごみ メイ  「お待たせいたしました〜! 申し訳ありません!」 メイ  「あ……、かわいい、ですか? (照れたように)ありがとうございます」 メイ  「それにしてもすごい人の量ですね……。さすがは東京です」 メイ  「あ、実はここに来るのは初めてなんですよ。ですので少し迷ってしまいまして」 メイ  「えっと、それじゃあ映画館に向かいましょうか」   SE:カツカツという足音 メイ  「こうやってご主人様と並んで歩くというのは、いつぶりですかね?」 メイ  「確か、前回のお出かけは私がご主人様の服を探しにつれてった時、でしたっけ?」 メイ  「だって、あれはしょうがないじゃないですか! ご主人様は服に無頓着ですから、プライベートの日はコーディネートがごちゃごちゃの服を着て出かけるんですもん!」 メイ  「紺のポロシャツに黒いスウェットを着て出かけて行ったときは見ていられなくって、だから服を買いに誘ったんです」 メイ  「あえ? あ、今日のご主人様は気になさらなくても大丈夫ですよ! ちゃんとかっこいいですから!」 メイ  「映画館、あとどれくらいで着きますかね? うーん、地図だとこの辺になってるんですけどねぇ」 メイ  「あ、あれじゃないですか? あの、白いビルですよ!」 メイ  「割とすぐに見つかりましたね。それじゃあチケットを購入して、上映まで待ちましょうか」   SE:自動ドア メイ  「えーっと、あ、ありました。上映まであと三十分くらいありますね」 メイ  「ちょうどいいですから、お昼ご飯でも摂りませんか?」 ◇◆◇場面転換(ジングル) メイ  「んー、この新発売のハンバーガー、とってもおいしいです! 前評判から気になってはいたんですけど、実際食べるとまた違いますね!」 メイ  「特にこのソース、あまじょっぱいんですけど、しつこくないというか、しっかりパティの引き立てる味になってて、女性でもちゃんと食べやすく味が調整されてます!」 メイ  「んー! これは、結構これを買うために通いつめちゃうかもしれないですねぇ」 メイ  「ごちそうさまでした! いやー、すっごくおいしかったです!」 メイ  「っと、あ、そろそろ上映時間ですね。それじゃあ映画館に向かいましょうか」 ◇◆◇場面転換(ジングル) メイ  「この映画、すっごく良かったですねー!」 メイ  「しっかり笑えるシーンはありながらも、ちゃんとお話としてほろりとさせてくる、シンデレラストーリーの王道みたいな映画でしたね!」 メイ  「なんというか、王道だからこそいいというか、いつの時代でも売れる流れだから王道と言われてるわけですからねぇ。これ、映画史に残るくらいの名作になりそうですね」 メイ  「私、こういう派手なアクションのシーンはないけどしっかり集客できるような映画を作れる人って天才だと思うんですよねぇ」 メイ  「そういう人って、CGとか俳優に頼らなくてもヒット作を生み出せる訳じゃないですか。そういう、本人自体に価値が付くっていうのは素晴らしいことだと思うんですよね」 メイ  「私も、ご主人様だけの価値あるものになれるように頑張りますね!」 メイ  「ご主人様はどんなところがよかったですか?」 メイ  「あぁ! たしかに、橋の隅で蹲るメイドの子を見つけたシーンは、かなり感動的でしたよね」 メイ  「私、あのシーンでウルっときちゃいました」 メイ  「あぁ、ここじゃ話足りないですね! 一度お屋敷に帰ってから続きを話しましょう!」 メイ  「あ、その前に、一ついいですか? ご主人様」 メイ  「えっと、今日のデート、とっても楽しかったです! また、一緒にデートしましょうね!」   ◇◆◇この辺りから徐々にフェードアウト◇◆◇ メイ  「な、なに笑ってるんですか、ご主人様! 私もちょっと恥ずかしかったですけど、大事だと思ったんですよ!」 メイ  「もう、そうやって笑ってるとご主人様のこと、嫌いになっちゃいますからね?」 メイ  「さ、早く帰りましょう? 今日は初デート記念においしいお菓子を用意しているんです!」