【冒頭設定】 町の郊外にある教会。 そこには見目麗しいシスター達がいるという。 彼女達に、本来シスターは行っていない懺悔を強くお願いし金品を包むと、特別に「懺悔」を受けれいてくれるという噂がある。 普段ならば、噂に限らず人が数人は必ずいる教会だったが、今日はたまたま皆が出払い、まだ見習いであるシスター一人が留守をしている最中であった。 そんな所で、今日も一人の迷える子羊がやってきて……。 【キャラクタープロフィール】 名前:リリウ=ムッツニューヒ 容姿: ・清潔さのある修道服を纏った小柄なシスター ・金髪のロングヘア―、青い瞳 ・胸は控えめ 性格: ・真面目に神を信仰し、迷える人々を救いたいと心から思っている少女 ・ただまだまだ経験不足なために一生懸命にやろうとするが、やる気がから回ってしまう事もしばしば ・他のシスター達が行っている“懺悔”を行う事を見習いだからと許されていない事に、内心不満や寂しさを覚えている ・↑と同時に、耳年増のように行為の知識ばかりを周りから教えられているせいで好奇心が募って、行為への好奇心が膨らんでいくばかりになっているムッツリ娘でもある 設定: 幼い頃に不幸な事故で両親を失い、行く宛もないと立ち竦んでいた所を今の教会の神父様に拾われた元孤児。 その事を深く感謝しており、教会の教えを信じ、自分が救って貰えたように苦しみ、悩む人々を自分も救ってあげたいという欲求を持っている。 ……ただ彼女が拾われた教会というのが、少々特殊であった。 決して商売のためではないが、特殊な環境に育った彼女は今の教会の考えを正しいものと考えており、表向きは隠すべき事とされているのも理解しながら、その教えを神父と同じように心から信じている。 ……が、まだその行為自体を認められておらず、周りのシスターから話ばかりを聞かされるせいで好奇心ばかりが募り、欲求不満というべきかすっかり真面目な割には機会があればチャレンジしたいと思うムッツリ娘に育ってしまっている。 【教会設定】 既存の教会からは異端とされている宗派で、人間の性行為に快楽が存在するのはそれを神様がお認めになった行為であるからであり、それを救いとして人々に施す事は主の心に即しているという考えを主としているために、異端審問の対象となっている。 神父はそれを分かった上で、表向きは主流の宗派に合わせた教えを広めているが、本当に“救われたい”人に向けてはその願いを聞き届けるためのコインを用意し、望むものに与えている。 神父自身も表向き、大勢に受け入れられる事のない教えというのは理解しているが、彼自身はこの考えを深く信じており、あくまで教会運営の資金として“懺悔”を希望する者から金をとっているだけで、営利目的では決してない。 他のシスター達も、神父の考えに共感や、或いは食うに困らぬ場所だからと割り切って神父の元に募ったシスターばかりで、彼女達を粗暴に扱う事もない。 また神父は自身の信じた教えを疑わずに受け入れ育ってくれたリリウへの愛情が強い反面、他のシスター達は多かれ少なかれ、“懺悔”に伴う行為がどういうものであるかをきちんと理解した上で共感や利用をしてくれているのに対し、 リリウは純粋にただただ正しいと信じすぎてしまっているために彼女の本来の価値観や感性に犠牲を強いてしまったのではないかと悩みを抱えており、そのために彼女を見習いの立場から正式なシスターと認めるのに躊躇を覚えてしまっている。 彼に付き従っているシスター達もまた、リリウを小さい頃から知っている為大事にしたい思いを覚えており、神父のその苦悩も理解しているため、各々のスタンスはとりつつも彼らの中で結論が出るのを待とうと、暖かく見守っている。 愛されていないからではなく、愛されているからこその見習いシスターなのだが、その結果リリウが悶々と一人仲間外れにされたような気持ちになり、余計耳年増なムッツリ娘に育ってしまっているというのは皮肉な結果であるのかもしれない。