『かさなるASMR みくろ Bパート』 ;//////// ;Tr1 ふたりの洞窟露天風呂 ;//////// ;9/前遠(マイクに背中) 【みくろ】「ふわぁあああ (感動に言葉を失う数呼吸)」 ;環境音 京町温泉貸切露天風呂 F.I. ;9/前遠 (マイク向き) 【みくろ】「これが洞窟露天風呂……露天の洗い場とお風呂があって、お風呂の奥が洞窟につながってるんですね」 ;1/前 【みくろ】「すごいすごい! みくろ、こんなのはじめてみました。 京街(きょうまち)温泉──とってもとっても素敵です」 【みくろ】「マスターのお仕事に連れてきてもらえて…… えへへっ、みくろ、しあわせすぎて怖いくらいです。 ずっと一緒にいられるだけじゃなく、こんなに素敵なお風呂にも入れるだなんて」 【みくろ】「それじゃあさっそく──っと! じゃなかったですね、失敗失敗」 【みくろ】「まずはかけ湯しないとですよね。 みくろだってもう御一夜のこ。温泉マナー、ちゃあんと覚えましたから!」 ;SE かけ湯、三回 【みくろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)………………ふうっ」 【みくろ】「そしたらお隣、失礼しまーす。ん、しょっ」 ;SE お湯につかる 【みくろ】「ふぁ……あー、あったかい。きもちーーーーっ。 それに──これ……」 【みくろ】「みくろ、湯浴み着っていうのはじめてだから、ちょこっと手間取っちゃいましたけど── いいですね、動きやすくて気にならないし、お湯のあたりも、やわらかになるような気がします」 【みくろ】「服を来てお風呂入るのはじめてだから、どんなかなぁって楽しみだったんですけど、 思ったよりずっとよくって──ふぁあ、しあわせ〜」 【みくろ】「それに──(あたりをぐるりと見回す息とニュアンス)──はぁあ。 すごいですね、このお風呂」 【みくろ】「洗い場がもう天然石で、浅瀬みたいにちゃぷちゃぷしてて── うふふっ、ここにごろーんって寝っ転がるのも楽しそう」 【みくろ】「こんな素敵なお風呂が貸し切りだなんて、夢みたい。 贅沢すぎて、みくろ、うっとりしちゃいます」 【みくろ】「(しばらくゆったりと湯につかる息と呼吸音)──(満足の吐息)」 【みくろ】「……マスター、みくろ、洞窟の中がどうなってるのか、興味あるんですけど── もしよかったら……(呼吸音)──うふふっ、わぁい。それじゃあ、みくろ、先に入ってみますね」 ;SE お湯をじゃぶじゃぶさせながらみくろが遠ざかっていく ;1/前→;9/前遠→;10/右前遠 ;以降、みくろのセリフ、洞窟+お湯の反響を後加工で ;10/右前遠 【みくろ】「わー……風情ある……」 【みくろ】「マスター! マスター! ここ、素敵です! ね、マスターも来てください!」 ;SE じゃぶじゃぶ ;環境音クロスフェード 京町温泉貸切露天風呂→京町温泉洞窟風呂 ;洞窟風呂内、声リバーブかけてください ;3/右 【みくろ】「えへへー」 【みくろ】「洞窟風呂、ね? 素敵でしょ。 薄暗いなか、小さな明かりだけがぽつん、って灯って。 その明かりの中、逃げない熱気がサウナみたいな感じになって」 【みくろ】「湿気も熱気もすごいけど──なんでかなぁ、どこか涼やかな感じがしません? 洞窟の暗さのせいなのかなぁ」 【みくろ】「……風情があってほの暗くって、優しい感じで、とってもとっても素敵です! けど──」 【みくろ】「……みくろ、なんだか心細くなっちゃいました。 だから、マスター (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;3/右(密着) 【みくろ】「えへへ、ちょっとだけでもくっついてると安心します。 洞窟風呂の熱気より、くっついてるとこ、もっとポカポカになった気がして……」 【みくろ】「(16呼吸で、“うれしくてはにかんでる”→”じわじわとおちついてきてリラックス”)」 【みくろ】「──いいですね、本当に。 洞窟の天井に湯気がたまって、ぽちゃん、ぽちゃんって立つ水音も、気持ち、落ち着けてくれるみたいで」 【みくろ】「……そういえば、今回のマスターのお仕事も、水に関係してるんでしたっけ」 【みくろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──隈元・鹿兒島の水の名所をめぐって…………うわぁ、とっても素敵ですねぇ」 【みくろ】「みくろ、お供できるのとってもとっても嬉しいです。 水のある景色、きっと爽やかで綺麗でしょうし──」 【みくろ】「(洞窟風呂の音にじっと耳を澄ませる8呼吸)」 【みくろ】「閉じてるお風呂でもこんなに素敵なんですから── 湧水(わきみず)の音、もっと爽やかに響きそうで、みくろ、とっても楽しみです!」 ;3/右(密着)→”さ”で身体離す 【みくろ】「うふふっ、楽しみすぎて身体がぽかぽかしすぎちゃいました。 ね、マスターお背中流しますから、洗い場、いきましょ? ──さ!」 ;SE 立ち上がる水音ざぶ→洞窟の天井に頭ぶつける音ゴチン ;1/前 【みくろ】「っ!!!? 痛った〜〜 天井に頭……」 【みくろ】「みくろ、洞窟なの忘れちゃってました〜〜〜」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Tr2 竹仲池 ;//////// 【みくろ】「わぁあ! 綺麗!!! 水の色! とってもとっても綺麗です!!!」 ;環境音 竹中池 F.I 【みくろ】「緑と青が透明に溶けて、宝石みたいにキラキラしてて!」 【みくろ】「竹仲池(たけなかいけ)って、お名前だけ最初に聞いたとき、みくろ……。 みくろの知ってる池って、もっとなんか濁って水が流れてないみたいな感じあったから、あんまり期待してなかったんですけど」 【みくろ】「期待してても、絶対にその期待をうわまってた! って、みくろ、すっごく思います! こんなに綺麗な池があるだなんて、だって、いままで想像もしたことなかったですから」 【みくろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──池っていう名前だけど、疎水(そすい)── 疎水って、ええっと……」 【みくろ】「なにかの目的で、ある場所から別の場所へと水を移動させるための水路が、疎水──」 【みくろ】「えっ!? この池ってじゃあ、水路なんですね……(驚きの数呼吸)── あ……けど、いわれてみると細長い……」 【みくろ】「霧縞山系(きりしまさんけい)の湧き水を、農業用水として使うための、疎水。 じゃ、このダバーってどばーって湧いて流れてるお水の全部が、霧縞山から染み出してきた湧き水なんですね」 【みくろ】「すごい……あ! この流れ落ちてるお水、よく見たら水汲み場なんですね」 【みくろ】「ってことは……飲めるんですね、お水、このまま」 【みくろ】「みくろ、えへへっ、せっかくですし、ちょこっと飲んでみちゃいます。 お水、手のひらで受け止めて──」 【みくろ】「(ごくっ、ごくっ、ごくっ──)ぷあっ! おいしい!! 御一夜のお水もすごくすっごくおいしいけど、こっちのも全然負けてないです! 湧き水汲みたてだからなのかな? きぃんと冷たくて、少し甘くて」 【みくろ】「そこのお店も、きっとお料理とかにこの湧き水を…… って、わ! 『そうめん流し』って書いてあります」 【みくろ】「ああ……けど、残念、今日、休業日なんですね。 みくろ、流しそうめん──そうめん流し、やってみたかったです」 【みくろ】「っていうか、お店も『そうめん流し屋さん』なんですね、鹿兒島。 みくろのいた雄武田(おおむた)だと、動物園のイベントとかでやるのが 『そうめん流し』で、お食事だと『流しそうめん』って感じだったから、 なんだかちょっとだけ不思議です」 【みくろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──うふふっ、ないですよ。 みくろは古いレイルロオドで、人間の食べ物は基本的には食べられませんから」 【みくろ】「すぐに燃焼しちゃうものなら、お付き合い程度に食べたりもできるんですけど…… 流しそうめんって水っ気がすごく多いから……ただでさえみくろオンボロだから、燃焼不良を起こしちゃいそうで、少し怖くて」 【みくろ】「憧れはすごくあるんですけど、流しそうめん。 ウォータースクープみたいで、すっごく気持ちよさそうで」 【みくろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──あ、ウォータースクープっていうのは、蒸気機関車の給水の方法のひとつです。蒸気機関車黎明期の詠国(えいこく)とか冥国(めいこく)とかで使われていたっていう」 【みくろ】「レールとレールの間……普通だったら、バラストがあって枕木があって──ってとこを、百メートルとかそのくらい掘って、水をためられる濠(ほり)にしちゃって」 【みくろ】「その濠の上を通過する列車のお腹の下にスクープ──スコップとかひしゃくって意味だそうなんですけど、濠の中の水をすくい上げて水タンクに給水できる装置をつけて」 【みくろ】「そうすれば、列車が走りながらそのまま給水できちゃうじゃないですか。 それがウォータースクープっていう仕組みです。 ……うふふっ、ちょっと流しそうめんっぽくないですか?」 【みくろ】「(呼吸音)(呼吸音)──あ、どっっちかっていったらパン食い競走の方が近いかもですね、たしかに。走っていくのこっちからですもんね。補給うけるために」 【みくろ】「流しそうめん……そうめん流し? だったら、向こうから流れてきてくれるから、そっちの方がずうっと楽で楽しそう」 【みくろ】「(呼吸音)(呼吸音)──あ、いえいえ!? みくろは無いです。ウォータースクープで給水受けたことなんて。っていうか、日ノ本には一個もなかったと思います。ウォータースクープでの給水うけられるような路線って」 【みくろ】「……なのにみくろが知ってる理由は──それは単純なことなんですけど──」 【みくろ】「……みくろの──みくろと38696の帝鉄時代の話って、そういえば、まだマスターに詳しくは話してなかったなかったですね」 【みくろ】「ええと、みくろは甲組(こうぐみ)── あ、甲乙丙の甲です。ナンバーワングループっていう意味……」 【みくろ】「本線を特急列車とかひいて、バリバリ走るのが、甲組の機関車とレイルロオドです。 東峡道本線を走ってたころの、ハチロクおねえさまみたいな」 【みくろ】「おねえさまと違って、みくろはロールアウト直後から乙組で…… 走って走って、新しい機関車たちがどんどん走るようになってくると、どんどん旅客列車を引くことも減っていって……最後は入換(いれかえ)組で、入換のお仕事を任されるようになってたんです」 【みくり】「でね? みくろが入換にまわったころには、海外機のこがとっても多かったんです、入換組に」 【みくろ】「髑国(どっこく)のこが一番多いかったと思います。それと、詠国のこも、冥国のこも。もともと、九洲って海外機が多い土地でしたし」 【みくろ】「けど、8620形──おねえさまの登場以降。つまり、蒸気機関車が国産で量産できるようになったら、わざわざ海外機を輸入するようなことも激減して── だからみくろが入換にまわったころには、もう時代おくれになっちゃった海外機のこたちも、やっぱり入換にまわってたんです」 【みくろ】「……そのころはもう大廃線の色も濃くって、お仕事自体も激減していて── だから、おしゃべりはできました。面白いことも、さみしいことも。たくさんたくさん、できたんです」 【みくろ】「そのころに、です。ウォータースクープのこと、教えてもらったのも」 【みくろ】「……レイルロオド同士で旅行だなんて、夢にも思えなかったような時代でしたから。 そこのたちともそれっきり。配置が変わって離れちゃったら──二度あうことも、ほとんどありえなかったんですけど……」 【みくろ】「もしも今また会えたなら、ここに、竹仲池に一緒に来てみたいなぁって思います。 流しそうめん、食べられなくても、とったのマスターに食べてもらって、 ウォータースクープってこんな感じだったの? って、みくろ、聞いてみたかったです」 【みくろ】「(思い出にひたりつつ、水音を静かに聞く8呼吸ほど)」 【みくろ】「あ! ですねっ。うふふっ。走り続けていたらいつか、どこかのレールのその先で、ばったりまた会えることがあるかもしれないですよね」 【みくろ】「……あの、ね? マスター。 そのときのため、予習のために、みくろ、ひとつだけマスターにお願いしてもいいですか?」 【みくろ】「今日は休業日みたいですけど、またいつか……」 【みくろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──はい! うふふっ、約束ですよ!」 【みくろ】「そのときにはみくろ、きっと上手に流しそうめんをスクープして、マスターにあーんってしてあげて! たくさんたくさん、おいしくたべてもらっちゃいますから♪」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Tr3 幸多の棚田 ;//////// 【みくろ】「わ──」 ;幸田の棚田環境音 F.I. 【みくろ】「(言葉も忘れて景観に見惚れる16呼吸)」 【みくろ】「わぁあ! すごい! 段々畑──じゃないですね、これ。 水田だから──ええと…………」 【みくろ】「棚田(たなだ!) 棚田、みくろ──棚田が石垣の上にできてるの、はじめてみました」 【みくろ】「これ、ものすごい歴史があるものですよね、きっと。 だって、セメントとか使ってる感じ全然しない──まるでお城とかの石垣みたいですし」^ 【みくろ】「……(じっと耳を澄ませる4呼吸)──あー、本当にお城の石垣とおんなじなんですね。 お城の石垣をつくってた石工(いしく)さんたちが、何百年も前につくった──」 【みくろ】「反り……わ! ほんと。石垣にアールがついてますね。 上の方にいくほどに、せりあがっていってる感じに」 【みくろ】「これがお城と同じ特徴……だから、この幸多(こうだ)の棚田は、 『田んぼのお城』って言われてる」 【みくろ】「……お仕事で視察にきてるにしたって、下調べカンペキすぎです、さすがマスター。 みくろ、もっと尊敬しちゃいます」 【みくろ】「……ふんふん。この幸多の棚田のお米をつかった米焼酎が、ものすごく美味しい。 その秘密を分析するため、お水のサンプルを少しもらってくる」 【みくろ】「なるほどです! サンプルって、この試験管にとって蓋すればいいんですね? みくろ、お手伝いしちゃいます!」 【みくろ】「お水……お水──田んぼの中から直接とっちゃうのはダメだし──ええと」 【みくろ】「(棚田から棚田に順序よく流れる水に関心し、見惚れる息とニュアンス。16呼吸ほど)」 【みくろ】「……お水、棚田から棚田に流れ落ちていくのも、とっても綺麗ですね。 水路もきっと、すごーく緻密に計算されてるんでしょうね」 【みくろ】「それに、音も……」 【みくろ】「(じっと耳を澄ませる16呼吸)」 【みくろ】「流れの音。川の音みたい……って、あれ?」 ;SE みくろ足音(土) ;7/左→;15/左遠→;14/後左遠 ;14/後左遠 【みくろ】「マスター! ここ、暗渠(あんきょ)になってるとこの先、川があります!」 ;SE マスター足音(数歩) ;環境音 vol↑ 【みくろ】「(マスターの移動を待つ4呼吸)」 ;7/左 【みくろ】「ね? これ、棚田から流れ落ちてきた水。 サンプル、ここでとってもいいですよね? みくろ、いまやっちゃいます」 ;16/左前遠 【みくろ】「ん、っしょ……」 ;SE 流れ落ちる水を試験管にいれる→ゴム栓する。 ;16/左前遠→;7/左 【みくろ】「(安堵と満足の息)──はい、どうぞです、マスター」 ;7/左 【みくろ】「お水……それにしても豊かですよね。 これも、さっきの竹仲池とおんなじ──霧縞山系の湧き水なんですよね? もともとは」 【みくろ】「山からずーっと地下をつたって湧き出して、田んぼを満たして川になって。 最終的にこの川から──きっと海にまで流れていくんでしょうね」 【みくろ】「ここからだったら……鹿兒島湾に流れていくのかな。それとも、八ツ城海なのかな」 【みくろ】「いまここでざーっと流れてる水たちも、その一粒一粒のもとをたどってみたら…… もしかして、山の頂上と、谷底と。遠く遠く離れて降った雨粒同士だったりして」 【みくろ】「(少し考え込む呼吸)──ふふっ」 ;1/前 【みくろ】「……マスターと出会えたこと。すごい奇跡って、いっつもみくろ、思ってるんです」 【みくろ】「だからなのかもしれないです。雨粒のこと、そういうふうに感じたの」 【みくろ】「だってみくろは、きっとコップの中に一粒だけ残っちゃった。 あとは乾くしか無い雨粒だったんだって……今振り返ると思うんです」 【みくろ】「車籍を抹消されて、38696と一緒に大牟田の動物園に引き取ってもらって。 『もう二度と走れないんだな』って思ってる矢先に、おねえさまの8620の復元の話が伝わってきて」 【みくろ】「おねえさまもみくろも走れないままより、おねえさまだけでも走ってほしいって── みくろ、本当にそう思って。だから、部品、技師さんに必要だっていわれたぜんぶをプレゼントして」 【みくろ】「それでおねえさまが走れるようになって、みくろ、本当に幸せで。 ……それだけで十分だったのに、おともだちから部品、いろいろわけてもらえて── みくろは、目も手も足も、普通に機能するように戻れて」 【みくろ】「……だから、少しでも恩返しがしたくって。 みくろに部品をくれたこには、もう恩返しできないけど── その分、今困ってる子を少しでも助けてあげられたらって、みくろ、思って」 【みくろ】「それで保存機の──公園のD51(デゴイチ)清掃をして。 清掃をきっかけに、偶然マスターに出会えて。 それからですよね。グングングンって、すべてがすごい勢いでまわりはじめたの」 【みくろ】「ぼろぼろだったみくろが。ぼろぼろだった公園のデゴイチが。 パートナーを失った同士で、支え合って、もう一度走れるようになって。 ううん──」 ;1/前(密着距離) 【みくろ】「マスターが、みくろを支えてくれて。デゴイチと、みんなと結びあわせてくれて」 【みくろ】「だからみくろ、どんなことでもマスターに恩返ししたいんです。 今回のお供の間はもちろん、その後でも、いつでも、ずっとずうっと」 ;3/右(密着囁き) 【みくろ】「ね、マスター。もしもみくろにお手伝いできそうなことがあったら、なんでもいってくださいね。 みくろ、いつでも──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──うふふっ」 ;3/右 【みくろ】「確かに、ちょっとあっついですね。お水がいっくら涼やかだって、お外の気温は…… 熱に強いレイルロオドのみくろでも、ちょっと高いなって思うくらいですもの」 【みくろ】「マスターのお顔赤くなっちゃってるの、みくろ、気づくの遅れてごめんなさい。 連日の視察ですし、疲労もたまってきちゃってますよね」 【みくろ】「ね、マスター。今日の視察はここでおしまいなんですよね? なら、お宿にもどって、のんびりゆったりすごしましょう」 ;3/右(接近囁き) 【みくろ】「マスターがお昼寝する間、みくろずうっと、うちわであおいで、涼しい風を送りますから」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track4 みくろと添い寝 ;//////// ;9/前遠 【みくろ】「あ……」 ;SE 風鈴、ちりん。 ;環境音 サヌカイト風鈴のなる縁側(Aパートと同じ) 【みくろ】「お部屋、縁側ついてるんですね。すごく素敵…… 外の風、ゆったり優しく吹き込んできて……」 【みくろ】「(とても穏やかな8呼吸)」 【みくろ】「……うちわ、これ、いらないですね。 その代わり──うふふっ」 ;SE しゃがむ衣擦れ ;1/前 【みくろ】「マスター。もしよかったらみくろのひざまくらで休んでください。 お夕飯までそんなに時間ないですし、 お布団でねちゃったら、かえってつかれちゃいそうだから」 【みくろ】「はい、どうぞ」 ;1/前→;3/右→;3/右(密着距離) 【みくろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【みくろ】「……うふふっ、マスターの髪、くすぐったい。 あ……っていうか…… あの、マスター。少し手ぐししていいですか?」 ;SE 指で髪をくしけずる(継続) 【みくろ】「(幸せそうに手ぐしする8呼吸)」 【みくろ】「……少しだけ髪、重い感じになってきてるかもですね」 【みくろ】「マスターがイヤじゃなかったら、お昼寝のあと。 みくろ、床屋さんしてスッキリしてもらってもいいのかなぁって思うんですけど」 【みくろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──ふふっ、はぁい。じゃあ、そうしましょうね」 【みくろ】「けど、いまは……」 【みくろ】「(幸せそうにてぐしを続ける8呼吸)」 ;SE ↓のあくびのタイミングでstop 【みくろ】「マスター、とっても眠そうですし。 みくろもなんだか──(小あくび)……あふ…… つられて、ねむたくなってきちゃいましたし──」 ;だんだん眠っていってください 【みくろ】「いまはこのまま、少しだけ。 目が覚めるまで、のんびりうたたねしちゃいましょう」 【みくろ】「自然の風と……風鈴の音にゆすられながら……」 【みくろ】「(眠気まじりの4呼吸)……んん……ん……」 【みくろ】「おひざのうえ……マスター……ぽかぽか……ん……あったか……で……」 【みくろ】「みくろも…………どん、どん…………ねむた、い…………(あくび)……ねむ、く、て…………」 【みくろ】「マスター……いまは…………おやすみ、なさい…………ん…………」 【みくろ】「おきたら…………みくろ………………とこ、や…………さん…………ん…………」 【みくろ】「(うとうとと眠りそうな息とニュアンス、16呼吸)」 【みくろ】「(うとうとと眠りそうな息とニュアンス、16呼吸)」 ;F.O. ;//////// ;Track5 みくろの寝息ループ ;//////// ;3/右(密着) ;全般、眠りは幸福にみちみちてます 【みくろ】「(眠りの浅い呼吸とニュアンス 16呼吸ほど)」 【みくろ】「(眠りの浅い呼吸とニュアンス 16呼吸ほど)」 【みくろ】「(ニュアンスの少ない穏やかな寝息 16呼吸ほど)」 【みくろ】「(ニュアンスの少ない穏やかな寝息 16呼吸ほど)」 【みくろ】「(ぐっすりと熟睡している、深い寝息、16呼吸ほど)」 【みくろ】「(ぐっすりと熟睡している、深い寝息、16呼吸ほど)」 ;//////// ;Track6 桐村まりさんテーマトーク ;//////// ;以下のセリフは単なるガイドです。ご随意にご変更いただき、桐村さんのトークをいただけましたらと願います ;マイク位置も自由で大丈夫です。好きに動くなり近づくなり遠ざかるなりなさっていただけましたら幸いです 【桐村】「こんばんわ。『かさなるASMR』でみくろちゃん役を演じさせていただきました、声優の桐村まりです」 【桐村】】「みくろちゃんとの時間、おやすみまでお楽しみいただけましたか? もしかしららいまぐっすりお眠り中の方もいらっしゃるかも──ですから、少し小声でおまけコーナー、お送りしますね」 【桐村】「おまけコーナーは、私、桐村まりが、みなさんからいただいたトークテーマにそって、自由に話して自由に終わって大丈夫なコーナーなんだそうです」 【桐村】「どんなテーマが来てるんでしょうか? ええと──こちら、読ませていただきますね」 【桐村】「テーマをお寄せくださったのは……ええと、紅しょうがの紅って書いて、条文の条って書いて、薫風の薫ってかく──こうじょうかおるさん、でいいのかな? 紅条薫さん、お便りありがとうございます」 【桐村】「こほん。 『みくろちゃんの第一印象はどんなでしたか? 実際に演じてみたあと、印象やイメージの変化はありましたか?』っていうお便りです。 おお! 王道のご質問ですね、ありがとうございます」 【桐村】「(以下、テーマトークお願いします)」 【桐村】「──っていう感じです。紅条薫さん、お便り本当にありがとうございました」 【桐村】「さてさて、ご質問にもおこたえしたところで、名残惜しいですけど、コーナーも終わりにしちゃいましょう」 【桐村】「まいてつのヒロインやレイルロオドが、しあわせと環境音とASMRでいっぱいに満ちたにあなたとの時間をお送りする『かさなるASMR』。 みくろをお送りしたのは、みくろ役 桐村まりでした」 【桐村】「それじゃあそろそろ、おやすみなさい。 明日も素敵な一日を!」 ;おしまい