■前置き+あらすじ 【里歩】 「ルールは正しく、守るもの。ずっとそう思っていたし、今も間違ってはいないと思っているわ」 【里歩】 「けれど、こんな状況――いえ、チャンスは二度とないでしょうね」 【里歩】 「誰も来ない。誰もいない。ずっと気になっていた彼と二人きり。これって不純異性交遊になるのかしら?」 【里歩】 「でも、これは事故みたいなもので、避けようとしても避けられなかったこと」 【里歩】 「二人きりなのだから、少しの間だけ風紀委員ではなく、本当の私に戻ってもいいわよね?」 ■本編―――――――――――――――――――――――― 【里歩】 「外からカギをかけるタイプだから、出られそうもないわね」 【里歩】 「倉庫に閉じ込められたのに冷静? そう見えるのかしら?」 【里歩】 「スマホで助けを呼ぶのね。それはたしかに良いアイデアだわ。でも、私は持っていないわよ?」 【里歩】 「キミは持っているのかしら?」 【里歩】 「だとしたら、助けを呼ぶことはできないわね」 【里歩】 「慌てないで。慌てても事態が好転するわけではないでしょう?」 【里歩】 「忘れたの? ここは風紀委員の巡回ルートでしょう? 遅くてもあと一、二時間もすれば、誰かが来るはずよ」 【里歩】 「それまでは、大人しく二人で閉じ込められておきましょう」 【里歩】 「それとも、私と二人きりなことに不満があるのかしら?」 【里歩】 「ふふっ、無いのならよかった」 【里歩】 「なんで、そんなふうに離れるの? 私の隣は不満なのかしら?」 【里歩】 「もう……しかたないわね。だったら――えいっ」 【里歩】 「こうすれば、もう離れられないでしょう?」 【里歩】 「なんでこんなことをって……興味があるからに決まっているでしょう?」 【里歩】 「私だって恋人は欲しいし、みんなみたいに男女交際や性行為にも興味を持っているわ」 【里歩】 「ずいぶん驚いているみたいね。でも、どうして私がこんなことまでキミに話していると思う?」 【里歩】 「キミと校則違反――いえ、不純異性交遊をしたいと思ってるからよ」 【里歩】 「ん……ちゅ」 【里歩】 「ふふ♪ これで、あなたも不純異性交遊の共犯ね」 【里歩】 「大丈夫。あなたが言わなければ、私も誰にも言ったりしないわ」 【里歩】 「それに、これだけで満足なのかしら?」 【里歩】 「私は、キスだけじゃなく、もっとエッチなこともしてみたいのだけれど……」 【里歩】 「ズボンの上からでもわかるくらいに、こんなにしているのだから、まんざらでもないということよね?」 【里歩】 「何をするのかって、キミが想像しているようなことに決まっているじゃない」 【里歩】 「ん……男性器に初めて触れたけれど、不思議な感触ね。こんなものがついていると、動くの邪魔にならないのかしら?」 【里歩】 「……直接、見せてもらっても、いいわよね?」 【里歩】 「わぁ……!」 【里歩】 「ち、知識はあっても、やっぱり実物を目の前にすると印象がだいぶ違うわね」 【里歩】 「これ、本当に私の膣に入るのかしら?」 【里歩】 「ええ、そうよ。もちろん、私もこれが初めての性行為よ」 【里歩】 「……心配いらないわ。こういう時の備えて普段から色々と聞いたり、調べたりしておいたから」 【里歩】 「私も、準備をするわね」 【里歩】 「そんなにじっと見て……もしかして、私のパンツを自分の手で脱がしたかったの?」 【里歩】 「パンツをはき直して、やり直してもいいけれど……今回は諦めてもらえるかしら?」 【里歩】 「すごく濡れていたから、パンツをはき直したくないの」 【里歩】 「ええ。愛液で……こうして、男性器に女性器を擦りつけると、どれくらい濡れているか、わかるでしょう?」 【里歩】 「十分に愛液が分泌されているから、あなたの男性器――ペニスをスムーズに挿入することが――どうしたの?」 【里歩】 「卑猥な言葉を使うほうが興奮するのかしら? だったら……」 【里歩】 「キミの硬くなっているこのおっきいのを、私のここ……ひくついてる、エッチな穴に入れるわね」 【里歩】 「くすくすっ。やっぱり、こういう言い方のほうが興奮するようね」 【里歩】 「ねえ、あなたにしてほしいの。この硬いのを膣奥まで挿入して……私を犯してほしいの」 【里歩】 「隠したり、誤魔化したりしようとしても無駄よ。だって……びくびくしてる。入れたいって言ってるみたい」 【里歩】 「私と性行為をしたくて、こうなっているのよね?」 【里歩】 「私も同じ。あなたのがほしくて、あなたにしてほしくて……こんなにも濡れているの」 【里歩】 「お互いの理解も得られたし、性行為しましょうか?」 【里歩】 「いえ、この言い方ではなく、そうね……」 【里歩】 「私と、セックスをしましょう」 【里歩】 「すごいわね。なんだか一回り大きくなったみたい……」 【里歩】 「このまま、あなたの性器の変化を観察していたいけれど、時間もあまりないものね。それじゃ……入れるわね」 【里歩】 「ほら、キミのが私の陰唇を押し開いて、膣口を広げながら、入ってくるのが見えるかしら?」 【里歩】 「ん……う……痛っ、あ……うくっ」 【里歩】 「はあ、はあ……初めては痛いと聞いていたけれど……んっ、でも、我慢できないほどじゃないみたい」 【里歩】 「これで、私は処女喪失、あなたは童貞を捨てたということになるわね」 【里歩】 「女は失って、男は捨てるって、どういう違いがあるのかしら?」 【里歩】 「今はそんなことよりも……ねえ、キミはどうなの?」 【里歩】 「初めてのセックスの感想よ。私の体……ううん、膣内は気持ちがいい?」 【里歩】 「そう。それはよかったわ。私は……今のところ、幸せで満たされてはいるけれど、快感はあまりないわね」 【里歩】 「それでもいいの。初体験だもの。だから、キミのことを感じられれば、それで満足だから」 【里歩】 「ね。抱きついていいかしら?」 【里歩】 「だって、ここまでかなり無理やりしてきたじゃない? 本当は嫌だったりしないか、不安なの」 【里歩】 「嫌じゃないのなら……キス、したいの。もっと、くっつきたいの!」 【里歩】 「……ん、ちゅ、はむ……ん、んっ」 【里歩】 「ふふっ、こんなふうに、密着して……んっ、キスをするのって、すごくエッチなことをしている気持ちになるわね」 【里歩】 「だって、あなたのこと逃がさないって、体全部で感じたいって、そう言ってるみたいじゃない」 【里歩】 「ん、ちゅ……んんっ、ちゅむ、ちゅ、ん、ふ……」 【里歩】 「キスするたびに、キミのがお腹の中で動いているのを感じるのだけえれど?」 【里歩】 「ふふっ、私のここで……気持ちよくなりたいの? 気持ちよく、してほしいの?」 【里歩】 「突いて、擦って……私の膣内に、出したい? 子宮がいっぱいになって、溢れてくるくらい……射精したくない?」 【里歩】 「ん……ん……あ、は……こうして、膣を締めながら、キミのを擦ると……ビクビクって反応している……あ、ああっ、んんっ」 【里歩】 「んっ、んあっ、こんなふうに……腰を上下させると濡れた襞と、張り詰めた亀頭が擦れあって……気持ちいいでしょう?」 【里歩】 「はあ、はあ……私は……くっ、んっ、痛いはずなのに、熱くて、痺れるみたいで……こうしているの、好きかもしれないわ……んっ、あんっ」 【里歩】 「ねえ、キミも動いて。私の体に……その大きさを、硬さを、熱さを刻みこんで……ん、ふ……」 【里歩】 「んっ、んっ、そう、その調子……私も、動くから……あ、んっ、んっ、んくっ」 【里歩】 「はあ、はあ……結合部から、いやらしい音がしてる……んっ、これは、恥ずかしいわね……んっ、んっ」 【里歩】 「あ、んああんっ!? あ、そこ……深いところに当たると……うまく、考えられなくなる……んんっ」 【里歩】 「んあっ、あっ、あっ、ちょ、ちょっと待ちなさい…どうして、同じところばかり……んあっ、あっ」 【里歩】 「そんなに、されたら……んっ、気持ち、よくなる……あ、あっ、キミの好きにされて……感じさせられてるなんて……んんっ」 【里歩】 「はあ、はあ……いい、んっ、気持ちいい……んっ、ねえ、もしかして射精しそうなのかしら? はあ、はあ……」 【里歩】 「だって、反応がさっきまでと違っていたから……んっ、んっ、出したいの? ん、いいわよ。いつでも、だして」 【里歩】 「はあ、はあ……膣内でも、いいの……残念だけれど、今日は平気な日だから……んっ、んっ」 【里歩】 「はっ、はあっ、苦しそうな顔してる……我慢、しないで……んっ、んっ、出して、射精して……ん、あ、ああっ」 【里歩】 「はあ、はあ……ほしいの。嘘なんて言わないわ。本当に、んんっ、キミの精液で子宮を満たしてほしいって思っているんだから」 【里歩】 「はあ、はあ……んっ、キミの全部、感じたいの。だから、だして……全部、射精してっ」 【里歩】 「んっ、んっ、あ、あっ、腰、勝手に動いて……跳ねて……こんなの、しらな……あ、ああっ」 【里歩】 「気持ちよくて、あ、ああっ、んあっ、体、ぞくぞくして……何も考えられなくなって……はあっ」 【里歩】 「ん、ん……イキそ……いく、キミのペニスで……私、イキそ……いく、いくっ、あ、あっ、んああっ!」 【里歩】 「あ、あ、これ……すごいっ、これが、イクってことなのかしら……んんんっ」 【里歩】 「ふあっ!? あ、今のって……んくっ!?」 【里歩】 「出てる。射精、私の中に…………あ、あっ、あ、は……んぁあ! ふあああああああああああああああああっ!」 【里歩】 「はあ、はあ、はあ……ん、あ……まだ、出てる……ん、はあぁ……」 【里歩】 「本当に、私の子宮全部、キミのでいっぱいになってくみたい……」 【里歩】 「ん、ふ……はあぁ……もうしばらく、ううん、あと少しでいいから、このまま添い寝させて……」 【里歩】 「セックス、想像していたよりも、すごかったわ……キミは、気持ち良かった?」 【里歩】 「そうならいいなって思っただけ。だって……それなら、またしたいって思ってくれるでしょう?」 【里歩】 「閉じ込められたのは、本当よ? 私が何かしたわけじゃないわ」 【里歩】 「ただ……毎年、ここを悪用する学生がいるから、風紀委員は、カギが無くとも、出入りする方法を知っているけど」 【里歩】 「だから、出ようと思ったら、すぐに出ることができるの。ふふっ、驚いた?」 【里歩】 「もしかして、怒ってるの? ねえ、どうして私がこんなことをしたのか、わかるでしょう?」 【里歩】 「わかってるのに、わからないふりをしてるのかしら? だったら……」 【里歩】 「キミがちゃんと言ってくれるまで、このまま添い寝をしていましょうか」 【里歩】 「それとも……もう一度、えっちなことをしましょうか?」