■パート1 蝶「なんじゃ? ワシなんかを見おって」 蝶「風鈴館の戸口はここではないぞ……それにまだ客を取る時ではないがの」 蝶「ふむ……」 蝶「そうか、戸が開かなくてここへきおったか」 蝶「見ていてもつまらぬだろ?」 蝶「どうせならワシと遊んではくれぬか?」 蝶「見ての通り鞠つきじゃ、鞠つきはしらぬか? ならひとつ見せてやろうかの」 蝶「あんたがたどこさ 肥後さ」 蝶「肥後どこさ 熊本さ」 蝶「熊本どこさ 船場さ 」 蝶「船場山には狸がおってさ」 蝶「それを猟師が鉄砲で撃ってさ」 蝶「煮てさ 焼いてさ 食ってさ」 蝶「それを木の葉でちょいとかぶせ」 蝶「こんな感じで鞠をつくのじゃが……うむ、一緒に同じように歌いながら鞠をつくのもよいが、それだと少しものたりぬな」 蝶「歌い終わるまでに順番に鞠を送り合う遊びなんてどうかの?」 蝶「ほれ、近くへこい、歌はワシが歌ってやろう」 蝶「初めてでも何とかなるだろ。ゆくぞ……」 蝶「あんたがたどこさ 肥後さ」 蝶「肥後どこさ 熊本さ」 蝶「熊本どこさ 船場さ」 蝶「船場山には狸がおってさ」 蝶「それを猟師が鉄砲で撃ってさ」 蝶「煮てさ 焼いてさ 食ってさ」 蝶「それを木の葉でちょいとかぶせ」 蝶「ほう、やるではないか!」 蝶「ククッ、愉快じゃ、お主からは面白い匂いがするぞ」 蝶「のう? まだ時間もあるのかの? もう少しワシに付き合え」 蝶「特別じゃ。お主を風鈴館に招き入れてやろう」 蝶「どれ……」 蝶「今の時間は受付番がおらんからの、ワシがかわりに受付をしてやる」 蝶「さて……、風鈴館へよくきたな」 蝶「ん? 何をしておる? 立ってないで、ここに記帳をせぬか」 蝶「まだ名乗ってなかったな」 蝶「ワシの名は蝶(かわひらこ)。今日、お主の相手はワシがしてやろう」 蝶「……なんじゃ、この容姿に怖気づいてしまったか? まぁ見た目だけは童だからの……」 蝶「じゃがお主が気にする必要はないぞ? ワシはここの誰よりも、風鈴館には長くいるからの……。キシシッ」 蝶「……容姿に油断しておると、あとで痛い目を見るやもしれんぞ」 蝶「ククッ冗談じゃ、手が止まっておるぞ」 蝶「こらこら、慌てるでない、ゆっくり丁寧にかかぬか」 蝶「焦っていては綺麗な字も汚くなるぞ」 蝶「ところでお主よ、風鈴館のことをどこまで知っておる?」 蝶「いやの、受付に立ったからにはワシも仕事をせねばと思うてな、まぁ聞け」 蝶「お主のような客が来る度に受付交代するのが、この風鈴館の仕来りでな」 蝶「今はワシが受付をしたからの、ワシがお主を部屋へと連れていき、他の者が受付を変わる仕組みという訳じゃ」 蝶「とはいえ、さっきも言った通り風鈴館は今の時間はまだ開いていないのでな、変わりになる者はおらぬ」 蝶「どれ、ちょうど書き終わったかの」 蝶「うむ。よい名じゃ……。それに、綺麗にかけているではないか」 蝶「ほれ……こっちへこい」 蝶「履物を預かってやろう」 蝶「これを……受け取れ」 蝶「なんじゃ下手くそじゃの……ワシは預かるのはどうも苦手での、木札はお主に預けるぞ」 蝶「アの壱じゃ、一番いい場所に入れといてやったからの、大事に持っておれ」 蝶「今は誰も来ぬからな、代わりの受付は呼ばぬ」 蝶「ほれ、ついてこい。少し歩くぞ」 蝶「外が明るい分、ここは余計に暗くていかんな」 蝶「慣れてるとはいえ、恥はかけんからのぉ。どうじゃ、お主ひとつワシの願いを聞いてくれぬか?」 蝶「なぁに、簡単なことよ。お主の手を握るだけじゃ」 蝶「さすがに二人とも一緒に転ぶ、といった愉快なことが起こることもあるまいて」 蝶「ククッ、それはそれで楽し気ではあるがの……うむ、助かる」 蝶「ここから二階にあがるぞ」 蝶「これこれ、あせるな、ワシはこの通りお主より足が短いからの、ゆっくり……ゆっくり、の?」 蝶「ほれ……」 蝶「なんじゃ、こう寄り添われた方がお主は好みと思うてな」 蝶「こんな童の身体でも、頼られとると嬉しいのではないか?」 蝶「クククッ……いや、すまんすまん」 蝶「笑ってしまった礼じゃ、部屋につくまでこうしておいてやる」 蝶「お主も、そっちの方が、嬉しかろ? くくく……」 蝶「ついたぞ」 蝶「広い部屋じゃが気にするな、入れ」 蝶「よい景色じゃろ?」 蝶「ここの大窓は雨でも降らん限り、ずっとあけておるからの」 蝶「ちょうど目の前に枝垂桜の樹頭が見えるじゃろ? 桜の花が一望でき見事なものであろう」 蝶「こんな離れたところで見ていては少し勿体ないのぅ」 蝶「ほれ、行くぞ」 蝶「なんじゃ広縁がめずらしいのか?」 蝶「風鈴館はこれでも旅館なのだがな」 蝶「お主も座れ」 蝶「せっかくこんないい場所を用意したんじゃ、一杯くらい飲んでやらんとこの桜も機嫌を損ねてしまうぞ」 蝶「眺めて楽しむでも、褒めてやるでも、ため息の一つでもついてやるといい」 蝶「どうした? 酒はいかんか? なに、こんなものただの水じゃろうに」 蝶「ほれ見ろ、酒に花びらが落ちたぞ。これが真の桜酒じゃ」 ■パート2 蝶「んっ……ふぅー」 蝶「ワシはこの景色を酒のつまみにするのが好きでな」 蝶「そうじゃ、お主よ。ワシとひとつ遊びをせぬか」 蝶「そんなに難しいことではない。ただの遊び……じゃからな」 蝶「そこを見て見ろ。ちょうど桜の枝先に一羽の鳥がおるじゃろ?」 蝶「鳥はいずれ飛ぶもの、あの鳥が左へ飛ぶか、右へ飛ぶか賭けようではないか」 蝶「ククク……とても簡単であろ?」 蝶「ワシとお主、どちらが勝ってもおかしくはない、じゃろ?」 蝶「賭ける物は……そうじゃなぁ。当てた者の言うことをひとつきくというのはどうかの?」 蝶「ワシはこう見えても……おっと、いかんいかん。口が滑るところじゃった」 蝶「クシシ……」 蝶「お主がワシに何を求めるのか……楽しみじゃな」 蝶「んっ……ふぅ」 蝶「さて、そろそろよいか、そうさな……ワシはあの鳥は左へ飛ぶと見た」 蝶「お主は右でよいな?」 蝶「どちらも同じ方向では賭けにならんからの」 蝶「クク……さぁ、しばし待つとしよう」 蝶「鳥がどのように行動するか、というのは人の思いが届かぬものだからな」 蝶「結果がどうなるか、ということだけに注視するとしよう」 蝶「その時はいつになるか、とな」 蝶「んっ、釣りと同じじゃ、待つのを楽しめ……」 蝶「なに、時間はたっぷりあるからな、当てたときの願いでも決めやろうかの」 蝶「それで、お主はワシに何を望むか、決めたか? 金でも酒でも何でもくれてやるぞ」 蝶「何でもいいぞ。本当に……」 蝶「その代わり、ワシが勝てばワシも同じだけの要求をさせてもらうがな」 蝶「……なに? さっき言いかけたことを知りたい……じゃと?」 蝶「ククッ、お主よ。本当にそんなことでよいのか? あまり欲がないのか、変り者なのか……」 蝶「まぁ、不思議なヤツであることには変わりないな。なにせ、金や酒よりもワシのことが知りたいのじゃろ?」 蝶「これはこれは……お主、存外、情熱的なのか?」 蝶「ふはは、冗談じゃ」 蝶「じゃが、お主の望みは本当にそんなことでよいのじゃな?」 蝶「ふむ……そうか……」 蝶「おっ、鳥が、枝の高い場所へ移動したぞ」 蝶「喋ろうとするでない、少し静かにしておれ……」 蝶「ほれ、よく見ておけ……」 蝶「どうやらワシの勝ちのようじゃな」 蝶「残念じゃったなお主よ」 蝶「ククク……いつもここで桜を見ておるからな」 蝶「鳥がどこからきてどこへ去っていくのかなんて朝飯前じゃ」 蝶「きっとあちら側に巣があるのじゃろ。今は餌場からの帰り、といった感じではないか?」 蝶「……何か言いたそうな顔をしておるな? 勝負に乗ったのはお主であろ?」 蝶「まぁ、対等な条件、ではなかったな」 蝶「そんなに剥れるでない。ちょっとした遊びじゃ。あ・そ・び」 蝶「クク……ういやつめ」 蝶「さて、ワシの願いをひとつ聞いてもらおうかの」 蝶「もしお主が、下らぬ願いをしたら、どうなっていたか想像に難いぞ……」 蝶「……とはいえ、お主の願いは『ワシのことが知りたかった』だけじゃからな」 蝶「じゃが、困ったのう、お主が聞き出そうとした願いと釣り合うものは思いつかぬ……」 蝶「うーむ……」 蝶「うむ、決めたぞ。お主よ、ワシの戯れに付き合え」 ■パート3 蝶「なぁに、至極簡単なこと。お主はただワシのされるがままに体を弄ばれればよい」 蝶「まぁ、お主が一番に体を求めたら、二度と使い物にできぬようにしてやろうとも思っておったが……」 蝶「ククッ、ワシから誘ったんじゃ、戯れ程度で許してやるとしよう」 蝶「……不安か? 安心せい。 純粋に快楽を与えてやるだけだからの」 蝶「悪いようにはせんよ、ワシも遊びたいだけじゃ、許せ」 蝶「ふむ、さすがにまだ勃起はしておらぬのだな」 蝶「まぁ当然か。お主はワシのことをそのような目で見ておらんということなのだろう」 蝶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 蝶「……クク、だがまったく想像していなかった訳ではあるまい?」 蝶「ここは風鈴館、男と女が一夜を共にし、交わる場所じゃ」 蝶「何が交わるかは、そやつ等次第、ではあるがの……」 蝶「ククッ……お主の、イチモツも、少しずつ硬さを増しているようだぞ?」 蝶「ワシもおなごだからの、反応してくれるのは、素直に嬉しいがの」 蝶「戸惑っておるか? それともすでに受け入れたか?」 蝶「まぁどちらでもよい。お主はただ、ワシの戯れに付き合ってくれているだけ、なのだからの」 蝶「ククク……もう完全に、勃起したな。立派なモノを持っているではないか♪」 蝶「それでこそ、やりがいがあるというものだな」 蝶「根本から、亀頭にかけて、ゆっくりとシゴいてやろう……」 蝶「すぐに果てられては、面白みもないのでな」 蝶「快感に震えているお主の姿を、ゆっくりとワシに見せてみろ……ククッ」 蝶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 蝶「どうした? 体が震えておるぞ? ゆっくりされるのは慣れておらぬのか?」 蝶「ククッ……まぁ、たまにはいいではないか」 蝶「自身でするときは、力任せにやるものなのだろう?」 蝶「じっくりと快感を感じるというのも……良いではないか」 蝶「お主の熱が、ワシの手を通して、伝わってくるぞ」 蝶「ドクン、ドクンと肉棒が手淫の刺激に震える、脈動も一緒にの」 蝶「ワシの手は、お主のお気に召しているかの?」 蝶「……ククッ、愚問だったか? すまんすまん、お主のその、切なそうな顔を見てしまうと、ついイジメてしまいたくてな。許せ」 蝶「手淫は、止める気はないがの。ククッ……」 蝶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 蝶「ほぉ……手の中で、また大きくなってきておるぞ?」 蝶「息も荒くして、我慢しておるのか?」 蝶「強がりおって、もっとワシを楽しませてくれるとはの」 蝶「紐で根元を結んで……」 蝶「ククッ……これでワシが紐を解かねば子種を射精せなくなったぞ」 蝶「ほれ、おなごのように可愛く鳴いてもよいのだぞ?」 蝶「おのことして喘ぐのは、憚られるか? ふふふ……自身の尊厳が傷つくとでも?」 蝶「よいよい、そのような些細なことは気にせぬ方が楽しめるというものだ」 蝶「ここが気持ちがよいのだろう? 体が震えておるではないか」 蝶「はち切れんばかりに勃起して、自身のイチモツのように素直になったらどうじゃ?」 蝶「ここにはワシしかおらぬ」 蝶「お主が、快感に甘い声をあげようが、そのことを知るのはワシだけじゃ」 蝶「ほれ、気持ちいいといってみろ。気持ちも、楽になるぞ?」 蝶「快感に素直になることは、悪いことではないのだからの」 蝶「もっと、もっと……気持ちよさそうに感じている、お主の姿をワシに見せてくれ……」 蝶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 蝶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 蝶「ふふふ……いいではないか。素直なことは美徳じゃな」 蝶「喘げ、喘げ……我慢する必要など、どこにもない」 蝶「ただお主は、自身の快感に正直に向き合うだけでいいのじゃ」 蝶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 蝶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 蝶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 蝶「ふふ……子種袋も上がってイチモツも根本の方で何度も脈打っておる」 蝶「鈴口から射精したくてたまらない、といった感じだの。よい顔をしておる」 蝶「クク……お主との戯れ、存分に堪能させてもらったわ」 蝶「我慢を強いるのもどうかとも思ったのだが、もう十分じゃ」 蝶「よいぞ、射精せ」 蝶「おぉ、ずいぶんと溜め込んでいたようじゃな」 蝶「こんな小さな手で吐精させられて恥ずかしいか? ククク……」 蝶「出し切るまで見届けてやる。安心せい」 蝶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 蝶「クク……ようやくおさまった感じかの」 蝶「どれだけ出すのかと、少し心配になるほどじゃったぞ?」 蝶「まぁ、それはおいておくとしても、ワシの手淫でここまで感じてくれるとはの」 蝶「戯れに付き合ってくれたこと、大いに感謝するぞ」 蝶「いやぁ、楽しめた、楽しめた。お主はよいモノをもっておるのぉ」 蝶「クク……興が乗ったわ」 蝶「……ん? なぁに、これで終いにしておいてもよかったんじゃがな……ククク」 蝶「こんなに出されては、ワシも応えてやらんとな。と思ったまでよ」 ■パート4 蝶「布団を敷いてやろう」 蝶「ここからは、大人の遊びじゃ」 蝶「ほぉ……」 蝶「ククッ、もう硬くなったか……」 蝶「先ほどあれだけ出したのに、まだ物足りぬのだな」 蝶「ククク……よいよい、おのこはそれくらいでなくてはな」 蝶「とはいえ……そうはち切れんばかりに勃起させたものを、まざまざと見せつけられるのはかなわんの」 蝶「まさに目に毒というやつじゃ」 蝶「どれ、お主よ、近こうよれ、ほれほれ、こっちに来るがよい」 蝶「慌てなくともワシの体でお主のイチモツをこすってやる」 蝶「じゃが、まずは尻の谷に挟み吐精してみせよ、射精せたらワシのホトに入れてやる」 蝶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 蝶「どうじゃ? 後ろ向きのワシの姿は? 動いてるのはワシじゃが、まるでお主が犯してるようで背徳的であろう?」 蝶「それによく見て見ろ、この身体じゃ、お主の竿が尻からはみ出て腰にあっておるじゃろ」 蝶「分からぬか? お主の体とワシの身体の大きさの違いがまざまざと出ておるではないか」 蝶「そうじゃ。ワシのホトへ入れたらこの位置までお主が入ってしまうということじゃ……理解したか?」 蝶「ククッ、また硬くしおって、興奮したな?」 蝶「お主の想像の中で、ワシらはどのようにまぐわっておるのだろうな?」 蝶「クク……同じことをしたいのならば、まずは一度射精すことだな」 蝶「動くぞ……」 蝶「お主の、イチモツが、異様に、熱いの……」 蝶「当たっておるところから、伝わってきておる」 蝶「どうだ? 手淫とは、違った感触、じゃろ? ん……」 蝶「ワシの尻肉に、包まれながら、すり上げられて、お主も、だいぶ、興奮しておる、ようじゃの」 蝶「手淫、していたときよりも、息が、荒いぞ? ククッ……」 蝶「刺激としては、こちらのほうが、弱いのではないか? ん……」 蝶「それとも、疑似的にでも、ワシとまぐわっている、ように、見えるのが、いいのか?」 蝶「くはは……それはそれは」 蝶「このような身体に、興奮している、とは……お主も、だいぶ物好きよの」 蝶「ククク……ま、好ましく思われる、というのは、存外いいものだ」 蝶「たっぷりと、ワシの、尻肉の感触を、イチモツで感じ取るといい」 蝶「ほれ、ほれ、ほれ」 蝶「どうじゃ? 気持ちいいのか?」 蝶「クク……快感に、体が震えているのかの? ん……」 蝶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 蝶「ほれ、二度目の吐精の準備はできたかの?」 蝶「ククク……」 蝶「ドロドロで、んっ……濃厚な子種……きっと、匂いがキツイのだろうな」 蝶「ワシの身体に、お主の匂いを、ん……染みつけるか? クク……」 蝶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 蝶「ん……ふぅ……そろそろ、限界、じゃろ?」 蝶「口にせんでも、気付いておるぞ。ん……お主のイチモツから、伝わる震えが、激しくなっておるしの」 蝶「はっ……ん……遠慮、せずとも、よいぞ」 蝶「ほら、射精せ、射精せ、射精せ♪」 蝶「耐える必要など、ありはせん。んっ、このまま吐精してしまえ」 蝶「お主の子種を、たんと射精してしまえ」 蝶「はっ……はっ……んっ……ふぅ……」 蝶「……背中辺りまで、お主の熱いのが、届いていおる」 蝶「はぁ……ふぅ……」 蝶「はぁ……ふぅ……はぁ……はぁ……ふぅ……はぁ……はぁ……」 ■パート5 蝶「ククク……約束じゃからな」 蝶「お主のイチモツを、ワシのホトに入れてやろう」 蝶「ところで、二回も吐精したがまだ子種は残しておるな?」 蝶「ほぅ、連続となると流石に硬さは落ちるかの……」 蝶「仕方ないのぉ、どれ、ちょっと触るぞ」 蝶「ククク……本当に、仕方のないやつじゃな。なぁに、血行を良くするだけのただの手もみじゃよ」 蝶「子種袋を触られるのは、慣れておらぬか? まぁ、それもそうか」 蝶「おのこにとっては弱点じゃからな、無防備にさらけ出すものでもあるまいし」 蝶「だがの、ワシは触れば大抵のことはわかる。ちと我慢せい」 蝶「クク……安心したぞ。お主の子種はまだまだ残っておるようじゃ」 蝶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 蝶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 蝶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 蝶「ん? なんじゃ? ワシの指は暖かくて気持ちいいか? ククッ……優しく揉んでやる」 蝶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 蝶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 蝶「血行をよくするのが目的じゃったが、お主がこれで興奮するのなら、それもよいな」 蝶「手淫とも違った刺激じゃが、これも心地のよいものじゃろ?」 蝶「コロコロと手の中で、お主のたまが転がっておるよ」 蝶「この中の子種が、このあと、どうなるか……それは、お主も、分かっておるじゃろ?」 蝶「イチモツの先からつゆが溢れてきたぞ、おなごのようじゃな」 蝶「興奮したか? クク……ういやつじゃの」 蝶「このつゆで……硬くなってきておる、お主のイチモツを……」 蝶「ほれ……ほれ……! ほれ……ほれ……!」 蝶「クク……手の中で震えておる。気持ちいいか? お主のつゆで滑りのよくなった、手淫はどうじゃ?」 蝶「血の巡りもよくしておるからの、またすぐに……クククッ……」 蝶「また逞しくそそり立ったようじゃな」 蝶「先ほどよりも大きくなったじゃろ。ワシの中へ入れたらへその先まで届いてしまいそうじゃな」 蝶「どうなるか、試してみるとしよう」 蝶「ほれ、お待ちかねの房事じゃ、古い言い方でわからんか?」 蝶「セックスしよう……と誘ってるのじゃ」 蝶「陰唇が閉じてて童のようなホトじゃろ?」 蝶「ククク……お主、そんなにマジマジと……」 蝶「まぁよいわ……少し体勢を変えるぞ」 蝶「さっきの再現というやつじゃ。想像してたじゃろ? 後ろから、ワシのホトに入れる……と」 蝶「今からここに、お主のを入れるぞ……んっ……ぅ……ゆっくり、根本まで入れてやるからな……」 蝶「さすがに、んっ……大きいな……んぁ……ふぅ……ふぅ……内側からの、圧が……すごいぞ」 蝶「……ふぅ……ふぅ……ふぅ……」 蝶「根本まで加え込んだぞ、ククッ、こんな小さな体に、お主の一物が全て入ってしまったぞ」 蝶「すぐに、出してしまっては、楽しめんからな……ククク……今回は、お主にも、頑張ってもらうぞ……」 蝶「んっ……はっ……くっ……うっ……んっ……はぁ、はぁ、んっ……」 蝶「クク……体内から、押し拡げられる、感覚が、すごい……んっ……はぁっ……くっ……」 蝶「どうだ? ワシの中は? 想像、通りだったかの? んぁっ、くっ……」 蝶「それとも、想像以上に、お主に、快感を与えている、かの? クク、クククッ……」 蝶「んぁ……はぁ、ふぅ……言わずとも、分かるぞ……んっ……こんなに、大きく、しおって……」 蝶「ふはは……♪ 膣肉に、お主のイチモツが、食い込んでおるのが、分かる」 蝶「んっ……んはっ……あぅっ……んっ……動くたび、快感を感じておるのだろう?」 蝶「ワシの身体も、お主のせいで、反応しておる……んっ」 蝶「ぎゅぅ、ぎゅぅと、お主のイチモツを、勝手に、締め付けておるようだ……んぁっ」 蝶「意識して、やっておるわけではないぞ? んっ、お主に貫かれて、身体が反応しておるのだ」 蝶「お主の、形に……んっ……なって、いっておるのだろうな……くっ、あっ……」 蝶「んっ……んぁっ……あぁ、お主のが、んぅっ……大きくなって、おる、ぞっ……んぁっ」 蝶「ククッ……ははっ……このまま、締め上げたら、お主は、すぐに、果てて、しまうのだろうな」 蝶「ワシの中に吐精するか? 射精して、しまうのかの? それでは、つまらぬだろ?」 蝶「んぁっ……果ててしまえば、そこで、終わってしまうぞ?」 蝶「ふぅ……ふぅ……んっ、はぁっ……こら、がっつくでない。んっ……少し、落ち着け」 蝶「ふぅ……はぁ……このままでは、すぐに終わる、と言っておるのだ」 蝶「はぁ……ふぅ……。ようやく、落ち着いたかの……?」 蝶「ふぅ……無茶しおって、我慢できぬおのこは、嫌われるぞ? クク……」 蝶「そんなに気持ちよいのか? クク……悪い気は、しないの」 蝶「ならこのまま……」 蝶「どうじゃ? こう抱きしめられるのもよいじゃろ」 蝶「ス~ス~~」 蝶「やはりお主からは面白い匂いがするのう」 蝶「秋ごろじゃったかな。 ミノリかいや、陽美か……逆光で姿かたちはよく見えんかったが、風鈴館の裏側にある納屋でお主に似たような匂いを感じての」 蝶「気づかれそうになって慌ててその場をはなれたが、まぐわう二人は幸せそうじゃった……」 蝶「じゃからな、ワシも同じことをしてみたいと思ったのじゃ……」 蝶「とはいえ、ワシにも威厳というものがあるんじゃ……、素直に抱いてくれとは言えんのだ」 蝶「ワシも酔いが回ってしまったかの……つい口が滑ってしまったな」 蝶「んっ……おい、お主よ? ワシの中で、また大きくしおったな?」 蝶「まったく、でりかしー、というのが無いヤツじゃな」 蝶「……なに? ワシの様子が? 可愛かった? ……クク、なるほどの」 蝶「本当に、どうしようもないやつだ。……だが、今は特別に許してやるぞ」 蝶「……ワシも、可愛いと言われて、悪い気はせんのでな……」 蝶「この体勢だとお主の表情がよく見えるの……クックック……」 蝶「それ……んっ……うっ……はぁ……んっ……。お主の……が……奥まで、届いておる、ぞ……」 蝶「んっ……ん……んっ……はぁ、はぁ……お主は、ん……このように、切ない顔を、しながら……、ワシで、気持ちようなっておったのじゃな……ん……はぁ……はぁ……クク……」 蝶「本当に、ういやつめ……ん……ちゅっ……くちゅ、ちゅぴゅちゅぱ……」 蝶「口付けというのも、よいものではないか……くちゅ、ちゅぷ、ちゅ……ちゅぅ、くちゅ……」 蝶「んっ……くちゅ、ちゅぅ、くちゅ……はぁむ、ちゅぴゅ、ちゅぅ、ちゅ……ちゅぴゅ」 蝶「クク……お主のイチモツは、ワシの中で腫れ上がったまま、ではないか……」 蝶「はぁ、はぁ……もっと、ワシで、感じている顔を、見せろ……」 蝶「ふ、ふふ……んっ……ちゅっ、ちゅぅ、はぁ、あぁ……よいぞ……んっ、はぁ、はぁ……」 蝶「お主の、ものが、ワシの中で、震えて、おるのが、伝わってくる……んっ」 蝶「ちゅ、ちゅぅ、くちゅ……ちゅぴゅ、はぁ、はぁ、ちゅく、くちゅちゅぅ……ちゅ、ちゅぴゅ」 蝶「んんっ……はぁ、はぁ、はぁ……すまぬな……ワシの体が、少し、んっ♪」 蝶「喜んで、しまって、おる……んぁっ♪ お主の、子種を、与えて欲しい、と……んっ♪」 蝶「くちゅ、ちゅ、ちゅぅ……お主のイチモツを、締め上げて、しまっておるわ……くぅっ」 蝶「はぁ、はぁ、はぁ……ちゅぷ、ちゅ、くちゅ、ちゅぅ、くちゅ……んんっ♪」 蝶「もう、大人の遊びでは、のうなってしまったな……ん……」 蝶「お主よ、もうよい……全部、受け止める……んっ♪ あっ……ふぅ、ふぅ」 蝶「ほら、もう、くちゅ、がはんせんへ(我慢せんで)、ひい(いい)、から……んっ♪」 蝶「ちゅぅ、くちゅ……ちゅ、くちゅちゅぴゅ、ちゅ、ちゅぅ……くちゅ、んちゅ、ちゅぅ……」 蝶「わひの、なはれ、はへるがひい(ワシの、中で、果てるがいい)」 蝶「はぁ、はぁ、んんっ♪」 蝶「くちゅ、ちゅぱ……はぁ、はぁ、ワシも、それを、望んでおるよ……」 蝶「お主は、ただ、ワシで吐精すれば、よい……ん……ワシに、遠慮は、いらぬ」 蝶「んっ……ちゅぅ、くちゅ、はぁ、はぁ、んっ、ほあ、らせ、らせ(ほら、だせ、だせ)……ん……♪ 射精せっ♪」 蝶「ちゅ、んっ……ちゅぅ……んぅ……んんんんんんんんんんんんんっっ!!」 蝶「ん……んんっ……んっ……くちゅ……はぁ……はぁ……ん……」 蝶「はぁ、はぁ、はぁ……、ワシの中でお主の、温もりが、感じられる……」 蝶「もう少し、ワシもこのまま、抱きしめられてやろう」 蝶「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 ■パート6 蝶「はぁ……ふぅ……少しは、落ち着いたかの?」 蝶「……」 蝶「くちゅ……ちゅりゅ……ちゅっ……ちゅぅ」 蝶「クク……こういう遊びは、嫌いではないのじゃろ?」 蝶「もう少し、楽しませてもらうぞ。クク……覚悟はよいか?」 蝶「ちゅりゅっ……ぴちゅっ、くちゅ……ちゅっ、ちゅぷっ、ちゅっ……」 蝶「ちゅっ、ちゅりゅちゅっ、くちっ、くちゅ……ん……ちゅっ、ちゅぷちゅ……」 蝶「はぁ、はぁ……ククッ、ワシの小さな舌で鼓室まで舐めまわしてやろう」 蝶「ちゅりゅっ、ちゅぷちゅぷ、ん……ちゅくっ、ぬちゅっ、ぬりゅりゅっ、ん……」 蝶「んはぁ……ちゅむっ、むちゅっ、ちゅぷちゅぷちゅっ、ぴちゅりゅっ、んっ」 蝶「ちゅぱっ……はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……こやつめ、また硬くしおって……」 蝶「お主のモノは、だいぶ溜まっていたようじゃの」 蝶「先ほど、ワシの中であれだけ注いでおったというのに……まだ足りぬらしい」 蝶「だが、動いてはやらぬぞ? ワシの中で竿を腫らしたまま我慢しておれ」 蝶「もちろん、お主が動くことも許さぬ。ククク……はぁむ」 蝶「ちゅぷっ、ちゅるちゅっ……ちゅぴっ、ちゅぅちゅぅ……ちゅくっ」 蝶「ぬちゅぬちゅっ……ん……ぬりゅっ、ぬりゅっ、ぴちゅっ、ちゅぷっ……ん」 蝶「はぁ、はぁ、はぁ……ちゅっ、じゅ……じゅむっ、ちゅくっ、くちゅっ、くちゅくちゅ」 蝶「んっ……ちゅっ、ちゅぷちゅぷっ、んっ……ちゅむっ、ちゅりゅりゅっ、ちゅぷんっ」 蝶「んんっ……はぁ、はぁ……はぁ……中で、また震えておる……」 蝶「ちゅるっ、ちゅくっ、ちゅぷちゅぷっ……ん……ちゅっじゅっ」 蝶「ちゅぷんっ、ちゅるっちゅりゅっ、んちゅっ……ちゅぷちゅるっ、んっ……」 蝶「なんじゃ、動いてもいないのにまた射精したいのか?」 蝶「仕方のない甘えん坊じゃのぅ……」 蝶「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ……はぁ、はぁ、はぁ、んちゅっ、むちゅっ」 蝶「ぬちゅっ、ぬちゅぬちゅっ、んっ、ぬりゅっ、んちゅっ……ちゅぴゅ」 蝶「んちゅっ……んっ、ちゅりゅっ……ちゅぱっ」 蝶「よいぞ、ワシの子袋に、好きなだけ射精せ……」 蝶「孕ませるつもりで吐精しろ……」 蝶「んっ……んん……はぁ……はぁ、ふぅ……」 蝶「腰も動かしておらんの、にワシの中に吐精したか」 蝶「ちゃんと、孕ませる気で、出したか? ……ククク」 蝶「ん……はぁ、ふぅ……」 蝶「あぁ……これはこれは……垂れて来てしまっておる……」 蝶「こんなに出しおって……しようがないやつじゃな」 蝶「ワシの子袋に入りきらなかった、お主の子種がホトから溢れてくるわ」 蝶「ほれ、見てみろ……すごい量じゃのぉ」 蝶「ちゅっ……んちゅっ……ちゅぷっ、ちゅるっ……んっ、んくっ……ごくっ」 蝶「んぁ……ちゅるっ、ちゅぷちゅっ、ちゅぱぁ……んっ、ごくん」 蝶「ちゅる、ふぅ……はぁ……飲み込んでしまったな」 蝶「クク……お主の竿も子種汁でベタベタだの。どれ、ワシの口で綺麗にしてやろう……」 蝶「ちゅっ……ちゅるっ、ちゅぷっ……はぷっ、ちゅくっ、ちゅっ……ちゅむっ」 蝶「ん……ちゅるちゅるっ、ちゅぅっ……ちゅぷっ、ちゅぅぅ、ちゅぅちゅぅっ」 蝶「ん……はぁ……ごくっ、ごくん」 蝶「ふぅ……はぁ……これで、綺麗になったじゃろ」 蝶「竿の中にも、まだ少し、残っておったぞ」 蝶「綺麗にしてやると言うた通り、全部吸いだしてやったわ……ククク」 ■パート7 蝶「お主はそのまま少し休んでおれ」 蝶「なぁに、汗を拭いてやろうと思っての」 蝶「……ワシだってそれくらいのことしてやらなくもないぞ?」 蝶「ワシと違ってお主は、酔いがさめれば体が冷えてしまうからの」 蝶「体を壊されてしまっては、バツが悪いではないか」 蝶「ん……」 蝶「首元から、拭いていくかの」 蝶「どれ、見えやすいように、少し上を向いててくれるか?」 蝶「……ん、いい子じゃ」 蝶「ふふ、だいぶ汗をかいてしまっておるの」 蝶「ふふふっ……」 蝶「ほれ、腰を少しあげよ」 蝶「さて、これでもう大丈夫じゃろ」 蝶「ん……そうじゃな。お主よ、次はうつ伏せに寝てくれぬか?」 蝶「なに、体を拭いてるときに指圧でもして、コリをほぐしてやろうかと思うてな」 蝶「そうだ……ワシがお主を踏んでやろう」 蝶「クク……ワシはひ弱じゃからな、それくらいの方が、お主にはちょうど良いのではないか?」 蝶「うむ、そうしよう。ほれ、はよはよ」 蝶「どうじゃ? 軽いじゃろ? ワシは見た目は童と変わらぬからの」 蝶「……クク、冗談でも重い、などと言いおるものなら、本当の重さ、というものを感じさせてやるところじゃ」 蝶「どうやるのかって? そんなもの……内緒に決まっておろう? ククク……」 蝶「お主の体は大きいの。ま、ワシが小さいというのもあるのじゃろうが……」 蝶「それにしても、お主よ。結構、体は強張っておったのじゃな」 蝶「普段の疲れが、溜まっておったのかの?」 蝶「あまり、無理をするのは感心せんぞ?」 蝶「お主の体じゃ、お主が一番労わってやらねばの」 蝶「眠くなってきたか? よいぞ、終わったら起こしてやる」 蝶「それだけ気持ちいいと思っておるのだろ?」 蝶「十分に、堪能するがいい……」 蝶「このくらいかの」 蝶「肩を揉んでやる。こっちはちゃんと手もみじゃ」 蝶「柔らかくなったの」 ■パート8 蝶「さて、お主よ。体のほぐしは大体終わったぞ?」 蝶「まだ眠いかの? ……うむ、大丈夫そうだの」 蝶「何かワシにして欲しいことはないか?」 蝶「ワシの戯れに付き合わせた礼じゃ。できる範囲ならばなんでもよいぞ」 蝶「なんだ、ワシに耳かきをして欲しいのか」 蝶「してやらんこともないが……そんなに耳をかいてほしいのか?」 蝶「やれやれ……ワシのは見よう見真似じゃからの、あまり期待するでないぞ?」 蝶「そこに座っていろ。耳かき棒持ってくるからの少し待っとれ」 蝶「ほれ、ワシの膝の上に頭をのせい。優しくしてやろう」 蝶「ワシが頭を動かすからの……お主は動くでないぞ」 蝶「手元が狂ってしまわぬように」 蝶「ふ~~~」 蝶「ふむ……思うていたよりも、ずっと、難しいものよの」 蝶「ふ~~~」 蝶「よし、よい感じじゃ……」 蝶「しかし、お主は耳かきをされるのが好きなのかの? クク……まぁ、悪い気はせぬよ」 蝶「ふぅ、こんなものか。そろそろ梵天かの」 蝶「ふ~~~」 蝶「次は反対側じゃ、ほれ、頭を動かすぞ」 蝶「こうしてると、お主の方が子供のようじゃの」 蝶「この辺りがよいのか?」 蝶「よいよい、黙って耳を掘られておれ」 蝶「ふ~~~」 蝶「ふふ……だいぶ、慣れて来たぞ」 蝶「ふ~~~」 蝶「あとは仕上げ、梵天じゃの」 蝶「じれったいか? それとも、気持ちよいか?」 蝶「ふ~~~」 蝶「こんなもんかの」 蝶「どうじゃ、これで耳もよく聞こえるようになったじゃろ」 ■パート9 蝶「なに? まだ、足りぬのか? お主も好きだのぉ」 蝶「やりすぎては耳を傷めてしまうからな、優しくさするだけじゃぞ、あとで物足りないと文句を言うでないぞ」 蝶「ほれ、じっとしとれ」 蝶「ワシも存外女じゃの……」 蝶「何、好いた男の頼みは断れんということじゃ」 蝶「……まあそういうことじゃ」 蝶「こら、危ないから動くでない。じっとしておれ」 蝶「ふ~~~、ふ~~~」 蝶「さてと……」 蝶「ふ~~~」 蝶「眠そうじゃの、まぁ、これで最後じゃからな。頭を動かすぞ」 蝶「気持ちよいか?ずっとウトウトしおって……」 蝶「仕方ないやつじゃ、このまま眠ってしまってもよいぞ」 蝶「ふ~~~」 蝶「次の梵天で終いじゃな」 蝶「ふ~~~」 蝶「ふ~~~」 蝶「これで終いじゃな」 蝶「なんじゃ本当に眠ってしまったのかの」 蝶「仕方がないやつじゃな」 蝶「お主の寝顔を見ていたらワシにも眠気が移ったかの?」 蝶「ふぅ……」 蝶「はぁ……ふぅ……」 蝶「すっかり情が移ってしまったな……いつまでも続けばいいんだがの……」 蝶「すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……」 蝶「すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……」 蝶「すぅすぅ」 ■パート10 蝶「すぅすぅ……」 ■パート11 蝶「あんたがたどこさ 肥後さ」 女「あんたがたどこさ 肥後さ」 蝶「肥後どこさ 熊本さ」 女「肥後どこさ 熊本さ」 蝶「熊本どこさ 船場さ 」 女「熊本どこさ 船場さ 」 蝶「船場山には狸がおってさ」 女「船場山には狸がおってさ」 蝶「それを猟師が鉄砲で撃ってさ」 女「それを猟師が鉄砲で撃ってさ」 蝶「煮てさ 焼いてさ 食ってさ」 女「煮てさ 焼いてさ 食ってさ」 蝶「それを木の葉でちょいとかぶせ」 女「それを木の葉でちょいとかぶせ」 蝶「また負けちゃったー、あははっ」 蝶「ねー次は何して遊ぶのー?」 女「わちは遊びつかれたからのぉ」 女「いったじゃろ? 暇をもらったのじゃ、朝のうちに出んといかなくての」 蝶「えー、もっと遊ぼうよー」 女「悪いのぉ、そうじゃ、この鞠はお前さんにくれてやろう」 蝶「くれるのー!ありがとう!」 女「チョウピラコは変わらなくて良いな、わちはもう歳を取り過ぎた……」 蝶「えへへー、そお~?」 女「この座敷から風鈴館を見守ってやってくれ」 蝶「わかったー、約束ねー♪」 女「……約束じゃ」 蝶「えへへへ……」 女「ふふふふ……」 蝶「こんなところにまで入ってきおって……」 蝶「なんじゃ、夢の中にまで、そんなにワシが恋しいのか……」 蝶「これはワシの過去じゃ……あまり人に見られたくはないのじゃがな」 蝶「懐かしいのぉ」 蝶「ワシはこの風鈴館の座敷童、チョウピラコとも呼ばれている。人ではないモノでの」 蝶「座敷童というのはな、住み着いた家に幸運や富をもたらす……というのは知っておろう?」 蝶「すまぬな、黙っておって」 蝶「じゃが、ワシは静かにこの風鈴館を見守っていたいのでな、それを知られたくはなかったんじゃ」 蝶「座敷童がいると知れればワシの力をあやかろうとする輩も大勢でてくる」 蝶「じゃからお主には悪いが……ワシのことは忘れてもらわんとな」 蝶「安心せい、忘れるのはワシのことだけじゃ」 蝶「肌を重ねた感覚、温もり、何をしたか……それらは全て残る」 蝶「じゃから、お主が目覚めたら、誰と一緒にいたか? って疑問に思うじゃろうな」 蝶「……お別れ、じゃの……」 ~~~ 蝶「春一番かの……」 蝶「ふふ……お主との戯れ、まことに心が踊るものじゃったわ」 蝶「……楽しかったのぉ」 蝶「別れ、か……」 蝶「じゃがのう、お主が強く願いつづければ、ワシのこと、思い出せるやもしれんの」 蝶「ふふ……それまでその木札は、大事にしとくれよ」 蝶「心より願えば、また会える日が来るかもしれんからのぉ……」 蝶「……風鈴館でお主の帰りを待っておるぞ」 ■フリートーク