『おさんぽASMR 〜逍遥馬道を馬にゆられてカポカポお散歩のその後は、にんじんあげて、マッサージ受けて、耳かきをしてのんびり添い寝〜』 ;//////// ;Track1 なみあしカポカポ逍遥馬道で乗馬おさんぽ (アスファルトで舗装された道と濡れた土の道とを、馬にのりながらのんびりとお散歩。ヒヅメのカポカポという足音) ;//////// ;稀咲とリスナーはすでに馬にまたがっている ;馬は洗い場=足元は土、にいるとこからスタート ;9/前遠 【稀咲】「(微笑)……いいね。うん、実にいい。キミのことだもの、ある程度はこなすだろうと思ってたけど、予想以上だ」 ;環境音 武蔵逍遥乗馬会  F.I ;SE 土の上の馬の足音、数歩 【稀咲】「バランスがいい。教えたとおり、前傾しないでお尻を鞍(くら)につけられてる。手綱もちゃんと拳をたてて、教科書どおりに持てている。鐙(あぶみ)も……」 ;足音数歩(;9/前遠→;15/左遠) ;15/左遠 【稀咲】「(呼吸音)(呼吸音)──うん、実にいいね。ちゃんと踏めてる。欲をいえば……もう少し足を引き気味にして、足の指の付け根のところで踏めるようになると……(呼吸音)(呼吸音)──そうそう、それでかかとを下げて……」 ;足音一歩 (;15/左遠→;7/左) ;7/左 【稀咲】「パーフェクト。すばらしい。 その姿勢、馬が歩き出しても維持するようにこころがけてみて? ああ、維持するっていうのは……『馬の揺れで姿勢が崩れちゃったら、意識してもとに戻すようバランスを取る』っていう意味」 【稀咲】「馬上──馬の上では基本姿勢……今のキミの姿勢のままで、なにもしないで、リラックスするのが一番いい。姿勢が崩れていなければ、馬の動きに体がゆすられるままがいい。自然と動きがあわさってるのが理想的なんだ」 【稀咲】「けど、馬の動きと体の動きがずれちゃって、姿勢が崩れてきたときにだけは、今の姿勢を思い出して、そこに戻すようにする。それだけでいい」 【稀咲】「わからなくなったら、バランスバック──リクライニングシートにゆったり背中をあずける姿勢をとるって考えてみて? 『崩れてるな』って感じることがもしもあったら、ボクの方からも、『バランスバック』って声かけるから」 【稀咲】「いい? それじゃあ、スタートの合図。ゆっくり優しく、両ふくらはぎで馬の胴体を挟んで押し込んでみて?」 【稀咲】「(呼吸音)(呼吸音)──反応なければ、もう少し強く──(発進を確認しての微笑)」 ;SE 馬の足音、一歩 ;7/左→;7/左後ろ 【稀咲】「(嬉しそうな呼吸)──いいね、実にいい。それじゃあ、ボクが先導するから──」 ;馬の足音、数歩(;6/後左→;7/左→;8/左前) 【稀咲】「(わくわくしてる4呼吸)」 ;8/左前 【稀咲】「逍遥馬道(しょうようばどう)へ──馬に乗っての、森の中へのお散歩にでかけよう!」 ;環境音 常歩・継続(土とアスファルトで足音変わりますが、そこは台詞等で言及しませんので、特に意識せず使える部分を使っていただけますと幸いです。足音のペースがあがってるとこは別の歩法になるので、そこはカットして使わないようお願いいたします) ;8/左前(稀咲、マイクと同じ視線が基本、時々マイクの方を振り返る、の動きでお願いします) 【稀咲】「(馬上の揺れと蹄の音とをゆったり楽しむ16呼吸)」 【稀咲】「どう? 森の中での乗馬は。 (呼吸音)(呼吸音)──ふふっ、気持ちいいよね、ボクもこの時間が大好きなんだ。 ゆったりと景色が流れていって、ゆりかごみたいにゆらゆらゆれて」 【稀咲】「(呼吸音)(呼吸音)──ボクは、ごく小さなころから習ってたからね。それなりに鞍数(くらかず)も重ねているけど……それでもこういう外乗(がいじょう)は、数えるほどしか経験したことがないんだ」 【稀咲】「だから、心地よさもひとしおだと感じるよ。 まして──(幸せに満ちた微笑)──今日はキミが。最愛の旦那様がボクにつきあってくれてるんだから」 【稀咲】「(呼吸音)(呼吸音)──ああ、そうか。キミは乗馬クラブを知らないものね。乗馬クラブでのレッスンは通常、クラブ内の馬場(ばば)──馬が走ることができるコースの中を、ぐるぐるぐるぐる、右回りしたり左回りしたりしながら行われるものなんだ」 【稀咲】「手前替え──右回り左回りを入れ替えたりとかのアクセントもあるけれど、馬場……決められた枠の外に飛び出していくようなことは、基本的にはない。だから、馬上から見える景色は、いつだっておんなじものになってくる」 【稀咲】「けど、こういう外乗──馬場の外に出て、自然の中をのびのび馬にのって散歩するときには、おや──(呼吸音)(呼吸音)──ふふっ、お馬さんのおトイレタイムだ」 ;馬のおしっこの兆候(DR100mk3の1の10:50あたりから) ;気持ち小声 【稀咲】「ごめん。鐙(あぶみ)の上、立てるかな? 気持ち腰を浮かせる程度で── うん。そう、上手。で……」 ;SE 馬のおしっこ (流れそのまま) 【稀咲】「(苦笑しながら馬のおしっこおわりを待つ8呼吸)」 【稀咲】「……終わったようだね。じゃ、鞍の上にお尻を戻して、左右のふくらはぎを馬の体にあてて、そっと優しく押し込んでみて? ──うん、上手。また歩き出した」 ;SE 馬の足音(継続) 【稀咲】「トイレタイム……その、お小水のときには、馬の背中に体重をかけないであげたほうがいいんだ。ボロ……大きな方のときには、歩きながらでも全然平気でできるこもいるんだけど」 【稀咲】「(呼吸音)(呼吸音)──ああ、うん。そう。『できるこもいる』その辺は個性なんだ。馬ごとの。ボロのときでも気にせずに、『走るぜ走るぜ止まらないぜ』ってこもいれば、意地でも外ラチ沿いぴったりに体を寄せて止まってから、落ち着いてボロをしたがるこもいる」 【稀咲】「この乗馬会さんのこたちは、どのこもとっても頭がよくておとなしいみたいだから、きっとボロの最中でも指示に素直に従ってくれそうな気はするけど……どうだろう? こればっかりは、そのときになってみないとわからない」 【稀咲】「(静かに馬上で揺られる8呼吸)」 【稀咲】「ああ、この乗馬会さんのお世話になるのは、確か4回めかな? 仕事で関東にくるたび……というと大げさになっちゃうけど、なんだかんだで半年に一回くらいはここのこたちに乗せてもらってる」 【稀咲】「最初はネットで調べたんだ。出張中に少し──かなりイヤな出来事があって。『どうしても馬に乗りたい、癒やされたい』って強く強く思って、突発的にね。『関東 外場 乗馬会』みたいな感じで」 【稀咲】「そしたらここを見つけた。一人から申し込み可能で、ヘルメットも貸してもらえて、森の中を歩けるみたいで。馬は北開道和種(ほっかいどうわしゅ)と日ノ本乗系(ひのもとじょうけい)が中心。『これはものすごくおもしろそうだ』って思って」 【稀咲】「(静かな8呼吸)」 【稀咲】「ふふっ、そうだね。馬の種類も気になった。ボクがお世話になってる乗馬クラブのこたちは、引退した競走馬──サラブレッドがほとんどなんだ」 【稀咲】「競馬では一回も勝てなかったこもいれば、G1レース……とてもとても大きなレースで活躍したこもいたりするけど、品種としては、ほぼほぼ全部がサラブレッド。TVの競馬で見ることができる、あのすらっとしたお馬さん」 【稀咲】「(呼吸音)(呼吸音)──だね。いまはボクもキミも、それぞれ北開道和種のこたちにまたがっている。いわゆる、『どさんこ』」 【稀咲】「サラブレッドほどのスピードはないけど、丈夫でタフで力持ち、しかも性格も究めて温厚なこが多いから、こういう乗馬会さんでは、サラブレッドよりずっと適任なのかもしれない」 【稀咲】「実際……ほら」 【稀咲】「(ゆったりと幸せに、乗馬を楽しむパートナーを見守る16呼吸)」 【稀咲】「初対面のキミのことも、安定して気持ちよく乗せてくれてる。安定していれば余裕が出るし、余裕があれば──(呼吸音)──ふふっ、周りの景色や音や匂いも、よりいっそうに楽しめるだろ?」 【稀咲】「(パートナーを暖かく幸せに見守る16呼吸)」 【稀咲】「……とてもいいよね。夏の終りの森の中。雨上がりの匂い。少し濡れた土やアスファルトや草原の上を、蹄がかぽかぽ踏んでいく音」 【稀咲】「木々をくぐって抜けてくる陽差しはかなり穏やかで、けれどもしっかり肌を汗ばませる。 だから(くんくん)──ボクの大好きなキミの匂いも、森の香りの中にまじってほんのりここちよく届いてくる」 【稀咲】「……ボクの匂いも、キミに届いているのかな? もしもそうならなんだか嬉しい。少し、恥ずかしいような気持ちもするけど」 【稀咲】「(幸せに満ちた4呼吸)──満たされてるって感じてる。とても豊かに、暖かに。ボクの体とこころにじんわり、優しいものだけが少しずつ少しずつ染み込んできてくれている」 ;マイクの方じっと見て 【稀咲】「本当にありがとう。キミも仕事で疲れてるだろうに、今日の外乗につきあってくれて。おかげでボクは、また一つ、夢を叶えられそうだ」 【稀咲】「……夢だったんだ。ごくごく小さなころからの。いつか、ボクだけの王子様と轡(くつわ)を並べて……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──ああ、コホンっ」 ;目線マイクと同方向に 【稀咲】「あの……だね。そのまま少し、常歩(なみあし)で馬に揺られ続けていてほしい。ボクが少し、ほんの少しだけ位置関係をかえるけれども、特に気にせず、そのままで」 ;ごくゆっくりと ;8/左前→;7/左 ;<編集注記:馬の足音の相対関係は移動無理だと思うのでいじらずにで大丈夫です> 【稀咲】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;7/左→(顔だけ寄せて);7/左(密着) 【稀咲】「(ちゅっ!)」 ;7/左 【稀咲】「ふふっ!」 【稀咲】「……夢だったんだ。小さなころから。 ──やっと叶った!」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track2 がんばったお馬さんににんじんをあげよう (厩舎内。馬が人参を噛み砕き咀嚼する音、馬がカイバを食べる音) ;//////// ;環境音 厩舎内 ;1/前 【稀咲】「お疲れ様。どう? 疲れてない? 体、こわばったりしていない?」 ;SE 右耳の上から首筋あたりまでの人差し指一本でつーっと撫ぜる ;できれば演者さんダミーヘッドでも録っておきたい ;4/後右(接近) 【稀咲】「(上記の動作をする呼吸音)──ふふっ。やっぱり少しこわばってるね」 ;3/右 【稀咲】「慣れない環境での乗馬だと、どうしても体が緊張しちゃうから。自覚してるよりもうちょっと、きっと疲労はしてると思う。けど安心して? そこはもちろん、ボクがたっぷり、あとでほぐしてあげる」 【稀咲】「(呼吸音)(呼吸音)――だね。その前に、今ほぐすべきはお馬さんだ。二時間たっぷり、僕らを乗せて暑い中散歩してくれたんだから、労って、ご褒美をあげなくちゃ」 ;3/右→;1/前 【稀咲】「キミは、厩舎(きゅうしゃ)に入るの、はじめてだったっけ? なら見てみて──(じっと見守る4呼吸)」 【稀咲】「……馬たち、すごく落ち着いてるよね。 それは、厩舎が馬たちの暮らすお家だから」 ;1/前→;3/右(横並びになる) 【稀咲】「おうちっていうか、アパートの方が近いかな。 厩舎っていうアパートの中に、一頭一頭がそれぞれ暮らすマイルーム――馬房(ばぼう)がいくつも連なっている」 【稀咲】「……この乗馬クラブの馬房は、すごく居心地よさそうだよね。 ほら、あそこ。扇風機も完備されてるし、馬のご飯、カイバもたっぷり与えられてる」 ;SE 馬のカイバ食い(継続) 【稀咲】「(呼吸音)(呼吸音)──ふふっ、たくさん食べてる。 運動すればおなかが空くのは、人も馬も同じだものね」 【稀咲】「床に敷かれてるのがカイバ──干し草。 馬が食べた水高さにつりさげられてるボウルの中にあるのは、キューブ型に整形されてる、乾燥干し草」 【稀咲】「で、壁にくっついてるボウルの中は、見てのとおりのお水入れ。食べ方とか、水をのむタイミングとか、その辺もなかなか、馬ごとに個性豊かなんだよ?」 【稀咲】「(じいっと、カイバを食べてる姿を見守る16呼吸)」 【稀咲】「このこは、カイバが大好きみたいだ。……いや、実にすばらしい食べっぷりだね。音もむしゃむしゃ、小気味よくって──聞いてると、なんだか少し安心する」 【稀咲】「なんでもね? 草食動物が草を食べる音には、人間をリラックスさせる効果があるっていう話らしいんだ。乗馬クラブで先生が言ってた」 【稀咲】「そのときには、話半分で『ふーん』くらいに聞いてたんだけど、実際こうして、静かにのんびり耳を傾けたりすると、さ」 【稀咲】「(しあわせに見守る16呼吸)」 【稀咲】「……本当だなって気がしてくる。癒やされるっていうかさ、優しくしたい、あったかい、みたいな気持ちがどんどんしてくる」 【稀咲】「……不思議だよね。馬の方がずうっとボクらより力持ちなのに、ボクらを乗せて、ボクら、人間と一緒に生きてくことを選んでくれてる」 【稀咲】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──ああ、そうか。それほど不思議でもないのかな。人間同士……ボクらも、だって、お互いというパートナーに出会ってしまったら、一緒にならずにはいられなかったものね」 ;3/右 (接近囁き) 【稀咲】「そう考えると。もしかして。心地よいのは、補いあえているからなのかも」 ;3/右 【稀咲】「ボクにはどうしても身に着けられないものをキミはもってて、その逆もきっと成立してて。お互いがお互いを助け合い、支え合いながら生活してる」 【稀咲】「……キミが立てる物音はね? どんなものでもボクを安心させるんだ。 ぼんやりすごしているときも、仕事のときも、食事のときも、お風呂のときも、ベッドの中でも。 ──ムードいいときのおならとかには、さすがに安心できないけれど」 【稀咲】「馬の食事も、それとおんなじ感じかなって。 向こうが安心してくれて、食事という無防備な姿を晒してくれてる。 だから、こっちも安心できる。心地いい音って感じて──ああ、そうだった」 ;SE バックからジップロック、ごそごそと出す 【稀咲】「これ、用意しておいたんだ。ご褒美っていうか、お礼用のカット人参。馬が食べやすいように、縦に細長くカットしてるの」 ;SE 馬食事 stop 【稀咲】「ふふっ、お馬さんも気づいてくれたね。食事を中止してまでも、にんじんのことじいっと見てる」 ;3/右 (接近囁き・指示あるまで継続) 【稀咲】「せっかくだから、キミからプレゼントしてあげてみて? 人参のお尻の方をもって、お馬さんの口元に近づけてあげるだけで──(微笑)」 ;SE 馬が人参ぼりぼり(台詞合わせで適宜) 【稀咲】「(馬の咀嚼を幸せに見守る4呼吸)」 【稀咲】「ね? とっても美味しそうに食べてくれる。 ああ、もっとちょうだいって目がいってるね。 もう一本あげてみて」 【稀咲】「(見守る4呼吸)」 【稀咲】「ふふっ、手付きからおっかなびっくりな感じがなくなってきた。 大丈夫。縦長に切ってあるから間違って噛まれる心配はほとんどないし、万が一全力で『ばくっ!』っていうのに噛まれちゃっても、まぁ勢いよく閉まる扉に手を挟むくらいの痛さで済むから──っと」 ;3/右(通常) 【稀咲】「安心させるつもりが逆に怖がらせちゃったかな? 平気だよ、平気。手袋もしてるし、そもそも噛まれる可能性自体がほとんどゼロなんだから」 ;3/右(接近囁き) 【稀咲】「だから、ほら。もう一本。今度は太いのをあげてみて?」 【稀咲】「(咀嚼に時間が少しかかるのを見守る6呼吸)」 ;3/右 【稀咲】「ふふっ、ひときわ美味しそうに食べてくれてる。 鼻先、ちょっと触ってみない? ぷにぷにしてて弾力あって、なかなか素敵な手触りだから」 【稀咲】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──ふふっ、だよね。永遠にだってさわってられそうな手触りだ。けど……(呼吸音)──だね。お馬さんはもっとおかわりほしいみたいだ」 【稀咲】「あんまりおやつを上げすぎちゃってもよくないから、これがラストの一本。さ、あげてみて──(呼吸音)(呼吸音)──ああ」 ;3/右(接近囁き) 【稀咲】「ラストだものね、うん。ふたりで一緒にあげようか」 【稀咲】「それじゃあ、せーので、『あーーーーーん』」 ;3/右 【稀咲】「(幸せに満ち満ちて馬の咀嚼を見守る6呼吸)」 【稀咲】「はい、おしまい。うふふっ、おいしかったみたいでなにより。 いいこだね、いいこ。とってもいいこ──あ」 ;SE カイバ食い 【稀咲】「……ご褒美がなくなったとたんにメインディッシュに復帰しちゃった。現金だなぁ。──もっとも、アレだね。その辺が人間と相性のいい理由のひとつなのかなって気もするけれど」 【稀咲】「ん? (呼吸音)(呼吸音)──ああ、うふふっ。わかってる。キミも現金だってこと」 ;3/右(接近囁き) 【稀咲】「忙しい中、ボクのわがままに付き合って、一緒に外乗してくれたんだもの。その分以上にきっちりたっぷり、お返しさせてもらうつもりさ──(頬にキスのリップ音)」 ;3/右 【稀咲】「とはいえ、厩舎の中じゃ満足にマッサージもできるないね。 だから、さ」 ;SE 足音 一歩 ;3/右→;1/前 【稀咲】「宿に戻ろう? ボクも多少は疲れているし、 部屋でのんびり、体を伸ばして、ほぐすとしよう」 ;//////// ;Track3 ふくらはぎの内側とふとももを中心に、全身馬油マッサージ(馬油を使っての、足から腰、腰から背中、背中から首、そして耳へのハンドマッサージ&タッピング) ;//////// ;9/前遠(マイクに背中) 【稀咲】「んーーーーーーっ」 ;環境音 ホテル室内 F.I. ;9/前遠 (マイク向き) 【稀咲】「二時間たっぷり外乗すると、やっぱり多少は疲労しちゃうね。 出張づかれも混じっちゃってるんだろうけど、ホテルついたらじわーって出てきた」 ;9/前遠→;1/前 【稀咲】「けどね、ボクより──(微笑) キミの疲れの方が、ずうっと深いだろうって思う」 ;3/右(密着囁き) 【稀咲】「だから、一緒にベッドにいこう? 疲れがたまったとこ全部、マッサージして、ゆっくりほぐしてあげるから」 ;SE ベッドにすわる、どさっ ;1/前 「(微笑)――うん、それでいい。じゃ、あらためて」 ;3/右(接近囁き) 【稀咲】「ボクのマッサージ屋さんへ、ようこそ」 ;3/右 【稀咲】「ふふふっ。キミ一人だけのための、個室貸切マッサージ店さ。 さ、どこからはじめる? 一番疲れているのはきっと……(呼吸音)(呼吸音)」 【稀咲】「OK。ふくらはぎの内側とふともものうちがわだね。 そこがきちんと疲れているのは正しい姿勢で乗れてた証拠だ。 実にいいね」 【稀咲】「それなら──(呼吸音)──うん。そのままごろーんって、うつ伏せになって寝転んで?」 ;3/右→;5/後 【稀咲】「(姿勢変更待ちの2呼吸)」 ;5/後(密着) 【稀咲】「よし。で……」 ;SE 耳元でオイル瓶あけ→オイルを手に伸ばしてぬちゃぬちゃ 【稀咲】「(上記の作業の4呼吸)」 【稀咲】「これは馬の油、マー油。人間の皮脂とよく似た性質をしてるから、皮膚への浸透性が究めて高く、保湿や保護といった効能にすぐれる」 【稀咲】「つまりマー油を使ってのマッサージなら、血流を良くしながら、スキンケアもできてしまうというわけさ。それじゃあ早速やっていくから、だらーっと、ぐだーっと、ゆるーーーっと」 ;5/後(に立ったまま、右耳元に口寄せて囁き) 【稀咲】「全身の力を抜いて、リラックスして?」 ;5/後 【稀咲】「ふふっ、それじゃあ最初は、両ふくらはぎの内側から……」 ;台詞と台詞の間に2〜6呼吸程度を適宜さしはさみつつ、以下の台詞群をお願いします ;SE 台詞合わせでマー油マッサージ(継続) /////// 【稀咲】「ああ、こわばってるね──(呼吸音)(呼吸音)――はっきり固くなっている」 【稀咲】「うちから、そとに──(呼吸音)(呼吸音)――開くみたいに──」 【稀咲】「ひらいて、ひらいて──外側も、きっちり──(呼吸音)(呼吸音)――ほぐして、ほぐして」 【稀咲】「ん。じわじわ、上に──(呼吸音)(呼吸音)――ふとももがわにも──あがっていくよ……」 【稀咲】「ふとももは──手のひら、全部と──(呼吸音)(呼吸音)――指も、つかって── もみもみ、しながら──伸ばす、感じで──」 【稀咲】「ん……ん……キミの、ふともも──(呼吸音)(呼吸音)―― 男の人、って、すごく感じる──(呼吸音)(呼吸音)――固くて、太くて──揉みがい、ありすぎるほどある──(呼吸音)(呼吸音)――って、いうか──」 【稀咲】「手、つかれるけど──(呼吸音)(呼吸音)――気持ち、いい──ん──(呼吸音)(呼吸音)――っしょ──んっ──よい、っしょっ──」 /////// ;SE stop ;5/後 【稀咲】「ふう……」 【稀咲】「どうだった? 足がぽかぽかしてくるようなら、マッサージの効果出てるんだけど……」 【稀咲】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──ああ、ならよかった。 それじゃ、この調子で背中から腕。首から耳ってほぐしていくから」 ;5/後(右耳口寄せ囁き) 【稀咲】「緊張しないで、力をぬいて。リラックスだよ? いいこで、全部をボクに任せて──」 ;5/後 【稀咲】「じゃ、いくよ」 ;台詞と台詞の間に2〜6呼吸程度を適宜さしはさみつつ、以下の台詞群をお願いします ;SE 台詞合わせでマー油マッサージ(継続) /// 【稀咲】「背中……まずはたっぷりと──(呼吸音)(呼吸音)――あぶらを、のばして──塗る、イメージで──」 【稀咲】「(作業に集中する8呼吸)」 【稀咲】「そしたら──ん……しょっ──(呼吸音)(呼吸音)――両手で──円を──(呼吸音)(呼吸音)――描く──みたいに──」 【稀咲】「ぐいぐい──ぐにぐに──(呼吸音)(呼吸音)――おしては、もん、で──」 【稀咲】「(力入る作業の16呼吸)」 【稀咲】「ん、っと──そしたら背骨から──(呼吸音)(呼吸音)――左右に、開く、イメージ、で──(呼吸音)(呼吸音)――腰から、あがって──肩……までを」 【稀咲】「(力入る作業の16呼吸)」 【稀咲】「そしたら、肩、から──(呼吸音)(呼吸音)――ぐっと──ひらい、て──」 ;4/後右 【稀咲】「腕、いくよ、まずは、右腕──(呼吸音)(呼吸音)――ん……んしょっ──んっ……」 ;3/右 【稀咲】「肩から、全周……ぬって、伸ばして……(4呼吸)──二の腕……からの──上腕……そうして──」 ;7/左(密着囁き) 【稀咲】「恋人つなぎ、で──指の、間も──手のひら、も──手の甲、も──(呼吸音)──ふふっ」 ;6/後左 【稀咲】「そしたら……左手……っと……ふふっ」 【稀咲】「右手と……左手──(呼吸音)(呼吸音)――太さ……違うね。 どっちが、利き手か──もみ心地から──(呼吸音)(呼吸音)――わかっちゃう、かも── (4呼吸)──ん……っと──」 【稀咲】「手のひらも、指、も──(呼吸音)──指、器用さ……やっぱり、違ってくるよね、絶対──ん……」 ;7/左(密着囁き) 【稀咲】「はい。両手ともこれでコンプリート──(短く軽い呼気)」 ;5/後 【稀咲】「そしたら、ぐーっと……(呼吸音)──左右、同時に──両手で、首を──あがって──あがって──」 ;いったんSE stop 【稀咲】「(微笑)」 【稀咲】「仕上げは、お耳。左右同時に、たっぷりもんでいくからね」 ;3/右(密着吹きかけ) 【稀咲】「じゃ、いくよ? (ふーーーーーーーっ)」 ;SE 再開 【稀咲】「耳たぶから、指一本で──(呼吸音)(呼吸音)――じわーっ、じわーって」 【稀咲】「(軽やかな作業の16呼吸)」 【稀咲】「そしたら、じわじわ──(呼吸音)(呼吸音)――お耳の外側も──」 【稀咲】「(軽やかな作業の16呼吸)」 【稀咲】「あとは、オモテウラ──(呼吸音)──はさんで、つまんで── つまんでもんで──(呼吸音)(呼吸音)――まんべんなく──で──」 【稀咲】「(集中した作業の16呼吸)」 /// ;5/後 【稀咲】「ふうっ」 ;SE stop 【稀咲】「はい。マッサージはこれでおしまい。 リフレッシュできたみたいだね、肌がぽーって赤みを帯びて、みるからに血行が良化して──おや」 ;7/左(密着したり離れたり) 【稀咲】「ん〜……(呼吸音)──ふむ。あー、そうか。なるほどなるほど」 ;1/前 【稀咲】「ごめん。出張だなんだで全然耳かきしてあげられてなかったね、ここのところ」 ;3/右(密着囁き) 【稀咲】「だから、このまま耳かきしちゃおう。道具もちゃあんと、ボク、もってきてるから」 ;3/右 【稀咲】「(ほっぺにキスのリップ音)──ね? いいよね? ふふっ」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track4 柿渋真竹の耳かきとと馬毛ブラシでの右耳耳かき(真竹に柿渋を塗った耳かきでの耳かきと、極細の馬毛ブラシでのチリ掃除) ;//////// ;5/後 【稀咲】「じゃ、いったんベッドから起き上がって? そしたら、右耳を上にして、ボクの太ももの上に寝転んで──」 ;5/後→;3/右 【稀咲】「(動作待ちの2呼吸)」 ;3/右(接近囁き) 【稀咲】「ふふっ、上手。それじゃ耳かきしていくよ? (ふーーーーーーーーーっ)」 ;3/右 【稀咲】「使うのは、これ。いつものやつ。柔らかな真竹に柿渋を塗ってしあげてある耳かき」 【稀咲】「なんだかんだで、王道の高級品は強いよね。 使いやすいし、よく取れるし、キミも気持ちいいみたいだし」 ;3/右(接近囁き) 【稀咲】「だから今日も、思いっきりトロトロに蕩けさせてあげるね? ──ふふっ」 ;3/右 【稀咲】「じゃ、はじめるよ〜。まずはお耳の浅いとこから」 ;SE 右耳耳かき(浅) ;下記の台詞群の合間合間に、耳かきする2〜4呼吸程度やニュアンスなどはさみつつで、よい流れにてお願いいたします。 //// ;3/右 【稀咲】「ん……あー、じっくりみると、やっぱり結構よごれちゃってる」 【稀咲】「けど……その分──(呼吸音)(呼吸音)――とりがいも、あるっていうか……」 【稀咲】「ん……(集中作業の8呼吸)」 【稀咲】「上から下に──(呼吸音)(呼吸音)――お掃除の、基本……耳かきでも、やっぱり──(呼吸音)(呼吸音)――おんなじ、だよね──」 【稀咲】「浅いとこ、結構──(呼吸音)(呼吸音)――細かいのくっついてるから──(呼吸音)(呼吸音)――かりかり、こりこり──(呼吸音)(呼吸音)――こうして、剥がして──落としていって──」 【稀咲】「(集中作業の16呼吸)」 【稀咲】「で、裏側に、なってるとこ、も──(呼吸音)(呼吸音)――掻き出す、感じで──(作業の8呼吸)──ん……っと」 //// ;SE stop ;3/右(接近囁き) 【稀咲】「(ふーーーーっ、ふっ、ふっ)」 ;3/右(覗き込んで角度をかえつつ) 【稀咲】「ん〜て……っと──あ、ここちょっと取り残し」 ;SE 耳かき(浅) 【稀咲】「人間……どうしても……(2呼吸)見逃したり……見落としたり……(2呼吸)──しちゃうよね──っと」 ;SE stop ;3/右(接近囁き) 【稀咲】「(ふっ!)」 ;3/右 【稀咲】「うん、浅いところは綺麗になった。 今度は穴の中、深いところを掃除してくね」 ;SE 耳かき(深)・継続 ;3/右 【稀咲】「そろ、そろ、そろ、と──みみかき──いれて──」 ;下記の台詞群の合間合間に、耳かきする2〜4呼吸程度やニュアンスなどはさみつつで、よい流れにてお願いいたします。 /// 【稀咲】「ふかい……ところ、は──(呼吸音)──うわ、結構おっきのあるね、これ」 【稀咲】「前……さ……耳かき、してあげたの……(呼吸音)(呼吸音)──ああ、もうそんなにたっちゃってるっけ……」 【稀咲】「それは、よごれちゃう──わけ、だよね──(呼吸音)──なんだか、ごめん。仕事、バタバタしてたのも──もちろん、ある、けど──」 【稀咲】「キミとの時間が、楽しすぎてさ──(呼吸音)──しあわせ、すぎて──イチャイチャするのに、夢中になって──お耳のケアまで……ちょっと、気が回らなくなっちゃってた」 【稀咲】「ん……(自分の台詞にちょっとてれ、落ち着くための集中作業の16呼吸)」 【稀咲】「で、ええと……なんだっけ?」 【稀咲】「(呼吸音)──ああ、そう。イチャイチャ──(呼吸音)(呼吸音)――お耳掃除も、こうして、さ?──(呼吸音)(呼吸音)――くっつきあって、ゆったり、すごして……かなり、ちかしい行為なの……それは、間違いないんだけど……」 【稀咲】「(作業しつつ言葉を探す6呼吸)」 【稀咲】「なんでかな──(呼吸音)(呼吸音)――イチャイチャ感、ボク的にはもっともっとって欲しくなるんだ──(呼吸音)(呼吸音)――なんかこう、どこか、ものたりないような気がして──(呼吸音)(呼吸音)──ああ」 【稀咲】「そうか、ボク、耳の穴だけみてなくちゃだからだね、耳掃除の間。お互いの顔が見えてないから、イチャイチャ感が──あ、ちょっとまって」 【稀咲】「おっきいの、これ──(呼吸音)(呼吸音)――これだけ──とっちゃえば──(呼吸音)(呼吸音)――あとは楽勝って感じの……ボス級」 【稀咲】「ん……(苦戦しつつ作業する16呼吸、後半でどんどん取れそうに)」 【稀咲】「よし──ん……もうちょっと──(呼吸音)──んっ! よし! とれた〜」 /// ;SE stop ;3/右(接近囁き) 【稀咲】「(ふーーーーーーーーーっ)(ふっ!)」 ;3/右 【稀咲】「うん。綺麗に取れてる。あとは仕上げのチリ掃除だね。 今日はさ、外乗──馬に乗る予定の日だから、いつもとちょっと違うもの──」 【稀咲】「じゃじゃん、この化粧筆をもってきたんだ。馬毛で、極細のやつ」 ;3/右(接近囁き) 【稀咲】「これをつかって掃き掃除っぽくしあげちゃうから、くすぐったくても我慢だよ? いい?」 ;3/右 【稀咲】「わかった。じゃ、はじめるね」 ;SE 馬毛極細化粧筆で耳のチリ掃除(継続) ; /// ;下記の台詞群の合間合間に、1〜2呼吸程度やニュアンスなどはさみつつで、よい流れにてお願いいたします。 【稀咲】「(呼吸音)──あ、こら。言った端からもぞもぞしないの」 【稀咲】「おとなしく……しててくれたら──(呼吸音)(呼吸音)――ん──チリ掃除なんてすぐに……っと──おわるん、だ、か、ら……」 【稀咲】「(集中して作業する8呼吸)」 【稀咲】「ほぉら……っと、あ、まだちょっと残ってた」 【稀咲】「(仕上げの作業の4呼吸)──ふふっ」 /// ;SE stop 【稀咲】「はぁい。おしまい。だと思う。一応最終チェックするけど」 ;3/右(接近囁き) 【稀咲】「(ふーーーーーーーーーーーーー)」 【稀咲】「ん……(チェックの2呼吸)──うん。できてる。 右耳はこれでコンプリート。とっても綺麗にしあがった」 【稀咲】「そしたら今度は左耳だね。 体をまわしていれかえて、左耳が上に来るように姿勢を変えてくれると助かるかな」 【稀咲】「いい? それじゃ、ボクが『ぐるーん』っていったら、あわせて姿勢を入れ替えて」 【稀咲】「いくよ、せーので」 ;3/右→;1/前→;7/左 【稀咲】「ぐるーーーーーーーーーーーーーーーん」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track5 柿渋真竹の耳かきとと馬毛ブラシでの左耳耳かき(真竹に柿渋を塗った耳かきでの耳かきと、極細の馬毛ブラシでのチリ掃除) ;//////// ;環境音 ホテル室内 F.I. ;7/左(接近囁き) 【稀咲】「さてさて、こっちの汚れ具合はどんなものかな──(ふーーーーっ)」 ;7/左 【稀咲】「ん……あー……うーん、右耳よりも、もうちょっと汚れちゃってるね」 【稀咲】「まぁけど、特別なことが必要ってほどでもない。 右耳よりもっと丁寧に、時間をかけてお掃除すれば、すっかり綺麗にできると思う」 ;7/左(接近囁き) 【稀咲】「安心して、全部任せてくれていいよ? ボクはなにせ、キミの耳穴のエキスパートだから。ふふっ」 ;7/左 【稀咲】「それじゃ、いこうか。まずは浅いところを、真竹と柿渋の耳かきで──」 ;SE 左耳耳かき(浅) ;下記の台詞群の合間合間に、耳かきする2〜4呼吸程度やニュアンスなどはさみつつで、よい流れにてお願いいたします。 //// ;7/左 【稀咲】「こっちは……ん……こそげ落とす感じからはじめていくのがよさそうかな」 【稀咲】「上から、下に──(呼吸音)(呼吸音)――力をいれず──(呼吸音)(呼吸音)――真竹のシナリを活かす感じで……」 【稀咲】「ん……(集中作業の6呼吸)」 【稀咲】「っと……(呼吸音)──ん? なんかかゆいとかある? むずむずしてそうな顔してるけど……」 【稀咲】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──ああ、うん。 マー油も、馬毛ブラシも、馬の体から取れるもの…… さっきまで生身のお馬さんと触れてたことを考えると……」 【稀咲】「(作業しつつ言葉を探す16呼吸)」 【稀咲】「少し、微妙な感じを受けるかも……だね。それは、たしかに。 けど──」 【稀咲】「(作業しつつ、言葉を探す8呼吸)」 【稀咲】「……っと、浅いところはこれで──(呼吸音)──いい、かな?」 //// ;SE stop ;7/左(接近囁き) 【稀咲】「(ふーーーーーーーっ)」 ;7/左(覗き込んで角度をかえつつ) 【稀咲】「……うん。最初から綺麗にとれた。 方針、どうやら間違ってなかったみたいだね」 【稀咲】「で。さっきの話の続きだけれど。 マー油やウマ毛ブラシを使うの、もちろんただの悪趣味っていうわけじゃないんだ」 ;7/左(接近囁き) 【稀咲】「……耳かきしながら話すから、さ。 もし気がむいたら、ぼんやりとでも聞いてもらえたらうれしいかも。うん」 ;7/左 【稀咲】「じゃ、ゆるゆると。深いところを始めるね」 ;SE 耳かき(深)・継続 ;7/左 【稀咲】「ん……(呼吸音)──慣れてる耳でも……最初は、慎重にいかないと……」 ;下記の台詞群の合間合間に、耳かきする2〜4呼吸程度やニュアンスなどはさみつつで、よい流れにてお願いいたします。 /// 【稀咲】「っと……わ。こっちもおっきいのある──(呼吸音)(呼吸音)――これは……すくいあげるのが正解……かな?」 【稀咲】「(作業に集中する12呼吸)──ん……っと──(呼吸音)──あ、いける……いける……うん、よし……(呼吸音)(呼吸音)──ふふっ、とーれた」 【稀咲】「で……(呼吸音)──さっきの話に戻るけど……キミは、さ……聞いたことある? 『経済動物』っていう言葉とか」 【稀咲】「……(呼吸音)(呼吸音)──経済動物っていうことばは……いわゆる、家畜……(呼吸音)──その飼育や販売を、畜産っていうより、経済活動の面からみたときの呼称……って理解で、かまわない……(呼吸音)(呼吸音)……と、思う──」 【稀咲】「牛、馬……(呼吸音)──山羊、羊……(呼吸音)──鶏……豚──(呼吸音)──いわゆる家畜……経済動物は……ん……少なくとも今の日ノ本では──野生ではもう、いきられっこない動物なんだ」 【稀咲】「……そう、だね。生息環境がない──(呼吸音)──だから、人間が商品価値を認めて──(呼吸音)──その価値のために飼育する……(呼吸音)──それが彼らの、種の存続のための……ほとんど唯一残された方法で……」 【稀咲】「だから、マー油とか馬毛ブラシとか……(呼吸音)──もっと言ったら馬肉とか、そういうものを消費するのは──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──馬、という種族にとって──(呼吸音)──とっても役にたつ、ことに……なる」 【稀咲】「その事実は……(呼吸音)──うん。、反対側から考えてみると、わかりやすい……かも」 【稀咲】「例えば……(呼吸音)──たくさんの人達が──(呼吸音)── 『あんなに綺麗なサラブレッドを食べるだなんて残酷だ』とか主張して……(呼吸音)(呼吸音)──馬肉の需要が、激減すると考えてみる」 【稀咲】「そうなると……(呼吸音)(呼吸音)──っと」 /// ;SE stop ;7/左(接近囁き) 【稀咲】「(ふーーーーーーーーーっ)(ふっ!)(ふっ!)」 ;7/左 【稀咲】「ん……っと……ちょっとめくるよ? (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──うん。取り残しなし、だ。 話のおかげで、かえっていつもより集中できたのかもしれないね」 【稀咲】「だから仕上げも、キミがもしイヤじゃなかったら──(呼吸音)(呼吸音)――うん」 ;7/左(接近囁き) 【稀咲】「それじゃあ仕上げも、話の続きをしながら、だね」 ;7/左 【稀咲】「この馬毛の極細化粧筆の感触も──<;SE 耳をひとなで>──話を理解してくれたなら、いっそう価値あるものと感じられるかもしれないね」 【稀咲】「それじゃ、ゆるゆるはじめよう」 ;SE 馬毛極細化粧筆で耳のチリ掃除(継続) ; /// ;下記の台詞群の合間合間に、1〜2呼吸程度やニュアンスなどはさみつつで、よい流れにてお願いいたします。 【稀咲】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──で。馬肉──(呼吸音)── あれをみんなが、買わなくなって──(呼吸音)──馬肉の価格が大きくさがると……」 【稀咲】「実はね、恐らく……(呼吸音)──、地味に、衰退……(呼吸音)──することになる……(呼吸音)──馬産(ばさん)という産業や……(呼吸音)──そのまえぶれで──競馬、あたりが──」 【稀咲】「競走馬──(呼吸音)──サラブレッドは──(呼吸音)──無事に走りきって引退できたら……(呼吸音)、種牡馬や、繁殖牝馬……(呼吸音)──あるいは乗馬、誘導馬とか……(呼吸音)──結構いろんな可能性が……でてくるんだけど──」 【稀咲】「現役途中で骨折……(呼吸音)──故障、しちゃったら──(呼吸音)――それはほとんど確実に……(呼吸音)――、安楽死、させられて……」 【稀咲】「馬肉やマー油――(呼吸音)――馬毛ブラシとかの、原料として…… (呼吸音)――売られるほかに、道はないんだ」 【稀咲】「競馬って――(呼吸音)――本当に厳し、い競争の世界だから……(呼吸音)――サラブレッドの、全盛期は……(呼吸音)――ほんの、数年だけしか、ないから……(呼吸音)――それは、やむを得ないことだって──(呼吸音)(呼吸音)――ボクはね? 理解、してると思う」 【稀咲】「半年休んで……骨折を治す……(呼吸音)――そのあとにさらに……リハビリをして……(呼吸音)――それで前より、走れるようになる、確率は――(呼吸音)――いったい、どのくらい……あろん、だろうね――」 【稀咲】「その間、調教師さんは……(呼吸音)――新しい馬をいれられなくなる……(呼吸音)――馬房を、あけて──(呼吸音)(呼吸音)――帰ってくるのを待たされる……ことに、なるからね」 【稀咲】「そしてもちろん……治療中、にも……(呼吸音)――カイバ代も、治療場所となる牧場への供託料も……(呼吸音)――必要になる、し、治療費だって……時間とともに、嵩んでいく」 【稀咲】「そのあげく、もしも完治したところで、さ……(呼吸音)――コストに見合った、リターンが……(呼吸音)――得られる確率……恐らく、ほとんど――ゼロ、なんだ」 【稀咲】「成長期の、真っ最中──(呼吸音)(呼吸音)――半年間休んで、筋肉が衰えてしまった馬と──(呼吸音)(呼吸音)――鍛えられ、走り続けてきた馬と──(呼吸音)(呼吸音)――なかなか競争、厳しくなるよね……どう考えても」 【稀咲】「だから……(呼吸音)――現役途中で、骨折した……ほとんどの、馬は……(呼吸音)――関係者、全員の……経済的な負担にしか……なりえなく、なってしまって……(呼吸音)――それを回避するために……馬肉になって、売られていくんだ」 【稀咲】「その馬肉が、不買によって……(呼吸音)――売れなくなる。 売れなくなれば……馬主や関係者が……経済的に細っていく」 【稀咲】「その先にあるのは……(呼吸音)――不況、だよね……絶対に。 不況が長引いて、しまうなら……(呼吸音)――馬の生産者までもが、廃業や業務縮小に──(呼吸音)(呼吸音)――おいこまれていく」 【稀咲】「その行き着く果ては――ひとつしかない……(呼吸音)――。馬という、種族そのものの……長期的な、個体数の……減少、だけしか」 【稀咲】「だから、ボクは……(呼吸音)(呼吸音)――馬肉を、食べる。 マー油を使って……(呼吸音)(呼吸音)――馬毛の、化粧筆も買う」 【稀咲】「馬という、種族にとっての……(呼吸音)――一番の、愛護活動は……(呼吸音)――少なくとも……今の、日ノ本に、おいては……(呼吸音)――経済的価値を、高めることだと>……(呼吸音)――信じられる、から」 【稀咲】「っと……ああ」 /// ;SE stop ;7/左(接近囁き) 【稀咲】「(ふーーーーーーーーーーーーーっ)」 ;7/左 【稀咲】「チリ、とっくにはききっちゃった。 ついつい話に熱中してすぎちゃったみたいだ」 【稀咲】「話はともかく、馬毛の化粧筆の感触。 キミに気に入ってもらえたのなら嬉しいんだけど……(呼吸音)──(微笑)」 【稀咲】「すっかりリラックスしてくれたみたいだね。眠そう、とっても。 フフッ……それと同時にボクの話が退屈だった……その可能性も高そうだけど」 【稀咲】「ああ……ん──(小さなあくび)──いや、これはうっかりしたね。 単純な疲れ、それももちろん、大きく影響しているか」 ;7/左(密着、囁き) 【稀咲】「ボクも眠いや。出張開けに運動たっぷり、だもんね、よく考えたら。 眠くなるなっていうほうが無理だよね、これ──ふぁ」 【稀咲】「だから、さ。このまま横になっちゃおう? 夕食までは、まだまだたっぷり時間もあるし、ふたりぴったりくっついて──」 【稀咲】「夢の中でも、一緒の時間をすごそうよ」 ;環境音 F.I. ;//////// ;Track6 添い寝・囁き・ふたりで一緒にそのままお昼寝(眠気に誘われるままのお昼寝の時間へと、ウィスパートークでゆったり導入) ;//////// 環境音 ホテル寝室内。F.I. ;3/右(密着。以降ずっと囁き〜ウィスパー。安眠誘導を意識して、ひときわゆったりお願いいたします) 【稀咲】「ん……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【稀咲】「くっついてると安心するね。一緒にベッドにもぐっただけで……ボク、一瞬うとうとしちゃってた」 【稀咲】「(ゆったりと相手の体温につつまれている8呼吸)」 【稀咲】「……あったかい。しあわせ。いい匂いがする。 キミの鼓動が、とくん、とくんって伝わってくる」 【稀咲】「……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──ふふっ、それはそうだね。 夫婦だし、今回の出張も、ずっと一緒に行動してるし」 【稀咲】「洗剤に柔軟剤。ボディーソープにシャンプーも。全部の匂いがキミとボクとで、重なりあってる」 【稀咲】「けど、ね? ──(匂い嗅ぐ。くんくん)」 【稀咲】「(満足そうな吐息)──キミの体臭ってものもある。それもあるいはいくらかは、ボクのとまじりあってるもかもしれないけれど……」 【稀咲】「混じり合うまえ。出会ったころから、ボク、大好きだから。キミの体臭。 つつまれてるって感じがしてさ、ほんとに深く、安心できて……」 【稀咲】「(ゆったりと眠気に身を任せる8呼吸)」 【稀咲】「ああ……本当にねむたいや。夢の中でも、ボクはね? きっと、この匂いのこと、ずうっと意識するって思う」 【稀咲】「だから……(小あくび)……だから、もっとさ。 ボクのこと、ぎゅうってして? 息苦しくて眠れないとか、絶対ないから。キミの腕のなか、キミのあたたかさに……つつまれ、たら、さ……」 【稀咲】「(寝落ちてしまいそう→一瞬ねちゃうのを16呼吸で)……ん……ぅう……」 【稀咲】「ああ、もうだめだ。すごく眠い。 もう少しだけがんばって……ふぁ……キミとおはなし……楽しんでたいきもちもすごく……つよいんだけど……」 【稀咲】「(ほとんど寝てる8呼吸)──うん。だね」 【稀咲】「起きても、明日も、ずっとずうっと一緒にいるから……ん…… お話、だとか……あせら、なくても……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──ぁ……」 【稀咲】「もう、ダメ。ん……ねむ、くて──ねちゃう……ん…… ボク、ねちゃう、から……その、まえ……に──」 ;1/前 【稀咲】「(くちびるにおやすみのキスのリップ音)──ふぁ」 ;3/右(密着) 【稀咲】「えへへ、甘すぎ。おやすみのキス。 ドキドキしすぎて、かえってねむれなくなっちゃいそう……かも……ぁ──(大あくび)」 【稀咲】「訂正。やっぱりすごく、ねむいや…… だから、このまま──おやすみなさい」 【稀咲】「話の、つづき……キスの、つづきは……おきて……から……ん……」 【稀咲】「(寝入りばなの、ニュアンス多めの浅い寝息 16呼吸)」 【稀咲】「(寝入りばなの、ニュアンス多めの浅い寝息 16呼吸)」 【稀咲】「(少し落ち着いてきた、ニュアンス少なめの浅い寝息 16呼吸)」 【稀咲】「(少し落ち着いてきた、ニュアンス少なめの浅い寝息 16呼吸)」 【稀咲】「(ゆるやかに落ち着いた、ニュアンス少なめの静かな寝息16呼吸)」 【稀咲】「(ゆるやかに落ち着いた、ニュアンス少なめの静かな寝息16呼吸)」 ;//////// ;Track7 稀咲の寝息ループ(寝息ループトラック) ;//////// ;環境音、なりっぱなし(ループトラック) ;7/左(密着) 【稀咲】「(ニュアンスの少ない穏やかな寝息 ゆったりと16呼吸)」 【稀咲】「(ぐっすりと熟睡している、深い寝息、ゆったりと16呼吸)」 【稀咲】「(ぐっすりと熟睡している、深い寝息、ゆったりと16呼吸)」 【稀咲】「(ニュアンスがほんのわずかにまじる、穏やかな寝息。ゆったりと16呼吸」