――――――――――――――――――――――――― トラック0:タイトルコール ――――――――――――――――――――――――― ;タイトルコール 【彫刻家】 「リンジンASMR」 【彫刻家】 「万年腹ペコ!? となりの彫刻家。」 【彫刻家】 「キミといると、いつもいいインスピレーションをもらえるんだ……」 ――――――――――――――――――――――――― トラック1:腹ペコ彫刻家見参! ――――――――――――――――――――――――― 【彫刻家】 「や、やあ……こん……にちは……。 あはは、1週間ぶり……だね……」 【彫刻家】 「実は先日……協会から……差し入れをもらったので…… いつも礼になってるから……キミにと思ってね……」 【彫刻家】 「はい……これ。生菓子の……詰め合わせだって……」 【彫刻家】 「本当は……すぐに渡そうと思ったんだけどね…… もらったあと、すぐ依頼が……入ってね……」 【彫刻家】 「……とりあえず作業が一段落ついたから……持ってきたけど…… 気付いたら……こんな時間になってしまっていた……」 【彫刻家】 「賞味期限は……大丈夫だと思う……」 【彫刻家】 「でもいつもおすそ分けをもらってるキミに…… こんな恩を仇を返すような真似をして……すまない……」 【彫刻家】 「……ん?私の顔をじっと見て……どうしたんだい? え? 私が……やつれてる……?」 【彫刻家】 「あはは……大丈夫、大丈夫……一週間ぐらい ご飯を……抜いたところで……人間は水さえ飲めば……」 :SE:腹の虫が鳴る音 中 【彫刻家】 「(5秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……い、いや……気のせいだ。 人間、死ぬ気で……いけば……なんとかなる……」 :SE:腹の虫が鳴る音 強 【彫刻家】 「…………気のせい、気のせいだよ……」 【彫刻家】 「……ん? これを食べれば……よかったのに、か……?」 【彫刻家】 「いや……これを食べてしまったら…… 私は……恩知らずになる……」 【彫刻家】 「そんな薄情なこと……アーティストとして…… 人ととして……恥ともいえる……」 :SE:腹の虫が鳴る音 強 【彫刻家】 「うっ……なんとも格好がつかない……。 なんで……こんなときに限って……お腹がなるのかな……」 ;SE:2/右上→1/正面 足音 ;SE:リスナー身じろぐ音 【彫刻家】 「……ちょっ、腕を引っ張って……どうしたんだい?」 【彫刻家】 「なに? こんなことだろうと……予測していた? だから……食べて行ってください……?」 【彫刻家】 「いや……それは流石に。もう何度も……」 :SE:腹の虫が鳴る音 強 【彫刻家】 「うぐ〜……なんとも情けなさない……」 【彫刻家】 「……そんな! 困ったときはお互い様なんて…… 私が一方的に貰っていては……お互い様もなにもないだろう……」 【彫刻家】 「……しかし、こんな状態になるなら……もっと 早くその生菓子も渡せば、格好がついたのだろうに……」 【彫刻家】 「……その、今日も含めていつもキミには…… 世話になりっぱなしだ……」 【彫刻家】 「私が出来るもので……キミがして欲しいことは…………」 【彫刻家】 「……ん?」 【彫刻家】 「なぁ、キミ? 私の目が……曇ってなければ…… 玄関に置いてる……その木材と道具は……」 :1/接近 ささやき 【彫刻家】 「彫刻刀……だよね…… もしかして……彫刻に興味があるのかい?」 ;声優さんへ:空腹ですが、同じ仲間を見つけて喜び早口になる演技をお願いします ;1/通常  【彫刻家】 「いやはや、まさかまさか身近に同志がいたとは!! これは彫刻業界も明るくなりそうだ」 ;リスナー身じろぐ音 【彫刻家】 「……おや、そうじゃないのか……? ふむ……夜な夜な私が彫刻してる音が心地良くて…… 睡眠のお供として使ってる?」 【彫刻家】 「だから、私にご飯を与えくれてるのも……そのお礼……」 【彫刻家】 「それは……お礼になるのか…… それほどのようなものじゃないと思うけど……」 【彫刻家】 「……おや、急に携帯を取り出してなにか……」 :SE:スマホに録音した彫刻の音を再生 【彫刻家】 「……この音……うん、たしかに私の彫る音だね。 ふむふむ……これを使って寝ている……か」 【彫刻家】 「……そうだったのか? でも、どうして 私の彫る音と……キミが持つその木材に関係が?」 【彫刻家】 「いや、わかった……私の音を自分でも出してみたいが…… なかなかに、うまくできないと……いったところかな?」 ;リスナー身じろぐ音 【彫刻家】 「……なら……私がそのコツを教えてあげようか? いや、この際、彫る楽しさも……教えてあげよう……」 【彫刻家】 「キミには……いつも、して……もらってばかりだし、 これぐらいのことは……させてもらうよ……」 【彫刻家】 「それに……彫刻界は年々人手不足に……悩まされてる…… きっかけはなんであれ、キミのような……若者はとにかく欲しいんだ……」 【彫刻家】 「基本を覚える必要はあるけど……慣れれば、あとは好きに彫ればいい。 よし、そうと決まれば早速、私の部屋へ……」 :SE:腹の虫が鳴る音 強 【彫刻家】 「…………すまない。まずはご飯を頂いてもいいかな……」 ――――――――――――――――――――――――― トラック2:ようこそ、工房へ。まずは木彫りから。 ――――――――――――――――――――――――― ;このトラックからは普通に喋る演技をお願いします。 ;16/左上 後ろ向き 【彫刻家】 「さて、キミの好きな音を出せるのは……」 ;SE16/左上 身じろぐ音(前に振り向き) 【彫刻家】 「この彫刻刀……かな……?」 【彫刻家】 「……いや、これを見せても…… 初心者のキミには……違いがなにかよく分からないものな……」 【彫刻家】 「こういうときは……うん、全部持ってあげよう……」 :SE:16/左上→1/正面→2/右上→3/右 足音 ;3/右 通常 【彫刻家】 「……お待たせ。じゃあ、お隣を失礼するね」 ;SE:3/右 椅子に座る音 ;SE;1/正面 木材を置く音 ;SE;1/正面 彫刻刀を置く音 ;以下、3/右で会話 ;3/右 普通 【彫刻家】 「……うん、これで全部だ。と、その前に、改めて……」 ;3/右 接近 【彫刻家】 「ようこそ私の工房へ」 ;3/右 通常 【彫刻家】 「……とは言ったものの、ここはサブの部屋なんだ。 主に、メインの仕上げをするのこの部屋」 【彫刻家】 「細かいところを調整したり…… 手軽に彫れるものは大体ここで作ってるよ……」 【彫刻家】 「ふふ、ハンマーとか使って彫るものを想像したかな…… それだと……こんなマンションじゃ、やれないよ……」 【彫刻家】 「ん? 仕事場に素人が入っていいのか?」 【彫刻家】 「そんなの気にしなくていいいんだ。 私としてはキミからは……いつももらってばかりで、 なにも返せていないからね」 【彫刻家】 「じゃあ、早速彫刻の魅力を教えてさしあげよう……」 【彫刻家】 「と言っても……キミがどの音が好きなのか分からないので、 いろいろな彫刻刀を、持ってきたんだ……」 :SE:2/右上→1/正面→8/左上 彫刻刀を机から手に取り、改めて置く音 (名前を言いながら一つ一つ置いていく) 【彫刻家】 「右から切り出し刀……平刀……丸刀……三角刀……だ」 【彫刻家】 「基本はこの4つだ。そして、彫刻家と名乗るには…… この4本を自分の手足のように、使いこなさきゃいけない……」 【彫刻家】 「もしこれを、うまく使いこなせれば……プロになれる。 さて、キミの家にあったのは……」 ;SE:3/右 机から切り出し刀を持ち上げる音 【彫刻家】 「……これかな? 切り出し刀!」 【彫刻家】 「……見た目は普通の刃物と変わらないけど…… これはなかなかに扱いが結構難しいからね…… そうだね……浮世絵って聞いたことあるかな?」 【彫刻家】 「……江戸時代の絵画のあれだ……。 あれを作る時に、よく使われてたって言われてる……」 【彫刻家】 「そうだね……今からこの木材に 適当に線を入れてみるね」 ;SE:3/右 木材に鉛筆などで線を入れる音 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ん、こんな感じで適当に星やハートのマークを入れてみたよ。 じゃあ、これに沿って、切り出し刀を使ってみようか……」 ;SE:3/右 切り出し刀で木材を彫る音 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……うん、こんな感じで、線が入るんだ この線の横に沿って、同じように線を入れてみると……」 ;SE:3/右 切り出し刀で木材を彫る音 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ね、綺麗に彫れた。 これのポイントは、刃の向きに注意しながら切ること……」 ;SE:3/右 切り出し刀で木材を彫る音 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「手前に引くようにすれば……綺麗に彫れる。 けどこの扱い方を、知らずに……無視して……やると……」 ;SE:3/右 切り出し刀で木材を彫る音(ぎこちない音) 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……音も綺麗じゃないし、うまく切り込みも入らない……」 【彫刻家】 「キミが……いい音を出せなかったのは 使い方を知らないのも大きい……」 【彫刻家】 「だからこそ、こうやって触れてれば…… キミの好きな音も出せると思うんだ」 【彫刻家】 「それに、せっかく彫刻に触り始めたのなら…… 少しでも彫刻の楽しさを知っていって欲しいんだ……」 【彫刻家】 「というわけで……はい! 次はキミの番だ…… この線に沿って彫ってみて……」 :SE;リスナー身じろぐ音 ;SE:3/右→1/正面 切り出し刀を受け取る音 【彫刻家】 「……いいよ、刃の向きはあってる。 持ち方は……鉛筆をもつような持ち方にもう少し傾けてみて……」 ;SE:1/正面 リスナー彫刻(切り出し刀で木材を彫る) 【彫刻家】 「(5秒ほど息遣い)」 ;SE:1/正面 リスナー切り出し刀で木材を彫る音 停止 【彫刻家】 「……おー、すごいすごい、キレイに彫れたよ! どうだい? やり方を知ると……結構楽しいでしょ……?」 【彫刻家】 「じゃあ、次は……切り出し刀より……よく彫れるもの……」 ;SE:3/右 机から丸刀を持ち上げる音 【彫刻家】 「……これ、丸刀! 刃先の形が大分違うよね 実際、彫った後も……大分違うものになるから……」 ;SE:3/右 丸刀で木材を彫る 【彫刻家】 「(5秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……わかるかな? 切り出し刀と比べて、その名の通り 丸刀は、幅が広く丸みのある線を描くことができる……」 【彫刻家】 「ほら、次は少し長めに彫ってみるよ……」 ;SE:3/右 丸刀で木材を彫る 【彫刻家】 「(20秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……うん、こっちの方がわかりやすく彫れたかな…… 持つときは刃がぶれないように、こうして抑えるんだけど……」 【彫刻家】 「……おや? なんだか満足気な顔をしてるね…… もしかして……今の音がよかったりするのかな……」 【彫刻家】 「なるほど……丸刀か…… じゃあ、こういうのも心地良かったりするのかな」 ;SE:3/右 丸刀で木材を彫る音 【彫刻家】 「(20秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「ほら、こうして角度を変えると……より鋭くなる……」 ;SE:3/右 丸刀で木材を彫る音 【彫刻家】 「(20秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「ふふ……やっぱりね。まあ……これはよく使うものだから……」 【彫刻家】 「でも、私ばかりもよくないから……自分でやってみなさい……! ほら、自分でこの音を出せた方が、もっと気持ちいいと思うから……」 ;SE:3/右→1/正面 リスナー彫刻刀を受け取る音 ;SE:1/正面 リスナー彫刻(丸刀で木材を彫る) 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「いい感じだよ。そのまま、角度を変えてみて……」 ;SE:1/正面 リスナー彫刻(丸刀で木材を彫る) 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「どうだい? なかなかにいいものだろ? その快感が……彫刻の醍醐味でもある……」 ;SE:3/右 机から三角刀を取る音 【彫刻家】 「さて……いい音を鳴らすのなら……三角刀も捨てがたい……」 【彫刻家】 「ほら……刃先を見て? 刃の断面がV字になってる……」 【彫刻家】 「刃先を深く入れて彫ることで太い線を…… 浅く入れることで細い線とバリエーション豊富に彫れるん代物だ……」 【彫刻家】 「じゃあ、まずは太い線から……」 ;SE:3/右 三角刀で木材を彫る:太い線 【彫刻家】 「(20秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「どうだい? なかなかに太い線が彫れたよ…… じゃあ、次は細い線を……」 ;SE:3/右 三角刀で木材を彫る:細い線 【彫刻家】 「(20秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ふふ、この音も気持ちいいみたいだね…… じゃあ、細い線と組み合わせると……」 ;SE:3/右 三角刀で木材を彫る:太い線と細い線の組み合わせ 【彫刻家】 「(40秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……だいぶ、長めにやったから…… なかなかに心地良かったんじゃないかな……」 ;SE:3/右 セリフ2行目「ついでに」机から平刀を取る音 【彫刻家】 「じゃあ、次はキミに……と言いたいとこだけど…… ついでだし、この平刀を説明してからにしようか……」 ;3/右 接近 【彫刻家】 「ほら、平刀という名前だけあって……刃が真っ直ぐでしょ。 実は丸刀ほどじゃないけど……ここがカーブしてる間透(あいすき)というのもあるんだ……」 【彫刻家】 「まあ、使い方は同じなんだけどね。 じゃあ、さっそく彫っていくよ……」 ;SE:3/右 平刀で木材を彫る 【彫刻家】 「(20秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ほら、気付いたかな? 線と線、形と形の間とかの広い面積を彫れるんだよ。 じゃあ、もう一回……」 ;SE:3/右 平刀で木材を彫る 【彫刻家】 「(20秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……優しい感じの音がする?  ふふ、面白い表現をするね……」 【彫刻家】 「でもそれは……自分で出してこそだ。 ほら、三角刀と平刀を、それぞれ使ってみなさい……」 ;SE:3/右→1/正面:リスナー三角刀を受け取る音 ;SE:1/正面:リスナー彫刻:三角刀で木材を彫る:少しぎこちない 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 ;3/右 接近 【彫刻家】 「……三角刀となると、少しやりにくいかな。 ちょっと貸してくれるかい?  もう一回やるから、きちんと手元を見てみて……」 ;SE1/正面→3/右 彫刻刀を受け取る音 ;SE3/右 三角刀で木材を彫る音 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 :3/右 【彫刻家】 「と、こんな感じで……はい、じゃあ、キミの番……」 ;SE:3/右→1/正面:リスナー三角刀を受け取る音 ;SE:1/正面: 彫刻(三角刀で木材を彫る) 【彫刻家】 「(20秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……うん、その調子その調子。さっきと違って、刃の入れ方も……大胆になってきてる……」 【彫刻家】 「じゃあ、そのまま……平刀に切り替えてみて……」 ;SE:3/右→1/正面:リスナー平刀を受け取る音 【彫刻家】 「……よし、握り方もバッチリ。 そのまま、思いっきりいっちゃえ……!」 ;SE:1/正面 リスナー平刀で木材を彫る 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 ;3/右 接近 ささやき 【彫刻家】 「……そのままここの角を大きく彫って……」 ;SE:1/正面 リスナー平刀で木材を彫る 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 ;3/右 通常 【彫刻家】 「……おお、大分上達したね。ほら、 最初に切り始めたこっちと比べると…… さっき線を引いたところは綺麗に彫れた……」 【彫刻家】 「ふふ、こうして成長してる様子を見れるのもいいもんだろ。 じゃあ、早速だけど……作品を一個作ってみようか。んっしょ……」 :SE:身じろぐ音 ;SE:ガサゴソ音 ;SE:木材と本を机に置く音 【彫刻家】 「……これ! なにもされてない木材と初心者の彫刻集だ……」 【彫刻家】 「この中から好きな絵柄を選んで欲しい…… もちろん下絵もキミが書くんだ……」 【彫刻家】 「そして、それを書いて……今キミの思うまま彫ってみてくれ」 :SE:リスナー身じろぐ音 【彫刻家】 「……ん? 作品なんて初心者すぎて作れない? いいんだよ。そんなの気にしなくて」 【彫刻家】 「キミがなにを作ろうと、私はかまわないんだ。 大事なのは……彫刻の楽しさを知って欲しいんだ」 【彫刻家】 「さあ、この中から好きな彫刻刀を選びなさい。 ほら、ほら、わからないところは……私が手伝うからさ……」 :SE:リスナー身じろぐ音 【彫刻家】 「おっ! それにするんだね! じゃあ、軽く下絵を描いてみて……」 ;SE:1/正面 リスナー木材に線を引く音 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……へぇ〜なかなかに絵心もある。 これは期待できそうだ。ほら、ここから好きな刀を使って……」 ;SE:1/正面 リスナー彫刻刀で木材を彫る 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「うーん……いいよいいよ。ん? ここを深くかい? なら、その刃じゃなく……こっちを使って……」 ;SE:3/右→1/正面 上と違う彫刻刀を渡す ;SE:1/正面 接近 (選んだ)彫刻刀で木材を彫る 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 ;彫刻刀の彫る音をそのまま30秒ほど続けて、徐々にフェードアウト ――――――――――――――――――――――――― トラック3:お家で簡単、石鹸彫刻! ――――――――――――――――――――――――― ;SE:彫刻刀で木材を削る音(種類はなんでもいいです) ;SE:10/右上→9/正面→16/左上→8/右上→7/左 足音 ;SE;7/左 椅子に座る音 【彫刻家】 「……すごいね。一旦席を離れたところが…… こうして近くに来ても、全然動じないなんて……」 【彫刻家】 「この集中力は……かなり素養があるな。 でも……次も楽しんでもらいたいから……」 ;7/左 接近 ささやき 【彫刻家】 「(10秒ほど息を吹きかけ)」 ;SE:1/正面木材を削る音 停止 ;SE:リスナー身じろぐ音 ;7/左 通常 【彫刻家】 「…………ふふ、びっくりさせちゃったかな? でもこうでもしないと、キミが止まってくれそうになかったのでね……」 【彫刻家】 「……ん? いつ席を外したのかかい……?」 【彫刻家】 「つい、さっきだよ。 キミにもう一つ楽しんでもらいたいのがあって、 その準備のためにね」 【彫刻家】 「それで、戻ってきて……こうしてお隣に来たのだけど 集中してて全く聞こえてないみたいだったからね……」 ;7/左 接近 囁き 【彫刻家】 「少しイタズラしちゃった……」 ;7/左 通常  【彫刻家】 「……くすっ、お耳が真っ赤になっちゃったね。 これで少しはキミより……大人っぽい威厳を保てたかな?」 【彫刻家】 「いや……食事が出来ない人間をなにを言ってるかだね」 【彫刻家】 「……でも、お耳をふぅーってされた時の キミの顔、なかなかに可愛かったよ」 ;SE:彫刻刀で木材を削る音(種類はなんでもいいです) 【彫刻家】 「あっ、こらこら、照れてまた木材を彫らないの。 それは宿題にするから出来たら、いつでもうちにおいで」 【彫刻家】 「だから……それはお終い。 次は、キミにはこれを彫って欲しいんだ」 ;SE:1/正面 石鹸をテーブルに置く音 【彫刻家】 「……うん、そうだよ。 見たまんまの……固形石鹸だね。 でも、そんな石鹸でも……」 ;SE:袋をガサゴソ ;SE:1/正面 石鹸をテーブルに置く音 【彫刻家】 「……ほら、こうして綺麗なバラを咲かせられるんだ。 そう……これも彫刻作品のひとつなんだよ……」 【彫刻家】 「ソープカービングと言って、石鹸の彫刻作品だよ。 雑貨店に行けば……見かけたりできるかな?」 【彫刻家】 「もちろん、石鹸だから……水につけてみれば」 ;SE:袋をガサゴソ ;SE:1/正面 ペットボトルを取り出し、水を出す。 ;SE:1/正面 石鹸をテーブルから取る音 ;SE:1/正面 石鹸を軽く擦る音 【彫刻家】 「……ほら、軽く泡立つ。石鹸だからね……」 ;SE:1/正面 石鹸をテーブルに置く音 【彫刻家】 「そして、私がこれを持ってきたということは…… そう。キミには、このソープカービングも楽しんでもらいたいんだ」 【彫刻家】 「……でも彫るのはその手に持ってる彫刻刀じゃなくて、 違う道具を使うんだ」 :SE:7/左 席に座る音 ;SE:袋をガサゴソ ;SE:7/左 カービンナイフをテーブルに置く音 【彫刻家】 「はい……このナイフ。 カービングナイフっていうんだ。 カービングは英語で彫るという意味だね」 【彫刻家】 「ほら少し彫ってみるから、耳をよーく澄ませて、聞いてみて」 ;SE:7/左 ソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……と、長めにやってみたけど……どうかな、この音?」 【彫刻家】 「木材と比べて……ほんの少し力を入れれば……スパスパ切れる……」 【彫刻家】 「そんな理由でこっちは誰でも始められやすいんだ……」 【彫刻家】 「この部屋では主にこれもよく作ってるんだよ…… だから、聞き馴染みがあるはずだけど……」 ;SE:リスナー身じろぐ音 【彫刻家】 「……ふふ、そうだろ?  じゃあ、キミには木材彫刻に加えて、 この石鹸で、バラを1個作って欲しいと思うんだ……」 :SE:袋をガサゴソ音 ;SE:机に設計図を置く ;SE:石鹸をを置く音 【彫刻家】 「……はい、これが設計図。複雑そうで難しそうに見えるかな……」 【彫刻家】 「……大丈夫。まずは私がきちんと彫り方を教えてあげるし これは初心者の人が誰でも作るものだから……」 【彫刻家】 「……というわけで、さっそく始めよっか。 花びらから彫っていくよ……よーく見てて」 ;SE:7/左 石鹸にカービングナイフを刺す音 【彫刻家】 「……こうして、ざくざくと真っ直ぐ刃を立てて、 そのまま石鹸を回して円を描く……」 ;SE:7/左 ソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ね、綺麗な円になってる。 ほら、残りの半円はキミもやってみて……」 ;SE;7/左→1正面 ナイフ&石鹸を受け取る ;SE:1/正面 リスナーソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(10秒息遣い)」 【彫刻家】 「……おー偉い偉い。綺麗な円を描けたね。 正直、ここで出来が左右されるから、いいスタートが切れたよ……」 【彫刻家】 「じゃあ、続けて、ナイフを少し傾けて円の内側を取って行く……」 ;SE;1/正面→7/左 ナイフ&石鹸を受け取る ;SE:7/左 ソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……あと、もうちょっと……」 ;SE:7/左 ソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ん、こんなものかな……。はい、次はキミの番!」 ;SE:1/正面 リスナーソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(10秒息遣い)」 【彫刻家】 「……ふふ、上手く切り抜けたね。 軽いから……なかなかに難しいんだよね……これ」 【彫刻家】 「じゃあ、次は花びらを彫っていくよ。よく見ててね……」 ;SE;1/正面→7/左 ナイフ&石鹸を受け取る ;SE:7/左 ソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(30秒ほど息づかい)」 【彫刻家】 「ナイフをまっすぐに……垂直に入れて…… 2枚……3枚と……ほら残り2枚を削る……」 ;SE:7/左 ソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(30秒ほど息づかい)」 【彫刻家】 「……ほい、じゃあ、キミは2枚を彫っていって……」 ;SE;7/左→1/正面 ナイフ&石鹸を受け取る ;SE:1/正面 リスナーソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(10秒ほど息づかい)」 【彫刻家】 「……焦らず、ゆっくりでいいんだよ……」 ;SE:1/正面 リスナーソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(10秒ほど息づかい)」 【彫刻家】 「……オッケー。じゃあ、そのまま交代で交代で、 内側から中心に、花びらをどんどん咲かせていこう……」 【彫刻家】 「そうだな、これぐらいなら、5枚、5枚、3枚ぐらいかな……。 じゃあ、それぞれ、やっていこうか」 ;SE;1/正面→7/左 ナイフ&石鹸を受け取る ;SE:7/左 ソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(40秒ほど息づかい)」 【彫刻家】 「……はい、次はキミの番……5枚だ」 ;SE;7/左→1/正面 ナイフ&石鹸を受け取る ;SE:1/正面 リスナーソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(40秒ほど息づかい)」 【彫刻家】 「……うん、初めてなのに、なかなかにいい切り口だよ。 これは……石鹸彫刻を始めた時の私よりもうまいかも……」 ;SE;1/正面→7/左 ナイフ&石鹸を受け取る ;SE:7/左 ソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……うん、こんなものかな。 ふふ、どうだい? ずいぶんとバラっぽく見えるだろ?」 【彫刻家】 「でも真ん中だけ咲くのもアンバランスだ。 これをそのまま外に向けて、やっていくよ……。 ほら、こんな風に……」 ;SE:7/左 ソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……こんな感じだ。はい、キミもどうぞ……」 ;SE;7/左→1/正面 ナイフ&石鹸を受け取る ;SE:1/正面 リスナーソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(20秒ほど息づかい)」 【彫刻家】 「……少し難しいかな? コツとしてはさっきと逆で、 ナイフで石鹸を削り、それをすくい取る感じ。よーく見てて……」 ;SE;1/正面→7/左 ナイフ&石鹸を受け取る ;SE:7/左 ソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「どう……? わかったかな……」 ;SE:1/正面 リスナーソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(20秒ほど息づかい)」 【彫刻家】 「……そうそう石鹸に刃を立ててつつ回しながら…… 花びらをつくるイメージをしていって……」 ;SE:1/正面 リスナーソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(20秒ほど息づかい)」 【彫刻家】 「……ん、さっきよりもコツを掴めたみたいだね。 じゃあ、次は私の番だ……」 ;SE;1/正面→7/左 ナイフ&石鹸を受け取る ;SE:7/左 ソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……はい。最後はキミが仕上げて……」 ;SE;7/左→1/正面 ナイフ&石鹸を受け取る ;SE:1/正面 リスナーソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……うん、パーフェクト! じゃあ、次つぼみだ」 ;SE;1/正面→7/左 ナイフ&石鹸を受け取る ;SE:7/左 ソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「こうやって、刻んでいくのポイントだ。 あとはここから……立体感を出していく……」 ;SE:7/左 ソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ん、こんな感じかな。 結構難しく見えるけど、今のキミなら出来るよ……」 ;SE;7/左→1/正面 ナイフ&石鹸を受け取る ;SE:1/正面 リスナーソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 ;7/左 通常 【彫刻家】 「そうそう……つぼみを思い浮かべながら……つぼみ、つぼみ……」 ;SE:1/正面 リスナーソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 ;SE:頭ナデナデ 【彫刻家】 「……おお、よく出来ました。偉いぞ〜」 ;SE;1/正面→7/左 ナイフ&石鹸を受け取る ;SE:7/左 ソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……見て分かるとおり、つぼみの応用だ。 ほら、こうして刻んで……」 ;SE:7/左 ソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ん、大分バラになってきた。 はい、こことここをキミがやって……」 ;SE;7/左→1/正面 ナイフ&石鹸を受け取る ;SE:1/正面 リスナーソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……終わりかな? どれどれ……おおー!! これはなかなか……綺麗なバラが咲けたね」 【彫刻家】 「ふふ、どうだい? 半分はキミが作ったものだ」 【彫刻家】 「それにしても……うん、キレイだ。 私が納品してるものよりも数倍キレイだと思うよ。 これはきちんと偉い偉いしないとな」 ;SE:頭をナデナデ音 【彫刻家】 「……あはは、顔が真っ赤だね。照れてるのかい?  でも、ちゃんと出来た人にはこうするのが、基本だ」 【彫刻家】 「私の教育方針は……ほめて伸ばすだからね。 ほら、じゃあ、次はキミが一から作ってみようか」 ;SE:袋をガサゴソ音 :SE:7/左→1/正面 石鹸を受け取る音 ;SE:1/正面 リスナーソープカービングナイフで石鹸を彫る音 【彫刻家】 「ああ、そうそういい感じだよ……。 そのまま芯をくりぬいて……いってね……」 ;;SE:1/正面 リスナーソープカービングナイフで石鹸を彫る音 を30秒ほど続けながら、徐々にフェードアウト ――――――――――――――――――――――――― トラック4:仕上げのスプレー ――――――――――――――――――――――――― ;SE:1/正面 リスナーソープカービングナイフで石鹸を彫る音 ;3/右 【彫刻家】 「……はい、そこらへんでいいよ」 ;SE:1/正面 リスナーソープカービングナイフで石鹸を彫る音 停止 【彫刻家】 「……おっと、今回は手が止まった……。 ほどよい集中力だったってことかな」 【彫刻家】 「でも、さっきみたいに、お耳にふぅ〜って、 できないのは少し悲しいかもね……」 ;SE:リスナー身じろぐ音 【彫刻家】 「……ふふ、照れすぎだって。冗談、冗談」 【彫刻家】 「……ん? いつの間に移動したのか? それは……キミが気付かないだけの話」 【彫刻家】 「さっきも移動してたんだよ。 次は私とこれをやってもらいたいんだ」 ;SE:1/正面 木彫りの作品を置く ;SE:1/正面 机の上に缶を並べる 【彫刻家】 「……これ、なにかわかるかい? そう、スプレーだよ。着色するタイプのね。 ほら、この作品に吹きかけると……」 ;SE:スプレー缶を振る音 ;SE:スプレーを出す音 【彫刻家】 「(10秒間ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……見事に綺麗な黒色が付いた……」 【彫刻家】 「……作品作りにはこういう着色の仕事も欠かせないんだ…… だから、こういうのも知っておいた方が楽しいかなって……」 【彫刻家】 「ちなみにこの猫たちは、今度、納品するものなんだ……」 ;SE:リスナー身じろぐ音 【彫刻家】 「……いやいや、そんな身構えなくていいよ。 私もこういうのは適当にやっていたりする」 【彫刻家】 「むしろ、適当じゃないとそういう模様が出なかったりもする。 ほら、そこの木彫りのねこを縞模様にしていこう。 まずは茶色から……」 ;SE:3/正面 スプレー缶を振る ;SE:3/正面 スプレーを出す音 【彫刻家】 「(15秒ほど息遣い)」 ;3/右 通常 【彫刻家】 「……こうやって直接掛けるのもいい。 だけど、この子をキジトラにしたいから……」 ;SE:3/右 スプレーを出す音(動かしながら) 【彫刻家】 「(15秒ほど息遣い)」 ;3/右 通常 【彫刻家】 「……ね、こうすれば、それらしい模様になるだろ。 ほら、キミもやってみて」 ;SE:3/右→1/正面 スプレー缶を受け取る ;3/右 通常 【彫刻家】 「……よく振ってから出してね……」 ;SE:スプレー缶を振る ;SE:リスナーが1/正面 スプレーを出す音(動かしながら) 【彫刻家】 「(15秒ほど息遣い)」 ;3/右 通常 【彫刻家】 「……うんうん、うまく色がまぶされていい感じになったな。 じゃあ、この黒色でまぶしていく……」 【彫刻家】 「でも、こういうのは、塗る際の場所で また違う色合いを見せるから」 ;SE:3/右→4/右下→5/後ろ→6/左下→7/左 :SE:7/左 スプレー缶を振る 【彫刻家】 「……こっちに移動して塗り付ける」 ;SE:7/右 スプレーを出す音(動かしながら) 【彫刻家】 「(15秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……しっぽのところも……」 :SE:7/左 スプレー缶を振る ;SE:7/左 スプレーを出す音(動かしながら) 【彫刻家】 「(15秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……いい感じ。ほら、背中の方もかけてあげて……」 ;SE:7/右→1/正面 スプレー缶を受け取る ;SE:1/正面 スプレー缶を振る ;SE:リスナーが1/正面 スプレーを出す音(動かしながら) 【彫刻家】 「(15秒ほど息遣い)」 ;7/左 【彫刻家】 「……どうだい、なかなかに爽快な音だろ。 おまけに、可愛く出来てるよ」 【彫刻家】 「じゃあ、次の子は……サバトラだ……。 まずは顔から仕上げよう! というわけで……」 ;SE:7/左→6/左下→5/後ろ→4/右下→3/右 ;3/右 【彫刻家】 「……こっちにまた移動して塗ろう」 :SE:3/右 スプレー缶を振る ;SE:3/右 スプレーを出す音(動かしながら) 【彫刻家】 「(15秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……うん、こんな感じかな? ちなみに、こうして塗る時は……そのこの性格を 思い浮かべながら塗ると……色が塗りやすいよ……」 【彫刻家】 「そうだね……サバトラは…… おっとりして人懐っこいタイプと 警戒心が強く慎重なタイプにわかれるんだ……」 【彫刻家】 「それを思い浮かべながら……」 :SE:3/右 スプレー缶を振る ;SE:3/右 スプレーを出す音(動かしながら) 【彫刻家】 「(15秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ね、それっぽく見えるだろ…… うまくかけるコツは、この子がどういう性格なのか思い浮かべて塗るといいよ」 ;SE:3/右→1/正面 スプレー缶を受け取る ;SE:1/正面 スプレー缶を振る ;SE:リスナーが1/正面 スプレーを出す音(動かしながら) 【彫刻家】 「(15秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……おお、これはなかなか気難しそうだな…… なら、私がそのまま調整してあげて……」 :SE:3/机からスプレー缶を取る。 :SE:3/右 スプレー缶を振る ;SE:3/右 スプレーを出す音(動かしながら) 【彫刻家】 「(15秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「うん、綺麗な灰色を濡れたね…… あとは耳のところを頼むよ……」 ;SE:3/右→1/正面 スプレー缶を受け取る ;SE:1/正面 スプレー缶を振る ;SE:リスナーが1/正面 スプレーを出す音(動かしながら) 【彫刻家】 「(15秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……あはは。ちょっとズレちゃったね。 でも、これはこれで味のある子になった」 【彫刻家】 「じゃあ、残りの子達も今みたくどんどん仕上げていこう……」 :SE:3/机からスプレー缶を取る。 :SE:3/右 スプレー缶を振る ;SE:3/右 スプレーを出す音(動かしながら) 【彫刻家】 「(1分程秒ほど息遣い)」 ;そのままスプレーをしながらフェードアウト ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック5:腕、肩、首のマッサージ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;スプレー音停止 SE:3/右  【彫刻家】 「うん……かなりよく仕上がったね」 【彫刻家】 「あまり自分の作品について売れるかどうかは考えないが、 これは……わかる……きっと売れるな」 【彫刻家】 「……きちんと給料が入ったら、キミの所に持っていくよ」 ;SE:リスナー身じろぐ音 【彫刻家】 「……そんなのダメ? いやいや、謙遜はいらないって。 キミもいたから、これを作り上げられたんだ……」 ;SE:リスナー身じろぐ音 【彫刻家】 「……やっぱりダメ?  うーむ、でもそれはそれで困るんだよな……」 【彫刻家】 「手伝ってもらったのに、自分だけ制作料はなんか違う気がするし…… それに……これだと、またキミにもらったことになる……」 【彫刻家】 「なんとか他に……あ、そうだ! なら、これはどうだろう……? いきなりだけど、ちょっと腕を触らせてもらうよ」 ;SE:3/右 指で二の腕を揉む音 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「このまま……こっちの肩と首も……失礼するよ……」 ;SE:3/右 指で肩、首を撫でていく音 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 ;2/接近  【彫刻家】 「――うん。やっぱり腕がパンパンに張ってるな。 これはきちんとほぐさないと……」 【彫刻家】 「…………おっと、ごめんな。  いきなりマッサージされて、びっくりさせちゃったね……」 【彫刻家】 「いやね……木材に、石鹸彫刻、スプレー掛けと 腕に負担がかかる作業を続けてきただろ……」 【彫刻家】 「普段、なかなか使わない筋肉を使ったりもするし…… キミの場合は……かなり集中してたからね。 筋肉が強張ってると思って、触ったら――……案の定だったからさ……」 【彫刻家】 「これを放っておけば、翌日は筋肉痛確定だ。 それにマッサージしてる時のキミ、少し気持ちよさそうだったし……」 【彫刻家】 「……というわけで、首や肩、腕のマッサージはどうかな……?  これぐらいなら、気兼ねないと思うが……」 ;SE:リスナー身じろぐ音 【彫刻家】 「……ありがとう。じゃあ、マッサージにしよう……。 じゃあ、もっとやりやすいように私に背を向けてくれるかな……」 ;SE:衣擦れ:リスナーが背を向ける ;SE:3/右→5/後ろへ移動 ;5/真後ろ 接近 【彫刻家】 「……よろしい。じゃあ、肩から上腕筋、肘の順に ゆっくりほぐしていくよ……」 ;以下、会話は頭上からの想定で5、 2〜3、7〜8です ;ただし肩や首回りのマッサージの音は4/右後ろ〜6/左後ろから発します。 ;SE:両腕や首を揉む音(継続・以下、左右の音です) ;SE:右肩 5/真後ろ→4/右下→3/右→4/右下→5/真後ろ 往復 ;SE:左肩 5/真後ろ→6/左下→7/左→6/左下→5/真後ろ 往復 ;SE:指で肩から二の腕、肘を指で指圧する音:両方 ;5/後ろ→3/右 【彫刻家】 「(20秒ほど息遣い)」 ;3/右 接近 囁き 【彫刻家】 「…………次は反対方向から……んっしょ、んんっ……」 ;SE:指で肘から二の腕、肩へと指で指圧する音:両方 ;3/右→4/右下→5/後ろ 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 ;5/後ろ 接近 囁き 【彫刻家】 「……ふふ、この二の腕もパンパンだ……」 ;5/後ろ→6/左下→7/左 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……うん私が彫刻を始めた時と同じ場所が……凝ってるね……」 ;7/左→6/左下→5/後ろ 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 :5/左 接近 【彫刻家】 「……はい、次は肩から首にかけてのラインをやるよ……」 ;SE:指で肩から首へと揉む音:両方 ;5/後ろ→6/左下→7/左 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……じっと作業してたから……首の付け根が結構効くだろう……」 ;SE:指で首から肩へと揉む音:両方 ;7/左→6/左下→5/左 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 ;5/接近 囁き 【彫刻家】 「はい……また元に戻ってきたよ…… あ、息は止めず……きちんと吐いてね……」 ;SE:指で肩から首へと揉む音:両方 ;5/後ろ→4/右下→3/右 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い:途中力む息遣いも)」 ;3/右 【彫刻家】 「……んっ、ここもなかなか張ってるね…… もみもみ……もみもみ……」 ;SE:指で首から肩へと揉む音:両方 ;3/右→4/右下→5/後ろ 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 ;5/後ろ 囁き 【彫刻家】 「あと……もうちょっと……」 ;SE:指で肩から首へと揉む音:両方 ;5/通常 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ふぅ〜終わり。一旦手を離すから、 その場で軽く肩を回してみて……」 :SE:リスナー身じろぐ音 【彫刻家】 「……うん、さっきよりも腕が上がってるね…… どうかな、軽くなった?」 【彫刻家】 「よかった……。じゃあ、もう少し続けるよ…… 次は首を中心に……」 ;SE:首を揉む音:両方 ;5/通常 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ん、首のラインもなかなかに……凝ってるな」 ;SE:首を揉む音:両方 ;5/通常→4/右下→3/右 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 ;3/右 接近 【彫刻家】 「……ほら、首と頭のライン……」 ;3/右→4/右下→5/後ろ 通常 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 ;5/後ろ 接近 【彫刻家】 「……でも、こんなに凝るってことは…… それだけ夢中になってくれたって……ことだよね……ふふ」 【彫刻家】 「大丈夫、頑張ったキミの首は…… お姉さんがきちんと……楽にしてあげるから……」 ;5/後ろ→6/左下→7/左  【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 ;7/左 【彫刻家】 「ほら……ここもギュっギュっと……」 ;7/左→6/左下→5/後ろ 通常 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 :5/後ろ 接近 【彫刻家】 「……あと、もう少し」 ;5/通常 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 ;両肩揉み音 停止 【彫刻家】 「……はい、お疲れ様。どうかな……肩を軽く回して……」 ;SE:リスナー身じろぐ音(肩を回す音) 【彫刻家】 「……いい感じだね。こちらを振り向いてくれるかい?」 ;SE:リスナー身じろぐ音(振り返り) 【彫刻家】 「(5秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……うん、目元も大分パッチリした。 後は……耳が真っ赤になってるね……」 【彫刻家】 「血行が良くなったからかな…… でも耳なら……そうだ、耳もしてあげよう……」 【彫刻家】 「……ん? なにかおかしいって? いや、 キミの耳について笑ってるわけじゃないよ…… ちょうどいい機会だと思ってね……」 【彫刻家】 「……キミの耳に、私の彫刻家の技術を教えよう…… まあ、これは……口よりも、そのまま受けてもらった方がいいかな……」 【彫刻家】 「あっ……でも、そのままだと面白くないから…… 今から目を瞑って……そのまま座って待っててくれるかい?」 【彫刻家】 「私は今からあるものを取ってくるから…… それじゃあ、ちょっと席を外すね……」 ;SE:5/後ろ→14/左後ろ→15/左遠方 足音遠ざかる。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック5:彫刻の道は耳かきに通ずる(右耳) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー :SE:14/左下→5/後ろ 足音 ;5/後ろ 通常 【彫刻家】 「……はーい、おまたせ ふふ、おとなしく待っててくれてたみたいだな……」 ;リスナー身じろぐ音 【彫刻家】 「……おっと、振り向いちゃダメだよ。 お楽しみはまだまだこれからだから、 じゃあ、失礼するね……」 :SE:椅子の位置を3/右→5/後ろへ移す音 ;SE:5/後ろ 椅子に座る音 【彫刻家】 「……よし。じゃあ、そのまま後ろに身体を倒して、 私の膝に頭を預けてくれるかい?」 :SE:リスナー身じろぐ音 【彫刻家】 「……ああ、大丈夫、怖いことなんてしないって…… むしろ、これはお礼だから……ね」 ;SE:リスナー身じろぐ音(頭を倒す音) ;5/真後ろ→1/正面 へ移動 ;1/正面 通常 【彫刻家】 「……ん、ありがとう。じゃあ、ゆっくり目を開けていいよ」 :1/正面 接近 囁き 【彫刻家】 「こんばんは♪」 【彫刻家】 「……ふふ、びっくりしたね。 今からキミにお礼をしてあげようと思う。 それはね……」 ;SE:袋をガサゴソ音 【彫刻家】 「……ほら、見えるかな? そう、耳かき。 梵天付きの竹製のものだ」 【彫刻家】 「これで今からキミの耳をお掃除してあげようと思う。 それに、これを使って極意を叩き込もう……」 【彫刻家】 「……ふふ、どういう意味なのかって顔だ? それは、実際に受けてみれば……わかると思うよ……」 【彫刻家】 「はい、じゃ、右からお掃除したいから、 右の方の耳を向けてくれるかな……?」 ;SE:衣擦れ:リスナーが動く音 ;1/正面→2/右上→3/右 ;3/右 通常 【彫刻家】 「ん……偉い偉い。 じゃあそのままじっとしててね。まずはは外の窪みから……」 ;SE:右耳の窪みを耳かきで軽く撫でる 【彫刻家】 「(10秒ほど軽い息遣い)」 【彫刻家】 「……くすぐったいかな? 今は軽く撫でてる状態……。 これで……軽い汚れを取ったり、耳に張り付いてる汚れも見てるんだ……」 【彫刻家】 「(10秒ほど軽い息遣い)」 【彫刻家】 「でも……うん、結構隠れてるね…… なかなかに取り甲斐がありそうだ……。 そのまま……じっとしてて……」 ;SE:耳の窪みや入り口周りを耳の形状に沿って、 耳かきでゆっくりなぞる 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……耳の溝に沿いながら……カリカリと……」 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「力加減はどうかな? ……と聞くまでもなく、気持ちよさそうだね……」 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ここに張り付いた垢は……こうして、こうして……」 【彫刻家】 「……ん? なにかの動きに似ている? ふふ、早いね……」 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……うん、取れた取れた。出した汚れはふき取って……」 ;SE:袋ガサゴソ音 ;SE:タオルを取り出す ;SE:タオルで耳かきを拭く音 【彫刻家】 「(10秒間ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……うーん……耳かきの動きがなんの動きかわかったのかい?」 【彫刻家】 「……じゃあ、このふわふわの梵天で、お耳を 綺麗にしながら……答え合わせをしようか」 ;SE:梵天の音 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ふわふわで…………耳たぶとか……入り口を…… こしょこしょされるのたまらないだろ……」 【彫刻家】 「……ん、それよりも答え合わせかい? ああ、いいよ。じゃあ……」 ;SE:机から彫刻刀を取る音 ;3/右 接近 【彫刻家】 「ほら……見える? そう彫刻刀。 つまり耳かきは彫刻に通ずるところが……あるんだよ」 ;SE:耳の窪みや入り口周りを耳の形状に沿って、 耳かきでゆっくりなぞる 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 ;3/右 通常 【彫刻家】 「ね、こうし受けてみると、 垢の取り方が似てる……」 【彫刻家】 「それに誰かの大事なお耳の悪い物を丁寧に取る…… 何かを彫る時もその心構えが必要なんだ……」 【彫刻家】 「私の両親も彫刻家でね…… 練習の一環としてそう教えられた……」 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「耳かきは彫刻の道に通ずなんていつも言われてて…… 子供ながらに変なことをいう親だと思ったよ……」 【彫刻家】 「でもその時身に着けた技術や心構えが……実際の制作に役立ってるんだ」 【彫刻家】 「だから、強ち間違いとも言い切れなかったって……私は実感してる……」 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ん、こんなものかな? じゃあ、次は耳の外側……」 ;SE:耳の外側を形状に沿って、ゆっくり上下になぞる。 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……くっついてるものはいろいろな方向から責める……」 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「どうやって……垢を取れるかを考えて、耳かきするのは…… 作品作りの工程と……ずいぶんと似てるんだ……」 【彫刻家】 「だから……なかなかに、これも楽しいんだよ……」 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……うん、大分綺麗になったね。じゃあ、そのままで梵天で仕上げて……」 ;SE:梵天で耳回りを綺麗にする 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ばっちりだ。おっ、もっとして欲しそうな顔をしてる」 【彫刻家】  「もちろん、してあげるよ……でもその前に、これをやってからね……」 ;3/右 接近  【彫刻家】 「(5秒ほど耳元に息を吹きかけ)」 ;3/右 通常 【彫刻家】 「ふふ……びっくりさせちゃったかな。  でも、この方が、終わりって気がするでしょ……」 ;3/右 接近  【彫刻家】 「(5秒ほど耳元に息を吹きかけ)」 ;3/右 通常 【彫刻家】 「……はい、オッケー。ふふ、クセになっちゃいそう? じゃあ……中のものをきちんと取ってから、またしてあげるよ……」 【彫刻家】 「……と、その前に一旦耳かきを綺麗にして……」 ;SE:タオルで耳かきをふく 【彫刻家】 「(5秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ん、準備万端。それじゃ改めて次は中に行くよ…… はーい、リラックス……リラックス……」 ;SE:3/右 耳穴の中に耳かきを入れる 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ほうほう、これはなかなか……」 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ふふ、ここにくっついたものは……こうして、こう……」 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「ふふん、今のはなかなかに気持ちよかっただろ?  丸刀で彫る時の動きの応用だよ……」 【彫刻家】 「丸刀は先が丸まってるけど…… こうして上と横で彫れば……結構良い形を出すんだ…… ……と、言ってる間に、次の発見……」 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「んっしょ……奥は……三角刀の彫り方を応用して……」 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……よし、取れた……このまま出すよ……」 ;SE:耳かき音:先端をゆっくり耳穴から出す ;3/右 通常 【彫刻家】 「……ふむ、これはなかなかに大きいのが取れた……、 これなら私の彫刻の音が、はっきりと聞こえるかな……」 【彫刻家】 「でもその前に、ひとこと掛けようか……」 ;3/右 接近 【彫刻家】 「いつも、おすそ分けありがとう♪」 ;SE:リスナー身じろぐ音 ;3/右 通常 【彫刻家】 「ふふ、くすぐったかったかな? ……でも、今しかお礼を言える場面がないと思ってね……」 【彫刻家】 「あっとまだ動かないで。まだまだ中にいるからさ…… このまま最後までさせてくれ……」 ;SE:タオルで耳かきの汚れを取る摩擦音 【彫刻家】 「……はい、拭いた。じゃあ、悪いもの、続けて取っていくからな……」 ;SE:3/右 耳の奥を耳かき 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「痛くないかい? ふふ、顔がリラックスしてるから、大丈夫そうかな……」 【彫刻家】 「(10秒間ほど息遣い)」 【彫刻家】 「あっ……ここにもいた…… けれど、私の技を前に、すぐにかかれる運命だ」 【彫刻家】 「(10秒間ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……あともうちょっと……そのままじっとだよ……」 【彫刻家】 「(20秒間ほど息遣い)」 ;SE:耳かきをゆっくり耳穴から抜く。 【彫刻家】 「…………はーい、おしまい。うん、いっぱい取れたね……」 ;SE:タオルで耳の汚れをふく。 【彫刻家】 「……後は、キミの大好きなお耳ふぅ〜で終わりだ。 じゃあ、行くよ……」 【彫刻家】 「(5秒ほど耳元に息を吹きかけ)」 ;3/右 通常 【彫刻家】 「……ほら、サービス、もう一回♪」 ;3/右 接近  【彫刻家】 「(5秒ほど耳元に息を吹きかけ)」 ;3/右 通常 【彫刻家】 「……うん、キレイばっちり。 どうだった、気持ちよかったかい?」 【彫刻家】 「あっ……顔が緩んでるな……なかなかに可愛い顔だね……」 ;SE:頭を撫でる音 【彫刻家】 「(15秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……本当に気持ちよさそうだね。 でも右だけじゃなく、左にも私の彫刻の技術を叩き込んであげよう」 ;SE:リスナー身じろぐ音 【彫刻家】 「ふふ、やる気があるね。じゃあ、寝たままでいいから、 そのまま左の耳が上になるように、身体を反転してくれるかい。 ぜーの……」 ;SE:リスナー衣擦れ:反対側以降 ;3/右→2/右上→1/正面→8/左上→7/左へ移動 ;7/左  【彫刻家】 「……うん、よく出来ました。えらいえらい♪ じゃあ、こっちの汚れもお姉さんに任せて」 ――――――――――――――――――――――――― トラック7:彫刻の道は耳かきに通ずる(左耳) ――――――――――――――――――――――――― ;7/左 通常 【彫刻家】 「……じゃあ、こっちのお耳にも…… 私の技術を叩き込もう……」 【彫刻家】 「ん? おかしく聞こえたかな?  でもね何事も基本は頭じゃなく……身体に叩き込むもの……」 【彫刻家】 「とくに技術は、五感を使って覚えた方が覚えやすい……」 【彫刻家】 「というわけで、キミの耳にある悪い物を取りつつ、 キミの耳に彫刻の技術をたっぷり叩き込もう…… じゃあ、窪みからいくよ……」 ;SE:7/左 耳の窪みや入り口周りを耳の形状に沿って、 耳かきでゆっくりなぞる。 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ん、入り口のところはこうして……」 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……すっかり力が抜けて、いい感じだよ……。 そのまま……反対方向からも……」 ;SE:7/左 耳の窪みや入り口周りを耳の形状に沿って、 先程と反対から耳かきでゆっくりなぞる。 【彫刻家】 「(20秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……カリカリ……カリカリ…… ふふ、ここをされると、特に気持ちよさそうだね……」 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……入り口の窪みの汚れも取れたよ…… あとは……そうだね……外側も……」 ;SE:7/左 耳の外側を耳の形状に沿って、耳かきでゆっくりなぞる。 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ん、耳の付け根にパリパリに…………乾いて…… 張り付いた垢は……こうしてぺりぺりと……」 ;SE:外側をさっきと逆の位置からなぞる 【彫刻家】 「(20秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ん、キレイになった。 でも汚れかすを取り除くために梵天で……」 :SE:梵天で耳のマッサージ 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……外側を、こしょこしょってくすぐってあげると……。 ふふ、良いものだろ……これ……」 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……はい、外側はおしまい…… ふふ……やっぱり、こっちもすごかったな……」 【彫刻家】 「でも……いろいろとキミの耳にかき方を…… ううん、彫り方を叩き込んだよ……。後は仕上げの……」 ;7/左 接近  【彫刻家】 「(5秒ほど耳元に息を吹きかけ)」 ;7/左 通常 【彫刻家】 「くすっ、右よりもビクビクしちゃったね……。 でも妥協は許さないよ……」 【彫刻家】 「滓は全部吹き飛ばして、綺麗にしてこそ完成だ。 ほらもう一回……」 ;7/左 接近  【彫刻家】 「(5秒ほど耳元に息を吹きかけ)」 ;7/左 通常 【彫刻家】 「はーい、終わり…………と見せかけて」 ;7/左 接近  【彫刻家】 「(5秒ほど耳元に息を吹きかけ)」 【彫刻家】 「……念入りにもう一回だ。 これでお耳の表面は綺麗になったよ……」 【彫刻家】 「あとは、中だね。 中もきちんと綺麗にしてこそ……きちんとなるんだ……」 【彫刻家】 「だからこそ中をする。でもその前に しっかり道具の手入れもしないとね……」 ;SE:タオルで耳かきを吹く音 【彫刻家】 「……よし、こんなものかな。 じゃあ、次は中の悪いものを……キレイキレイしていこう……」 ;SE:左耳の奥に耳かきをゆっくり入れていく ;SE:左耳を耳かき音 【彫刻家】 「……さぁて、キミのお耳に 悪さしてる奴はどこにいるかな……」 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ん、ここビクッてしちゃったね…… でも、ここにこびりついてるから…… 少し我慢して……」 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ん、奥にもあった………  ……きちんと取り除いてあげて……」 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「脱力してて……偉い偉い。 そのまま……リラックス……リラックス♪」 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「ふふ、ほら、また気持ちいいところも…… カリ、カリ……カリ、カリ……」 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「ああ、息は止めずに……ゆっくり吐きながら……」 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 ;SE:耳かき引き抜き 【彫刻家】 「……はい、取れた……。 うん、こっちもなかなかのものが取れた……」 【彫刻家】 「……いや、まだかな? こうしてみると、 奥の奥にまだ大きいのがあるね……」 【彫刻家】 「でもこれはこれで、キミにまだまだ彫り方を 教えてあげられるから……いいってことかな……」 【彫刻家】 「じゃあ、続きと言こうか…… と、その前に使う道具にも敬意を払って……」 ;SE:タオルで耳かきを拭く。 【彫刻家】 「じゃあ、入れるよ……」 ;SE 耳の奥に耳かきをゆっくり入れていく ;SE 耳かき音 【彫刻家】 「(10秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「んっしょ……ほぉ〜……私の耳かきから逃れるのかい……? でも、こういうときは……こうして三角刀を横に入れるみたいな……」 【彫刻家】 「(20秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「ふふ……くっついてた部分が、はがれた……♪ そのまま……じっとしてて……」 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ふぅ〜、入り口近くまで来たよ。 あとはそのままゆっくり抜いてあげて……」 ;SE:耳かき引き抜き 【彫刻家】 「……おお、これはなかなかにいいものが取れた…… でも、確認はきちんとしないとね……」 ;7/左 接近 【彫刻家】 「(20秒ほど息遣い)」 ;7/左 通常 【彫刻家】 「……ふむ、さすがにもういないかな…… すこし、まだまだ教えたいことがあるけど……」 【彫刻家】 「あ、でもこぼれ落ちたかすはきちんと、梵天で綺麗にしていくね」 SE:梵天で耳のマッサージ 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……よしオッケー……あとは仕上げの」 【彫刻家】 「(10秒ほど耳元に息を吹きかけ)」 【彫刻家】 「……ふふ、くすぐったい……? あと、もう一回だけ……頑張って……」 【彫刻家】 「(10秒ほど耳元に息を吹きかけ:少しつやっぽく)」 【彫刻家】 「ん……これでおしまい。おおー大きなあくびだね」 【彫刻家】 「おまけによく見たら、目もとろーんとしてきるし、 さてはここから一歩も離れたくないって感じかな……」 ;SE:頭を撫でる 【彫刻家】 「いいよ……もう少しでこのままでいようか…… 私もこうしてると……うれしいから……」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック7:彫刻家の夢、雨音に乗せて ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;このトラックから徐々に安眠誘導強める意識です ;メリハリ強弱等、声を張らずゆったりと演技して ;いただけますと幸いです。 :ヒーリング環境音:雨音 ;SE:1/正面 頭を撫でる音 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……ん、すっかり身動きが取れなくなったね……」 【彫刻家】 「まあ、こうして……雨の音を聞かされたら なおさら……そうなるかな……」 【彫刻家】 「でも……こういう音楽、結構好きなんだ…… 作業の時は気が張るから……眠れないときはよく愛用してる……」 【彫刻家】 「キミも……聞いてみると言い。私の彫刻の音が好きなら…… 案外こういうのもハマったりするかもね……」 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……それにしても、耳かきを受けた時の気持ちよさそうなキミの顔、 見てるこっちも気持ちよさそうだった……」 【彫刻家】 「まあ、当然かな……。なんてたって……私は小さい頃から…… なんども耳かきをしてきたからね……」 【彫刻家】 「だから、私がしてあげた耳かきはいずれはキミも覚えるんだよ……。 それが弟子の役目だ」   【彫刻家】 「……ん? いつからキミが弟子になったのか? ふふ、私から彫り方を教わってる時点で……キミはもう弟子だよ……」 【彫刻家】 「それに……ほら、キミはいつも…… 私がお腹が減ると、ご飯をおすそ分けしてくれるだろう」 【彫刻家】 「その振舞いこそ、師匠への応対だからね。 ご飯を持ってくるのは、弟子の役目だからね」 【彫刻家】 「……って、それは違うかな、ふふ」 【彫刻家】 「けれど、いつも助かってるよ…… 何度も言うけど……いつもありがとう……」 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……今日は楽しかったかい?」 :SE:リスナー身じろぐ音 【彫刻家】 「……すごい勢いでうなずいてくれるね…… でも、そっか、それなら、私もよかった……」 【彫刻家】 「……でも、私もキミを誘えてよかった……」 【彫刻家】 「ご飯もだけどね……キミといると…… いろいろインスピレーションも湧くんだ……」 【彫刻家】 「ほら……あそこに見える、クマの木彫りがあるだろ……」 【彫刻家】 「我ながら……なかなかに奇抜な色にしたけど…… あれは、今の所、過去一番の高値の取引をされようとしてる……」 【彫刻家】 「あれを彫れたのも……キミと出会ったころの話……」 【彫刻家】 「キミと出会わなかった私なら……きっと、あれも作れない……」 【彫刻家】 「つまり……キミは私にとっての……」 ;1/正面 接近 囁き 【彫刻家】 「かけがえのない恩人さ♪」 ;1/正面 接近 囁き 【彫刻家】 「……なーんてね……ふふ」 【彫刻家】 「でも……私としては、べつに独りで、 作品を作り続けたいなんてことはないんだ……」 【彫刻家】 「今後はもっと……いろんな人とも彫ってみたいのも夢に思ってる……」 【彫刻家】 「ひとりでは表現できないこともあるからね…… だから、誰かに手伝ってもらいたいのもある……」 【彫刻家】 「そう思ってたら、これも巡り合わせなのかな…… 有望株に出会ったしまったよ……」 【彫刻家】 「そう……キミだよ」 【彫刻家】 「……キミは私よりもなかなかにいい素養を持ってる……」 【彫刻家】 「……もちろん強制はしないし、これからどう生きるかはキミの自由だ……」 【彫刻家】 「でも、少しでもこの道に興味が湧いたら…… いつでも、私の元に訪ねてきてくれるかな……」 【彫刻家】 「片手間でもいいし……息抜きだけでもいい……」 【彫刻家】 「それでもいいから……遊びに来てくれるとうれしいな……」 【彫刻家】 「もちろん……そのときはこうして耳かきしたり…… キミにも耳かきをしてもらうよ……」 【彫刻家】 「いつかは私の耳もキミの手で綺麗にしてくれる日を楽しみにしてるよ……ふふ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック7:安眠・寝かしつけ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;SE:1/正面 頭を撫でる音 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……もうここから動きたくないけど、 仕方ないって顔だね……」 【彫刻家】 「気持ちはわかるよ……。たとえお隣さんでも せっかく疲れを取ったのに、移動するのは面倒だもんね……」 【彫刻家】 「でも、安心していいよ…… すぐそこにベッドがあるから……そこで寝ようか」 【彫刻家】 「ん? 私かい? 私はいいんだ。 ……実はこれから制作の続きをしなきゃいけないからね」 【彫刻家】 「ほら、すぐに寝れば……キミの好きな音を寝ながら聞かせてあげられるよ……」 ;SE:リスナー身じろぐ音 【彫刻家】 「さあ、そうと決まれば……寝ようか…… あそこにベッドと布団があるよ……」 ;SE:リスナーが身じろぐ音(起き上がる音 ;SE:1/正面→2/右上/→3/右 足音 ;SE:布団の中に入る ;3/右 接近 ささやき 【彫刻家】 「……ん、よくできたね…… じゃあ、私も失礼させてもらうね……」 【彫刻家】 「……ん? なんでだって? それはもちろん、キミを寝かしつけるためだよ」 【彫刻家】 「弟子の面倒を見るのも……師匠としては当然だからね……」 【彫刻家】 「ほら、身体を脱力させて……ん……ゆっくりを吸って……吐いて……」 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 ;SE:頭を撫でる音 【彫刻家】 「ん……よく出来てる……」 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「……どうかな? もう眠れそうかな? ん、まだ落ち着かないか……」 【彫刻家】 「じゃあ……少し失礼するよ……」 //SE:身じろぐ音 【彫刻家】 「急にくっつかれて……驚いちゃったかな? でも、こうして……私の心臓の音を聞いて……」 //声 ここから、かなり近距離で、ほぼほぼ常に囁いてるぐらいでお願いします 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家) 「こうやって……抱きしめられてると………… だんだん…………眠くなってきちゃうだろ…………?」 【彫刻家】 「寝付けないときは……両親も…… こうして……くれたんだ……」 【彫刻家】 「だから……キミにもしてあげるよ…… ふふ、こんなことをされたら…… もう私の弟子になるしかないね……」 【彫刻家】 「(30秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「君の……身体…………とっても…… あったかくて…………きもちいい…………」 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「だいじょうぶ……だいじょうぶ…… キミのペースで……ゆったり…………眠って……」 ;SE:心音 【彫刻家】 「(20秒ほど息遣い)」 【彫刻家】 「ふふ…………気持ちよさそうな顔だな…… 見てるこっちも……幸せ…………になりそう……」 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「いいこ…………いいこ…………。 君は…………本当に、いいこだな………… お利口さんで…………えらいぞ…………」 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「…………よし…………よし…………」 【彫刻家】 「(2分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「…………今日は…………君に恩返しできて…………うれしかった…………」 【彫刻家】 「(2分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「これからも…………迷惑をかけるかもだけど…… キミも遠慮せず……私に迷惑をかけていいから……」 【彫刻家】 「(2分ほど息遣い)」 【彫刻家】 「………………ん……おやすみ……なさい。 ……いっぱい寝て……これからも……… 私と……いろいろ、作っていこうね…………」 【彫刻家】 「(1分ほど息遣い)」 ;おしまい