「ここじゃない、どこかへ……」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック1『始まる日常と拒否する二人』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー //季節は秋で10月上旬くらい。場所は山間部の田舎。 朝、学校に行こうとせず、神社で本を読んでいるユーザー。 //神社の軒下に座り、本を読んでいるユーザー。 //10秒ほどゆっくり本を捲る。 ;SE:本を捲る音 //ユーザーを見つけ、後ろから近づく真希。驚かすように耳元で囁く。 //【14】(遠)からゆっくり近付いてくる足音 ;SE:足音 ;ボイス位置:7 囁き 【真希】 「こらっ、学校サボっちゃダメだよ♪」 //ユーザーの反応、少し間を空ける。 ;ボイス位置:6(斜め上・遠) 【真希】 「えへへ、神社に来ればキミがいるかなぁって思ったんだ」 【真希】 「ビンゴだねっ、やっぱりここで本を読んでた」 【真希】 「ねぇ……学校サボる気でしょ?」 【真希】 「──って言っても、私も行く気なんだけどね。ふふっ」 【真希】 「あっ、隣り座ってもいい?」 //ユーザーの左に座る真希 ;SE:衣擦れ ;ボイス位置7(遠) 【真希】 「ねぇ、キミってそんなに本好きだっけ?」 【真希】 「小学校の頃は、ぜんぜん読んでなかった気がするけど」 【真希】 「なんか最近だよね。中学校に入ってから、ずーっと本読んでる」 【真希】 「ねぇねぇ、なに読んでるの? みーせてっ!」 //横からユーザーの本を取り上げる。 ;SE:衣擦れ ;SE:本を取り上げる 【真希】 「あっ、これかぁ。昔結構売れたヤツだよね?」 【真希】 「罪を犯した主人公が、別の街で人生やり直すってヤツ」 【真希】 「私、まだ読んでないんだよね。ふ〜ん……」 //15秒ほどゆっくり本を捲ったあと、パタンと閉じる ;SE:本を捲る音 ;SE:本を閉じる 【真希】 「ありがと。やっぱりちょっと読んだだけじゃ、内容までわからないや」 【真希】 「ねぇ、この小説って面白い?」 //ユーザーの反応。少し間を空ける。 【真希】 「そっか、面白いかぁ。うん、そうだよね」 【真希】 「知らない街でやり直すっていうのも、アリかもしれない」 【真希】 「だってみんな私のことなんて知らないし、興味だってないだろうし……」 【真希】 「あっ、ごめん。読書の邪魔しちゃった」 【真希】 「私のこと気にしなくていいから、続きを楽しんでよ」 //本を読むユーザー。 //30秒ほどゆっくりとページを捲る。 ;SE:本を捲る音 ;ボイス位置:7 囁き 【真希】 「やっぱりちょっと寂しいな。構ってくれる? ふふっ」 //ユーザーの反応。少し間を空ける。 ;ボイス位置:7(遠) 【真希】 「あっ、驚いた? ごめんね」 【真希】 「だって中学校になってから、ほとんど話してないでしょ?」 【真希】 「幼馴染みなのに無視するから、ちょっと寂しいなぁって思ってたんだ」 //ユーザーの反応。少し間を空ける。 【真希】 「うん、わかってる。仕方ないよね……」 【真希】 「だって無視しないと、キミがみんなにイジメられちゃうし」 【真希】 「あっ、別に責めてるわけじゃないよ?」 【真希】 「だって私も同じ立場だったら、無視しちゃうもん」 【真希】 「誰だって無視されるのは嫌だよね……」 【真希】 「都会だったら逃げ場もあるけど、田舎だった孤立しちゃう」 ;空元気で明るく 【真希】 「えへへっ……そうですっ、今の私がそうなんですっ」 【真希】 「生徒数が多かったら、私の味方もいたかもしれないけど……村の中学校だもん」 【真希】 「気が付いたら、全校生徒みーんなに無視されてましたっ。凄いよねー」 //少し間を開けて ;寂しそうに涙声で 【真希】 「……なんでだろう? 私、何かしたかな? わかんないよ……」 ;SE:風に揺れる木々の音 ;SE:鳥のさえずり ;SE:土鳩の鳴き声 【真希】 「……田舎ってヤダよね。こんな狭い世界が自分の全てだなんて……」 【真希】 「だって逃げる場所もないし、誰も助けてくれないんだもん」 【真希】 「狭い村なんだから、絶対にみんな知ってるはずだよ……」 【真希】 「私がいじめられてるのも、キミが家で酷い扱いされてるのも」 【真希】 「そーいうのを見て見ぬフリすれば、確かに波風立たないよね」 【真希】 「犯罪や揉めごととは無縁で、自然が豊かな平和な村……きっとそう思いたいんだよ」 【真希】 「なんでこんな風になっちゃったんだろ。昔はみんな仲が良かったのに……」 ;SE:風に揺れる木々の音 ;SE:鳥のさえずり ;SE:土鳩の鳴き声 【真希】 「ねぇ、憶えてる? 昔はこの神社で、みんなで遊んだよね」 【真希】 「今みたいにイジメもなかったし、キミだって親に酷いことされてなかった」 【真希】 「あのときに戻れたらいいなぁって、最近よく思うんだ」 【真希】 「──でも、そんなの無理だよね。だってどう足掻いても過去には戻れないんだから」 【真希】 「過去にも戻れない、逃げ場もない……ねぇ、どうすればいいのかな?」 ;ここから感情が高ぶってくる 【真希】 「私たちが子どもだから、どうすることもできないの?」 【真希】 「こんなにどうにかしたいって強い思いがあるのに、何も変えられないの?」 【真希】 「そんなのって! そんなのって──!」 ;涙声で諦めたように 【真希】 「……本当に無力だよね。どうしようもないくらい無力だよ……」 【真希】 「本当にどうしていいかわからない……」 ;涙を堪える。10秒ほど嗚咽 【真希】 「──ぐすっ……うううう……ひっくひっく……ぐすっ……ふえぇえぇ…… ぐすっ……ひっく、ひっく……うううっ……ぐすっ……うううう……」 ;涙声で無理に明るく 【真希】 「……ぐすっ……えへへへ、泣いちゃった」 【真希】 「キミの前で泣くなんて、小さい頃に転んだ以来かな? 恥ずかしっ……」 【真希】 「あっ、ダメ。こっち見ちゃダメだって」 【真希】 「今、鼻水と涙で酷い顔してるもん。待って、鼻かむから」 //登校用のバッグからポケットテッシュを出し、鼻をかむ ;SE:バックのジッパーを開ける ;SE:ゴソゴソとバックを漁る ;SE:ポケットテッシュを開ける ;SE:テッシュを引き抜く ;鼻をかむ 【真希】 「──んっ……ちーんっ! んんっ……ふぅ……んんんんっ!」 【真希】 「……はぁ。ちょっと落ち着いたかも」 【真希】 「ねぇ……あのね──」 //ユーザーに身体を寄せて、耳元で囁く ;SE:衣擦れ ;ボイス位置:7 囁き 【真希】 「私が泣いたこと……内緒だよ? 二人だけの秘密だからね?」 ;ボイス位置7(遠) 【真希】 「うん、やっぱ泣いちゃダメだよね」 【真希】 「だって泣いちゃったら、イジメてる連中の思うツボだもん」 【真希】 「それに私、思うんだ。泣いても笑っても、結局時間は過ぎるんだよ?」 【真希】 「だったら『辛いよー』って泣いて過ごすより、『よっしゃ! やったるでー』って思って 過ごした方がよくない?」 【真希】 「泣いて過ごす一時間より、笑って過ごす一時間の方が有意義ってこと!」 【真希】 「──よっと!」 //立ち上がり、神社の本堂に歩いて行く真希 //【7】から【9】(遠)に歩いて行く ;SE:遠のく足音 //神社の鈴を鳴らし、お参りする ;SE:ガラガラと神社の鈴を鳴らす音 ;SE:パンパンッ! と二拍手 //お参り。少し間を空ける。 ;ボイス位置:9(遠) 【真希】 「これでよし──っと!」 //神社からユーザーの右に戻ってきて座る //【9】(遠)から【3】(遠)に近づいてくる ;SE:近付いてくる足音 ;SE:衣擦れ ;ボイス位置:3(遠) 【真希】 「ねぇ、何をお願いしたかわかる?」 【真希】 「んっとね、絶対に叶わないワケじゃないと思うんだ」 【真希】 「キミがその気になれば、一緒に叶えられちゃうお願い。あのね──」 //ユーザーに身体を寄せて耳元で囁く ;SE:衣擦れ ;ボイス位置:3 囁き 【真希】 「……一緒にどこか行こうか? ここじゃない、どこかへ……」 ;ボイス位置:3(遠) 【真希】 「キミの読んでる小説みたいに、どこか遠くの街に行くの」 【真希】 「誰も私たちのことなんて知らない街……。うん、ここより都会がいいかな」 【真希】 「ほら、さっきも言ったでしょ?」 //立ち上がり、スカートに付いた砂を払う ;SE:衣擦れ ;SE:パンパンッと砂を払う音 //ユーザーの右から正面に移動する //【3】(遠)から【1】(遠)に移動 ;SE:土の上を歩く足音 ;ボイス位置:1(正面上・遠) 【真希】 「泣いて過ごすよりも、笑って過ごした方がいいって! ほら、立って!」 //ユーザーが立ち上がる ;SE:衣擦れ ;ボイス位置:1(遠) 【真希】 「それにさ、過去に戻れないなら未来に行けばよくない?」 【真希】 「だからキミと未来に行くの。こんな村捨てて」 //ユーザーの反応。少し間を空ける ;ボイス位置:1(遠) 【真希】 「んー、大丈夫だって! 来年には高校生だよ?」 【真希】 「新しい街じゃお金がないし、通えないと思うけど、働ける年齢だし!」 【真希】 「二人でバイトしてさ、なんとか生活してこうよ」 【真希】 「大丈夫、キミとならできるよ。うん、そうしよう!」 ;しんみりしながら 【真希】 「きっと大変だろうけど、この街よりマシだもん……」 ;空元気。明るく 【真希】 「──さっ、行こっか。私たちの新しい場所に」 //10秒ほど環境音を鳴らしF・O ;SE:風が木々を揺らす ;SE:鳥のさえずり ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック2『駅を目指して』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー //舗装されたアスファルトの道を二人で歩く //真希はユーザーの左側。歩きながらの会話なのでSEは継続。 ;SE:アスファルトを歩く足音 ;ボイス位置:15(近) 【真希】 「ほんっとここって田舎だよね。駅まで車で一時間だよ?」 【真希】 「20キロくらいだとして、徒歩だと一時間で5キロでしょ?」 【真希】 「えっと……途中で休憩したりするから、5時間くらいかなぁ」 【真希】 「ひょっとしたら、日が暮れちゃうかも」 【真希】 「夜は歩くと危ないから、そうなると明日の始発に乗るのかなぁ」 【真希】 「始発って何時だろ? ちょっと調べてみるね」 //スマホで始発電車を調べる ;SE:スマホのタップ音 【真希】 「スマホって凄いよね。こんな山の中でも電波入るんだもん」 【真希】 「『世界は常に進化してるのだ!』なーんて、ふふふっ」 ;寂しそうに 【真希】 「……田舎だけだよ。進化しないでずーっと同じって」 【真希】 「村八分が怖くて、悪いことを悪いって言えない。ずっと閉鎖的で昔のまま……」 ;トーンを切り替えて、明るく 【真希】 「──っと、出たよー。始発の時間」 【真希】 「あっ、思ったより早いかも。6時だって」 【真希】 「この時間なら誰も乗らないだろうし、見つかる心配もないよね」 ;自虐的に 【真希】 「まぁ、私たちがいなくなっても、捜す人なんていないだろうけど」 //10秒ほど足音のみ ;SE:アスファルトを歩く足音 【真希】 「なんだか出るって思うと、こんな村でもそれなりに思い出があるよね」 【真希】 「昔はみんな仲良かったし、キミとだっていっぱい遊んだし」 【真希】 「お風呂も一緒に入ったよね? 憶えてる?」 //ユーザーの反応。少し間を空ける 【真希】 「ふふっ、照れてる照れてる」 【真希】 「私は今でも、一緒に入りたいなぁって思ってるよ」 ;少し寂しそうに 【真希】 「──でも、キミが声をかけてくれなかったから……」 【真希】 「あのさ、私たちって幼馴染みのくせに、最近のこと知らないよね?」 【真希】 「中学に入ってから……んっと、今日まで三年近く話してないんだし」 【真希】 「だからその時間を取り戻そうよ。いっぱい話がしたいな」 【真希】 「んーっと……なんの話からする?」 //10秒ほど足音のみ ;SE:アスファルトを歩く足音 【真希】 「……考えてみれば、話すことって何もないや」 【真希】 「だって三年間のことでしょ?」 【真希】 「『私はこうしてイジメられてましたー』……なんて聞きたい? ヘコむだけだよ?」 【真希】 「キミの話だって『親からこんな虐待受けてます』──って、告白になっちゃうし」 【真希】 「ん〜……どうしようっかなぁ」 //立ち止まる真希。足音のSE停止。 【真希】 「あっ、キミはそこに立ってて。動いちゃダメだよ?」 //ユーザーの後方に駆けていく足音 //【15】から【13】(遠)に移動 ;SE:離れていく小走りの足音 ;ボイス位置:13(遠) 【真希】 「あっ、こっち向いちゃダメだって! 前向いててーっ!」 //ユーザーの背中に駆けていく //【13】(遠)から【5】(近)に移動 ;SE:近づいてくる小走りの足音 ;ボイス位置:5(近) 【真希】 「──えいっ!」 //ユーザーの背中に飛び乗る ;SE:ドスッと鈍い音 ;SE:衣擦れ ;ボイス位置:5(近) 【真希】 「えへへっ……おんぶ♪ おんぶっ♪」 【真希】 「この三年間のことで話せるのって、私の気持ちだけかな」 【真希】 「あのね……私、昔からキミのこと──」 ;ボイス位置:3 囁き 【真希】 「ずっと、ずぅーっと好きだったんだ……気付いてた?」 ;ボイス位置:3(近) 【真希】 「ふふっ、気付かないわけないよね? だって私、わかりやすいし」 【真希】 「あとね、知ってるよ。キミも私のこと好きでしょ?」 //ユーザーの反応。少し間を空ける ;からかうように 【真希】 「おっ、これは当たりですねー。ふふっ、耳が真っ赤になってる」 【真希】 「キミの気持ちを知ってたから、一緒にどこか行こうって誘ったんだ」 【真希】 「私もキミも、今って誰にも必要とされてないでしょ?」 【真希】 「でも私はキミが必要だし、キミだって……ね?」 【真希】 「お互いに必要なら、支え合って行けるかなぁって」 ;ボイス位置:3 囁き 【真希】 「だからこれからは、ずぅーっと一緒にいようね」 ;ボイス位置:3(近) 【真希】 「ねぇ、もうちょっとだけ、おんぶしてくれる?」 【真希】 「だってキミに触れるのって、すっごく久しぶりなんだもん」 ;ボイス位置:3 囁き 【真希】 「ぎゅっとしたいなぁって、いつも思ってたんだから……」 ;ボイス位置:3(近) 【真希】 「あっ、重いとか言うなー。女の子に失礼だぞー」 【真希】 「でも先は長いし、ずーっとおんぶしてるのもキツいよね」 【真希】 「よろしい、許してしんぜよう! ──よっとっ!」 //ユーザーの背中から降りて左側を歩く。歩きながらの会話なのでSEは継続。 //【5】(後ろ下)に着地し、【15】(近)に移動 ;SE:衣擦れ ;SE:トンッと地面に降りる音 ;SE:足音 ;ボイス位置:15(近) 【真希】 「さっ、歩こ、歩こ♪ 先はまだまだ長いぞー」 //10秒ほど足音のみ ;SE:アスファルトを歩く足音 ;ボイス位置:15(近) 【真希】 「うーん……ちょっと天気悪くなってきたね」 【真希】 「せっかくの門出なんだし、晴れて欲しいなぁ」 //雨がポツポツと降り始める ;SE:木々を打つ雨音 【真希】 「あっ、降ってきちゃった。んー……大丈夫かなぁ?」 //雨音が徐々に強くなり、アスファルトを打つ ;SE:ザーッと激しい雨音 【真希】 「きゃっ! 降ってきたぁ! どしゃぶりだよぉ!」 【真希】 「えっと、えっと……確かこの先にバス停があるよね?」 【真希】 「そこまで走ろっ! 早く、早くっ!」 //バス停に向かって駆けて行く真希 //【15】(近)から【9】(遠)に移動 ;SE:雨の中を遠ざかって行く足音 //強くなっていく雨 //10秒ほど雨音のみ ;SE:アスファルトを打つ雨音 //バス停を見つけ、駆け込んでくる真希 //【9】(遠)から【3】(近)に移動 ;SE:雨の中、駆け寄ってくる足音 ;ボイス位置:3(中) 【真希】 「ふぅ……ついたぁ」 【真希】 「ううう〜……見事にやられちゃったね。やむかなぁ」 //バス停のトタン屋根を雨が打ち付けている //15秒ほどトタン屋根の雨音 ;SE:トタン屋根を打つ雨音 【真希】 「……でも、冬じゃなくて良かったよ。濡れてもまだ寒くないもん」 【真希】 「あー……もうビチャビチャだよぉ」 【真希】 「ねぇ、ほら──見て……」 //ユーザーに身体を寄せる ;SE:衣擦れ ;ボイス位置:3 囁き 【真希】 「シャツが濡れて、ブラが透けちゃった」 ;ボイス位置:3(中) 【真希】 「ふふっ、焦ってる焦ってる。別にキミになら見られてもいいのになぁ」 【真希】 「昔はよく一緒にお風呂に入ったけど、あれって小さいときでしょ?」 ;ボイス位置:3 囁き 【真希】 「成長した私……興味ない? 胸だって大きくなってるよ?」 //ユーザーの反応。少し間を空ける ;ボイス位置:3(中) 【真希】 「ふふっ、ごめんって。そんなに怒んないでよ〜」 ;くしゃみがでそう 【真希】 「ちょっとからかった……からかった……ふえっ、ふえ──」 ;くしゃみ 【真希】 「──くちゅんっ!」 ;恥ずかしそうに 【真希】 「えへへ……くしゃみ出ちゃった」 【真希】 「さすがに濡れたままだと寒いね。えっと……タオル、タオル……」 //カバンからタオルを出して身体を拭く ;SE:カバンのジッパーを開ける ;SE:タオルを出す ;SE:衣擦れ 【真希】 「ほら、キミも風邪引いちゃうよ? 拭いてあげるから動かないでね」 //真希が後ろに回る //【3】(中)から【5】(近)に移動 ;SE:足音 ;ボイス位置:5(中) 【真希】 「じゃ、頭拭いちゃうねっ」 //タオルで頭を拭く //30秒ほど【6】から【4】を移動しながら拭く ;SE:タオルで拭く音 【真希】 「ゴシゴシ、ゴシゴシ……ふきふき、ふきふき…… 濡れてると冷えちゃうから、しっかり拭かないとね」 【真希】 「こうやってキミとジャレてると、私にも普通の生活があったのかなぁって思う」 【真希】 「うん、イジメられてない生活。それってどんな感じかな?」 【真希】 「う〜ん……みんなと遊んだり、放課後におしゃべりしたり……?」 【真希】 「はははは……なーんか全然想像できないね」 【真希】 「だって私、みんなの笑顔って知らないし、声だってあまり聞いたことないし」 【真希】 「まっ、いいか。そんなこと想像したって無意味だしね。だってもう会わないんだもん」 【真希】 「それより今は──キミの頭をちゃーんと拭くこと!」 【真希】 「濡れた髪は片っ端から拭いてやるのだーっ。 ふきふき、ふきふき……ゴシゴシ、ゴシゴシ……」 //タオルで頭を拭く //30秒ほど【6】から【4】を移動しながら拭く ;SE:タオルで拭く音 【真希】 「うん、こんなもんかな。あっ、でもまだだよ?」 【真希】 「耳も拭いてあげる。最初は右から……動かないでね?」 //右耳をタオルで拭く //15秒ほど強弱を付けながら拭く ;SE:布で耳を拭く音 【真希】 「わっ、結構汚れてるなぁ。ちゃんと耳掃除してる? ちょっと待って」 //真希が身体を寄せ、耳を覗き込む ;SE:衣擦れ ;ボイス位置:3(近) 【真希】 「ん、ん〜……暗くて見えないなぁ……ん〜〜〜」 【真希】 「もう一回ちゃんと拭くね。ちょっとグリグリするから、痛かったら言って」 //右耳をタオルで拭く //15秒ほど強弱を付けながら拭く ;SE:布で耳を拭く音 【真希】 「うん、右はこれで大丈夫かな。次は左を拭いちゃうね」 //左耳をタオルで拭く //15秒ほど強弱を付けながら拭く ;SE:布で耳を拭く音 ;ボイス位置:7(近) 【真希】 「どうかな? しっかり拭けたかなぁ?」 //ユーザーの反応。少し間を空ける 【真希】 「あっ、ちょっとゴロゴロしてる? 水が残ってるかも」 【真希】 「じゃっ、もうちょっとしっかり拭くね」 //左耳をタオルで拭く //15秒ほど強弱を付けながら拭く ;SE:布で耳を拭く音 【真希】 「うん、これでよしっと」 【真希】 「──さて、これからどうしよっか?」 【真希】 「どうするって言っても、雨がやむまで待つしかないんだけど……」 //バス停のトタン屋根を雨が打ち付けている //30秒ほど雨音のみ。雨宿中の会話なのでSEは継続 ;SE:トタン屋根を打つ雨音 【真希】 「しばらくやみそうにないし、座ろうよ。ほら、ここっ」 //バス停のベンチに座る ;SE:衣擦れ ;ボイス位置:15(近) 【真希】 「雨の匂いって、なんだか好き」 【真希】 「緑がと土が濡れて、なんていうか……独特の匂いがしない?」 【真希】 「うん、森の匂い。田舎特有の匂いだよね」 【真希】 「……都会の雨って、どんな匂いがするのかなぁ?」 【真希】 「きっと、私たちの知らない匂いだよね。好きになれるといいな」 //バス停のトタン屋根を雨が打ち付けている //30秒ほど雨音のみ ;SE:トタン屋根を打つ雨音 【真希】 「雨、やまないね……」 //雨音に混じり、雷鳴が聞こえる //かなり遠くに聞こえる雷鳴 ;SE:ゴロゴロと雷鳴 【真希】 「えっ……雷鳴ってない?」 【真希】 「ごめん……私、雷だけはダメなんだ。キミは怖くないの?」 //ユーザーの反応。少し間を空ける ;涙声で 【真希】 「笑わないでよぉ……本当に怖いんだから」 【真希】 「だって、どこに落ちるかわからないんだよ? それにあんな大きな音……」 //雨音に混じり、雷鳴が聞こえる //雷鳴がだんだんと近づいてくる ;SE:ゴロゴロと雷鳴 【真希】 「はうぅうっ! ゴロゴロゆってる! ごろごろゆってるぅぅう〜〜っ!」 ;かなり焦りながら 【真希】 「なんか近いよ? 近付いてるよね? 大丈夫? 落ちない?」 //雷が落ちる ;SE:ゴロゴロと雷鳴 ;SE:落雷の派手な音 【真希】 「──きゃあぁあぁあぁあっ!」 //ユーザーに抱きつく ;SE:衣擦れ ;ボイス位置:3(近) 【真希】 「ううう〜……怖いよぉ……本当に怖いんだってばぁ」 【真希】 「だってかなり近いよ? すぐそこに来てるよ?」 【真希】 「ほら……手だってこんなに震えてる。本当に怖いんだもん……」 ;ボイス位置:3 囁き 【真希】 「お願い……ぎゅーってして……安心できるから……」 ;ボイス位置:3(近) 【真希】 「うん……肩に手を回して、ぎゅってしてほしい……」 //ユーザーが肩に手を回し、真希を抱きしめる ;SE:衣擦れ 【真希】 「んっ……ありがとう。えへへ……安心する」 【真希】 「このままお願い……雨がやむまで……」 //15秒ほど雨音と雷鳴を流しF・O ;SE:ゴロゴロと雷鳴 ;SE:トタン屋根を打つ雨音 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック3『山の中を歩く』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー //雨が徐々に弱くなり、やむ //10秒ほど雨音を流し、徐々に止まる ;SE:トタン屋根を打つ雨音 ;SE:徐々に弱くなり止まる ;ボイス位置:3(近) 【真希】 「雨やんだかな……?」 //立ち上がってバス停から空を見上げる真希 //【3】から【9】(遠)に移動 ;SE:衣擦れ ;SE:足音 ;ボイス位置:9(遠) 【真希】 「うん、やんでる! ほら、鳥が鳴いてるし!」 ;SE:鳥のさえずり 【真希】 「えへへ、休憩終わりだね」 //真希がユーザーの前に立ち、先を急ごうと促す //【9】から【1】(遠)に移動 ;SE:足音 ;ボイス位置:1(正面上) 【真希】 「ほら、座ってないで行こっ♪ 駅までまだあるぞーっ」 //ユーザーの右を歩く真希 //15秒ほど足音のみ。歩きながらの会話なのでSEは継続。 ;SE:足音 ;ボイス位置:11(近) 【真希】 「さっきの雷、ほんっっと怖かったぁ」 【真希】 「あっ、また笑ってる〜っ」 ;スネながら 【真希】 「笑いごとじゃないんだよ? 本当に苦手なんだから……」 //ユーザーの反応。少し間を空ける 【真希】 「ふふっ、そこまで謝るなら許してあげる」 【真希】 「ねぇ、でも気付いてる?」 //ユーザーに身体を寄せて囁く 【11】から【3】に移動 ;SE:足音 ;SE:衣擦れ ;ボイス位置:3 囁き 【真希】 「すっごく表情が明るくなったよ、キミっ」 ;ボイス位置:3(遠) 【真希】 「私もきっと明るくなったんだろうなぁ」 //10秒ほど足音のみ ;SE:足音 【真希】 「もう結構歩いたよね? んっと……二時間くらいかな」 【真希】 「あっ、でも雨宿りしてるから、もうちょっと短いか」 【真希】 「…………そろそろみんな、私たちがいないこと気付くかな?」 【真希】 「まぁ、いなくなっても誰も騒がないと思うけどね」 //ユーザーの反応。少し間を空ける 【真希】 「んー? ウチ? ウチは……ん〜、どうかなぁ?」 【真希】 「お父さんもお母さんも、私を心配してる様子もないし……」 【真希】 「まぁ、捜さないんじゃないかなぁ」 【真希】 「それに捜しに来たところで──」 //真希の両親の車が近づいてくる ;SE:近づいてくる車の音 【真希】 「──ちょっ! こっち! こっち来て! 早く!」 //ユーザーの腕を掴み、急いで茂みに身を隠す ;SE:走る足音 ;SE:ガサガサと草を揺らす音 ;囁きではなく、内緒話の小声で ;ボイス位置:7 小声 【真希】 「あれ……ウチの車だよ。捜しに来るなんて思わなかった」 【真希】 「うん、じっとしてて。ゆっくり走りながら捜してるみたいだから」 //ゆっくり走り去っていく車 //【11】(遠)から【15】(遠)に移動 ;SE:走り去っていく車のエンジン音 ;普通の会話 【真希】 「……行ったかな?」 //茂みから出て来る ;SE:ガサガサと草を揺らす音 ;ボイス位置:15(近) 【真希】 「もー、急いで隠れたから、草まみれになっちゃったよ!」 //真希が服に付いた草を払う ;SE:パンパンッと服を叩く音 ;SE:衣擦れ 【真希】 「なんか一応、捜しに来てたけど、アレってポーズだよ」 【真希】 「本当はあんまり心配してないんじゃないかなぁ」 【真希】 「ん〜……公道じゃ危険かも。見つかるかもしれないし」 【真希】 「ほら、心配してなくても、見つけたら連れ戻さなきゃいけないでしょ?」 【真希】 「戻る気なんて全くないし、面倒なんだよね」 【真希】 「だから登山道から行かない?」 【真希】 「ちょっと遠回りになるけど、見つからないと思うんだよね」 【真希】 「そこから登山道に入れるし、行こっ♪」 //アスファルトの公道から登山道に入る //10秒ほど足音のみ ;SE:アスファルトを歩く音 【真希】 「ここから登山道だよ。さっき雨降ったしぬかるんでるから、気を付けて」 //登山道に入る //15秒ほど足音のみ。歩きながらの会話なのでSEは継続。 ;SE:落ち葉を踏んで歩く音 【真希】 「んっしょ……ここ登山道っていうけど、誰も登ってないよね」 【真希】 「こんな田舎の小さい山、誰も登山なんて来ないよ。地元の人だって登らないし」 【真希】 「荒れ放題で何か出そうだよね……?」 //カラスの鳴き声 //【15】(左上)から大きく聞こえてくる ;SE:カラスの鳴き声 【真希】 「──きゃっ!」 //驚いてユーザーに抱きつく ;SE:落ち葉を踏みしめる音 ;SE:衣擦れ ;ボイス位置:3(近) 【真希】 「なになに!? カラス!?」 //カラスが鳴いて飛び立っていく //頭上【15】(左上)から【11】(右上)を飛び立っていく ;SE:カラスの鳴き声 ;SE:鳥の羽ばたき音 ;誤魔化すように 【真希】 「べっ、別に怖がってないもん。少し驚いただけ」 ;ボイス位置:3 囁き 【真希】 「キミに抱きついたのは、サービスだよ……ふふっ」 //ユーザーから離れる ;SE:衣擦れ ;SE:落ち葉を踏みしめる音 ;ボイス位置:7(遠) 【真希】 「ずっと抱きついてても良かったけど、山道だから歩きにくいよね」 【真希】 「残念だなぁ〜って思うなら、あとでゆっくりぎゅーってしてあげる♪」 【真希】 「さっ、頑張って歩こ♪」 //10秒ほど足音のみ。歩きながらの会話なのでSEは継続。 ;SE:落ち葉を踏んで歩く音 【真希】 「ねぇ、川の音が聞こえない? ほら──」 //微かに聞こえる川の水音 //5秒ほど渓流のせせらぎ ;SE:渓流の水音 【真希】 「あっちから聞こえるみたい。行ってみよっ」 //渓流へ歩いて向かう //5秒ほど足音のみ。足音が止まり、渓流の水音が聞こえる ;SE:落ち葉を踏んで歩く音 ;SE:渓流の水音 【真希】 「へぇ〜、こんなところに渓流があるんだ。知らなかった」 【真希】 「ちょっとだけ入っちゃおっと!」 //渓流に向かって歩いて行く //【7】から【9】(遠)に移動 ;SE:足音 ;ボイス位置:9(遠) 【真希】 「どうかなぁ? この時期だと冷たいかな?」 【真希】 「ふふっ、大丈夫だって。泳いだりしないから。足だけだよ」 //靴を脱いで渓流に入る ;SE:靴を脱ぐ音 ;SE:渓流に入る水音 【真希】 「──きゃっ! ちょっと冷たいかも」 【真希】 「でも山道歩いて汗掻いてるし、ちょうどいいかな」 【真希】 「ねぇ、キミも入りなよーっ!」 //ユーザーが渓流に入る ;SE:靴を脱ぐ音 ;SE:渓流に入る水音 ;ボイス位置:1(遠) 【真希】 「ちょっと冷たいけど、気持ちいいでしょ?」 【真希】 「──で、キミも水に入ったからにはぁ……」 【真希】 「──えいっ!」 //水を蹴り上げて、ユーザーにかける ;SE:パシャッと水を蹴る音 【真希】 「ふふっ、ほらほらっ! もっとかけちゃうぞーっ!」 ;SE:パシャパシャと連続で水を蹴る音 【真希】 「わっ、こらぁ! 私、そんなにかけてないのにぃ!」 【真希】 「このっ、このこのっ!」 ;SE:パシャパシャと連続で水を蹴る音 【真希】 「もう! 水しぶきで前が見えないって! 転んじゃうよ?」 【真希】 「だからもう──って、わっ! 滑る! 滑るって! ちょっと──」 //ユーザーに向かって倒れ込む ;SE:衣擦れ ;SE:バシャーンと水に落ちる音 ;ボイス位置:1(近) 【真希】 「ほら……転んじゃった……バカ……」 【真希】 「ふふっ、この恰好ってちょっと大胆だよね。私がキミを押し倒してるみたい」 【真希】 「あっ、ごめんね。今どくからね」 //ユーザーと真希が水から立ち上がる。 ;SE:水から出る音 ;ボイス位置:3(近) 【真希】 「雨で濡れたのがやっと乾いたのに、また濡れちゃったね」 ;ボイス位置:3 囁き 【真希】 「すっごい、ビチャビチャに濡れちゃった……」 ;ボイス位置:3(近) 【真希】 「ふふっ、また真っ赤になってる。いい反応するなぁ」 【真希】 「さっ、あがろっ。服を乾かさないと」 //渓流を歩いて岸に向かう //10秒ほど歩いて岸に向かう ;SE:渓流を歩く水音 ;ボイス位置:9(近) 【真希】 「滑るから気を付けて上がるんだよ? うん、そこに足かけて」 //石が多い川辺を裸足で歩く ;SE:石を踏む足音 【真希】 「んっと、この辺がいいかな。ちょうど流木もいっぱいあるし」 【真希】 「うん、座って待ってて。ちょっと準備するから」 //荷物を取りに行く真希 //【9】から【11】(遠)に移動 ;SE:石を踏む足音 ;ボイス位置:11(遠) 【真希】 「うん、あったあった♪ ごめん、そこの流木重ねといてー」 //荷物をもって戻ってくる真希 //【11】(遠)から【3】(近)に移動 ;SE:石を踏む足音 ;ボイス位置:3(近) 【真希】 「ふふっ、ライター持ってるんだ」 【真希】 「あっ、タバコとか吸ってないよ? 今日の朝、カバンに入れたの」 【真希】 「実はね、朝出るときに決めてたんだ。キミに会えたら、ここを出ようって」 【真希】 「だからその準備みたいな感じかな。ライターとかバンソウコウとか」 【真希】 「でも着替えは用意できなかったんだよね。本当は持って来たかったけど」 【真希】 「まっ、そういうワケだから、しっかり乾かさないとね」 //ライターで流木に火を点ける ;SE:カチカチッとライターを押す ;SE:ボッと火が点く ;SE:パチパチと流木が燃える音 【真希】 「うん、しっかり火が点いてる。でも、服乾くかなぁ。結構濡れちゃってるし」 【真希】 「これ、絞った方がいいよね? うん、絞っちゃおっ」 //真希が濡れた服を脱ぐ ;SE:濡れた衣擦れ 【真希】 「あっ、ごめんごめん。からかってるわけじゃないよ?」 【真希】 「うん、下着になっちゃうけど……」 ;ボイス位置:3 囁き 【真希】 「キミだったらいいよ? 恥ずかしい姿を見られても……」 ;ボイス位置:3(近) 【真希】 「服が乾くまでこの恰好だし、こっちを見ないようにするの大変だよ?」 【真希】 「ほら……こっち見て……」 ;少し照れながら 【真希】 「ふふっ、見てくれた。やっぱりちょっと恥ずかしいかな」 【真希】 「キミも服、乾かした方がいいよ? ほら、脱がしてあげる……」 //真希が身体を寄せ、ユーザーの服を脱がす ;SE:濡れた衣擦れ ;SE:ズボンのジッパーを下ろす ;SE:濡れたズボンを脱がせる 【真希】 「──よいしょっと。やっぱり濡れてるね。絞った方がいいかも」 //ユーザーの反応。少し間を空ける 【真希】 「あっ、いいよ。自分で絞るから。男の子が絞ったら破れちゃう」 【真希】 「んっしょっ……ぎゅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜っ! ふんぬ〜〜〜〜っ!」 //濡れた洋服を絞る ;SE:布を絞る音 ;SE:布から水が滴る 【真希】 「うん、これで火に当ててれば乾くよ」 【真希】 「ちょっと時間かかるから、今日はここにお泊まりかな」 //焚き火を見つめる真希とユーザー //30秒ほど焚き火の音 ;SE:パチパチと流木が燃える音 【真希】 「やっぱり夏が過ぎると、山は少し冷えるね」 【真希】 「ねぇ……もっとくっ付いていい?」 【真希】 「──ぴとっ……えへへ、くっ付いちゃった」 【真希】 「……ひょっとしてドキドキしてる?」 //ユーザーの反応。少し間を空ける 【真希】 「そうだよね、同じ歳の女の子が、隣で下着になってるんだもん。ドキドキするよね」 【真希】 「……私もすっごく、ドキドキしてる……」 【真希】 「ふふっ、嘘じゃないよ? 自分で大胆なことしてても、ドキドキするんだから」 【真希】 「本当だって、ほら──」 //ユーザーを胸元に抱きしめる真希 //15秒ほど鼓動の音 ;SE:ぎゅっと抱きしめる ;SE:真希の鼓動 ;ボイス位置:3 囁き 【真希】 「ねっ、聞こえる? ドキドキしてるでしょ?」 ;ボイス位置:3(近) 【真希】 「鼓動って落ち着くんだって。キミも赤ちゃんみたいな顔してるよ」 【真希】 「うん、このままで……。もう少しこのままでいいから」 //30秒ほど焚き火の音 ;SE:パチパチと流木が燃える音 【真希】 「……あのね、家のこととか大変だと思うけど──」 【真希】 「キミは何も悪くないよ? 毎日ちゃんと頑張って生きてる」 【真希】 「だからキミを否定することなんて、誰もできない……」 【真希】 「誰も褒めてくれなくても……お母さんやお父さんでさえ褒めてくれなくても、私が褒めてあげる」 【真希】 「……よしよし、よしよし……いい子、いい子……」 ;ボイス位置:3 囁き 【真希】 「キミはちゃんと頑張ってる。私が見てるから……」 ;ボイス位置:3(近) 【真希】 「『やまない雨はない』っていうけど、今、降ってる雨が辛いんだよね?」 【真希】 「やむまでなんて、とてもガマンできない」 【真希】 「──でもキミはしっかり立ってる。雨に濡れながらも、倒れずに立ってる」 【真希】 「本当に頑張ってるよ? うん……偉い、偉い」 【真希】 「今まで誰も褒めてくれなかったんだよね? 優しくしてくれなかったんだよね?」 【真希】 「もう大丈夫だからね。私が側にいるから……キミを包んであげるから」 ;ボイス位置:3 囁き 【真希】 「大好きだよ……」 //15秒ほど焚き火の音を流しF・O ;SE:パチパチと流木が燃える音 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック4『山の中の夜』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー //15秒ほど環境音 ;SE:虫の声 ;SE:パチパチと焚き火の音 ;ボイス位置:3(近) 【真希】 「服、どうかな? そろそろ乾いたかな?」 //焚き火で乾かしている服を手に取る ;SE:衣擦れ 【真希】 「うん、乾いてる、乾いてる。もう着られるね」 ;ボイス位置:3 囁き 【真希】 「それともぉ……このままの方がいい? 下着のまま……」 ;ボイス位置:3(近) 【真希】 「あっ、今、ちょっとうなずいたでしょ? もう……エッチ」 【真希】 「でも、冗談を言えるくらい、馴れてきてくれたのは嬉しいかな」 【真希】 「だってキミ、幼馴染みなのに、最初はちょっとよそよそしかったもん」 【真希】 「でも今は昔に戻ったかな。ふふふっ」 【真希】 「あっ、服は着ないとダメだよ? ずーっとこんな恰好してたら、風邪引いちゃうもん」 【真希】 「ふふっ、じゃあ着せてあげるね。うん、ばんざいして。はい……ばんざーい」 //真希に服を着させてもらう ;SE:衣擦れ 【真希】 「ふふっ、上手に着れました♪ 私も着ちゃうから、ちょっと待ってね」 //真希が服を着る ;SE:衣擦れ 【真希】 「んっ……これでよしっと。これなら少し湿ってても、焚き火に当たってれば乾くよ」 【真希】 「夜は長いし、焚き火を見ながらゆっくりしよ♪」 //30秒ほど環境音 ;SE:虫の声 ;SE:パチパチと焚き火の音 【真希】 「ねぇ、気づかなかったけど、田舎の夜って賑やかなんだね」 //ユーザーの反応。少し間を空ける 【真希】 「ん〜? 静かじゃないよ。すっごく賑やかだよ? ほら、よく耳を澄まして……」 //30秒ほど環境音 ;SE:虫の声 ;SE:緩く木々が揺れる音 ;SE:清流のせせらぎ ;SE:カエルの声 【真希】 「ね? 賑やかでしょ? こんなにいろいろな音があるなんて、知らなかった」 【真希】 「ここを出ようって決めた日に、こんなことに気づくなんて……」 【真希】 「──いや、出ようって決めたから、気づいたのかな?」 【真希】 「う〜ん……まぁ、どっちでもいいか。別に寂しいとか、そんな気持ちないし」 【真希】 「ほんっと、思い返してみても嫌なことしかなかったなぁ」 【真希】 「…………あっ、やめやめっ! だって暗い話になっちゃう」 【真希】 「あっ、そうだ! 膝枕してあげる。男の子って好きなんでしょ? 膝枕」 【真希】 「ほら、ここっ。うん、ごろん──って寝転がるんだよ」 //真希に膝枕をしてもらう ;SE:衣擦れ ;ボイス位置:7(遠) 【真希】 「うん、そんな感じ。どうかな? 幼馴染みの太股は……ふふっ」 【真希】 「あっ、こらぁ! 動かないでよぉ。くすぐったいんだから」 ;ボイス位置:7 囁き 【真希】 「いい子だから大人しくしてなさい……バカ……」 ;ボイス位置:7(遠) 【真希】 「せっかく膝枕したんだし、耳掃除してあげたいなぁ」 【真希】 「耳かきは持って来てないけど……ちょっと待ってね」 //ポケットティッシュを出し、こよりを作る ;SE:ビニールの擦れる音 ;SE:テッシュを引き出す音 ;SE:テッシュでこよりを作る 【真希】 「はい! テッシュでこよりを作ったよー」 【真希】 「これじゃ耳掃除にならないけど、雰囲気だけなら……ね?」 ;ボイス位置:7(近) 【真希】 「じゃあ、左耳からだよ? じっとしててね」 //左耳をこよりで耳掃除 //30秒ほど強弱をつける ;SE:こよりで耳掃除をする音 【真希】 「こしょこしょ、こしょこしょ……どうかな? ふふっ、くすぐったい?」 【真希】 「耳掃除はできないけど、これでも気持ちいいでしょ?」 【真希】 「んっ……ちょっと奥の方まで、こしょこしょしてみるね。痛かったら言うんだよ」 //左耳をこよりで耳掃除をしながら会話 //15秒ほど強弱をつける。SEは継続。 ;SE:こよりで耳掃除をする音 【真希】 「こしょこしょ、こしょこしょ……カサカサ、カサカサ…… ねぇ、どうかな? 気持ちいい?」 【真希】 「あのね、さっきの話なんだけど……うん、『思い返しても嫌なことなかった』ってヤツ」 【真希】 「みんなにイジメられて無視されて……最初は辛かったよ」 【真希】 「でもね、ある日気付いたんだ。結局は狭い世界で苦しんでるだけだって」 【真希】 「だってイジメられても、こんな小さな村でのことだよ?」 【真希】 「外に出れば誰も私のことなんて知らないし、イジメめられない世界だってある」 【真希】 「それに気付いたら、なんだかみんなが可愛そうになっちゃった」 【真希】 「だって狭い世界でいろいろ押しつけ合ったり、自分を大きく見せようとしたり……」 【真希】 「外にはもっと大きな世界があるのに、バカみたいだなぁって」 【真希】 「だからもう、ここにはなんの未練もないかな」 【真希】 「やっぱりこんな話、暗くなるだけだよね? うん、耳掃除に集中するね」 //左耳をこよりで耳掃除 //30秒ほど強弱をつける ;SE:こよりで耳掃除をする音 【真希】 「はい、お終いっ。あっ、待って。最後の仕上げをしちゃうね」 ;ボイス位置:7 囁き 【真希】 「ちょっとビックリするけど……じっとしてるんだよ」 //耳に吐息を吹き込む //30秒ほど強弱を付けて吐息 【真希】 「ふぅぅうぅううぅ……ふぅううぅうぅ……ふっふっふっ……ふぅううぅう〜〜〜 ふっふっふっふ……ふぅううぅう〜〜〜〜ふぅううぅう〜〜〜ふぅううぅうぅ…… ふっふっふっ……ふぅううぅう〜〜〜」 ;ボイス位置:7(近) 【真希】 「これでお終いっ。ふふっ……キミ、気持ちよさそうな顔してたよ〜」 【真希】 「ふにゃふにゃで、撫でられてる子猫みたいだった」 【真希】 「じゃあ次は右側だよ。うん、そのまま向きを変えて」 【真希】 「私のお腹に顔を付ける感じ……」 //ユーザーが膝の上で向きを変える ;SE:衣擦れ ;ボイス位置:3(遠) 【真希】 「これ、ちょっと恥ずかしいかも……」 【真希】 「さっきより密着してるし、なんかお腹の匂い嗅がれてるみたい」 【真希】 「恥ずかしいから、クンクンしちゃダメだよ?」 【真希】 「じゃあ……こしょこしょするね。くすぐったかったら言ってね」 //右耳をこよりで耳掃除 //30秒ほど強弱をつける。SEは継続。 ;SE:こよりで耳掃除をする音 【真希】 「こしょこしょ、こしょこしょ……カサカサ、カサカサ…… あっ、びくびくしてる。やっぱりくすぐったい?」 【真希】 「でも気持ちよさそうだよー。キミって耳が弱いんだね」 ;ボイス位置:3 囁き 【真希】 「弱点はっけーん……ほら、こしょこしょ、こしょこしょ……」 ;ボイス位置:3(近) 【真希】 「こうやってまったりしてると、今までのことが嘘みたい」 【真希】 「──っていうか、この程度で幸せ気分になっちゃダメだよね」 【真希】 「だってこんなの日常だもん。私たちの方がおかしかったんだよ」 【真希】 「でも、おかしなことだって毎日続けば、それが日常になっちゃう」 【真希】 「だから馴れちゃって、それを受け入れちゃうんだよね」 【真希】 「そういうときってさ、やっぱり冷静にならなきゃーって思う」 【真希】 「冷静になって周りを見て……『あっ、こんなのおかしい、異常だ』って気付くの」 【真希】 「そうしないと、ずーっと異常な中で生きることになっちゃう」 【真希】 「だってそれが、普通だと思ってるんだもん」 【真希】 「私たちは気付けたから、これからは『幸せな毎日が普通』にならなくっちゃ」 【真希】 「陽だまりでこうやって膝枕をして、耳掃除をするの」 【真希】 「『今日のご飯なに食べる〜?』とか、他愛もない話をしながらね」 【真希】 「ふふっ……なんだか恥ずかしくなってきちゃった。ちょっとこっちに集中するね」 //左耳をこよりで耳掃除をしながら会話 //15秒ほど強弱をつける。 ;SE:こよりで耳掃除をする音 ;ボイス位置:3 囁き 【真希】 「こっちも終わったよ。ふーふーして欲しい?」 //ユーザーの反応。少し間を空ける ;ボイス位置:3(近) 【真希】 「うん、わかった。じゃ、こっちもしてあげるね♪」 //耳に吐息を吹き込む //30秒ほど強弱を付けて吐息 【真希】 「ふぅぅうぅううぅ……ふぅううぅうぅ……ふっふっふっ……ふぅううぅう〜〜〜 ふっふっふっふ……ふぅううぅう〜〜〜〜ふぅううぅう〜〜〜ふぅううぅうぅ…… ふっふっふっ……ふぅううぅう〜〜〜」 【真希】 「はい、お終いっ。あっ、もう少しこのままでいいよ」 【真希】 「えっと……なんだっけ?」 【真希】 「あっ、そうそう。『幸せが当たり前にならなきゃ』──って、話だよね」 【真希】 「幸せの定義も人それぞれだけど、日常的な些細なことでいいかなぁって思う」 【真希】 「ほら、さっきも言ったでしょ? 『膝枕しながら耳掃除する』──って」 【真希】 「うん、私たちには、そのくらいの幸せが身の丈に合ってるんだよ」 【真希】 「もし、ちょっと贅沢していいっていうなら……そうだなぁ」 【真希】 「ねぇ、ちょっと座ってくれる? うん、私の前に座って」 //ユーザーが膝枕から座り直す ;SE:衣擦れ ;ボイス位置:13(近) 【真希】 「そのままだよ? そのまま……」 //ユーザーに身体を寄せ、抱きしめる ;SE:衣擦れ ;ボイス位置:7 囁き 【真希】 「たまにはこうやって、キミのことをぎゅーってしたいな……」 ;ボイス位置:7 (近) 【真希】 「あのね、キミのことは私が守るよ。でもね、たまにでいいから、甘えさせて欲しいな」 【真希】 「こうやってキミを抱きしめて、首筋に顔を埋めて……クンクン匂いを嗅ぐの」 ;ボイス位置:7 囁き 【真希】 「キミの匂い……好きだよ。優しい匂いがするもん……」 ;ボイス位置:7 (近) ;涙声で 【真希】 「私たち、ずっと狭い世界で足掻いてたんだし、少しの幸せくらい願ってもいいよね?」 ;嗚咽をガマンする 【真希】 「ぐすっ……ひっくひっく……ぐすっ……んんんっ……」 【真希】 「泣いてないよ? 泣いてないってばぁ……ばかぁ……」 【真希】 「うん……ごめんね、これで最後にするから。明日からは泣かない」 ;ボイス位置:7 囁き 【真希】 「ずっと、ずっと笑顔でいるよ。大好なキミと一緒なんだから」 ;ボイス位置:7 (近) ;涙声で明るく 【真希】 「明日は駅まで歩こっ。もう少しだよ? もう少しで、ここから出られるね」 【真希】 「じゃあ、そろそろ寝よっか? うん、おやすみ♪」 //30秒ほど環境音を流しF・O ;SE:虫の声 ;SE:緩く木々が揺れる音 ;SE:清流のせせらぎ ;SE:カエルの声 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック5『ここじゃない、どこかへ……』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー //駅に向かって歩く二人。登山道を歩く //15秒ほど足音。歩きながらの会話なのでSEは継続 ;SE:落ち葉を踏みしめる足音 ;ボイス位置:15(遠) 【真希】 「だいぶ道も緩くなってきたね。そろそろ登山道も終わりかな?」 【真希】 「んっと、スマホで調べたんだけど、登山道を下りたら駅まですぐだよ」 【真希】 「だいたい1時間くらいかなぁ」 【真希】 「うん、電波入ってた。山の中なのに、入るなんて思わなかったよー」 【真希】 「本当凄いよね、今のスマホって」 【真希】 「うん、このまま登山道を下りて。もうすぐ出口だから」 //30秒ほど足音。 SE:落ち葉を踏みしめる足音 【真希】 「おっ、登山道はここでお終いみたい。よっと──」 //登山道からジャンプをして、大袈裟に舗装道へ出る。 ;SE:アスファルトに着地する音 【真希】 「うん、歩きやすくなった。これなら始発に間に合うね」 【真希】 「さっ、行こっ♪ 駅までもうすぐだよ」 //舗装道を歩く二人 //10秒ほど足音。歩きながらの会話なのでSEは継続 ;SE:アスファルトを歩く足音 【真希】 「車でちょっと見に来ただけで、やっぱり誰も捜しに来なかったね」 【真希】 「だって本当に心配だったら、山狩りとかしない? 捜索隊とか出るはずだよ」 【真希】 「まっ、予想はしてたけどね。だから悲しくもないかなぁ」 【真希】 「ほら、それに約束したでしょ?」 //ユーザーに身体を寄せて、腕を組む //【15】(遠)から【7】(近)に移動 ;SE:近くに寄る足音 ;SE衣擦れ ;ボイス位置:7(近) 【真希】 「もう泣かないって。ずっと笑顔でいるって。ふふっ」 【真希】 「ねぇ、駅までこのままでいい? うん、腕を組んだまま」 【真希】 「ちょっと歩きにくいけど、すぐそこだから……いいでしょ?」 【真希】 「だって腕を組んでると──」 ;ボイス位置:7 囁き 【真希】 「こうやってぇ……キミに囁けるから……ふふっ」 ;ボイス位置:7(近) 【真希】 「あっ、ごめんってば。うん、もう歩いてるときはしないから」 【真希】 「腕組んでていいでしょ? ……ね?」 //ユーザーの反応。少し間を空ける 【真希】 「ふふっ、ありがとう。行こっ♪」 //二人へ駅へ向かう。時間経過のイメージ //30秒ほど環境音。 ;SE:鳥のさえずり ;SE:木々が風に揺れる音 //駅に到着。駅の前で立ち止まる二人 //5秒ほど足音を鳴らし、止まる ;SE:アスファルトを歩く足音 【真希】 「ついたね……やっぱり誰もいないよ」 【真希】 「家出を心配するなら、普通は駅にも見張りがいるよね」 【真希】 「ふふっ、なんだかもう、完全に吹っ切れちゃった」 【真希】 「別に期待してたわけじゃないけど、私たちって本当に必要とされてないんだね」 【真希】 「うん、これで綺麗さっぱりお別れできるかな」 【真希】 「さっ、ホームに行こっ。そろそろ始発が来るよ」 //ホームに向かう二人足音。 //5秒ほどアスファルトを歩く足音 ;SE:アスファルトを歩く足音 【真希】 「ちょうどいい時間かなぁ。もうそろそろ電車が来るよ」 //警笛を鳴らしながらホームに入ってくる電車。 //30秒ほど電車の走行音。徐々に止まる ;SE:電車の警笛 ;SE:ホームに入ってくる電車の音 ;SE;徐々にゆっくりになって止まる ;SE:電車のドアが開く 【真希】 「さっ、乗ろっ! 私たち、ここから始まるんだからっ」 //電車に乗ると同時に発車のベルが鳴り、ドアが閉まる。 ;SE:足音 ;SE:発車のベルが鳴る ;SE:電車のドアが閉まる 【真希】 「……締まっちゃったね。ほら、電車が動くよ」 //電車がゆっくりと動き出す //30秒ほど電車の走行音。SEは継続 ;SE:走り出す電車の音 ;SE:電車の走行音 【真希】 「ねぇ……こっち向いて」 //ユーザーが少し距離を取り、真希の方を向く ;SE:衣擦れ ;ボイス位置:9(近) 【真希】 「ふふっ、ここから私たちが始まるんだね」 【真希】 「あっ、お金は心配しないで。ずぅーっと貯めてたお小遣いがあるんだ」 【真希】 「……不安なのはわかるよ? だって現実的に考えれば、まだ子どもだもん。私たち……」 【真希】 「──でも、どんな状況よりも、あそこにいた頃よりマシだよね」 【真希】 「ねぇ、どこに行こっか? 街がいいかな? それとも海があるところ?」 【真希】 「あのね、私は──」 //ユーサーに身体を寄せ、抱きしめる ;SE;衣擦れ ;ボイス位置:7 囁き 【真希】 「大好きなキミと一緒なら、どこでもいいよ……」 ;ボイス位置:7(近) 【真希】 「ねぇ、誰もいないし、しばらくこのままでいい?」 【真希】 「うん、ぎゅーっとしたまま」 【真希】 「じゃあ……行こっか? ここじゃない、どこかへ……」 //30秒ほど電車の走行音を流しF・O ;SE:電車の走行音