1 プロローグ 娼婦への依頼 「はい、それではお時間になりましたので、中にいるお子様の初めて、筆下ろしの方を始めさせていただきたいと思います」 「高額なご契約金を頂いた分、うふふっ、丁寧に、上から下までご奉仕をして差し上げますわ」 「今宵成人を迎えた、国を継ぐ王子として、初めての体験は最高の女性と……その相手に私を選んでいただき、ありがとうございます」 「えっ……うふふっ、ごめんなさい、私クラスの娼婦になりますと、気に入ったお方としか夜のお相手はしませんの」 「よろしければ別の女の子を紹介しますわ、私程では無いですが、どの娘も王族の方のお相手をし、快楽の虜にしてきた素敵な娼婦たちですよ」 「……わかりました、うふふっ、では手配しておきますわね、ええ、期待していいですよ」 「それでは娼婦エルザ、この扉の先にいる、素敵な王子様の初めてのお相手、務めさせていただきますね」