;//////// ;Track1 「タイトルコールとこの音源の楽しみ方」 ;//////// ;秋、ものべの学園少等部グラウンド ;3/右(ひそひそごえ) 「……あ、えみちゃん来た。これで全員揃いましたね。 それじゃあ、はじめます。少しおっきな声だしますけど。びっくりしないでくださいね? (すうっ)」 ;3/右 (マイクの視線と同じ方向に) 「みなさーーーーん! おはようございまーーーす!!!」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――はぁい、元気なお返事ありがとうございます。 今日は、ものべの村と、ひめみや流保存会との共催による、 『よいこのおててあらい教室』に、よくきてくれましたー! ありがとー!!」 「わたしは、おててあらいの先生の、『有島ありす』おねーさん」 ;3/右 (マイクに顔向け)→マイクと同じ視線 「そしてこちらが、今日のおててあらい教室のお手伝いにきてくれたる、お隣さんです! みんな、お隣さんに拍手〜! ぱちぱちぱちぱち〜 ようこそいらっしゃいました!」 「あやかしのこたちは、お隣さんのこと知ってるよね? ――(呼吸音)―― うふふっ、だよね。あやかしさんたちには超有名人だもんね〜」 「じゃあ、ありすお姉さんのことはみんな……(呼吸音)―― あはは、ありがと! 普段はありすおねーさん、有島診療所のかんごしさんをしてるから、みんなと診療所であってるもんね。 どんな元気な子とだって〜〜予防注射のときに!」 「あ、いま、『いや〜ん』ってお顔になった子、たくさんいるね〜。 人間の子と半妖の子は、尚武先生か菜穂子さんに痛くないお注射してもらえるけど、それでもやっぱり、チクっとするのは怖いし、やだよね〜。わかる!」 「まして あやかしの子たちは、薬師(くすし)だぬき先生の……あの、どんなあやかしの肌でも切れるっていうえげつない小刀で切れ目いれられての接種だもんね。 わたしも横目で見てるだけでも痛くて……! あああ、ごめんね! 思い出させちゃたよね! やだよね」 「あのね、でもね? いやだからこそ、今日のおててあらい教室は役にたつの。 おててあらいをきちんと覚えてこまめにやれば、病気にかかっちゃう可能性…… あ、可能性ってむつかしいか――んと……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 「ええと、みんなはどうして、『自分が病気になっちゃうことがあるのか』って、考えたことある? どんなとき、病気にかかっちゃったりする? ――『わかった!』っていう子――あ、はい! きみ、早やかった!」 「うん……(呼吸音)……うん――(呼吸音)――あ、だね! 変な匂いがする……腐ってる食べ物食べちゃうと、おなかいたいいたいになるよね」 「それはどうしてかっていうと、腐った食べ物では悪い菌がたくさんたくさん増えちゃうの。 菌、って、わかるよね? (呼吸音)――そう! アニメの、「安心マン」の敵の細菌マンが、菌の一種だね〜」 「他にも、怖い敵でてくるよね? 安心マン。――うんうん、真菌マンに、ウィルスマン。カビマンにアメーバマンもそうだよね。 そういうワルモノ――カンセンショウグンの子分たちに、町の人にとりついちゃうと……あれれ? どうなっちゃうんだっけ。 ありすおねーさん……あれれ、わすれちゃったみたい。困ったな〜誰かにおしえてほしーなー――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 「あ! そうだったねー! カンセンショウグンの子分ににとりつかれちゃうと、具合がわるくなってきて、病気になっちゃうんだった」 「実はね? 『腐った食べ物』の中には、細菌マンとか、カビマンとかがうようよいることが多いの。だから、食べると取り憑かれて病気に――おなかいたいたいになっちゃうの」 「腐った食べ物の中だけじゃなく、例えばみんながいっつも遊んでる公園の遊具とか、教室の椅子とかテーブルとかにも、カンセンショウグンの子分が隠れてることがあって。『取り憑いちゃうぞ〜、病気にしちゃうぞ〜』いっつも悪巧みしてるんだよ? 怖いよね、いやだよね」 「けどね! 安心マンがまだ来てくれたことの無いこの茂伸村にも! そんな悪者たちをやっつけてくれる心強い味方がいるの! しかも、みんなのすぐそば。ありすおねーさんの、ものすごーい近くにいるんだよ?」 「それが誰かっていうと〜 じゃじゃ〜ん!!!」 ;SE 蛇口を空けて勢いよく水を流す 「お水さんと〜〜! それから!!! 」 ;SE ハンドポンプシュコシュコやって、ハンドソープ出す 「せっけんさんです! せっけんさんは、ハンドソープでも、こっちの固形石鹸でも、どっちでも大丈夫だから、安心してね?」 ;SE かるく泡立てて→蛇口を石鹸つきの手で洗って→手をかるくあらって→水を手ですくって蛇口にかけて→蛇口閉める 「……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――っと」 「いまありすおねーさんがかるーくやってみせたみたいにして、お水さんとせっけんさんに力をあわせてもらえれば! なんと99.9%以上! ほとんど全部の細菌マンも真菌マンもウイルスマンもやっつけられちゃうの! すごい! 強い! かっこいい!!!」 「だから、いまありすおねーさんが何をやったか。どうやって、お水さんとせっけんさんに力をあわせてもらったのか―― みんな、知りたくない? どうかな? 『知りたい〜』って子は、手をあげて? せーの! (呼吸音)(呼吸音)――うんうん! だよね! 知りたいよね!!」 「その方法がわかっちゃうのが、今日の『おてて洗い教室』なんだよ? だからみんな、ありすおねーさんのお話がよく聞こえるように、ヘッドホンかイヤホン、しっかりとお耳につけてね?」 「『つけかたがよくわからないよー』って子も、大丈夫! いまからありすおねーさんが、お隣さんにつけてみせるから、みんなも、自分とペアになってる子のお耳に、ヘッドホンかイヤホン、つけてあげてね?」 ;3/右(マイク向き) →‘かんたん”からマイクと同じ視線 ;$=SE ヘッドホン・イヤホン装着してあげる(両耳同時にがさごそ) 「それじゃあお手本。よーく見ててね? こうして、大きめにひろげて――お耳にしっかりフィットするように―― $ ん……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――っと、こんな感じ。 かんたんだよね? みんなも、それじゃあやってみて?」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――うん、上手! そしたら今度は、イヤホン・ヘッドホンがこわれてないかを確認するよ? またありすおねーさんお手本するから、よーく見て聞いて、真似してみてね? いっくよー」 ;3/右(マイク向き) 「まずは、右耳〜 みぎのお耳の聞こえをチェック!」 ;7/左 「そしたら次は、左耳〜〜 聞こえてますか〜? どうですか〜? うふふっ、ちゃあんと聞こえてるなら」 ;7/左→;1/前→;3/右 「ぐるーーーーーんってゆっくりまわりこんで〜〜」 ;3/右 (接近囁き→吹きかけ) 「ちいさな声も聞こえるかどうかたしかめて。最後には―― (ふーーーーーーーーーーーーっ) うふふっ、息を吹きかけて、チェック完了!」 ;3/右 (マイクと同じ視線) 「みんなのチェックも終わったら、いよいよおててあらい教室、はじめるからね〜。 『チェックがうまくいかないなー』ってこがいたら、手をあげてありすおねーさんにおしえてね!」 ;3/右 (マイクの方を見つつも、オフマイクになるようにで) 「(ほっと安堵の小さなため息)」 ;3/右 (顔寄せ囁き) 「ほんと、今日はお手伝い引き受けてくれてありがとうございます。助かってます。 あなたがここにいてくれるだけで、あやかしのこたち全員、ものすごくいうこと聞いてくれて……うふふっ」 「実演の方もこの調子で、ね? パートナー、引き続きお願いしますっ」 ;環境音 F.O. ;/////// ;Track2 「ありすおねーさんのおててあらい教室」 ;//////// ;3/右 「(呼吸音)――うん!! みんな準備はばっちりみたいだね〜! それじゃあ『ありすおねーさんのおててあらい教室』はじめちゃいます!」 「『お水さんとせっけんさんが力を合わせればどうなるか』――(呼吸音)(呼吸音)――そう! 怖い怖〜いカンセンショウグンの子分たちを、おっぱらえちゃうんだったよね!」 「じゃあ、どうやったらお水さんとせっけんさんに力をあわせてもらえるのか。 その秘密は――じゃん!!! 握手!!! みんなが誰かと力をあわせるときとおんなじで、おみずさんとせっけんさんに、握手してもらうのが一番いいの。 それもね? 自分のおててとおてての握手でいいの」 「じゃあ、どういうふうに自分のおててとおててで握手をするか。 いまから、ありすおねーさんがゆっくりやってみせるから、よーく見てしっかり聞いててね?」 ;$=SE 髪の毛をヘアゴムでまとめ 「まず、その前の下準備。髪の毛が長い子は、おててあらいをする前に髪の毛をゴムでまとめちゃおうね。 こういう感じで……$――ん……(呼吸音)(呼吸音)――ふふふっ、ね? こうすればスッキリ」 「おててを洗ってるときの水しぶきにも、カンセンショウグンの子分がしがみついてることがあるんだよ? お水で流しちゃう前に、髪の毛にお引越しされちゃったら、そのままそこに隠れちゃう。やばい! 怖い! だから、髪の毛をしばっておけば、くっつきづらくしておくの」 「おんなじ理由で、袖が長いこは袖まくり。忘れないでやっておこうね! あと、指輪とか時計とかブレスレットつけてるこがいたら、そういうのも洗う前にはずすこと。 爪も絶好の隠れ家になっちゃうから、できるだけ短くきっておいてね」 ;$=SE 蛇口ひねり&流水 「準備ができたら、おてて洗いのスタート! まずは蛇口をひねって――$――ちょろちょろちょろ〜って、このくらいに細いお水を出します。 だばだば跳ねると、水しぶきからお洋服とかにしがみつこうとしてくるから、跳ねない強さにするのがポイント」 ;$=SE 手を水で濡らす 「そうしたら〜 手のひらと手の甲と、手首までをお水で濡らします。 $ ん……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;$=SE ポンプシュコ 「今度はいよいよ、せっけんさんを手のひらにご招待! かたまりのせっけんでも、ポンプをしゅこしゅこやる方でもどっちでもいいから、 手のひらにたっぷりつけて―― $ つけたらよーく泡立てます」 ;SE 手のひらこすりあわせて泡だて 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――ん、こんな感じ。 ここまでできたら、今作った泡で蛇口のハンドルもあらっちゃいましょー!」 ;SE 水道のハンドル洗い 「どうしてかっていったら……(呼吸音)(呼吸音)―― うん! そう、みんなすごい! 大正解! ――(呼吸音)(呼吸音)―― 蛇口のハンドルにも、カンセンショウグンの部下が――(呼吸音)(呼吸音)―― 隠れてるかもしれないから――(呼吸音)(呼吸音)――ね!」 ;SE stop 「そしたら、お水の節約と、水はね防止のために、 アワアワにしたままのハンドルをひねって、いったんお水を止めます」 ;SE ハンドルひねって流水とめ。 「きゅ、きゅ、きゅっ! っと。 お水を止めたら、いよいよ自分の手と手で握手! おててあらいを開始します!」 ;SE 手のひらあらい(継続) 「まずは、手のひらと手のひらでお水さんとせっけんさんに、力をあわせてもらいます。 すりすり、こしゅこしゅ、すりすり、こしゅこしゅ―― 手の付け根から――(呼吸音)(呼吸音)―― 指の、先まで――(呼吸音)(呼吸音)――」 「お水さんとせっけんさんに――(呼吸音)(呼吸音) 仲良く仲良くしてもらえるよう――(呼吸音)(呼吸音) すりすり、こしゅこしゅ――(呼吸音)(呼吸音) すりすり、こしゅこしゅ――(呼吸音)(呼吸音)」 ;SE stop 「いまので手のひらからカンセンショウグンの手下はおっぱらえたから、 このまま逃げ道も隠れ家もなくしちゃおうね! 手のひらから裏側に逃げていったら、どこにいるかな〜? (呼吸音)(呼吸音)――そうだね! おてての裏側! 手の甲が怪しいね!」 ;SE 手の甲洗い(右掌で左手の甲)、継続 「だから今隠れ家をなくした手のひらで、手の甲も伸ばして押し出して、手下をどんどん追い込んじゃおう! 右の手のひらで、左の手の甲を―― いっくよ! それ!! ごしごし、ぐいぐい、ごしごし、ぐいぐい――(呼吸音)(呼吸音)」 「指の先、爪の上まで――(呼吸音)(呼吸音) せっけんさんとお水さんを――(呼吸音)(呼吸音) ひろげてのばーすみたいな感じに――(呼吸音)(呼吸音)―― こすってこすって――(呼吸音)――洗って洗って――(呼吸音)――」 「手の甲を全部やりおわったら――(呼吸音)(呼吸音)―― 手の横側、厚みの部分も――(呼吸音)(呼吸音)―― おんなじ感じで――(呼吸音)(呼吸音)―― こすって――(呼吸音)――のばし、て――(呼吸音)――」 ;SE stop ;SE 手の甲洗い(左掌で右手の甲)、継続 「そしたら今度は反対の手――(呼吸音)(呼吸音)―― 左のてのひらで、右手の甲を――(呼吸音)(呼吸音)―― 手首の方から、指先の方に――(呼吸音)(呼吸音)―― こすって、のばして――(呼吸音)――ごしごし、ぐいぐい――(呼吸音)」 「指の間接のところとか――(呼吸音)(呼吸音)―― 皮がたるんで洗いづらいなら――(呼吸音)(呼吸音)―― ゆびをちょこっと折り曲げて――(呼吸音)(呼吸音)―― にゃんこの手にして――(呼吸音)――こすって、のばして――(呼吸音)」 「手の甲全部が終わったら――(呼吸音)(呼吸音)―― 手の横側も、忘れずに――(呼吸音)(呼吸音)―― ごしごし――(呼吸音)――ぐいぐい――(呼吸音)―― のばーしのばーーし――(呼吸音)(呼吸音)――で」 ;SE stop 「これで手のひらと手の甲と手の脇にはもう、カンセンショウグンの手下の隠れ場所はなくなったね! けどまだ、思いもかけないところに潜んでるっぽい気がするんだけど〜―― あわあわがまだ薄いところは〜――(呼吸音)(呼吸音)――あ! ここ!! ね? 指先と爪のところが怪しいね!!!」 ;SE stop 「じゃ、ここも洗って、隠れ家から追い出しちゃおう! 指先と爪の間を徹底的に洗うには〜――にゃんこの手! にゃんこの手でやるとすごくよさそう! 右手の指先をかるぅくまるめて、にゃんこの手にして〜――にゃにゃん♪」 ;SE 右手指先を左手のひらで洗い (継続) 「指先を〜(呼吸音)――手のひらに〜(呼吸音)―― かるぅく押し付けるようにして〜(呼吸音)(呼吸音) こしゅこしゅ、にゃんにゃん――(呼吸音)(呼吸音) こしゅこしゅ――(呼吸音)――にゃんにゃん――(呼吸音)」 「手のひらの方も、ちょっと丸めて――(呼吸音)(呼吸音)―― 泡のプールを――(呼吸音)――つくる感じで――(呼吸音)―― そこに指先ぐるぐるさせると――(呼吸音)(呼吸音)―― 隙間もくまなく洗えるからね〜(呼吸音)(呼吸音)――っと」 ;SEstop ;SE 左手指先を右手のひらで洗い (継続) 「そしたら今度は、左の指先――(呼吸音)(呼吸音) にゃんこの手にして――(呼吸音)――こしゅこしゅ、あわあわ――(呼吸音) 右手につくった泡プールで――(呼吸音)(呼吸音) 指先をていねいに洗います――(呼吸音)(呼吸音)」 「あわあわ、こしゅこしゅ――(呼吸音)(呼吸音) あわあわ、こしゅこしゅ――(呼吸音)(呼吸音) 爪の、間も――(呼吸音)(呼吸音) しっかり――(呼吸音)――こすって――(呼吸音)――うん!」 ;SE stop 「これで指先と爪の間もばっちり! もうカンセンショウグンの手下が隠れられるところなんて……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)―― あった! ほんとだ! 指と指の間にまだ隠れ家が残ってた。 ここは――こういうふうに、指と指とを、互い違いに組み合わせて〜」 ;SE 指の間洗い(継続) 「指の付け根のところから〜(呼吸音)(呼吸音)」 しっかりきっちり――(呼吸音)――こすりあわせて――(呼吸音) だんだんのぼって、のぼって、のぼって――(呼吸音)(呼吸音) 指先の方に〜――(呼吸音)――こしゅこしゅと〜――(呼吸音)」 「先までいったら〜(呼吸音)――逆戻りして――(呼吸音)―― こんどはじわじわ〜(呼吸音)(呼吸音)―― 下の方へと〜(呼吸音)(呼吸音)―― 付け根もしっかり〜(呼吸音)(呼吸音)――はい、洗えました〜!」 ;SE stop 「ありすおねーさん、いま指と指の間をあらってて気がついたんだけど。 親指! お父さん指にだけはまだ隠れ家が残っちゃってるよね。 だから、ここは――えいっ! こうやって、右の親指をすっぽり、左の手のひらでつつみこんじゃって〜」 ;SE 右親指ひねりあらい 「ごしごしぐりゅぐりゅ――(呼吸音)(呼吸音) 包んで〜ひねって〜――(呼吸音)(呼吸音) 隠れる場所がないように〜(呼吸音)(呼吸音) ぜぇんぶ、綺麗に――(呼吸音)(呼吸音)――洗えたら手を入れ替えて!」 ;SE 左親指ひねりあらい 「今度は左の親指を〜――(呼吸音)(呼吸音) 右手のひらでぐりぐり、ごしゅごしゅ――(呼吸音)(呼吸音) ひねって――こすって――(呼吸音)(呼吸音) 綺麗、綺麗に、最後まで――(呼吸音)(呼吸音)――っと!」 ;SE stop 「そうしたら、最後の隠れ家も潰しちゃおう!! お手々は全部キレイキレイにできたけど〜 お手々へとつながる通路――そう! 手首には、まだ、 カンセンショウグンの手下が隠れてるかもしれないもんね!」 「これも親指とおんなじやりかた。 右の手首を、左手の親指と他の指とで、にぎって包んで〜」 ;SE 右手首ひねり洗い 「ぐりぐりぐりぐり〜! (呼吸音)(呼吸音) 隠れ家全部を、こすって、ひねって――(呼吸音)(呼吸音) ぐるぐるぐりぐり〜――(呼吸音)(呼吸音) すきまなく、洗って――(呼吸音)(呼吸音)――今度は反対!」 ;SE 左手首ひねり洗い 「左の手首も〜――(呼吸音)(呼吸音) 右手の指で〜――(呼吸音)(呼吸音) つつんで〜ひねって〜(呼吸音)(呼吸音) ぐるぐるぐるぐる〜(呼吸音)(呼吸音)――うんっ!」 「これでキレイにあらえました〜! せっけんさんとお水さんのあわせ技、すごいよね! 強い! かっこいい!!」 「けどね? これで勝った! っておもっちゃったら危ないの。 どうしてかっていうと、隠れ家を追い出されたカンセンショウグンの手下たちは、 あわあわの中で、次の隠れ家にお引越ししよう! って狙ってるから」 「だーかーらー!」 ;SE 蛇口ハンドルひねり→静かに水を出す 「お水の跳ねるのに乗っかって、カンセンショウグンの手下があちこちに逃げ出さないように。 しずかにしずかに、そーっとそーっと」 ;SE 静かに手を水で流す(継続) 「いま洗った手のあわあわを――そこに隠れてるカンセンショウグンの手下たちを―― 水はねをできるだけさせないように、そーっと、そーっと――(呼吸音)(呼吸音)―― しずかにしずかに――(呼吸音)(呼吸音) 洗い流して――(呼吸音)(呼吸音)」 ;$=SE 手にためた水でハンドルの泡を流す 「手のアワアワを全部流せたら――(呼吸音)(呼吸音) こうやって手を、コップにして――(呼吸音)(呼吸音) これも静かに(呼吸音)――蛇口のハンドルに今ついた泡を―― $ こうして綺麗に洗い流して――お水をとめて」 ;SE stop 「ここが最後の大事なポイント。手についたお水は、絶対にぴっぴっって払い飛ばしたらダメだよ? どうしてかっていうと〜(呼吸音)(呼吸音)――そう! 大正解! その水しぶきの中に、カンセンショウグンの手下が隠れてるとこまっちゃうから」 「だから、ハンカチ・ちりがみを持ち歩くのは、とってもとっても大事なの。 ペーパータオルがあるところなら、ペーパータオルで手をふくのが一番いいけど、 ないところでは、お洗濯したハンカチをつかって〜」 ;SE ハンカチで手を綺麗にふく 「こういうふうに――(呼吸音)(呼吸音)―― 指と指の間も――(呼吸音)(呼吸音)―― 指先と爪の間も――(呼吸音)(呼吸音)―― 手首もぜぇんぶ――綺麗に吹いて――(呼吸音)(呼吸音)」 「はぁい! お手々洗い完了です! それじゃあ、みんなもやってみよー! ありすおねえさんとおとなりさんが見ててあげるから、 いま見たことを、できるだけ、その順番どおりにやってみてねー」 「もし、『おぼえられなかったー』、というこがいたら、 おともだちと『握手洗い』をしてもいいからね。 ふたりで一緒に思い出しながらがんばってみるものたのしいね!」 「いーい? じゃ、最初の組のこたち。水道の前にならんでならんで〜。 (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)―― そしたら、おてて洗い、はじめ〜!!!」 ;SE 水道の水じゃー ;しばらく鳴らして、F.O. ;/////// ;Track3 ふたりっきりの握手洗い ;//////// ;SE ドア開 ;9/前遠(マイクに背中向き)→"って"から(マイク向き) 「ただいま〜 って、今日は休診日だから、診療所、誰もいないんですけど。 どぞどぞ、気にせずあがってください。っと――」 ;1/前(マイク向き) 「せっかくおててあらい教室したんだし。 アルコールスプレー教室とか、うがい教室とか、そういうのもやっちゃいましょうか。 もっとも――」 ;3/右 (接近ささやき)→“うふふ”で ;1/前 「ここから先は、あなただけが生徒さん、ってことになっちゃいますけど。 うふふっ!」 ;1/前 「っていうか、スプレーしましょう。アルコールスプレー。 100ml中83mlがエタノール、添加物として3.7%のイソプロパノールが含有され、あとは精製水っていう、 ばりばりの第三種医薬品、医療機関向けの消毒用アルコールですから、消毒効果はお墨付きですよ」 「あ、イソプロパノールっていうのも、アルコールの一種です。 これが3.7%以上添加されてると引用不可の扱いになるから、酒税――お酒にかかる税金が免除されて、 お安くて効果は十分な消毒液が作れるんだそうです」 ;3/右 (気持ち接近、囁き気味) 「だから――ふふっ、間違っても飲んじゃダメですよ?」 ;1/前 「って、冗談はともかくとして手指消毒ですね。 さっきの教室でお互いばっちり手洗いしましたけど、移動中、思わぬところでウィルスや菌、もらっちゃってるかもしれませんから」 ;1/前 →‘ん”以降密着距離 「手、ちょっと見せてください。 (呼吸音)(呼吸音)――うん、大丈夫。しっかり乾いてるし、肌荒れも傷もないっぽいですね。いいお手々です」 「あ、乾いてるかどうかは、アルコールスプレーの消毒効果にかかわってくるところなんですよ。 アルコールに期待できる防疫――感染症を予防する効果のうち、大きく期待できるところはふたつあります。 まずはアルコールそのもので破壊できるウイルスへの防疫。 で、もうひとつは、アルコールが揮発するときの脱水効果による防疫です」 「この、揮発するときの脱水効果は、手が濡れちゃってるとその分弱まっちゃうんです。 だからアルコール消毒の前は、手を乾燥させることがとっても大事。 あなたの手も、わたしの手も、いまはしっかり乾燥してますから―― スプレー、しますね? 手のひらくぼめて、水たまりつくれるようにしてください」 ;SE スプレー。長くシューってタイプ 「ん……(呼吸音)(呼吸音)」 ;$=SE スプレーもっかい 「で、わたしも、っと――$……(呼吸音)(呼吸音)――うん」 「うふふっ、たくさん出ますよね。でも、このチャプチャプが大事なんです。 いま、左手につくってもらったくぼみにアルコールのプールができてますから、 そこにこうやっって――右手の指先と指の間をひたすんです……(呼吸音)」 「――そう、指先と爪の間の消毒ですね。 そしたら今度はプールを反対の手につくるプールにお引越しさせて――よいしょ。 で、右手の指先と爪の間も消毒して――(呼吸音)――」 ;SE アルコールを手でこすりあわせて伸ばし広げる 「あとは、手と手をこすりあわせて、揮発しきらないうちにまんべんなく伸ばしていきます。 手のひら――(呼吸音)――手の甲――(呼吸音)――手の横がわ――(呼吸音)」 「指と指の間に――(呼吸音)(呼吸音)―― 両親指を――(呼吸音)――ひねり洗いして――(呼吸音)―― それから手首――(呼吸音)――で――(呼吸音)――。 はい、おしまいです」 「ただ、アルコール消毒では除去しきれない可能性の高い感染症の原因要素も、結構おおいんですよ。 インフルエンザウイルスとかにはすっごく効果あるんですけど、食中毒の原因になる、ノロウイルスとかはすっごくアルコール耐性高いんです」 「だから、なんだかんだいって、最強で万能な感染症対策って、実は手洗い。 せっけんと、たくさんの流水とであやしいの全部洗い流しちゃうことなんです。 うふふっ、ちょっとおもしろいですよね」 ;3/右 (顔を寄せて、ないしょばなし気味) 「ちっちゃいときからとっても身近な、ごくありふれた存在が。 実は最強に万能に、安全をまもってくれてる――なぁんて」 ;1/前 (つぶやき。独り言) 「すみちゃんがあなたのお水なら、わたしはせっけん……に、なれてたらいいんだけどなぁ」 ;1/前 「あっ!? ううん、なんでもないです。あの、お水とせっけんで―― あ! そう、せっかくだから、ほら、さっきちびっこたちがやってた『握手洗い』 あれもあなたに教えておいた方がいいかなぁ、なんて」 「だってほら! えみちゃん、娘さんとかが手洗い嫌がったりしたときに、役にたつこともあるかな〜って思いますから――(呼吸音)(呼吸音)」 「じゃ、おしえますね、握手洗い。まずは洗面所にいきましょう」 ;SE 足音(スリッパ+リノリウム) パタパタ ;3/右 「って、いっても手洗いのポイントは全部同じなんです。さっきのおて手洗い教室と。 ただひとつだけ違うところは〜」 ;SE 水栓ひねって水出す ;3/右 接近囁き →‘って”で戻る 「『わたしがするのとおんなじに』 って、ただ単に、それを相手に伝えてからおてて洗いするだけのことなんですよ。 だからまずは、こうしてお手々を水に濡らして――」 ;SE 水止める ;SE 手を水に濡らす→せっけん泡立てる。以降も声にあわせて手洗いSE 「――せっけんを泡立てるところから。はい、わたしとおんなじにすると〜 ……(呼吸音)――ですです。おててとおててがくっつきますよね。 この状態で、あわあわあわ〜って泡立てます」 「ん……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;この辺から、握手洗い思ったよりヤバいと実感していきます ;(恋心あきらめて平気になった筈だったのに――というこころの動きです) 「泡立ったら、手のひらと手のひらをお互いあわせて……(呼吸音)(呼吸音) 指の腹まで――(呼吸音)(呼吸音)―― 丁寧に、丁寧に――(呼吸音)(呼吸音)―― こすり、あわせて――(呼吸音)(呼吸音)」 「そしたら今度は――手の甲を…… (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)―― (生唾を飲む)――(呼吸音)(呼吸音)――」 「ぁ……っと、手、器にしますから―― あの……その……指先……」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――」 「そしたら、指と、指の間を――(呼吸音)(呼吸音) ――くっ――ふっ――(呼吸音)(呼吸音) あ、いえっ――単に――くすぐったい――だけ――(呼吸音)(呼吸音) ふあっ――ん……(呼吸音)(呼吸音)――あ、ちょっと! ちょっとだけ待って。 少し、あの――落ち着かせてください」 ;SE atop 「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ――(ごくっ)」 「はぁ、はぁ、はぁ――あ……もう、大丈夫だと思います。 けど――なんか――ほんと、わたし、くすぐったくて。 やだな、あはは、年、ですかね。 敏感肌になっちゃったとか――あはははは」 「とにかく、あと親指と手首だけだから、きっちり終わらせちゃうましょう。 あ、けど――」 ;位置そのままで、うつむいてぼそぼそ 「気持ちそっと、やさしくで――お願いできたら……うれしい、です」 ;SE 手洗い音(継続) 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――っ」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 「〜〜っ……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;SE stop 「(長い安堵+ちょっとさみしい吐息)」 ;SE 水栓ひねる→流水でる ;SE 流水で手を流す音で、F.O. ;/////// ;Track4 うがいのお時間 ;//////// 「ふあ〜〜〜っ! 握手あらい、思ったよりなんか緊張しちゃいました。 ヘンですよね、幼馴染のお隣通しで、スキンシップだって――ほら、こないだのマッサージとか耳かきとか、 ねぇ、あれの方が、握手洗いよりよっぽど密着だと思うんですけど」 「なんかわたし――あはは、思春期の女の子ってわけでもないのに、喉まで乾いちゃいました。 お水お水――って、危ない! 危ない! そうですよ、わたしたちまだ、うがい、してないじゃないですか!」 「お水のんで、胃に流し込んで胃酸でウイルスや菌を殺しちゃう! みたいな情報もネットでみたことありますけど―― 酸に抵抗力をもってるウイルスも菌も全然珍しくないですからね、ノロウイルスとか、ピロリ菌とか。 寄生虫だとアニサキスとかもそうですよね」 「だから、飲むのはリスクが大きい。うがいして吐き出すのが防疫の観点からはずっと有効っていう考え方に、わたしは賛同してます。 水道水でのうがいをした人たちの群が、うがいをしなかった人たちの群や、ヨード液をつかったうがいをした人たちの群より36%も風邪の発生を低く抑えられた――っていう研究論文もありますし」 「うがいしなかった人たちはともかく、ヨード液……うがい薬を使ったひとたちにも有意な風邪の予防効果は見られなかった、ってちょっと意外ですよね。これは、『ヨード液が、口の中の常在菌も殺菌してしまうこと』が原因なんじゃないか、とも言われてます」 「ただ、その論文内でも、『ウイルスを洗い流すから有効とは考えにくい』とも明記されてるんです。 その上で、『ウイルス感染に必要な酵素を洗い流してるのかも』とか、『口内環境の改善につながってるのかも』とか、あるいは『水道水中の塩素が有効なのかも』とか推測されてます」 「だから、うがい――水道水でのうがいは、やって損っていうことは絶対にないんです。 せっかくですし、ね? 医療現場で効果が高いとされて推奨されてるうがいの仕方、教えますから、やっちゃいましょう」 ;SE 水道水出す→コップを水でざっと流す→コップに水貯める 「まずはコップをお水で流して――ん……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)―― そうしたら、コップにお水をためて――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――うん」 ;SE 水道水とめ 「一番最初。ってか、ここが最重要のポイントなんですけど―― うがい、いきなりガラガラやらないで、最初は口をゆすぐための、ぶくぶくうがいをするんです」 「こういう感じ。やってみますね? ん…… 「時間は15秒以上。ぶくぶくうがいで口の中にくっついてる菌やウイルスを洗って吐き出しちゃうのが目的です。 これをしてからじゃないと、喉の奥に逆に悪いものを運んじゃう……って危険性も増えちゃいますから」 「ぶくぶくうがいは2回、念の為くりかえしましょう。もう一回――ん…… (口の中でぶくぶくうがい、15秒)――っ――(しずかに水を吐き出す)」 「ぶくぶくうがいをしたら、次はガラガラうがいです。 これは、喉の奥を水道水でガラガラってして悪いもの掻き出して、体の外に出しちゃうっていうイメージでやりましょう」 「ガラガラうがいのとき、『あー』って声を出す感じでやる人もおおいんですけど、『おー』の方が、より喉の奥までうがいしやすいです。わたしの場合は。向き不向きでやりやすいやりづらいもあると思うから、興味あるようだったらためしてみてください。大事なのは、『水道水でぶくぶくうがいを15秒2回』のあとに、『水道水でガラガラうがいを15秒2〜3回』、やるってことです」 「じゃ、いきますねー。わたしは『おー』っていいながらのガラガラうがいで、まずは、いっかいめ。 (『おー』って声だしながらガラガラうがい、15秒)――(しずかに水を吐き出す)」 「15秒、思ったより長い時間で、たいていは短くなっちゃうんです。 それでもやらないよりずうっといいですけど――もしちゃんとしたいなら、『うさぎとかめ』を、頭の中で歌ってみてください。 あれ、15秒くらいになりますから」 (♪以降 可能なら歌唱お願いいたします。詞・曲とも著作権切れ確認済み) 「ためしてみます? いきますよ〜 ♪『もしもしかめよ かめさんよ せかいのうちで おまえほど あゆみののろい ものはない どうしてそんなに のろいのか』」 「ね? うふふっ、普通にうたうと16秒とかゆっくりでも20秒とかになるんですけど、頭の中だとどうしても早くなっちゃうから、ちょおどいいんです」 「じゃ、もっかいガラガラうがいですね。いきますよー。頭の中で『うさぎとかめ』で。ん…… (ガラガラうがい15秒)→(静かに水吐)」 「ふうっ、わたしはあといっかいだけ、念押しでやっちゃいますから。ちょっとだけ待っててくださいね? うふふっ、具体的には、あと15秒。 (ガラガラうがい15秒)→(静かに水吐)――っと」 ;SE 水栓ひねる→水流す→とめる 「はい、おしまいです。 それで――あの、またせちゃってほんとーに気が引けるんですけど」 「いっつものルーチンなんで、鼻うがいと目薬と洗顔も、わたし、やっちゃいたいんです。 あんまかっこいいものじゃないから、待合室でテレビかなんかみながら待っててもらってもいいんですけど……」 ;自嘲にいかず、やわらかに、ふわっとやさしく、かるく。積み重ねてきた時間を懐かしむ方向 「もういい年になっちゃった幼馴染ですからね、わたしたち。 いまさらカッコつけるような関係でもないですし」 ;3/右 接近囁き 「興味あるなら教えちゃいますよ? 鼻うがいの仕方も、点眼薬の使い方も、フェイスウオッシュの方法も」 ;環境音 F.O. ;/////// ;Track5 鼻うがいと点眼とフェイスウオッシュ ;//////// ;3/右 「手、ハンドシャワーの温度みてほしいんですけど。少しだけいいですか? ん……」 ;SE 水栓コックひねる ;SE 洗面台のハンドシャワーの音、しばらく ;3/右(近い) 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……ちょっとこれだと冷たいですね。 もうちょっとだけあっつく――(呼吸音)(呼吸音)――ん。ちょうど体温くらいになりました」 ;SE コック締め→シャワーstop 「便利ですよね、洗面台のハンドシャワー。 診療所でいっつも助かってるから、自宅にもほしいんですけど…… 水回りの工事って、なかなか思いきれませんよね〜」 ;3/右 (通常) 「じゃなくて、鼻うがいでしたね。 鼻うがいは、実はまだ防疫に有意な効果があるかについて、広い指示を得ている論文ってないんです。 だからもしかしたら気休め程度なのかもしれませんけど―― でもやっぱり、‘大量の水で洗い流す”っていうのは単純に効果ありそうだから、わたしはいっつもやってるんです」 「花粉症の患者さんとかだと、習慣にしてる方も最近じゃめずらしくないんですよ。 そういう方のお話だと、やっぱり体感で効果あるってことですし―― それなら感染症の予防にも、ちょっとは効くんじゃないかなーって思って」 「で、ですね。鼻うがいには、大雑把にふたつのやり方があります。 ひとつはシャワーのぬるま湯を、お鼻の奥に流し込む方法。 で、もうひとつは、これ。ドラッグストアとかでも売ってる、鼻うがい専用の洗浄機」 ;SE 洗浄機しゅこしゅこ 「これと、1%の生理食塩水――専用の洗浄液とかも売ってるみたいですけど、1%の生理食塩水が一番やすくて効率よさそうかなって、わたしは思ってます」 「100円ショップで計量スプーン買ってきて、すりきりで5gのスプーンにお塩とって。 ペットボトルにお水――500mlのやつになら一杯、1リットルのやつになら二杯っていれてくだけで、超簡単につくれちゃいますからね、生食(せいしょく)」 「今日はお教室だから、両方やってみせますね。 まずは、シャワーとお湯を使う方。 ご家庭にハンドシャワーなくても、体温程度のお湯が用意できればそれでオッケー、おんなじです」 「じゃ、やってみせますね。まずはシャワーからお湯を出して――」 ;SE ハンドシャワーお湯出し(継続) ;“そしたら”以降、左の鼻の穴を抑えてしゃべってください 「で、手をコップにしてそのお湯をためて―― 貯めたのを右の鼻の穴の下にもってって。 そしたら左の鼻の穴を指でふさいで」 「この形――コップの手を鼻にあてたまま、手と首を同時に上に上にってむけていくんです。 慣れるまでは、鼻で水をすいあげないように意識して、ただただ首と手の動きで自然に流れ込んでくる水を、鼻孔の奥でうけとめてためるイメージで」 「それができたら、我慢できる時間我慢して、それから下を向いてお水を自然に流し出します。 奥までお水はいってたら、口からも出てきますから、それも自然にペってしてください」 「じゃ、やってみせますね。 鼻うがいしてるときはしゃべれないから、ちょっと無口になっちゃいますけど」 ;*鼻うがいの音は後で足しますので、息とニュアンスいただけますと幸いです ;SE 鼻うがい 「ん……(上を向いて鼻に水を流し込んでく呼吸音)――(呼吸音)(呼吸音)―― ぁ――(下をむいて、水を排出してく呼吸音)……(呼吸音)――ふぁ――あ〜」 ;鼻の穴抑えてた手をはずす 「ちょっと……あはは、流石に恥ずかしいですね。 あなたの前で、鼻水たらしちゃってるみたいな感じしちゃって――」 「けど、やっぱり覚えておいてほしいから…… 例えほんの0.1%でも、あなた……と、あなたのご家族が、感染症になる確率を下げてほしいって思うから」 「ですから――えへへっ! もう片っぽう、洗浄機を使うほうもやっときますね。見ててください。 慣れちゃえばこっちの方がらくらくですし鼻孔――鼻の穴の奥まで洗浄できちゃいますから。 えと、まずはこれが洗浄機。ハンディタイプの鼻洗浄器です――」 ;SE 洗浄機ぺこぺこ 「MITURIN(密林)とかでも、『鼻洗浄器』で検索すれば、一杯でてきます。安いのから高いのまで色々ありますけど、慣れるか慣れないかの問題だと思うから、わたしてきには、『洗浄機そのものを洗いやすいの』がおすすめですね。 洗浄機が雑菌の繁殖の場所になっちゃって――とかだと、逆に有害になっちゃいますから。鼻うがい」 「っていうか、100円ショップで売ってる吸い飲みとか、ドレッシングとか用の細口のボトルでもいいと思います。 そういうのの方が、気軽に買い替えできて、かえって清潔を保てるかもですし」 「とにかく、鼻洗浄器は清潔が第一。あ! さっきの手をコップにして式も、手洗いばっちりすませてあるのが最低限の条件ですから、そこは気をつけてくださいね?」 「100度のお湯に耐えられる洗浄機だったら、煮沸消毒が一番安全確実ってわたし、思います。沸騰したたっぷりのお湯で5分煮る。 人類、20世紀に入るまで、煮沸消毒一本槍で戦ってきた歴史がありますし。 オートクレーブによる物理的滅菌だって、飽和水蒸気をつかった超高温煮沸消毒ですからね、ご家庭でできる一番有効でコスパいい消毒法だと思います。煮沸消毒」 「で、清潔な鼻洗浄器を用意したら、1%の生理食塩水をいれます。いれたら、上を向いて洗浄器のボトルを押して生理食塩水を流しこんで、『おーーーー』って高い声をだして、鼻孔から喉まで生理食塩水を流します」 「喉に来たなーって思ったら、声をとめて下を向いて、自然にお水を鼻からも口からも流れ出させる。 これを、左右1〜2回ずつやれば、おしまいです」 「じゃ、やってみせますね。そんなに綺麗なものじゃないですし、地味〜だとは思いますけど」 ;*鼻うがいの音は後で足しますので、息とニュアンスいただけますと幸いです ;SE 鼻うがい 「ん……『おーーーーーーーーーーーーーー』……んぁ――(静かに吐き落とす呼吸音)」 「(ちょっと荒い1呼吸)……カッコ悪いけど、見えましたよね? 鼻からも喉からもお水でました。ちゃんと、一番奥までうがいできてる証拠です」 「これで左右それぞれの方法で鼻うがいできましたから、やり方はオッケーですよね! そしたらこのまま最後の仕上げ! 目薬とフェイスウオッシュもしちゃいましょー」 「っと……目薬、さすがにいまさらさしかたを教えるもないですから。 『ちっちゃいこにさして上げるとき』の上手なやりかた、わたしがあなたにさす形でおしえますね」 「(呼吸音)(呼吸音)――そしたら、こんな洗面台のとこでアレですけど。 膝枕に頭、預けてください――わたし、正座しますから、その上に、天井に顔をむける形で」 ;SE ありす座る ;1/前 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――ん、ありがとうございます。 それじゃあ目薬、相手がちっちゃいこのとき、どうやってさしてあげたらいいか、やっていきますね」 「前準備として、手洗いをばっちりやっておいてください。親御さんの方だけじゃなくて、ちっちゃいこの方も。 こどもって、目、素手でこすっちゃったり普通にしちゃいますから。 あと、おこさんの洗顔もやっておいてあげてください。まつげとかの雑菌、洗い流しておいたほうが安全ですから」 「で、そこまでできたらこの体制。ひざまくらで、お子さんの顔が天井を向いてるようにしてあげてください。 手元には、目薬とティッシュ、忘れずに用意しておいてくださいね」 「目薬になれてないうちは、おこさん、顔を反射的にそむけたり、目をとじちゃったりしますから、 最初っから、優しくこういってあげてください」 ;1/前(顔寄せ、ささやきぎみ) 「『目、かるくとじてていいからね。おねーさんが目を触っても、くすぐったがってうごかないでね?』って」 ;1/前 「『痛くないから』みたいなことをいっちゃうと、痛いのかなーって怯えちゃうから。 『くすぐったくても』っていってあげてください。 そしたらおこさん――ふふっ――ね? 素直に、目を閉じてくれますから――」 「目薬を利き手でもって、反対側の手でかるうく、お子さんの下まぶただけをひっぱるんです。 あっかんべーをするときみたいに。で――(呼吸音)」 ;SE 点眼 「目薬さしたら、すぐに指を離して、 『そのまま目をつむっててねー』って伝えてあげてください。 まばたきとかはさせないで。ただ、目をつむってて、って」 「そのすきに、今度は反対側の目に。 おんなじように、下まぶただけかるくあかんべーにして――(呼吸音)」 ;SE 点眼 「はい、これでおしまいです。あとは目をつむったままのお子さんの目からこぼれてる薬液を――」 ;SE ティッシュ引き抜き → 顔をちょんちょん拭く 「――こうして、ティッシュで――(呼吸音)(呼吸音)――こするんじゃなく、かるくく叩いて吸わせる感じで―― (呼吸音)(呼吸音)――拭き取ってあげれば――(呼吸音)――うん。おしまいです。姿勢、もとにもどしましょうね――(呼吸音)(呼吸音)――っと」 ;3/右 「もちろん、このやり方がどのこにもうまくいくーってわけじゃありません。 けど、そういう目薬むつかしいこにでも、まずまずうまくいく方法も、念の為教えておきますね? そういうときには――うふふっ」 ;3/右 (接近囁き) 「ぐっすりねむったとこに目薬。これが最終手段です」 ;3/右 「たくさんたくさん遊んだあとで、スイッチきれちゃってるときとかなら、大丈夫――目薬くらいじゃおきませんから。うふふっ」 「で。感染症防止パーフェクトスペシャル教室も、次のフェイズでいよいよコンプリートです! 洗顔。フェイスウオッシュですね」 「これも――あはは。わたし、メイク落とした顔見られちゃうことになっちゃうから、やっぱりちょっと恥ずかしい…… ってか、辛い? この年になると少ししんどい? かもなんですけど―― でも、ここまでやった以上は最後まで、きっちりつたえたいし、あなたに覚えてほしいです」 「けどけど……メイク落としたとこみても、なんかこー、有島ありすさんがショック受けちゃうようなりアクションはしないでくださいね? 万一もしも、『ありす老けたなぁ』とか思ったとしても、そこはほら、大人同士、お隣同士、うまいことこころにしまう形で」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――はい、じゃあ、約束ですよ? 『ゆーびきーりげーんまん うーそつーいたーら 次の水普請一人でやってもーらう ゆびきった!』」 「あははっ! これで絶対安心です。 それじゃあ洗顔、いきましょー! あ、クレンジング――お化粧落としとかの説明ははぶきます。 あなたには必要ないことですし……すみちゃんにもえみちゃんにも不要ですし、 なっちゃんには個別で教えてあげますから。必要になったそのときには」 「でも、わたしにはクレンジング――皮脂とかの水性の汚れを落とす前に、ファンデーションとか油性のものを落としちゃう手順が必要ですから、そこだけぱっぱと済ませちゃいますね。ちょっとだけ待っててください」 ;参考動画 https://youtu.be/mGGi-skMbIY ;SE クレンジング液手に取る→顔においていく→手指で伸ばしてなじませる→水出す→洗い流す→水止める 「(上記の一連の動作の感じで、おねーさんっぽいトーンの呼吸音とニュアンスお願いいたします)――――ふぅ」 ;SE タオルで顔拭く 「……ん――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――っと、おまたせしました。それじゃ、洗顔していきましょー!」 ;SE 水出す →手洗い 「まず、流水で手の脂分を落とします。さっきわたしクレンジング使ったから、それをちょっと念入りに落とします。 なぜかっていうと……(呼吸音)(呼吸音)――脂分があると、せっけん類の泡立ちが悪くなっちゃうからです――(呼吸音)――っと」 ;SE 動作にあわせて一連 「洗えたら――水を細くして……ん。 手のひらにせっけんを載せて、こすって――ころがして――水か、できればぬるま湯をちょっとずつ加えながら泡立てていきます。 ん…………(呼吸音)(呼吸音)――」 「できるだけ水分を多く含んだ泡をたくさんつくるのが、お肌に優しい洗顔のコツです。 指先であわあわあわだてて――(呼吸音)(呼吸音)――泡立ち初めたら、指先まるめてくぼみをつくって、逆側の手の親指つかって、そのくぼみに泡をあつめるようにぎゅっーってこすって――(呼吸音)―― 泡をあつめながら、また泡立てます……」 「こしゅこしゅ――あわあわ――(呼吸音)(呼吸音)―― こしゅこしゅ――あわあわ――(呼吸音)(呼吸音)―― あわが集まりはじめたらぎゅーっ――(呼吸音)(呼吸音)―― 指先のくぼみに――(呼吸音)――集めて、集めて――(呼吸音)――っと」 ;SE stop 「水分を多めのゆるーっとした泡を、顔全体を覆えるくらい泡だてられたら、泡立てはおしまいです。 片方の手のひらのくぼみにたっぷり乗っかるくらいの量があれば十分だと思います」 「わたしは保湿成分たっぷりの洗顔せっけん使ってますけど、肌荒れしなくて泡だてもうまくできるようなら、 普通の固形石鹸――浴用せっけんとか、ハンドソープとかボディソープでも全然大丈夫です。 大事なのは、肌にあうかと、どれだけ泡だてやすいかの二点。 この辺は相性あるから、いろいろためすの、おすすめです」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あー、スクラブ使うのは、毎日はおすすめしません。 肌を強く刺激して汚れを落としやすい反面、肌荒れの原因にもなりかねませんから。 しっかり汚れを落としたいときとか、強い刺激がほしいときにはスクラブ。 普段は石鹸とか、低刺激のものって使い分けるのがいいかって思います」 ;SE せっけんを顔にぬったくってく 「じゃ、続けますね。せっけんが十分あわだったら、顔全体にあわを滑らせる感じであらっていきます。 こすらないで、触って滑らせていくイメージで。 順番は上から下。で、端から真ん中」 「両手をつかって、左右両方のはえぎわからおでこ。 おでこで両指先がくっついたら下にさがって、また左右に開いてこめかみからまぶたの上。 また下がって開いて、頬骨から鼻の頭――って感じに、順番に――」 ;『顎のラインから口のとこ』は、指先そこにすべらせてる=もごもごしゃべる感じでお願いします 「眉毛は雑菌とかをためてる可能性があるから、一番最後まわしにします。 眉毛だけはとばして―― ほっぺから鼻の下――(呼吸音)(呼吸音)―― 顎のラインからくちのとこ――(呼吸音)(呼吸音)――」 「下顎やって――(呼吸音)(呼吸音)―― 一番最後に、眉毛にいって――(呼吸音)(呼吸音)―― 眉毛の中まで――(呼吸音)(呼吸音)―― ここだけは、こすって掻き出すイメージで――(呼吸音)(呼吸音)――うん」 ;SE 蛇口ひねって水を出す(跳ねない程度の水量) 「そしたらあとは、手の泡を洗い流してから――(呼吸音)(呼吸音)―― ざぶざぶざぶって、顔全体をすすぎましょう。 いま塗り拡げた泡を全部残さず洗い落とす。 それができればオッケーです。じゃ、あらいますね〜」 ;SE 一分ほど洗顔 「(スッキリとする洗顔中の息とニュアンスお願いします)――ふうっ」 ;SE タオルで水気拭き取る 「そしたら清潔なやわらかいタオルで―― こすらないで、ぽんぽん、ぽんぽんって、優しくタッチしていく感じで―― (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)―― 水気を全部タオルに吸わせたら――(呼吸音)(呼吸音)―― これで洗顔も終了です!」 ;1/前 「これ以上はお風呂で全身を洗うしかありませんけど―― あはは、そこはさすがに教えてあげられないですから。 って、いうか――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――」 「……よかったぁ、すっぴんの顔でもまるっきり、あなたの反応変わらなくって。 えへへ、なんだかほっとします。 ほっとして安心して――うれしい、です」 「ま、おさななじみですもんね! わたしたち! いまさらすっぴんのひとつやふたつで、なにが変わるってこともありませんね。ほんとに」 ;さみしさより、もはや重ねてきた時間への慈しみと『それでよかったんだ』という納得感の方が強い 「ちっちゃいときから変わらないで。 ……なーんにも変わらないで来ちゃいましたもんね。ずっと、ずうっと」 「っていうか、足、疲れちゃいましたよね! おてて洗い教室からほとんどずーっと立ちっぱなしですし。 助けてもらったお礼――になるのかどうか微妙ですけど、足、わたしほぐしますね。 せっかくですから〜――これ!」 ;SE スクラブクリーム手に出して、ざりざり 「スクラブつかって、フットマッサージしちゃいましょー!」 ;環境音 F.O. ;/////// ;Track7 スクラブフットマッサージ ;//////// ;5/後(近い) 「はい。そのまま診察台に、ズボンを脱いで仰向けに寝転んでてくださいね〜。 スクラブとの上手な付き合い方を教えながら〜の疲労軽減フットマッサージ! いまからたっぷりしていきますから」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……あー、まだちょっと足、むくみ気味かもしれませんね。 これ、今日一日でどうこういう感じじゃないし―― 抜けきれてない疲労が、まだまだ残っちゃってるんですね、きっと」 「なら、うん! スクラブマッサージで足全体の血行を良化させて。 それから足つぼを押してむくみをとっていく――この流れでやっていきましょー!」 「お肌もすこーしアレ気味ですし、ピールオフパックしてもいいかなぁーって思うんですけど…… (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――うん、優先度としてはやっぱり、血行良化と疲労回復からですね」 「それじゃあ、まずはスクラブしますか。市販のスクラブ入りのクリームでもいいんですけど、 今日は血行良化と疲労回復が目的ですから……(呼吸音)(呼吸音)――うん。ハニーシュガースクラブが一番いいかなって思いますう」 「ハニーシュガースクラブっていうのは名前のとおり、はちみつとお砂糖で作るスクラブです。 混ぜるだけで簡単にできて、スクラブの強さは、お砂糖の粒の大きさとはちみつに混ぜ込む量で決められる、かなり使い勝手のいいスクラブなんですよ」 「わたしも普段から使うから、この瓶につくりおきしてあるんです。 場合によってはオイルとかも混ぜたりするんですけど、この瓶の中は――うふふっ! はちみつとお砂糖だけしかまだ入ってませんから――こうやって、指にとって――」 ;SE 瓶の中のハチミツを指にとる ;SE リップ自分に塗る(継続) 「唇に……ん……(呼吸音)(呼吸音)――うすーく、塗ってくと……(呼吸音)(呼吸音)――(ぺろっ)」 「両方食べられるものですからね、とっても安全なリップクリーム――リップスクラブにもなるんです。 ん――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――うん」 ;SE stop 「どうです? 唇、ツヤツヤになってるでしょう? 保湿効果もこれ、ばっちりなんですよ」 ;かなり際どい感じになるなと気づくものの、照れるのも妙な空気になりそうなので押し切る 「ああ――うふふっ! 興味ありそうな感じですね。遠慮しなくていいですよ! せっかくだから、リップもためして――(呼吸音)(呼吸音)―― あ、いえ、なんでもないです。試しましょ? リップのケアも大事ですし。うん」 ;&=SE リップリスナーに塗る ;6/後左 (接近囁き) 「じゃ、顎ちょっとだけ起こしてもらって――塗りますね…… ん―― $――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――はい、塗れました」 ;5/後 「ベタつくようなら舐め取っても平気ですよ? かーなーり甘いですけど。うふふっ! じゃ、これを使って、ハニースクラブフットマッサージ、いっちゃいますね! よいしょ!」 ;SE リスナーの足にハニースクラブ、べちゃ 「まずは面積の広いふとももの裏に、ハニーシュガースクラブをたっぷり置いて、両手で優しく伸ばしていきます」 ;SE ハニースクラブマッサージ(継続) 「ゆっくり、優しく――(呼吸音)(呼吸音) のばして、ひろげる――(呼吸音)(呼吸音) さするみたいに――(呼吸音)(呼吸音) すべらすように――(呼吸音)(呼吸音)」 「太ももから――(呼吸音)(呼吸音) ひざのうら――(呼吸音)(呼吸音) ひざの裏から――(呼吸音)(呼吸音) ふくらはぎ――(呼吸音)(呼吸音)」 「ふくらはぎは――ん……(呼吸音)(呼吸音) 第二の心臓って、いわれるくらいの――(呼吸音)(呼吸音) とっても重要で――(呼吸音)――それだけに――(呼吸音) 疲労、たまりやすい――(呼吸音)――ところ、ですから――(呼吸音)」 「ここは、ちょっと力をいれて――(呼吸音)(呼吸音) ぐいぐい、もみもみ――(呼吸音)(呼吸音) 時間をかけて、やっていきます――(呼吸音)(呼吸音) ん……(呼吸音)(呼吸音)」 「ふ――(呼吸音)(呼吸音) ……(呼吸音)(呼吸音) ……どう、ですか――(呼吸音)(呼吸音) 血行、よくなってきてるの――わかります?――(呼吸音)(呼吸音)」 「肌、赤らんで――(呼吸音)(呼吸音) 汗も、出てきてますよね――(呼吸音)(呼吸音) うふふっ、効果、あるの――(呼吸音)(呼吸音) やっぱり、素直に――(呼吸音)――嬉しい、です――(呼吸音)」 ;SE stop 「砂糖には、グリコール酸がふくまれてますから。 角質除去に役立つ上に代謝を良くする効果があるっていう説もあります。 体感としても、わたし的には効果あるかなーって――あ」 「いっけない、足の裏まだやってませんでしたね。 やっちゃいますから……くすぐったいかもしれませんけど、 そこはちょっと、我慢しといてくださいね」 ;SE 足の裏にハニーシュガースクラブ 「ん、しょ――(呼吸音)(呼吸音) 足の、裏は――(呼吸音)(呼吸音) ツボも、たくさん、集中してる――(呼吸音)(呼吸音) ここも、大事な――(呼吸音)――ポイントですから――(呼吸音)」 「おてて洗い――(呼吸音)(呼吸音) 握手洗いと、おんなじように――(呼吸音)(呼吸音) 指の、間も――(呼吸音)(呼吸音) 全部、きっちり――(呼吸音)(呼吸音)」 「ん……(呼吸音)(呼吸音) ふ――(呼吸音)(呼吸音) もちょっと、我慢――(呼吸音)(呼吸音) くすぐったく、ても――(呼吸音)(呼吸音)――うん」 「はい。これで足全体に、ハニーシュガースクラブをのばせました。 代謝を改善すると同時に、はちみつには高い保湿効果もありますから、 この状態のまま足つぼマッサージしていけば、いっつもよりも高い効果も期待できちゃうわけです」 「っていうことで、足つぼ、いきます。 痛気持ちいい、っていうラインを狙いますけど、もし痛すぎたらすぐに言ってくださいね? 緩めますから」 「じゃ、いきますよ。まずはふくらはぎにあるツボ、足のむくみをとってくれる、豊隆(ほうりゅう)です」 ;SE ツボを探して足をさする(ハチミツでねちゃつく) 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――っと、ここですね。んしょ」 ;SE 強いツボ押し音(長く) 「ぎゅ〜〜〜〜〜〜っ!!! どうですか? 効きますか? ――うふふっ、じゃ、もっと押し込んでいきますね」 「ぐっ、ぐっ――(呼吸音)(呼吸音) ぎゅっ、ぎゅっ――(呼吸音)(呼吸音) 少しずつ強めていきますから――(呼吸音)(呼吸音) キツいようなら、いってください――(呼吸音)(呼吸音)」 「ん……(呼吸音)(呼吸音) ふっ――(呼吸音)(呼吸音) ごりごり、してます――(呼吸音)(呼吸音) 疲れて、ますねぇ――(呼吸音)(呼吸音)――ん」 「この感じだと、腰も結構重いんじゃないですか? 自覚があってもなくっても、そこもケアしておきましょう。 腰の疲労に効くツボは、外くるぶしとアキレス腱のつなぎ目のくぼみ―― ‘崑崙”(こんろん)です」 ;SE 足ツボ押し 「ここは、ピリピリ来やすいから……(呼吸音)(呼吸音) 様子、みながら――(呼吸音)(呼吸音) さっきよりゆるく――(呼吸音)(呼吸音) いきます、ね――(呼吸音)(呼吸音)」 「やわやわ、おしおし――(呼吸音)(呼吸音) ゆるゆる、もみもみ――(呼吸音)(呼吸音) ん……どう、ですか――(呼吸音)(呼吸音) 小指あたりに、ピリピリ――(呼吸音)――少しでも感じますか――(呼吸音)」 「痛く、ないなら――(呼吸音)(呼吸音) もうちょっと、だけ――(呼吸音)(呼吸音) ん、しょ――(呼吸音)(呼吸音) っと――(呼吸音)(呼吸音)――うん」 ;SE stop 「いいですね。汗、気持ちよさそうに出てきてます。 ツボは一気にたくさんやると揉み返しが出てきちゃいますから、 あと一箇所だけ、全身の調子を整える足つぼおして終わりにしましょう」 「足裏中央、土踏まずの前方、足の指を全部いっぺんに曲げたときに一番ふかく凹む部分のツボ。 湧泉(ゆうせん)です――ん……(呼吸音)(呼吸音)――っと、ここですね」 「湧泉は、‘万能のつぼ”っていう異名もあるくらいに効果があって、副作用の少ないつぼです。 全身のだるさや疲れやすさの解消、特に、季節のかわりめの倦怠感とかを改善してくれる効果が顕著っていわれてます」 「ここは、三秒ぎゅーっと押し込んで、三秒離す。それを繰り返す形で刺激していきますね? じゃ、はじめます……んしょ」 ;SE ツボ押し(三秒おして三秒休むを繰り返し) 「ぎゅーーー、っで――(呼吸音)――休んで――(呼吸音) その繰り返しを――(呼吸音)――繰り返し、て――(呼吸音) ん……(呼吸音)(呼吸音) っ――(呼吸音)(呼吸音)」 「足裏……特に――(呼吸音)(呼吸音) 湧泉――(呼吸音)――なんかは――(呼吸音) 自分で、押しても――(呼吸音)(呼吸音) 効果、出やすいって――(呼吸音)――わたし的には――(呼吸音)」 「結構、おすすめの――(呼吸音)(呼吸音) 足つぼ、ですから――(呼吸音)(呼吸音) 効くようだったら――(呼吸音)――自分でも(呼吸音) 試してみて――(呼吸音)――くださいね、っと――(呼吸音)――はい、おしまいです」 「足、いま綺麗に蒸しタオルでふいちゃいますね。 それが済んだら――うふふっ」 ;3/右 接近囁き 「お約束の耳かきも、秘密兵器、ちゃんと用意してますから。 楽しみにしていてくださいね」 ;3/右 「じゃ、その前に、足を綺麗に吹いてきます! んしょ!」 ;SE ゴシゴシと蒸しタオルで足拭き (継続して)→F.O 「(タオル拭きのときの呼吸とニュアンス、30秒ほどお願いします)」 ;環境音 F.O ;/////// ;Track8 お耳のパックと、耳かきと(右耳) ;//////// ;環境音 診察台 ;1/前 「ふうっ、おつかれさまでした。 そしたら耳かきしますから、診察台、横になってくださいね? ……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;3/右 「おてて洗い教室手伝ってもらったお礼、耳かきでいいって―― うふふっ、よっほどわたしの耳かきが気に入ってくれたんですね。 嬉しいです。すごく。素直に」 「今日はツボ押し、足の方でやっちゃったから―― お耳のケアには、これ、使います。いま、チューブから出しますね」 ;SE 右耳元で、ピールオフパックをチューブからにゅる〜 ;$=SE 耳元でにちゃにちゃ ;3/右(寄せて) 「これ、なんだかわかりますか? $ (呼吸音)――うふふっ、正解は、ピールオフパックのクリームです」 「ピールオフパックっていうのは、昔ながらのパックのことです。 お肌に粘着性のクリーム塗って、乾かして。ぴりぴりぴり〜って剥がしていく、アレですね」 「最近はピーリング……ケミカルピーリング。薬品をつかって肌表面の角質とかを取り除く療法と区別するため、『ピールオフパック』っていうことが多いみたいです。ケミカルピーリングほどの効果はないですけど、その分お肌への負担も少なくてすみますから、お肌に気になるところが出てきたら、ご家庭で――って感じのケア方法ですね」 「あなたのお耳……なんだかんだで耳かきされたりマッサージされたりがおおいでしょ? だから、少しずつお肌にも負担かかってて――。 わたし、看護師ですからね。そこのところもケアしてあげたいな〜って、前からちょっと思ってたんです」 「よければ、塗っていきますね? 乾燥するまで時間かかるから、塗って、乾燥するのを待つ間に耳かきをして―― で、乾燥したパックを剥がす、ってやり方でいきましょう」 「じゃ、塗りますね? 耳のつけね外側と、耳の縁まで。変なところに塗らないように、ゆっくり慎重にやってきます」 ;SE パッククリーム塗り(右耳) 「ん……(呼吸音)(呼吸音) まずは付け根を――(呼吸音)(呼吸音) で、じわじわと――(呼吸音)(呼吸音) 上に、ひろくに――(呼吸音)――広げていって――(呼吸音)」 「塗り残し――(呼吸音)――ないよう――(呼吸音) まんべん、なく――(呼吸音)(呼吸音) 耳たぶも、して――(呼吸音)(呼吸音) 上の、ふちも――(呼吸音)――(呼吸音)――しっかりと――(呼吸音)――うん」 「はあい、塗れました。じゃ、ちょっとふーふーして乾かしますね」 ;耳の外側からマイクオフでやっていって、最後にマイクにあてる吹きでお願いします 「(ふーーーっ)(ふーーーっ)(ふーーーっ)(ふーーーっ)(ふーーーーーーーーーっ)」 「ん……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――うん、よさそうですね。 そしたら耳かきしていきますね? 耳たぶ、ぬったとこ一箇所だけひっぱりますけど、パックには影響ないですから、安心してください」 ;SE 耳かき(浅・継続) 「じゃ、はじめます。ん……(呼吸音)(呼吸音) 耳の中、やっぱり――(呼吸音)(呼吸音) 綺麗、ですよね、本当に――(呼吸音)(呼吸音) 大事に、大事に――(呼吸音)――ケア、されてるの――(呼吸音)」 「お耳の中――(呼吸音)(呼吸音) みてる、だけで――(呼吸音)(呼吸音) つたわって、きて――(呼吸音)(呼吸音) うふふっ――(呼吸音)(呼吸音) 『いいなぁ』って――(呼吸音)(呼吸音)」 ;SE stop ;SE ティッシュで耳かき拭き ;SE 耳かき(浅・継続) 「けど……ん――(呼吸音)(呼吸音) やっぱりこういう――(呼吸音)(呼吸音) 細かい、ところ、は――(呼吸音)(呼吸音)―― ん……(集中した呼吸音*2)」 「あ、よし――(呼吸音)ん――(呼吸音) っと……(呼吸音)(呼吸音) こぼさないように――(呼吸音)(呼吸音) よ――(呼吸音)――あっ――(呼吸音)――うふふっ、とれました」 ;SE stop ;SE 耳かき拭き 「わたしが得意っぽいところ、すみちゃんともなっちゃんともかぶってないみたいのは、 なんか、うん――未だにね、『よかった』みたいな気持ちはしちゃうんですよ。 どうしても」 「あ――(呼吸音)(呼吸音)――ふふっ、特に深い意味はないですよ。 未だにって言ったのは……うん。『こどもっぽいなぁ』って、ちょっと、自分で。 わたしだって、もう大人なのになーって」 「さて、深いところもやっちゃいましょう。 こっちも……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――そんなには汚れてないですけど。 でも、取り残しでわたしだったらとれそうなの、ちょこちょこありますから」 ;SE 耳かき(深・継続) 「じゃ、いきますね――(呼吸音)(呼吸音) ん……(呼吸音)(呼吸音) と――(呼吸音)(呼吸音) これ、乾いて――(呼吸音)(呼吸音)」 「へたに、すると――(呼吸音)(呼吸音) 崩しちゃい、そう――(呼吸音)(呼吸音) まぁ、崩しても――(呼吸音)(呼吸音) いいっちゃ、いいけど――(呼吸音)(呼吸音)」 「でも、せっかくなら――(呼吸音)(呼吸音) とっちゃい――(呼吸音)――たい――(呼吸音)―― な――(呼吸音)――っと――(呼吸音) んっ……(慎重な呼吸音*2)――あ……ふぅ。うん」 ;SE stop ;SE 耳かき拭き ;SE 耳かき(深・継続) 「あともう一個だけ――(呼吸音)(呼吸音) むり、かな――(呼吸音)(呼吸音) このっ――ん……(呼吸音)(呼吸音) あ、いけそ――(呼吸音)(呼吸音)」 「もうちょと――(呼吸音)(呼吸音) めく、って――(呼吸音)(呼吸音) これ、のせられ、れば――(呼吸音)(呼吸音) いけそう――いけ……るっ――んっ――(呼吸音)(呼吸音)」 「あとは、そーっと――(呼吸音)(呼吸音) そーっと、そーっと――(呼吸音)(呼吸音) (息詰めた呼吸音*2) ――……〜〜――っ! (安堵の息) はい、とれました」 ;SE stop ;SE 耳かき拭き 「これで多分…… (ふーーーーーーーーーーーーーっ) ん……(呼吸音)(呼吸音)――うん、右耳はオッケーですね、っと――」 ;SE 指先でちょんちょんつつく→かるくこすってパックの乾き具合みる 「パックもほどよく乾いてますね。 それじゃ、ぺりぺり剥がしていきます。ん――」 ;SE パック剥がし 「(呼吸音)(呼吸音)――っと――(呼吸音)(呼吸音)――もちょっと――(呼吸音)(呼吸音)――これで、あとは――(呼吸音)(呼吸音)――うん! 綺麗に剥がれました」 「…………ね? 結構皮脂汚れとかとれるんですよ。この程度でも。 その分お肌に負担もかかっちゃいますから、毎日とかはダメですけど……」 ;3/右(接近囁き) →"ふふっ"で;3/右(通常) 「気に入ったなら、男の人でも月イチとかそのくらいでかな。 ピールオフパックやってくの、とっても素敵て思います――ふふっ」 ;3/右 ”ごろーん”で;1/前→;7/左 「それじゃ、左耳でもおんなじことをしていきましょうね。 せーので、『ごろーーーーーん』」 ;環境音 F.O. ;/////// ;Track9 お耳のパックと、耳かきと(左耳) ;//////// ;環境音 診察台 ;7/左 「(ふーーーーーーっ)(ふっ)(ふっ!)」 「こっちのお耳……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――も、やっぱり大事にケアされてますね。 とっても素敵って思います」 「けど、その分だけ皮膚の疲労はやっぱりたまっちゃってるはずですから。 ピールオフパックで、耳のお肌のリフレッシュ、しちゃいましょうね」 ;SE 左耳元で、ピールオフパックをチューブからにゅる〜 ;$=SE 左耳元でにちゃにちゃ 「ん…… $ (呼吸音)(呼吸音)――あ、ですね。このクリーム、柑橘系の匂いしますよね。 レモングラスのオイルがふくまれてるんだそうです」 「アロマの方は、わたしくわしくないんですけど―― レモングラスの香りにも、確か、鎮静とかリフレッシュとかの効果があるってなにかで読んだきまします。 あ……そうだ、うふふっ――ちょん!」 ;SE 鼻の下にかるくタッチ 「お鼻の下も、かるぅくパックしちゃいましょう。 あとで剥がせばいい話ですし――パックと耳かきの間中、レモングラスの香りでリフレッシュできたら、二倍お得になりますし」 「ってことで、クリーム塗っていきますね? お耳の、内側以外の全部のとこに、ゆっくりたっぷり丁寧に」 ;SE パッククリーム塗り(左耳) 「よ、っと――……(呼吸音)(呼吸音) あれ、なんか――(呼吸音)(呼吸音) ちょっとだけ、伸び――(呼吸音)(呼吸音) さっきよりざらつく――(呼吸音)――感じ、かも――(呼吸音)」 「ん……(呼吸音)(呼吸音) こっちの、方が、お肌――(呼吸音)(呼吸音) 気持ち、アレ気味――(呼吸音)――なのかもですね(呼吸音) その分、しっかり――(呼吸音)――保湿、するよう――(呼吸音)――っと」 「これでいいかなって思います。少し、ふーふーそて乾かしますね」 ;耳の外側からマイクオフでやっていって、最後にマイクにあてて 「(ふーーーっ)(ふーーーっ)(ふーーーっ)(ふーーーっ)(ふーーーーーーーーーっ)」 「どかな? (呼吸音)(呼吸音)――ん。オッケーでしょう。 こっち――ってか、右の方も。ピールオフまでおわったら、保湿クリーム塗っときましょうね、念の為」 「耳かきも、あんまりお肌に触れないようにでやったほうがよさそうですね。 つまむとこ、ちょっとだけにして――ん……(呼吸音)――うん、これでやってみますね」 ;SE 耳かき(浅・継続) 「よいしょっ……(呼吸音)(呼吸音) ん……(呼吸音)(呼吸音) ん。……(呼吸音)(呼吸音) っていうか――(呼吸音)――耳、かき――(呼吸音)」 「ものべの中で――(呼吸音)(呼吸音) 結構、流行――(呼吸音)(呼吸音) してきてる感じ――(呼吸音)――ですよね(呼吸音) なんでしたけ、あの――(呼吸音)――縄をなう、地味目の――(呼吸音)」 「あ、そう――(呼吸音)(呼吸音) 縄のうれん――(呼吸音)(呼吸音) 縄のうれんの――(呼吸音)(呼吸音) 結(ゆえ)、さん――(呼吸音)(呼吸音)」 ;SE stop ;SE 耳かき拭き 「あの子が副業でつくってる煤竹耳かき――ものすごく売れてるって、わたし、ちまちゃんから聞きました。 ちまちゃんのおともだちの、ヤマネコちゃん――最近、やこちゃんっていう名前もらったそうなんですけど、そのこも買って、すごく使い心地いいって喜んでるって」 ;SE 耳かき(浅・継続) 「そういうの――(呼吸音)(呼吸音) なんか、ちょっと――(呼吸音)(呼吸音) いいですよね――(呼吸音)――こう――(呼吸音) 特需、って感じで……(呼吸音)」 「看護師なんて――(呼吸音)(呼吸音) 特需、絶対――(呼吸音)(呼吸音) 一番起こってほしくない――(呼吸音)(呼吸音) お仕事、ですから――(呼吸音)(呼吸音)」 「だから、少し――(呼吸音)(呼吸音) うらやましいです――(呼吸音)(呼吸音) やってきたことが――(呼吸音)――たくさんの――(呼吸音) 人に、認めて――(呼吸音)――もられる、みたいな――(呼吸音)――っと、こんな感じですかね〜」 ;SE stop ;SE 耳かき拭き 「(ふーーーっ)(ふっ!)」 「ん…………うん。よさそう。 じゃ、深いところも続けていきますね」 ;SE 耳かき(深・継続) 「あ……いえ、別に――(呼吸音)(呼吸音) 不満があったり……(呼吸音)(呼吸音) とかじゃ、なくって――(呼吸音)(呼吸音) ただ、えと――(呼吸音)――なんていうのかな(呼吸音)」 「医療従事者の――(呼吸音)――ありがたさって――(呼吸音) 実感、できない――(呼吸音)――方がいいって――(呼吸音)――決まってて。 注射して、いたいって――(呼吸音)――うらまれちゃい――(呼吸音) そんなくらいが――(呼吸音)――一番平和に――(呼吸音)――決まってて」 ;SE stop ;SE 耳かき拭き ;SE 耳かき(深・継続) 「だから、こそ――(呼吸音)(呼吸音) なんでもないとき――ふっとね、ふっと――(呼吸音)(呼吸音) みんなが健康で楽しくくらせる――(呼吸音)――その裏側には――(呼吸音) 例えば今回――(呼吸音)――実施した――(呼吸音)」 「お手々洗い教室なんかの――(呼吸音)効果も――(呼吸音) ほんのちょっとは――(呼吸音)――絶対、あるって――(呼吸音) わかって――ほめて――(呼吸音)――もらいたいなぁ、みたいな――(呼吸音) そんな、浅ましい気持ちが――(呼吸音)――ちょっぴり――(呼吸音)――あ」 ;SE stop 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 「えへへ――ありがとうございます。 あなたが、そう思って……わかっててくれるなら」 「ってか、ですよね。 わかってくれてるから、今日のおてて洗い教室だって、疲れてるのにお手伝いしてくれた。 ……あー、考えればほんと、すぐにわかるようなことなのに」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……だけど、うん。 考えればわかるようなことでも、言葉にしてつたえてもらうと、全然違う。 だから、ありがとうございます。 わたしのことを――わたしの仕事を――わたしの願いを、わかってくれて」 「だから、わたしも―― 言わなくってもわかってるかもしれないこと、ちゃんと言葉で伝えますね?」 「え、と――(呼吸音)」 ;7/左(接近囁き) → "うふふ"で ;7/左 「さっきからもう……眠くて眠くて、いまにも寝落ちしちゃうそうですよね?――うふふっ」 「晩ごはんの時間まではまだありますから、パック剥がしてクリームぬったら、仮眠室で少しやすんでいってください。 アロマ、詳しくはないんですけど好きですから――ヒーリング効果高そうなとこ、焚きますし」 「その前に、まずはパックを、剥がしちゃって――」 ;SE パック剥がし 「(呼吸音)(呼吸音)――ん――(呼吸音)(呼吸音)――っと――(呼吸音)(呼吸音)――ぺりぺり、綺麗に――(呼吸音)(呼吸音)――はーい、これでオッケーです」 「あとは、保湿クリームを…… あ、ごろんてして、顔、天井にまっすぐ向けてもらっていいですか?」 ;1/前 「(呼吸音)(呼吸音)――はい、ありがとうございます。 じゃ、保湿クリーム塗ってきますね」 ;$=SE 右耳クリーム塗り 「まずは右耳――$――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;$=SE 左耳クリーム塗り 「で、左耳――$――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――はい、塗れました」 「じゃ、仮眠室いきましょう。 ってか、わたしも結構実は疲れてねむたくて……(小あくび)」 「ちょーひさしぶりの並んでお昼寝。たまには悪くないですよね〜」 ;環境音 F.O. ;/////// ;Track10 ありすと添い寝 ;//////// ;9/前遠 「アロマランプ、つけますね」 ;SE アルコールランプ着火 ;以降、環境音、ほのかにアルコールランプ燃焼 ;SE 静かな足音(畳、素足) ;1/前 「アロマ、サンダルウッドのブレンドのやつを選んでみました。 白檀(びゃくだん)――とっても落ち着く、静かな香りを、ほんのりと」 「(長い吐息)――疲れますよね、ちっちゃいこの相手は、本当に。 つかれるけど――とっても楽しい」 ;SE 毛布かぶる(ありすとあなたは並んでるふたつの布団にそれぞれ寝てる距離感) ;以降、声届くようにで、けど安眠導入のウィスパー ;3/右 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 「……あ――もう寝ちゃってる。 ほんっと、早いですよね、寝入っちゃうの。 それだけ疲れ、たまってるんでしょうけど……」 「(呼吸音)(呼吸音)――たぬき寝入りの寝息じゃないですもんね、これ。 ……本当にご苦労さまです」 「…………今日のおて手洗い教室、あなたが手伝ってくれたのって―― もちろん、感染症対策を教える重要性……あなたですもの、わかってくれて、っていうのも、 絶対あるに決まってますけど――」 「だけど、それだけじゃなく……………………」 ;3/右 (接近囁き) 「ほんとはわたしの――相談事とか、話したいこと、あったんでしょう? きっと」 ;3/右 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 「……ふふっ。むかしっからですもんねー。 すみちゃんにもなっちゃんにも、飛車角さんにだって話せない悩み事とか相談事。わたしにだけはうちあけてくれるの」 「ちっちゃいころは、それが単純にうれしくて。 けど、思春期になったころから……(泣き笑いのような吐息)――あなたに恋して……いたころには、ね?」 「すみちゃんやなっちゃんほどわたしのことが大事じゃないから―― わたしにだったら、嫌われたって軽蔑されたってダメージすくないから…… だからわたしに相談ごとをしてくれてるの? とか、ちょっと病んだみたいなことを思っちゃってた時期もあって――」 「けど、もう全部過去形で。……全部、むかしのことにして。 そうしたら、『ああ』って、わかったような気になったんです。 もちろんそんなの、勘違いかもしれませんけど」 「だけど、わたしは信頼されてる……信頼されてた。 どんな相談をしたって絶対嫌われないって、軽蔑されないって―― あなたは、無意識にわかってた」 「それって……めちゃくちゃ残酷ですよね。 悪意なんて全然なくて、むしろ無邪気で――だからこその、少年じみた残酷さ」 「わたしがあなたを好きだって。あなたは無意識にわかってた。 わかってて、けれどもそれをどうこうしようって気がなかったから―― ほとんど無邪気に、わたしに甘えて……わたしを頼ってくれていた」 「……多分これだな、この構図だなって、わたし――気づいて。 気づいてもね? やっぱり―― 腹がたつとか情けないって思っちゃうとか、そういう気持ちの何百倍も――」 「うれしいな、って。わたし、やっぱり思っちゃったんですよ。 『信頼される』『頼られる』『甘えられる」―― そうできるって、無邪気に思ってもらえるくらい――わたしの恋は、強かったし。 少なくともあなたの無意識には、受け止めてもらえてたんだなぁって、感じましたし」 「それに……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――そこまで、信頼してもらえてたのに。 甘えることが許されるって、あなた、確信してたのに」 「すみちゃんとあなたが結ばれてからは、ただの一度も――男性として、女性のわたしに、甘えたことってなかったから。 異性じゃなくて人間として――信頼されてるんだなぁって……感じるっていうか、もうね、気づいた瞬間、わかっちゃって」 「わたしはあなたの恋人になれなくて。わたしはあなたの奥さんになれなくて。わたしはあなたに女として求められなくて。 だけどわたし以外の誰にも――すみちゃんだってなっちゃんだってえみちゃんだってとおこさんだって飛車角さんだって―― 他の誰もが選ばれなかった……」 「(静かで長い吐息)」 「……あなたの友達。親友に。わたし、いつの間にかなってたんだなぁ、って」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;SE 身じろぎ ;SE 頭をそっとなでてあげる ;3/右 (近い) 「だから、ね? 親友、いつだって。わたしはあなたの話を聞きます。 相談ごとでも悩み事でもまっすぐ聞いて、思うことそのまま、返しますから」 ;SE 体制戻して寝転ぶ ;ありすもどんどん眠くなる ;3/右 「だから……ふぁ――なんでも話して……くださいね―― そういう形も……わるく、ないって――わたし、ほんとに――思ってますから……(小あくび)」 「……将来に……つながる……わけじゃなし…… それで、なにが……かわるってことも……たぶん……ぜったい……ないで、しょうけど――ん……」 「(大あくび)……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 「たのしいんです。あなたの話を聞くことは。 ちっちゃなときから、今日の今日まで……ただ単純に……たのしく……て……ん…………」 「(うとうととする呼吸)*4」 「だから、めざめた……そのあと……も――(うと呼吸)*2」 「あなたの話を……あなたの、声、で…………(呼吸音)――わたしに、きかせて――(呼吸音)――ください、ね――(呼吸音)」 「やくそく、ですよ?――ふぁ――…………おやすみなさい」 「(寝ようとする息。ニュアンス多め。一分ほど)」 「(落ち着いてきて、眠りに入りかかってる呼吸。一分ほど」 「(浅い寝息、一分ほど)」 「(完全に眠りにおちた、穏やかな寝息。一分ほど)」 ;環境音。ゆっくりとF.O. ;//////// ;Track11 ありすの熟睡(おまけパート。ループトラック) ;//////// ;1セット一分程度でお願いできると幸いです ;ループ感が極力でないよう、穏やかな寝息でいただけますと幸いです。 ;3/右 「(寝息)」 「(寝息)」 「(寝息)」 ;//////// ;Track12 ヒマリさんフリートーク+Q&A ;//////// ;以下のセリフはあくまで目安程度に、できればヒマリさんのフリートークまじえてご自由にお願いいただけますと幸いです。 ;アドリブ大歓迎――というか、質問と回答いただけたら、どう構成していただくのも大歓迎です! 「あやかし郷愁譚  〜幼馴染ありす ありすのおてて洗い教室〜 おまけコーナー!」 「こんばんわ。有島さんちのありすちゃん役のヒマリです。おまけコーナー、最後までボイスコンテンツをきいてくださって、本当にありがとうございます」 「このおまけコーナーは、Q&A形式で、わたしヒマリが、みなさんからいただいたご質問にお答えさせていただくコーナーになってます。たくさんのおたより、本当にありがとうございます」 「それじゃあ早速、おたより読みます。最初のご質問は――これですかね。はい。ええと……」 「Q:ヒマリさんこんばんわ。最近はバイノーラルのボイス作品がたくさん増えて、耳がやすまる時間がなくて、嬉しい悲鳴をあげてます。 ヒマリさん的に、『こういうところを聞いてほしい』みたいなおすすめポイントありますか? もしもあったら教えてください。特になければ、おすすめのラーメン屋さんを教えてください」 「(自由に回答をお願いします)」 「――って感じでーす。 外出自粛でなかなか厳しい感じですけど、はやく安全に外食楽しめる日常が戻ってきてほしいですよね! と、いう感じで、次の質問いきましょう」 「Q:ありすちゃん、ヒマリさん的にはどうですか? こないだのありすちゃんのバイノーラル聞いて、安眠どころではなく切なくなっちゃったんですけど……。ヒマリさんからありすちゃんに、なんかアドバイスがあったらいってあげてください!」 「(自由に回答をお願いします)」 「――です!!!  と、次が最後の質問になっちゃいますね。 ええと――あ、このお便りはお名前ありますね。ロコンさんからのご質問です! ロコンさん、おたよりありがとうございます!」 「『あやかし郷愁譚』もしくは『ものべの』という作品を、一言で表すとしたらなんでしょう?」 「(ご自由にご回答ください)」 「って、最後に難問きちゃいましたけど、そんな感じかなって思います。 ここまででお時間ですね〜 ご質問ありがとうございました!」 「と、いうことで。わたしヒマリが、ありすちゃんとしてあなたと一緒の時間を過ごした 『あやかし郷愁譚  〜幼馴染ありす ありすのおて手洗い教室〜』―― これでおしまいです。 けど、もしよかたら疲れたり寝苦しかったりする夜に、何度もきいてくださいね?」 「それじゃあ、また―― 次の夜にもお会いしましょう」 「有島ありす役、ヒマリでした! おやすみなさい。素敵な夜を」 ;おしまい