(夕暮れ、例の教会にて) (マイク右斜め前、会話距離) …出て行ったな はぁ…しかし、この教会で式を挙げれるなんてなぁ 旧派の教会は信者以外式挙げれないって聞いてたんだが、特別OKとは 人数は二人きり、時間は夕方の礼拝時間後、服装はスーツ、神父様の事前講習を受けるって条件付きだったけど ま、アタシたちに披露宴なんて必要ないし、ドレスはフォトウェディングで疲れるくらい着たし、十分だ 受講料はまぁ、妙にしたけど…あの時迷惑かけたからな、そう考えたら安いもんだ 教会へのハイパーチャットだな しかしあの爺さん神父、まだ現役だったとは 「お久しぶりですね」とか言ってたけど、あの時アタシたちの顔は見られてないはずだよな? 「これからも二人で頑張りなさい」だとよ…あの生暖かい目、本当はアタシたちのこと気づいてたんじゃ… だとしたらどこまでお見通しなんだろうな まぁ、いい…さて、始めようか …あぁ…ここだ 座ろうか (マイク右、会話距離) …しょ ん…と あぁ…ほら見ろ ここだ、この傷 あの夜、木工ナイフでアタシたちが掘った落書き 小さいけど、ナイフ傷で落書きなんて、本当、とんでもないガキ共だ…浮かれてたんだな …全然処理した様子もないが、10年以上誰にも見つからなかったのか? 祭壇に立つ神父様なら気づきそうなもんだがな 相棒の証…二人の宝物…永久不メツ…神にチカって…サラとオタク…か ふふ…馬鹿だなぁ…本当に 律儀に犯人の名前まで刻んで 証拠がないと不安だったんだな (マイク右、至近距離、肩に頭をのせている雰囲気) …なぁ…相棒 こうして座ってると思い出すよな あの夜のこと 二人して疲れて擦り傷だらけで、こうやってここに腰かけてさ 隙間風が寒くて、身を寄せ合って 空が白くなりそうな夜明け前に、町の古い教会で二人きり ステンドグラスから薄い月明りが差し込んでさ… 初めてだった、あんなに寂しくない夜は …今更だけど、ありがとうな アタシ、なんかあの時…救われたんじゃないかって いや…神様でも神父でも警察でもなくて… …ホントにアタシのことを…もう、わかってて聞いてるだろ 相棒が隣にいてくれたから…ちっとも寂しくもない、あの時からずっと これからもこうして二人でさ… いや、これからはもう二人じゃないか (↓おなかをさする↓) …ふふ、今はまだまだだが…あっという間だろうな… これから忙しくなるぞ しっかりパパしてくれよなっ (ここからゆっくり立ち上っている雰囲気の息遣いここから) でねーと…っ 相棒のかーちゃんにチクって…っドヤしてもらうからな (マイク正面、会話距離) あの人も案外話がわかる…あぁ、ありがとう (立ち上がりおわる) …じゃあ改めて、またここで私と誓ってくれ あの子供じみた約束を、もう一度 私たちのいく道が、どんなに歪んでても、どんなに眩しくても 嘘も隠し事も裏切りもなしで、助け合って、守りあって、一緒に生きて、一緒に年取って、一緒に死んで、生まれ変わってもまたアタシたち相棒になるんだって 今度は…この指輪で… あぁ、アタシも誓うよ、アタシの救世主様に…っ (マイク正面、至近距離) (↓誓約のキス↓) ちゅ…っ 約束だぜっ、相棒…っ♡