■シーン1 ;>>SE:マウス音(PCでデザインをする) ;>>SE:近づいてくる足音(ヒール) ;>>声:ダミーヘッド位置15 【沙織】「お疲れさま。はい、差し入れ。缶コーヒーよ」 ;>>SE:缶コーヒーをデスクに置く音 【沙織】「ふふっ、フロアに、2人だけになっちゃったわね」 【沙織】「隣、いいかしら」 ;>>SE:オフィスチェアにもたれる音 ;>>声:ダミーヘッド位置7 【沙織】「デザインの進捗はどう?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「別に、残業を非難してるわけじゃないわ。そもそも、あなたに過失があったわけでもないし」 【沙織】「エンドユーザーの急な仕様変更なんて、いくら打ち合わせを重ねてても、日常茶飯事なんだから」 【沙織】「今回、再提出のスケジュールの調整が効かなかったのは、運が悪かったけれどね」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「私は……まあ、今日予定してた業務は、すべて消化してるわよ」 ;>>【俺】「――」 ;>>SE:オフィスチェアが少し動く音 【沙織】「つまり、あなた待ちってことになるわね」 【沙織】「もうすぐ日付が変わろうって時間帯に、部下を1人残して帰るわけにはいかないでしょう?」 【沙織】「ああ、ほら。手が止まっちゃってるわよ。もう少しなんだから、がんばりなさい」 ;>>SE:オフィスチェアにもたれる音 ;>>SE:オフィスチェアが少し動く音 ;>>SE:マウス音(PCでデザインをする)(30秒程度) 【沙織】「(呼吸音を30秒程度お願いいたします)」 ;>>SE:オフィスチェアから体を起こす音 ;>>主人公がモニターから沙織のほうに少し顔を向ける。 ;>>声:ダミーヘッド位置8 【沙織】「あら、終わった? お疲れさま」 ;>>SE:オフィスチェアが少し動く音(主人公の方に近づく) ;>>SE:缶コーヒーを開ける 【沙織】「はい、開けてあげたわよ。これでも飲んで、少し休憩しなさい」 ;>>SE:缶コーヒーを開ける(「ささやかお祝いだけれど」に重ねて) 【沙織】「ささやかなお祝いだけれど、かんぱい」 ;>>SE:缶コーヒー同士を軽くコツン 【沙織】「コクッ、コクッ、コクッ、コクン」 【沙織】「一仕事終えたあとの缶コーヒーの味って、格別よね?」 ;>>SE:缶コーヒーをデスクに置く音 ;>>【俺】「――」 【沙織】「あら、私がいつも飲んでるの、気づいてたの?」 【沙織】「いつもそうやって、気持ちを切り替えてるのよ。私のルーティンみたいなものね」 【沙織】「あなたも少しは、ほっとできた?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「じゃあ、広告代理店の担当さんに送って、今日は終わりにしましょうか」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ああ、私のチェックだったら、すでにしたわよ」 【沙織】「さっきからずっと、あなたの傍で見てたんだもの」 【沙織】「急場で対応したとは思えないほど、よくできてると思うわ。合格よ」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「私に褒められたのがそんなに嬉しい?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「そういえば、あなたを職場で褒めたのは、はじめてかもしれないわね」 【沙織】「まあ、あなたに限らず、誰かを褒めたこと自体、ほとんどないかしら……」 【沙織】「私のコミュニケーションが下手くそなのは、自覚してるわ」 【沙織】「おかげで後輩たちからは、“堅物な先輩”なんて呼ばれてることもね」 【沙織】「でも、あなたのことは、彼氏としてだけでなく、後輩としても、目を掛けてるつもりよ」 ;>>SE:沙織がオフィスチェアにもたれる音 【沙織】「それよりほら、早くメールを書きなさい」 ;>>主人公が沙織からモニターに顔を戻す。 ;>>声:ダミーヘッド位置7 ;>>SE:キーボードを叩く(30秒程度) 【沙織】「(呼吸音を30秒程度お願いいたします)」 ;>>声:ダミーヘッド位置7(基本距離→「見せてくれる?」で近くに) ;>>SE:沙織がオフィスチェアから立ち上がる音(「できた?」の後に流す) 【沙織】「できた? 見せてくれる?」 ;>>声:ダミーヘッド位置7(近く・並列) ;>>主人公の耳の傍で、覗き込むように。 【沙織】「んー……」 【沙織】「ちょっとへりくだりすぎね」 ;>>声:ダミーヘッド位置7(近く・向かい合って) 【沙織】「今回の案件は、別にあなたがミスをしたってわけじゃないでしょう?」 【沙織】「社会人として最低限の礼節は大事だけれど、必要以上にすると逆効果よ」 【沙織】「相手によっては、皮肉や当てつけのように捉えるかもしれないし、過剰に謝罪の言葉を並べることで、うちの立場が弱くなることだってあるの」 【沙織】「まあ、いつも取引してる担当さんだから、変な風には捉えないとは思うけどね」 【沙織】「あと、色々と言葉を並べすぎてて、どれが用件なのか掴みづらいわね」 ;>>声:ダミーヘッド位置7(近く・並列) 【沙織】「ちょっと貸してみて」 ;>>SE:キーボードを叩く(30秒程度) 【沙織】「(呼吸音を30秒程度お願いいたします)」 ;>>声:ダミーヘッド位置7(近く・向かい合って) 【沙織】「こんな感じでどうかしら?」 【沙織】「だいぶ、すっきりした文章になったでしょう?」 ;>>声:ダミーヘッド位置8(近く・向かい合って) ;>>【俺】「――」 【沙織】「気にしなくていいのよ。あなたにクライアントへの対応を任せはじめたばかりだもの」 【沙織】「どの相手にもネットに載ってるテンプレのビジネス文章を送りつけていた頃に比べたら、ずいぶん成長したと思うわよ」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「意地悪に聞こえた? これでも、ちゃんと認めてるのよ?」 【沙織】「私たちのような中小のデザイン事務所は、クライアントやエンドユーザーとの繋がりが全てだもの」 【沙織】「信頼できない人に、そんな大事な仕事を任せるはずないでしょう?」 ;>>耳元で囁くように(フランクな感じで) 【沙織】「少なくとも私は、あなたのこと、若手のエースだって期待してるんだけどな?」 ;>>耳元で囁くように(フランクな感じで) 【沙織】「頑張ってね、新米くん♪」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「今後も私が1つずつきちんと教えてあげるわ」 【沙織】「ほら、早く送信しなさい」 ;>>SE:マウス音(メール送信) ;>>声:ダミーヘッド位置7(基本距離・向かい合って) 【沙織】「お疲れさま。PCをシャットダウンして、帰りましょうか」 ;>>SE:オフィスチェアから立ち上がる ;>>SE:遠ざかる足音(ヒール音) ;>>SE:スーツの上着を着る ;>>声:ダミーヘッド位置16 【沙織】「今からだったら、終電には余裕で間に合いそうね」 【沙織】「あなたががんばったおかげかしら」 ;>>SE:ヒール音(1回) 【沙織】「今日、このあと空いてる?」 ;>>【俺】「――」 ;>>SE:足音(一歩近づき、主人公の正面へ) ;>>声:ダミーヘッド位置1 【沙織】「あなたの家に行ってもいい?」 【沙織】「一緒にご飯食べましょう」 ■シーン2 ;>>SE:鍵を差し込む ;>>SE:解錠 ;>>SE:玄関扉を開ける ;>>SE:靴を脱ぐ(主人公) ;>>SE:足音(主人公) ;>>SE:玄関扉を閉める(沙織) ;>>SE:靴を脱いで、主人公の靴も揃える(沙織) ;>>SE:足音(沙織) ;>>SE:エコバッグをテーブルに置く(沙織) ;>>声:ダミーヘッド位置4(並列) 【沙織】「こういうとき、24時間空いてるスーパーが近くにあると助かるわよね」 【沙織】「深夜でも、もう少し品揃えが充実してるともっと嬉しいんだけど」 ;>>SE:布団に向かう主人公の足音 ;>>SE:布団のもぞもぞ音 ;>>声:ダミーヘッド位置9 【沙織】「あ、もう……スーツのままベッドに入ったら、皺になっちゃうでしょう?」 【沙織】「明日、ヨレヨレの格好で出社するつもり?」 ;>>SE:足音(近づいてくる) ;>>声:ダミーヘッド位置1 【沙織】「ほら、脱がしてあげるから、身体を少し浮かせて」 ;>>SE:スーツの前ボタンを外す 【沙織】「はい、右腕を上げてくれる?」 ;>>SE:スーツを脱がす 【沙織】「左腕もお願い」 ;>>SE:スーツを脱がす 【沙織】「よくできました」 【沙織】「くすっ、本当に、世話が焼けるんだから」 【沙織】「ハンガーは、いつもの場所よね?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「あなたはそのまま休んでていいわ」 【沙織】「今日はいつも以上にがんばってたでしょう?」 【沙織】「家のことは、私に任せなさい」 ;>>SE:足音(離れていく) ;>>SE:ハンガーにスーツをかける ;>>SE:足音(近づいてくる) ;>>声:ダミーヘッド位置9(9→1に移動しながら) 【沙織】「でも……彼女の顔も見てくれると嬉しいんだけどな?」 【沙織】「せっかく、二人きりになれたんだもの」 【沙織】「ご褒美、あげましょうか?」 【沙織】「仕事をがんばったご褒美。ほしくない?」 【沙織】「ふふっ、興味あるみたいね」 ;>>SE:抱きしめる ;>>声:ダミーヘッド位置2(2→3に向かって、耳元の近くで) 【沙織】「ご褒美よ」 ;>>声:ダミーヘッド位置3(近く) 【沙織】「抱きしめてもらうの、好きでしょ?」 【沙織】「よしよし、本当によく頑張ったわね。お疲れさま」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「いつもより長めに、こうしててあげる」 【沙織】「本当は、終わってからすぐにでもあなたを抱きしめてあげたかったんだけど……」 【沙織】「真夜中のオフィスとはいえ、他のフロアの誰かが、通りかかることだってあるかもしれないでしょう?」 【沙織】「あなたと私の関係が職場にバレたら、どちらかが部署を異動させられるかもしれないし……」 【沙織】「そんなの、絶対に嫌だもの。あなたと離ればなれになるなんて、耐えられないわ」 【沙織】「だからこれは、私達2人だけの、秘密の関係よ」 【沙織】「まあ、職場でのあなたと私を見て、気づく人はいないと思うけどね」 ;>>沈んだ吐息 【沙織】「……」 【沙織】「職場では、いつもごめんなさい」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「だって、いつもあなたにも、厳しく接してるでしょう?」 【沙織】「他の部下がいる手前、あなただけを甘やかすわけにはいかないのよ……」 【沙織】「だからその分、家では思いっきり、甘えてくれていいのよ?」 【沙織】「ほら、もっと私に、甘えて……?」 ;>>SE:抱きしめる ;>>SE:主人公の頭を撫でながら 【沙織】「よしよし……よしよし……よしよし……(1分程度繰り返してください)」 【沙織】「今の私は、上司じゃなくて、あなたの彼女だもの」 【沙織】「いつまでもいつまでも、あなたの好きなだけ、こうしてあげる」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ふふっ、まだ足りないの?」 【沙織】「じゃあ、もっとたくさん、元気を補充しないといけないわね?」 ;>>SE:主人公の頭を撫でながら 【沙織】「よしよし……よしよし……よしよし……(1分程度繰り返してください)」 【沙織】「どうかしら? 少しは補充できた?」 【沙織】「それとも、まだ足りない?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「いくらでも甘えていいっていったでしょう?」 【沙織】「私には何の遠慮もしなくていいのよ」 【沙織】「むしろ、私にだけはワガママになってくれたほうが嬉しいわ」 ;>>SE:顔を押しつける 【沙織】「ふふっ、それでいいのよ」 【沙織】「頭をグリグリって押しつけて甘えてきて、可愛い」 ;>>SE:主人公の頭を撫でながら 【沙織】「よしよし……よしよし……よしよし……(1分程度繰り返してください)」 【沙織】「ふふふ、いつものあなたに戻ってきたわね」 【沙織】「食欲は出てきた?」 【沙織】「それじゃあ、晩ご飯の準備をするわね」 【沙織】「少し時間かかると思うから、あなたはゆっくりしてて」 ;>>SE:立ち上がる足の音 ;>>SE:足音(離れていく) ;>>SE:エコバッグ音 ;>>SE:キッチンの引き出しを開ける ;>>声:ダミーヘッド位置9(遠く・後ろを向いて、「ね、」で振り返ってマイクと向かい合って) 【沙織】「あ、やっぱり本みりんが切れてた。ね、私がいったとおりだったでしょう?」 ;>>声:ダミーヘッド位置9(遠く) 【沙織】「勝手知ったる彼氏の家ね」 【沙織】「この家のキッチンまわりのことなら、あなたよりも私のほうが詳しいんじゃないかしら、くすすっ」 ;>>SE:小型の鍋を取り出す ;>>声:ダミーヘッド位置9(遠く・後ろを向いて) 【沙織】「お鍋は……このサイズでいいかなぁ」 ;>>SE:小型の鍋をコンロに置く ;>>SE:ガスコンロに火をつける 【沙織】「先にお湯を沸かして、しらたきを茹でちゃいましょうか」 【沙織】「ジャガイモは、一口大の大きさに……」 ;>>SE:包丁音(ジャガイモ) ;>>声:ダミーヘッド位置9(遠く・向かい合って) 【沙織】「頑張ったご褒美に、肉じゃがを食べたいっていってくれたでしょう?」 【沙織】「作るのは構わないんだけど、少し時間かかるわよ」 【沙織】「待てる? お腹空いてるでしょう?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ふふっ、だったら、腕によりをかけてとびきり美味しいのを作るわね」 ;>>声:ダミーヘッド位置9(遠く・後ろを向いて) 【沙織】「タマネギを、くし形に切って、と……」 ;>>SE:包丁音(たまねぎ) 【沙織】「にんじんは乱切りにして……」 ;>>SE:包丁音(にんじん) 【沙織】「トン、トン、トン、トン、と」 【沙織】「お肉も、一口大に切って……」 ;>>SE:包丁音(肉) 【沙織】「下ごしらえ完了」 【沙織】「フライパン、フライパン、っと」 ;>>SE:フライパンを取る音 【沙織】「ふふふっ」 ;>>【俺】「――」 ;>>声:ダミーヘッド位置9(遠く・向かい合って) 【沙織】「あ、急に笑い出してごめんなさい」 【沙織】「このフライパンって、付き合ってはじめての誕生日に、私があなたにプレゼントしたものでしょう?」 【沙織】「あの頃のあなた、毎日コンビニのお弁当で、自炊してないっていってたものね」 【沙織】「案の定、キッチン用品も全然揃ってなかったし」 【沙織】「まあ、自炊は私任せで、1人の時は相変わらずみたいだけどね?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「キッチンまわりを見れば、すぐにわかるわ」 【沙織】「本当だったら、毎日私が作ってあげられればいいんだけど」 【沙織】「その希望は、あなたの返事を待つことにするわ、くすすっ」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「話を戻すとね、このフライパン、ずいぶん使い込まれてきてるじゃない?」 【沙織】「それだけあなたに料理を作ってきたんだ、って思うと……嬉しくなっちゃってね」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ふふっ、お礼をいうのは私よ。私の方こそ、ありがとう」 【沙織】「あなたと出会わなければ、あなたが告白してくれなければ、自分が誰かの隣に立っている姿なんて、想像できなかったもの」 【沙織】「あなたと出会う前は、ずっと仕事一筋で生きてきたし、それでいいとも思ってた……」 【沙織】「そんな私が、今じゃあなた抜きの生活なんて考えられないのよ?」 【沙織】「仕事以外でも、こんなに充実した時間を過ごせて、すごく幸せ……」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「くすっ、もう、もしかして眠くなってきちゃった?」 【沙織】「包丁でお野菜を切る音って、聞いてたら、眠くなってくるわよね」 【沙織】「30分くらいかかるから、寝てていいわよ」 【沙織】「できたら、起こしてあげる」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「私に気を遣わなくていいわよ。休めるときは休んでおきなさい」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「はい、おやすみ」 ;>>声:ダミーヘッド位置9(遠く・後ろを向いて) 【沙織】「さて、と……」 ;>>以下、独り言です。 【沙織】「じゃがいもが少し余っちゃったから、ポテサラも作っちゃおうかしら」 【沙織】「隙間の時間でいろいろできるのはいいことだけど、もう少し短くしたいわね」 【沙織】「早く食べさせてあげたいし…。あ、次のお給料が入ったら、圧力鍋を買ってもいいかもしれないわね、ふふっ」 ■シーン3 ;>>SE:布団のもぞもぞ音(小) ;>>声:ダミーヘッド位置7 【沙織】「起きなさい。起きて。御飯、できたわよ」 ;>>SE:布団のもぞもぞ音 ;>>声:ダミーヘッド位置1 【沙織】「やっと起きてくれた。さっきからずっと、起こしてたのよ?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「まだ寝ぼけてるみたいね」 【沙織】「ご飯を作ってる間に寝ちゃったの、忘れたの?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ふふ、ようやく思い出したみたいね。はい、おはよう」 【沙織】「寝起きだけれど、食べれそう?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「難しい? じゃあせめて、服くらいは着替えましょうか」 【沙織】「そんな格好で寝てたら、風邪ひくわよ?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「動くこともできないの?」 【沙織】「ふふ、もう……ほんとに甘えん坊さんね」 【沙織】「わかったわ」 ;>>SE:布団のもぞもぞ音 ;>>声:ダミーヘッド位置2(2→3に向かって、耳元の近くで) 【沙織】「はい、布団の中、失礼するわよ」 ;>>声:ダミーヘッド位置3(近く) 【沙織】「あなたはやればできる子なんだから、布団から出るくらい簡単でしょう?」 【沙織】「10数えるから、そしたら一緒に出ましょうね?」 【沙織】「10……」 【沙織】「9……」 【沙織】「8……」 【沙織】「7……」 【沙織】「6……」 【沙織】「5……」 【沙織】「4……」 【沙織】「3……」 【沙織】「2……」 【沙織】「1……!」 【沙織】「……まだ起きられない?」 【沙織】「困ったわね……」 【沙織】「じゃあ、少しだけなら動ける?」 ;>>声:ダミーヘッド位置3(3(近く)→「私が」で、1(基本距離)へ移動) 【沙織】「今日は特別に、私が着替えさせてあげるわ」 ;>>声:ダミーヘッド位置1 【沙織】「じゃあ、シャツのボタンから外していくわね。いい?」 ;>>SE:シャツのボタンを外していく(プツ……プツ……プツ……) 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「少し腕を広げて」 ;>>SE:シャツの両腕を脱がす 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「はい、脱げたわよ」 【沙織】「次はズボンね」 【沙織】「ズボンは、自分で脱ぐ?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「脱がして欲しいの?」 【沙織】「ふふ、わかったわ。本当に、今日だけの特別よ?」 ;>>SE:ベルトの金具音 【沙織】「あら、ううん……自分とは逆だから、外しにくいわね」 ;>>SE:ベルトの金具音 【沙織】「ふぅ……外せたわ」 【沙織】「ちょっと腰を浮かせてくれる?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「はい、よくできました」 【沙織】「そのまま、少しだけ浮かせたままでね?」 ;>>SE:ズボンを脱がす 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「くすっ、色んな部下の面倒をみてきたけど、ここまでお世話をするのはあなたくらいよ」 【沙織】「お互い、この姿は職場の仲間には見せられないわね?」 【沙織】「ああ……やっぱり皺になっちゃってるじゃない」 【沙織】「あとで、アイロンかけておくわね」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ふふっ、お礼なんていいわよ。私がしたくてやってることだもの」 【沙織】「あなた、部屋着はいつもスウェットだったわよね?」 ;>>SE:買ってきたスウェットを袋から取り出す 【沙織】「はい、新しいの、買っておいたわよ」 【沙織】「いつも着てるものの襟元とかが、ヨレヨレになってたでしょう?」 【沙織】「勝手に買っちゃったから、気に入ってくれるといいんだけど……」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ふふ、そう、よかったわ」 【沙織】「それじゃあ、これに着替えさせてあげるわね」 【沙織】「売り場でこれを見つけたとき、絶対にあなたに似合うと思ったのよね」 【沙織】「じゃあ、はい、ズボンからね。また少し腰を浮かせてくれる?」 ;>>SE:ズボンをはかせる 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「履き心地はどう?」 【沙織】「いい感じ?」 【沙織】「よかった。ゆったりしてて、サイズもちょうどいいみたいね」 【沙織】「シャツも着せていくから、手を上にあげてくれる?」 【沙織】「両手を通していくわよ」 ;>>SE:トレーナー(両腕)を着せる 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「首を出して、身体を浮かせてね?」 ;>>SE:トレーナー(胴体)を着せる 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「ふふ、ちゃんとお着替えできて、偉かったわね」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「私が着せ替えやすいように、手伝ってくれたんだもの」 【沙織】「がんばった子を褒めるのは、当たり前でしょう?」 【沙織】「ぎゅっ、てしてあげましょうか」 ;>>SE:抱きしめる ;>>声:ダミーヘッド位置2(2→3に向かって、耳元の近くで) 【沙織】「今日はいつもよりがんばりすぎて、ちょっと疲れちゃったみたいだけど……」 ;>>声:ダミーヘッド位置3(近く) 【沙織】「仕事をがんばってる姿を見て、いつも、偉いなって思ってるのよ?」 【沙織】「今はまだ、なかなかその努力が認めてもらえないかもしれないけど……」 【沙織】「いつか会社も、取引先も、みんながあなたを認めてくれる日がやってくるわ」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「私?」 【沙織】「私は、認めてるに決まってるでしょう?」 【沙織】「仕事のパートナーとしても、プライベートのパートナーとしてもね」 【沙織】「私の残りの人生すべてを、あなたに捧げてもいいとさえ思ってるわ」 【沙織】「ふふ、ちょっと重かったかしら?」 【沙織】「でも、それくらいあなたのことを、信頼してるし、慕ってるってことよ」 ;>>【俺】「――」 ;>>SE:布団のもぞもぞ音 ;>>声:ダミーヘッド位置3(3(近く)→1(基本距離)へ移動) 【沙織】「そろそろ、お布団から出られそう?」 ;>>声:ダミーヘッド位置1 【沙織】「私ももう少しこのままでいたいけど、ご飯が遅くなっちゃうでしょう?」 【沙織】「食欲は出てきた?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「じゃあ、一緒にお布団を出て、ご飯にしましょうか」 【沙織】「今日の肉じゃがは自信作よ。ふふっ、期待しててね」 ■シーン4 ;>>声:ダミーヘッド位置8 【沙織】「ふふっ、ウトウトしてる」 【沙織】「お腹いっぱいになって、また眠くなってきちゃった?」 【沙織】「さっき、お風呂のタイマーをセットしたから、もう少しで沸くと思うわ」 【沙織】「今日は疲れてるだろうから、ゆっくり浸かって、休んでね」 ;>>SE:スマホ音 【沙織】「ん、電話?」 【沙織】「少し待っててくれる?」 ;>>声:ダミーヘッド位置8(顔を背けて) 【沙織】「はい、お疲れさまです」 【沙織】「はい……はい……はい……今からですか?」 【沙織】「わかりました、すぐに修正します。10分くらいで送れると思います」 【沙織】「はい、はい、よろしくお願いします」 ;>>【俺】「――」 ;>>声:ダミーヘッド位置8(向かい合って) 【沙織】「出張先のプロデューサーからよ」 【沙織】「明日の打ち合わせ用の資料を私が作ったんだけど、取引先から聞いてた数字の一部が違ってたらしくて……」 【沙織】「急いで計算し直して、修正したデータを送って欲しいって」 【沙織】「ああ…、せっかくあなたと二人きりの時間を満喫してたのに……」 【沙織】「ごめんなさい。すぐ終わらせるから、待っててくれる?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ふふっ、ありがとう」 【沙織】「でも、あなたをそのままにしておくのは申し訳ないわね……」 【沙織】「あ、そうだわ。ここで横になる?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「そう、私の太ももの上。もしよかったら、だけど」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「くすっ、なんだか、すごく嬉しそうね。提案してよかったわ」 【沙織】「じゃあ……はい、いらっしゃい」 ;>>SE:床に座る(衣擦れ) ;>>SE:太ももに頭を乗せた状態の衣擦れ音 ;>>声:ダミーヘッド位置1(台上・マイクを見下ろして) 【沙織】「私が仕事してる間、ゆっくりここで休んでてね?」 ;>>SE:仕事用鞄からノートPCを取り出す ;>>声:ダミーヘッド位置1(台上・正面を向いて) ;>>SE:キーボードを打つ(2分程度) 【沙織】「(2分程度吐息をお願いいたします)」 ;>>SE:太ももに頭を乗せた状態の衣擦れ音 【沙織】「ひぁっ!?」 ;>>声:ダミーヘッド位置1(台上・マイクを見下ろして) 【沙織】「ふふっ、急に動くから、ビックリしちゃったわ」 【沙織】「退屈だった? それとも、寂しかったのかしら?」 【沙織】「集中してて、全然あなたに構ってあげられなかったものね」 【沙織】「終わったら、あなたのお願いを何でも聞いてあげる」 【沙織】「ふふっ、それまでに、考えておいてね?」 ;>>声:ダミーヘッド位置1(台上・正面を向いて) ;>>SE:キーボードを打つ(2分程度) 【沙織】「(2分程度吐息をお願いいたします)」 ;>>声:ダミーヘッド位置1(台上・マイクを見下ろして) 【沙織】「あなたを膝枕しながら仕事をするのって、なんだか不思議な感じね?」 【沙織】「でも、すごく満たされてるわ」 【沙織】「いつもこうしてくれてたら、毎日の仕事がもっと捗りそう、ふふっ」 【沙織】「あ、いいこと思いついたわ」 【沙織】「明日から、私専属の膝枕され係に異動するってのはどう?」 【沙織】「あなたさえよければ、いつでも大歓迎よ、くすすっ」 【沙織】「あ、ずっと頭を乗せてて、疲れてない?」 【沙織】「もうすぐ終わりそうだから待っててね」 【沙織】「さっきのお願いは、もう考えてくれた?」 ;>>声:ダミーヘッド位置1(台上・正面を向いて) ;>>SE:キーボードを打つ(2分程度) 【沙織】「(2分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「できたわ。チェックも……うん、問題なし」 【沙織】「さっそく送っちゃうわね」 【沙織】「ネットに繋いで……あら、繋がってる」 【沙織】「あ、そういえば、だいぶ前にもあなたの家で仕事をして、その時Wi-Fiに繋がせてもらったんだったわね」 ;>>SE:マウスの音 【沙織】「はい、送信完了」 ;>>声:ダミーヘッド位置1(台上・マイクを見下ろして) 【沙織】「電話するから、もう少し待っててね?」 ;>>SE:スマホ電話の音(こちらからかける) ;>>声:ダミーヘッド位置1(台上・正面を向いて) 【沙織】「お疲れさまです、高山です」 【沙織】「先ほど、いつものアドレスに修正したデータをお送りしました」 【沙織】「今、お手元に確認できる環境はありますか?」 【沙織】「では、口頭で修正箇所を照らし合わせながら、確認をお願いできればと……」 【沙織】「はい……はい……そうです……はい…はい…その通りです……はい……はい……」 【沙織】「はい、ご指示いただいた箇所は、以上ですね。はい、よかったです。はい、それでは失礼します」 ;>>SE:スマホを机に置く音 ;>>声:ダミーヘッド位置1(台上・マイクを見下ろして) 【沙織】「お待たせ、終わったわ」 【沙織】「ふふ、まさかあなたを膝枕したまま電話してたなんて、誰も思わないでしょうね」 【沙織】「仕事が終わるまで、ずっと待っててくれたわね」 【沙織】「偉かったわね?」 ;>>声:ダミーヘッド位置1(近く) 【沙織】「……ちゅっ」 ;>>声:ダミーヘッド位置1(基本距離) 【沙織】「がんばった子にごほうびをあげるのは当たり前でしょう?」 【沙織】「もう1回、してほしいの? 甘えん坊さんね?」 ;>>声:ダミーヘッド位置1(近く) 【沙織】「……ちゅっ」 ;>>声:ダミーヘッド位置1(基本距離) 【沙織】「ふふっ、これは、お願いとは別よ」 【沙織】「ずっと待っててくれたごほうびは、なににする?」 ■シーン5 ;>>声:ダミーヘッド位置9 ;>>【俺】「――」 【沙織】「泊まっていってほしい? ほんとに、そんなお願いでいいの?」 【沙織】「そんなのむしろ、私へのごほうびよ? ふふふっ」 【沙織】「今夜はずっと、あなたと一緒にいられるのね」 【沙織】「それじゃあ、私から1つ、提案があるんだけどいい?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「お風呂に、一緒に入りましょう?」 【沙織】「今日は、仕事をがんばって、いつもより疲れてるでしょう?」 【沙織】「あなたの身体を洗ってあげたいわ」 【沙織】「今日はもう、あなたは何もしなくていい」 【沙織】「あなたのサポートは全て、私がしたいの」 【沙織】「だって私は、あなたを公私ともに支える、パートナーなんだもの」 【沙織】「いいでしょう?」 ;>>【俺】「――」 ;>>声:ダミーヘッド位置9(9→1へ移動しながら) 【沙織】「ふふ、じゃあ、まずは服を脱がないとね」 ;>>【俺】「――」 ;>>声:ダミーヘッド位置1 【沙織】「私が全部してあげたい、っていったでしょう?」 【沙織】「私に全てを委ねてくれて、あなたはそのまま、私の太ももの上でくつろいでいてくれればいいのよ」 ;>>SE:スウェットシャツを脱がせる 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「ふふっ、シャツが脱げたわよ」 【沙織】「じゃあ残りも、全部脱いでいきましょうね?」 ;>>SE:スウェットズボンを脱がせる ;>>SE:靴下を脱がす 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「さあ、お風呂に入る準備ができたわよ」 【沙織】「ふふっ、一緒に入りましょうか」 ;>>時間経過(風呂場へ移動) ;>>SE:ソープのポンプ音 ;>>SE:ネットで泡立てる音 ;>>声:ダミーヘッド位置5 【沙織】「ボディーソープをしっかり泡立てて、手で身体を洗っていくわね?」 ;>>SE:手で背中を洗う 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「ふふっ、広い背中」 【沙織】「入社したばかりの頃は、ちょっと頼りなく見えたけど、今では、世界で一番たくましく感じるわ」 【沙織】「あなたとだったら、この先どんな困難に直面したって、2人で乗り越えられるって、信じられる」 【沙織】「今日もほんとにがんばってたし、すっかり頼りがいのある男性に成長したわね」 【沙織】「でもその分、きっと、こりもひどくなってるわ」 【沙織】「特に毎日デスクワークをしてると、肩こりは顕著よね」 【沙織】「あなたが明日からも仕事をがんばれるように、洗いながらマッサージもしておくわね?」 【沙織】「まずは、首回りから……」 【沙織】「特に鎖骨のまわりは、こりやすいらしいから入念にやっていくわね」 ;>>SE:首回りのリンパマッサージ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「はい、じゃあ肩もやっておくわね?」 【沙織】「円を描くみたいに、揉み込んでいくのがいいそうよ」 ;>>SE:肩回りのリンパマッサージ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「どう? 少しはラクになったかしら?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ふふっ、あなたの役に立てて、嬉しいわ」 【沙織】「腕、洗っていくわね」 ;>>SE:手で腕を洗う 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「腕も、だいぶ疲れてるんじゃない?」 【沙織】「いつもモニターに向かって、手を動かし続けてるものね」 【沙織】「しっかり、ほぐしておくわね」 ;>>SE:筋膜ほぐしマッサージ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「仕事中に、適度に小休止を挟んでる?」 【沙織】「ずっとモニターに集中してると、なかなか腕の力を抜くタイミングがないでしょう?」 【沙織】「そうしたら、こうやって凝り固まっていっちゃうのよ?」 【沙織】「たまに全身の力を抜いて、腕をぷらぷらってさせてみなさい?」 【沙織】「それだけで、ずいぶん腕のこりが楽になるわ」 【沙織】「私はいつも、そうやってこりが溜まらないようにしてるの」 【沙織】「あなたも今度、やってみて?」 【沙織】「じゃあ、頭も洗っていきましょうか」 【沙織】「シャワーでお湯をかけるから、少しだけ、目をつむっててくれる?」 ;>>SE:髪の毛をシャワーで濡らす ;>>SE:ソープのポンプ音 【沙織】「はい、いいわよ。それじゃあ、洗うわね?」 ;>>SE:髪の毛をワシャワシャ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「かゆいところとかない?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ふふっ、あなたはいつも、清潔に保ってるものね」 【沙織】「きちんと髪型と身だしなみを整えて、出社してくるし」 【沙織】「デスクワークがメインだと取引先とかと直接会う機会が少ないから、そのあたりが適当な男性社員も結構多いけど……」 【沙織】「いつもあなたを見てて、立派だなって思うわ」 【沙織】「あ、でも……」 【沙織】「頭皮が、ちょっと硬くなってるかしら……」 【沙織】「男の人は、こういうの、あまり気にしないのかもしれないわね」 【沙織】「硬くなると、髪の毛にコシやハリがなくなってきちゃうから、案外大事なのよ?」 【沙織】「あとで、頭皮マッサージもしてあげるわね」 ;>>SE:髪の毛をワシャワシャ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「はい、洗えたわよ」 【沙織】「じゃあシャワーで流していくから、また少しだけ、目をつむっててね?」 ;>>SE:シャワーで全身の泡を落とす 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「はい、綺麗になったわよ」 【沙織】「ふふふ、さっぱりした、いい顔になってるわね」 【沙織】「今日1日の汚れと一緒に、疲れも流れ落ちたかしら?」 ■シーン6 ;>>声:ダミーヘッド位置1 【沙織】「それじゃあ、次は顔まわりのケアをしていくわね?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「疲れを落としただけじゃ、十分とはいえないでしょう?」 【沙織】「明日からも、またがんばれるようにね?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「顔の産毛を剃っていきましょうか」 【沙織】「結構面倒だし、男の人だと、自分でする人は少ないでしょうけど……」 【沙織】「産毛を処理すると、顔がパッと明るく見えるのよ」 【沙織】「私はいつもスチーマーを当てて、産毛を立ててからケアしてるんだけど、お風呂の湯気にしばらく当たってても、似た効果が得られるらしいわ」 【沙織】「お手入れの前に、顔の汚れを洗い落としていくわね?」 【沙織】「目に洗顔フォームが入っちゃうといけないから、しっかりつむっててね?」 ;>>SE:ネットで泡立てる ;>>SE:洗顔フォームで顔を洗う 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「はい、洗い流していくわよ?」 ;>>SE:両手で水をパシャパシャして、泡を落とす 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「綺麗に泡が落ちたわ」 【沙織】「そうしたら、クリームを塗っていくわね」 【沙織】「なるべく、あなたの大事な肌に負担がかからないようにしないとね?」 ;>>SE:顔全体にクリームを塗る 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「はい、まんべんなく綺麗に塗れた」 【沙織】「最初は、おでこの産毛から剃っていくわね?」 ;>>SE:産毛を剃る 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「こうやって、額の中央から、外側に向かって剃っていくのよ?」 【沙織】「産毛を剃るとね、古い角質なんかも一緒にとれて、透明感のある肌になるの」 【沙織】「普段でも格好いいあなたが、今、何倍にも、何十倍にも格好良くなっていってるわ、ふふっ」 【沙織】「眉の上と、眉の下も剃っていくわね?」 ;>>SE:産毛を剃る 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「頬の産毛は、内側から外側、上から下に向かって、剃っていくのよ」 ;>>SE:産毛を剃る 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「ふふっ、すごく男前になってきたわ」 【沙織】「でも、ちょっと心配になっちゃうわね」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「気づいてないの?」 【沙織】「あなた、会社では密かに人気があるのよ」 【沙織】「優しくて、気遣いができて、頼りになる、って」 【沙織】「小耳に挟むたびに、私の彼氏だって、つい自慢したくなっちゃうわ、くすすっ」 【沙織】「あ、私のところに、若い社員が恋愛相談に来たこともあるのよ?」 【沙織】「デートに誘ってみようかなっていわれたときは、さすがにハラハラしちゃったけど……」 【沙織】「あ……まさか、誘われてないわよね?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ふふっ、あなたが浮気するなんて、これっぽっちも思ってないわ」 【沙織】「あなたの誠実さは、誰よりも知ってるもの」 【沙織】「鼻と口元も剃っていくわね?」 ;>>SE:産毛を剃る 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「くすっ、よく考えなくても、私の嫉妬ね。あなたを誰にもとられたくないって思っちゃう」 【沙織】「ほんと、罪作りよね」 【沙織】「きっと明日から、もっとモテちゃうわ」 【沙織】「でも、独占欲丸出しってのも、ちょっと見苦しいわよね」 【沙織】「あなたと釣り合うような、素敵な女性でありたい、っていつも心がけてるの」 【沙織】「やっぱり、あなたより年上だし、先輩でもあるもの……」 【沙織】「これでも、あなたの前では格好悪いところを見せないように、がんばってるのよ?」 【沙織】「じゃあ、最後に顎と、フェイスラインを仕上げて、おしまいね」 ;>>SE:産毛を剃る 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「あ、そうだわ。せっかくだし、うなじの産毛も剃っておきましょうか」 【沙織】「後ろ、向いてくれる?」 ;>>声:ダミーヘッド位置5 ;>>SE:襟首にクリームを塗る 【沙織】「クリームを塗って……」 【沙織】「剃っていくわね?」 ;>>SE:産毛を剃る 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「よく、うなじは女性のチャームポイントの1つとして例えられるでしょ?」 【沙織】「でも実は、女性だって男性のうなじを、よく見てるのよ?」 【沙織】「うなじが綺麗な男性って、清潔感があって、すごく魅力的だと感じるわ」 【沙織】「これじゃあなんだか、私が、あなたを私好みの彼氏にしていってるみたいね、くすすっ」 【沙織】「はい、うなじもすごくスッキリしたと思うわ」 【沙織】「また、お顔を見せてくれる?」 ;>>声:ダミーヘッド位置1 【沙織】「お湯で、残ったクリームを落としていくわよ」 ;>>SE:両手で水をパシャパシャして、泡を落とす 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「顔の産毛ケア、どうだったかしら?」 【沙織】「さっぱりした?」 【沙織】「お風呂上がってから、保湿をしましょうね」 【沙織】「産毛処理をしておくと、化粧水や乳液も浸透しやすくなって、スキンケアの効果が上がるのよ」 【沙織】「肌に明るさや透明感が出れば健康的に見えるし、取引先と打ち合わせをするときなんかにも、ファーストインプレッションで好印象を与えられるからオススメよ」 【沙織】「よかったら、これからも定期的に私がやってあげるわね」 【沙織】「じゃあ、上がりましょうか。髪の毛も身体も、きちんと私が拭いてあげるわね」 ■シーン7 ;>>声:ダミーヘッド位置1 【沙織】「身体を、拭いていくわね」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「あなたはなにもしなくていいっていったでしょう?」 【沙織】「全部、全部……あなたのことは、何でも私がしてあげたいの」 【沙織】「ほら、じっとしてなさい」 ;>>SE:タオルで身体を拭く 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「くすっ、くすぐったかった? 今、ピクンってなったでしょう?」 【沙織】「あとちょっとで拭き終わるから、もう少しだけ我慢してね?」 ;>>SE:タオルで身体を拭く 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「ちゃんと待てて、偉かったわね」 【沙織】「おかげで、水一滴残さず、丁寧に拭けたわよ」 【沙織】「それじゃあ、身体がポカポカなうちに、服を着ましょうか」 【沙織】「足を上げてくれる?」 ;>>SE:服を着せる 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「ふふっ、お着替えできたわね。やっぱりあなたは、やればできる子だわ」 【沙織】「それじゃあ、ベッドに腰掛けてくれる?」 ;>>SE:ベッドに座る ;>>声:ダミーヘッド位置5 【沙織】「頭皮マッサージの前に、髪の毛を乾かしていくわね?」 【沙織】「くすっ、お風呂で、約束したでしょう?」 【沙織】「もしかして、もう忘れちゃったの? くすすっ」 【沙織】「すっごく気持ちいいわよ?」 【沙織】「楽しみにしてなさい、ふふっ」 【沙織】「まずは、タオルドライからよ」 【沙織】「タオルで包み込んで、やさしーく、マッサージするみたいに拭いていくわね?」 ;>>SE:タオルで髪の毛を拭く 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「何だか、不思議そうな顔をしてるわね?」 【沙織】「ドライヤーで乾かす前にタオルドライするのは、当たり前でしょう?」 【沙織】「もしかして、いつもいきなりドライヤーで乾かしてる?」 【沙織】「そんな乱暴なことしちゃダメよ。あなたの綺麗な髪が熱風で傷んだらどうするの」 【沙織】「こうやって、ドライヤーを当てる前に、タオルで水気を取っていくのよ」 【沙織】「やさーしく、やさしーく、ね」 ;>>SE:タオルで髪の毛を拭く 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「うん、このくらいね。それじゃあ、ドライヤーで乾かしていくわよ」 【沙織】「風量は「TURBO」にして、前髪からね」 ;>>SE:ドライヤー(強風)で髪の毛を乾かす 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「ポイントは、短い時間で一気に乾かすことよ」 【沙織】「さっきもいったけど、ドライヤーを長く当ててると、髪の毛にダメージを与えちゃうことがあるの」 【沙織】「根元のほうから毛先に向かって、乾かしていくのよ」 【沙織】「髪の毛を適当に乾かして、そのまま寝ちゃうことってない?」 【沙織】「翌朝、寝癖ができちゃってるでしょう?」 【沙織】「あれは、根元に水気が残ったまま、変なクセがついちゃってるからよ」 【沙織】「ふふっ、その顔、心当たりがあるみたいね」 【沙織】「私が今日やったことを、今度から真似てみて?」 【沙織】「もちろん、私が毎日してあげても構わないけれどね?」 ;>>SE:ドライヤー(強風)で髪の毛を乾かす 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「だいぶ乾いてきたら、「SET」に切り替えるの」 【沙織】「弱風を当てながら、ふんわり仕上がるように、手ぐしで仕上げていくわね」 ;>>SE:ドライヤー(弱風)で髪の毛を乾かす 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「誰かの手ぐしで髪を梳いてもらうのって、気持ちよくない?」 【沙織】「自分でやるのとは、大違いでしょう?」 【沙織】「なんだか、頭を優しく撫でてもらってるみたいで……」 【沙織】「くすっ、よしよしして、褒めてもらってるみたい?」 【沙織】「それは少し、子どもっぽすぎじゃないかしら?」 【沙織】「あなたはそういうのが好きなの?」 【沙織】「男の人は、いつまで経っても子どもってことかしら」 【沙織】「ふふっ。この前、後輩の女の子がそういってたの」 【沙織】「じゃあ会社でできない分、今、いっぱい撫でてあげるわね?」 ;>>SE:ドライヤー(弱風)で髪の毛を乾かす 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「くすっ、あなたが可愛くて、つい撫ですぎちゃったわ」 【沙織】「まだ、ドライヤーの途中だったわね」 【沙織】「最後は「COOL」ね」 【沙織】「冷風で、髪の毛全体を整えていくわよ」 【沙織】「ドライヤーで熱を持った髪の毛を冷ますことで、パサつきを防いであげるの」 ;>>SE:ドライヤー(冷風)で髪の毛を乾かす 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「ほら、髪の毛にツヤが出てきたでしょう?」 【沙織】「こういう、ちょっとしたケアの積み重ねが、いずれは大きな差になるのよ」 【沙織】「そう考えたら、仕事にもちょっと似てるかもしれないわね、くすすっ」 【沙織】「とくにあなたは、元がいいんだもの」 【沙織】「あまりモテすぎちゃうのも、私が困るけど……」 【沙織】「ふふ、待たせちゃったわね。もう少しで終わりよ」 ;>>SE:ドライヤー(冷風)で髪の毛を乾かす 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「そういえば、髪の毛が少し伸びてきたわね」 【沙織】「最近、ずっと忙しくて、なかなかカットにいける時間がなかったものね」 【沙織】「夏だし、思い切って短めにして、イメチェンしてみてもいいかもしれないわよ?」 【沙織】「あなただったら、どんな髪型だって絶対に似合うわ」 【沙織】「はい、できたわよ。髪の毛の乾かし方はちゃんと覚えた?」 【沙織】「これだけでもすっごく格好いいけど、もっとあなたを素敵にしましょうね」 【沙織】「お待ちかねの、すっごく気持ちいい、頭皮マッサージの時間よ」 //;>>声:ダミーヘッド位置5 【沙織】「最初に、これを塗っていくわね」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「美容液よ。お顔にも使えるし、頭皮にも使えるの」 【沙織】「植物エキスが、頭皮を柔らかくしてくれるのよ?」 【沙織】「それに、香りもすごくいいの」 ;>>SE:ビンのキャップを開ける(スポイトタイプの小瓶) ;>>声:ダミーヘッド位置6 【沙織】「ふふっ、嗅いでみて?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ミントの香り。爽やかで、涼しげで、今の季節にはピッタリでしょう?」 【沙織】「髪の毛をわけていって、地肌にすりこむように塗っていくのよ」 【沙織】「少しだけ、ひんやりするわよ?」 ;>>SE:美容液をスポイトで頭皮に垂らす 【沙織】「ふふっ、ひんやりして、気持ちいい?」 【沙織】「こういうの、今までやったことなかったでしょう?」 【沙織】「また1つ、あなたと一緒に、新しい初体験ができたわね?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「くすっ、もっと気持ちいいこと、してほしいの?」 【沙織】「慌てないで。まだ始まったばかりでしょう?」 ;>>声:ダミーヘッド位置5 【沙織】「こうやっていくつかわけめを作っていって、頭全体に、まんべんなく……」 ;>>SE:美容液をスポイトで頭皮に垂らす 【沙織】「これくらいね」 【沙織】「そうしたら、美容液を馴染ませていくわよ」 ;>>SE:髪の毛をほぐす 【沙織】「両手で、髪の毛を梳くようにして、頭全体に馴染ませるのよ?」 【沙織】「やっぱり、硬くなってるわね」 【沙織】「それだけ、仕事を頑張ってるってことね」 【沙織】「あなたがいっぱいリラックスできるように、丹念にマッサージしていくわね」 【沙織】「拳を作って……丹念にね?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「くすっ、ふふふ、殴ったりなんかしないわよ」 【沙織】「指の関節で、グリグリってほぐしていくの」 【沙織】「やっていくわね?」 ;>>SE:頭皮マッサージ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「具合はどうかしら?」 【沙織】「痛気持ちいいくらいが、ちょうどいいのよ」 【沙織】「特に頭頂部は、ストレスが溜まると硬くなるから、よくほぐしておかないとね」 ;>>SE:頭皮マッサージ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「ふふっ、気持ちいいでしょう?」 【沙織】「でもまだ、結構硬いわね」 【沙織】「頭を使う仕事だもの。毎日、色々と悩んじゃうわよね」 【沙織】「新しいアイデアやデザインが生まれるように、いっぱい血流をよくしておくわね」 ;>>SE:頭皮マッサージ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「だんだん、ほぐれてきたのがわかる?」 【沙織】「疲れが溜まってきたなって思ったら、定期的にやってみてもいいかもしれないわね」 【沙織】「頭皮マッサージって、自分でもできるのよ?」 【沙織】「でも、あなたには必要ないわね」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「わかってるでしょ? いつだって、私がしてあげるもの……」 【沙織】「ふふっ、じゃあ側頭部もやっていくわね」 【沙織】「さっきと同じように拳を作って、今度は皮膚を上に引き上げるようにほぐしていくの」 【沙織】「血流の促進だけじゃなく、フェイスラインのたるみを引き締める効果も期待できるのよ」 ;>>SE:頭皮マッサージ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「顔がシャキッとして、さっきよりも格好良くなったんじゃない?」 【沙織】「くすっ、そんなにすぐに効果は出ないわよ。ちょっと彼女贔屓すぎたかしら?」 【沙織】「最後は、後頭部ね」 【沙織】「首筋からほぐしていくわよ?」 ;>>SE:頭皮マッサージ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「溜まってた疲れが、首筋から後頭部にかけて、スッと抜けていく感じがしてこない?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ふふっ、私もよく、自分で頭皮マッサージをしてるのよ」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「あら、私だって疲れるわよ?」 【沙織】「くすっ、あなたが思ってるほど、完璧な仕事人間じゃないわ」 【沙織】「家ではただ、あなたが大好きなだけの、年上の女だもの」 【沙織】「ふふっ、頭、だいぶほぐれてきたんじゃない?」 【沙織】「気持ちよかった?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ふふ、声に出さなくても、あなたの顔を見たらわかるわ」 【沙織】「だいぶ、スッキリできたみたいね?」 ■シーン8 ;>>声:ダミーヘッド位置5 【沙織】「次は、顔のマッサージよ」 【沙織】「横になって、私の膝の上に頭を置いてね?」 ;>>SE:膝枕 ;>>声:ダミーヘッド位置1(台上・マイクを見下ろして) 【沙織】「まず顔全体にオイルを塗っていくわね?」 【沙織】「マッサージと一緒に保湿もしっかりしておかないとね」 ;>>SE:オイルを出す音 ;>>SE:オイルマッサージ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「これ、私のお気に入りのオイルなの」 【沙織】「保湿効果が高くて、愛用してるのよ?」 【沙織】「あなたが私と同じオイルをつけてくれてるんだって思ったら、なんだか嬉しくなっちゃうわね、ふふふっ」 【沙織】「それじゃあ、目からマッサージしていこうかしら」 【沙織】「1日中デスクワークをしてると、特に目は疲れるでしょう?」 【沙織】「だいぶ、疲れが溜まってるんじゃない?」 【沙織】「目の疲れはね、目のまわりの血流が悪くなってるからなのよ」 【沙織】「今から、血流をよくしていくわね」 ;>>SE:主人公の額に指を滑らせる 【沙織】「今、私が触れてる部分……眉頭の下側にくぼみがあるでしょう?」 【沙織】「ここは、目の奥に繋がってる血管があるの」 【沙織】「ここを指の腹で、優しく、もみほぐすようにマッサージしていくわね?」 ;>>SE:指圧マッサージ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「じゃあ次は、こめかみね」 ;>>SE:主人公のこめかみに指を滑らせる 【沙織】「こめかみにも、目に繋がってる血管があるの」 【沙織】「神経の通り道でもあるから、頭が重ダルいなって感じたときにも、効果があるかもしれないわね」 【沙織】「拳を作って、こめかみ全体をくりくりっとほぐすように、動かしていくわね?」 ;>>SE:指圧マッサージ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「少し、スッキリしてきたんじゃない?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ふふっ、じゃあ蒸しタオルを置くから、目を閉じてくれる?」 ;>>SE:蒸しタオルを目の上に置く 【沙織】「目の奥がじんわりして、気持ちいいでしょう?」 【沙織】「温めることでも、目のまわりの血流がよくなるの」 【沙織】「あなた最近、ちょっと疲れ目だったしね」 【沙織】「そのまま、1分ほどじっとしてなさい」 【沙織】「何も考えず……ほら、私の息遣い、聞こえてくるでしょう?」 【沙織】「あなたも、同じように呼吸してみて。すーっ、はーっ……浅く深呼吸するみたいに」 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「身体だけじゃなく、心まで落ち着いてこない?」 【沙織】「視界から受ける情報って、多いものね」 【沙織】「ずっと受け入れ続けたら、いつかパンクしちゃうわ。こうやって、意図的にシャットダウンしないとね?」 【沙織】「もしかして、眠くなってきちゃった?」 【沙織】「くすっ、だったら寝ちゃってもいいわよ?」 【沙織】「あなたが寝ている間に、ちゃんと身体のケアをしておいてあげるわ」 【沙織】「もう少し、こめかみをほぐしておくわね?」 ;>>SE:指圧マッサージ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「目が見えてたときとは、違う感じがするでしょう?」 【沙織】「まるで宇宙を浮遊しているような、心地よくて、フワフワした気持ちになってこない?」 【沙織】「心の豊かさは、人生の財産、だそうよ」 【沙織】「仕事で疲れが溜まったときに私がよく行く、リラクゼーションサロンの店長さんの請け売りなんだけどね?」 【沙織】「私も新人だった頃は、全く余裕がなくて、心がギスギスしちゃってたわ」 【沙織】「なんのために仕事をやってるんだろう、とかね」 【沙織】「でも、心が豊かになると、仕事に挑む姿勢にも、自然と余裕がでてくるの」 【沙織】「せっかく仕事をするなら、楽しくやるほうがいいでしょう?」 【沙織】「あなたにもマッサージでリラックスしてもらって、明日からも余裕を持って取り組めるようになってほしいの」 ;>>SE:指圧マッサージ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「次は首の後ろをほぐしておくわね?」 【沙織】「あ…やっぱりすごく硬くなってる。これだけ硬くなってたら、頭痛になったりもするんじゃない?」 【沙織】「頑張ってくれるのは嬉しいけど、あんまり無理はしないでね? 心配になっちゃうから」 【沙織】「じゃあほぐしていくわね」 ;>>SE:指圧マッサージ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「首の横に、少しくぼんだところがあるでしょう?」 【沙織】「ここにはツボがあってね、目の疲れに効くの」 【沙織】「でも、あまりキツく押しちゃダメよ?」 【沙織】「こうやって、優しく指の腹で押してあげて……」 ;>>SE:指圧音 【沙織】「1……2……3……4……5……」 【沙織】「5秒数えて、ゆっくり離すのよ」 【沙織】「もう1回ね」 ;>>SE:指圧音 【沙織】「1……2……3……4……5……」 【沙織】「ゆっくり、離す……」 【沙織】「視界がクリアになったんじゃない?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「って、くすすっ、タオルを載せたままだったわね」 【沙織】「じゃあ続けるわよ…」 ;>>SE:指圧マッサージ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「もしかして、本当に寝ちゃった?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ふふっ、起きてたのね。気持ちよすぎて、寝ちゃったのかと思ったわ」 【沙織】「次は耳の後ろをマッサージするわね」 【沙織】「ここには、頭と身体を繋ぐ血管や神経が通ってるの」 【沙織】「ここの血流が悪くなると、目の疲れ以外に、肩こりとかの原因にもなるのよ」 【沙織】「あなたは特に、集中しすぎてモニターに顔を近づけすぎる癖があるから……本当に頑張り屋さんね、ふふっ」 【沙織】「たっぷり、ほぐしておかないと」 【沙織】「耳、さわっていくわね」 ;>>SE:耳まわりツボマッサージ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「耳にもいろいろなツボがあるのよ?」 【沙織】「肩こりとか、目の疲れに効くツボとか、イライラを鎮めるツボとかね」 【沙織】「耳たぶの真ん中あたり……私が触ってるところ、わかる?」 【沙織】「今度は指の腹で、やさーしく……もみほぐしていくわよ?」 ;>>SE:耳まわりツボマッサージ 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「ここはね、目の疲れや不調にいいらしいの」 【沙織】「揉んだあとは……」 【沙織】「ぎゅっと耳たぶを引っ張る!」 ;>>SE:耳を引っ張る ;>>【俺】「――」 【沙織】「くすっ、イタズラじゃないわよ」 【沙織】「ちゃんと調べたのよ?」 【沙織】「もんだあとに、こうやって耳たぶを引っ張ってあげると血流が良くなるって……」 【沙織】「この、耳のくぼみのところ……ここは、自律神経を整えるツボよ」 【沙織】「心の健康は、身体の健康と同じくらい、大切だもの」 【沙織】「じゃあもうちょっと耳を、外側に引っ張っていくわね?」 ;>>SE:耳を引っ張る ;>>【俺】「――」 【沙織】「おかしな感じがする? くすっ、やっぱりこれはちょっと慣れないみたいね?」 【沙織】「でも、効果はあったはずよ。蒸しタオル外すわね」 ;>>SE:蒸しタオルをとる 【沙織】「目を開けてみて?」 【沙織】「視界も頭も、クリアになった感じがしない?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ふふっ、あなたの役に立ててよかったわ」 ;>>声:ダミーヘッド位置2(2→3に向かって、耳元の近くで) 【沙織】「もし仕事場で疲れてきたときは、いつでもいってね」 【沙織】「こっそり、あなただけにやってあげる、くすすっ」 ■シーン9 ;>>声:ダミーヘッド位置1(台上・マイクを見下ろして) 【沙織】「まだ、耳のケアは終わりじゃないわよ?」 【沙織】「耳かき、してあげる」 【沙織】「ほら、頭を左に向けて、右耳を見せてくれる?」 ;>>SE:頭を動かす(衣擦れ) ;>>声:ダミーヘッド位置15 【沙織】「ふふっ、よくできました」 【沙織】「どれどれ?」 【沙織】「あ、結構溜まってるわね」 【沙織】「お掃除、サボってたでしょう?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「くすっ、気にしなくていいわよ。むしろ、これくらいのほうがやりがいを感じるわ」 【沙織】「まずは、綿棒で、耳の外側からしていくわね」 ;>>SE:耳の表面を綿棒で擦る 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「耳の中じゃなくて、ちょっと期待外れだった?」 【沙織】「耳垢って、耳の中にあるものだって思うでしょう?」 【沙織】「でも、耳の奥から、耳の外側に向かって、自然と押し出されていくそうよ」 【沙織】「だから、日頃からケアしていないと、ここにも薄く溜まってるのよ」 【沙織】「ほら、こんな風にね」 【沙織】「でも、綿棒で擦りすぎると耳の表面を傷めちゃうから、ほどほどにしておくわね?」 ;>>SE:耳の表面を綿棒で擦る 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「外側は、こんなものかしら」 【沙織】「それじゃあ次は耳かきで。お待ちかねの中の方をしていくわね?」 【沙織】「耳かきの先が、入っていくわよ」 【沙織】「まずは入り口のところを綺麗にしていきましょうか」 ;>>SE:耳かき 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「くすっ、ピクピクって震えて、可愛いわね」 【沙織】「そんなに、私の耳かきが気持ちいいの?」 【沙織】「もっと、奥までやってほしい?」 【沙織】「でも、あまり奥まで入れると、耳の中を傷つけちゃうかもしれないでしょう?」 【沙織】「さっきもいったけど、耳垢って、自然と排出されていくらしいから、奥は放っておいてもいいそうよ?」 【沙織】「どうしても、して欲しいの?」 【沙織】「だーめ。先輩のいうことは、ちゃんと聞きなさい」 【沙織】「私があなたに、間違ったことを教えたことは、一度もないでしょう?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「もう……そんなにして欲しいの?」 【沙織】「じゃあ、本当にちょっとだけよ?」 【沙織】「万が一にも、あなたの耳を痛めてしまったら……そんなの私、耐えられないわ」 【沙織】「はぁ……職場ではあれだけ厳しい先輩で通ってるのに、あなたには本当に甘々ね、くすすっ」 ;>>SE:耳かき 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「はい、これでおしまい。これ以上はだめよ」 【沙織】「もう、あなたの耳を傷つけちゃうんじゃないかって、すごくヒヤヒヤしちゃったわ」 【沙織】「でも、あなたが満足そうにしてくれてよかった……」 【沙織】「仕上げに、細かい耳垢を、綿棒でとっていくわね?」 ;>>SE:綿棒 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「ふふっ、綿棒でも気持ちよさそうにしてる……」 【沙織】「あなたは、耳かきと綿棒、どっちが好き?」 【沙織】「どっちも?」 【沙織】「くすっ、贅沢ね」 【沙織】「でも、あなたのワガママだったら、なんでも聞いてしまいそうだわ」 【沙織】「あ、まだちょっとだけ残ってるわ。ふふ、右耳のお楽しみの時間が、少し増えたわね?」 ;>>SE:綿棒 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「右耳は、綺麗になったわね」 【沙織】「もっとして欲しかったの?」 【沙織】「ふふっ、残念だったわね」 【沙織】「あ、もう……そんなに落ち込まないでよ」 ;>>SE:頭をなでる 【沙織】「よしよし、偉かったわね」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ふふ、わからない? 耳かきしてる間、ずっと大人しくしててくれたあなたの耳を褒めて、撫でてるの」 【沙織】「仕事でも、アフターケアは大事でしょう?」 【沙織】「もっとしてほしい?」 【沙織】「ふふっ」 ;>>SE:頭をなでる 【沙織】「よしよし、よしよし、よしよし」 【沙織】「甘えてきて可愛い、ふふふ」 【沙織】「それじゃあ、左耳もしましょうか」 【沙織】「頭を反対方向に、ぐるってしてくれる?」 ;>>SE:頭を動かす(衣擦れ) ;>>声:ダミーヘッド位置11 【沙織】「ふふっ、すぐにいうことを聞けて、あなたは本当に優秀ね」 【沙織】「それとも、少しでも早く、してもらいたかったの?」 【沙織】「くすっ、あなたが優秀だってことにしておくわ」 【沙織】「実際、職場でもそうだものね」 【沙織】「じゃあ、こっちも、耳の外側からしていくわね?」 ;>>SE:耳の表面を綿棒で擦る 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「あなたの耳って、少し小さいわよね」 【沙織】「耳が小さい人って、こだわり屋らしいわよ。感性に優れてるんですって」 【沙織】「今の仕事が、天職かもしれないわね」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「私の耳の性格診断?」 【沙織】「あなたは、どう思う?」 【沙織】「答えは……ふふっ、秘密よ」 【沙織】「もう、動かないの。まだ終わってないでしょう?」 ;>>SE:耳の表面を綿棒で擦る 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「気持ちよかった?」 【沙織】「ふふ、よかったわ」 【沙織】「それじゃあ、中もしていくわね?」 【沙織】「あ、こっちも結構溜まってるみたいね」 【沙織】「これは、気合いが入るわね」 【沙織】「また、耳かきの先が入っていくわよ」 ;>>SE:耳かき 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「入り口ばっかりでじれったい?」 【沙織】「あなたのことだったら、よくわかるわ」 【沙織】「さっき、耳の奥はダメっていったばかりでしょう?」 【沙織】「それでも、してほしいの?」 【沙織】「もう、ワガママなんだから」 【沙織】「本当にあなたの耳を傷つけたくないから、少しだけよ?」 【沙織】「もし痛くなったら、すぐにいうのよ? わかった?」 ;>>SE:耳かき 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「くすっ、声まであげて、本当に気持ちよさそうね?」 【沙織】「でも、今日はこれくらいにしておきましょう。何事も、やりすぎは禁物よ」 【沙織】「残念がらなくても、またしてあげるわ」 【沙織】「こっちの耳も、綿棒で細かい耳垢をとっていくわね?」 ;>>SE:綿棒 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「ふふ、耳の奥まで、ぽっかり見えてきたわよ」 【沙織】「これで、仕事中の音楽も、よく聞こえるんじゃない?」 【沙織】「ふふ、作業用のBGMって、気分を盛り上げるのに大事だものね」 【沙織】「最近、あなたがハマってるのはどんな曲?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「そうねぇ……私がリピートしてるのは、クラシックが多いかしら」 【沙織】「歌が入ってるのは、どうしても頭が歌詞につられちゃうのよね……」 【沙織】「さあ、最後まで綺麗にしちゃいましょうか」 ;>>SE:綿棒 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「はい、お疲れさま」 【沙織】「これで、耳のケアはおしまいよ」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「あら、なんだか不満そうね」 【沙織】「耳かきは、どっちの耳も同じようにしたはずだけど……」 【沙織】「あ……」 【沙織】「もしかして、こっちの耳も、よしよししてほしかったの?」 【沙織】「くすっ、それならそういってくれればよかったのに」 【沙織】「でも、ちょっと恥ずかしいわよね。気づいてあげられなくてごめんね」 【沙織】「お詫びに、さっきよりも多めに、よしよししておくわね?」 ;>>SE:頭をなでる 【沙織】「よしよし、よしよし」 【沙織】「なんだか、いいわよね。こういうの」 【沙織】「あなたからしたら、膝枕をしてもらって、よしよししてもらって、私ばかりがあなたのことをお世話してるみたいに見えるかもしれないけど……」 【沙織】「私にとっても、幸せな時間なの」 【沙織】「日々の仕事の疲れを癒やしてくれる、とても大切な時間よ」 【沙織】「くすっ、よくわかってない顔をしてるわね?」 【沙織】「もしかしたら、男性には少しわかりづらい感情かもしれないわね」 ;>>SE:頭をなでる 【沙織】「よしよし、よしよし、よしよし」 【沙織】「本当に、甘えん坊なんだから」 ;>>SE:頭をなでる 【沙織】「よしよし、よしよし、よしよし」 【沙織】「それじゃあ、そろそろ寝ましょうか」 ■シーン10 ;>>声:ダミーヘッド位置16(遠く) 【沙織】「電気、消すわね」 ;>>SE:電気を消す ;>>SE:足音(近づいてくる) ;>>SE:布団のもぞもぞ音(小) ;>>声:ダミーヘッド位置7 【沙織】「すっかり、深夜になっちゃったわね?」 【沙織】「外も、すっごく静か……」 【沙織】「いつもだったら、夜でも車の音とか聞こえてくるのにね」 【沙織】「ねぇ、こうして真っ暗な中でくっついてると、この世界に私たち2人だけしかいないような感覚になってこない?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「もし、本当に2人きりになっちゃったら、どうする?」 【沙織】「明日からも、今までと、同じような日常を送りたい?」 【沙織】「同じ会社に通って、一緒に仕事して、こうやって2人きりの時間を過ごして……」 【沙織】「それとも……なにか、特別なことをしてみたい?」 【沙織】「例えば、2人で世界中を旅してみるとか」 【沙織】「くすっ、ファンタジーすぎたかしらね」 【沙織】「でも、あなただったら、何だって成し遂げられるって、信じてるのよ?」 【沙織】「今までだって、そうだったでしょう?」 【沙織】「入ってきたばかりのあなたは、失敗することもあったけど、いつも、きちんと目標を設定して、それに向かって努力を重ねてた」 【沙織】「あなたは、誰でもできることだって謙遜するかもしれないけど、それって、特別な才能なのよ?」 【沙織】「今まで、たくさんの新入社員を見てきたからわかるわ」 【沙織】「この子は、絶対に伸びる子だって、そのときに確信したもの」 【沙織】「まさか、仕事のパートナーだけじゃなく、恋人にまでなっちゃうなんて、完全に予想外だったけどね、くすすっ」 【沙織】「頑張るのはもちろんいいことだし、私も応援してるけど、無理はダメよ?」 【沙織】「自分1人で抱え込みすぎず、周囲を上手く使うのも、仕事を続けていく上では大事な事よ」 【沙織】「会社だと目上の人ばかりで、遠慮しちゃうことも多いとは思うけどね……」 【沙織】「そういうときは、私を頼ってね?」 【沙織】「最近のあなたを見てると、少し頑張りすぎてるような気がして、心配になるわ」 【沙織】「もしかして、何か理由があるの?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「くすっ、なによ、もったいぶってないで教えなさいよ」 【沙織】「じゃあ……こっちから当ててあげましょうか?」 【沙織】「もしかして……私との結婚を考えてくれてるとか?」 【沙織】「子どもが生まれたときに、私が仕事を辞めても生活できるように、今、いっぱい頑張っておこう、とかね」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「えええっ!? 本当にそうだったの!?」 【沙織】「私、冗談のつもりで言ったんだけど……」 【沙織】「そ、そっかぁ……そうだったのね」 【沙織】「えっと……ごめんなさい。正直今、動転してる……」 【沙織】「もしあなたと結婚できたとしても、子育ても、仕事も、あなたのお世話も、全部私がやるつもりでいたから……」 【沙織】「まさか、あなたがそんなことを考えてくれてるなんて、思いもしなかったわ」 【沙織】「でも……嬉しい」 【沙織】「本当に、嬉しいわ……」 【沙織】「今ここで、そのお返事しちゃってもいいのかしら?」 【沙織】「ふふっ、それはちょっとムードがないかもしれないわね」 【沙織】「いつか……今度は、あなたの言葉で、プロポーズしてくれる?」 【沙織】「シチュエーションは、あなたに任せるわ。ロマンティックなのを考えてね、ふふっ」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「くすすっ、仕事の時より、難しそうな顔してる」 【沙織】「あなたの考えるままにしてくれていいのよ?」 【沙織】「大事なのはなによりも、相手があなただってことだもの。他はどうだっていいの」 【沙織】「あなたとだったら、なんだって素敵な思い出だもの」 【沙織】「ふふっ、待ってるわね?」 【沙織】「明日も仕事だし、そろそろ寝ましょうか」 【沙織】「寝坊しそうで心配?」 【沙織】「くすっ、安心して。私が起こしてあげる」 【沙織】「だから、ゆっくり休んで、仕事で疲れた身体を癒やしてね?」 【沙織】「おやすみなさい」 【沙織】「(5分程度寝息をお願いいたします)」 ■シーン11 ;>>SE:布団のもぞもぞ音(小) ;>>声:ダミーヘッド位置7 【沙織】「起きて。ほら、起きなさい。朝よ」 ;>>SE:布団のもぞもぞ音 ;>>声:ダミーヘッド位置1 【沙織】「ふふっ、おはよう」 【沙織】「お味噌汁のいい匂いがするでしょう?」 【沙織】「朝ご飯、できてるわよ」 【沙織】「でも、その前に着替えましょうか」 【沙織】「くすっ、まだちょっと寝ぼけてるみたいね」 【沙織】「でも、あまり時間はないわよ?」 【沙織】「もし遅刻して、2人揃って出社なんてしたら、私たちの関係を盛大にアピールしてるようなものよ?」 【沙織】「私が着替えさせてあげる」 ;>>SE:パジャマを脱がす 【沙織】「あ、身体……ちょっと寝汗かいちゃってるわね」 ;>>声:ダミーヘッド位置1(基本距離→「拭いて」で近く) 【沙織】「じっとしてて。拭いてあげる」 ;>>声:ダミーヘッド位置1(近く) ;>>SE:タオルで身体を拭く 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 ;>>声:ダミーヘッド位置1(基本距離) 【沙織】「はい、肌着とワイシャツよ」 【沙織】「アイロンかけておいたから、パリッとして気持ちいいわよ」 ;>>SE:肌着を着せる ;>>SE:ワイシャツを着せる 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「はい、じゃあ次はズボンね。こっちもアイロンをかけておいたから」 【沙織】「今日は、取引先と打ち合わせだったものね」 【沙織】「服装をきちっとしておくと、印象もいいからね」 【沙織】「はい、着替えるわよ。足上げて」 ;>>SE:パジャマズボンを脱がす 【沙織】「(30秒分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「よくできました。履かせるから、もう一回足上げてくれる?」 ;>>SE:ズボンをはかせる 【沙織】「(30秒分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「最後に、ベルトを締めて……」 ;>>SE:ベルトの金具音 【沙織】「はい、できあがり」 【沙織】「でも……くすっ、まだ終わってないわよ」 【沙織】「ほら、ここ」 【沙織】「寝癖がついてるわ」 【沙織】「なおしてあげるから、洗面所に行きましょう?」 ;>>SE:足音(移動) ;>>声:ダミーヘッド位置5 【沙織】「スタイリング剤の前に、ブラッシングしていくわよ」 ;>>SE:ブラッシング 【沙織】「少し髪の毛がもつれちゃってるみたいだけど、痛くない?」 【沙織】「ふふっ、大丈夫。丁寧にほぐしてあげるから」 ;>>SE:ブラッシング 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「スタイリング剤を馴染ませていくわね」 ;>>SE:スタイリング剤をつける 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「くすっ、寝癖がついてたあなたも可愛かったから、ちょっとだけ残念ね」 【沙織】「だって、あなたのこんな姿を見られるのは、私だけでしょう?」 【沙織】「じゃあ、ドライヤーで乾かしていくわね」 ;>>SE:ドライヤーで乾かす 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「完全に乾ききる前に、髪の毛のセットもしちゃうわね」 ;>>SE:髪の毛のスタイリング 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「髪の毛を、人に整えてもらうのって気持ちいいわよね」 【沙織】「私も美容院でしてもらってるとき、気持ちよすぎて、ついウトウトしちゃうわ」 【沙織】「くすっ、寝ちゃだーめ。今はおはようの時間よ」 【沙織】「…うん、バッチリ決まってるわね」 【沙織】「ついでに、ひげも剃っておきましょうか」 ;>>足音(前のほうへ回り込む) ;>>声:ダミーヘッド位置8 【沙織】「昨日産毛を剃ったばかりのに、男の人って一晩経つとうっすら生えてくるのね」 【沙織】「そういえば、夕方頃になったらうっすら髭が生えてる男性社員もいるし、男の人って毎日髭剃りしないといけなくて大変ね」 【沙織】「私がこれから毎日、あなたの髭を剃ってあげようかしら、くすっ」 【沙織】「じゃあクリーム、つけていくわよ」 ;>>SE:シェービングクリームを塗る 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「くすっ、季節外れのサンタさんね。髭、剃っていくわよ?」 ;>>SE:髭を剃る 【沙織】「(1分程度吐息をお願いいたします)」 【沙織】「剃れたわよ。朝からあなたのサポートができるなんて、嬉しいわ」 【沙織】「剃り残しはないと思うけど、他に気になるところはない?」 ;>>【俺】「――」 【沙織】「ふふ、綺麗に剃れててよかったわ」 【沙織】「顔、洗いましょうか。洗面台に顔を近づけてくれる?」 ;>>SE:水で顔を洗う 【沙織】「タオルで拭くから、もう少し目をつむっててね」 ;>>SE:タオルで顔を拭く 【沙織】「(30秒程度吐息をお願いいたします)」 ;>>声:ダミーヘッド位置1 【沙織】「さっぱりしたでしょう?」 【沙織】「うん、今日も、すっごく格好いいわ」 【沙織】「さあ、朝ご飯を食べて、一緒に出社しましょうか」 【沙織】「仕事を頑張って帰ってきたら、また私がお世話してあげるからね」