【トラック1】終電を逃したメンヘラJKが泊まりに来た (ドアを開く) (位置:正面・普通) せーんぱい♡ こんばんは~っ。 夜分遅くにすいません。 実は近くで終電を逃してしまって。 泊めてもらえないかな~って思って♪ ほら。今日先輩バイトのシフト入ってなかったじゃないですか。 今日がもうほんと最悪で。 閉店間際にお客さんが殺到して、エグいくらい残業くらっちゃったんですよ。 で、バイト帰りにそのストレス発散に、ゲーセンでクレーンゲームと格闘してたんです。 目当てのぬいぐるみを取れた頃には、気付けば終電過ぎちゃってて……。 呆然としてたところに、この近くに先輩の家があったなぁと思い出したんです! ……え? なんで住所知ってるかって……? いや。バイト先のPCに従業員の住所データ入ってるじゃないですか。 それでこっそり先輩の住所を覗き見たんですよ。 先輩が一人で倒れたりしたらいけないと思って。 まぁ、細かいことはいいじゃありませんか。 こうして可愛い後輩であるわたしを救うきっかけになったんですから。 ……へ? 泊めてくれないんですか……? うら若きJKを夜の街に放り出すんですか……? ……高校生だとネカフェにも泊まれないんですよ? 清楚で可愛い女の子が24時間営業の飲食店で時間を潰してたら、悪質なナンパ師に絡まれないとも限りません。 わたしが事件に巻き込まれても、先輩はなんの罪悪感も感じないんですね? 先輩、ひどいです……。 わたし、玄関の前でずっと泣いてますからね? 捨てられた子猫みたいに、寂しそうに朝まで蹲ってますから……。 ……ふふん。 そうです。それでいいんです。 先輩は素直にわたしを部屋に上げてくれればいいんですよ。 うわぁ~。 先輩の部屋だ~♡ 中を伺うのは初めてだから新鮮ですっ。 意外と綺麗にしてるんですね? 最低限の家具だけ揃ってて、他にはなにもない……。 ミニマリストってやつですかね? 散らかってないのはいいですけど、ちょっぴり寂しい気がします。 そんな先輩のために、じゃーん! 今日取ってきたウサちゃんのぬいぐるみをプレゼントしてあげます! このぬいぐるみ可愛いでしょ? わたしがまた部屋に来るときのために大事にしてあげてくださいね? 次もその次もプレゼントを持参しますから。 先輩の部屋をわたし好みに染め上げてあげます♡ 座るところないから、勝手にベッドに座っちゃおーっと。 先輩のベッドの座り心地抜群ですな~。 今日ここで寝ちゃうと思うと、ドキドキしちゃいますっ。 ……え? 来るならせめて連絡してほしかった? (拗ねたように) ……だって、先輩、最近返信遅いじゃないですか。 夜にメッセ送ると返事来なくて、朝になってから寝てたーって言い訳してきますけど。 部屋の電気ついてるから、起きてること知ってるんですからね? バイト先から近いから、バイト帰りは必ず見に行くようにしてるんですよ。 先輩が狸寝入りしてると思うと、寂しくて辛くて泣きそうになって……。 何度ピンポンしたい欲求に駆られたことか数え切れません。 夜襲をかけられたくなかったら、ちゃんと返事するんですよ? これからは必ず1分以内に返信してください。 お風呂にもトイレにもスマホを持ち込んで、わたしのメッセがきたら特別な着信音が鳴るように設定することを義務化します。 ……寂しい思いをさせた先輩が悪いんですからね? 先輩の部屋、落ち着くなぁ……。 実家みたいに寛げちゃいます。 ベッドもふかふか。換気もしっかりしててホコリっぽくないし。 神経質な先輩の性格が出てますね。 わたしの家、地味にバイト先から遠いんですよねー。 先輩の家は徒歩圏内で羨ましいなぁ。 バイト先から近くてこんなに居心地良い場所が都合良くあるなんて……。 これからバイトの日は、先輩の部屋に泊めてくれませんか? えー、ケチ……。 可愛い後輩が頼んでるのに……。 うら若き乙女に片道45分の電車通勤を強(し)いるなんてひどい……。 ……なにか泊められない理由でもあるんですかぁ? まさか、彼女がいるとかじゃありませんよね……? 大学にもバイト先にも仲良い女の子はいなかったはず……。 先輩には彼女なんていないはずいないはずいないはず―― (ホッとしたように) ですよね~。 そうだと思ってましたよ~。 先輩、あまり女の子慣れしていなそうですし。 自分からガツガツいくタイプじゃありませんもんね。 ふふんっ。 悩める非モテな先輩に、友達の恋バナを聞きまくってる恋愛マスターのわたしがアドバイスしてあげましょう。 先輩にはきっと同い年や年上は向いてません。 グイグイ迫ってくれる年下の女の子と付き合うべきでしょう。 そうですね。ちょうどみっつ下くらいの距離感が近い子が向いていることでしょう。 身近な後輩に告られたら絶対付き合うべきですっ。 ごほんっ。 話が逸れました。 先輩、彼女がいないならいいじゃありませんか。 わたしを泊めてもなんの問題もないじゃないですかー。 えーまぁ、確かに…… 年下JKを頻繁に泊めるのは倫理的に問題あるかもしれませんけど。 それは付き合ってない男女の話であって。 (左耳ささやき) ……わたしと付き合っちゃえば解決するんじゃありませんか? もー、すぐそうやって逃げるー。 こういう話ししたら冗談だと思ってはぐらかすの何回目ですか……。 あーもう決めました! 今日は先輩のことを徹底的に癒してあげますっ。 わたし抜きじゃ生きていけないくらい虜にしてあげるんですから。 (小声) ……先輩の部屋に合法的に上がり込めた絶好の機会を、利用しない手はありませんからね……。 えっ、いや。 なにも言ってませんよっ。 ほーら。泊めてくれたお礼にいっぱい癒してあげますからね? 善意120%。全然下心とかありませんから。 先輩は大人しく従ってください? 【トラック2】メンヘラJKに告白耳かきで癒やされる (位置:正面・普通) じゃあ、まずは膝枕から♪ わたしが床に女の子座りしますから、先輩はわたしの膝に頭を預けてください。 (床に座る) よいしょっと……。 床に直(じか)で座るのは、わたしの綺麗な生足が可哀想……。 今度可愛いカーペットを持参してきますね。 ほーら。いいから。 モジモジしてないで早くきてください。 放置されたらされたで、足が痛くなっちゃいますから。 きてくれないと泣きますよ……? (膝枕) (位置:上・至近) そうそう。素直になればいいんですよ~。 現役JKの膝枕の感触はどーですか? わたしにねだられて膝送りになったような雰囲気ですけど。 可愛い後輩女子の柔らかーい膝に頭が包まれて。 ほんとは満更でもないんじゃありませんかー? もー、先輩ったら素直じゃないんだから。 先輩が心置きなく本音を漏らせるように、骨抜きにしてあげないとですね……。 じゃあ、まずは耳かきをしてあげます♪ 先輩の耳をかきかきして、徹底的に癒しつけてあげますね! いえ。耳かき棒のことなら、心配しないでください。 バッグの中になぜか入ってますから。 やけに準備がいいって……。 当然じゃないですか。 先輩に耳かきをする絶好のチャンスがいつ巡ってくるか限りませんから。 そのときに備えて常に準備をしているんですよ。 淑女の嗜みです♪ あっ。いまわたしのこと怖いって思ったでしょー? そういうの分かるんですからね。 膝枕をして肌を重ねてるから、先輩の感情が直(じか)に伝わってくるんです。 先輩の考えてることは全部お見通しなんですから。 そんな風に思われると、傷つきますよ……? わたしはこんなに先輩のことを想ってるのに……。 でも、ぜーったい離しませんから。 先輩がわたしのことをどう思おうと、最後にわたしを選んでくれれば構いませんから。 わたしの膝に囚われて、先輩は手のひらの上。 心も身体も虜になっちゃうように更生してあげるんですから。 ……覚悟しておいてくださいね? それじゃ、まずは左耳からかきかきしてあげますから。 大人しく左耳を差し出してくださいね? (頭を撫でる) (位置:左・至近) いい子いい子。 素直になれて偉いですね? ご褒美にいーっぱい気持ち良くしてあげます♪ じゃ、いきますよ? 左耳に耳かき棒を挿入してー。 耳に馴染むまでしばらくじっとしてー。 先輩が耳かきしてほしいって心の底から思ったタイミングでようやく動かす……。 (耳かき開始) かきかき、かきかき……。 かきかき、かきかき……。 きもちーですかぁ? えへへっ。 よかった……♪ 先輩、嘘はつけない性格ですもんね。 たまに嘘つこうとすると、すぐ顔に出ちゃうし。 それだけに本音だとわかって嬉しい……。 わたし、耳かきいっぱい練習したんですよ? ネットでやり方を勉強して、先輩に見立てた抱き枕で毎日耳かきの予行演習をしていたんです。 先輩にいつでもご奉仕できるよう、準備を整えていたんですよ。 ……偉いでしょ? えっ。こわい……? こわくないですよ~っ。 一途で可愛い後輩にドン引きするなんて、ラブコメ主人公なら叩かれまくりですよ? もう少し先輩は、どんなことでも受け入れる器量を持ったほうがいいと思います。 でも、気にしません。 いまはわたしのこと怖いって思ってても、すぐにその気持ちは180度変わりますから。 急に家に押し掛けてきた女が相手でも、快楽には抗えませんもんね? わたしの耳かきでぜーったいに先輩を堕としてやるんですから♪ かきかき、かきかき……。 かきかき、かきかき……。 先輩、お耳の奥のほうが弱いんですね……? 耳の奥を突く度に、びくんって震えてるのわかっちゃいます。 我慢せずに声を漏らしてもいいんですよ? わたしは先輩が情けない声を漏らしても引いたりしませんから。 わたしに弱みを見せたくない……? どーしてですか。 もっと信用してくださいよ~。 別に先輩の弱みを握って交際を強要するなんてひどいことはしませんから。 ……毎日電話をするように迫るくらいはするかもですけど。 むむ……意地でも弱みを見せないつもりですね? 意固地な先輩をわからせてあげます。 わたしの耳奥かきで、先輩を絶対に喘がせてみせますね? (耳奥かき) ごりごり、ごりごり。 ごりごり、ごりごり。 ふふっ♪ 声、漏れちゃいましたね……? わたしの勝ち~っ。 勝者への報酬として、先輩には毎日寝落ちもちもちに付き合ってもらいますっ。 深夜までゲームしてたいからそれはつらい……? わたしとゲームどっちが大事なんですかっ? ゲームなんかよりも、わたしと電話してたほうが絶対楽しいですよ? 可愛い後輩のむにゃむにゃ声を聴けるチャンスなんてそうそうないですよ? ……寝落ち通話してくれなかったら、寂しくてピンポンしにきちゃいますからね? ほーら。 駄々こねてないで、ごろんって反転してください。 次は反対の耳。 右耳をかきかきしてあげますから。 特別にわたしのお腹を見る権利を与えてあげます。 こんな名誉を賜われるの、先輩だけですよ? (頭を撫でる) (位置:右・至近) えへへっ。 いい子、いい子。 先輩もなんだかんだ乗り気なんじゃないですか。 嫌々そうに振る舞っても、本当はわたしのご奉仕にメロメロなんじゃありませんかー? ぶーっ。 すーぐ憎まれ口を叩く。 素直になれない先輩にはおしおきです。 至極(しごく)の耳かきで、あっという間に黙らせちゃうんですから。 かきかき、かきかき……。 かきかき、かきかき……。 可憐な後輩女子の膝の上で耳かきされて。 心地良くて夢心地でしょう? わたしと付き合ったら、毎日こーゆーことしてあげますよ? ………………。 …………先輩ったら、すぐにはぐらかそうとする……。 わたしが「好き」とか「付き合いましょう」って言っても、すぐ話題を逸らして逃げようとしますよね。 そういうとこ、ズルいと思います……っ。 ……やっぱり、先輩の逃げ場を失くして正解だったみたいですね……。 ……先輩、いまから大事な話をするんで、真面目に聞いてください。 誤魔化しに走ったら、泣き叫びますよ? 耳かきで喘いでる動画をSNSで拡散しますからねっ? ――わたし、先輩のことがずっと好きでした。 付き合ってください……! (耳かき棒を落とす) (涙声で) ……………。 …………なんで。 どうしてだめなんですか……っ? わたしは先輩のこと、大好きなのに……。 わたし、いっぱい尽くしますよ? 先輩がしたいことなんだってさせてあげるし、呼び出せばいつでも駆けつけますからっ。 振らないで。 付き合ってよぉ……。 束縛されそう……? そ、束縛なんてしないですよっ。 わたし、寛容な女ですから! ……先輩が他の女の子に目移りしないか心配だから、ちょっとしたお願いは聞いてもらいますけど……。 (早口で) 異性の連絡先は全部消して、女の子が一人でもいる飲み会は参加禁止。バイト先や大学で喋りかけられても無視を貫いてください。GPSアプリで居場所を常に把握できる状態にして、男友達と遊びに行くときも通話を繋いでもらいます。店員だろうがお婆ちゃんだろうが女の人と話したら反省会です。 たったこれだけ。 別にこの程度普通ですよね……? 普通じゃない……? 可哀想に。先輩は女の子と付き合ったことがないから感性がおかしいんですね……。 わたしも恋愛経験はありませんけど、少女漫画で勉強しているから先輩よりは博識なはずですっ。 それだけ束縛するなら、やっぱり無理って……。 そ、そんな……っ。 好きな人が他の子に目移りしないか心配になるのは当然じゃないですか……。 ひどいよぉ……。 苦しいよぉ……。 先輩のことを誰より想ってるわたしを泣かせるなんて……。 先輩は最低です……っ。 わたしのこと、そんなに嫌いなんですか……? 嫌いではない……? ……それなら、チャンスはあるってことですよね……? ……なら、決めました。 先輩のことを、今夜絶対に堕としてみせます。 わたしの甘々癒しつけで、振り向かせてみせますから! 恋に落ちる覚悟をしておいてくださいね……? 手始めに耳かきを再開します。 先輩はわたしの耳かきを大層お気に召したようでしたから。 わたしの告白耳かきで、先輩の心を掴んで差し上げましょう。 (耳かき開始) かきかき、かきかき……。 かきかき、かきかき……。 ほら。わたし、先輩が好きなところ全部知ってるんですよ……? 先輩のことが大好きだから、短期間で学習したんです。 耳穴の側面をカリカリーって掻かれるのが好きだとか。 さっきやってあげたように耳奥をゴリゴリ掘られるのが好きだとか。 先輩の細かな反応で全部把握しちゃったんです。 こんなこと、他の子には絶対できませんよ? 耳かきをする準備を整えてたのだって、理由があるんです。 先輩のスマホの閲覧履歴を見て、耳かきASMRにハマってるって知ったから♡ わたし、行動力があるいい女でしょ? えー。 別に履歴を見るくらいいいじゃないですかー。 ほぼ彼女みたいなものですから、共有事項です。 あっ。スマホの閲覧履歴も毎日チェックしますからね? 先輩の趣味趣向を知っておく義務が彼女になるわたしにはありますから。 (高速耳かき) かきかき、かきかき。 かきかき、かきかき。 ふふっ。 耳かきのペースを早められてまた喘いでる。 履歴見られて怒ってたのに、快楽には抗えないんですね? この勢いで先輩のことを堕としちゃおっと♪ かきかき、かきかき。 かきかき、かきかき。 せーんぱい♡ わたし、先輩のことが大好きです♡ 先輩の真面目な性格も、仕事ができるところも、思いやりがあるところも嘘が下手なところも愛おしくて堪りません。 先輩の笑った顔も、真剣な顔も、わたしに絡まれて困ってる顔も全部全部大好き♡ いっぱい近くにいて、先輩のことを知り尽くしたと思ったら、どんどん新たな一面を見せてくれる。 こんな人、生まれて初めて出会ったんです……。 わたし、一番近くで先輩のことをもっともっと知りたい……。 だから、わたしの彼氏になって……? ………………。 うんんぅ……。 ひどいですよぉ……。 可愛い後輩がこんなに勇気を振り絞って告白したのに……。 先輩のせいでわたし、病んじゃう……。 好きな人に振り向いてもらえない人生なんて、生きてる価値ないよね……。 もう無理……。 恋愛とか諦めて、BLオタクの道を極めようかなぁ……。 あっ……。 ……でも、一回目のときよりも、間がありましたね……? ちょっと、迷ってたんじゃありませんか……? ふーん……? 先輩は相変わらず嘘が下手ですね♪ もうひと押し……って感じかな……? 少し希望が見えて、元気が出てきましたっ♪ (耳かきやめ) じゃ、耳かきはこれで終わり。 次のヒーリングタイムに向けてシャワーお借りしますねっ。 汗を流して綺麗な身体になってから、先輩のことを徹底的に癒してあげます♡ 今度こそ、先輩のことを堕としてみせますから。 首を洗って待っていてくださいね……? 【トラック3】告白に味を占めたメンヘラJKに心音で癒される (位置:正面・普通) ふぅー。 さっぱりした~。 いいお湯、いただきました。 とはいっても、シャワーだけですけど♪ お風呂上がりに先輩がいるとか幸せだなぁ……。 なんだか、同棲してるみたいな気分になります♡ 先輩、ほんとに優しいですよね? 脱衣所にそっと着替えも置いてくれて。 終電を口実に無理やり部屋に上がり込んでくるような女にも、部屋着を貸してくれるなんて……先輩ってほんとにお人好しすぎます。 大好き♡ ちょっと緩い黒の半袖シャツに、お揃いのショートパンツ。 先輩が普段着ている服だと思うと、心臓が高鳴っちゃいます。 暑いから仕方ありませんけど、結構肌が出ちゃう服装ですね。 美少女JKの無防備な部屋着姿に、ちょっとドキドキしてるんじゃありませんかー? えへへっ。 先輩はほんとに嘘が下手ですね~。 わたしに籠絡されちゃうのも時間の問題かな? え? 家でもマスクつけてるのって……? ……露骨な話題転換……。 まぁ、別に答えてあげますけども……。 黒マスクって可愛いじゃないですか。 わたし、黒色が好きですから。 おしゃれしながら顔の半分以上を好きな色で覆えるのが嬉しいんです。 友達には地雷系ってよく言われますけど失礼な話です。 でも、マスク美人ってわけじゃありませんから安心してください。 まっすぐ通った鼻筋で、唇は薄いのにぷるぷる。 先輩の想像以上に可憐な顔がマスクの下には隠されてますから。 もしかして、マスクを外したわたしの顔が見たかったり……? なーんだ。残念。 先輩になら唇が触れちゃうくらい近くで、わたしの可愛い顔を見せてあげたかったのにな~。 少し惜しいことをしたと思ってるでしょー? もう遅いです。 わたしのことを二回も振った先輩になんて見せてあげません。 でも……わたしと付き合ってくれたら好きなだけ拝ませてあげますから。 きっと近い将来、マスクを取った顔と見つめ合えますよ? じゃあ、そろそろ癒してあげましょうかね♪ せーんぱい、じっとしててください……。 (抱きつく) (位置:正面・至近) ぎゅ~~~っ。 ふふふっ。 急に抱きつかれてビックリしたでしょ? こーらっ。 ジタバタしないっ。 ハグすら拒否されたら、わたし悲しくて病んじゃいますからね……? うわぁ……先輩の身体、カッチカチですね? 細身なのに男の人らしく意外と筋肉質……。 やっぱり、密かに筋トレしてるタイプだったんですね? わたし閲覧履歴を見たから、『細マッチョ モテる』って検索してたの知ってるんですから。 なんだかんだ、女の子受けは気にしてるんですもんね? 先輩の身体、好き好き……♡ きっと、わたしのために鍛えてくれたんですよね? わたしが悪い人に襲われそうになったら、守ってくれるんですもんね……? んふふっ。 わたしが癒やされちゃってますけど、先輩はどうですか? 可愛い後輩にハグされて、ドキドキしちゃってるんじゃないですか? まーた気のない返事をして……。 めっちゃ可愛い年下女子に抱きしめられてるのに、なにも思わないはずないじゃありませんか。 本心では女の子の柔らかい感触に夢中になってるに違いありません。 それにわたし、すっごくいい匂いがするでしょ? お風呂上がりだからなおさら。 この子俺と同じシャンプーを使ってるとは思えないーって。 密かに鼻をくんくんさせちゃってるんじゃありませんかー? ふーん……? 否定はしないんだ? 嘘をついちゃうとバレるから、答えられないんですね? 先輩ったらわかりやすくて可愛いんだから♡ えへへっ。 じゃあ、本題に入りましょうか。 このままじゃ、一晩中ハグしてるだけで終わっちゃいそうですから。 それも幸せですけど、わたしはやっぱり先輩と付き合いたいんです。 だからー。もっと凄いことして、先輩を骨抜きにしちゃいます♪ (胸で相手の頭を抱く) ぎゅぅ~~~っ。 (位置:左耳・ゼロ距離) うふふっ。 先輩、わたしの胸に頭を抱きしめられて驚いた? もー、いい加減観念してください。 先輩はわたしから絶対に離れられないんですから♪ でも、取って食おうというわけじゃありませんから、安心してください。 先輩の頭を抱いたのには、純粋無垢な目的があるんです。 ……先輩に心音を聴かせてあげようと思って。 ほら。心音を聴くと、落ち着くでしょう? 日々頑張っている先輩を癒してあげられるかと思ったんです。 ついでに、穏やかになった心の隙間に入り込んで、わたしを受け入れてくれたらっていう下心もないといえば嘘になりますけど……♪ わたしの心音どーですか……? とくんとくんって。 先輩を想う気持ちがあふれるように、心臓の鼓動が高鳴ってる。 わたしは先輩に心音を聴かせることに没頭しますから。 先輩も目を瞑って、聴覚に意識を集中して、癒しの世界に誘(いざな)われてください。 えへへっ。 先輩の頭を抱いて、ドキドキしちゃってるの伝わってますよね……? 心臓の鼓動が早鐘のように高鳴っちゃって。 本当はもっと穏やかな音を聴かせてあげたいんですけど。 どうしても正直者な心臓は制御できません。 ずっと、ずーっと好きだったですもん。 一緒にいられるだけでも幸せなのに、ぎゅーってくっついているなんて……。 こんなに幸せなこと、生まれて初めて……♪ わたしの心臓の爆音聴いてると、先輩までドキドキしちゃいそうですね……っ? でも、しばらくすれば収まると思うから安心してください。 『好き』が『愛』に変わるように。 慣れるんじゃなくて、想いの形が移ろっていくんです。 ほーら……穏やかな音になってきた……。 (位置:右耳・ゼロ距離) とくん、とくん……。 とくん、とくん……。 先輩に対する愛情が心臓の鼓動を通して伝えられていく……。 溶けるような染み込むような心音。 鼓膜を通して、身体の奥底までじんじん響いていく。 わたしの想い、伝わっていますか……? ……先輩、もっと身体の力を抜いていいですよ? リラックス、リラックス。 頭に体重をかけて、わたしに身を委ねて? ふふっ。よくできました♪ わたしとぎゅーっと密着して、先輩の理性も溶けてきたんじゃありませんか? あれ? この子意外と悪くないな……って、思い始めたんじゃありませんか? その感情に従えば、きっと幸せになれますよ……? もー、強情ですね……。 わたしの想い、痛いほど伝わってるのに応えてくれないなんて……。 ……寂しくて気持ちが滅入っちゃいます。 でも、絶対に諦めませんから。 心音を聴かせながら気持ちを伝えれば、この想いが本物だって気付いてくれるはずだから。 わたしの告白、ちゃんと聞いていてくださいね……? (位置:左耳・ゼロ距離) とくん、とくん……。 とくん、とくん……。 わたしがバイトを始めたばかりの頃、覚えてます……? もう1年前になりますね。 本好きが高じて始めた本屋さんのアルバイト。 新人のわたしの教育係を、先輩が快く買って出てくれて。 初バイトで右も左もわからないわたしのことを、何度も何度も助けてくれましたよね? 先輩だって忙しいはずなのに、嫌な顔ひとつせず面倒を見てくれて……。 わたしを立派な書店員に育ててくれたんです。 その恩はいまでも忘れていません。 先輩は自分のためじゃなくて、誰かのために行動できる素敵な人だと思います。 下心なんて微塵もなくて、困っている人を放っておけないから力を貸す。 こんなに優しい人に、わたしは初めて出会いました。 先輩のそういうところが本当に大好き……。 でも、無理しすぎちゃうところが先輩の欠点ですから。 誰かのために頑張りすぎる先輩のことを、側で支えてあげたい。 先輩、わたしと付き合って……? (涙声で) ……………。 なんで、どうして……だめなの……っ? わたしはこんなに先輩のことを想ってるのに……。 ううぅ……。 つらい、くるしい……。 なんで、なんで、なんで……。 …………重い……? べ、別にそんなに重くないですよっ。 むしろ、必死に抑えてるんですから! ほんとは結婚や子供の話もしたいし、両親に紹介だってしたいですけど我慢してるんですからっ。 わたし、偉いでしょ……? ……わたし、本当に尽くしますよ? 毎日モーニングコールしますし、お弁当だって作りますから……! 絶対に最高の彼女になるって約束しますから……! だから、捨てないで……っ。 付き合ってよぉ……。 ………………。 ひどい。先輩はひどいです……。 優しく接して勘違いさせておいて、こっぴどく振るだなんて……。 もうわたし、バイトに行けない……。 先輩の顔を見ると、胸が張り裂けそうな気持ちになって死んじゃうから……。 絶対に報われない恋なんてしなきゃよかったって後悔の念に駆られるから……。 うぅ……胸が痛い……。 くるしいよぉ……。 (なにかに気付いたように) ……でも、随分迷ってる様子でしたね……? 最初は即答だったのに、徐々に解答時間が長くなってる……。 本当は、わたしの魅力に籠絡寸前なんじゃありませんか……? ふーん……。 否定はしないんだ……。 先輩……案外、チョロいんですね……? ふふふっ♪ わたしの連続告白も無駄ではなかったみたいですね? 心音を聴かせながら、嘘偽りない本心を伝えて。 わたしがどれだけ先輩のことが好きか思い知らせてやる……。 (位置:右耳・ゼロ距離) とくん、とくん……。 とくん、とくん……。 先輩、好き。 好き、好き、すーき……♡ バイト中に高い棚の商品を取ってくれる頼りがいのある先輩が好き。 好きなものについて語っているときの楽しそうな先輩が好き。 本を読んでいるときの先輩の横顔が好き。 先輩のこと、全部ぜんぶ大好きです……♡ えへへっ。 またドキドキして、心臓が高鳴っちゃった。 先輩への『好き』って気持ちがあふれて、おかしくなっちゃいそう。 恋慕の情が愛情に変わるのには、やっぱりまだ時間が掛かるみたいです。 今回はとても収まりそうにないですから……。 心音を聴かせるのはこれくらいにしておきましょうか。 でも、もうちょっとだけ抱きしめさせて? 大好きな先輩のこと、近くで感じていたい……。 先輩を癒やすためじゃなくて、わたしが満足するため。 わたしのワガママにちょっとだけ付き合ってください……♪ 【トラック4】可愛すぎるメンヘラJKに添い寝告白で堕とされる (位置:左耳・ゼロ距離) やっと、ドキドキが収まりました……。 先輩とくっついているのが当たり前と思えちゃうくらい抱きしめちゃってましたね……? 最後のほうは先輩も観念して、腕をまわしちゃってましたし。 ほんとは可愛い後輩と抱きしめ合えて幸せだったんですよねっ? まーた、心にもない返答をして。 先輩のウソツキ……。 身も心もわたしに傾いてきてるって。 先輩マニアのわたしにはわかってるんですからね? あと一歩で、あと一歩で……先輩はわたしに堕ちちゃいます。 絶対に、絶対に、絶対に……堕としてみせますから。 先輩はわたしと付き合う覚悟を決めておいてくださいね……? (ハグから解放する) (位置:正面・至近) ふふっ。 じゃあ、そろそろ寝ましょうか。 もう気がついたら深夜ですし。 夜更かしはお肌に悪いですから。 あからさまにホッとした顔をしてる……。 あれ……? 逃げられるとでも思ってます……? 先輩のことが大好きなわたしが、ただで寝かせてあげるわけないじゃありませんか。 添い寝するんですよ、添い寝。 添い寝囁きで先輩のことをいーっぱい、癒してあげるんですからっ。 こーらっ。 絶対に床でなんて寝させませんよ? 先輩が床で寝るなら、わたしも床で添い寝しますから。 か弱い女の子に硬い床で寝させるなんてひどいこと、優しい先輩にはできませんよね……? ふふふっ♪ それでいいんです。 だんだんと、諦めが早くなってきましたね? 本当は満更でもないと思い始めたからだって、わかってますよ? まぁ、先輩にも選択肢はないことはありません。 添い寝告白されても、断り続ければいいんです。 朝まで耐えきれば先輩の勝ち。 先輩が根負けして、告白を受け入れればわたしの勝ち。 わたしに堕とされるかどうかの最後の勝負。 始めましょっか……? (ベッドに飛び込む) (位置:正面・普通) わぁ~、先輩のベッドだ~っ。 ふかふか……。 くんくん……先輩の匂いがしますね? だめです♡ いくら恥ずかしがっても嗅いじゃいますから。 それに付き合ったら毎日一緒に寝るんですよ? 匂いを嗅がれることなんて、気にしても仕方がないですよ♪ まだ彼女じゃないから駄目……? ふーん……。 ……先輩、『まだ』って言いましたよね? これから付き合うことを示唆してるような言い回しですけど……。 先輩、ほんとはわたしのこと好きなんじゃないですか? ふふふっ。 必死に否定しちゃってかわい~♪ 言葉の綾って言ってますけどー。 本音が漏れちゃったってほうが全然納得できちゃいますねっ。 (手を引く) ほら。添い寝しよ? 先輩もおいで……? (添い寝) (位置:正面・至近) わぁっ。先輩が布団に入ってきた……。 なんだか夢みたい……。 ずっとしていた妄想が叶っちゃったっ。 先輩だって妄想くらいするでしょー? わたしと手を繋いでデートしたりだとか、料理を一緒に作ったりだとか。 そういうぽわぽわした妄想で頭がいっぱいなんでしょ? そんな強がらなくていいのに……。 わたしだけ妄想力豊かな子みたいじゃないですか。 リモコンで照明の調整できるなんて便利ですね。 薄明かりがロマンチックで素敵です。 薄暗い部屋で見つめ合いながら、同じベッドで寝る。 もう完全にカップルですね♪ 狭いベッドで添い寝してると、先輩の体臭が香ってきちゃいます。 シャワーで汗を流した後の清涼感のある良い匂い♡ わたしの甘い匂いもいっぱい嗅いでくれていいんですよ? 先輩の顔がすぐ近い……。 油断したら唇が触れちゃいそう……。 でも、付き合うまでそういうことはしませんから。 都合の良い女には絶対なりません……っ。 我慢、我慢……。 代わりに抱きしめちゃいますね……? (抱きしめる) ぎゅ~~~っ。 ベッドの上で先輩を抱きしめてる……。 いつもはぬいぐるみを抱いているのに、今日は人肌の温もりがあって……。 心地良くて、心も身体も暖まっちゃう。 もうわたし……先輩と一緒じゃなきゃ眠れなくなりそうです……っ。 責任……取ってくださいね……? こうしてくっついてると、ドキドキすると同時に癒やされますね。 先輩も癒やされてくれてると嬉しいなぁ。 先輩はわたしのハグにはもう慣れましたか? ……まだみたいですね。 全身がすっごく強張ってますし。 可愛い後輩と密着添い寝して、緊張しているんですね? かわいい♡ わたしでいーっぱい女の子慣れして。 わたしのためだけに役立てるんですよ? (冷えた声で) 先輩。 女の子といえば……ふと、嫌なことを思い出しちゃいました。 聞き捨てならないことを耳にしたんですけど。 ……この前バイト先の子と一緒に帰ったって本当ですか? ……沈黙は肯定と見做していいですよね……。 確か大学の同級生でもあって、そこそこ話す仲の子でしたよね……? わたしに優しくしたくせに、女の子なら誰でもいいんだ……。 たまたま帰りの方向が同じだった……? そんな言い訳通用しません。 一人で走って帰ればいいじゃないですか。 気弱な後輩女子を不安にさせるなんて先輩は最低です……っ。 そうやって束縛してくるから付き合えない……? (必死で謝る) ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。 束縛したくてしてるわけじゃないんです……。 先輩が他の子に取られちゃうと思うと、胸が痛くて張り裂けそうになって……。 先輩の彼女になって、先輩を独占しないとこの不安は絶対に拭えないんです……。 だから捨てないで。嫌いにならないでよぉ……。 わたし、彼女になったら頑張って我慢しますから……。 さっきはバイト中も話しちゃだめって言いましたけど、それは許しますから。 仕事の邪魔はしない寛容な彼女になりますから。 だから、先輩……付き合って……? ううぅ……。 束縛しないって言ってるのに、信じてくれないんですか……? こんなに一途な後輩を信用しないなんて、先輩は外道です……っ。 でも……わたしの覚悟を甘くみないほうがいいですよ? わたしはなにを言われても、なにをされても絶対に諦めませんから。 それだけ先輩のことが大好きなんです。 わたしには先輩しかいないんです。 だから……添い寝甘々囁きで、先輩のことを堕としてみせます。 (位置:右耳・ゼロ距離) ……先輩って、わたしがバイトを始めた理由知ってます? 学校からも家からも遠い本屋さんのバイトをわざわざ選んだわけ。 いまから教えてあげますね……? ――それは先輩に惹かれたからなんですよ……? 先輩は覚えてないみたいですけど、わたし、バイトを始める前に先輩と出会ってるんです。 本屋さんで目当ての漫画の新刊が売り切れていてしょんぼりしてたとき。 店員だった先輩が「その漫画ならバッグヤードにありますよ」って持ってきてくれて。 なにも尋ねてないのに洞察力すごいって……素直に感心してたんですけど。 でも、帰り際に先輩が同僚に話しかけられてる声が聞こえてきちゃったんです。 「取り置きしておいたのにいいのかよ」って。 品薄の新刊で先輩がバイト終わりに楽しみにしてた漫画。 見ず知らずのお客さんに譲ってくれたんですよね……? そのとき、この人のことをもっと知りたいって思って、そこでバイトすることを決めました。 進学してバイト可能な年齢になったらすぐに応募して。 大学生になった先輩がバイトを続けていることに安心しました。 運良く教育係になった先輩と接しているうちに、色々な面を垣間見ることができて。 わたしはどんどん……先輩のことを好きになっていったんです。 普段は冴えない大学生で、生真面目な本屋さんのアルバイトでしかないかもしれませんけど。 わたしにとって先輩は、たった一人の王子様なんですよ……? わたしたちの出会いは偶然だったかもしれませんけど。 きっと、運命でもあったと信じています。 先輩と付き合えたなら……わたし、死んでもいいですっ。 ……先輩、すっごくドキドキしてますね……? わたしの気持ちが本気だと知って、胸がときめいちゃったんですか……? なら、あと少し……ですね。 もっと、もっと……先輩にわたしの想いを伝えてあげないと……。 (押し倒して覆いかぶさる) (位置:左耳・ゼロ距離) ……先輩。 好き、好き、好き好き、すーき……♡ わたし、本当にいっぱい尽くしますよ……? 先輩がしてほしいことならなんでもしてあげますし。 今日みたいに毎日癒してあげるんですからっ。 浮気なんて絶対しませんし。 他の男の人のことなんて、カボチャにしか見えませんから。 わたしにとって、異性として映ってるのは先輩だけです。 だから……先輩にも、わたしだけ見てほしい……。 ちょっぴり束縛したり、ちょっとだけ重かったりするかもしれませんけど……。 それは先輩のことが大好きだからなんですよ……? 誰よりも想ってるから、先輩のことを独占したいんです。 この気持ちは絶対に揺るがないと断言できます。 好き、好き、すーき……♡ 好き、好き、好き、好き、好き好き好き、だいすき……っ♡ 先輩、最後のお願いです。 絶対に、ぜっったいに後悔させませんから……。 最高の彼女になるって約束しますから……。 ――ずっと大好きでした。 わたしとお付き合いしてください……っ。 (嬉しそうに涙声で) (位置:正面・至近) ………………。 …………えっ? ほんとうに……? ほんとにいいんですか……? 聞き間違えじゃ、ないですよね……? わたしと付き合ってくれるってことですよね……? わたし、メンヘラですけど……いいんですか……? 毎日鬼電するし、他の女の子と話してたらすっごく嫉妬するけどいいんですか……? そういうとこも受け入れてくれるんですね……。 本当に彼氏になってくれるんですね……? もう取り消し禁止ですよ……? 朝起きたらやっぱりやめとこうとか言われたら、心中しちゃいますからね……? (覆いかぶさるように抱きつく) うれしい……っ。 ずっとずっと好きだった先輩と付き合えるなんて……っ。 幸せすぎて死んじゃいそうです♡ (位置:右耳・ゼロ距離) ねーねー。 もう敬語もやめていいよね? ……ほんと? えへへっ……。 先輩にタメ口で話すの夢だったんだっ。 告白のときの口上(こうじょう)は嘘じゃないから安心してね? わたしだけじゃなくて、先輩にもこの幸せを感じてほしい。 先輩好みの完璧な彼女になって、先輩にもわたしのことを大好きになってほしいからっ。 直してほしいとこがあったら、遠慮なく言ってね? じゃあ束縛するやめてほしい……? それは無理だよ♪ 先輩のことが好きで大好きで愛おしすぎて……他の子の存在が過(よぎ)るのは絶対耐えられないから。 バイト中以外は絶対に話しちゃ、だめだよ? もし他の子と接したらノートに懺悔して反省会だからね? ふふっ……いまさら後悔しても遅いからね? もうわたしは先輩の彼女なんだから。 絶対、ぜーったいに先輩を逃さないよ。 海外に逃げても、火星に逃げても追いかけていくからね……? (頬ずりする) 先輩の顔あっつーい♡ ほっぺたをくっつけると、丸わかり……♪ ゾクゾクとドキドキが入り混じった感情に支配されちゃってるんだ? 付き合う前に比べたら、満更でもなさそう……♪ なんだかんだ、わたしのメンヘラムーブも好きになってきたんじゃない? 正直、わたしより可愛い子や性格が良い子は広い世の中にはいるかもだけど……。 わたしより先輩のことが好きな子なんて、世界中を見渡しても存在しないって断言できるから。 わたしの重い愛……広い心で受け止めてね? 先輩といっぱいデートに行きたいなぁ。 ベタに映画館やカラオケもいいし。 遊園地とか水族館とか、漫画の聖地巡りもしたいよねっ? えへへっ……夢が広がるなぁ……。 ふぁあ……。 安心したら、眠たくなってきちゃった……。 先輩、腕枕して? (腕枕される) (位置:正面・至近) 先輩の腕に抱かれて寝れるなんて、昨日までは想像もつかなかったなぁ。 わたし、いまが生きていて一番幸せ……。 先輩もわたしと一緒に幸せを感じてくれてるかな……? そっかぁ。よかった……。 先輩もわたしのことを好きでいてくれてるんだ……? うれしい、うれしい、うれしい……♡ 一方通行じゃなくて想いが通じ合ってるのって、こんなに幸せなんだね……? 朝、目を覚ましたら、これが夢だったんじゃないかって不安になると思うから……。 夢じゃないって証拠がほしいな……。 先輩。わたしのマスク外してくれる? 高校に入ってからは、誰かの前でマスクを外したことがないから。 大好きな先輩と付き合うまでは誰にも素顔を見せないって決めてたから。 マスクが外れてたら、きっと夢じゃないって気づくはず。 だから、先輩がわたしのマスクを奪って……? (マスクを外される) ……んっ。 ……どう? わたしの素顔、かわいいでしょ……? ふふっ。 先輩がドキドキしてるの伝わってくる。 自分の彼女の素顔、想像以上に綺麗でビックリしたんだ? わたしの可愛い顔、大好きな先輩以外に見せないように隠してたんだよ? ……偉いでしょ? 素顔だけじゃなくて、これからいーっぱい素のわたしを見せてあげるね? まだまだ先輩に伝えきれてない魅力がいっぱいあるんだから。 先輩がわたしなしじゃ生きられなくなっちゃうくらい、ベタ惚れさせてあげちゃうよ? 先輩。好き、好き、だーいすき……♡ どれだけ年月を重ねても、先輩への想いは変わらない―― うんん。もっともっと好きになる自信があるから。 ……ずーっとずっと、一緒にいようね?