ねえ勇者様。耳かきをしてあげるから私のものにならない?  〜全てを溺れさせてしまうスライムの魔王プケル・ポケル〜 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック1:オープニング。勇者、魔王と再会 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;タイトルコール ;SE:魔王の部屋の重い扉が開く音 ゴゴゴゴゴ ;ボイス位置:9 正面から 【プケル】 「ああ、ああ……! 待っていたわ……! ようこそ、勇者様」 【プケル】 「この時をどれほど待ち望んだことか……」 【プケル】 「勇者様、そんなに身構えないで」 ;SE:コツコツと歩いてくる音 ;ボイス位置:1 手が届く距離で 【プケル】 「私は群青の魔王、プケル・ポケル」 【プケル】 「この名前に聞き覚えはないかしら」 【プケル】 「ええ。あなたにかつて助けて頂いたスライムよ」 【プケル】 「姿が違うからあまりしっくりと来ないわよね。分かるわ」 ;SE:水が動くような音(以降『変身する音』とさせて頂きます) ;ボイス位置:1 テレパシーのような加工をお願いします。 【プケル】 「この姿なら分かる?」 【プケル】 「……ひゃぁぁ〜、誰か〜! 誰か助けてください〜!」 ;SE:変身する音 ;ボイス位置:1 普通に戻る 【プケル】 「思い出した? そう。あの時助けて頂いたスライムよ」 【プケル】 「あなたに助けてもらったあの時から、いつかあなたに尽くせる存在になりたいと思って、レベルを上げ始めたの」 【プケル】 「そうしたら、ほら。魔王になっちゃった」 【プケル】 「安心して勇者様。私はあなたに危害を加えるつもりはないわ」 【プケル】 「だって、命の恩人ですもの」 ;SE:勇者の頬に手を添える音 【プケル】 「あなたが望むなら、他の全てを滅ぼしてあげてもいいわ」 ;ボイス位置:7 囁き 【プケル】 「人類も、魔族も、何もかも」 【プケル】 「私には、それが出来るの」 【プケル】 「姿だって変幻自在、あなたが望む姿になって、あなたにご奉仕するわ」 【プケル】 「あなたのどんな夢も叶えてあげられるのよ」 ;ボイス位置:1 普通に 【プケル】 「あなたは何がお望みかしら?」 【プケル】 「世界の破滅か、世界の支配か……」 【プケル】 「まあ、世界を救済する為にあなたはここに来たのでしょうけどね」 【プケル】 「勇者様、あなたは世界を救った後、どうなさるおつもりなのかしら?」 【プケル】 「平和になった世界でスローライフ? それとも戦いを求め続ける?」 【プケル】 「でも、世界は、魔王よりも強いあなたを放ってはおかないでしょうね」 【プケル】 「富や名誉で懐柔しようとして、従えば飼い殺し、従わなければ暗殺」 【プケル】 「あなたはこの世界の人々を生かす為に戦ってきたのに、皮肉なものよね」 【プケル】 「でも、あなたがそんな運命から逃れる方法があるの。聞いてくれる?」 ;ボイス位置:3 ゆっくりと囁き 【プケル】 「私と、結婚するの」 ;ボイス位置:3 普通に 【プケル】 「だって、魔王と勇者が手を組んだら、もう誰も手出しなんて出来ないでしょう?」 【プケル】 「私たちだけしか入れない楽園を用意して、私が身の回りの事を全部やってあげる」 【プケル】 「ご飯だって私が作るし、掃除も洗濯も私が全部するわ」 【プケル】 「あなたを私が膝枕して、耳かきをしながらゆっくりと流れる時間を堪能するの」 【プケル】 「普段のあなたは修行に励んでも良いし、お話を書いたっていいのよ。何をやっても自由」 【プケル】 「構って欲しい時に構ってくれないとちょっと拗ねちゃうけど、そこは許してね」 ;ボイス位置:3 囁き 【プケル】 「二人っきりの楽園で、夫婦として仲睦まじく過ごすの」 【プケル】 「その上であなたが平和な世界も望むというのなら、夫婦で世界の王になりましょう?」 【プケル】 「人間も魔族も平等に、平和に、暮らせる世界」 【プケル】 「あなたが望んでいた以上に幸せな世界を実現してあげる」 【プケル】 「だから……。ねえ、勇者様」 【プケル】 「耳かきをしてあげるから、私のものにならない?」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック2:耳かきをいたしましょう(右) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:3 普通に 【プケル】 「ああ、ごめんなさい。少し昔の事を思い出していたの」 【プケル】 「私とあなたが再会した時の事をね」 【プケル】 「さ、あなたの大好きな耳かきをいたしましょう」 ;ボイス位置:3 囁き 【プケル】 「今日もいっぱい愛してあげる」 ;SE:耳かきの音 耳の浅い所 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「あの時は、あなたが私の手を取ってくれて本当に嬉しかったわ」 【プケル】 「強くなりすぎて魔王になってしまった以上、素直にあなたに斬られるしか道は無いかなって半分諦めていたから」 【プケル】 「強くなったのは胸を張ってあなたの横に立つ為だったんだけど、あなたもどんどん強くなってしまうんですもの。私も、いつの間にか前の魔王より強くなってしまったわ」 【プケル】 「だから、あの時の言葉は……藁をも掴む最後のささやかな望みだった」 【プケル】 「死ぬ前に、あなたへの感謝と、あなたへの気持ちは知っておいて欲しかったから」 【プケル】 「でも、それが叶うなんて夢みたい」 【プケル】 「幸せすぎて昇天しそうだわ」 【プケル】 「まあ、あなただけを置いて死んだりはしないから安心して」 ;ボイス位置:3 囁き 【プケル】 「あなたが死ぬときは、私も一緒よ?」 【プケル】 「最後の最後まであなたに付き従うわ」 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 ;ボイス位置:3 普通に 【プケル】 「今日もあなたの耳垢、すごく溜まってるわねぇ」 【プケル】 「やりがいがあって嬉しいわ」 【プケル】 「ちょっと奥の方まで掘り進めてみましょうか」 ;SE:耳かきの音 ほじる形 【プケル】 「(十秒ほど息遣い)」 【プケル】 「痛くはないかしら?」 【プケル】 「私もね、勇者様の分身を作って練習したのよ。一応ね。でもやっぱり、人間と魔物だと感覚が違うものでしょう?」 【プケル】 「だから痛かったら遠慮なく言ってちょうだいね」 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「耳をほじほじしてみるのはこのくらいにしておきましょうか」 【プケル】 「ちょっと耳垢を飛ばすわね」 【プケル】 「ふぅぅぅっ」 【プケル】 「ふむ……いい感じに掃除出来てきてるわね」 【プケル】 「耳垢が薄い膜になってこびりついているみたいだから、円を描くようにやってみるわね」 ;SE:耳かきの音 円 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「良い感じ良い感じ」 【プケル】 「ふーーーっ、ふーーーっ」 【プケル】 「まだちょっと残ってるわね……」 【プケル】 「じゃあ、また少し強めにやってみるから、痛かったら言うのよ」 ;SE:耳かきの音 円強め 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 ;SE:耳かきの音 円早め 【プケル】 「すぅぅぅ……ふぅぅぅぅぅぅぅぅぅううっ」 【プケル】 「ふぅふぅ……どれどれ……?」 ;SE:至近距離で吐息が当たる音 【プケル】 「綺麗にできたわね。ふぅ、良かった」 【プケル】 「では、こちらはおしまいにして……」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック3:耳かきを続けましょう(左) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:3 普通に 【プケル】 「反対側もやってあげるわね」 【プケル】 「ひっくり返すわ。せーのっ」 ;SE:体が反転する音 ;SE:頭を撫でる音 ;ボイス位置:7 普通に 【プケル】 「ふふ。幸せな重量感」 【プケル】 「ちゃんとここにあなたがいるんだなって感じられる時が、一番幸せかも」 【プケル】 「どんなに頑張っても満たされなかった心の中が、これだけで満たされていくのが分かるわ」 【プケル】 「あなたに好いてもらうために人間の事はいっぱい勉強したけど、この気持ちは実感するまで分からなかった」 【プケル】 「これが人間の言う、愛なのかもしれないわね」 【プケル】 「だから、もっと愛を確かめあいましょう?」 ;SE:耳かきの音 【プケル】 「耳かきでね」 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「こっちも耳垢がどんどん発掘されていくわね」 【プケル】 「耳垢が削れた所からすーすーするでしょう?」 【プケル】 「私もあなたも少し忙しい身だけど、私はいくらでも分身出来るしあなたの仕事も手伝えるから」 【プケル】 「だから耳かきして欲しい時はいつだって言って?」 【プケル】 「私はあなたの望みを"何でも"叶えてあげたいんだから」 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「平和ねぇ……。魔族と人間で争っていたのが嘘だったみたいに穏やかな時間だわ」 【プケル】 「これからこんな時間がずっと続くと良いわね」 【プケル】 「私たちが生きていた時が最も平和な時代だったって、後世に語り継がれるくらいに」 【プケル】 「私たちは私たちでこの世界を謳歌しましょう」 【プケル】 「今度、お忍びで出かけましょうか。各地の視察って名目でね」 【プケル】 「私としては、北西の少し涼しい町で川沿いを歩きながら身を寄せ合って」 【プケル】 「『私たち、普通のカップルに見えるかしら』なんて言って、ゆっくり過ごしたいわ」 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「そういえば、この世界には隠されたダンジョンというものがあるらしいから、そこを二人で冒険するのも良いかもしれないわ」 【プケル】 「あなたと一緒に冒険をしたくて強くなった事だしね」 【プケル】 「あなたが前で、私が後ろ……二人で背中を預けあって戦うのって、いいと思わない?」 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「浅い所の耳垢は良い感じに取れてきたわね」 【プケル】 「じゃあ、こっちもちょっとふーふーしましょうか」 【プケル】 「ふーっ、ふっふっ」 【プケル】 「うんうん。いい感じよ」 【プケル】 「ここから奥深くまでなぞっていくわ、ゆっくりとね」 ;SE:耳かきの音 奥 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「お耳の奥をぞりぞりされるのはどんな気分?」 【プケル】 「体が微かだけど動いちゃってるわ。もしかしてここが弱点なのかしら。うふふ」 【プケル】 「生涯負けなしの勇者様の弱点を見つけたり、って感じね」 ;ボイス位置:7 囁き 【プケル】 「ちょっとだけ強くぞりぞりしちゃうわね」 ;SE:耳かきの音 奥強 ;ボイス位置:7 普通に 【プケル】 「あなたの気持ちよさそうな顔、私大好きよ」 【プケル】 「ああ、この人は私のやっている事でこんなに気持ちよくなってくれているんだなって思えるから」 【プケル】 「だからもっと気持ちよくしてあげたくなっちゃうの」 【プケル】 「集中して気持ちよくさせてあげるわね」 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「よし、大きいのも取れたことだし、またふーふーしましょうか」 【プケル】 「いくわよ……。ふー、ふぅー」 【プケル】 「(耳吹き優しめ)」 【プケル】 「よし。このくらいかしら」 【プケル】 「今度はちょっと強めに細かくふーふーしてあげる」 【プケル】 「ふっふっふっふっふっふっ」 【プケル】 「(上のように耳吹き)」 【プケル】 「はぁい。耳吹きはこの辺にしておきましょうね」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック4:あなたの耳をもぉっと綺麗にしてあげる(耳舐め両耳) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:7 普通に 【プケル】 「実は面白い耳掃除の方法を思いついたの」 【プケル】 「よかったらここに座って?」 ;SE:起き上がって椅子に座る音 ;ボイス位置:1 【プケル】 「ちょっと待っててね」 ;SE:分裂する音 ;ボイス位置:2 【プケル】 「ふふっ」 ;ボイス位置:8 【ポケル】(分身体は以降ポケル表記) 「驚いた?」 【プケル】【ポケル】 「あなたに分身体を見せるのはこれが初めてだものね」 ;ボイス位置:7 【ポケル】 「今からこの分身と」 ;ボイス位置:3 【プケル】 「私で」 ;ボイス位置:3 囁き 【プケル】 「あなたの耳を、もぉっと綺麗にしてあげる」 ;ボイス位置:7 上に合わせ囁き 【ポケル】 「もぉっと綺麗にしてあげる」 【プケル】 「ちゅっ、ちゅくちゅくちゅく……れるぅ、れろれろれろ」 (上と並行して) 【ポケル】 「ちゅっ、ちゅる、ちゅるるる。ちゅぽっ。ちゅ、ちゅる」 【ポケル】 「ちゅぱぁっ。どーお?」 【プケル】 「うふ。刺激的でしょう?」 【プケル】 「(舐め中心の耳舐め)」 (上と並行して) 【ポケル】 「ほら、私ってスライムでしょう? だから、お耳を掃除するならこうするのが一番綺麗に出来るのよね」 【ポケル】 「(吸い中心の耳舐め)」 【プケル】 「それに、分身したら同時にお掃除出来ちゃうし、私一人の時よりも愛せる。素敵でしょう?」 【プケル】 「(舐め中心の耳舐め)」 【ポケル】 「これで、あなたを深くまで愛してあげる」 【プケル】 「準備運動は終わり。……私の本気、受け止めてね。勇者様」 【プケル】 「(長めに舐め中心の耳舐め)」 【ポケル】 「(長めに吸い中心の耳舐め)」 ;ボイス位置:3 耳元で 【プケル】 「ふー……美味し。あなたのお耳は今まで食べてきたどんなものよりも美味しいわ」 ;ボイス位置:7 耳元で 【ポケル】 「はぁっ。うっとりするくらい甘美で、身も心もとろけてしまいそう。……文字通り、ね」 【プケル】 「今度はお耳の掃除方法を、左右逆にしましょうか」 【ポケル】 「じゃあ、いくわよ」 【プケル】 「(長めに吸い中心の耳舐め)」 【ポケル】 「(長めに舐め中心の耳舐め)」 【プケル】 「ぷはぁ……。ごちそうさまでした」 【ポケル】 「あなたのお耳は最高のごちそうだったわ」 ;SE:指を鳴らす ;SE:ポケルがプケルに戻る音 ;ボイス位置:3 囁き 【プケル】 「またやりましょうね。勇者様」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック5:ふふ。このまま貴方のお口も綺麗にしてさしあげましょう ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:3 【プケル】 「ちょうど座っている事だし」 【プケル】 「ふふ。このまま貴方のお口も綺麗にしてさしあげましょう」 ;SE:3→5 後ろに歩いていく音 ;ボイス位置:5 後ろから 【プケル】 「お口を開けて?」 ;SE:手を変化させる音 【プケル】 「お水で口を清めてあげるわ」 ;SE:口に水が注がれる音 ;SE:口の中の水が動き回る音 【プケル】 「群青の魔王だもの。水も自由自在」 【プケル】 「これだけでお口を完全に綺麗にしてあげる事も出来るけど」 ;SE:水が出ていく音 ;SE:手を変化させる音 ;ボイス位置:7 囁き 【プケル】 「ここはあなたに合わせて……歯ブラシで磨いてあ・げ・る」 【プケル】 「もちろん、この歯ブラシも私の身体の一部を変化させたものよ」 【プケル】 「磨きやすくなるように、歯をいーってしてくれるかしら」 ;SE:歯の表面を磨く音 ;ボイス位置:5 【プケル】 「人間は愛する人の歯を磨くものなのでしょう?」 【プケル】 「なら、私がちゃんと磨いてあげなきゃ」 【プケル】 「たとえ非効率でも、私はあなたを愛する手段も言葉も全てあなたに捧げたいのだもの」 ;SE:歯の表面左奥を磨く音 【プケル】 「ふふ。勇者様の口の中、あったかい」 【プケル】 「私の歯ブラシは少しひんやりしているでしょう?」 【プケル】 「私のお口の中もそうなの」 ;ボイス位置:3 囁き 【プケル】 「なんでだと思う?」 【プケル】 「スライムはね、触れているものの温度を奪っちゃうの」 ;ボイス位置:3 普通に 【プケル】 「まあ私は強いからそれも制限出来るんだけど、ひんやりしている方が気持ちいいでしょう?」 【プケル】 「だから、歯ブラシはそのままにしておいたわ」 【プケル】 「ひんやりとした歯ブラシ、ご堪能あれ」 ;SE:歯の表面右奥を磨く音 【プケル】 「それにしても人間は、よくこんな道具を思いついたわよね」 【プケル】 「スライムには必要ないものだけど、歯の生えている魔族には必要なものだもの」 【プケル】 「魔族の場合、贅沢をしなければ歯の病にはなったりしないけど、人型に近い魔族はわりとなるのよね」 【プケル】 「掃除も一応してるわよ? 大体は自分の爪とかでするから、あまり効果はないのだけどね」 【プケル】 「そういった点では、人間との文化交流は、魔族にとっても素晴らしい発展をさせてくれるわ」 【プケル】 「魔族からは魔法や腕っぷし自慢の労働力が提供される」 【プケル】 「そう考えると、案外いい共生関係になれそうよね」 【プケル】 「さ、もっとお口を開けて?」 【プケル】 「今度は裏側を掃除させてもらうわ」 ;SE:歯の裏側を磨く音 前歯部分 ぎこちなく 【プケル】 「んー、歯ブラシだと磨きづらいわね」 【プケル】 「横だと上手い事磨けないし……縦?」 ;SE:歯の裏側を磨く音 前歯部分 【プケル】 「もしかして私、天才?」 【プケル】 「これであなたの歯を綺麗に磨いてあげられそうね」 【プケル】 「ふふ。天才の私に任せて?」 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「ふう。苦しい戦いだったわ。でも私の勝ちね」 ;SE:歯ブラシを持ち変える ;ボイス位置:5 普通に 【プケル】 「(SEに合わせて)スチャッ」 【プケル】 「では、歯磨きを続けましょうか。裏側は怪我をさせちゃうかもしれないから慎重にね」 ;SE:歯の裏側を磨く音 左奥歯部分 ;ボイス位置:7 普通に 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「お口を開け続けていて疲れてきていないかしら?」 【プケル】 「疲れたらいつでも言ってちょうだいね」 ;SE:歯の裏側を磨く音 右奥歯部分 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「はい、これで裏側は終わりね。お疲れ様」 【プケル】 「あとは食べ物を噛みちぎったりする部分ね」 【プケル】 「さっきよりは、お口を楽にしても大丈夫よ」 【プケル】 「じゃあ、始めるわ」 ;SE:歯を磨く音 左奥歯の腹 【プケル】 「生き物の歯って不思議よね」 【プケル】 「まあ、私にはもともと無いからなんだけど。食べ物を呑み込んだらそのまま消化出来るしね」 【プケル】 「だけど、人間だって物を食べた際に唾液や胃液で消化するでしょう?」 【プケル】 「どうして歯で噛んでから体の中で溶かすのかしら。最初から溶かした方が早いじゃない?」 【プケル】 「食べ物を味わう、というのは嫌いじゃないけどね」 【プケル】 「だけど、人間に擬態するまでは理解できなかった」 ;SE:歯を磨く音 前歯の腹 【プケル】 「人間より先に他の魔物に擬態していたらまた違ったかもしれないわ」 【プケル】 「吸血鬼が先だったら血が好きになっていたかも。なんてね」 ;SE:歯を磨く音 右奥歯の腹 【プケル】 「私はすぐに勇者様と人の姿でお話したかったから、基本的に人間に擬態する練習しかしてないのよね」 【プケル】 「玉座にいたときも今も、基本的に人の姿だったでしょう?」 【プケル】 「そういうことなの」 【プケル】 「でも代わりに、人間の姿ならどんな姿でも変身できるわ」 【プケル】 「実はあなたの姿にもなれるのよ。まあ、今は本物が隣にいてくれるから必要のない変身先なのだけど」 【プケル】 「ああ、でも。影武者が必要な時は分身をあなたの姿に変身させる事で役に立てそうね」 【プケル】 「まああなたを狙うような不届きものは、影武者の出番よりも先に対処しておくけど」 【プケル】 「はい。というわけで、綺麗な歯になったわ」 【プケル】 「じゃあ、お口をゆすいであげるわね」 ;SE:口に水が注がれる音 ;SE:口の中の水が動き回る音 【プケル】 「うんうん。ぴっかぴかになったわね、私のおかげで」 【プケル】 「ん、でも少し歯の間に何か挟まっているみたいね……」 ;SE:水が出ていく音 ;SE:手を変化させる音 ;ボイス位置:5 普通に 【プケル】 「最後につまようじで取っていきましょうか」 ;SE:つまようじでカリカリしていく音 【プケル】 「痛くない? これも私の能力で作ってるから、人の歯茎を傷つけたりはしないだろうけど……先端はとがっているからね、気をつけないとぷしゅっとやってしまうのよ」 【プケル】 「まあ私がいるから、すぐに再生してあげられるけどね」 【プケル】 「痛い思いはさせたくないから、真面目に集中してお掃除してあげるわね」 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「そういえば、知ってる? つまようじの名前の由来って、爪と歯ブラシの元になった歯木(しぼく)から来ているらしいわ」 【プケル】 「歯木と楊枝って、結構発音が違くない? って思うわよね」 【プケル】 「歯木に材料になる木が東の国のある地域で生えてなくて、代わりに使ったのが楊枝の元になった木らしいわ」 【プケル】 「だから魔族が爪で歯を掃除するのも、あながち間違いじゃないのかもしれないわね」 【プケル】 「もう少しやり方を工夫出来れば、そのまま虫歯の確率を下げる事が出来るのかも」 【プケル】 「まあ、今後の課題ね」 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「カリ、カリ……ん。こんなところね」 ;SE:口に水が注がれる音 ;SE:口の中の水が動く音 短め ;SE:水が出ていく音 【プケル】 「コンプリート。ってところかしら」 【プケル】 「うふふ。今の勇者様の歯、輝いているわよ」 【プケル】 「今日で歯磨きも慣れたし、これからも私に任せてねっ。勇者様」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック6:能力を使わずに一緒にお風呂に入るのも悪くないわね ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;SE:大きめの湯船からお湯があふれ出る音 ;ボイス位置:3 普通に 【プケル】 「ふううううううううう……」 (耳吹きではなくお風呂に浸かって息が抜けていく音) 【プケル】 「能力を使わずに一緒にお風呂に入るのも、悪くないわね……」 【プケル】 「まあ、このお湯自体が能力で用意したものだし、今着てる入浴用の服も能力によるものだけど」 【プケル】 「それでも、あなたと肩を並べてお湯に浸かるのは、気持ちが良いわぁ」 【プケル】 「うっかりすると同化して、このお湯もあなたごと私の一部になってしまうけど……まあそれはそれで悪くないわね。なんて、ふふふっ」 【プケル】 「(一分ほど鼻歌など上機嫌な息遣い)」 【プケル】 「ふぅ……。さて、そろそろお背中をお流ししましょうか」 ;SE:湯舟から上がる音 【プケル】 「水よ、沸騰し彼の者に降り注げ」 ;SE:シャワー(仮名)が降りかかる音 【プケル】 「毎回桶でお湯を汲んで被るのは面倒でしょう?」 【プケル】 「なので、魔法を開発しちゃいました。どうかしら?」 【プケル】 「雨がお湯になって降り注げば体が洗いやすそうじゃない?」 ;SE:指を鳴らす音 (シャワー停止) ;ボイス位置:5 普通に 【プケル】 「では、特製の石鹸で頭を綺麗にしていくわね」 ;SE:石鹸を泡立てる音 ;SE:両手で髪を洗っていく音 【プケル】 「どう? 気持ちいい?」 【プケル】 「頭皮にすーっと染みわたるようでしょう?」 【プケル】 「色々な薬草を取り寄せて調合してみたの。お気に召してくれたかしら?」 【プケル】 「じゃ、続けるわね」 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「ふふ。勇者様の髪、泡ですごい事になってる」 【プケル】 「雪山地帯のモンスターみたいよ」 ;ボイス位置:3 囁き 【プケル】 「モフモフしていて、すっごく可愛らしいわ」 【プケル】 「まあ、触ってしまうとあっさり消えてしまう、儚いモフモフだけどもね……」 ;ボイス位置:5 普通に 【プケル】 「さて、それでは名残惜しいけど、流しましょうか」 【プケル】 「実はさっきの魔法、詠唱無しでも出せるのよね」 ;SE:シャワーの音 【プケル】 「ほらね? まあ他の魔物や人間だと難しいでしょうけど、私は群青の魔王ですから」 【プケル】 「この魔法を道具に組み込めるようになったらもっと文化が発展しそうよね」 ;SE:シャワーで頭を流していく音 ;SE:両手で頭をわしゃわしゃする音 【プケル】 「そうしたらもっと素敵な世界になるわ」 【プケル】 「私たちが生きている間にどれだけ発展させられるか楽しみね」 (シャワー停止) 【プケル】 「これで全部落ちたかしら」 【プケル】 「次は背中ね」 ;SE:ぺたぺたと触る音 【プケル】 「ふふ。雄々しくて逞しい背中だわ」 【プケル】 「ふぅ……」 ;SE:背中に頭を預ける音 【プケル】 「背中からでもあなたの心臓の音が聞こえる。とくん、とくんって」 【プケル】 「私、この音が好きよ。あなたがここで生きているんだなって、感じられるから」 【プケル】 「いつまでも聞いていたいけど、湯冷めする前に体を洗わないとね」 ;SE:石鹸をブラシで泡立てていく音 【プケル】 「ふふ。こっちも専用の石鹸を調合してみたの」 【プケル】 「今度はさっきとは逆に、血の巡りが良くなって身体がぽかぽかとあったかくなってくると思うわ」 【プケル】 「じゃあ、ごしごししていくわね」 ;SE:背中をブラシでごしごしする音 ;ボイス位置:7 普通に 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「血行が良くなる石鹸だから、どこかかゆくなったりしていない?」 【プケル】 「結構調合のバランスが難しいのよね」 【プケル】 「このブラシでいつでもごしごししてあげるから、言ってね?」 ;ボイス位置:5 普通に 【プケル】 「じゃあ、今度は身体の正面をごしごししていきましょうか」 【プケル】 「そのままで大丈夫よ。こうやって、あなたの背中に頭を預けながら……」 ;SE:頭を背中に預ける音 ;SE:ブラシで体の正面をゆっくりごしごしする音 【プケル】 「ふふ。勇者様も、どきどきしてる」 【プケル】 「とくとく、とくとくって、早くなってるわ」 【プケル】 「体の正面は背中より敏感だからゆっくりやるわね」 【プケル】 「(一分半ほど息遣い)」 【プケル】 「では、そろそろ魔法で洗い流しましょうか」 ;SE:シャワーの音 ;SE:シャワーで洗い流す音 【プケル】 「完璧に綺麗になったわね」 【プケル】 「(うっとりと)はぁ〜……この状態で型を取って、勇者様の像を作りたいくらいぴかぴかよ」 【プケル】 「でも、勇者様のこんな姿は私だけのものだから、飾るのは私の部屋だけでね」 【プケル】 「じゃあ名残惜しいけど、そろそろ上がりましょうか」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック7:頭をそのまま包み込んで、マッサージをしてあげる ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:7 普通に 【プケル】 「ふぅ。いいお湯だったわねぇ……」 【プケル】 「ねえ、お風呂上りのマッサージをしてあげましょうか」 【プケル】 「うん。決まりね。勇者様は、そのままそこでくつろいでいて」 ;SE:プケルが椅子から立ち上がる音 ;ボイス位置:5 囁き 【プケル】 「ふふふ……頭をそのまま包み込んで、マッサージをしてあげる」 【プケル】 「じゃあ、頭、失礼しますね」 ;SE:頭がスライムにゆっくりと覆われていく音 ;ボイス位置:5 普通に 【プケル】 「ふふ。私があなたを食べちゃってるみたい」 【プケル】 「うっかり溶かしたりしないように気をつけないとね」 【プケル】 「さて、これで全部覆えたかしら……。息苦しくはない?」 【プケル】 「一応鼻と口は塞いでないけど、気持ち的に苦しくなることはあるからね」 【プケル】 「じゃあ、ぐねぐねと動かしていくわ」 ;SE:スライムが頭を揉んでいく音 【プケル】 「なんで突然マッサージ? って思うかもしれないけど。私にしか出来ない事であなたを喜ばせる方法を考えてみたの」 【プケル】 「だって、それで私の虜にしてしまえば、あなたは私なしで生きられなくなってしまうでしょう?」 ;ボイス位置:3 囁き 【プケル】 「それが狙いなのよ」 【プケル】 「あなたには限りなく私に溺れて欲しいの」 【プケル】 「私があなたに溺れているようにね」 ;ボイス位置:5 普通に 【プケル】 「溺愛という言葉があるでしょう? お互いに溺れるほどに愛し合えたら素敵なことだとは思わない?」 ;ボイス位置:7 囁き 【プケル】 「私、悪いスライムだから、あなたの事をダメダメにしてあげるわ」 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 ;ボイス位置:5 普通に 【プケル】 「今度は少し強めにぐにぐにしてみましょうか」 【プケル】 「口を塞いじゃったり、痛くなったら手を上げてね」 【プケル】 「いくわ」 ;SE:スライムが頭を揉んでいく音 強め 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「ぐにゅ、ぐにゅっ、って頭が揉まれるのは気持ちいいでしょう?」 【プケル】 「頭って色々なツボがあるらしいわ。炎魔法の火力が上がるツボとか、攻撃力が上がるツボとか」 【プケル】 「内臓が悪い時とか、呪いをかけられている時に刺激すると痛いツボとかもあるから、痛かったらすぐに言ってちょうだいね」 【プケル】 「内臓は特製のポーションを用意するし、呪いは気付いたらすぐに解除するわ」 【プケル】 「まあ、勇者様に呪いをかけようだなんて不届きものは、もうこの世にはいないでしょうけどね」 ;SE:ぎゅっとツボを押す音 【プケル】 「ほら、痛くなかったでしょう?」 【プケル】 「内心ちょっと怖かったけど、呪いがかかってなくて良かったわ」 【プケル】 「じゃあここからは、身体が健康にツボを中心に刺激していきましょうか」 ;SE:スライムが頭を揉んでいく音 不規則 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「はい、お疲れ様」 【プケル】 「頭がまだ揉まれている感じがするでしょう?」 【プケル】 「なんかマッサージをした後って結構感覚が残るわよね」 【プケル】 「だから少し休んでから、ごはんにしましょうか」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック8:お食事にしましょう。お魚はお好きかしら? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:3 普通に 【プケル】 「ふむ……。そろそろお食事にしましょう。お魚はお好きかしら?」 ;SE:新鮮な魚が壁から飛び出してくる音(水音) 【プケル】 「近くの川でいい魚が獲れたのよ。焼いて塩を振って食べましょう」 ;SE:指パッチン ;SE:薪に火が点く ;SE:薪が燃え続ける音 ;SE:魚がじっくり焼けていく音 ;SE:その場に二人で腰掛ける音 【プケル】 「薪の火がぱちぱちと弾けているのを見ると、落ち着くわよね」 【プケル】 「とっても綺麗」 ;SE:頭を肩に預ける音 【プケル】 「このまま、魚が焼けるまで二人で肩を寄せ合って眺めていましょう」 【プケル】 「(二分ほど息遣い)」 【プケル】 「そろそろいい頃合いかしら」 【プケル】 「うんうん。良い感じに焼けているわね」 【プケル】 「あなたに食べさせてあげるわ」 【プケル】 「塩はどのくらいかける? ちょびっと?」 ;SE:塩をかける音 【プケル】 「振りかけた塩が油と同化していって……美味しそうねぇ」 【プケル】 「身はほっくほくの熱々でしょうから、少し冷ましてあげる」 【プケル】 「ふーーー。ふーーー」 【プケル】 「はい、お口をあーんして」 ;SE:魚を食べる音 パリッ 【プケル】 「ふふ。いい音。身がはち切れんばかりに詰まっていて、皮がパリッパリになるまで焼けているのがわかるわ」 【プケル】 「私は何でも食べられるけど、人間の姿をしている時は魚が大好物と言っても過言ではないわね」 【プケル】 「それも焼いた魚。パリッと一口、油のあふれ出す身をはふはふとしながら咀嚼する瞬間が、最高なのよね」 【プケル】 「それまで生きる事に必死で、食べる事に喜びなんて無かったけど……初めて食べた時の喜びと衝撃と感動は今でも忘れられないわ」 【プケル】 「はい、それじゃあ二口目もあーん」 ;SE:魚を食べる音 【プケル】 「特にこの魚は油が乗ってて、臭みも少ないし、塩をかけるとほんのり甘く感じるのが最高よね」 【プケル】 「身と皮を分けて、皮だけを炙っても美味しいわ」 【プケル】 「という訳で、皮だけを炙ったものもご用意してます。あ、身の部分はちゃんとオイル漬けにして保存しているわ。ふふっ、出来る女でしょう?」 【プケル】 「はい。お口を開けて〜」 ;SE:パリパリの魚の皮を食べる音 【プケル】 「ああ〜……美味しい。パリパリに焼けた魚の皮が、歯で噛む瞬間に弾けて……ビターさとほんのりとした旨みが口の中に広がっていくわ」 【プケル】 「んく、んく。ぷはぁ……この世界で最上級の贅沢を味わっているわねぇ……」 【プケル】 「ねえ勇者様。人生、何が起こるかわからないものね」 【プケル】 「あなたに助けてもらってなかったら、今の私はきっといなかったもの」 【プケル】 「今でもすごく感謝しているのよ。あなた」 【プケル】 「だから、これはちょっとしたお礼」 ;ボイス位置:3 右頬に 【プケル】 「ちゅっ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック9:食後にコーヒーはいかがかしら? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:3 普通に 【プケル】 「あ、あはは。雰囲気に酔ってしまったみたい」 【プケル】 「お口直し、というわけではないけれど。食後にコーヒーはいかがかしら?」 【プケル】 「最近、西の国から珈琲豆を献上されたのよ」 【プケル】 「だから淹れ方をちょっと勉強してみたのだけど、一緒に飲んでくれる?」 【プケル】 「じゃあ、今から挽いていくわね」 ;SE:珈琲豆をコーヒーミルに入れていく音 ;SE:コーヒーミルのハンドルを回し、豆を挽く音 ゆっくり 【プケル】 「んっ。最初は思ったより力がいるのね」 【プケル】 「書物で勉強するだけじゃ分からない事もあるものねぇ……」 【プケル】 「でも挽いただけなのに、珈琲豆のスモーキーで芳醇な香りが広がってくるわ。これも実践ならではの経験ってところかしら」 【プケル】 「蓄積した経験値は高い方だと思うけど、まだまだ知らない事ばっかりだわ」 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 ;SE:コーヒーミルの引き出しを引く音 【プケル】 「挽くのはこのくらいでいいかしら」 【プケル】 「この細かく砕いたコーヒー豆の粉を、イブリックっていう細い水差しに入れるの」 ;SE:粉をイブリックに入れる音 【プケル】 「この時、一緒に水と砂糖も入れるらしいけど……砂糖は飲むときに、個々人で調整しましょうか」 【プケル】 「味の好みはそれぞれだからね」 ;SE:イブリックに水を注ぐ音 【プケル】 「で、これをスプーンでかき混ぜながら、弱火でじっくり温めるの」 【プケル】 「ちょっと集中させてもらうわね」 ;SE:スプーンでかき混ぜる音 【プケル】 「(一分ほど息遣い)」 【プケル】 「はい。これで完成! うーん、いい香りねぇ」 ;SE:イブリックからコーヒーカップに注ぎ込む音 二杯分 【プケル】 「では、召し上がれ」 【プケル】 「そして、いただきます」 ;SE:コーヒーを飲む音 【プケル】 「ずずず……うん。美味し」 【プケル】 「あなたはどう? 満足してくれたかしら」 【プケル】 「次飲むときは、他の地方から珈琲豆を取り寄せて、オリジナルのブレンドコーヒーを作るっていうのも悪くないかもね」 【プケル】 「お仕事が落ち着いたら、どこかの町で喫茶店を経営してもいいかもしれないわ」 【プケル】 「まあ、今の仕事が、いつ良い感じの所で終わるかは分からないけど……」 【プケル】 「それまでは、このコーヒーでゆっくりいたしましょう」 【プケル】 「ね、あなた」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック10:私に溺れてぐっすりおやすみなさい ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:3 【プケル】 「もう夜ねぇ……。そろそろ眠りましょうか」 【プケル】 「私ね、いい眠り方を思いついたのだけど、今日はそれを試してみない? よし試しましょう! はい決定!」 【プケル】 「どうするのかって?」 ;ボイス位置:3 囁き 【プケル】 「ここにある、私の本体である湖に……あなたの身体を沈めるの」 【プケル】 「……どう? ぞくぞく、してくるでしょう?」 ;ボイス位置:3 普通に 【プケル】 「呼吸は心配しないで、私が眠っても供給できる魔法を開発したから」 【プケル】 「じゃあ準備はいい?」 【プケル】 「いくわよ」 ;SE:湖に沈んでいく音 ;SE:水中の音 ゴポゴポ ;ボイス位置:1 水中でのエコーなどの効果付き 【プケル】 「ようこそ、私の中へ」 【プケル】 「まあ、普段住んでいる所も、私の中と言えばそうなんだけどね」 【プケル】 「完全にあなたを包み込むのはこれが初めて」 【プケル】 「ここの居心地はいかがかしら?」 【プケル】 「あなたが望むのなら、いくらでもここにいてくれて良いわよ」 【プケル】 「まあ、私としては普通の新婚生活、みたいなものをもっと楽しんでいたいけど」 【プケル】 「でも、色んな事に疲れてどうしようもなくなった時は、私が受け止めてあげるから」 【プケル】 「いつでもここにいらっしゃい」 【プケル】 「抱きしめて欲しい時は私が抱きしめてあげるし、頭を撫でて欲しい時は一日中頭を撫でてあげる」 【プケル】 「私はあなたの欲しいものをなんでもあげるわ」 【プケル】 「だから、あなたの全部を私に頂戴」 【プケル】 「身体も、心も、嬉しい事も、悲しい事も、顔が熱くなるようなドキドキも」 【プケル】 「今は、あなたの安らかな寝顔が欲しいわ」 【プケル】 「だから……」 【プケル】 「私に溺れてぐっすりおやすみなさい。この世界で誰よりも愛しい、あなた」 (しばらく水中の音を流して終了) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック11:おまけ。おはよう。起きる時間よ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;SE:水中の音 しばらく ;ボイス位置:1 エコー 【プケル】 「きて……おきて……あなた」 ;SE:水中の音 ゴポゴポ 【プケル】 「ふふ。ぐっすり眠れたかしら」 【プケル】 「ああ、まだまどろみと戯れていて大丈夫よ」 【プケル】 「今、私の身体の奥の奥にいるから、外に出るまで少し時間がかかるの」 【プケル】 「浮き上がるまで、少しお話でもしましょうか」 【プケル】 「あなたは今日、夢を見た?」 【プケル】 「私は見たわ。私とあなたで小さな村の小さな家に住んでいたの」 【プケル】 「そこではね、私たちは魔王と勇者じゃなくて、普通の人として暮らしていたわ」 【プケル】 「あなたは畑を耕して、私は裁縫をしたり、お昼にサンドイッチを届けるの」 【プケル】 「ささやかだけど、幸せな夢だったわ」 【プケル】 「もしかしたら、私たちがそれぞれ勇者と魔物じゃなかったら……そんな風に過ごしていたのかもしれないわね」 【プケル】 「あるいは、違う世界の私たちの姿だったりするのかしら」 【プケル】 「違う世界でもラブラブ……悪くは無いわねぇ」 【プケル】 「さて、そろそろ上がりきるわ」 【プケル】 「おはよう。起きる時間よ。勇者様」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック12:おまけ。耳かきをしてあげる(左) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:1 普通に 【プケル】 「今日はみんなお休みね」 【プケル】 「私たちもゆっくりしましょう?」 【プケル】 「ほら、私の膝においで」 ;SE:膝に頭を預ける音 ;SE:頭を撫でる音 ;ボイス位置:7 囁き 【プケル】 「ここしばらく、お疲れさまでした。とってもよく頑張ったわね」 【プケル】 「だから、あなたへのご褒美に、耳かきをしてあげる」 ;SE:耳かきの音 長め 【プケル】 「(上に合わせて息遣い)」 【プケル】 「ふふ。あなた、耳をふーふーされるのも好きだったわよね」 【プケル】 「私に任せて。たくさんふーふーしてあげる」 【プケル】 「(耳吹き 長め)」 【プケル】 「ふぅ。お疲れ様」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック13:おまけ。耳かきが本当に好きね(右) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:7 囁き 【プケル】 「では、反対側も耳かきをしていくわね」 ;SE:体を反転させる音 ;ボイス位置:3 囁き 【プケル】 「ふふ。あなたって、耳かきが本当に好きね」 【プケル】 「耳かきも私も逃げないから安心してね」 ;SE:耳かきの音 長め 【プケル】 「(上に合わせて息遣い)」 【プケル】 「ふふ。あなたが耳かきされている時の顔、大好きよ」 【プケル】 「では、こちらも耳をふーふーしちゃいましょうか」 【プケル】 「(耳吹き 長め)」 【プケル】 「ご満足いただけたかしら?」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック14:おまけ。また両側から耳を舐めてあげるわ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:3 囁き 【プケル】 「でも、お楽しみはまだまだこれからよ」 【プケル】 「ここに座りなおしてくれる?」 ;SE:椅子に座りなおす音 ;ボイス位置:3 囁き 【プケル】 「また両側から耳を舐めてあげるわ」 ;SE:分身する音 ;ボイス位置:7 囁き 【ポケル】 「久しぶり。なんて、こちらも私なんだけども」 ;ボイス位置:3 囁き 【プケル】 「また両側から耳を舐めてあげるわ」 ;ボイス位置:7 囁き(上と同時) 【ポケル】 「また両側から耳を舐めてあげるわ」 【プケル】 「(キスとちろちろとした浅めの耳舐め 長く)」 【ポケル】 「(舌で奥まで舐め尽くす深めの耳舐め 長く)」 【プケル】 「じゃあ今回も」 【ポケル】 「舐め方を入れ替えるわね」 【プケル】 「(舌で奥まで舐め尽くす深めの耳舐め 長く)」 【ポケル】 「(キスとちろちろとした浅めの耳舐め 長く)」 【プケル】 「ふぅ。ごちそうさま」 【ポケル】 「今日も美味しかったわ、あなた」 【プケル】 「耳もちゃあんと綺麗になったわよ」 【ポケル】 「またやりましょうね」 ;SE:ポケルがプケルに戻っていく音 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック15:おまけ。今日は普通の添い寝をしてあげるわ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:1 普通に 【プケル】 「あなた。今日もお疲れ様」 【プケル】 「最近はずっとあの眠り方だったし、今日は普通の添い寝をしてあげるわ」 【プケル】 「してあげる、というより。私が普通の添い寝をして欲しくなっちゃったのだけどね」 【プケル】 「さ、早く私たちのベッドに行きましょう?」 ;SE:寝室へ歩いていく音 ;SE:ベッドに腰掛ける音 ;ボイス位置:7 普通に 【プケル】 「ふかふかねぇ〜」 【プケル】 「まあしばらく使ってなかったとは言え、こまめに洗濯してたから、ちゃんと綺麗なベッドよ」 ;ボイス位置:7 囁き 【プケル】 「じゃあそろそろ、寝ましょうか」 ;SE:二人でベッドに倒れ込む音 ;SE:二人に毛布がかかる音 ;ボイス位置:7 普通に 【プケル】 「んーっ! ベッドの上で腕を伸ばすのって最高ね」 【プケル】 「一瞬だけ身体の疲れが全部取れたかのように感じるわ」 【プケル】 「まあ、疲れはまた大群を連れて戻ってくるんだけどね」 【プケル】 「最近は忙しかったわねぇ……この私ですら、疲労感が抜けないほどですもの」 【プケル】 「表に出ている勇者様はもっと大変よね」 【プケル】 「おいで、勇者様」 【プケル】 「抱きしめてあげる」 ;SE:抱きしめられる音 【プケル】 「本当に、いつもお疲れ様」 【プケル】 「あなたはよくやってるわ。私が保証してあげる」 【プケル】 「生きていると上手くいかない事もあるけど、私が慰めてあげる」 【プケル】 「あなたが転んだ時は、私が手を取って起こしてあげる」 【プケル】 「あなたが嬉しい時は、一緒に喜ばせて」 【プケル】 「あなたが泣きたい時は、いくらでも泣いていいから。私に抱きしめさせて」 【プケル】 「ねえ……勇者様。私ね。あなたの事が、前よりももっと好きなの」 【プケル】 「初めて会った時より。魔王城で再会した時より。一緒に生活を始めた時より」 【プケル】 「そして、昨日より」 【プケル】 「だから、ね。勇者様」 【プケル】 「いつまでも、いつまでも一緒にいましょうね」 【プケル】 「私たちはきっと、夢の中でも……一緒よ」 【プケル】 「おやすみ。勇者様」 【プケル】 「(少ししてから寝息 長めに)」